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キャプション


プレイ概要 ※ネタバレ注意


プレイの種類:マッサージ、睾丸責め、鼠径部責め、手コキ、壁ドン、乳首責め、太ももリフト、キス責め、玉揉み、玉舐め、チンキス、フェラ、バキュームフェラ、尻コキ、顔面騎乗、踏みつけ足コキ、ちんぐり返し顔面騎乗、匂い責め、名器責め、対面座位、キスハメ、膝上パイズリ、おっぱいとセックス


ジャンルの種類:BF、体格差責め、誘惑、色仕掛け、メンエス、寸止め、連続射精、台無し射精、イキ癖付与、嘘喘ぎ、人間椅子、呼吸管理、マゾ堕ち、羞恥責め


【全体の流れ】


##P1 BFトレーナー・榊天音との出会い@メンエスシチュ:うつ伏せでの全身オイルマッサージ、カエル足での鼠径部責め、四つん這いでの鼠径部責め、睾丸マッサージ、仰向けでのマッサージ、勃起バレ、布越しの竿責め、寸止め手コキ


##P2 二日目のレッスン@ストレッチ、スパーリング、一進一退の攻防、コーナーに追い詰められる、身体を見せつけられている間に壁ドンされる、ロープへと磔、乳首責め、手コキ


##P3 レッスン開始!@天音の告白、最終スパーリング、試合開始、谷間見せつけ誘惑、奪われたスピード、天音との肉弾戦、チンカリ、天音の嬌声(嘘喘ぎ)、至近距離戦、太ももで持ち上げられる、太もも責め、壁ドン、太ももの上で手のひらに撫でられる、ぱふぱふ、イキ癖付与、射精命令、台無し射精(甘出し、ルインドオーガズム)


##P4 ラウンド2@拭いきれない興奮、天音の視線で興奮する、股間に見惚れてしまう、キス責め・玉揉み、壁に押し付け、体格差キス、ロープで磔、玉舐め、チンキス、フェラ、射精、バキュームフェラ


##P5 ラウンド3@尻を向けての挑発、天音の尻に夢中になる、嘘喘ぎ、尻コキ、尻で持ち上げられる、尻でコーナーポストに磔にされて射精させられる、人間椅子、顔面騎乗、呼吸管理、天音の体臭による匂い責め、踏みつけ足コキ、


**サンプルここまで**

**ここからご支援者様向け**


##P5続き マゾ堕ち、恋心崩壊、ちんぐり返しで顔面騎乗される、2回目の呼吸管理、射精命令(尻に乗られた刺激で射精)


##P6 敗北の味@続行、自らの痴態を晒される、マゾの快楽に目覚める、手コキ、対面座位、天音の秘部の恐ろしさ、名器への挿入、名器責め(挿れただけの状態で責められる)、出したいのに出せないまま責められる、好き好き責め、キスハメ、恋奴隷化、天音の性欲の暴走


##P7 浮気防止パイズリ@精力剤投与、媚薬ローション、おっぱいとセックスさせられる、漏れるような射精の後徹底的にパイズリで搾られる


##P8 エンディング@如月澪の本当の思い、澪の前で見せつけ責め、公開調教、乳首責め、手コキ責め、公衆の面前で射精


【ボリューム】

・無料公開分合わせて約12.5万文字

・AI生成挿絵:表紙及び差分合わせて55枚

・AI生成動画:なし


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表紙



##P1 BFトレーナー・榊天音との出会い@メンエスシチュ:うつ伏せでの全身オイルマッサージ、カエル足での鼠径部責め、四つん這いでの鼠径部責め、睾丸マッサージ、仰向けでのマッサージ、勃起バレ、布越しの竿責め、寸止め手コキ


春の風がまだ少し冷たく感じる午後──。

BFの名門サークル・BF女神会を要する神楽坂大学の練習場、その裏手にある控えスペース。

誰もいないベンチの前で、陽翔は立ち尽くしていた。


何度も、深く、深呼吸を繰り返す。


足が震えていた。

だけど、決めていた。

この日、この瞬間だけは、何があっても引かないと。


「……み、澪さんっ!」


呼び止めた声は、思っていた以上に上ずっていた。

振り返った澪──と呼ばれた女性は、練習帰りのままの姿。

タンクトップにショートパンツ、髪を軽く結んだだけのラフなスタイル。


それでも、圧倒的に美しい。

陽翔の心臓が、強く跳ねた。


「ちょっと、話があって……きゅ、急で悪いんだけど……その、よければ……僕と、付き合ってくださいっ!」


一瞬の沈黙。

澪はほんの少し、驚いたように目を見開いた。

それから、ふっと口角を上げる。


「……へぇ、あんたって、そういうの言えるタイプなんだ?」


その笑みは、優しさじゃない。

どこか試すようで、弄ぶようで……そして、無慈悲だった。


「うーん、まぁいいよ? だけど私にBFで勝てたら、ね?」

「えっ……」


「本気で好きなら、わたしに勝てるよね? 付き合う男は最低限わたしを倒せる人がいいな。そうじゃないとつまんないし。夜とか」


陽翔は一瞬戸惑った。

けれど引くことはできなかった。


──その夜。


校内のBF専用リング。

観客は少ないが、サークルの面々は皆、静かに見守っていた。


鳴らされるゴング。

陽翔は全力で挑んだ。

持てる限りの技と気力をぶつけた。

けれど──。


結果は、惨敗。


全身を痺れさせる快感の余韻。

息も絶え絶えで床に膝をつく陽翔に、澪は涼しい顔で言い放つ。


「んー……これが限界? ……残念。全然ダメ」


まるで子供扱いするように腰を屈ませた澪が、その指先で陽翔の顎をくいっと持ち上げる。

そして、無理やり目を合わさせたまま、囁くように言った。


「こんなに気持ちよくなっちゃって……ほんとに、あんたが私に勝とうとしたの? ……ま、いつも通りかわいかったけどね〜」


目の前の“女”に、勝つつもりだった。

でも今の自分は──ただ、イカされて、負けただけの“男”……。

いや、それならまだいい。

結局試合はあまりにも一方的で、ほとんどサンドバッグに等しかったのだ。


悔しさで、視界が滲んだ。


それでも、なぜだろう──。

心の奥底に、痺れるような興奮が、じわりと残っていた。

自分を圧倒的に上回る強さと、容赦ない快感。


……もっと、強い“女性”に、負かされたい。


そんな衝動が陽翔の中に、確かに生まれていた──。


………


BF(バトルファック)──。

それはこの世界において、もっともメジャーなスポーツである。

男女が一対一、時には複数対複数で向かい合い、技術と愛撫と駆け引きで“イカせ合い”を競う競技。

シンプルでいて、だからこそ奥深い。

プレイヤーの身体能力、精神力、快感耐性、さらには性的テクニックすら問われる“総合競技”であるBFは、いまや世界中の経済や文化を巻き込み、一大産業へと成長していた。


そしてその中心のひとつが、東京にある名門校──神楽坂大学。


BF強豪校として知られるこの大学には、プロチームへのスカウトを狙う若者が全国から集い、切磋琢磨している。

学内にはいくつものBF系の団体が存在するが、その中でも群を抜いて有名なのが、BF女神会(バトルファック・ヴィーナスクラブ)だった。


女神会──。

その名の通り、メンバーの大半は女子。

しかも強く、美しく、気高く、そして容赦がない。

男子部員のほとんどは練習相手やサンドバッグとして扱われ、試合に出るチャンスは滅多に巡ってこない。

けれど、憧れは尽きなかった。

女神たちと同じ空間で、同じ目標を掲げられるというだけで、価値があった。

その中でも特に目を引くのが、サークルの絶対的エース──如月澪だった。


端正な顔立ち。

鋭く研ぎ澄まされた技術。

見る者を圧倒するカリスマ。

そして何より、“イカせること”に関しての非情なまでの冷徹さ。

彼女に魅了され、彼女に敗れ、彼女に屈した男たちの数は知れない。


──陽翔も、そのひとりだった。


だけど、ただイカされて、終わりじゃない。

終わらせたくない。


もっと強くなって、もう一度、澪に挑みたい。

そして今度こそ彼女を征服したい。


そんな思いを胸に、陽翔はある場所へと足を運ぶ。


それは、BF業界の一部で“幻のトレーナー”とも囁かれる、ある女性のもとだった──。


………


神楽坂大学から少し離れた住宅街の外れ、地下へと続く細い階段。

その先に、小さなプレートが掲げられた扉があった。


【PRIVATE BF TRAINING GYM “Amane”】


看板も主張せず、店舗というより個人スペースに近い静かな佇まい。

それでも、BFサークル卒業生諸先輩方に聞いた話では──。


「実力を本気で伸ばしたいなら、榊天音のところへ行け」


そう言われるほど、選ばれた人間だけが辿り着く場所。


その扉の前に立つ一人の青年──結城陽翔は、神楽坂大学BFサークル「女神会」に所属する、現役男子部員の中でトップクラスの実力を持つプレイヤーだった。


身長は158センチ。小柄で華奢な身体つき。

けれど、そのサイズを感じさせないほどの反射神経と柔軟性、そして丁寧で正確なプレイスタイルは、これまで幾度も“男子戦”での勝利をもぎ取ってきた。


もともと陽翔が女神会に入部したのは、“女子部員の練習台”──いわゆるサンドバック候補としてだった。

だが、何度もイカされ、敗け続け、それでもへこたれず。

誰よりも真剣で、誰よりも素直に、自分の弱さと向き合い続けた。

そのひたむきさが実を結び、今の実力を彼につけさせることになる。


何事にも真剣で、一度決めたらとことんまでやり抜く努力家。

その真っ直ぐな性格と、恥ずかしがり屋な反応も相まって、女子部員たちからも密かに“かわいい後輩”として人気はあった。


ただ彼がいくら男子内で評価されようと、女神会の女子エース・如月澪にはまったく歯が立たなかった。


澪は陽翔と同じタイミングで女神会に入会した同期だったが、最初から完成されていた。

洗練された技術、鋭い反射と圧倒的な快感操作。

すでに入部当初から“女子エース候補”として注目されていたほどだ。


その実力は陽翔がどれだけ努力を重ねようとも、まったく届かなかった。

彼女は天才であり、陽翔は凡人──それが現実だったのだ。


でも──。


勝ちたい。強くなりたい。

いや……本当はきっと、それだけじゃない。


(俺は……あの人に、もう一度挑みたい)


そのために、結城陽翔はここまで来た。


階段の下、扉の前。

冷えた空気の中で、静かに深呼吸をひとつ。


そして、扉を叩いた──。


コンコンコン。


「こんにちは。ご予約の結城陽翔くん?」


柔らかく落ち着いた声に、陽翔は思わず姿勢を正す。

現れた女性は、想像以上に洗練されていた。




すらりとした長身に、無駄のない細身のライン。

シンプルなヨガウェアに身を包み、長く整った髪を後ろで軽く結んでいる。

大きなアクセサリーや派手な化粧は一切ないのに、ひと目で“綺麗な人”だと思わせられた。


「……あ、はい。今日からお世話になります、結城です」

「あら、ちゃんと挨拶できて偉いわね。私は榊天音。気軽に“天音さん”でいいわよ」


微笑みを浮かべながら、天音は手を差し出す。

その表情は親しみやすく、どこか穏やかだった。


(……この人が、あの“榊天音”?)


