アルティマミレーヌ・オリジン④『港湾警備指令』 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 綿体粉様 きんぎょにく様 江路院様
ミレーヌが地球に配属されてからしばらく…
怪獣という存在が認知され、彼らの生活圏が広がったことで地球の生態系にも変化が訪れる。
特に海は人間の手が及ばないことから、異常に成長したサメやクジラが発生するなど、その影響は顕著であった。
そんな中、東京湾にも20メートルを超える巨大なサメの出現が報告され、DUOは調査に乗り出していた。
しかし、事態は意外な方向へと動き始める。
なんと調査対象の巨大サメが日本近海で死骸となって発見されたのだった。
さらに不思議なことに、その近くの航路を航行していたコーヒー豆の輸送船から積み荷が消え、謎の卵の殻が残されていた。
事態の混迷を受け、ミレーヌの地球での姿・卯月メイはDUOの隊員として捜査に乗り出すのだった…
「とはいえ…手がかりはこの卵の殻くらいかしら…」
件の貨物船の倉庫から、研究所へと回収されていく卵の殻を眺めるメイ。
その破片の大きさから逆算すると、おそらく数メートルはあろうかという生物が卵から生まれたと考えられる。
しかしその生物は貨物船が入港する前に、積み荷のコーヒー豆をすべて平らげて姿を消してしまっていた。
貨物船の乗員への取り調べも行われていたが、出航時にはそんな卵が積まれているとは気が付かなかったとの証言がほとんどであった。
「検体の分析待ちかなぁ…何かほかに手がかりになりそうなものは…」
初手から行き詰まりそうになり、途方に暮れるメイの耳に、遠方からの悲鳴が聞こえたのはその時だった。
メイは地球人として生活するためにミレーヌとしての力のほとんどをセーブしているが、聴覚や超感覚など必要になるものは任意で強化できるようにしてある。
その聴覚に爆発音と悲鳴が飛び込んできたことで、メイは急いで倉庫の外へ飛び出していた。
数キロ先から煙が上がっているのを確認したメイは、同行していたDUOの隊員に倉庫の保全を依頼し、爆発の起きた隣の港へと駆け出していた…
グエエエエッ!
煙が立ち上る現場へたどり着いたメイが目にしたのは、巨大なカエルとカメレオンのあいのこのような怪獣・ゲズマが暴れまわる姿であった。
「あの卵から孵った怪獣…なの?」
明らかに日本の生態系から外れた形状の怪獣…
おそらく中南米の国からコーヒー豆輸送船に紛れ込み、そのまま日本へと至ったのであろう。
そしてその大きくなった身体に見合った餌を探して、巨大サメや倉庫の食料をねらって暴れ始めた…そんなところだろうとメイは予想する。
グギャアアア!
いったそばからゲズマが暴れている現状を前に、推理している場合ではないとわれに返るメイ。
「戦闘服へ移行!迎撃します!」
現状を簡単にDUO司令部に伝達し、戦闘モードに移行するメイ。
その手に大きなマルチガンDUOシューターを持ち、ゲズマを狙える位置へと移動する。
「これでどう!?」
レーザーモードでゲズマを狙い撃つメイ。
青いレーザーがゲズマに命中するも、ゲズマは我関せずにと暴れまわる。
「くっ…随分と固い皮膚を持っているのね…このままじゃ被害が広がってしまうわ…」
まだDUOの後発隊が到着するまで時間もかかる…
ぐずぐずしているうちに更なる犠牲者が出ることを防ぐため、メイは決意の表情を浮かべた。
「今ここで止めます!ミレーヌ!」
メイが片手を高く掲げると、その決意が眩い光となって周りを照らす。
そしてその光の中から、地球を守る正義の女神がその姿を現した。
「テヤッ!」
卵から孵った直後は数メートルくらいだったはずのゲズマは、すでにもうミレーヌをしのぐ大きさへと成長していた。
グエエエエ!
目の前に現れたミレーヌを新たな獲物と認識したのか、ゲズマは勢いをつけて突進していく。
「(動きは鈍重…カウンターを合わせる!)たぁ!」
大きくなった身体をまだ自在に操れないのか、直線的な動きで突っ込んでくるゲズマ。
ミレーヌは慎重に動きを見極め、ゲズマと交差する瞬間に膝をたたき込んでいく。
ブニュン…
ゲズマの醜く突き出たお腹に膝が入り、怪獣が悶絶するはず…
そんなミレーヌの予想を、ゲズマのヌメヌメとした肌が覆す。
ヌルっと滑った皮膚がミレーヌの一撃の威力をそらし、体勢を崩しながらもゲズマの張り手がミレーヌの身体を叩く。
べちいっ!
