肛悶超人アナルスター4 最終話 (人物紹介付き) (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-04-03 05:32:14
Imported:
2026-06
Content
4不浄と不浄
丸投博士は回収された「アナルスター」を眺めて眉をひそめた。
「自分の手で戦闘不能に陥るとはな……」
冷たい手術台の上に横たわる「アナルスター」のサイズは元の「ヒト」並みに戻ってはいるものの、頭皮が顔の半ばまでめくれ、内側に装着していた「黒いラバースーツ」が見えていた。
これは、射精した事によってヒーロー「アナルスター」から戦闘員である「ドリッパー」へと戻ってしまった事を意味する。
つまり、ペニスを体内に収納しているのは戦闘行為中における防御機構として、と言う意味よりも射精を不可能にし、正義の超人ヒーローから悪の戦闘員へと戻らないようにするためだったのだ。
それが本当の理由だ。
「博士」
「ああ。来てくれたか『不浄くん』」
丸投博士の背後に立ったのはアナルスターに変身した「不浄 零」と全く同じ姿の青年だった。
「次は俺を、『不浄 元(ゲン)』をアナルスターにして下さい」
「しかし、君はまだドリッパーから『不浄』になっばかりではないかね?」
「ですが、レイシリーズは初期設計においての不備が目立ちます。我々第二世代、ゲンシリーズであれば尿道責めごときで戦闘員にまで戻るような失態はありません」
「……確かに。アナルだけでなくペニスも尿道も超人改造を施した君たちならこのような結果にはならなかっただろうな」
尿道責めによって射精を行い、筋肥大を停止させようとした「アナルスター」
しかし、快感の強さが災いして人格や記憶が脳から溶け元の戦闘員、ドリッパーにまで堕ちてしまった。
当時、状況をモニタリングしていた丸投博士はペニス巨人だけでは無く「アナルスター」をもスリープモードにして緊急停止。
配下のドリッパーたちを送ってドリップ本部へと回収させたのだった。
「お待ちください。ゲンシリーズなどより我ら『不浄 継(ケイ)』をお使いください。第三世代であるケイシリーズの我らこそ博士のアナルスターにふさわしいと思われます」
また「不浄 零」と同じ顔、同じ声の人物が現われた。
「継。お前たちでは役に立たない。ギリギリまで調整と改造を施されて来たゲンシリーズこそアナルスターになるべきである」
「長期に渡って改造せねばならないほど素材が劣悪だった、の間違いではないか? 第二世代なのに覚醒したのが我ら第三世代よりも後になるくらいにな」
「口だけは達者な第三世代よりはマシだろう?」
「何を!」
「図星か?」
「いい加減にしたまえ」
「は!」
「申し訳ありません!」
丸投博士は白衣を脱いだ。中に着ていたのは黒光りする漆黒のラバースーツだ。
逞しい肉体美をラバーによって惜しげもなく晒している。
「ドリップ総帥として言っておく。お前たちの望み通り超人ヒーローへの上書きは行ってやろう。
だが、10日間の射精禁止を耐え抜き、いかに快感が強かろうともドリッパー、ましてや性器の怪人にまで引き戻されることのない心身の強靭さを証明できた『不浄』に対してのみ、である」
「かしこまりました」
「承知いたしました」
「世代同士で競い合うのは構わんが、足を引っ張るような行為がもしも見つかった場合には――」
ごくりと二人の「不浄」の咽喉が鳴った。額には冷や汗が滲んでいる。
「そのような不届き者には罰として性器怪人に留めず元の素体である『人間』に戻した上、組織での記憶を全て抹消してやろう。
その意味は分かるな? 縁を切る、と言うことだ」
「は……それだけは、お許しください」
二体の不浄の顔が真っ青になり恐怖に歪んでいる。
戦闘員であれ「不浄」であれ、人間より遥かに快楽を感じ取れる肉体を手放すなどもはやできないのだ。
それは死よりも恐ろしい事を意味していた。
「決して互いの足を引っ張ったり、無駄に争うような真似は致しません」
二人の不浄は恐怖に怯えながらもきっぱりと誓った。
改めて言おう。
性器怪人から戦闘員であるドリッパ-になれば至高の快楽を味わえる。
それに、病気も無く未来への不安も無い。
市民を襲って新しい性器怪人を増やせば「不浄」にしてもらえる上に、超人ヒーローになれる可能性も出てくる。
そして見事、超人ヒーローになった暁には敬愛する総帥とセックスまでできるのだ。
これほどの喜びが他にあるだろうか。
手術台の上で眠る壊れた「アナルスター」はそれまでドリップ総帥の寵愛を受け、カラダの髄まで総帥の色で染められた存在、でもあった。
「不浄 元」と「不浄 継」の二体を下がらせたドリップ総帥は再び白衣を着直すと、眠る「アナルスター」の前で今後の後継機について思惟する。
「……ハ、ハカセ? オ、レハ、ヴヴ、ヴ、ドウナッタ、ノデス、カ? ヴ、ブォ、ヴ……」