経歴はあまり公にしていないらしい。

けれど、現役時代は指折りの実力者だったとか。

一部では、プロの男子プレイヤーについた男性コーチよりも精度の高い実技指導を行うと噂されていた。


「あなたのプロフィールは拝見したわ。男子の中ではかなりの実力者みたいね。……だけど、うちの技術は女相手に通用しないと意味がないの。女の責めに耐えて、女を負かせるための技術……もちろん、私が女だからわかることよ」


笑いながらそう言った天音の目は、一瞬だけ鋭く光ったように見えた。

でもすぐに、やわらかな表情に戻る。


「さっそくだけど、今日は軽く実戦形式であなたのスタイルを見せてもらえる? あなたの武器、ちゃんと知っておきたいから」

「はい、お願いします……!」


陽翔は深く頷いた。


技術を高めるため。

あの日の敗北を越えるため。

そして、澪を──超えるため。


(負けない。絶対に、負けない)


そう、まだこの時は知らなかった。

彼女が“どれほどの使い手”なのかを──。


………


「──じゃあ、軽くカウンセリングから入りましょうか」


案内されたのは白を基調としたシンプルなトレーニングルーム。

床には人が二人十分に横になって寝られるほどのマット。

壁には全身が映り込むほどの大きな鏡。

奥には最低限の機材。

全て清潔で無駄がない。

まるで彼女の人柄そのもののようだった。


陽翔は緊張しながら、丸椅子に腰掛ける。


「まずはどうしてここに来ようと思ったのか……。理由を教えてもらえる?」


天音は陽翔の向かいに腰を下ろすと、柔らかい声で問いかけてきた。

まるで病院の一室のようだと陽翔は感じた。


「……僕、大学のBFサークルに所属していて……女の子のエースに……ずっと憧れてた女の子に、勝てたら付き合っていいって言われて、でも、全然歯が立たなくて……」


自分でもちょっと情けない理由だと思った。

けれど、天音は笑わない。

ただ、優しく頷くだけ。

小学校の保健室の先生のように。


「ふふ、それはちゃんとした“目的”じゃない。理由はどうあれ、“勝ちたい”って気持ちは悪いものじゃないわ」

「……はい」


「あなたのプロフィールと試合の動画も一通り見たけど……身体能力や実績は十分ある。けど、エースクラスの女子、特に明らかな格上を相手にしたときの立ち回り……そこにまだ、伸びしろがあるって感じね」


その言葉に陽翔は自然と背筋が伸びる。

ちゃんと見てもらえている……それが嬉しかった。


「それじゃ、軽く身体を見せてもらえる? BFは身体のバランスと感度、どっちも大事なのよ?」

「は、はい!」


天音の指示で立ち上がり、トレーニングウェアの上着を脱ぐ。

陽翔の身体は小柄ながらも、無駄のない筋肉がしっかりとついていた。


「なるほど……細身だけど、柔軟性がありそうね。腕と肩は……うん、しっかりしてる。脚も悪くない」


天音はプロの目で、無駄な手つきもなくチェックしていく。

それでも、その指先が肩に、腰に、太ももに触れるたびに、陽翔の鼓動はほんの少しだけ高鳴った。


「……ご、ごめんなさい、ちょっと緊張してて」

「ふふ、大丈夫よ。初日はみんなそんなもの。慣れてくれば身体の反応も素直になるわ」


やわらかく笑いながら、天音は陽翔の胸に軽く手を当てる。

そして、ごく自然な動きで彼の背中へと手をまわし、肩甲骨を押す。


「……呼吸が浅いわね。澪さんのこと、よほど引きずってるのね?」

「う……はい」


「でも、それでいいの。悔しいと思うことも、勝ちたいって思うことも、きちんと武器になる。……私はそれを引き出すてあげるだけなのよ?」


陽翔は思わず見とれていた。

この人はただのトレーナーじゃない。

きっと……本当に、自分を変えてくれる人だ。


(俺、ここで……絶対に変わる)


そう、決意した。


……けれど、このときの陽翔はまだ知らない。

この“優しさ”の奥に、どれほどの実力と底知れぬ快楽が隠されているのかを。


………


「じゃあ今日は、身体の調子をもう少し詳しく診させてもらうわね。まずは筋肉の硬さと、反応の出やすい部位から……」


デスクの上に置かれたスイッチを手に取った天音が、スライダーを回し、部屋の照明を薄暗く。

暖色系の柔らかい光のみを残し、室内がセピア調に変わる。


「ん〜っと……それじゃあ反応を見ていくために、ちょっと録画させてもらうわね?」


おもむろに立ち上がった天音が、何か機材を取り出す。

ビデオカメラだ。


「ちょ、ちょっと待って……! カメラですか……?」

「安心して。もちろん今回の指導のためだけにしか使わないから。プライバシーだって守るわよ? あ、そうそう陽翔くんはそこでうつ伏せになってて?」


反論する間もなく、テキパキと進める天音に指さされたのは、腰の位置くらいの高さのある長方形のマット。

上面は柔らかく、クッション機能付き。

背もたれなどはなく、いくつかの穴が空いてるのみのシンプルなベッド……もといマッサージ台のようなもの。

つまりは座るものではなく、寝そべるためのものだということだ。

それを理解した瞬間、何故か頬が熱くなった気がした。

思わず手で隠すようにしつつ、上目遣いに尋ねる。


「えっと……まずは何を……」

「まぁまぁそう焦っちゃダメよ?」


にっこりと微笑んだ天音が踵を返し、壁際に設置されたガラス棚へと手を伸ばす。

棚の高いところ。

真っ直ぐに伸びた全身。

そのせいで、彼女のスタイルの良さが際立つ。

競泳水着のようなぴっちりとしたヨガウェアに包まれた長い手足。

引き締まったウエストからは健康的に丸みを帯びたヒップにかけて緩やかなカーブを描くボディラインがスラリと伸びて。

そのまま目線を上げていけば、そこには背中側からでもわかるほど豊満な胸の膨らみが横へはみ出るように主張を繰り返していて。

全身のバランスが整っているがゆえに、出るところは出て、締まる所は締まっている理想の体型と言える。


「陽翔くんにはこの香りがいいかな〜っと……」


鍛えられていながらもしなやかで、どこか官能的。

しかも、そのひとつひとつの動作──腰を落とす、立ち上がる、手を差し出す──すべてが驚くほど滑らかで無駄がない。

ただ立っているだけなのに、陽翔は何度も目を奪われて夢うつつ。


そのせいか。


いつの間にか天音が戻ってきたことに気づいていなかった。


「ダメよ? 陽翔くん……♡ お姉さんがいくら綺麗だからって見惚れちゃってちゃ……♡」


びくぅっっっ♡


ふわりと香る甘い匂い。

驚いた拍子に全身をびくつかせて表を上げれば、そこにいたのはタオルを片手にいたずらっぽい笑みを浮かべる天音。

伸ばされた手の肌の色は白く透明感があり、艶かしくも瑞々しくもあった。


「はいこれ、蒸しタオル。うつ伏せのままだとちょっと苦しいかもだけど……そのままじっとしてていいから、まずはリラックスしてちょうだい?」

「あ……え……や……」


目の前に差し出された白い布は、ほかほかと温かい湯気を立てていた。

漂う蒸気から香るさっぱりとした、少し甘い柑橘系のような匂い。

それが鼻腔をくすぐって、鼻の奥を刺激してくる。

頭がくらくらするような心地良さと戸惑いを感じながら、何もできずにいると、天音がゆっくりとしゃがみこみ、そっと顔の前に差し出してくれた。


「大丈夫、怖くないからね……?」


手渡されたふかふかのタオルが程よい温度で顔面を包み込む。

顔に熱が伝わり、強張っていた筋肉がほぐれていくのがわかる。

なんて心地が良いのだろう。


「ほら、ぎゅーしてあげる……♡」


耳元でそう囁かれた次の瞬間、首筋に同じような熱を感じた。

柔らかな感触と共に広がっていく心地よい温もり。

耳の裏から頸椎に沿ってなぞっていく指先の動きに合わせて、全身に鳥肌が走るような感覚に襲われた。

しかし不快感はない。

むしろ逆だ。

甘く蕩けそうな刺激に力が抜けてしまうような錯覚さえ覚える。

そして同時に心拍数が跳ね上がりドキドキが止まらない。

少し落ち着こうと、タオルを外して新鮮な空気を吸い込もうとすれば、湿った布の隙間から覗くのは真っ白く伸びた肉の谷間。

視界いっぱいを埋め尽くす柔らかそうな双丘に、意識しないわけにはいかない。

さらに呼吸しようと息を吸えば、脳髄を刺激するようなフローラルの香りに胸が締め付けられるようだった。


「……んっ♡」


不意に、頭の上の方で微かな吐息混じりの声を漏らした人がいる。

紛れもなく天音であった。


「少しの間、息我慢しててもらっていい? ちょっとくすぐったいかも……♡」

「あ、あ、あ……す、すいませんっ……!」


慌てて謝罪の言葉を口にしようとすると、今度は両耳に温かな感触が伝わる。

どうやら耳を塞がれたらしい。

代わりに聞こえてくる音と言えば、自身の血液が流れる音と心臓の音だけだ。

その間も天音の手は止まらず動いているらしく、時折漏れる艶やかな声と相まって段々と思考がぼんやりしてくる。


「んっ……♡ と……」


やがて指圧が弱まったかと思うと、ギシリと軋んだベッドの後に、今度は腰の辺りに軽い体重がかかり出す。

じんわりと温かみを感じると同時に、再び耳元に顔を近づけられ、囁きかけられる。

その声は普段の涼やかな印象とは裏腹にとても熱を帯びたものになっていて。

息遣いさえもはっきりと聞き取れる程の至近距離からのそれにゾクッとしたものが背筋を駆け抜けていく。


「ふふ……どうかしら……? 私、結構上手でしょう……?」




そう言うと天音はゆっくりと体勢を変えていき、最後に陽翔の背中全体を覆い被すように乗っかってきた。

密着しているのは上半身だけでなく下半身も同じことで、内腿を擦り合わせるようにして押し付けられているため体温や柔らかさを強く感じる状態となっている。

おまけに今はお互い薄い布地の洋服。

天音はヨガフェアにラフなタンクトップ。

陽翔はというとトレーニング用のTシャツ。

当然のごとくお互いの肉体の感触はよく伝わってくるわけで。

背中に当たっているものは間違いなく天音の胸。

やわらかい感触だけでもやばいというのに、胸の形が背中をなぞるように動いているものだから陽翔の理性がどんどん揉みくちゃにされていく。

それに加えて天音の匂いやらシャンプーの匂い……部屋に充満した匂いに、蒸しタオルのさっぱりとした甘さなどが混ざり合ってきて……。

もうダメだ。

耐えられるわけがない。

心臓がバクバク言っているのがわかる。

顔も熱いし、変な汗が出てきた気がする。


だが当の天音本人は気にしていない様子なのだ。


当然と言えば当然、彼女にとってこれは仕事。


そんな彼女に対して欲情してはいけないと思えば思うほどに体が火照ってしまう。

穴があれば入りたい気分だ。

しかし、そんな陽翔の気分を尻目に天音の身体検査は進んでいく。


「じゃあ次は……特別な液体を使って全身をほぐしていきますからぁ……♡ 少し重いかもしれないけれど、我慢してね?♡」


すると今度は背中の体重がスッと消える。

ツカツカと歩く音と共に、うつ伏せの陽翔の視界へ入り込んでくる長い足。

それがぐんぐん近づいてきたかと思うと──。


「……失礼しまぁ〜す♡」


ぎゅむっ♡


首筋にむっちりとした柔らかさを感じた後、後頭部に弾力感のある二つの半球状の物体を感じ取る。

なんだと思って顔を上げようとするものの、それに気づいたかのように天音は少し足を浮かせ、弾みをつけるようにして振り下ろしてきたのだ。


「危ないので動かないでもらえますか?♡」


ぼにゅりと音がして頭蓋内に振動が広がり、揺らぐ視界。

そのまま尻肉を左右に揺すられてしまえば、もはや為す術もない。

天音のお尻によって完全に固定される格好となったのだ。


「それではもう少し、血行を良くしてもっともっとほぐしていきますからね〜……♡」


ポンプから液体を押し出した天音が、手のひらをくちゅくちゅと鳴らして揉み込んでいく。

天音の手にねとねとと塗り広げられたその液体は粘度が高く糸を引いており、仄かな甘い香りを漂わせていた。


(こ、これって本当に身体検査なんだよねぇ!?)


