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とある夜。

寮のゆかりの部屋。

ベッドに入っていたゆかりは、かれこれベッドに入ったまま3時間は寝れずにいた。

その原因は、ゆかりの頭の中で何度も反芻される言葉のせいだった。

『くさい』

最近、色々な人から言われたこの言葉がゆかりの頭の中でグルグル回る。


元々ゆかりは匂いに対してトラウマを抱えている子だった。

ゆかりが小学生の時に、他の人もトイレにいる時に排便したら、その悪臭で大騒ぎになってしまい、クラスメイト達にからかわれることになった。

ゆかりは優しくて人気もあったのでイジメという程ではなかったし、からかっていたクラスメイトもほんの悪ふざけくらいの気持ちだった。

しかし、あまり精神的に強くなく、年頃の女の子であるゆかりにとって、かなり傷つく事件となった。

この事件から、すっかりゆかりは『臭い』と言われることに心理的に恐怖すら覚えてしまっていたのだ。

その事件からゆかりは、排便は絶対に学校や公園や駅や商業施設の公衆トイレでは極力しないし、オナラも絶対に我慢する。寮の自分の部屋や実家のトイレ以外ではほとんど大便はしない。

緊急の場合でもあまり人がいない時を狙って入り、排便したらすぐに流し、その後徹底的にお尻を拭いてまた流す。個室から出る時もトイレから他の人がいなくなるまで必ず待ち、しっかり確認してから個室から出るようにしている。

ある意味、ゆかりは人間誰しも行う排便というもの自体にトラウマになってしまっていたと言っても過言ではなかった。

そんなゆかりに、思わぬ悲劇がここ最近襲いかかった。

いつでもどこでもところ構わず強烈な浣腸をしてくる寄生虫リチャードが股間に寄生してしまったのだ。

そのせいでゆかりは何度もトラウマを抉られ、更には新たなる大きな心の傷を幾度となく与えられてしまうことになった。

まずは、ゆかりがリチャードに浣腸され、我慢できずにとあるマンションの敷地内で漏らした時のこと。

ゆかりが出した大便が通行人達に見つかり、みんな口々に臭い臭いと吐き捨てるように言った。

続いて、満員電車で浣腸され、運悪く痴漢にお尻を攻撃されて漏らしてしまった時のこと。みんな怒ったように悪臭に暴言を吐いていた…。

更に、プール中に浣腸され、更衣室のシャワールームで漏らしてしまった時のこと。ゆかりが出した悪臭はその階全体に広がり、クラスのみんなに自分が出した大便の匂いを嗅がれた。中にはゆかりの大便の悪臭で吐いてしまった人もいた。今でも、あの騒ぎは噂になっている。

そして、河原でクラスメイトの隙造の目の前で漏らしてしまった時のこと。物凄い悪臭の大便をクラスメイトの男子の前で漏らしてしまった。なぜか隙造は喜んでいたが…。


それらの事件のせいで、ゆかりが1番言われて傷つく『臭い』という言葉を何度聞かされる羽目になったことか…。

幸いなことに、今までゆかりが漏らしたことは隙造以外にバレていないとはいえ。

『臭い』

色々な人が言っていたこの言葉が何度も頭の中で繰り返され、ゆかりに恥ずかしさと悲しさを与え続ける。

こればかりは、ゆかりの特異体質なので本人にもどうしようもない。更に言えば、リチャードの浣腸にも原因はあった。元々リチャードの浣腸の正体はリチャードの排泄物である。それがゆかりの元々凄い匂いの排泄物と反応し、一層の激臭を放つようになってしまっていたのだ。

そして何より、ゆかりが漏らしてしまうのはリチャードの浣腸のせいであり、自分の意思ではない。そのことからとても悔しい気持ちでいっぱいにもなる。


そんな心理状態ですぐに寝付けなくなっているゆかり。

「うぅ…」

悲しさと恥ずかしさと悔しさが入り混じり、ゆかりは枕を抱きしめる。

そんなゆかりを見つめる者が1人。透明薬を飲んでゆかりの部屋に侵入していた植草である。

「ゆかりちゃん、寝れないのかな?まあ、無理もないか。クラスメイトの前で漏らして、なぜか無理矢理付き合うことになってしまったんだから…」

まるでひとごとのように考える植草。

ゆかりにリチャードを寄生させた張本人のくせに、無責任なものである。

排便にトラウマを抱えているゆかりにリチャードの寄生は、考えうる限り最悪の組み合わせだった。

ゆかりに歪んだ極度の愛情を持った植草だったが、彼の行動がゆかりの精神を極限まで追い詰めていた。


それから数十分して、ようやく眠れたゆかり。しかし、悪夢を見てしまう。

クラスメイト、先生、両親、姉の環奈、美優、知らない大勢の人達から「臭い」「汚い」「お漏らし女」「うんこ女」「悪臭女」、と罵られ罵倒される夢…。

「いやあああああ!!!」

ゆかりは飛び起きた。ちょうど起きる時間だ。

「はあ、はあ、、、」

動悸が止まらない。いつの間にか目からは涙が流れていた。

「もう嫌だ…嫌だよう…」

可哀想に、14歳のゆかりにはリチャードの責めはキツすぎたのだ。ゆかりの心はもう限界…。

しかし、そんな限界ギリギリのゆかりを更に責めようとしている者が2人いた。植草と隙造であった。



数日後…。

グギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゴロピーーーーギュルルルルルルルルルルッ!

