体操のお兄さん 第一体操の2 (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-01-23 11:47:13
Imported:
2026-06
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Content
第一体操の2 健康と美を追求する
「世良さ~ん! 間もなく始まります~! スタジオで待機してて下さ~い」
「鋼鉄のゼラン」だと言いかけたが口から出る寸前で仮の名前である「世良鉄也」と名乗った俺は、結局テレビ局にそのまま泊まることになった。
何せ鰯田ディレクターの説明の後、契約に関する手続きや「一応」の履歴書を元にした軽い面接、そして、番組内容の詳細と段取りを
逐一聞かされ、リハーサルし続けたからだ。
「本番の前にもう一回、通しでリハをやりますんで、本番と同じ流れで動いて下さい!」
「分かりました」
俺は『体操のお兄さん』
たぶん、……つうか、絶対今回限りだけど軍資金を獲得するためだ。
これで日本征服に一歩前進だよな?
ゲストとしてスタジオ入りする他の出演者の前で簡単な体操を披露し、それをゲストにも指導する事になっている。
これはつまり、部下の戦闘員たちに模擬戦闘や武装訓練を指導していた時のようにすればいいだけなので、緊張する要素があまりない。
リハーサルではゲストタレントの代わりに番組スタッフが何人か俺の前に立った。
「はい! それでは、これからオススメの健康体操をやっていきましょう! これは、体内の奥、インナーマッスルを鍛えて腰痛予防、老化防止にもとても効果的な体操になっています!」
大きな声でハキハキと。
笑顔を絶やさず目配りも絶やさず。これも組織で指導する時に身についた。
我らが総統閣下は自発的な服従がお好みである。それ故、戦闘員たちにも自由意思がある。
と言うことは、指導方法が強圧的では付いてきてくれないのだ。
――やって見せ、やらせて褒めて、またさせて、少し叱って、でも褒めて。
モチベーションを下げさせず、さりとて俺への敬意や総統への忠誠を失わせないよう、微妙な配慮は欠かせない。
『ゼランは部下の教育が上手い』
『ゼランのお陰で戦闘員の中途脱退率が激減した』
これこそ俺が四天王になれた最大の実績であるのだ。
まぁ、たまに、指導ぶりがはまり過ぎて戦闘員から個人的な好意を寄せられることもあった。
『ゼラン将軍……俺、あなたのことが………、俺だけの将軍になって欲しい……』
『まぁ待て。ここは男ばかりの組織だからな。お前がそう言う気持ちになるのも分からんでも無い。
しかし、俺がお前に惚れてしまったら、かえってお前に対して距離を取る。敢えて厳しく突き離す。他の戦闘員たちと公平を保つためにもな。
それでも良いのか?』
『そ、それは……』
『俺は、総統閣下の忠実なる部下である。そして我が心は総統閣下の物だ。お前も、お前たちも総統閣下のお陰で組織に貢献できている。
それを乱すような行為は、俺には無理だ。考えも付かない』
――と。
悪い気はしなかったが秩序を乱すのは俺の本意では無いから、特に決まった相手を作らず誰とも交際しなかった。
とは言え、
『カラダだけの関係なら許してやろう。それでもいいのか?』
発散したい気持ちも分かるんだよな。俺だってそうだ。
『はい! 願ったりかなったりです! やったぁー!』
そうして抱いた戦闘員は数えきれない。
鋼鉄のゼランの鋼鉄チンポは毎晩のように戦闘員とのセックスを愉しんで、それでも疲れ知らずの絶倫ぶりを示し続けられる。
だが、日本征服のために潜伏してからは誰ともセックスできていない。
どのように征服するか、どうすれば征服できるか、を考えている内にあっという間に月日が過ぎていた。
……今でも、最良の方法は見つからないまま。やり場のない性欲も溜まる一方だ。
「はい! では、しっかりストレッチして関節と筋肉をほぐしておきましょう! 疲れが残りにくくなりますよ!」
番組スタッフの若いADさんや音声さんが俺の前でゲスト役をやってくれる。
「内腿も伸ばしましょう! 股関節が固いままではせっかくの体操も効果が半減しますからね!」
模範として股を開き大きく息を吐きながらゆっくりを腰を落とす。そして、限界まできたら15秒はポーズをキープする。
「はーい、ちょっと待って! ええと、そちらのあなた! もう少し足を広げてね! でないと内腿の筋肉が伸びてくれないですから!」
ADの青年の背後から内腿を撫でて、「ここを意識して息を吐いて」と告げる。
「んあっ、は、はいっ!」
どうしたADくん。吐く息が湿っぽいぞ?