陽翔がそう思うのも無理はない。

なにせマッサージ台の上でうつ伏せにさせられて、頭を太ももに挟まれたまま、動かないようにと座り込まれているのだ。

状況的には天音が自分の頭に向かって腰を下ろしているようなものである。

それもかなり深い位置。




「じゃあ塗っていきますね〜……♡」


ぬりぃぃぃ〜〜〜♡


(あっ♡ あっ♡ あっ♡)


めくり上げられた背中を滑っていく手のひらの感覚に、声を出そうとしたところで蒸しタオルに阻まれてくぐもった喘ぎ声にしかならない。

だけれども、しっかりと今の状況は伝わっているはずなのに、天音は特に気にすることなく淡々と作業を続けているようだった。


それにしても恥ずかしい。


何せ天音が少し動くたびに、後頭部に乗っかった体重で頭全体を揺らされて脳ミソごと天音の下半身にシェイクされているかのような感覚に陥るのだ。

それだけならまだしも、時折天音は自分の下腹部を押し付けるようにして腰を前後させてくるのだからたまったものではない。

ただでさえ薄着なのでダイレクトに伝わる肉厚な媚肉の質感がなんとも悩ましく、そんな状態で天音の手が滑り出すと、もう何も考えられなくなるくらいに頭の中が沸騰してしまいそうになっていく。


「んふふ……♡ ずっとろくに疲労回復もせずにトレーニングに打ち込んでたんでしょ?♡ とっても硬くなっちゃってる……♡」


(あぁぁぁぁぁ……♡)


何がとは言われないものの、頭の中にはそのことしか思い浮かばなかった。

ぬるぬると背中を這い回る両手。

オイルの効果だろうか、その動きはとてもしなやかになめらかで気持ちがよく。

天音の手のひらと背中との摩擦によって生み出された熱がじんじんと広がり、身体がポカポカしてきて気持ちがいい。

さらには上から降ってくる言葉もまた気持ちを高揚させ、余計に意識を集中させてしまう。


「んふふ……♡ ずっとずっと頑張ってきたんだね〜……♡」


肩から肩甲骨の間をぐりぐりと押したり、背骨にそって指を這わせられたり……。

次に二の腕の外側をさすりながら降りてゆき、脇の下に到達してからまた上がってゆく。

そうして何度か往復を繰り返し、すっかりと脱力しきったところで、後頭部からふっと重みが抜けていった。


「次は下半身の方を見ていくわね。力を抜いて、楽にしてて」


耳元に届く声は相変わらず優しく、どこまでも穏やか。

けれどさっきまで頭の上にいた天音が、足元の方へと移動していく気配だけで、陽翔の胸がどくん、と高鳴るのを感じた。


足先。

一番遠い場所で、一番無防備な場所。


ふと、足首にふれてきた手があまりにもひんやりとしていて、思わず小さく息を呑んだ。


「冷えてるわね……。ここの血行が悪くなるとパフォーマンスにも影響出ちゃうのよ?」


オイルを馴染ませた指が、足の甲を優しくなぞっていく。

そのまま、指の間を丁寧に揉みほぐしながら、くちゅくちゅと粘るような音が室内に響いた。


(くすぐったい……のに、気持ちいい……)


くすぐりと快感のちょうど境目を突くような圧。

足指の付け根、土踏まず、かかとの縁……マッサージされているだけのはずなのに、体の奥がじわじわと疼いてくる。


「ここ、ちゃんとケアしてもらってなかったでしょ? すぐに分かるのよ。男の子の足って感覚神経も浅いし外反筋もこりやすいから、ちゃんとほぐしてあげないと反応が鈍くなってくるの。BFでも重要なのよ? 特に下半身は攻撃と防御の要……咄嗟に力を入れたり、抜いたり、すかしたり……なのにこんなにガチガチじゃ、せっかくいいものを持ってるのにもったいないわよ?」


そう言いながら天音は親指の腹を使い、足の甲側を強めに押し込んできた。

ぐっぐっとリズミカルに押されると、それに合わせて痺れるような痛みにも似た気持ちよさが生まれる。

その度につま先までピンと伸ばしたり曲げたりして抵抗するも、それ以上の力で押さえつけられてしまって。

そのままの状態で親指の腹でぐりぐりと土踏まずを押された瞬間、思わず足先がぴくんと跳ねた。


「ふふ……ごめんなさい、ちょっと強かった?」

「い、いえっ……」


笑われてはいない。

観察されている──。

そんな妙な緊張感が、ゆっくりと背中から這い上がってくる。

それでも天音の手つきは変わらず優しく、丁寧で、そしてどこかいやらしいほどに滑らかだった。


やがて、ふくらはぎへと移る頃には、陽翔の脚は完全に力が抜けきっていた。

温かい手のひらでもみ解すように包まれるたび、内側の筋肉がじわじわと緩んでいく。

膝の裏──敏感な箇所にも、当たり前のように指が滑り込んでくる。


(あ……やば……)


そして、そのまま太ももへ。

内ももに近いラインをなぞる頃には、陽翔の意識は完全に下半身へと引き寄せられていた。


「ここから先は、カエル脚の体勢になってもらうわね。うつ伏せのまま、両膝を開いて。そう……ゆっくりでいいわよ」


(カ、カエル脚……?)


一瞬戸惑いながらも、言われるがままに脚を開く。

太ももが外側に倒れ、膝を曲げたことで、股のあたりが自然と開いた状態になる。


「はい、上手にできたわね。……じゃあ、続けていくわよ?」


天音の声はあくまで穏やかで優しい。

その口調に安心してしまいそうになるけれど、脚を開いたままのこの姿勢は、無防備極まりなかった。

もしもこれがBFの試合なら調教の部類に入るくらい。


「ここ……鼠蹊部っていうんだけど、リンパが集中してるから、しっかり流してあげないとね?」


わかりきったことを優しく説明する声。

それと同時に、ぬるりとした指先が太ももの付け根に触れる。

肌と肌の間で、オイルがぬめる音が静かに響いた。


「ここを押すと、下半身全体の血流がよくなるの。ちょっとくすぐったいかもしれないけど、がんばってね?」


(や、やばい……っ)


太ももの内側。

脚の付け根。

ギリギリのところをゆっくりとなぞるように滑っていく指。

押しているだけなのに、全身に電気が走るような刺激が広がっていく。


「ん……ちょっと硬いわね。やっぱりここに変な力が入っちゃってる」


指先が内腿を沿うように、深く、粘るように押し流れていく。

一瞬、膝が震えそうになって、陽翔は思わず肩を強張らせた。


「だめよ、力入れちゃ。ほら、ゆっくり息を吐いて……そう。うん、いい子」


その言葉だけで、頭の奥がかあっと熱くなる。

息を吐いた途端、一気に鮮明になった鼠蹊部をなぞる指先の感触。


「反応、いいわね……あ、だいじょうぶ。身体の話よ? BFに必要な資質って、こういうところにも出るの。自覚ある?」

「い、いえ……あ、あの……」


言い訳のような声を出しかけた瞬間、ちょうど指が太ももの内側から股の付け根を沿って、玉のすぐそばまですべり込んできた。


(あ、あああっっ……!)


一切、性的な接触はない。

ただ淡々と鼠蹊部をマッサージされているだけ。

それなのに……。

股間はどうしようもないほどに膨らみ始めていた。


(こ、これは俺の身体を調査するためで、天音さんにそういう気は……一切ないんだ……ッ♡)


「ふふ……♡」


天音の唇がわずかにほころぶ気配がした。

けれど何も言わない。

ただ作業を続けるだけ。


天音の顔が見えないことで、余計に恥ずかしさが増していく。


それでも天音は触れ続ける。

やめてはくれない。


「じゃあ……次の姿勢、いってみようかしら?」


低く、甘い声が、股間の脈動に重なるように響いた。


「四つん這いになってみて。そう、ゆっくりでいいから、手を前に脚を少し開いて?」


その一言に陽翔の身体が一瞬だけ固まる。


(よ、四つん這い……?)


言われた通りに動けば、今の自分の状態──熱く張りつめた股間の膨らみが、完全に露わになってしまうのは明白で。

うつ伏せのままでさえ隠すのに必死だったというのに、布越しとはいえ、短パンの前が露骨に盛り上がったまま、全てを後ろから見せつけるような体勢なれとこのトレーナーは言っているのだ。


(だ、だめだ……そんなの……)


一瞬、肩に力が入り、動き出せない。

指先に力が入り、軽く震えるのが自分でもわかった。


「どうしたの? 疲れた?」


天音の声はあくまでやさしい。

怒ってもいないし、急かしてもいない。

何か意識している風でもない。

それが、余計に苦しい。


「……あ、いえ……」


陽翔はかすれた声でそう答えた。

けれど、どうしても動けない。

体は命令を聞こうとしているのに、心が止まってしまう。


(……どうして、こんなに緊張してるんだ……?)


「リラックスして。ね、さっきのカエル脚よりは簡単な姿勢よ。ほら、手を前に出して腰をあげて? 脚は自然に開くだけでいいから」


笑顔でそう促される天音の声に、逆らえなかった。

否定したいわけじゃない。

拒否したいわけでもない。

けれど、羞恥の予感が、全身を縛ってくる。


(見られる……間違いなく、見られる……!)


それでも、陽翔はゆっくりと手をついた。

指を伸ばし、汗ばんだ手のひらをマットにつけ、四つん這いへ。


「そう、いい子。ゆっくりでいいわよ……」


声に包まれるようにして、膝も開いていく。

すると、自然と腰が持ち上がり、お尻が突き出される形になってしまう。


その瞬間だった。


(……ああ……っ♡)


短パンの前が、はっきりと突き出される。

ボクサーパンツの布地と重なって、先端の形すら分かってしまいそうなほどに。

きっと今、天音にはすべて見られている。


けれど。


天音は何も言わない。


「はい、いい感じ。……うん、今の方が陽翔くんの身体がよく見えるわ」


その言葉に陽翔の心が一瞬で崩れた。


(やっぱり……見られてる……)


声を出すこともできないまま股間がさらに熱を帯びていく。

何も触れられていないのに、見られていることを意味するたったひとつの言葉で。


(なんで、何も言わないんだよ……見えてるくせに……!)


自分が見せてしまった。

従ってしまった。

抗いきれずに、さらけ出してしまった。


(あぁ……っ、もう……っ)


羞恥と快感と、自責の念がぐちゃぐちゃに混ざりあう中、天音の手がゆっくりと滑り始めた。


まずは背中。


けれどその手はすぐに脇腹へと流れ、そして腰骨のくびれをなぞるように、内側へと潜り込んでいく。


(う、うそだろ……ま、また鼠蹊部……!?)


四つん這いのままの体勢。

すべてを後ろから見られた状態で、前から攻め込んでくる天音のぬるついた手指。


指先が鼠蹊部のラインを沿うたびに、短パンの内側が微かに押し上げられる感触。

汗ばんだ肌とオイルがわずかに滑るたび、布の中が密かにぴくつく。




「ここ、まだちょっと硬いわね。やっぱり力、入ってるのかも。……リラックスして。ほら、吸って、吐いて」

「……ぅ、くっ……」


促されるままに呼吸を整えようとするが、無理だった。

今、天音の指が太ももの付け根の縁をなぞっている。

そして短パンの裾口、その“わずかな隙間”から、指が入り込んでくる。


(う、うそ……! 中に、指が……!?)


布越しにではない。

明確に皮膚の上に直接触れて、竿に近いところまでやってきているのだ。


「ほら、ここ……ほぐさないとね。筋が張ってる」


指先は鼠蹊部と太ももの境界を、円を描くようにほぐしていく。

その動きはあくまで一定のリズムで、力も優しく、まるで本当に治療行為のような……。

けれど陽翔の身体はもう限界だった。


(あ……だめ……! こんなの、耐えられるわけ……っ)


短パンの奥で完全に熱を帯びたものが、ぴくん、と脈打つ。

その動きを押さえ込むように、膝に力を入れて耐えようとするものの四つん這いの体勢では、絶え間ない震えと布越しの膨らみが、完全に浮き上がってしまっていた。


「ふふ……どうしたの? 息、止まってるわよ?」

「い……いえっ……っ!」


答えながら必死に下腹に力を入れて収めようとするが、それすらも刺激になってしまう。

天音の指は、まるでその反応を楽しむかのように、ぬるぬると短パンの内側をなぞりつづける。


「うーん……もう少し、奥までほぐしてくかなぁ……?」


(や、やめ……っ、そこは──!)


