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うだるような真夏の暑い、本当に暑い日だった…。

特になにも用事は無かったが外に出た。


Tシャツにハーフパンツにサンダル…

涼しい格好で出かけたがそれでも暑い。

やっぱり今日は外に出るのは止した方が良かったかな…

そう思って重い足取りで一歩踏み出した時、


前から全身黒づくめの女性が歩いてきた。

黒いスーツに黒いバッグ、

黒いストッキング、オマケにヒールまで真っ黒だった。

『…え?』

思わず声が出そうになった。

冬ならば珍しくは無い。

しかし真夏ではそう見かけないような格好だった。

思わず二度見をしてしまった…。

暑く無いのかな…?と思うと同時に


『ラッキー…!』

と思った。


その瞬間まではただただ暑いだけで

なにも良いことが起こらなかった真夏の道中。

思いがけず最高の幸運と巡り会えてしまった。

その女性と通り過ぎるまでの数秒間、

出来るだけ目に焼き付けようと目を見開いた。


やはり素晴らしい…!


真夏に黒いストッキングなんて見かけることはまず無い。

いや…

もしかしたら居るところには居るのかもしれない。

しかし自分は今までの人生で真夏に黒いストッキングを穿いた

女性を見たことがなかった。


過去に黒いストッキングが好きすぎて調べた事があった。

「何故世の女性は夏に黒いストッキングを穿かないのか?」

その答えは見た目が「暑苦しいから」だと言う。


…え?

そんな理由でこの世から夏場に黒いストッキングを

穿いた女性が居ないのか?

本気で?

冗談でしょ?

真夏にだって見たいものは見たい。

冬だけの限定ストッキングにして欲しくない…!


炎天下の中きっとヒールの中も

スカートの中も汗でぐっしょりであろう

黒いストッキングを穿いた女性が見たいんだ!


近づいてくる真っ黒なスーツに黒いストッキングの女性。

やはり目立つ。

二度見したのはきっと自分だけでは無いはずだ。

脚フェチでなくてもきっと目を見張る格好だったに違いない…!


…ハッ

そうか!


ここまでの目立つ格好はきっとわざとしているに違いない…!

目立って男性からのいやらしい視線を浴びて悦びを感じているのだ!

間違いない。

どう見渡しても黒いスーツに黒ストッキングの格好は

この女性1人しか居なかった。


男性と通り過ぎるたびに感じる視線…!

その視線を浴びてきっとあの女性は内心興奮していたのだ!


その興奮に耐えきれなくなった時、

女性はきっと行為に移すのだろう…


その日何度めかのオナニーに果てると

女性はまた何食わぬ顔で黒いスーツに黒ストッキングという

目立つ格好で世の男性の視線を浴びながら仕事に戻るのだ…。


…妄想にふけっているうちに

いつの間にかその女性とは通り過ぎ

姿も見えなくなっていた。


はぁ…

黒ストッキングっていつ見てもたまんねぇな。


そう思うと自分も重い足取りで真夏の日常に

戻っていった…。




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