生皮鬼 17 (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-09-19 06:08:06
Imported:
2026-06
Content
17魔封剣「魔羅剣(まらのつるぎ)」
ほんの数秒が何分にも何時間にも感じられる。
そんな張り詰めた空気に額から汗が噴き出て垂れて行く。
カギロイは相変わらず贄島の隙を窺っていて闘志は萎えてなどいないのだが、一体となっている俺の方がこの状況を打開する術を見いだせず焦りまくっている。
「おおっと? 動くんじゃねぇ。妙な真似しやがったらこいつがもっと苦しむ羽目になるぜえ?」
黒い影鬼と化した贄島がニチャァ、と牙の生えた口を開ける。
「求性鬼ってのはアレだろ? 人間どもと交尾しては互いの精液を酌み交わし精気を高め合うって言うじゃねぇか? ふん! 随分とお優しい鬼さんだよなぁ?
俺はそんな面倒なことはしねぇ。精気を吸い終えた人間なぞ用済みだ。搾りかすがどうなろうと知った事か。それこそが鬼ってもんだろう? 人間を守ったり一緒に快感を味わう手助けをする鬼など俺も、いや、俺以外の他の鬼から見ても異質で、異常で、非常識で、すげぇ気味が悪ぃんだよ!」
カギロイは動じない。
目を逸らさず影鬼に告げる。
「んなもん昔っから何度も聞いてきたさ。だけどな、俺たち『求性鬼』は、……いや、合体している修哉たちの言葉を借りりゃ『生皮鬼』ってのはな、
心底人間が好きなのさ。誤解であれ何であれ、人間に封印されようとした時も甘んじてそれを受け入れるくらいにはな」
「はぁ? なんだそりゃ!? お前は阿呆か? 封印て事は結局人間に裏切られてんじゃねぇか! ギャハハ! こいつは傑作だ! ギャッハーハッハッハ!」
『いや。実は裏切ったのは人間じゃなくて鬼、なんだよねぇ。天邪鬼っていう鬼が求性鬼を売ったんだ』
不意に聞こえてきた声は尼辻先生のものだ!
「ユッキー!? 無事か!? 今助けてやる!」
続いて御隠先生の大きな声が響き渡った。
突然現われた二人の存在に贄島が意識を意識を向けたその「隙」をカギロイは見逃さなかった。
一瞬で間合いを詰め贄島の横で拘束されていた生駒先生をもぎ取って奪い返すと、すぐにアラカネ達の後ろへと送った。
「後は頼む!」
「任せろい!」
ムグラやアラカネがカギロイに応える。
「ふん……。俺から引き離したところで、影縄は俺の意のまま。そいつの命は俺が握ったままなんだぜぇ?」
生駒先生を縛る影のロープがさらにぎりりと先生を締め上げた。
だが、途中でブチン、ブチン、と千切れる音が聞こえて来た。
「何っ!?」
見れば、生駒先生を拘束していた影縄が弾けて切れて行く。
ドロヅミの泥が生駒先生のカラダを薄く覆い、その泥の滑りを利用してムグラが蔓を影縄の下へ潜らせ引き千切っていったのだ。
そして、そんな方法を思いついて指示していたのはアラカネだった。
「これでまた形勢逆転、だっけか? もう人質はいねぇ。さぁ、次はどうするんだ?」
影鬼、贄島の表情はまだ余裕がある。さらに奥の手があるのは確実だ。
背後では拘束を解かれた生駒先生が御隠先生に介抱されている。
「ユッキー! 無事で良かった! どうして一人で副理事長の所に直談判に行っちまうんだよ!」
「ア、アッキー……ごほ、げほ……、今は、そんな、話をして、いる、場合じゃ、ない……」
視線を前に戻すと贄島が自身の影から新しい分身を次々と生み出していた。
さっきのクローン影鬼と違って中身に人間を使っていない、100%影から生み出された影鬼のコピーだ。
「分身は俺たちに任せろ! カギロイは本体を!」
「おうっ!」
―ゴウッ!
闘気が炎となって俺の、カギロイのカラダから噴き上がった。
増え続けるコピー影鬼を秒でなぎ倒し、遥か彼方へぶっ飛ばしながら核となる影鬼本体へと迫る。
しかし、後もう少しと言う所で新たなコピーに遮られて掴まえ損ねてしまう。
敵は俺たちが消耗するのを待っているんだ。影鬼のコピーは倒しても倒しても次々に生み出され、5体消滅させても10体が新しく立ちはだかる。
サメガイやカイナギたちは連携を取ろうにも次々に現れるコピー影鬼を振り払うのに必死だ。
ムグラやアラカネも生駒先生を守りながらでは俺に助力する余裕は無い。
ドロヅミの泥の膜も何故かコピーには効果が薄い。泥をするりとすり抜けてしまうのだ。
「ダメだこいつら! 影から作られたせいで実体がない!」
「形勢逆転だぁ? これのどこを見て言ってやがる? どんどん動きが鈍くなってきてるぜぇ?」
コピー影鬼の重い攻撃がカギロイの腹部にヒットした。
「ごふぅっ!」
数が数だけにさばききれなくなってきたのか!?