言葉にならない悲鳴が、喉の奥でせき止められる。

そしてついに指先が、布の内側から陽翔の中心に限りなく近い場所まで忍び寄ってきた。


ほんの数ミリ、ほんの一枚。

そのわずかな境界線の向こうには、あるのは天音の白魚のような指先。

ぐねぐねと蠢く細長い指の先端が、今まさにそこへ近づこうとしているのだ。

だがここでバレるわけにはいかない。

陽翔は歯を食いしばった。


(ダメだ……ここで……我慢しないとっ)


けれど。


「──ねえ、陽翔くん」


天音がささやくように漏らす。


「どうしてそんなに我慢してるの?」


その瞬間、脳が真っ白になった。

と同時に──。

睾丸をふわりと包み込まれるような感触が走った。


(あっ……♡ あぁぁっっ♡♡)


びくりと背筋が跳ねる。

股の奥。

短パンの中にあるはずの睾丸に、明確に触れられた感覚。

ボクサーパンツという薄い布の内側。

指が入り込んできている。


「……ふふ、緊張してる?」


その声は、どこまでも優しく、どこまでもお姉さんだった。

なのに、指先だけが明らかにトレーナーのものではない侵略者のように感じられる。


「ここ……とっても繊細で、でも男の子にとっては大事な部分なの。だからこそ、ちゃんとほぐしてあげないとね?」


そう言いながら、指先がぐにゅ、と睾丸を優しく押し上げる。

掴むでもなく、撫でるでもない。

あくまで整えるような動作。

けれど、陽翔の中ではそんな言い訳は一切通じなかった。


(だ、だめ……っ、そんな……そこは……!)


天音のぬるついた手先がひと撫でするたび、下腹部から熱が昇っていく。

睾丸は驚くほど敏感で、わずかに触れられるだけで全身が跳ねそうになる。


「ん……ちょっと左側、張ってるわね。体重のかけ方の癖かしら。……我慢しないで、別に反応してもいいから」


(いや……いや……ちがう……っ)


“反応していい”なんて言われても、これはマッサージじゃない。

こんなふうに触れられて声を出すなんて……恥ずかしすぎる。


けれど、睾丸を左右から軽くなぞられるたび、陽翔の呼吸は荒くなっていく。




「ほら、息止めちゃってる。深く吸って、ゆっくり吐いて……」

「ん、っ……ぅ……」


まともに声が出ない。

耐えようとするたびに、逆に全身がぴくぴくと震えて、快感が跳ね返ってくる。

まるで“触れられてる”のではなく、“翻弄されている”かのように。


「……大丈夫。ちゃんと我慢してて偉いわね。ほら、力抜いて……ふぅ……ふぅぅぅぅ〜♡」


股の間にすっと入ってくる吐息と共に、再び睾丸をぐにゅりと押し上げられた瞬間、陽翔の背中がびくんと跳ねた。

身体の奥が反射的にぴくついて反応を隠せる状況なんかじゃなかった。


(ダメだ……っ、このままじゃ……っ)


そして天音の指先が、すっと離れた。


「……よし。じゃあ次は、仰向けになりましょうか?」


その一言に心臓が跳ねる。


(い、今の状態で……仰向けって……っ!)


でも、拒否はできない。

拒否をするこでむしろ不自然になる。

それが一番、苦しかった。


「はっ……うぁ……は、はい……」


声にならない返事のまま、陽翔は四つん這いの姿勢からゆっくりと上体を起こす。

その時点で短パンの前面が張り詰めているのは日を見るよりも明らかだった。


膝立ちになった瞬間、突き出た前が自分の視界にすら入ってしまう。

布越しとはいえ、まるで恥部を晒しているかのような存在感がそこにはあって。


(ああ……っ、どうして、こんなに……)


それでも天音は何も言わない。

ただ微笑みながら、台の横に手を添えて。


「仰向けに寝転んで。そうそう、ゆっくりね。……はい、そこ、脚を伸ばして」


彼女の指示に従い、仰向けになる。

その瞬間、短パンのテントが天井に向かって持ち上がる。

何も隠せない。

むしろ、すべてが“興奮の形”として浮き上がってしまっていた。


(ああぁぁぁぁ……♡)


陽翔は思わず両手で腹の上を覆うようにするが、意味はない。

ただの抵抗でしかないポーズ。


「……ふふっ♡」


くすくすと、天音が笑うのが聞こえた。


「ごめんなさい、陽翔くん。あんまりにも、素直で可愛いから……♡」


(う……っ、ち、ちが……)


目を逸らしたくても逸らせない。

だって、彼女は知っているはずなのだ。


あの四つん這いのときから、ずっと。

いやもしかするともっと前から。

触れられて、膨らんで。

そして今、完全に勃起してしまっていることを。


「大丈夫、大丈夫。変じゃないわよ? ……ちゃんと反応できるって、立派なことなのよ?」


その声は優しかった。

咎めることも、責めることもなく、ただ包み込むように。

けれどその優しさが、なによりも苦しかった。


「我慢してたんだもんね。えらいえらい……じゃあ、少し楽にしてあげるね?」


そう言って、天音は再びオイルを手に取り、手のひらで温めるようにこすり合わせる。


「ほら、深呼吸して力を抜いて。今度は胸の方から、じっくり流していくから」




その言葉とともに、陽翔の胸に手が触れた。


あたたかくて、ぬるぬるとしていて、でもどこか吸いつくような粘度。


(ち、違う……これは……マッサージ、のはずなのに……)


胸筋のラインをなぞる指。

そこから鎖骨、脇腹。

そして下腹部へと降りてくるたびに、膨らんだ股間が余計に意識されてしまう。


「あらあら……おなかも固くなってる。ずっと緊張してたのね……」

「ち、ちがっ……いえ……あの……っ」


何を言えばいいのかわからない。

“身体検査中にこんなふうになるなんて、自分でもおかしい”と、頭の中で何度も言い訳が渦巻く。


けれど、手は止まらない。

むしろ、より中心へと滑ってくる。


「リラックスしていいのよ?」


その囁きに陽翔の理性がとろりと溶け始めた。

もう、抗えなかった。


「ごめっっ……ごめんなさぁっ……あっ……♡」


言い終わるか終わらないかというところで、天音の手が下腹部のラインを、はっきりと滑っていった。

そのまま布越しに、中心の膨らみをなぞる。


「ふふ……そんなに謝らなくていいのに。ちゃんと反応してるだけで偉いわよ?」


くすぐるような声と一緒に、短パンの上から勃起した陰茎の形をやんわりと撫でられる。

その手つきは、硬く張った棒の形を観察しているように、ゆっくりと──。


(あっ……そこ……触られて……っ)


陽翔は脚を閉じたくなる衝動に駆られた。

けれど仰向けのまま脚を閉じるのは明らかに不自然だ。

逃げ場がない。

視線を逸らそうとしても、天音が──。


「……ねぇ、陽翔くん」


真正面から見下ろしていた。


長い髪を後ろで結い、タンクトップから覗く谷間。

そこからすらりと伸びたウエストラインから健康的なおへそが覗き、ピタリと張りついたヨガパンツが腰の動きに合わせて微かに弾む。

その全身が今、陽翔の視界いっぱいに広がっているのだ。


(あ……やばい……綺麗すぎる……こんな綺麗な女の人に……っ)


ただでさえ恥ずかしいのに、彼女の容姿の完璧さが視界に入ってくるたび、恥辱と興奮が増幅される。


「ふふ、どうしたの? そんなに見つめちゃって。……あ、もしかして」


ぴとっ♡


と指先が、短パン越しの先端に触れる。


「やっぱりこっちのほうが気持ちいい? 待ちきれなかった?」


(あぁぁぁ……っっ!!)


膨らみの一番先端、包皮の被りかかった敏感な部分のちょうどの位置に、天音の指が狙っているような正確さで、ゆっくりと円を描いた。


「ちゃんと反応するのね……うん。立派よ、ほんとに。固さも、張りも、熱も……ふふ、全部BFファイターとして合格点」


(や、やめっ……こんなふうに……チェックされるなんて……!)


「ねえ、陽翔くん。自分のココ、今どんな状態だかちゃんとわかってる?」

「っ……っ……♡」


言葉を返せない。

ただ天音の手が、指が、布の上から竿を一本の物体として認識しながら撫で回してくる。


なぞる。

測る。

押さえる。

少しだけ揺らしてみる。


それだけで、脳が真っ白になるほどの快感が走る。


「感度、高めね……ふふっ、まだ一滴も出してないのに、こんなにドクドク脈打って……かわいい♡」


そのまま、布越しに亀頭のあたりをくいっと軽く押された瞬間──。


「ひぁっ……あ、あああっ……♡」


背筋が反ってしまう。

でも天音は、まるで何もなかったように微笑んで。


「だーめ。今日は射精までは禁止なんだから。……ね? 陽翔くん?」


耳元でそう囁かれた瞬間、陽翔の中の“最後の砦”が崩れた。


(射精っ!? 射精って!! あぁっっっ♡)


脳内でその単語がぐるぐると回る。

それを言葉にしたのは彼女自身なのに、その言葉が自分の中のラインを完全に崩していく。


「……ふふ、やっぱり我慢してたのね。偉いわよ。……じゃあ、ここからはもう少しだけ専門的なチェックをしましょうか」


オイルの瓶に手を伸ばした天音が、さらりとした声で続けた。


「BFで本当に強くなるには、どこがどんな風に触れられたときにどう感じるか……それを自分でちゃんと把握して、制御することが大切なの。それができないと、試合中、女の子に気持ちよくさせられっぱなしになっちゃうわよ?」


(それは……っ、嫌だっ……!)


「だから……少しだけ、“直接”チェックさせてもらうわね?」


その瞬間、ウエストに指がかかる。


するり……♡


パンツと短パンをほんの数センチだけ引き下ろされると、当然陽翔の性器が布から露出する。

冷たい空気が一気に肌へ触れ、びくんと跳ねるような反応。


「ふふ……見せてくれてありがと。……ほら、こんなに元気」


天音の指がためらいもなく竿の根元を軽く摘み上げた。

ただのマッサージで、ただのチェックのつもり。

なのに、それだけで全身が熱を帯びていく。


「BFは男の子にとって“弱点”の見せ合いでもあるの。強くなるっていうのは、そこを“見せても動じない”ってこと。……できる?」

「う、ぅ……っ、あ、はい……っ」


「よく言えました。じゃあ、少しだけ……触って、覚えさせてあげるね? この武器の使い方……♡」


そう言って天音は竿の傘の部分に手のひらの窪みを被せると、輪っかにした指でカリ首の下辺りをなぞり始めた。

ぬるっとしたオイルの膜が皮膚に広がり、それをまぶすようにくるくると円を描きながら、手のひらで亀頭全体を撫で回していく。


「こうやって……先っぽの裏、ここね……ここを責められると、男の子は一番逃げにくくなっちゃうのよ、気持ちいいから。……もし試合中、ここを責められたら、どうすればいいと思う?」

「……っ、た、耐える……?」


「半分正解。本当は拘束を外せるようにもがく必要もあるのだけれど……女の子だって本気であなたのことを捕まえようとしてくるのだから、少々責められても動じないよう慣れておく必要があるの」


そのまま親指の腹が、エラの張ったカリの裏をゆっくり押し込む。

電気が走るような刺激。

足がびくびくと跳ね、腰がわずかに浮き上がってしまう。


「っ……! あ、あっ……っ♡」

「我慢して。気持ちよくなろうとしちゃダメ。 陽翔くんは“強くなる”ために来たんでしょ?」


指先は止まらない。

むしろそのまま手のひらが竿を軽く握り込み、抜くに抜けないオナニーのように、絶妙な力加減でゆっくりと上下に動かされていく。


「これが試合だったらどうする? 女の子にこうやって、優しく、ずーっとされ続けたら……ね? 陽翔くんが力を入れようとしたタイミングでわざと緩められちゃうの。そしたらすぐ力が抜けちゃって、抵抗するどころじゃなくなるでしょ?」




その言葉に合わせて、竿の表面を滑る手のペースがより緩慢に、ねっとり焦らすようなものへと変わっていく。


(あ、あ、あ……や、ば……いっ……!)


