アルティマレディ・ルクリア27話『また×3登場!エロフェッサー!③』 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 らすP様
新たな力・イクリプスモードに覚醒したルクリアを研究しようと襲い掛かる、悪の宇宙科学者・エロフェッサー。
彼の繰り出す冷気を軸とした攻撃の前に、ルクリアは力を発揮するまでもなく捕らわれてしまう。
このまま彼のモルモットとして連行されてしまうのか…
そんな時、エロフェッサーが作った冷気を生み出す雲を割って、一人のアルティマレディが舞い降りる。
それこそ、すべてのアルティマレディの祖…アルティマレディ・クイーンその人であった…
「おやおや…新たな力に覚醒したアルティマレディが現れたと聞いて見物に来てみたが…どうやら窮地のようではないか。」
クイーンは神々しい後光を浴びながら、ゆっくりと地上へと降り立つ。
その荘厳な姿を前に、エロフェッサーも一瞬われを忘れて動きを止めていた。
「これはこれは…エビでタイが釣れたというか…まさかこんな辺境の星でクイーン殿をお見かけする僥倖にあずかるとは!」
興奮するエロフェッサーには見向きもせず、クイーンはルクリアを一瞥する。
「あの人って…ルクリアたちの間ではとっても偉い人…なのよね、きっと…」
今までも様々なアルティマレディたちと交流してきたアンナであったが、明らかに一線を画す雰囲気をクイーンからは感じ取っていた。
「はい…私も直接お目にかかったことはありません…私の星では伝説のような方です。」
ルクリアも驚きと喜び…そして一抹の不安を感じているようだった。
おそらくアンナとのシンクロを果たしたことで目覚めたイクリプスモード…新たなアルティマレディの可能性を見に来たのであろうクイーンの前で、捕らわれの身であることを思い出し恥じ入る想いなのであろう。
この状況を招いてしまっている責任の一端を感じてアンナも申し訳なく思っていると、ふとクイーンと視線が交わった。
その瞳には失望とは全く違うメッセージが宿っていることにアンナは気づく。
「…何かを伝えようとしている…」
その真意を探るため、アンナは必死に思考を巡らせるのであった…
「さて…わざわざこんな辺境の星までいらっしゃった女王…当然歓待して差し上げなければ無作法というもの!」
ルクリアはもう脅威ではない…
そう判断したエロフェッサーは、背中に背負ったマジックアームを駆使してクイーンにつかみかかる。
彼にとってもアルティマの長にまみえるなど千載一遇のチャンスであることに違いはなかった。
「ふん…ほっ…おっと…」
最小限の動きでアームを交わし続けるクイーン。
いままでのアルティマレディたちとの戦いで培ったアルゴリズムで動くアームは、時折クイーンの身体に触れるところまでは善戦していた。
「やれやれしつこいのう…」
けだるそうにしながら、襲い掛かるアームの一本に狙いを定めるクイーン。
ピッ…
次の瞬間、きれいな断面を残してアームが地面に落ちる。
ノーモーションで放たれたクイーンの手刀がアームを真っ二つにしたのだが、その場でそれを視認できたものは皆無であった。
「ぐぬぬ…やはり力では何枚も向こうが上手か!」
やはり正攻法では難しい…
そう判断したエロフェッサーは次の手を繰り出していく…
アームの一本の先端をナイフのように変化させ、磔にしていたルクリアののど元に突き付けた。
「大人しくアームに捕まらなければ、この女の首が飛びますよ!」
何度見たかもわからない展開に、ふぅ…とため息をつくクイーン。
「おぬしも研究者を名乗る割にはものを知らぬのう…アルティマレディたるもの、死なぞ恐れぬ。そこにいるものもそれは同じじゃぞ。」
これもお決まりの回答なのだろう。
それを聞いたエロフェッサーはニヤリと笑った。
「ルクリアはそうだろうが…はたして同化して協力しているこの星の女はどうかな?見ての通りこの星の知的生命体はまだまだ未熟かつ脆弱…強者の物差しで測るのは如何かと思うぞ!」
もちろんアンナもそんなことで泣き言をいうわけがないことは、エロフェッサーも承知している。
しかし、おそらくクイーンはそんな事情は知らないはず…
弱者を盾にすればすぐに自らを危険にさらすのは、アルティマレディたちの美徳でもあり同時に最大の弱点でもあった。
「ふん…姑息な真似を…」
構えをといて脱力することで、抵抗の意志がないことを締めるクイーン。
それを吟味するように背後に回ったエロフェッサーは、アームでしっかりとクイーンを拘束する。
「おおっ!天下のクイーンのデータを取ることができるとは…そこでやられてくれているルクリアくんにも感謝せねばなりませんなぁ!」
全身を揉みしだくようにアームを走らせ、クイーンの身体を隅々まで吟味するエロフェッサー。
「くっ…痴れ者が…んんっ…」
豊満な胸やお尻を刺激され、クイーンの口からも甘い声が漏れる。
「くくく…年甲斐もなく吐息が色っぽいですなぁ…やはりアルティマレディたるもの、こういう攻撃が弱点なのは長といえど変わらないということか!」
調子に乗り始めるエロフェッサーであったが、クイーンはただその責めを耐えていた。
「まぁ、性的な弱点は後でゆっくり探すとして…次はこういう嗜好は如何ですかな!」
バチバチバチっ!
強力な電撃がアームを通じてクイーンへと注がれていく。
「うあああああっ!ぐうううっ…」
身を焦がすような衝撃に、クイーンの肢体がアームの中で何度も跳ね上がった。
ピコンピコンピコン…
クイーンのカラータイマーが赤く点滅し、ダメージのほどを表していく。
「ほう…如何にアルティマレディの長ともいえど、身体の強度はさほど現役戦士たちと変わらないのですな…ん?おやおやこれは…」
電撃に苦しむクイーンの身体が、また別の光で発光する…
次の瞬間、アームの中からクイーンの姿が消えていた。
しかし、エロフェッサーの顔には一切の焦りはなかった…
「なるほどなるほど…ダメージが一定を超えるとセーフモードのようなものが発現するのかな…なかなかに興味深い…」
アームの下…エロフェッサーの足元に転がっていたのはクイーンの面影を残す、謎の少女の姿だった…
④へ続く…