「では、次は体側を伸ばしますよ! まず、肩幅くらいに足を開いて耳に肘を当てながらゆーっくりカラダを真横に傾けます!
で、限界まで傾けたら大きく息を吐きだしつつ15秒キープですよ!」
音声くんの上半身が安定せず、ぐらりと傾く。
「おっと、危ない。無理な位置まで傾けなくて構いません。
姿勢が保持できるところまでで大丈夫です。腋から下、腰に掛けての筋肉が伸びるのを意識しつつ呼吸しましょう」
腋から骨盤ににかけてするりと撫でる。
「はぅ、んふ、ああ、分かりました……」
音声くん、顔面が耳まで赤い。風邪でも引いてたのか?
「ストレッチが済みましたら、いよいよ健康体操に入りますよ! では、私に続いてカラダを動かしてみましょう!」
リズミカルな音楽が流れだす。俺はあらかじめ教えられていた健康体操をスタッフの前で行った。
「すごい……、あの体操を一回聞いただけで完璧にマスターしてるなんて」
「それに、ほら……、動くたびに先生の筋肉がムチムチ盛り上がって、マジ、カッコイイよな」
よしよし、どうやらちゃんと出来ているようだ。耳に届く声も好意的なものが多い。
てか、こんな体操程度、戦闘訓練に比べれば簡単な動きばかりだ。筋肉については、まぁ、それなりに自信はある。
こっちに来てから微妙に太ってしまったが、見た目の上では分からないレベルだろう。
本番さながらのリハーサルが終わるころ、俺はADくんと音声くんの2人から電話番号の交換を頼まれた。
「悪いんですが、俺、携帯もスマホも持ってないんですよ」
こう答えるとひどくガッカリしていたが、「じゃぁ、近いうちに飲みに行きましょう! ね?」
と、誘われてしまった。
まぁ、この程度の約束ならしてもいいか、とOKを出した。
そして、待機してると時間があっという間に過ぎ、俺は再びADくんに呼び止められた。
『本番15分前になりましたー! ゲストさん方がスタジオ入りますので、準備お願いしまーす!』
本番。つまり生放送が間もなくスタートするのだ。
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【さぁ、始まりました! 『楽しいヘルシーライフ!』 テレビの前の皆さまに美と健康に関する情報を、たーっぷりお届けしまーす!】
番組は特に問題無く進行した。
健康情報番組として一時間の生放送の内、俺の出るコーナーは後半15分ほどだ。
「それでは『体操のお兄さん』―世良鉄也先生! よろしくお願いします!」
司会役の女性の声を合図に、俺はセットの後ろからカメラの前に出る。
「初めまして! 『体操のお兄さん』の世良です! 楽しく体を動かして美と健康をゲットしましょうね!」
笑顔、そして腕を曲げてグッと力こぶを見せつける。
「おお~! なんて逞しい! これぞ筋肉って感じで素敵ですね! では、皆さんも先生の前に並びましょう」
ゲストとして席に座っていた俳優やタレント、芸人たちが、カメラを横にして俺の前に並ぶ。
「まず体操本番に入る前のストレッチから行いまーす! できる限り筋肉が伸びているのを意識しながら呼吸しましょう!」
ストレッチの後、お手本としての体操をやって見せる。
あとはゲストタレントたちがどうにかこうにか俺の真似をして体操する。
そして、俺はスタジオの外に笑顔のまま退場、コーナーは終了。
スタジオの陰で河豚野プロデューサーが満面の笑みで俺を褒める。
