続・尻尾の玩具 9 終章(人物紹介付き) (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-01-28 06:05:53
Imported:
2026-06
Content
9 SEDUCTIVE TAIL(誘惑の尻尾)
ちゃんと教えていなかった今の住所を知らせてやると、ほんの1時間ほどでケンジは俺のマンションにやって来た。
股間はすでにモッコリとしていて俺といかにセックスしたいのかが一目瞭然だった。
「マジウケる。お前さ、俺とそこまでシたかったんだ?」
「たりめーだろ? わざわざ小細工をしてまでユウゴをこっちの世界に引き入れたくらいだからな」
会話が止まった。いや、敢えて止めた。
「……嘘ついててごめんな」
「謝るなよ。お前が謝ったら俺も謝らなきゃいけなくなるだ……。俺こそ悪かった。ジンたちには俺から筋を通してある。お前からは何も言わなくていいぞ」
「あ、そうなんだ。それは助かった」
「まぁこれくらいはな」
ここでまた会話が途切れた。
「――おっぱじめるとするか」
「そうだな。予備の『P-テイル』も持ってきた。好きなだけ使ってくれ」
ケンジが背負っていた大型のメッセンジャーバッグには20本もの『P-テイル』が入っていた。
「こんなに?」
「足りないよりはいいだろ?」
足りないどころか余るに決まってるじゃないか。
「リクにもまだ教えてないんだが、新しい使い方を発見したんだ」
ケンジは悪戯を思いついた悪ガキみたいな表情を俺に見せた。ほんのりエロくて俺には好ましく感じられた。
「こいつさ、『重ね着』できるんだよ」
「『重ね着』?」
「ああ、文字通りの意味さ。まぁ、まずは一つ目の『P-テイル』をチンポやケツに融合させるだろ? その後にもう一個追加して融合させられるんだよ」
「そうやって追加したらどうなるんだ?」
「もっと感覚が敏感になって気持ち良さを味わえる上に、精力もアップする」
その程度なら想定の範囲内だな。
「加えて、誰とセックス可能なのかが分かるようになる」
「ん? それって?」
「見た目では分からなくても俺らに欲情してるのかどうかが判断できるんだ」
それって、俺が自宅へ戻る途中に聞こえたいくつかの声、みたいなものなのだろうか? だとすると俺は『重ね着』どころか一つも着けてない状態で分かるようになっちまってた事になるが。
「後は、相手を見つめるだけで魅了したり透明になれたり、汗も唾液も精液も全てが催淫効果を持つようになるな」
「いや、それってもう淫魔と同じじゃないか?」
「ああ。そうだ。プレイジャが持っている能力のかなりの部分を俺らも使えるようになる」
「なるほど、そりゃ凄い」
「だろう?」
「リクにもまだ教えていない、って事はプレイジャも知らないのか?」
「多分知らないだろうな。人間に与えた張本人とは言えこんな使い方は思い付かないだろうし。知ってんのはきっと俺みたいなドスケベ変態野郎くらいなもんだ」
「自分で変態とか言うなよ」
「その変態とセックスしちゃおうとする男はどこにいるんだ?」
「はい、それは俺です。まだ『P-テイル』をセットしてないのにアナルがなんだがほわほわ疼いてます。
早く変態のチンポでぐちゃぐちゃに犯して欲しいな、って待ち切れなくなってる変態以上の変態野郎は俺です」
「素直でよろしい。じゃぁ、お喋りはこんぐらいにして――」
俺が笑うとケンジも笑った。
ケンジも俺も快感を求める対象が男になったとしても本来持っている性格や意思は相変わらずなんだな、と。
裸になった俺はケンジが持ってきた『P-テイル』やプレイジャからもらった『P-テイル』をチンポやアナルに接続して融合させた。
今度は快感のあまり意識を飛ばすこと無くカラダがメキメキとエロマッチョな筋肉ボディへと変化していく様子を見ていられた。