もう、限界だった。

いつ暴発してもおかしくない


だが──。


「……はい、ここまで♡」


すぅ〜っと糸を引くように手が離れる。

残されたのは、火照りきった竿。

透明な蜜が滲み、ぴく、ぴく……と、今にも吐き出しそうに震える先端が、無言で抗議を繰り返していた。


「がんばったね。偉かったわよ」

(クスっ♡ 全部記録には残っちゃうのに……♡)


優しい声と笑顔。


「でも、まだ出しちゃダメ。……今日の“トレーニング”は、これでおしまい」


それが、ゴールの合図。

同時に陽翔の中で何かが切れる音がした気がした。

絶頂への期待感が消え去り、代わりに安堵感がこみ上げる。


「はぁーっ……はぁっ……はぁっ……!」


大きく息を吸い込む。

肺に新鮮な空気を送り込むことで、ようやく頭が冷静になり始めた。

さっきまで感じていた快感が嘘みたいに引いていく。


「あらあら……♡ さすがは一流のファイターってところかしら。すぐに切り替えができたみたい。大したものね」


天音の声色からは若干の驚きが感じられた。

確かに、言われてみればそうだ。

さっきまでは完全に天音の手に翻弄されていた筈なのに、今はある程度思考を巡らせることができるようになっていた。

さっき味わったばかりの快感が残っているのか、身体が妙に気怠いような感覚もあったが、反対に頭はクリアになっていた。


「さっきはあんなに可愛かったのに、急に大人っぽい顔になっちゃって……♡ ちょっと私好みかも……♡」

「んはぁーっ! はーっ! い、いまなんて……?」


「ふふっ、なんでもないわ♡ それじゃあ次は明日にするから……実戦形式のトレーニングに入ってくから、今日のこと思い出して今晩勝手に抜いちゃダメよ? いい? 絶対だからね?」

「え、えぇ!?」


驚いた声をあげると、薄く微笑んだ天音の顔が近づいてくる。

透き通るように白くきめ細かい肌。

目元に影を落としそうなほど長い睫毛。

ふんわりと香るミントの匂い。

思わず顔が赤くなる。


「あら、どうかしたのかしら? 顔が赤いわよ? もしかして血行が良くなりすぎちゃった?」


「いえ……大丈夫です……」

「そう?……ならいいけど……一応確認しておくわね?」


そう言うと天音は少し真剣な表情になって額を寄せてくる。


「あなたは私の生徒候補なのだから、体調管理も含めて常にベストコンディションを保つことは大切よ。身体に何かあってからでは遅いんだから。わかった?」


突然の出来事だったが、なぜか不思議と嫌な気分ではなかった。

それよりも、彼女が近づく度にドキドキしてしまう自分を抑えることに必死だったのだ。

目と鼻の先に映り込んでくる彼女の整った顔。

すっと通った鼻筋に切れ長の瞳。

長い睫毛が瞬きをすると揺れるのを見ているうちに、心臓の音がどんどん大きくなっていく。

だが、そんな陽翔をよそに、やがて満足した様子の天音はすっと離れていってしまう。


「あっ……」


だんだんと遠くなっていく顔。

しっかりと潤ったリップがどんどん小さくなっていき、艶のある唇が離れていく。


「それじゃあ私は今日撮らせてもらった動画とネットにアップされた対戦動画を元に、陽翔くんの身体のことをもう少し詳しく調べておくから……また同じ時間で大丈夫かな?」

「……はいっ!」


……意外にも、その晩はぐっすり眠ることができた陽翔であった。


………

……

…

##P2 二日目のレッスン@ストレッチ、スパーリング、一進一退の攻防、コーナーに追い詰められる、身体を見せつけられている間に壁ドンされる、ロープへと磔、乳首責め、手コキ


神楽坂大学でのBFサークルの練習を終え、陽翔はひとり、静かな住宅街へと歩みを進めていた。


空はすでに茜色に染まりはじめ、遠くでカラスの鳴き声が聞こえる。

肌寒い夕風が首筋を撫でるたび、昨夜のことが微かに思い出されて、思わず襟を正す。


(……やばい、なんか……ちょっと緊張してきた……)


昨日、あの指先に触れられた場所が、あの言葉に震えた耳元が、ふとした拍子に火照るような気がした。


ジムは、変わらずひっそりとそこにあった。


【PRIVATE BF TRAINING GYM “Amane”】


控えめなプレートだけが、目印。


陽翔は深く呼吸をひとつし、インターホンを押す。


……ピンポーン。


「──はーい。どうぞ、そのまま上がってきて」


数秒後、聞き覚えのある穏やかな声が返ってくる。

胸の奥が、なぜか一瞬だけ跳ねた。


階段を下り、扉を開けると、そこには昨日と同じ……いや、どこか雰囲気の違う天音がいた。


今日は薄手のジップアップジャケットに黒のレギンス、そして長いヘアスタイルは少しだけ後ろでまとめられていて。

昨日と同じく、華やかさというより“静かに圧をかける美しさ”がそこにあった。


「いらっしゃい、陽翔くん。ちゃんと時間通り。えらいえらい」

「ど、どうも……」


一抹の気まずさから、自然と視線を逸らしてしまう。

だけど彼女は何も言わず、にこりと微笑むだけだった。


──あれだけのことがあったというのに、まるで“何事もなかったように”振る舞う天音。


昨日扱かれた肉棒のことを思い出すと、股間が少し膨らみを持つようだった。


「さ、じゃあストレッチからね。今日はちょっと動くからしっかり準備しないと。身体、張ってない? 今日も練習あったのよね?」

「い、いえ……多分、大丈夫です……!」


「ふふ、じゃあ確かめながらほぐしていきましょうね」


ジムの空気は昨日と同じはずなのに、どこか肌に吸い付くように濃密で、温度が高く感じられた。

今日は、いよいよ実戦形式のトレーニング。

陽翔の中に微かな不安と、そして確かな期待が芽生えはじめていた。


「じゃあマットの上にあぐらをかいて、軽く肩を回してみて?」


指をさされた先は、昨日のマッサージ台……ではなく、少し狭めのBFリングのようなステージの上。

ロープだってちゃんとある。

天音の言葉に従い、そのこじんまりとしたマットの上に座ると、彼女もその向かいにゆっくりと腰を下ろした。

片膝を立て、身体を少し斜めに傾けながら手を伸ばすその姿は、まるでストレッチの動作すら計算された舞のようで。

ぴたりと張りついたレギンスが、天音の長くしなやかな脚線を包み込む。

太ももからふくらはぎにかけての滑らかなカーブ。

立体的なヒップの丸み。

身体をひねるたびにウェアの下から覗く腹筋の薄い起伏。


どこも無駄がなく鍛えられていながら、それでいて女性らしい丸みと柔らかさを失っていない。


「んっ……ここ、昨日使ったから、ちょっと張ってるかも」


天音が腕を大きく回すと、胸元のラインがタンクトップの生地を押し上げる。

その動きに合わせてわずかに揺れる、たっぷりとしたボリューム。


(やば……見える……)


視線を逸らそうとしても、目の端に入ってくる柔らかな膨らみがジップラインの向こう側から主張して。

あの身体で、昨日あれだけのことを。


その記憶が、ついさっきまでのことのように生々しく思い出される。


「陽翔くん、息止めてない? ふふ……緊張しすぎよ」

「い、いえっ……っ、だ、大丈夫です……!」


動揺が声に出てしまう。

それを誤魔化すように肩を回すと、天音がそっと背後に回ってくる。


「ちょっと後ろから伸ばしてあげるね」


温かい手が肩へと添えられる。

そのまま背中をやんわりと押される感覚。

柔らかい胸元が背中にかすかに触れた気がして陽翔の喉が鳴った。


「身体は素直ね。昨日ほぐした効果ちゃんと出てる。……すごくいい状態よ」


その囁きが耳のすぐ近くで響く。

天音の体温、香り、肌触り……。

それらがじわじわと陽翔の集中を溶かしていく。


そして彼は、改めて実感していた。


(……この人、やっぱり……綺麗すぎる……)


後ろに回り込んだ“先生”は、今や“ただ美しいだけじゃない女”として、陽翔の意識に深く食い込み始めていた。


「じゃ、やろっか」


今まで通りの口調のように思えた。

けれどその一言が放たれた瞬間、リングの空気が変わった気がした。


ジジジと金属の軽い音を立てて、天音はゆっくりと上着のジップを下ろす。

昨日と同じくタンクトップとぴったりとしたヨガウェアの姿……のはずなのに、なぜか今日の彼女は、昨日よりも遥かに女として危険に見えた。


「リングに立つならちゃんと動ける格好じゃないとね?」


パーカーを肩から滑らせて脱ぎかけたその一瞬、まるで舞台の幕が落ちるように天音のボディラインが露わになる。

白く滑らかな肌。

タンクトップ越しに浮き上がる丸く柔らかい膨らみ。

脇から覗くサイドの谷間。

張りのある胸から絞られたようにくびれるウエスト、そしてそこから緩やかに流れ込むヒップと太もものライン。


(な、なにこれ……)


あまりにも艶やかで。

あまりにも整っていて。

見せるために鍛え抜かれた女体がそこにあった。


ヨガウェアが肌に張りつき、身体が動くたびに滑るように光を反射する。

喉が鳴った。

視線を逸らしたいのに、逸らせなかった。


「陽翔くん、どうしたの?」


微笑んだまま天音が、一歩リングの中央に進み出る。

柔らかいのに迷いのない足取り。

ステージライトのような室内灯に、その肌がしっとりと浮かび上がる。


「……顔が赤いわよ? ウォームアップしか終わってないのに?」

「い、いえっ、なんでもっ……!」


「ふふ、そう? じゃあ、リングに立って。こっち側に……」


その言葉に陽翔は無意識に立ち上がっていた。


ロープをまたぎ、リングの中央へと進む。

たった数メートルがやけに遠く感じる。

いや、それだけじゃない。

いま、リングの中心には戦う相手としての“女”が、艶やかに笑って立っている。


「実戦形式って言っても今日は軽くね? まだ陽翔くんの反応を見ておきたいだけだから」


そう言いながら、天音がゆっくりと構える。


(……なのに……)


呼吸が速くなる。

視線が逸らせない。

昨日触れられた場所が、勝手に疼いてくる。


緊張と期待と、そして微かな恐怖。


──それでもリングに上がってしまったからには、もう戻れない。


「じゃ、はじめましょうか──」


天音の足がすっと半歩だけ動いた。

それだけで空気が張り詰める。

何もしていないのに、なぜか距離が一気に詰まったような錯覚すら覚えた。


「構えは……いつも通りの陽翔くんのオーソドックスな構えでいいわ。無理に力入れすぎないように、なるべく自然体でね?」


優しく微笑んでいるはずなのに、そこに安心感はない。

むしろその柔らかさが見えない刃のように感じられる。


次の瞬間、天音がステップイン。


──速い。


急に重力が軽くなったかのような軽やかな身のこなし。

陽翔が防御の構えを取りきる前に、もう目の前にいた。


「ふふ……反応できなかった?」


指先が胸元、乳首の先を掠める。

触れたのか触れていないのか、曖昧な感触。

シャツ越しに滑る指先の動きに、陽翔の集中は一瞬で崩れる。


(なっ……!?)