「グッジョブ! グッジョブよ! 世良っちゃん! 本番にもこんなに強いだなんて!」
鰯田ディレクターも頭を下げていた。
「お疲れさまでした。実に良かったですよ。カメラ映りも素晴らしかった」
あんまり褒めそやすもんだから、さすがの俺も照れて「ども、恐縮です」と言うばかりだ。
――でだ。
俺の役目は終わったのだから、もう家、もとい、日本支部に帰還しちゃっていいんだよな? と出口方向へ足を向けようとしたら、
「さぁ、もう一度登場して頂きましょう! とってもイケメンな体操のお兄さん! 世良鉄也先生~?」
「はへ? 俺?」
ディレクター鰯田が申し訳なさそうに手を合わせている。
プロデューサー河豚野がニヤニヤしながら俺をカメラの前に引っ張りだす。
いや、俺、この展開は聞いてないぜ? リハでも無かったし説明した段取りとだって違うじゃんか。
「っとと! え、ええとー……」
「少々お時間がありますので、世良先生にもお尋ねしましょう! ゲストの皆さん! 何をお聞きになりたいですか?」
時間調整のための質問コーナー? って事か!
「先生! スゴイ筋肉ムッキムキですよね! どうやってその筋肉を手に入れたんですか?」
若い芸人の1人が聞いてきた。
「ええと、これはですね、戦闘員として入ったあと大量のプロテインを摂取しつつ毎日5時間にわたる筋トレ漬けの日々を過ごした賜物でして、総統閣下のため一日も早お役に立ちたいと頑張った成果でもあるのです」
「…………」
「…………え?」
し、しまった! 普通に本当のことを答えちまった! 芸人が目を丸くしているぞ!
「と言うのは冗談で、日々の鍛錬のお陰ですよ! あっはっは!」
「ああ! なるほど! 先生って特撮ドラマの戦闘員役などもされてたんですかね! それだけの体格ですし納得です!」
「そ、そうなんですよ~! はい、ほんのちょっとですけどね~」
女性司会者の機転に俺も乗っかった。まぁ、いいよな、これくらいの嘘は。
「休日は何をされてるんですか? やっぱ筋トレ?」若い女性タレントが聞いてきた。
「いえ! 休日など無いです! どうすれば征服できるかを考え、そして、いかに行動に移すべきかを毎日模索しております!」
「せ、セイフク? な、なんです?」
「あ、あはははは! た、体脂肪やコレステロール値を自分でコ、コントロールすることを『征服』って喩えちゃうんですよね! あっはははは!」
「あ、あ~、なるほど~。カラダに悪いモノをやっつける、って意味合いなんですね~」
「そ、そうです! そうですね!」
「世良先生は独自の世界観と言いますか、独特な言葉が飛びだしてきて愉快ですよね! さて! そろそろお時間です!
番組や先生への質問、ご要望は画面のこちらへお送りくださいね! では、また! 来週も元気にお会いしましょう!」
エンドロールの音楽が流れる中、撮影していたテレビカメラのランプが消え、スタジオ内の照明が暗くなった。
今度こそもうカメラの前に立たなくていいんだと思うと、ホッとして力が抜けてしまう。
「いやぁ~! アドリブもグッドだった! うん! 凄い! 凄いよ世良ちゃん!」
それ、本当か? どっちかと言うと質問の答えに皆が引いてたんじゃないか?
「プロデューサー。どうやら電話が鳴りやまない様子で、コールセンターがパンク寸前だそうです」
……ほらな。
きっと俺への苦情だろう?