「うへぇ~。なんつう美味そうなカラダになるんだろう。やっぱベースが良いと変身後も数段上になるんだな」
感心するケンジは服を脱ぐ前から筋肉がいかつく発達していて逞しいビルダー体型を俺に見せつけている。
「うん? ああ、このカラダ? 俺はもう『P-テイル』を使わない状態でもこんなカラダになってんだよ。気に入ってくれたか?」
「ああ。ケンジもヤらしくて美味そうだ」
「ありがとな。でも、お前に負けねぇレベルにしたいからもう少し筋肉増やしておくわ」
ケンジもアナルに『P-テイル』を挿入して融合させた。
すると、ギシギシとさらに筋肉が肥大し筋骨隆々たるメガマッスルボディに変化した。
「ああ、本当に良いカラダだ」
「だろ? ついでに『重ね着』しておこう」
ケンジは一つ目の『P-テイル』と融合済みのアナルの中へ2つ目の『P-テイル』をズブリュと飲み込ませた。
「どひぃぃ~! ケツが、んぐく! ケツがスゲェ事になってる! マジチンポ欲しくて堪んねぇ!」
全身をビクビク震わせたケンジは俺を押し倒し巨大化している俺の黒チンポをケツ穴に導いた。
「うわ、お前から先にケツを使うのかよ~。俺もチンポ欲しかったのに~」
「が、がが、我慢できねぇ! ユウゴのチンポを味わえると思ったら余計に我慢が効かなくなっちまうっ!
だからさ、先に、先にお前のチンポでケツを犯してくれっ!」
俺はケンジのアナルを下から掘り上げ2発ばかり種汁をぶち込んでやった。
ケンジはケツマンコの感覚が鋭くなっているためか俺のチンポを咥え込んだ瞬間から夢見心地の表情になり、小刻みにドビュ! ドビュ! と何度も達していた。
一旦チンポを外して息を整えたケンジはいよいよ俺のアナルを責めるのかと思いきや、残りの『P-テイル』でもって俺の会陰にマンコを創りやがった。
「アナルだけで良かったんじゃねぇ?」
「両方同時に責めてやるよ」
ケンジは元のチンポの隣に『P-テイル』を着け2本目のチンポにすると、仰向けの俺のケツマンコに巨大黒チンポを、
マンコには増設した2本目のチンポを挿入した。
「ん゛あああああーーーーっ! すげぇすげぇすっげぇーーーーっ! ケツもマンコも融けるっ! 蕩けちまうぅうううーーーっ!
気持ち良過ぎてカラダ全部が融けちまうううううあああああーーーーっ!」
ケンジの精液は『重ね着』後の精液なので催淫性の高い精液に変化している。
その精液をマンコとアナルから吸収した俺は、より一層どエロく発情し、淫らな気持ちがパンパンに膨らんでいった。
『P-テイル』を掴んだ俺は軽く扱いて勃起させてから束ねた指へと密着させた。
すると、思った通り『P-テイル』は俺の指や手を飲み込み、右腕を巨大な黒チンポへと作り変えてくれた。
「うわ、そんな場所に!? 俺ですら思いつかなかった」
驚くケンジのケツマンコに腕チンポをズブブと挿入。ああ、フィストファックと変わりないじゃん、と挿入した後で気付く。
一つ違うのはフィストより気持ち良くなれる点だ。腕チンポがひと際勃起して血管の筋が浮かぶ。ドクドクとした力が流れ込み肘から先端へとチャージされていく。
ああ、腕チンポでもちゃんと射精まで出来るんだ。ならば、と股間の黒チンポもケンジのアナルにぶち込み二本挿しにしてケンジを犯しまくる。
「ごぁひぃぃ! しゅ、ごぃぃぃーーーーっ! それ好きぃ! それイイッ! もっどぉ! もっど欲しい! もっどおかひてくれ! ユウゴのダブルチンポで俺をもっとめちゃくちゃにしてkれへぇえあfdsjはkldsぎぎいぃぃ! イイ゛よぉぉぉーーーーっ!」
呂律がおかしいケンジも二つのチンポから先走りをビチャビチャ撥ね飛ばし巨大な快感の波に飲まれている。
俺だって喘ぐケンジのケツマンコで腕チンポも股間チンポもトロットロにされているんだ。
