空の羽護人(はねもりびと) ~UNI side~ 前日譚 後編 ※R18シーンはありません (Pixiv Fanbox)
Content
不思議な世界にやってきた学、
何がなにやらわからぬまま体液を採集され…?
今回は零の案内パートから始まります。
--------------------------------------------------------------
「な、なぁ、ここって…」
「ちゃんと説明してやるから。
とにかくついてこい」
何もわからないまま零の後についていく学。
どうやら衣食住がこの施設で可能なようだ。
"零"もここで生活しているらしい。
「零さん」
ふと廊下を歩いていると一人の男が現れた。
「あぁ、その人が『呼ばれた』人ですね」
「ラボのスタッフだ、みんなここで暮らしてるから
仲良くしてやってくれ」
「こ、こんちわ…」
「何やら不思議な服装…ですね」
「『転送時にこの格好』だったんだ、
慣れてあげてくれ」
「わかりました。…っと、ご案内中でしたか。
失礼しました、それでは」
コーデュロイは軽く会釈をし、
少しふらついた様子でその場を去っていった。
「(なんだか元気無さそうに見えるけど…)」
彼の行く先を目で追っていると零が口を開いた。
「今彼が来た方向、
つまりお前が『呼ばれた』中央ラボを挟んで
ここの反対側にあるのが第2ラボ、第3ラボだ」
「基本僕たちは行かないから
特に案内する必要は無いな」
「…そうなのか」
中央ラボが位置するエントランスに
戻ってきた所で零が足を止めた。
「じゃあ案内も終わったところで本題」
「何をする為にここに呼ばれたのかってことだ」
「魔物…を倒す為…?」
「……博士の説明は雑過ぎるな」
零は溜息混じりに窓の外に目をやると
静かに話し始めた。
「この世界はどんどん魔物に浸食されていてね、
実のところ世界の殆どがもう魔物だらけなんだ」
「!?」
「魔物たちは人間が持つ精身力(せいしんりょく)
というエネルギーを欲しがっている」
「簡単に言えば僕たちが
日々生活していく上での元気のようなものだ」
「もう長いこと多くの人間が襲われ続けてきたせいで
今残っている人間はおろか
新しく生まれてくる子供までが
精身力に満ちていない」
「中には成人する前に死んでしまう子供さえ
居る状況なんだ」
「………。」
「結果魔物たちの力が拡大し、
この科学都市リーベだけが
まともに都市の形を成している」
「小さな村町くらいならいくらかあるだろうけど
外のことはあまりわからない」
「…どうしてここは無事なんだ?」
「博士のおかげだよ」
「お前や僕を外から『呼んだ』のも博士」
「(やっぱり零も…)」
「だけど魔物たちもどんどん力をつけていて
都市結界を超える魔物も増えてきた」
「それらを倒して博士とこの街を守るのが
僕らの役目ってことさ」
「外がひどい有様なのは
この都市のせいでもあるんだけどね~」
2階から先程何度か耳にした
屈託の無い声が響いてきた。
"博士"が階段から降りてくる。
「この都市を落とす力をつける為に
他を襲ってるってことだからねぇ」
「ここに魔物が増えているということは
もうそういうことなんだ」
「と、いう訳ではいこれ」
"博士"は学に小さなバッジを手渡した。
「さっきもらったデータを解析して作った
バッジだよ。
これがあれば精身力で身体を強化して戦える」
「他にも魔物察知機能がついてるから
敵が出たらすぐわかるよ」
「え…あ、ありがとうございま…」
ピピピピピピ!
「!?」
「お、早速来たみたいだね。
転送の衝撃で一瞬結界が弱まったかな」
「初陣、行ってらっしゃい!」
「えっ!!俺戦ったことなんて…」
「大丈夫大丈夫、ね!」
博士は笑顔で零の方を向いた。
「はぁ……………僕が同行する、行くぞ」
「お、おい。ちょっと待てって!」
二人は研究所を出て目的の場所へ向かった。
「ふーむ。これでしばらくは
大丈夫だろうけどねぇ…」
「大分『羽』も汚れてきたし…
そろそろ現れて欲しいけどね」
--------------------------------------------------------
UNI episode.0 後編は以上となります。
学くんや零くんはこうして魔物を退治するお仕事をすることになりました。
仕事をしていく中で色んな目(♂)に合ってしまいますがそれはまた別のお話。
今回は都合上エロシーンがありませんでしたが今後はエロシーンも適度に含めつつ断片的にストーリーを展開していけたらと思います。
(連載式にするとかなり長くなりそうなので…)
色々深まる謎もありますがぜひ今後も楽しみにして頂ければ幸いです。
https://gakupoppo.fanbox.cc/posts/10515144
無断転載禁止/ⓒ2025 gakupoppo
Repost(Upload) other than the official website(gakupoppo.fanbox.cc) is PROHIBITED.