「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

授業が少し早く終わり、お腹を抱えて廊下を走るゆかり。

授業終盤でリチャードにアナルビーズ状の尻尾を突っ込まれ、浣腸されたのだ。そしてアナルビーズが引き抜かれていき、お尻の穴の栓は残り2粒。

しかし、授業終盤で浣腸されたのが唯一の救い。なんとか授業中トイレに立たずに済んだ。

ゆかりはトイレに走る。

しかし、近くのトイレには行かない。生徒や先生が誰も来ないようなトイレに行きたいのだ。もう、誰にも『臭い』と噂されたくない、言われたくない。

そのためなら辛い腹痛にも便意にも耐えて走ることができた。

体育館の横にある旧校舎のトイレ。建物も古く、トイレも古く和式しかないからか、そこならあまり人が来ない。

走っているゆかりの後ろを追跡する透明薬を飲んだ植草。勿論、透視メガネもかけているので、ゆかりの大きな胸と便意で汗ばむお尻もバッチリ観察している。

グピィィギュルギュルグギュルーーーーッ!! グギュゥゥゥギュルグルルルルッ!!

「はあ!はあ!はあ!うう!」

ゆかりが走った直後に漂ってくる空気が、とても甘く良い匂いがする。ゆかりの汗なのか体臭なのか…。それを吸い込みながらストーキングする植草。

ゆかりはなんとか旧校舎のトイレに辿り着き、個室に飛び込む。

ゆかりの後ろをピッタリとくっついていた透明の植草もなんとか一緒に個室に滑り込もうとする。

ガン!

「いてっ!」

ゆかりが勢いよく閉めようとした個室の扉が透明の植草に当たる。

「???」

ゆかりは扉が閉まらなかったことに疑問を感じたが、古い建物だからと思い気にしない。

「ふう、いてて…案外滑り込めるもんだなあ」

以前、ゆかりの便を採取するために色々と試行錯誤していた植草は、ゆかりの後ろにピッタリくっついて一緒に個室に入り込むのは難しいと思っていたが、今回は何とかうまくいった。

グギュルルルルルルルルルルルルルルルグルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルギュルギュルグギュルーーーーーーーッ!!

「ぅぐっ!いたたたたっ!!」

お腹を抱えながらスカートとパンツを下げるゆかり。

プルン!と汗ばむお尻が出てくる。

ゆかりの肛門にはリチャードの尻尾が食い込んでいる。残り2粒。これが抜き取られた時、ゆかりの排便が拝める。

お腹を抱えて和式トイレの上でガニ股でしゃがみ込み悶絶するゆかりを見て、萌え心が騒ぐ植草。

「和式トイレでしゃがみ込む可愛い少女はなんともそそる…。しかも、無理矢理浣腸されて臭いウンコを我慢してると思うと尚更だ…」

14歳の女の子にそんなキモいコメントをしている植草だが、最低なことを思いつく。

ここの和式トイレの水タンクは古いタイプで壁の上の方に取り付けられている。植草も清掃員だが、教師の要望で何度か水タンクの整備をしたことがあったので構造は熟知していた。

ちょいちょい、と水のタンクを植草がゆかりにバレないようにいじると…。ゆかりがまたいでいる和式便器の中の水が、音を立てずにゆっくりと徐々に流れてなくなっていく‥‥。

続いて植草、まだ止まらない。ゆかりの位置から少し後方の壁に備え付けられているトイレットペーパー。これを、音を立てないように慎重にホルダーから取り外し、自分の服の内側に入れて隠す。そうすることで、トイレットペーパーは透明になっている植草に覆われて、ゆかりからは見えなくなる。

グギュルルルグルルルゴロロロロロログルルルッ!! グギュルルルギュルルルルルグルルルッ!!

「んんんんんんっ!!」

猛烈な便意に悶絶するゆかり。

植草が水タンクやトイレットペーパーに細工している間に、ゆかりのお尻に栓として入っているリチャードの尻尾が抜けてきたようだ。残り1粒が今、抜かれようとしている。

ゴロロロロロロログルルルルルルギュリリリリリリリリリピィーーーーーーーーーーーグギュルーーーッ!!

