祭り(S視点)3 (Pixiv Fanbox)
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1
公民館から少し離れた場所の駐車場。
Tの車に乗せてもらい、家の近所まで送ってもらう。
車内では会話はなかった。
さっき自分のチンコを見せた相手がすぐ隣にいる。
あの場では少しだけチンコを隠さずに立っていられた。
Tからの謝罪がそうさせたのか。
あるいは祭りの空気にあてられたのか。
時間が経つにつれ、その気持ちも冷めていく。
車が停まる。
礼を言って車を降りる。
「送ってくれて、ありがとな」
「……はい。おつかれさまでした」
Tと別れて、俺は帰路につく。
自宅のドアを開けるころには、気持ちもすっかり冷え切っていた。
靴を脱いで、洗面所で手を洗う。
鏡に映った自分は、少しやつれて見えた。
短く刈り込まれた、ほとんど坊主の短髪。
上着を脱いで、ウインドブレーカーのズボンも脱ぐ。
トレーナーに、トランクス姿でトイレに入る。
トランクスを下げて、便器に座る。
寒さで縮こまり、先端で余った皮がくしゃくしゃになっている。
体の中に引っ込んだチンコを外に出すように、皮を剥いていく。
左手で根元まで剥く。
それでも足らずに、右手でさらに摘んで剥く。
ようやく亀頭が露出する。
下に向け、尿を出す。
ちょろちょろと便器に尿が当たる音。
出し終わると、手を離す。
皮は勝手に先端まで被っていく。
手を洗い、リビングに入る。
腹が減っているはずなのに食欲がない。
まだ夜の9時を回ったくらいの時間だが、もう横になろう。
風呂も明日入ろう。
トレーナーを脱いで、トランクスにTシャツ姿になる。
布団に入る。
目を瞑ると、今日の出来事が蘇ってくる。
2
誰に見られたかわからない。
でも俺は外で3時間、チンコが丸見えの格好でいた。
ギャラリーも参加者も全員に見られたかもしれない。
他の誰も透けてないんだから、1人だけ透けていたら目立っただろう。
なぜ1人だけ透けてるのかと思われただろうか。
その理由を参加者なら知っている。
当て布をつけていなかったからだ。
なぜ当て布をつけていないか、それは俺が自分で褌を締めたから。
なぜ自分で締めたのか。
それは俺のチンコを見れば明白だっただろう。
TやG、近所の知り合い、市役所の職員、よく来る町人。
全員に見られたかもしれない。
そしてMさん。
この前食事に行った時のことを思い出す。
たまたま手が触れ合って、意を決して手を握った。
心臓がバクバクして、弾けてしまいそうだった。
Mさんに裸を見られた。
チンコを見られた。
目を開ける。
全く寝つけない。
バクバクと心臓が激しく鼓動を鳴らしている。
胸がざわざわとして落ち着かない。
トランクスの中ではなぜか勃起していた。
ドクドクとチンコに巡る血液を感じ取る。
眠ろうとすればするほど、眠れない。
「なんでお前、当て布つけてなかったの?」
Gの声が聞こえる。
川から上がった時、自分の褌だけ透けてるように感じた。
でも他の参加者の褌を見て、気のせいだと思ってしまった。
チンコは勃起したままだった。
俺の褌が透けてるのを見た時、みんなはどう思ったのだろう。
俺のチンコを見た時はどう思ったのだろう。
スマホを向けている観客も大勢いた。
布団から出る。
トランクスは硬くなったチンコで、前に突き出している。
テーブルに置いたスマホを手に取って布団に戻る。
SNSを開いて、祭りの名前で検索をかける。
小さな祭りのため、投稿している者は少なかった。
それでも写真付きでの投稿がいくつかある。
禊の写真、褌姿で歩く写真、神輿の練り歩きの写真。
神輿の写真に、小さく俺も写っていた。
その褌は透けていて、中の黒っぽいものが見える。
黒いのはチン毛だろう。
その下に金玉らしきもの。
他の参加者は見えていない。
客観的に褌の透けた自分を見て、現実を突きつけられる。
心のどこかで、状況を矮小化していたのかもしれない。
写真には3つのいいねが押されているだけだった。
特に俺の褌に関する言及はなかった。
それでも世界に向けて俺のチンコは公開されてしまっている。
テレビカメラも来ていた。
小さな特集だろうが、見る人はいるだろう。
俺の褌が透けていることに気づく者もいるだろう。
それをまたSNSで投稿されたら。
何かの拍子に拡散されてしまったら。
不安が胸を波打ち、羞恥がフラッシュバックする。
興奮が小さなチンコを勃起させ、疲労はまぶたを重くする。
さまざまな情緒が渦巻いて、でもその中心にあるのは、好きな女性に粗チンを見られた恥じらいと、小さな興奮だった。
3
───
俺は褌を締めて道路に立っていた。
周りには褌を締めた参加者たち。
そのさらに周りには観客たち。
風が股を通り抜ける。
ふと自分の股間を見ると、褌がない。
小さなチンコが丸見えになっている。
周りの目が俺のチンコを見ている。
やめてくれ。
見ないで。
神輿を担ぐ。
担ぎ棒を肩に乗せて、両手で支える。
チンコを隠せない。
自分以外は褌をつけている、服を着ている。
観客たちの目、参加者たちの目。
全部がこちらを見ている。
俺の股間に注がれている。
観客たちの体は何メートルも離れているはずなのに、その顔だけは股間の目の前にあった。
俺より後ろで神輿を担いでいるはずの参加者の顔も、チンコの目の前にあった。
無数の瞳孔が、股間のすぐそばにある。
息遣いをチンコのすぐそばで感じる。
自分のチンコだけが空中に浮いていて、それをあらゆる角度から見られている、そんな感覚。
チンコの皺の一本一本、皮の余り方、チン毛の生え際、金玉にある小さなホクロ。
ほとんど触れてしまいそうなほど近くにある口が、俺のチンコを見てニヤリと笑う。
なんの笑い?