「違うぜ修哉。心配すんな。ちょいと準備に時間がかかっていただけだ」
俺の頭の中でカギロイが自信たっぷりに呟いた。
その直後!
股間がグラグラと沸騰したかと思うと体の奥から急激に「何か」が昇り詰めて行く感覚を覚えた!
「う゛う゛っ! で、出るぅぅーーーっ! イグゥゥーーーーーッ!!」
ドブシャァァアーーーーーーーッ! ブビュルルルルーーーーーッ! ゴビュゥッ! ビュククッ! ブッシュゥーーーーーーッ!
熱いマグマのような精液がチンポを震わせながら噴き上がった!
あまりに唐突で、あまりも巨大な快感で俺は咽喉を引きつらせて喘ぐ。
飛び出して周囲に飛散した大量の精液は次々と黒いコピー影鬼を消滅させ、一気にその数を半減させてしまった。
そうして、散っていた精液が今度は一つにまとまり白い球体と化すと目もくらむような光を放って残り半分のコピー影鬼を瞬時に消してしまった。
贄島が新しい分身を影から産み出そうとしてもその影はどこにも無い。精液から作られた白い球の光が影そのものを作らせないからだ。
さすがに分の悪さを悟った贄島。もう余裕など無くひとまず退却しようと試みる。
「今だ! コイツを使え!」
尼辻先生がカギロイに一本の「棒」を投げた。
そいつは長さが30cm程のチンポのカタチそっくりなディルド。
カギロイがキャッチするとムクムクと伸びて長さが1m近くにもなってしまった。
「俺を封じた魔羅剣(まらのつるぎ)を俺が使うとはな。笑い話にもならねぇぜ。だが、これでとどめをさせるぜ!」
持つ部分である「柄」を鈴口にねじ込むと、剣とカギロイのチンポは合体して一つの「超巨大ペニス」になった。
そして、膨張した亀頭の切っ先を向け光の玉から離れようとしていた贄島の背後まで跳躍すると、股の間に「ズブン!」と躊躇わず突き刺した!
「ぬふぐぉをおおおおおおおおおーーーーーーーっ!」
影鬼・贄島が身悶えた。
突然もたらされた快感に。
唐突に噴き上がった性欲に。
耐え難い性衝動が体を支配しもう逃れる事はできない。
影鬼の肛門はたちまち剣のペニスを受け入れる性器と化し、ドクドクと流れ込む快感の脈動に自然と腰が前後に動き始める。
「き、きもぢぃぃ! あひぃ! 凄ぇぇぇえ! 何だこれは! 何と言う気持ち良さぁ! 何と言う快楽ぅ! な、んぁ! ああああ!
だ、だめだぁ! 俺が! 俺でなくなるぅっ! 俺は! か、げぉに! お、れは! ひぃぃっ! あ゛ひ! も、もうっ!
んぎぼぢぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
影鬼の股間からもイチモツが力強く突き出てダラダラと透明な粘液を漏らす。
縦横無尽に動く魔羅剣が粘着質な音を立て注挿を繰り返すたびに生臭い精液の匂いが周囲に拡がっていく。
敵意を完全に消失した影鬼はもはや一体の性獣となり、さらに腰を沈めて剣を奥深くへと導く。
「ひぃぃんっ! も゛! んも゛うっ! イク! イグ! 逝く! イクゥッ! 逝ぐぅぅーーーーーーーーっ!」
ヒュ! ドビュブ! ブビュルルル! ドビュドビュ! ドッビュゥゥーーーーーッ!
口から涎をこぼしながら快感の頂点に達した影鬼のチンポから勢いよく放たれていく雄の精液。
「よし! 俺もイクぜぇ! しっかり受け取りやがれ!」
俺の、そしてカギロイの股間からも熱い精液が魔羅剣へと押し出され、剣の中でその液体は「破邪の聖液」となって影鬼に注ぎ込まれる。
「はぎゃひぃぃぃーーーーーーっ! イイッ! 良いよぉぉ!! 超ギボヂィィーーーーーー! 俺がぁっ! ぅああああ! 俺様が消える! 嫌だぁ! た、すけてっ!! 消えたくねぇ! はひぃぃ! ダメだぁ! も、もう! 消えっちまうぅぅううーーーっ!」