「俺もきぼぢぃぃっ! ケンジのケツ最高にイイッ! 締め付けも絡みつきも最高にイィィィーーーッ!」
◇
翌朝、俺とケンジは互いに向かい合いながら『P-テイル』を出産していた。
「はぁ、はぁ、んん゛っ! っはぁ、で、出るっ! 産ま……れるぅっ!」
ズブリュ! ビュルンッ! ドチュゥ……
会陰のマンコの奥から一本ずつ。生臭い粘液をまといながら黒い『尻尾の玩具』はボトン、ボロン、と放出されていく。
その時の快感も半端無くて『Pーテイル』と分離しているチンポからビュルビュルと精液が漏れてしまう。
俺は2時間かけて30本。
ケンジは50本近い『P-テイル』を産み落とした。
その数だけ互いのマンコに精液を放ったのだ。
マンコじゃない場所へぶっ放した精液まで含めたら倍以上はあるだろう。
『P-テイル』はやはり凄い、凄すぎるとしか言いようが無い。
次の日、ジンたちラガーマン3人組を俺のマンションに招いた。
もちろん招いたのはセックスをする為だ。
満足のいくまで『P-テイル』を着け4Pで思いっきり精液をぶちまけ合った。
別れ際に彼らの状況を聞くと、
「コーチもキャプテンもみんな『P-テイル』にすっかりハマって部活後にはかならずサカりあうんすよ。だもんで、部室は汗臭さよりも精液臭が勝っちゃって、消臭剤があっという間に無くなっちまうんすよね~!」
と語る。
「いいな。俺も混ぜてもらおうかな」
「ユウゴさんなら大歓迎っすよ! てか、皆でユウゴさんの取り合いになっちゃいそうっすね!」
「それは弱ったな。俺のカラダは一つしかないし」
「大丈夫っす! 俺とジンとアツシがユウゴさんをお守りしますから!」
胸を張るリュウセイに俺は確かめた。
「守ってくれるんだ? 一番先に君たちが俺を襲う、の間違いじゃ無くて?」
「っへへへ、実際はそうなりますね~」
◇
数日後、コンビニに行こうと道を歩いていたら品の良いスーツを着こなしたサラリーマンが俺を呼び止めた。
「ああ! やっと会えた! いや、えっと大声出してすまん! その、覚えてるかな? 俺、前にあそこの自販機の前で君と会った者なんだけど」
もちろん忘れてなんかいない。
だけど、疲れた表情でもないし身に付けているスーツも明らかにレベルが違う高級品。髪もちゃんと整えられていて別人みたいにシャキッとしている。
「覚えてます。タバコ休憩されてた方ですよね?」
「おお! 嬉しいな! 俺はあの日から君が忘れられなくってさ。なんでだろう? また会いたくて何度もこの辺りを用事もないのにうろついちゃって、自分で自分が気味悪いなー、なんて思いながらもやめられなくて。
でも、こうして君とまた会えて本当に嬉しいよ! あっ、えっと、俺、名前すら知らない相手に何言ってんだろうな、はは……」
「俺はユウゴです。お兄さんは?」
「ユウゴくんか! カッコいい名前だね! 俺はノブヒロって言うんだ」
「ノブヒロさんも良い名前じゃないですか。俺は好きです」
「えっ!? 俺が好き? マジで?」
俺は笑いを抑える事ができなかった。
「ま、待って下さい。ノブヒロさんのお名前が好きです、と言ったんですよ。ちょっと先走りし過ぎてますって」
「あ……、ああ、そう、そういう事か。な、なぁんだ……てっきり俺は……」
「名前だけしか知らない人を俺は好きになれるかどうかは分かりません。それで、ノブヒロさんはどうして俺と会いたかったんですか?」
「だって俺、ユウゴくんにひと目惚れしたから」
「マジっすか?」
「ああ。何せ俺は――――」
ノブヒロさんが次の言葉を言おうとするとその声を遮るように別方向からはしゃぐ声が届いた。
「あーーーっ! あん時のお兄さんだ!」
「うわ! マジか! これってもう運命ってやつじゃね?」
声の正体は二人組の高校生だった。