「もう一回……ほら、構えて?」


笑顔とともに、距離を取る天音。

リングの端から中央へ、余裕のあるステップ。

その全てに“技術”が詰まっていた。


(す、すごい……! なんなんだこの動き……っ)


速くないのに早い。

開始数分……いや、数十秒で、陽翔はすでに置いていかれているという気持ちに陥る。


だが。


「でも、悪くないわよ。ちゃんと動けてる。動画で見たときよりずっと」


構えの向こうから微笑んでくれる天音の一言がどこか嬉しかった。

背筋に走っていた緊張がほんの少し緩んだ気がする。


「じゃ、次……いくわよ?」


再び天音が踏み込む。

今度はほんのわずかに“動きが見えた”。


(っ……!)


陽翔の足が反応する。

乳首を狙った手の先の動きをいなすように。

パシッとはたき落とすことができた。


「──いい反応ね」


くすりと笑った天音が、今度は逆のサイドへステップを刻む。


わずかに見える。

ほんの少し、追いつけている。


(……俺、対応できてる?)


幾度と差し込まれそうになる、ジャブのような手業。

シュッと空を切りながら飛んでくる天音の手を、一つ一つ冷静に払いのけていく。


(……大丈夫。やれる……!)


いつの間にか、陽翔の目が真っ直ぐ天音を捉えていた。

呼吸も落ち着いている。

リングの中心で、彼は少しずつ“戦えている”という手応えを掴み始めていたのだ。


「いい反応になってきたわね。じゃあもう少しだけ……ギア上げていくわよ?」


そう囁いた天音がもう一歩踏み込んでくる。

先ほどよりも少しだけ素早く、わずかに密着する距離。


「……っ!」


陽翔が身構える前に、天音の手が横腹をなぞる。

指ではなく、手のひら全体で包み込むように。

それは、明確な性感ポイントへの接触。


(や……っ! でも……今なら……!)


しかし、2撃目を許す陽翔ではなかった。

BFファイターとして自然体で、反射的に陽翔の手が動いていく

空を切る天音の左手首を軽く押さえ、反対の手でそっと肩を突いて、天音の力をいなしていく。


「っ、ナイス返し」


天音の声が、ほんの一瞬だけ熱を帯びる。


「じゃ、これはどうかしら?」


今度は足。

すっとすり寄ってきた天音の右太ももが陽翔の脚の間にすべり込んで、内ももが擦り上げられる。

かすかなタッチ。

天音の膝小僧が、睾丸を掠めた。


「──っ……!」


(くっ……今のは……!)


陽翔の身体がビクリと跳ねた。

が、それでも退かない。

咄嗟に足を引き、逆サイドへ重心を移しながら、天音の食い込んだ太ももを避けるようにステップで外す。

その動きに合わせて、陽翔の手が天音の脇腹へ軽くタッチ。


──反応を誘うように、控えめなジャブ。


「……いい感じ。そうやって、自分のリズムを作っていくの」


天音が柔らかく笑ったまま後退する。

その表情の奥に浮かぶわずかな満足。


(俺、ほんとに、対応できてる……?)


思わず息が上ずる。

だがその手応えは確かだった。


「じゃあ、もう少し。今度は機動戦じゃなくて、ガッツリと責め合ってみましょうか?」


その言葉と同時に天音の両腕が開かれた。

あのしなやかな身体が、まるで包み込むように近づいてくる。

軽く交差する手首……そして、今度は陽翔の胸の先を引っ掻くように、天音の右手が振り下ろされた。


「んっ……!」

(やば……っ、でも……ここ……ッ!)


「甘いわね」


ギリギリでかわした──そう思った刹那、崩れた体勢のところへ、すかさず天音の左手が襲いかかる。


陽翔の視界の外側、下から突き上げるようにして繰り出された左手は、狙い澄ましたかのように的確に急所に触れる。

実際の試合とは異なり服の上からではあるものの、睾丸を直接揉み込むような快感が手のひらから送られる衝撃に、陽翔は思わず声を上げてしまった。


「あ……っ!!」


不意をつく一撃。

咄嗟の判断を迫られる状況の中、陽翔は慌てて飛び退いた。

とはいえそこは狭いリングの上。

かつ天音のスピードは意外に速い。

陽翔はあっという間にロープ際へと追い詰められてしまうのだった。


「如月選手はね、私と同じでリングの使い方が圧倒的に上手いのよ。だからこうしてスピードが上手の陽翔くんを追い詰めちゃえるってわけ。……わかるかな?」


陽翔をロープ際へと追い詰めた天音の構え──先ほどまでの揺れるような優雅さが薄れ、どっしりと腰を落とした天音は、まるで歴戦のパワーファイターのような重厚さを醸し出していた。


「さて、どうするべきと思う?」


じりじりと距離を詰める天音。

すでに陽翔の背後はロープであり逃げ場はない。

その上、体格に優れる天音の手に捕まってしまえば一巻の終わり。

天音もそれを知ってて、焦って距離を詰めるような真似はしない。

確実に仕留めるというプレッシャーを陽翔に与える。


「どうしようって思ってるのかな? でもね、ここで簡単に諦めちゃだよ? 耐久勝負に持っていくなんてもってのほか。ほら、よく見てごらん? 今私がどんな姿勢でいるか……」


陽翔の視線が天音の全身を観察するように上下左右に移動する。

腰を落とした前傾姿勢。

真正面からぶつかり合うとただただ部が悪いのだが、ぷるんと主張する長い谷間が覗き見えてしまって集中力が乱されていく。


「女の選手はね、その美しい身体でも雄の視線を引き寄せちゃうの……♡」


空気が変わる。

今までのヒリついた雰囲気が一変し、緊張感はあるものの中に淫猥な雰囲気が入り交じり始める。

どれもこれも、目の前のトレーナーが空気を操っているということに陽翔はまだ気が付かない。


「陽翔くん、とっても頑張り屋さんで、お姉さんもついつい指導に熱が入っちゃって……♡ んふぅぅぅ……♡」

「あ、天音さんっ……な、何をっっ……!」


「何って……わかるでしょ? 陽翔くんの集中力を試してるの……♡」


目の前で妖しく笑った天音が、その姿をゆっくりと見せつけるようにターンをし始めた。

一見すると追い詰めた陽翔をみすみす逃がすことになりかねないその行為。

だけれども、陽翔はなぜか動けない。


しなやかに、優雅に。

まるで見えない観客に向けてポージングするかのように、天音は身体をひとつひとつの関節で美しく切り取るように動かしていく。


ぐっと伸びる背筋。

反らせた腰からヒップにかけて流れるライン。

腕を上げるたびに、タンクトップの下から覗くわずかな腹筋の起伏。

そして、布地をパツパツに押し広げた豊満なバストの描く長い谷間の直線。

上半身を動かすたびに、弾むように揺れる胸の先端には、服の上からでもわかるほど、くっきりと小さな蕾が主張して──。


「……陽翔くん、ちゃんと見てて?」


声をかけられたことで天音の視線と重なると、天音はそのまま脚を一歩だけ前に出し、腰をゆるく捻るように動かしていく。


それが距離を詰める行為だと陽翔に気取らせないように。


ぴたりと張りついたレギンスが、太ももとヒップのかたちをまざまざと浮き上がらせると、その肉感に目が釘付けになってしまうのを陽翔自身止められなかった。


「これが戦う女の身体よ?……でもね?」


ゆっくりとしゃがみ、両腕を寄せて、屈む姿勢に切り替えながら、胸元が自然とせり出す体勢へ。


タンクトップの布地がより一層突き上げられ、深い谷間が汗ばんだ光沢と共に視界を満たしていく。


「ただ美しいだけじゃ勝てないのだけれど……美しさだって女の武器になることもあるのよ? BFでは、ね?」


くい、とウィンク一つ。


陽翔の喉が鳴る。

息が浅くなる。

戦いの中で女を見ているはずなのに、女として見させられているという意識がこみ上げてきて──。


(やばい……こんなの……集中……集中しなきゃ……)