体操コーナーはともかく、最後の質問コーナーに俺を呼んだのは失敗だったんだよ。
「大、大、大好評ですよ! 世良先生への問い合わせと、是非来週も見たいですとの賛辞が山のように! 『体操のお兄さん』大成功です!」
地味でシックな鰯田ディレクターがメモを片手に興奮気味で語る。
内心の俺は「マジで?!」とビックリするばかり。あんなのでウケるの? とね。
「ありがとう世良ちゃん! めっちゃくちゃ君の評判高いよぉ~! ね? だからね? 来週も出てくれるよね?
あ、ちょっと性急に過ぎる? なら、せめて一日考えて! ね? 明日、改めて出演のオファーに伺うわ!
ギャラももちろん期待してね! 絶対に色よい返事を待ってる! 待ってるからねぇぇぇ!」
プロデューサーの勢いに押され、生返事しかできなかった。
鰯田ディレクターでさえ「私もプロデューサーと同じ気持ちです。世良さんはきっともっと輝ける逸材である、と確信しました!
ですから、ご自身にとっても一つ、大きなチャンスだと受け止め、前向きに考えて頂ければ、と思います」
と言って、帰りのタクシーを手配してくれた。
まぁ、そこまで俺を買ってくれるのなんて、総統閣下のほかに居なかったし、ちょっとくすぐったい気分になった。
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テレビ局のフロントに降りて待機していたタクシーに乗ろうとすると、後ろにただならぬ気配を察知した。
考えるよりも先にカラダが反応し、さっと身構える。
「何者だ!?」
「…………あ、お、俺です、ADの加治木です。世良先生、先ほどはお疲れ様でした」
「AD? あ~、番組のスタッフさん、でしたか」
一瞬で気が抜けた。
「タンクトップにジャージの衣装もお似合いですが、普段着もカッコイイですね」
「え? そ、そうかな?」
パーカーに紺のデニム。ここ日本ではありふれた服装のはずだが。
「ええ! とてもカッコイイですよ! で、ちょっと申し訳ないんですけど……、あの、お時間いいでしょうか?」
ここでタクシーの運転手が痺れを切らして「お客さん~? 乗らないんですか~?」と急かすように言って来た。
「え? あ、ちょ、ちょっと待って。乗ります、乗りますから……」
ADさんが俺の脇からタクシーに顔だけを突っ込んだ。
「ええ、運転手さん、引き止めるだけ引き止めてすみません。この人は俺がお送りしますから、また今度お願いします」
チッと舌打ちを残してタクシーはドアを閉じた。
「送る? 俺を? 加治木さんだっけ? あなたが?」
「はい。送らせて下さい。俺に」
ギュッと手を握られ地下の駐車場へ連れてこられた。加治木さんはシルバーグレイの4WDのドアを開けた。
席に座ってバックミラーにぶら下がってるのは成田山のお守りだな、と見ていると、自宅、つまり日本支部の住所を聞かれる。
「――へぇ! 俺ん家と近いですよ! きっとこれは世良先生と俺って縁があるんですよ!」
しまった、と思ったがもう遅い。なんで俺はこんな初対面同然の相手に大事な日本支部の住所を教えたのか。
少し曖昧にしておけば良かった。もし、こいつの正体が敵だったらどうするよ?