高校生たちはノブヒロさんを一瞥するとわざと俺とノブヒロさんの間に入って俺に話しかけて来た。
「こんにちわ、お兄さん! 俺の事覚えてますか?」
「ぶっちゃけすれ違っただけだから忘れちゃってるかも知れないですけど」
「いや、覚えてるよ。俺を見てチンコが反応しちゃったとか呟いてたよね?」
「うひぃ、やっぱ聞こえてたんだ」
「ごめんなさい~」
「で? 俺に何か用があるのかな?」
「用事がある訳じゃないんですけど、俺もコイツもお兄さんみたいな人が超タイプなんですよ~!
だから、お兄さん、俺かコイツのどっちかの恋人になってもらえませんか?」
うーん、大胆だ。
ナンパを通り越して告られてしまうとは。
「ま、待て待て! 先にユウゴくんに声を掛けたのは俺だ! いきなり割り込んで何を言い出してるんだ!」
ノブヒロさんが耐えかねて高校生たちを俺から引き剥がそうとする。
「なんだよー。順番とかカンケー無いじゃん~」
「そうだそうだー。オッサンはすっこんでてくださーい」
「お、オッサン!? き、君らからみたらオッサンなのかも知れないけど、俺はこう見えてまだ30歳になったばっかなんだぞ!」
ほお、俺の六つ上か。ノブヒロさんは。
「やっぱオッサンじゃん~。なぁ、ヒュウガもそう思うだろ?」
「マナトに完全同意だわ。俺らより12歳も年上ならもうオッサンだよ」
『あれ? どうかしたのか? ユウゴ。そんなトコロでさ』
『ずいぶんと賑やかになってんな~』
また新手が加わったのか? と見てみればリクとケンジだった。その後ろにはチャラ男に化けている居候淫魔もいた。
その居候淫魔は何故か背を丸めてしょんぼりしているように見える。
「ユウゴ、どうしたんだ? 喧嘩?」
リクが好奇心と心配とをまぜこぜにした顔で俺に並んだ。
「いや、違う。この人たちから俺と付き合いたいってコクられた」
「うわ、さすがイケメン色男。モテますなぁ~」
「茶化さないでくれよ、リク。ちょっと困った事になってんだからさ」
俺はケンジとリクに状況を話した。
「――ふぅん? 高校生二人とリーマンとがお前を巡って譲らない、か。面白い事になってたんだな」
「ケンジまで。他人事だと思って。つか、そっちこそ3人そろってどうしたの?」
セックス中ならともかく外でプレイジャまで一緒にいるのは珍しい気がした。
「いや、聞いてくれよ。プレイジャがさ、へまをやらかしちまってさ」
「へま?」
ケンジとリクの話によると、ケンジの隣に住んでいるジンたちと同じラグビー部員にまで広まった『P-テイル』は新たな『P-テイル』を順調かつ大量に産み出していた。
ただ、ラガーマンの旺盛な性欲と精力は爆発的と言って良いほど『P-テイル』を量産し、そのため部室には収まりきらないほどになっていた。
「そうだったのか。でも、しまう場所に困る前にプレイジャが回収しにいく段取りになってたんじゃないの?」
「それがなぁ、プレイジャは週に一度回収に行く程度で事足りる、とラガーマンたちの精力を侮ってたんだ」
一日に50個、一週間で300~350個、との計算でプレイジャは読んでいた。
ただ、この予測が外れてしまう不測の事態がどうやら先週から始まっていたらしい。
「アイツらの精力のデカさが予測以上だったてのもあるんすけど、ラグビー部から野球部、サッカー部にも俺の『P-テイル』が広まってたなんて思ってもみなかったんすよ」
プレイジャがしょげた声で俺に返した。
『P-テイル』の使用者が急に倍増したと言う。
しかも、ラグビー部の部室をハッテン場にして1日50個計算だったのにその2倍、1日で100個も産み出されるようになっていた。
「それでラグビー部の部室に収め切れなくなったって訳か。だけどその事とプレイジャのヘマとどう繋がるんだ?」
単に量が増えただけじゃないか?