小さいからか?
包茎だからか?
それを知られまいと自分で締めた結果、粗チンを晒しているからか?
隠せない。
見ないで。
目は離れない。
瞬きもしない。
見られていることを意識すると、神輿を担ぎながら、俺のチンコはだんだん熱を帯びて硬くなってくる。
まずい。
見ないで。
両手は塞がっていて隠せない。
チンコは徐々に芯を持って、前に突き出していく。
先端でくしゃくしゃに余った皮が次第に伸ばされていく。
勃っていく過程を無数の目が、間近で観察している。
見ないで。
見られながら、俺のチンコは完全に勃起する。
参加者も観客も全員が、俺の勃起したチンコを間近で見ている。
じわっと何かが漏れる感覚。
勃っても被った皮の皺、窄まり方、先端に亀頭が見えないか覗き込まれる。
神輿は道をまっすぐ進んでいく。
その先に1人の人影。
それはMさんだった。
勃起がぐぐっと硬くなる。
また何かが漏れる感覚。
Mさんはまっすぐ俺を見ている。
その視線が下がり、股間で止まる。
勃起を見ている。
顔が俺のチンコの間近にくる。
先端から溢れ出した先走りが、チンコを伝う。
やめて。
見ないで。
勃起して濡れたチンコをMさんが見ている。
見ないで。
股間の奥が、じん、と熱くなる。
神輿を担ぎながら。
俺の粗チンに。
温かい吐息がかかる。
次の瞬間には白い液体が溢れ出していた。
───
4
目を覚ます。
いつの間にか眠っていたらしい。
まだ夜中なのか部屋が暗い。
体が重い。
昨日の神輿のせいか。
昨日───
透けた褌がフラッシュバックして、頭を振る。
起き上がろうとした時、股間に違和感があった。
トランクスが肌に張り付いている。
妙に冷たい。
手を当てると、濡れている。
寝汗かと思ったが、濡れたトランクスは手の動きに沿って、ぬるりとチンコの上を滑る。
トランクスのゴムを持ち上げて、中を覗く。
粘度のある白濁した液体が、トランクスの内側にべっとりと広がっていた。
ああ。
何の夢を見ていたのか覚えていない。
ただ、精液まみれのチンコがそこにあった。
すでに萎えたチンコはすっかり縮こまっている。
布団を剥ぐ。
トランクスの前面に、染みが広がっている。
夢精するなんて、10年以上ぶりだった。
いい大人が。
すぐに洗い流したかったが、スマホが目につく。
タップして時間を確認すると、まだ朝の4時だった。
そしてメッセージの通知。
Mさんからだった。
『おつかれさま!明日よかったらちょっと会えないかな』
Mさん。
微かに夢を思い出す。
俺だけ裸で、みんなにチンコを見られたんだ。
勃起をMさんに見られたんだ。
小さな勃起を。
Mさんの目がチンコのすぐ近くに。
縮こまったチンコが、ムクムクと起き上がる。
湿ったトランクスを押し上げる。
精液のついた不快感のなか、チンコは完全に勃起する。
5
トランクスを脱いで、下半身裸になる。
ヌルヌルとした液体がまとわりついたチンコ。
Tシャツの裾がチンコについてしまいそうで、上半身も裸になる。
全裸で布団の上に腰を下ろす。
チンコの皮はすっぽりと被っている。
勃起しても9cmほどのチンコ。
濡れたトランクスを置く場所に困り、一旦自分の太ももに乗せる。
ティッシュでチンコを拭いていく。
皮を剥いて、少し亀頭を出す。
丁寧にチンコのぬめりを拭き取っていく。
薄いティッシュが濡れてチンコに張り付く。
濡れたティッシュが中の色を透かす。
丁寧に剥がすと、ゴミ箱へ入れる。
トランクスを洗うために洗面所に向かう。
電気をつけると、鏡に裸でトランクスを持った自分が映る。
洗うためにトランクスを裏返す。
更衣室での自分が重なる。
裏返しのトランクスを履いた自分。
それを見て笑うG。
裏返ったトランクスを脱ぐ。
全裸でトランクスを裏返す。
Tが俺のチンコを見ている。
今、手に持っている裏返ったトランクスには、精液がべっとりとついていた。
昨日の記憶を捨て去るように、精液のついたトランクスをゴミ箱に入れた。
6
裸のまま浴室に入る。
蛇口を捻ると、水がシャワーから飛び出す。
水を壁に当てて待っていると、お湯に変わる。
