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この悪癖はつい最近身についたものだった。

紳士服売り場の試着室で、露出行為に及びオナニーをする。

いつバレるかわからないスリルと、試着室という閉鎖空間に満ちる自分の体臭、そしてカーテンの隙間からその臭いが漏れてしまうのではないかという危機感。

全てが私を興奮させていた。



「それ」を知ったのはとあるネット広告だった。

自身の性器を石膏で型取りし、シリコンで複製するというアダルトグッズ。本来は妻や恋人に贈るようなものなのだろう。

しかし私にはとある考えが芽生えていた。

自身で、自身を犯したい。


私の肉棒を忠実に再現したシリコン製のディルドは恐ろしく太く、鋭く下反りしている。

血管の一本一本、亀頭の張り、そのすべてが私のはち切れるような男性性を象っていた。

完成してすぐ、私は我慢ならずその日の午後のうちにいつものデパートへと車を走らせた。

紳士服売り場は平日の昼間とあって閑散としている。お誂え向きに、店の最も奥まった場所に試着室が三つ並んでいる。

「し、試着をお願いします」

男性店員に声をかけると、彼はにこやかに頷いた。

私のズボンの膨らみに気付かれていなかっただろうか……?


靴を脱ぐ。蒸れた靴下から立ち上る蒸気に鼻を鳴らす。

靴下を床にペタペタと押しつけながら、私はズボンと下着を一気に下ろした。

「自身」に潤滑剤を塗りたくる。指で尻穴をほぐす。

狂気に輪をかけた変態行為の準備を整えている事実に脳が茹だる。

我慢などできなかった。

尻穴に先端を押し当て、一気に奥まで沈める。

「んぉ……!」

前立腺が、容赦なく押しつぶされる。

全身に快楽の波が駆け巡る。

普段はなるべく音を出さないようにしていた。だが今日は……

私の尻が、強烈な水音をリズミカルに奏で始める。

試着室の空気が一瞬で私の体臭と精液臭で淀んでいく。

カーテンの隙間から、臭いが漏れているかもしれない。

あの男性店員が近づいてくるかもしれない。

全部全て、何もかもバレてしまうかもしれない。

その危機感が、私をさらに追い詰めていく。

絶頂はあっけなく訪れた。

「んぉお……イク、イク、イクぅ……!」

ついに声を出してしまった。我慢できなかった、だって、声を出したほうが気持ち良いと思ったから……。

おびただしい量の精液が、試着室の床と壁にぶちまけられた。



射精の余韻にいつまでも浸っていたいという尻穴に叱咤をかけ、私はそそくさと後片付けを始める。

しかし持ってきたティッシュでは到底足りず、結局自分のワイシャツとスラックスで拭うはめになった。

カーテンを開けると先ほどの男性店員がすぐそばに立っていた。

どきりとする。

「何か……問題がありましたでしょうか?」

訝しげな目。その視線が私に突き刺さる。

……思わずまた少し射精してしまった。

スラックスの前が、新たな染みで熱くなった。

「……い、いえ、何も」

私は微笑みを顔に貼り付け、なるべく紳士らしく会釈して店を後にした。

車に乗り込みながら、安堵のため息を漏らす。

もうこのデパートは二度と利用できないなと自嘲する。



次の日の午後二時。

私は再びデパートの駐車場に車を停めていた。


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Comments

hikarumochi

今までにないパターンで興奮しました。自分のチンポディルド作ってみたい…。 またガチムチ店員に気付かれた上で…などifストーリーもあるのかななど想像の余地があって外ではなく店内というあえて人のいる更衣室露出、性癖になりそうです。

hitenmaru

気に入って頂けて幸いです! 自分のディルドで……というネタは結構前から大山父で描きたいなと思っていたのですが形にできて良かったです。 基本なんでもありなキャラなので、いろいろ想像の幅が広い感じが楽しいですね🤔(他人事のようですが)

hikarumochi

だんだん毎回同じ更衣室で臭いが濃くなって、それに釣られてどんどん同じような雄臭い親父たちが同じようにこの部屋で「試着」して…ますます色んな男たちの濃い汁や汗、足のにおいが充満して そのうち入室するだけでフル勃起する大山父が見えます…!