「あ、そうだ! 俺に敬語なんていりませんよ。履歴書のほう、ちらっと拝見したんですが、世良先生の方が年上ですし」
「そ、そうなんだ。いくつだい?」
「俺、24っす」
河豚野に渡され適当に書いた履歴書の事を思い出した。俺、27歳って書いてたんだっけ。
あまり深いところまで根掘り葉掘り聞かれたらマズいな、と警戒しつつ車に同乗してたが、それほど俺自身への質問は来なかった。
「テレビ出演は初めて、らしいですね? どうでしたか?」
「まぁ、緊張はしたなぁ。けど、半分くらいは平常心でできたかな」
「そりゃスゴイ。世良さん、やっぱりテレビ向きなんすよ。カメラ映りもバッチリ決まってましたし」
「だとしたら、お役に立てたようで良かったよ」
「あのプロデューサー、ちょっとお調子者で変人なんすけど、悪い人じゃないです。見る目もあるし、約束は絶対に破らない義理堅さもあるし。
ああ見えて信望ある上司なんですよね」
「へぇ~」見かけによらず、だな。
「まてよ! って事は、明日、オファーしに俺の部屋まで来るっつったのは……」
「来ますね。確実に。プロデューサーは世良さんのご自宅にやって来ます。もう100%来るでしょう」
あのハイテンションの男とまた合う羽目になるのかよ、とうんざりしたキモチになっていると、手ぶらでは何ですから、と車は近所のスーパーに入った。
「苦手な食べ物ってあります?」
「? いや、特にないけど」
「分かりました」
「調理器具はお持ちですか?」
「小さい鍋とかヤカンだけ」
「分かりました」
加治木クンは手際よく食材や土鍋を購入し、俺を伴って車に戻る。
何を考えているんだ? この青年は。
我が日本支部、寿礼荘の前に到着したので車で送ってもらったことに礼を述べ別れようとした。
が、なぜか加治木クンも俺の部屋の中に入って来た。
「まぁまぁ。遠慮なさらず! 俺が腕を振るって鍋をご馳走します! もうこんな時間ですし腹もすいたでしょう?」
「腹は減ったけど、なんで君も部屋に入ってるんだ?」
「だって、お邪魔しないと料理できないじゃありませんか。では、ちょっとキッチンをお借りしますね!」
大きなビニール袋と土鍋を持った加治木くんは、嬉しそうに炊事場に上がった。
キッチンなんて洒落た造りじゃない。ここ寿礼荘は築40年の安アパートだから6畳の和室と簡易な炊事場があるだけだ。
まだ風呂やトイレが共同でないだけマシなレベルだ。
調理し始めた加治木くんを無理に追い返す訳にも行かず、さりげなく部屋の中に散らばった征服企画案を書いたペーパー類を片付ける。
ついでに雄臭い使用済みティッシュもまとめてゴミ箱に放り込む。
あとは、うん、大丈夫だ。
「さぁ! できました! どうぞ召しあがれ!」
野菜と魚介のたっぷり入った「うどんすき」がテーブルに置かれた。
もくもくと立ち昇る湯気にいろんな食材の香りがして、実に美味そうだ。
「おお! 美味そうだなぁ! じゃぁ、早速ご馳走になるぜ!」
「いっぱい食べて下さい!」
「――う! んマイッ! ダシと野菜と魚のうまみが一体となっているっ! 加治木くんの料理の腕は本物だな!」
「い、いやぁ、はは、ただ材料を切って鍋に入れただけっすよ~。でも、世良さんのお気に召して良かったっす!」
日本で支部を作って依頼、コンビニの弁当やおにぎりばっか食ってたので、こんなにも栄養豊かな料理にありつけると、自然に笑顔になってしまう。
もし、日本を征服した暁には、こんな食事を俺たちだけじゃなくて国民全員が摂れるようにしてやるぞ!
さぞや総統閣下もお喜びになるに違いない!
でだ。
腹いっぱいになったら、どうなる? ――そう、眠くなる。
俺がいくら鋼鉄のゼラン将軍様であろうとも、征服へ向けて新たな誓いを胸に抱いても、人間の持つ自然の摂理は俺にもちゃーんと作用してきやがる。
食後のお茶を飲んで、ほんの数分もすれば俺は瞼が重くなり、そして、そのまま眠りに誘われる。
満腹な幸せを噛みしめつつ、気持ちはふわりと夢の国に羽ばたいた。
第一体操の3へ続く
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