「うん? おお、目が覚めたようだな。不浄。君のお陰で巨大ペニス怪人は倒されたよ。ただ、君も負傷してしまったのでね。
今まで手当を施していたんだ」
「ヴ、ブヴ、ア、リガトウ、ゴザイマ、ス。ヴフ、ゴメイワクヲ、ヴ、オカケシテ、スミマ、セン」
「気にしないでゆっくり休みたまえ。次の出動までに万全にしておかないと」
「ワカリ、マシタ。ヴ、ヴォブヴヴ。デハ、スコシ、ネムラセテ、イタダキ、ヴヴ、マス…………」
丸投博士は目を閉じ寝息を立て始めた「アナルスター」の頭皮をさらに引き下げ、頭部を黒ラバーのみの状態にした。
「次に目覚めた時にはアナルスターになっていた記憶も消えているだろう。『零』としてもあと数時間しか持つまい。
故に、お前は元の戦闘員に逆戻りと言う訳だ。
だが、それでも私が初めて完成させた超人ヒーローだった事実は私が覚えている。壊れたからと言って廃棄などするものか。
『零』……お前は私が愛した男に一番近い雰囲気を持っていた。
擬似人格と私が作った記憶による偽りの『不浄』でありながら、私の最も愛しい男に似ていたのだ。
その愛した男が社会によって無残に捨てられた時、私は復讐を誓ったよ。
『零』、だから私はお前が壊れたからと言って捨てたりはしない。未練? それもある。後悔もある。
あの時、助けられたかも知れないのに見過ごしてしまったからね」
丸投博士は「アナルスター」の皮膚をさらに引き剥がした。
現われたのは全身を黒いラバースーツに覆われた戦闘員、ドリッパーである。
「『零』よ、また戦闘員として人間どもを性器怪人に変えるのだ。5人も怪人にすれば再び個別の人格を欲するようになる。
そうなるように私はドリッパーを設定したからな。
だから、再び『不浄』になる事も可能なのだ。お前の努力次第でな。故に、もう一度アナルスターになる事も夢では無い。
その日が来たら今日までの記憶と連続するようお前の脳に新しく書き入れてやろう。
いいか? チャンスはまだあるのだ。私の愛した男に最も似ていたお前だったら、そう、少しくらい時間がかかろうとも諦めずに頑張るだろう。
だから、私は、待つことにした。
超人ヒーロー・アナルスターになれるまで、ずっと待っているからな」
眠っている筈のドリッパーの頭部からひと筋、雫が流れて落ちた。
それは、涙だったのか、或いは、ただの水滴だったのかは誰にも分らない。
◇
「お前ら! そこまでだ! 罪なき市民に手を出すなんざ俺が許さねぇ! 変身っ! 『ヴァギナスター!』」
「俺もいるぜぇっ! これ以上怪人なんか増やしてたまるか! 変っ! 身っ!『ジャイアントペニスター!』」
股間にはペニスでは無く女性器がある雄々しきマッスルヒーロー! それが『ヴァギナスター』だ!
そして、もう一人! 脚より大きな超巨根のヒーロー! 『ジャイアントペニスター』!
人々(男性のみ)を恐怖に陥れるドリッパーの活動を見逃さず、今日も淫らに正義と性器を掲げて戦い抜く!
サポートする丸投博士の指示を仰ぎ、怪人になってしまった市民から邪悪な精液を搾り取り、ドリッパーを排除するっ!
『元(ゲン)、ヴァギナボアで怪人を飲み込んでしまえるだろう?』
「了解! ただちに怪人を体内に取り込んでみます!」
『継(ケイ)はジャイアントペニスミキサーでドリッパーのケツを片っ端から犯すんだ。5体程度なら問題無く連続射精可能だろう?』
「はい! できますよ! ヴァギナスターよりも早く済ませますから!」
丸投博士は二人の不浄に指示を出すと、画面の奥の方で若いサラリーマンを性器怪人にしたばかりのドリッパーをじっと見つめた。
「お前も頑張って、もう一度ここまで上がって来てくれ。……『零(レイ)』」
呟いた丸投博士は送りこんだドリッパーたちをいつでも回収できるよう「ブラックボックス型転送モジュール」を現場のど真ん中に展開させた。
終
登場人物紹介
不浄 零 (約22歳)光紋超人アナルスターへ変身する青年。
丸投博士 55歳 超人化研究の第一人者。
実は悪の組織「ドリップ」の総帥でもあり上級戦闘員「ドリッパー」や性器怪人の産みの親。
ドリッパー
元は性器怪人だったが博士によって改造され人間を新たな性器怪人に強制改造していく上級戦闘員と呼べる存在。
性器怪人を作る経験が重なると「個別の意識」である「我」が生まれ、博士に認められれば、「不浄」の人格や意識を脳に上書きしてもらえる。
性器怪人
ドリッパーの改造粘液によって一般男性が怪人化した存在。
性的本能以外の意識は持たず、自我はほぼ無い。
頭部、両腕がペニスになり、怪人同士での合体融合、巨大化が可能。
光紋超人アナルスター
怪人の性的欲望を搾り取り、動きを封じることが可能な『アナルセンス』に目覚めた究極のアナル超人である。
不浄 元 ?歳
完倒超人ヴァギナスターに変身できる青年
性器怪人を丸ごと飲み込めるハイパーヴァギナを股間に備えている。
不浄 継 ?歳
爆魂超人ジャイアントペニスターに変身可能な青年。
股間の巨大ペニスを用いて性器怪人を犯し続けられる。