次の瞬間、天音がまた一歩だけ近づいてくる。


「ふふ……その顔。もうだいぶ、集中切れてるんじゃない?」


図星を突かれた直後だった。

天音が体重を前にかけ、細い腰がすっと前に滑り込んでくる。


「え……っ、ちょ、ちょっと、近っ……!」


ほんの数瞬。

瞬きするかしないかの間。

それでも、反応が遅れた陽翔の声が上擦った。

だが天音は何事もないような笑顔のまま。

その豊満な胸を陽翔の薄い胸板に。

しっかりと肉付いた太ももを内ももに。


そして、全身で陽翔を絡めとるように密着させてきたのだ。


ヨガウェア越しに伝わる、ふわりとした丸み。

柔らかさと弾力が入り混じるその感触が、まるで陽翔の全身を包み込むように重なっていた。


「ねえ、陽翔くん……ちゃんと集中できてる?」


耳元で、ふぅぅ〜と息を吐きかけられただけで、背筋が跳ねる。


「こ〜ら……♡」


甘く囁きながら、天音の指先がシャツの下にすっと滑り込んだ。


「乳首、こんなにピンとして……ダメじゃない、相手の前で弱点なんか主張しちゃぁ……♡」

「あ、あっ……やっ……そこ、っ……♡」


親指の腹が乳首の輪郭をゆっくりと撫で、時には軽く押し込みながら、ぐるぐると螺旋を描いてくる。

そのまま身体を密着させたまま、天音の顔が陽翔の耳元へ近づいてくる。


「……陽翔くんって、耳弱いんじゃない? 昨日もちょっと反応してたもんね?♡ ふふっ、こんなふうに……♡」


ちゅっ……♡


押し当てられた唇。

柔らかく湿った舌先が、耳たぶをなぞって。


「んぅっ……あ、あっ……あん……♡♡」


耳たぶを舐られているだけだというのに、舌先が耳の奥まで入り込むような錯覚を覚えた。

陽翔の腰がビクッと跳ねる。


「ねぇ……今、どこに力入ってるか、わかってる?」


するりと下腹部へと滑る天音の手。


「ほら、ここ」


やんわりと添えられた天音の手のひらが、盛り上がった竿のふくらみを包み込んだ。

ハーフパンツ越しとはいえ、すでに硬さも熱も明らかなことがバレてしまう。


「ねぇ陽翔くん。ここ、どうなってるのかしらぁ?」


そう言って人差し指を立てて股間の上で円を描く天音。

そこはズボン越しでも分かるくらいに盛り上がっており、恥ずかしさのあまり陽翔の顔がぐんぐん赤くなっていく。

それを見た天音の目が細くなり口角が上がる。


「あらあらもうこんなに大きくしちゃってぇ……。そんなにお姉さんの身体に見惚れちゃったんだ〜?♡」

「ぅっ……♡ あっ……そ、そういうわけじゃぁ……♡」


狼狽える陽翔を尻目に、天音がグイグイと身体を押し付けてくる。

二の腕に乗せられた巨乳の感触。

内ももを割って入るように押し付けられた長い脚の力強さ。

耳元に吹きかけられる吐息混じりの声。

全てが陽翔の精神を削っていった。


「あぁそっかそっかー♡ ごめんね〜早く始めてあげればよかったよね〜」

「うぁっ……!!♡♡」


気がついた頃には陽翔の全身はロープに磔にされて、完全に身動きが取れなくなっていた。

両手を動かそうにも、引っ掛けるようにして絡められた腕を、天音の目の前でそう易々と外せるとは思えず。

せめてもの抵抗として、足は気をつけをするようにぴったりと閉じて踏ん張るものの、それすらも大した抵抗にはなっていない。

つまりこの時点で、完全にマウントポジションを取られてしまったということになる。


「はいそれじゃあ次は足を開こうねー? お股おっきく開いてくださーい♡」

「うぐぅっ……♡」


ここでそんな命令を聞いてしまえば、無防備に晒された生殖器を責められることは日を見るよりも明らか。

せめてもの抵抗として、ぎゅっと下半身に力を入れた陽翔だったが、天音の指がショートパンツの隙間から侵入してくる方が早かった。


ひんやりとした指が下腹を這い上がり、鼠径部を一周する。

その手つきは明らかに何かを探るようで。

さわさわとくすぐられるように撫でられると、どうしても力が抜けてしまう。

それに抗おうとすればするほど、昨日のことを思い出して、身体の芯にある快楽神経が刺激されてしまい──。


「あ〜あ……♡ 結局自分からお股開いちゃうのねぇ?♡」


陽翔の眼下には、自らの股を割り開きスクワットをするような体勢で、パンツの中から完全に取り出されてしまった竿をニヤニヤと眺める天音の姿が。

そして、そのままの体勢でゆっくりと膝を折り、陽翔の脚の間に腰を据えると。


「一応実戦形式とはいえ、勝負なのに自分からおねだりしちゃうような悪い子には……ちゃ〜んと指導してあげないとね?♡」


熱を帯びた肉棒が、天音の手に直接触れられる。


「昨日は出させてもらえなかったもんねぇ?♡」


その言葉と同時に、もう片方の手が睾丸へと添えられる。

やさしく、包み込むように。

しかし絶妙なタッチで、揉み込むようにして愛撫してくる。


「んんっ……ふ、あっ……あああっ……!」


首を仰け反らせた陽翔の胸に、今度は天音の舌が這い寄ってくる。

右の乳首を、ぴちゃぴちゃと舐めながら、片手は亀頭を、もう片手は睾丸を撫であげて。


「男の子ってここまで追い詰められちゃったら終わりなのよ〜?♡ まぁでも今日のはレーニングだから……♡」


天音の舌が右の乳首の上でくるくると螺旋を描き、ぴちゃぴちゃと水音が響くたびに、陽翔の背筋が跳ね上がる。

そのまま乳首を軽く吸い上げ、先端に舌先がちょん、ちょん、とリズムよく当てられては、情けない声を漏らすことしかできなかった。


「んっ、くっ……っあ……♡」


そうして陽翔の呼吸が抜けたところに天音の手が、竿をぬるりと撫で上げた。

根元からゆっくり、途中で捻りを加えながら、先端まで上り詰める直前で止まる。

そして反対の手で、睾丸を包み込むように支え、手のひらでやさしく揉み込んでいく。


「うんうん……しっかり張ってるわねぇ。ここ、たまたまがこんなにきゅうって上がってきてる……♡ 昨日の寸止め、だいぶ効いてたみたいね?」


くすくす笑う天音の指先が、睾丸の表面をくすぐった。

優しく撫でるように触られて、ぞわぞわとした感覚が全身に広がった。


(やばい……っ、こんなの、もう……!)


「ねぇ陽翔くん? 気持ちよくされすぎて頭ぼーっとしてない? 目がとろんとしてる……可愛い顔しちゃって……♡」


透き通った声が乳首を震わせた瞬間、竿を握りしめた天音の手が、とうとう先端まで絞り上げた。


「ほら、ここ……ぷくって膨らんで、今にもこぼれそうよ?」


くちゅくちゅと、粘液混じりの手。

亀頭のすぐ下、カリの裏側……そこにハマり込んだ指の輪っかがくりくりと蠢くたび、我慢汁が溢れ出して潤滑油となり、水音はさらに激しくなっていく。


「ううぅぅぅ♡♡ もうだめですってばぁああ♡♡」


もはや限界に近かった。

息継ぎをする暇もなく立て続けに与えられる快感に、陽翔の脳の処理能力が追いつかなくなっていく。

一度たりとも休むことなく与えられる絶え間のない快感。

敏感な部分をぬるぬるした手で擦られてるだけで頭の中が真っ白になっていく。


「じゃ、今日は出しとこっか……♡」


その一言が呼び水となった。


「い……いく……っ、あっ……あああああああああああっっ♡♡♡」


ぶぴゅっっっ♡♡♡ びゅるっっっ♡♡♡ どぷっっっっ♡♡♡


びくんっびくんっと下腹部が何度も跳ね、限界まで高められていた竿が、ついに悲鳴のように脈打ち始めた。

天音の手の中へと一気に吐き出される熱い液体。


ぴゅくっ♡♡♡ ぴゅるっっっ♡♡♡ びゅるるっっっ♡♡♡


明確に複数回、止まらないほどに絞り出されて。


「ふふっ……♡ あ〜でちゃうでちゃう……♡ でちゃう〜……♡」


もう出ているにも関わらずそれすらも煽るように唇を尖らせる天音は、最後のひと雫まで搾り取ってやると言わんばかりに睾丸を優しく揉み続けながら、乳首にちゅぅっと軽くキスを落とした。


「あまねさっっっ♡ そんなっっ♡ そんなぁぁっっっ♡♡♡」

「ん〜? BFファイターの中には、一度イカせただけじゃ終わらない女の子もいるのよ? こうやってじっくりジワジワ追い込んで、再戦に備えて躾けちゃう戦い方もあるんだから油断しちゃダメ♡」


堰を切ったかのように漏れ出した射精。

しかし、天音の手は離れない。

むしろそっと握ったまま、手の中に感じる“熱”と“脈動”をそのまま味わうように、微かに手の中で転がすように動かし続けていた。


「んふふ♡ ねえ陽翔くん、まだ出てるよ?」


ぬるんと竿を軽く扱き上げた瞬間。

先端の穴から、濁った液がとろりと滲み出す。


「……ほら、見て?♡ びゅぅ〜って出したあとなのに、とまらないのね」


指でそっと押し広げられた亀頭の先から、透明と白が混じった液体がもう一つぽたりと垂れる。

それが天音の目の前で落ちるたびに、彼女は小さく笑う。


「射精の後もしばらくこうやって扱かれちゃうと止まらなくなるのよねぇ、気持ちよく出した子って♡ 中の残りまで、女の子に出させてもらいたくなっちゃって、もっと気持ちよくなろ〜って身体が反応しちゃうの……♡ 射精後責めにはそういう効果があるからね?」


竿の根元に手を添えると、親指と人差し指で軽く輪を作って、そこから先端へ向けて、ゆっくり、ゆっくりと圧をかける。

搾り出すような動きの前に、自然と腰を突き出してしまう。


「うん、出てくる出てくる♡ 奥のほうにまだ、ちょっと残ってたみたいね?」


そのままぐぐっと絞り上げると、再び亀頭から、じわっと濃厚な精液が滲み出した。


「止まらないねぇ……こんなにいっぱい出したのに……♡」


手の中でくちゅくちゅと滑る音と、ぽたぽたと垂れ落ちる液体の音が交錯する。


「あらあら……指の間から漏れちゃった♡ しっかりお掃除してあげなきゃダメみたいね」


睾丸のほうにも手をまわし、ゆっくり揉み込むように。

まるで“最後の一滴”まで見逃すまいとするように。

搾る、揉む、そして観察する。

ポタポタと漏れだす精子を天音にじーっと見つめられ、得も言われぬ快感が陽翔の全身を包んでいく。


「んっ……ここ、さっきよりもふにゃって柔らかくなってきたかなー。でも、まだちょっと熱がある……ふふっ、ほんとに出しきった?♡」


陽翔の返事も聞かず、天音の手は竿を包んだまま。

亀頭の先にわずかにとどまっていた最後の一滴を指先でそっと拾い上げて。


「ん〜……よし。はい、合格♡ 『一滴残らず、出しきりました〜♡』ってことで……今日はこれで、おしまいよ♡」


精液で濡れた指をぺろりと舐めながら、天音は女ではなくトレーナーの顔で微笑んだ。


………


「というわけで、お疲れ様でした。……こっちは私が調合した特製のハーブティーよ。疲労回復にも効果があるから、最後まで飲んでちょうだい」


傷心の陽翔の前に置かれたカップとソーサー。

ほのかに湯気が立ち昇り、柑橘系の香りが鼻腔をくすぐる。

カップを手に取るとじんわりと温かい。

口に含むとピリッとした舌触りの後に苦味が広がりながらも爽やかな酸味が広がる。

胃にまで染み渡るような味わいだ。

一口飲むごとに疲れ切っていた心身が癒されるようだった。


「というわけで陽翔くんの弱点は明確よ」


実戦形式のトレーニングが終わったところで、天音によるカウンセリングが始まっていた。


「まず第一に相手のペースに乗せられないこと。そのために必要なのは自分自身でペースを持ち続けて、常に相手を上回ってやるという意志を持つことね」


耳が痛い。

途中までは確かに五分と五分の攻防をしていたはずだった。

それなのにいつの間にか天音の術中にはまり込んでいたのだ。


「私の場合なら、わざと隙を見せて攻撃を誘ったりとかするのが常套手段ね。あとは視線の動き方。例えば攻撃の時にフェイントを入れる時も視線がどう動くかも重要だし。まあ色々あるんだけどね♪」

「えっと、つまりどういうところがいけなかったんでしょうか……?」


不安げに聞く陽翔に対し天音はゆっくりと口を開いた。


「そうね……単純にいうと、陽翔くんは女神会の中で染み付いてしまった“女は強い”というイメージに縛られてしまっているところがあるわ。……まぁ女神会だとそれも仕方がないんだけど……ほら、いくつになっても練習相手も格上の“女”ばかりでしょ? 陽翔くんが知らず知らずのうちに苦手意識を抱いてしまっているのかもしれないわね……特に自分より体格の大きな相手に対しては」


天音が「私のような、ね」と付け加え、にこりと微笑んだ。


「で、でもそれってどうすれば……」

「そこを治していくのがトレーナーの腕の見せ所ってわけ♪ 大丈夫よ、今の陽翔くんなら必ず克服できるはずだから!」


その日から、天音の本格的なトレーニングが始まっていく。


………

##P3 レッスン開始!@天音の告白、最終スパーリング、試合開始、谷間見せつけ誘惑、奪われたスピード、天音との肉弾戦、チンカリ、天音の嬌声(嘘喘ぎ)、至近距離戦、太ももで持ち上げられる、太もも責め、壁ドン、太ももの上で手のひらに撫でられる、ぱふぱふ、イキ癖付与、射精命令、台無し射精(甘出し、ルインドオーガズム)


「──まずは基礎。私の責めでへたってたら、如月さん相手には持たないわよ?」


「ほら、ちょっと乳首を舐められたくらいで声出しちゃだめ。ちゃんと口閉じて、耐える!」


「寸止めされただけで意識が持っていかれるようじゃ危ないわ。女の子があえて“イカせない”のは、動きを鈍らせるためなんだから。冷静に立て直して」


「ほら、目線! 目を奪われない。誘惑に引っ張られたら一瞬で崩れるの。ちゃんと、自分の軸で立ってて!」


「……そう、それでいい。──っ、ふふ……やるじゃない」


陽翔はメキメキと実力をつけていった。

それは間違いなく天音の緻密な指導と調整あっての成果だったのだが、彼自身は、それが『自分の成長』だと信じるようになっていた。


そして、運命の日。


「っっ!! や、やっと……天音さんを……!」

「んっ♡ はぁ……♡ はぁ……♡ 陽翔くんは、やっぱり……私の見込んだ通りだったわ……んっ♡」


トレーニングジム。

照明を落とした静かなリングの中央。

尻餅をついていたのは、陽翔ではなく……天音だった。


「ご、合格よ……これで、油断さえしなければ……如月選手とだって、ちゃんと渡り合えると思う」

「天音さん……今まで本当にありがとうございました!!」


満ち足りた気持ちだった。

かつて“越えられない存在”だと思っていた天音を自分の手で打ち破った。

そう思えるほどの達成感が胸にあった。


「いえ、お礼を言うのはこちらの方よ。……久しぶりに、楽しかったわ。陽翔くんみたいな選手に出会えて、私は……嬉しかった」


それを聞きながらも陽翔の心はすでに次のステージを見ていた。

来週に迫る如月澪との再戦。


(あとは、澪さんに勝つだけだ)