「それが――」
リクはプレイジャをちらっと見やってから俺に続きを語った。
ラグビー部の部室にアダルトグッズのディルドそっくりな『P-テイル』が溢れかえった。
段ボール箱にしまってあるもののその段ボールの置き場所が限界に達していた。
選手それぞれが家に持ち帰って一時保管すればいいじゃないかと思いきや、すでに自宅にも大量にあるのだとメンバーは口々に言った。
「きっと部室以外の場所でもセックスしまくってたんだな」
ジンやアツシ、リュウセイを俺は思い描いていた。たまたまケンジのお隣さんでプレイジャが頻繁に出向いてるから溜め込んでいないだけ、のようだ。
そんな状態のラグビー部の部室にプレイジャは一週間ぶりに『P-テイル』の回収に現れた。
そして目にしたのは予想の倍以上に出来上がっていた大量の『ごちそう(P-テイル)』
いつも通り直接体に取り込んで吸収していたものの、これだけたくさんあるのならもう少しゆっくり味わいつつ取り込んでもいいんじゃないか、と考え残りの100本ほどの『P-テイル』を居候先のリクの部屋でじっくり食べる事にした。
「んで、詰め込んだ段ボールごと残りの『P-テイル』を運び出してる途中で……」
カラダを透明にしたプレイジャは触れたモノも任意で透明にできる。
背中の翼を羽ばたかせ『P-テイル』入りの段ボール箱も透明にして運び出そうとラグビー部の部室を飛び立った。
すると、大学構内を縄張りとしているカラスの群れが何故か「見えない」プレイジャの気配を察知して攻撃を開始。
段ボール箱で両手が塞がっていたプレイジャはロクに反撃できず、何とかカラスから逃れようと必死になったものの――
「落としちまったんすよ。うっかり、手が滑って、空中から……」
落としたのは大学のプールの真上。
口が開いた段ボールからこぼれ出る中身。
上空からぶちまけられた100もの『P-テイル』は全てプールの底へ。
プレイジャは慌ててプールに飛び込み沈んだ『P-テイル』を集めようとした。
「だけど俺、夢中になるあまり水が苦手だったのを忘れてて、飛び込んだ瞬間溺れちまったんすよ。咄嗟に人間の姿になってたんで溺れてた俺を助けてくれた水泳部のみんなを驚かせることは無かったんすけど……」
いきなりプールで溺れだしたプレイジャを助けようとした水泳部の学生たちの足元、つまりプールの底には『P-テイル』が散らばっている。
しかもまだ水張りの途中で水深が浅く普段であれば2mの所が1mほどしか水が溜っていなかった。
「そんな浅いプールで溺れそうになったのか、プレイジャは」
「そ、そんな風に言われても……、慌ててたし俺は泳げないからすんげぇ怖かったっすよぉ~」
しっかりとプールの底に足をついた状態で水泳部の学生たちはプレイジャを助けようとした。
騒ぎに気付いた他の水泳部員も次々とプールに降り立った。
結果、水底の『P-テイル』は水泳部員たちの足裏に密着し、しっかりと接続されてしまった。
「うわ……、足の裏に『P-テイル』が? それは災難だったね。ああ、水泳部の学生クンたちにとって、って意味だから」
「何とかプールに落ちた残りの『P-テイル』は引きあげられたプレイジャが回収できたそうなんだけど、『P-テイル』と繋がった水泳部員は10人に上るそうだよ?」
「片脚、もしくは両脚が『P-テイル』で巨大チンポになっちまってたらしい。目撃者が相当いるのも厄介だよな」