鈍い音が響き、ミレーヌの身体が宙に浮いた。
「きゃああああっ!」
ズゥウウン…
がれきの山がクッションになったものの、ミレーヌは地面へと倒れ込んでしまう。
「くうう…なんて皮膚なの…攻撃が通らないなんて…」
渾身のカウンターを返されたことで、ショックを受けたミレーヌは立て直しが遅れてしまう。
ニュルルル…
ゲズマはその隙を逃さず、口から舌を伸ばしてミレーヌへと追い打ちをかける。
チュポンッ…
身体が大きくなったことでエネルギーを求めるゲズマは、ミレーヌの胸に輝くエナジータイマーに狙いを定めて舌を巻き付けていく。
「きゃああっ…や、やめてぇ…」
舌を掴んで引きはがそうとするミレーヌであったが、ぬめり気を帯びた舌を掴んでもぬるぬると滑るだけでうまくいかなかった。
ジュプ…ジュプッ…
ゲズマの目が怪しく光り、舌を通じてエネルギーがゲズマへと吸われはじめる。
「い…いけない…エネルギーが…」
ピコンピコンピコン…
エナジータイマーが赤く点滅し、ミレーヌの身体から力が抜けていく。
グエッ…グエッ…
良質なエネルギーを吸収し、嬉しそうにのどを鳴らすゲズマ。
その口から洩れた涎のような体液がミレーヌの身体を汚していく。
ピピピピピ…
タイマーの点滅は早まり、急激なエネルギーの喪失によって、本来保護されているミレーヌの乳首や秘所がうっすらと体表に現れ始めていた。
「うう…くぅ…いい加減にしなさい!ティアラッガー!」
ミレーヌは頭につけたアルティマティアラを光刃として飛ばし、ゲズマの舌を切り落とす。
グギャアアアアア!
ゲズマは舌を切られた反動で背後へと倒れ込み、ミレーヌは涎でべとべとになった体を浄化しながら立ち上がる。
あとは必殺のミレニウム光線でゲズマを倒してめでたしめでたし…遠方から眺めていた群衆もミレーヌの勝利を確信していた。
バシュウウウ!
ゲズマが倒れ込んだ瓦礫の山から、すさまじい勢いで何本もの触手が飛び出してきたのはその時であった。
「くっ…これはっ…やぁあああっ!」
ミレーヌの悲鳴が響き渡り、瓦礫から舞い上がった煙が晴れたそこには、何本もの舌で搦めとられたミレーヌの姿があった。
「やっ…だめぇ…はなしなさいっ…ああん!」
何本にも枝分かれしたゲズマの舌は、ミレーヌの反応を伺いながら的確に彼女の弱点を探り当てる。
両胸の先端に露出してしまった乳首と、股間にうっすらと表れたスリットにむけて舌を這わせていくゲズマ。
ピポンピポン…
弱点を正確に責めてくるゲズマの攻撃に、ミレーヌのエナジータイマーはピンクに怪しく点滅する。
「うそ…エナジータイマーがピンクにっ…わたし…かんじちゃってるの…あぁああっ…」
ミレーヌの固くなった乳首を責め立てる舌の動きと、股間に差し込まれるヌメヌメとした舌の触感に、ミレーヌの身体がビクビクと跳ね上がる。
じゅっぷじゅっぷと艶めかしい音があたりに響き渡り、ミレーヌの身体が粘液で怪しく彩られていく。
最初は舌を剝がそうと抵抗の意志を見せていたミレーヌの手も、今はむなしくわなわなと震えるだけであった。
ピピピピピ…
ピンクに輝くタイマーがさらに点滅の速度を速め、ミレーヌの意識は押し寄せる快感で思考停止に陥ってしまう。
「うああっ…こんなのっ…たえっ…りゃれなぃっ…んあああああっ!」
ピピピピピピッ…ピ…ピ…ピッ……
ミレーヌのタイマーから光が消え、その瞳も焦点が合わないのかゆらゆらと視線が揺らぐ。
ズウウゥン…
ミレーヌの身体が地面に倒れ込み、そのまま光の粒子となって消えていく。
獲物からたっぷりエネルギーを吸い取って満足したのか、ゲズマもまた海中へと姿を消した。
現場に駆け付けたDUOの隊員たちが目にしたのは、瓦礫と化した港湾地区と、その中で粘液まみれで倒れる卯月メイの姿であった…
BAD END