アスリート工場 (Pixiv Fanbox)
Published:
2024-07-27 07:42:23
Imported:
2026-06
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20XX年のオリンピックでは、この国のメダリストの数が世界一になった。
新米新聞記者の山杉康明は、その秘密を探るうちに「アスリート工場」なる隠語で呼ばれる施設の存在にたどりつく。
「ここがアスリート工場か…」
トレーニングウェアにウインドブレーカーを羽織った姿で、山杉は山奥の研究所のような建物の前に立った。
大学時代はラグビーに明け暮れていた山杉の体はガッチリとしている。今回はそれを活かした潜入取材だった。アスリート工場には全国大会などで結果を出した中学生・高校生をはじめ、数々のアスリートの卵たちがどこからか召集されている。山杉は大学ラグビーで培った肉体を活かして、社会人ラグビーチームで結果を出し、ここアスリート工場に潜入する切符を手にしたのだ。
「全部あばいてやるさ…」
山杉のささやかな決意の表明を密かに盗み聞きしているものがいることに、このときの山杉はまだ気づかない。
アスリート工場での生活はトレーニング漬けの日々だった。
朝から晩までのトレーニング。専属トレーナーがついて、専門的なトレーニングを行う。
山杉の体は数日であきらかにパンプアップされていた。
「すごいな…」
山杉は自分の体を撫でた。人生最大級にムキムキになっていた。
それを同じ部屋でトレーニングをしている他の男たちがチラチラと盗み見していた。
「すごいっすね」
食堂で声をかけられた。声をかけてきたのは短髪の男子高校生だ。たしか陸上競技で全国大会入賞した青年だ。
「なにが?」
山杉は笑いながら尋ね返した。
「筋肉っすよ、筋肉。なにやってるんっすか?」
「ラグビーだよ」
高校生は「すげー」と言いながらぺたぺたと山杉の太ももに手を這わす。なんだかその手つきがエロい気がして、山杉は笑いながら「おいおい」と身を引く。
「あ、すみません」
高校生は手を離す。
「山杉さんでしたっけ?」
「そうそう」
「もう特殊カウンセリングは受けましたか?」
「特殊カウンセリング?」
「あれ受けるとめっちゃ成績伸びるんですよ。催眠術とかも取り入れてて、潜在能力?だかを引き出してくれるらしいっす」
「へえ…」
山杉は頭の中のノートにそれをメモした。この施設がアスリート工場とまで呼ばれる秘密がそこに隠されている気がした。
「興味あるな。どうすればそれを受けれるの?」
「普通にトレーナーさんに言えばいいんっすよ!」
青年はそう言ってニカッと笑い、「じゃあ俺も飯食ってきます!」と去っていった。
次の日、トレーニングに入る前に自身のトレーナーに山杉は話を切り出した。
「噂で聞いたんだけど、特殊トレーニングってのがあるんだって?」
「どこで聞いたんですか?」
「高校生の、陸上の子が教えてくれたよ」
「気に入られてるんですね」
トレーナーはハハハと笑った。
「あれはまだ試験段階のものなんです。効果があるとみなした一部の選手に試験的に受けてもらってるだけなんですが、興味があるんですか?」
「ああ。せっかくならできることは全部やって強くなりたいな」
「じゃあ特別に。今日の夜から始めましょうか。夕食のあと、19時にミーティングルームAに来てください」
「わかった」
19時に山杉はミーティングルームに行った。
扉を開けるとチーフトレーナーの岩野がいた。
「待ってましたよ」
「岩野さんが担当してくれるんですか?」
「ついてきてください」
岩野は山杉の質問には答えずに、ミーティングルームの奥の扉に手をかけた。「関係者以外立ち入り禁止」と書かれている。