リクに続いてケンジも眉をひそめた。
「それ、かなりヤバいんじゃない? プレイジャの存在が明るみになったら大騒ぎになる事間違いないよね?」
「その通り」
「結局その後どうなったんだ?」
「足がチンポになっちまった部員たちは眠らせた状態にして水泳部の部室に隠して誰も入らないよう結界を張った。――そうだよな?」
ケンジに促されたプレイジャが続きを話した。
「は、はいっす……。ただ、目撃者の方まではカバーしきれなくて……」
「プレイジャってちょっとだけなら記憶をいじれる、だっけ? だもんで一人一人目撃した人間を洗い出して
見た記憶を消して回ってんだよ」
そんな面倒な事になっていたとは。そりゃケンジやリクが「へま」と言いたくなるのも理解できる。
「記憶を消す、と言っても完全にキレイさっぱり消すなんてのは大淫魔や淫魔王様くらいの上級淫魔しかできないんすよ。
俺がやれるのは夢に置き換える事くらいっす」
「まぁ人間にとっちゃ事実を無かった事にしてんだから記憶を消すのと変わりない」
ケンジがプレイジャを肘で小突いた。
「で、記憶を消さないといけない目撃者って人はあとどれくらい残ってるんだ?」
「そこだけ幸いな事に大学内に全員残っていたからきれいさっぱり片付いた。残りは脚がチンポになった水泳部員だけなんだが……」
「俺の『P-テイル』が融合してるから記憶を夢に置き換える事ができないんす。そんでもって『P-テイル』を分離させるには全員とセックスして思いっきりイかせないとダメなんで……」
「なるほど。10人全員とセックスして満足するまでとことんイかせるとなると時間がかなり必要になってくるな。しかも、全員を一度に目覚めさせちまったら脚がチンポになってる状態を見て集団でパニックに陥る可能性がある、と」
「その通り。だもんで一人ずつ目覚めさせて順にセックスするしかないんだろうけど、手が足りなくってさ」
「だから俺にも協力を求めに来たんだ?」
「お願いするっす! 俺を! この阿呆で哀れな淫魔を助けて! ユウゴ兄さぁ~ん!」
「結界を張ってあるとは言え工事をしている訳でもない部室に入れない状態が何日も続けられる訳がない。
もってせいぜい一日、明日の朝までだろうな」
「じゃぁ急がないと! そうだ、ジンたちラグビー部のメンバーの手を借りたら一気に解決するんじゃない?」
リクとケンジが顔を見合わせた。そして二人ともため息を吐いた。
「真っ先に俺もそう考えた。だけどタッチの差でラグビー部員たちは全員で遠征に出発した後だったんだ」
リクは悔しそうにつぶやいた。
「じゃぁ、野球部やサッカー部の学生は?」
「そっちもダメだった。野球部は昨日から合宿に、サッカー部は試合でどこぞの競技場に行っちまってどっちも今日は戻って来ないんだと」
「……俺は結界の維持や記憶への干渉術をやらなきゃダメなんで現場に居てもセックスは難しいんす。なので、
せめてあと2人か3人でも手伝ってくれる人間が居てくれたら、明日の朝までにすんなり解決できそうなんすけど……」
ハッとした。
まだ俺の後ろで「どっちがユウゴさんにふさわしいか」といがみ合っている者が3人居ると言う事に。
悪いけど俺に気があるのならここは一つ、手伝ってもらうしかない。
「あー、えっとー、議論たけなわの所、水を差して悪いんだけど3人とも俺の事が好きなんだよね?」