頭からお湯を浴びる。
チンコはまだ勃起していた。
夢精してもまだ、足りないかのようにチンコはギンギンに固くなっていた。
それを指で摘む。
ゆっくりとチンコをさすっていく。
先端に皮が集められてくしゃくしゃになる───根元に皮が集められて先端に亀頭が少し見える。
それを繰り返していくうちに先端からは先走りが溢れていく。
以前Mさんと食事をした時のことを思い出していた。
レストランから駅へと向かう道。
街路樹が立ち並ぶ、石畳の道を歩いていた。
雰囲気がよかった。
幸い、周りに通行人はいなかった。
ふと手の甲がMさんと触れる。
心臓が大きく脈打つ。
いつもならスッと手を引くところを、もう一度、今度は偶然をよそおって軽くMさんの手に当てる。
Mさんも手を引かない。
ピタッと手を触れ合わせ続ける。
そのまま手のひらを、Mさんの手のひらに重ねる。
心臓は破裂しそうなほど、バクバクと鳴っていた。
手を握って並木道を歩いていく。
並木道を抜けると、駅がすぐ近くで、人の賑わいが聞こえる。
お互い示し合わせたように手を離す。
会話はなかった。
改札を通る。
ホームは別々だった。
ホームに向かう階段の前でMさんと別れる。
階段を登る。
線路を挟んでMさんとお向き合う。
表情は見えなかった。
電車が来て、Mさんは帰っていく。
自分が乗る電車が来るのはもう少し先だった。
Mさんは気づいていないだろう。
手が触れ合った時から、俺のチンコが勃起していたことを。
終始先走りが出続けていたことを。
手を繋いだ瞬間にピークを迎えたが、駅に着いても、まだ俺のチンコは勃起していた。
幸い、固くなったチンコがトランクスとスラックスを前に押しやっても、俺のサイズならそれほど違和感はなかった。
スラックスのシワで股間部分がたまたま前に膨らんでいるだけに見えるだろう。
電車に乗って家に帰る。
スラックスを脱ぐとトランクスはビショビショで、スラックスにも少し染みているくらいだった。
トランクスを脱いで、裏返す。
濡れた中央には少し白濁した液体がついていた。
手を繋いだ時、たくさんの先走りが出たと思っていた。
俺はあの時、少し射精していた。
手を繋いだだけで。
7
シャワーを浴びながら、手を動かす。
徐々に快感が近づいてくる。
しごいている最中、Mさんと手を繋いだ時のことを思い出していた。
トランクスの中での射精。
トランクスの中での夢精。
見られる夢。
いや、昨日実際に見られている。
透けた褌。
その中の小さなチンコを。
記憶は一気に昨日へ遡り、俺が丸見えのまま祭りに臨んでいた事実に辿り着く。
Mさんに写真を撮ってもらう。
TとGと肩を組む。
胸を張り、股間が前に突き出す。
ピタッと褌がチンコに張り付く。
Mさんがシャッターを押す。
「ぁ」
半開きになっていた口から声が漏れる。
それと同時に、小さな勃起からビュッと射精する。
「ぁぁ」
ビュッビュッと精液は浴室の壁にぶつかって垂れていく。
体がびくびくと震えて、その度にチンコからは精液が射出されていく。
次第に勢いを失い、最後には飛び出すことなく、先端からトロリと白い液滴を作る。
粘度を持った液は垂れ落ちることなく、チンコの先端に止まった。
シャワーを浴びながら、それを指で洗い流していく。
皮を剥くと、ヌルヌルとした感触の亀頭を、指の腹でやさしくなでていく。
射精後でいつも以上に敏感になった亀頭は、俺の体を震わせる。
射精し終えるとシャワーの音が大きく聞こえてくる。
頭と体を軽く洗い終えると、体を拭いて、浴室から出る。
全裸のままクローゼットの下着の引き出しを引く。
適当にトランクスを取り出すと、それはあの日、Mさんと手を繋いで射精したトランクスだった。
それを履いて、Tシャツとスウェットを着る。
布団の脇に置かれたスマホを手に取り、メッセージアプリを開く。
Mさんとのメッセージ。
『おつかれさま!明日よかったらちょっと会えないかな』
画面をタップして、文字を打ち込む。
『お疲れ様。うん、大丈夫だよ、何時ごろにしようか?』
カーテンの向こうが、少しだけ白み始めていた。
終