扉の先には白い床の廊下が続いている。まるで大きな病院のようだ。二人の足音だけが廊下に響く。
「山杉さんにはまずは他の方の施術を見学してもらおうと思います」
岩野が歩きながら口を開いた。
「? ぼくは今日は受けられないんですか?」
「いえ、今日受けることができますよ」
やがて鉄でできた重々しい扉の前にたどり着いた。
「でもその前に知りたいかと思ったんです」
岩野が扉を開ける。ぎいいいという音を立てながら扉が開く。中は真っ暗だ。岩野に促されて山杉は足を踏み入れる。岩野もそのあとにつづき、二人の背後で扉を閉める。
「新聞記者の山杉さんはきっと知りたいでしょうから」
その言葉に山杉は素早く振り返る。岩野の顔は暗闇でよく見えない。
「すべてわかっていますよ。そのうえでぼくたちは山杉さんを受け入れたんです」
さあ、前に進んでください。岩野の手が背中にまわされる。ここがどこかもわからない山杉は抵抗できず、なされるがままに暗い廊下をさらに先へと進んでいく。
一面がガラス張りの部屋に通された。丸見えになっている隣の部屋では、柔道着を着た青年がぼんやりとした顔をして、手枷と足枷をされて壁にはりつけられている。
「彼はたしか、大学柔道の…」
「そう。60kg級の強化選手の野村くんですよ。そしていまから改造手術を施され、彼は真のアスリートへと作り替えられるんです」
隣の部屋に数人の男たちが入ってきたのが見えた。男たちのしんがりには、山杉に秘密のカウンセリングを教えた高校陸上の選手が並んでいた。全員がそれぞれ自分が取り組んでいるスポーツのユニフォームを着ている。競泳パンツ、レスリングのシングレット、陸上のスパッツ……。
山杉は彼らの股間の異様な膨らみに気がつく。勃起しているというのとは違う、陰茎というよりも、睾丸がひとまわりほど大きいような気がするのだ。
「気づきましたか」
岩野が言った。
「改造を施された青年たちは、睾丸が目立つようになります。それがどういうことなのか、見ていればわかりますよ」
柔道着の青年の前に男たちが並ぶ。競泳水着の青年が、柔道着の青年の柔道着をはだけさせる。そしてあらわになった乳首に舌を這わせはじめる。柔道着の青年は「んはぁっ…」と鼻にかかった喘ぎをあげる。それを皮切りに、乳首や首筋、股間のあたりに男たちが一斉に手を伸ばして刺激を加える。陸上の青年は、柔道着の青年の股間を揉みしだいていたが、いつのまにかズボンをずりおろし、剥き出しになった陰茎を咥えてフェラをしている。
ポルノのような光景が目の前で繰り広げられた。山杉はなにも動くことができない。自分はホモじゃないはずなのに、その光景に興奮してしまい、股間が勃起しているのが岩野にバレないように動くことができない。
「あああああっ!」
やがて柔道着の青年が大声をあげる。陸上の青年がペニスから口を離す。そそりたった柔道着の青年の亀頭の先端から、濃厚な精液が勢いよく飛び散り、陸上青年の顔を白く汚す。
柔道着の青年はぐったりしている。射精したことで全身の力が抜けてしまったらしい。精液を浴びた青年たちが無表情で立ち、柔道着の青年を凝視している。
天井からロボットアームが降りてくる。ロボットアームは柔道着の青年の陰嚢のあたりになにかの照準を定める。次の瞬間、レーザーが照射される。
「ぎゃあああああああっっっ!!」
柔道着の青年が絶叫する。勃起してゆらゆら揺れていた陰茎が一気に萎えて垂れ下がる。レーザーを浴びた陰嚢に、つづけざまに別のロボットアームが突入し、なにか手術するようにカチャカチャと動いている。
それはあっという間に終わった。傷跡も即座に縫い合わされ、ロボットアームが天井へと戻っていく。柔道着の青年を拘束していた手枷と足枷がかちゃりと外れ、青年は床へとへたりこむ。
