進め! 変態芸部 その99.5(的なオマケ) (Pixiv Fanbox)
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屁こきトカゲ。あまりにも弱すぎるモンスター。
ただ体力が高く、倒すのに時間がかかるだけ。
そんな謎のモンスターの実装理由は、ネタ枠か、のちに成長する役か、あくまでハズレかとネット上で小規模の議論がなされていた。
その真相は、この時を狙ってだ。なんと、主役の凛々しい女騎士レイティが、この変態芸部の舞台という場を借りて、惨めな変貌を遂げてしまうという一点によって誕生していたモンスターだったのだった。
「でも今回、楽しかったねー」
“お正月変態演劇・ドラゴンブレイド“舞台終了後、部員のみの打ち上げ……中華料理店で、アワビの姿煮をそのままほおばりながらあづさが笑う。
「一番楽しんでいたものね」と、束美。
「ノリノリっつーか、悪ノリノリってゆーかね!」夜影も伊勢海老蒸しを一切れ租借し、飲み下してからこれに乗った。
理由はわかる。あづさは“ドラゴンブレイド”をいつも遊んでいるヘビーユーザーだ。特に好きなのは、実は今回演じた闇騎士アーリー。そのためにきざったらしい動きが増えて、キャラクターが崩壊してしまったことは否めないが、彼女のする男装の良さを多くの人間が再認識したことは間違いない。
「ちっくしょぉおお……」
そして霙。ツバメの巣のスープをがつがつと口に流し込みながら苛立ちを隠せない。隠す気もない。
「ひ、ひええ」
傍らの良子が恐がり、
「ああ、なんと愛らしい……」
逆横のレミカは頬を染め見守っている。
今回の霙の役は、あまりにも謎の“ザ・ウンコ漏らしゴッド”。いったい何だったのか。何の意味があったのか。女神として主人公らを助けるのであれば、アイキャッチ的な登場による伏線などはいらず、ただ霊峰の山とかという神々しい場所ということで説得力は十分の筈。それなのになぜこの役をやらされたのか、まったく意味が分からない。
本格登場を果たし、脱糞しながらステージを駆け回ったところで、ゴゴリオンを演じたレミカが全く動じず倒れたままだったというのもポイントだ。そこであの豚が夜影らの優位に働くような暴走をしていたら少しは話が違ったはずだとそう思う。
ああ腹が立つ。しかもだ、一年希子よりも……否、あらゆる裏社会の面々よりも下の存在であるときっぱり告げられ、もうその心持ちはめちゃくちゃだ。手を伸ばし、良子の酢豚ならぬ酢牛(高級和牛と黒酢を使用!)に箸を突き刺して、レミカの目の前の金華ハムも奪い、同時に口に入れてぐちゃぐちゃとその歯にて潰し砕くのである。それを、
「綺羅先輩、中堂先輩と阿影沢先輩の料理を勝手に食べる行為は、下っ端としてあるまじき行為。罰として、お尻から出すことで返していただきます」
と円香に咎められてしまうのだが。
「ああああっ! うるっせえー!! 朝子がテキトーなこと言っただけだろうがぁあああーーーーーーーーーーーー!!!!」