「はあっ!はあっ!」

いよいよ、ゆかりのお尻の穴が解放される。

あのケツ穴から、またおぞましい激臭がするモノが噴き出るはず。

なんなら、解放されつつあるゆかりのお尻の穴からは臭い匂いが漏れつつあった。

ぷちゅっ…

「ぅ!!!!」

ゆかりのお尻の穴からリチャードのアナルパールが抜けた。

反射的にゆかりはお尻の穴を一瞬締めるが、お腹の激痛、恐ろしい便意、そしてここは排便してもいいトイレなのだ、という安心感でゆかりはお尻の穴の力を緩める・・・・。

ブビィッ!! ブシャッビチィィィビュルルルルルルルルッ!!

「うぅぅ・・・」

猛烈な勢いで茶色いドロドロが便器の中に叩きつけられた。

「出たっ!出たあ!ゆかりちゃんのウンコシーンだあ!!」

ブジャッビュビチィィィィィィィブビューーーーーーッ!! ビチビチビチビチビチッ!!

「んっ…………うぅぅぅ…………!!」

さっきまで溜め込まれていたものが、一気にお尻の穴から噴き出す。

本来は一定のリズムで等間隔に排便されるものが、リチャードの栓で塞き止められていたゆえに、一気に大量の便が噴き出す。

ビュルッビィィィィィィィィブジュブジュブジュブジュッ!!

濁流のような茶色いドロドロが流れ続けた後に爆発的な音を立てて飛沫が飛び散る。確実にトイレの外にまで響いてしまったであろう音に、ゆかりは腹痛で青ざめた顔を真っ赤にした。

「ぐっ・・・相変わらずの激臭だ…」

植草も、ゆかり自身も、ゆかりの排便の圧倒的悪臭に顔を歪め、むせかえる。

「はぁっ………はぁっ…………っ……うぅぅぅ!!」

ロギュルーーーッ!! グピィィィィィィィィィィグルルゴログギュルーーーーーーーーッ!!

ビュルルッ!! ビュッブシャーッビュルルビシャーーーーーーーーッ!!

ゆかりの排便が折り返し地点に差し掛かったころ、最悪な出来事が起きる。

何人かの足音がしてきて、ゆかりが入っているトイレに生徒が入って来たのだ。

(うそっ!ここあんまり人来ないはずなのに…)

今日はたまたま利用する生徒がいたのだ。運が悪かった。

「……ねえ、この臭いって……」

「うん……やばいよね……」

(い、言わないでっ……!!)

個室の外で、自分が出したものの臭いの話をされていた。

匂いのことがかなりトラウマになっているゆかりには言葉が刺さる。

(はやく…出ていってよぉ‥‥)

必死に願うゆかりだが。

「●●ちゃん……大丈夫……!?」

「ご、ごめんなさい……先に入らせて……っ!!」

「うん、ここで待ってるから・・」

外の生徒たちのうちの1人が、ゆかりの隣の個室に入った。・・・生徒たちはまだトイレから出ないようだ。

「っ!?」

今ここを出てしまったら、ゆかりがおなかをこわして、とんでもなく臭い大便をしていたという噂が広まるのは時間の問題だ。

(と、とにかく一度流して……)

もう遅いかもしれないが、便器の中にたまったものだけでも流そうと、水洗レバーを押し下げる。

………………。

(…………あ、あれっ!?)

 押し方が足りなかったのだろうか、もう一度グイっと体重をかける。

………………。

「え、えっ!?」

思わず可愛い悲鳴が上がる。何度も何度も、レバーを押す。しかしその金属レバーがキュッキュッと乾いた音を立てるだけで、肝心の水は流れない。もちろん、便器の中に鎮座した大量の汚物はそのままだ。

(水が流れない……どうして……!?)

ありえない事態に、心拍がどんどん加速していく。このままでは臭いが消えないどころか、個室から出ることもままならない。

植草の細工のせいだった。植草の細工は、これ以上ないくらいゆかりを追い詰めることとなった。

(ど、どうしよう……)

 十数回レバーを上げ下げして、やっと目の前の現実を認識する。

(誰かに言って、水が流れるようにしてもらわなきゃ……でも、それだと出したものをそのままにして、個室を出なきゃいけないし……こんな恥ずかしいものを、人に見られるなんて……)

 当然、考えなどまとまるはずはなかった。それどころか、彼女の混乱にさらに拍車をかける事態が発生する。

ギュルルルルルルッ!!

「ひっ……!?」

 ひととき忘れていた、おなかが駆け下る感覚。まだまだおなかの重い感じは消えていなかった。新たな便意に、ゆかりは再び身体を震わせる。

(ど、どうしよう、今したら外の人たちに……でも……)

  ゴロロロロロローッ!!

(あぁぁぁ……我慢できない……)


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