「これで施術は完了です」
岩野が説明をはじめた。
「睾丸に特殊なチップを埋め込みます。それにより選手の男性ホルモン数値は徐々に増加していきます。副作用は精子の活発化による睾丸の肥大と、強化された性欲を処理するために同じく頑丈な男にだけ性欲が向けられるようになる、つまり男色化。ホモになるということですね。それだけで青年たちは世界で戦える一流のアスリートへと完成されます。元々はX国の軍事機密技術だったんですよ。それを我が国のスパイが盗み出し、改良しました。いずれはすべての男子にこの手術が行われるようになる見込みです。国力増強ですね」
「こんなことは許されない…」
山杉はよろめく。その肩に岩野の手が乗せられる。
「こんなにしておきながら何を言っているんですか」
岩野の手が山杉の股間を揉む。勃起した陰茎がそこにある。
「ここの食事にはね。強化手術を施された選手のザーメンが入っているんです。そこから少しズル下準備が整えられていくんですよ。男色化がはじまるんです。山杉さんももう準備ができたんです。次にあの手術を受けるのは山杉さんですよ。それもいまからね」
岩野が指を鳴らした。隣の部屋にいた青年たちがこちらの部屋へと入ってきた。岩野が逃げられないように山杉の手を拘束している。競泳水着の青年が山杉のシャツをたくし上げ、乳首に舌を這わせる。乳首など感じるはずなかったのに、それで快感を覚える自分に山杉は戸惑いつつも快楽の波に抗うことができない。山杉にカウンセリングを教えた陸上スパッツの青年が、山杉のズボンに手をかける。
「やめろ…」
山杉が声をかけると、青年は山杉を見て口を開く。「オマエモ仲間…」
陸上青年のフェラチオは極上のテクニックだった。山杉はアスリート工場に来て以来一度もオナニーもしていなかったため、金玉にはぱんぱんに精液が溜まっていた。
「いくっ…!」
山杉が射精した。陸上青年の顔から体まで、ドロドロの精液が飛び散った。
天井が開き、ロボットアームが山杉の睾丸へと向かって降りてきた。
「やめろ…」
それが山杉が山杉でいた頃の最後の記憶になった。
アスリート工場の別名を持つ施設では、今日もアスリートの卵たちがトレーニングに研鑽している。
山杉は新聞社に退職届を提出した。ラグビーへの適正を見出され、ここでアスリートとして生きていくことを決めたためだった。
今日、新人がこの施設にやってくる。体育青年たちのあいだではもっぱらの噂だ。
「どんなやつかな」
「筋肉質だといいな」
「巨根の方が俺は好きだな」
「でもまあ、金玉はみんなでかくなるけどな」
「さあさあ、おしゃべりはそこまで」
チーフトレーナーの岩野が手を打ち鳴らす。岩野の股間では鶏卵大の金玉が二つぶら下がった陰嚢とそれに見合った陰茎が揺れている。
「はーい」
返事をするアスリートの卵たちも、全員が全裸だ。最高のパフォーマンスを出すために、ここでは誰も服を着ることなどない。
「今日からしばらくは全員服を着ろよ。新人はまだ改造してないんだからな」
山杉はそれを聞いて面倒だと思いながらも、服を着るためにロッカーへとむかう。陸上競技の青年がその隣を歩いている。
「全裸で走るようになってからちんぽも絶対でかくなったよ、おれ」
そういう彼の陰茎を山杉は握りしめる。
「元々でかいのに」
「でももっとでかくしてえ」
二人で笑い合いながら互いの股間を握る。
「今夜、ヤろうぜ」
「いいね」
「精子はちゃんと飲ませてくれよ」
「トレーナーが精子は最高のプロテインって言ってたもんな」
「なのにこのまえは俺の尻に出しちゃって」
アスリートの卵たちは今日も鍛錬に励む。
その肉体がやがて世界で戦うようになる。