ノブヒロもマナトもヒュウガも破顔して肯定した。
「じゃぁ、男同士でやるエッチも好きなのかい?」
顔を赤くさせ照れながらも大きくうなずいた。
「じゃあさ、ちょっと協力してもらいたい事があるんだけど頼めるかな? これからある場所に行って俺たちと一緒にセックスして欲しいんだ」
3人の顔に疑問符が浮かんでいる。
「俺と」ではなく「俺たちと」とはどう言う意味か。ある場所とはどこなのか。話が見えなくて戸惑っている。
「たとえ話で悪いんだけど、いつものオナニーよりも、いつものセックスよりも気持ち良くなれる玩具があったら使ってみたい?」
「ええと、よく分からないけどオナホやディルドで遊びたい、って事かい? だったら俺はその手の玩具の扱いには慣れてるからユウゴくんが使いたいんなら喜んでお相手するよ?」
「俺はあんまりそう言うの持ってないけど、ユウゴさんと一緒なら思いっきり使ってみたいっす!」
「マナトと同じだな~。小遣いはゲームとかに使っちゃってあんまり残らないし。でも、どんな玩具か超気になる! 俺にも使わせて欲しいです!」
「ありがとう。じゃぁ、3人とも取りあえず俺の家まで来てもらえる? 『P-テイル』って言う尻尾みたいな玩具があるんだけど、この玩具がちょっと、いや、かなり凄くってね。
口で言ってもなかなか伝わらないと思うんで直接使ってみて欲しいんだ。使い方だってちゃんとレクチャーするから。その上で頼みたい事があってね――」
「凄ぇ……。流れるような誘導ぶり。まるでユウゴ兄こそ淫魔みたいじゃないっすか」
背後から届いたチャラい声に俺はそっと返した。
「淫魔じゃなくてただのAV男優だから。最近は男同士でヤりあう作品にばかり出演しているけれど」
終
【人物紹介など】
P-TAIL『P-テイル』
黒色で20cmほどのペニスに似た軟弱なディルド。尻尾としてコスプレにも用いられる。
実態は淫魔のペニスであり人体と直接結合、もしくは融合して性欲を増大させる。
また、性感を極めて高いレベルに上昇させるので装着すると淫乱になってしまう。
会陰に接続すると女性器を形成し、その女性器に精液を注入されると、注入した数だけ新しい『P-テイル』を複製、産出する。
ユウゴ 24歳 主人公
リクには内緒で「YOU-GO」の芸名を持つAV男優。時には出張ホストもやっている。
リクやケンジには不規則勤務が多い出版社の記者であると嘘をついている。
リク 24歳
『P-テイル』の所有者。ユウゴとは大学生時代に知り合った。前作の主人公。
ケンジ 24歳
『Pーテイル』の所有者。ユウゴとリクの友人。隣に住む大学生のジンたちに自身が産んだ『P-テイル』を与えた。
ジン 20歳 大学2年 ラグビー部員。
実家が裕福なため仕送りが多い。
アツシやリュウセイの二人とは中学からずっとラグビーをやって来た親友兼セクフレ。
アツシ 20歳 大学2年 ジンのセックス仲間。
ジンとは中学からずっとラグビーをしていた。
リュウセイ 20歳 大学2年 ジンのセックス仲間。
アツシと同じくジンとは中学からラグビー友達。
ノブヒロ 30歳 通りすがりのサラリーマン
ヒュウガ 17歳 通りすがりの高校生
マナト 17歳 通りすがりの高校生
プレイジャ 年齢不詳 人間の時は20歳前後のチャラい容姿。
リクとケンジに『P-テイル』を渡した淫魔。
また『P-テイル』の生みの親でもある。