彼の中では天音は“乗り越えるべき壁”の一つだった。

その壁を越えた今、彼の目線は前だけを向くのが自然である。


「最後に……ちょっとだけ、時間あるかしら? 来週、如月さんとの再戦なんでしょう?」

「はい……」


「私、正直言って──陽翔くんのこと、いいなって思っちゃったの。私の指導にちゃんとついてきてくれて、どんな時も真面目で、素直で……如月さんのことが好きって気持ちはわかってる。でも、それでも────」


………


その告白を最後まで聞き終えたとき陽翔は一瞬、言葉に詰まる。

だけどそれは照れや戸惑いではない。

今の彼にはある確信があった。


(……ごめん、天音さん。あなたはもう、“俺の前に立つ相手”じゃない。ただの一人の“女性”だ。)


静かに息を吸い、目を伏せて、陽翔は口を開いた。


「天音さん……ありがとうございます。そんなふうに思ってもらえて本当に嬉しいです」


誠実な声音。

だけどどこか距離を置くような音も混じっていた。


「でも、僕……やっぱり、如月さんと向き合いたいって気持ちの方が強くて」


天音の顔色がわずかに変わる。

陽翔がわからないほど、微小ではあったが。


「このトレーニングを通して自分なりに強くなれた気がするし、今日……“超えた”と思うんです、少しだけ」


自信に満ちた笑顔。

それは間違いなく“彼女を越えた男”の笑顔だった。


「だから、天音さんのことは……僕にとって、大切な先生です」


敬意はある。

でも“女”としては、もう見ていない。


「本当に、今までありがとうございました」


そう言って陽翔は一礼し、くるりと背を向けてリングを降りようとした。

だが彼は知らなかった。

その背中に向けられた、天音の微笑がすでに“優しいトレーナー”ではなく、“捕食者”のものに変わっていたことを。


………


それから数日後。

如月澪との再戦を明日に控えた午後、陽翔のスマートフォンに一件の通知が届いた。


天音さん

『今日、陽翔くんの最後のコンディション確認をしておきたいから、よかったら少しだけ来ない?』


何気ない短いメッセージ。

文面はいつも通り穏やかで飾り気もない。


(……最後の調整か。悪くないな)


陽翔はそう思った。

あれだけのトレーニングを共にした相手。

自分を育ててくれた人間が試合直前に気にかけてくれることに、わずかな誇らしさすら覚えていた。


(もう一度くらい、リングで動いておくのもいいか……)


心を整えるように深呼吸し陽翔は再び天音のジムへと足を運ぶ。


夕暮れが迫る時間帯。

ジムの扉を開けた瞬間、空気の密度が変わった気がした。


いつもよりわずかに暗く、照明は必要最低限に絞られている。

簡素なデザインの床に落ちる静かな影。

どこか重たく、やわらかく揺らいでいるように見えて。

他に誰の気配も感じないはずの空間なのに、陽翔の耳にはかすかに水を打つような音が残っていた。


リングの中央だけが妙に澄んで見える。

まるでそこだけが、異空間のような……そんな感覚。


一転して仄暗い雰囲気の奥からほんのりと漂うラベンダーの香り。

いつも使っているマッサージオイルの匂いのはずなのに、今日はなぜか、それが甘く、ねっとりと鼻に絡みついてくるようだった。


その中心に天音がいた。

いつもと変わらない姿で、静かに立っている。

はずなのに、なぜかその輪郭が、“逆光で黒く浮かび上がっている”ように見えた。


「来てくれたのね、陽翔くん」


声はあくまで穏やかだった。

けれど、どこか抑揚が深く、以前よりも身体に染み入るような響きを持っていた。

少し違和感を覚える。


「最後の仕上げにちょっとだけ動いておこうか? 軽くでいいから。ほら、澪さんとの試合、ちゃんと勝ちに行くんでしょう?」


リングの中央で手を差し出す天音。

それはまるで、“指導”の始まりのようでいて、檻の中へ踏み入る瞬間のようでもあった。


陽翔は何の疑いも持たずにロープを跨ぐ。

“勝つための最後のスパー”だと、そう信じたまま。


彼はまだ知らなかった。

それが“試合”ではなく、“天音の支配”の始まりであることを。


………


「──懐かしいわね〜、この衣装も……。現役時代を思い出すわ〜」


その声と同時に、陽翔の視線が吸い寄せられた。


リング中央。

薄暗い照明の中に浮かぶ天音の姿は、確かにいつもの彼女なのだが、その装いは明らかに違った。

深いワインレッドのトップスは、肌に吸いつくようにぴったりと張りき、タンクトップの形こそ変わらないが、生地は光沢のある薄手の素材に変わっており、胸の膨らみと谷間の陰影が、明確な輪郭を描き出していた。

腹部はあえて短めに裁たれ、窪んだお臍にくびれたウエストから引き締まった下腹部までが惜しげもなく露出している。

汗ひとつないその肌は、リングライトに照らされてほのかに光り。


どこか、艶めかしくさえ見えた。




下半身は従来のヨガパンツに近いが、素材はより密着性の高いラテックスライクなもので、太ももの曲線、ヒップの膨らみ、膝裏のラインまでもがそのまま浮き彫りになっていて。

足首より下は、ヨガパンツの下に履いているであろうストッキングが、天音の足の先までぴったりと包み込んでいた。


まるで身体そのものがギリシャ神話に出てくる女神の彫刻そのもののように。


「現役時代の演出衣装なの。……あの頃は身体そのものも武器にしてたからね〜……嘘じゃないわよ?♡」


天音が軽く肩をすくめて微笑む。

そのしなやかな腕の動きひとつで、トップスの布地を押し上げた乳肉がぐにゃりと歪む。


「ちょっとだけ、思い出させてもらおうかなって。……ね? 陽翔くん? だから最後に、あなたも本気を出してほしいの……現役のBFファイターとして、ね?」


柔らかく差し出されたその手を見つめて、陽翔は一瞬だけ迷った。

けれどすぐに、小さく笑って頷く。


(最後の調整……。ここまでやってきたんだ、ちゃんと仕上げておきたい)


「はい、お願いします!」


本気の天音に失礼にあたる──。

そう考えた陽翔は、着ていたシャツをジムのベンチへと放り投げ、上半身裸に。

タンクトップすら着ていない、裸の上半身に短パン。

中には、いつもの通気性のいいボクサーパンツ。

試合とほぼ変わらない実戦用の装い。


天音さんの期待に応えなきゃ。


そう、信じていた。


リングへ上がると、天井からのライトの熱が思った以上に肌を焼く。

天音はもう中央に立っている。

薄暗がりの中で、密着する衣装が彼女のラインを際立たせ、まるで違う生き物のように見えたが、陽翔の中にもう迷いはなかった。


「……いきます」


リングの床を陽翔が静かに踏みしめる。

構えを取るその姿はたしかに自信と鍛錬の結晶だった。


だが、彼の知らないところで、天音の構えはいつもよりほんのわずかに低く。

その視線は、もう“指導者”のものではなかった。


「それじゃルールだけど、ラウンド時間制限なし、お互いが参ったって言うまでで大丈夫かしら? それとも、何か質問はあったりする?」

「……大丈夫です。よろしくお願いします」


よほど実力を超えられたことが悔しかったのだろうか、天音の提案したルールは、いわゆる“デスマッチ”と呼ばれる類のもので、相手に対して相当な思い入れがないと採用されない類のもので。

少し疑問に思った陽翔であったが、それ以上の思考を止めることにした。

今は目の前の試合に集中すべきだと判断したからであり、もし一方的な試合になればその時に自分から止めればいい……そう判断したのだ。


(参ったって言うまでか……ちょっと重いけど、俺も本気で挑むんだ。問題ない)


構え直すと、リングの中央から天音がゆっくりと歩み寄ってくる。

薄暗がりの中、密着した衣装が音もなく揺れて、

その影はどこか液体のように柔らかく、捉えどころがない。


(大丈夫。これまでの積み重ねがある。やれる)


小さく呼吸を整える。

喉が少し乾いている気がしたが、それも緊張のうちだと飲み込んだ。


──リングに静けさが戻る。


まるで世界が二人だけを取り囲んでいるかのように。


天音の足がすっと止まる。


「じゃあ……いくわよ?」


その一言が、開始の合図だった。


──静かに構える天音。


(来る……!)


だが、動かない。


一秒、二秒、三秒。


陽翔の視線がわずかに揺れる。

そして焦れったくなった陽翔の機先を制すように、天音の右足がわずかに動いた。

たったそれだけで、空気が変わる。


──!?


まるで風の向きが逆転したような感覚だった。

何も起きていないのにリング全体の重心が変わったような……言葉にできない違和感。


けれど陽翔は捉えていた。

かつての陽翔なら確実に出遅れていた場面。

しかし今は違う。

確信を持って、一歩踏み出す。


(見えた!)


一瞬の踏み込み。

足先の次に揺れた天音の肩。


(誘いだ……!)


手を動かした瞬間、瞬時に理解する。

しかし、突き出した手を引っ込めることはかなわない。

相手との間合いのズレを取るフェイント。

教科書に乗っているお手本のような……それでいて超高次元でまとめ上げられた一流のフェイント。


──ふっ。


天音の身体が輪郭ごと滑った。

視界の端から消えかけたその瞬間、あらぬ方向から攻撃が飛んでくる。


「ッ!!」


陽翔は咄嗟に身を捻る。

胸元の先端、わずか少しの空間をかすめる指先──あと数ミリ遅れていたら、天音の指は間違いなく陽翔の乳首を捉えていた。

そんな一撃。


(……危なかった)


だが同時に──。

これは“読める”速度だと理解する。


すぐさまカウンターの構え。

天音の脇をすり抜けながら、腰骨のラインを、急ぎすぎないタッチで上から下へ、指先で掠める。

それは快感を引き出す“崩し”のための責め──天音の身体がわずかに揺れる。


(効いてる……!)


そのまま背後に回り込み、後ろから一気に……というところで、身体の自由が戻った天音。

その引き際。

シルクのような指先がパンツの先端をふわりと撫でた。

鋭いフェイントから一転して、聖母のように柔らかな、カウンターを避けられたところに差し込まれた小さな愛撫。


さわっ……♡


「んくっ……!♡」

「んふっ……いい動きね」


触れた指先を見せつけるように突き出した天音の、小さく呟いた声に熱はない。

一方、たったひと撫でで股間に熱を持ち始めた陽翔。

未だ興奮とまではいかないものの、竿の中へとわずかばかりの熱を入れられてしまったことは確かだった。


(まだ……浅いのか……!)


一合目のやり取りは惜しくも天音に軍配が上がったものの、気を取り直して陽翔はステップで距離を取り、今度は天音の攻撃を誘う形に。


──来る。


先程よりも高速で伸びてくる天音の手。

陽翔はそれをしっかりと片手で払い、意識が散漫になった逆サイドから太ももの外側を軽く撫でる。


──入った……!


が、ほんの数秒後、反撃の気配。


──また胸元。


「んっ……」


天音の声が漏れたのか、はたまた甲高い自分の声か。

わからない音。

視線を戻せば、天音はすぐに構えを立て直していた。

こちらも同じ。


崩しきれない。


(……どっちも、決め手に欠けてる)


けれど悪くない。

お互いに決定打はない。

なら、消耗戦で、スタミナ勝負で勝ち切れる可能性もある。

だってこっちは現役の大学生なんだ。

ジムのトレーナーなんかに体力で劣るわけがない。


だが、そう考える陽翔の太腿にはうっすらと汗が浮かんでいた。

密着したパンツの奥、熱がこもっている。


(……でも、やれてる)


スライドステップ。

右手で大きく突き出た胸部へ触れ──。

しかし、天音が弾くようにかわす。

今度は彼女の指先が陽翔の脇腹に滑り込むが、それも腕でブロック。


──一進一退。


天音の髪が揺れる。

陽翔の肩が跳ねる。


数手ずつの読み合いの中、どちらも譲らない。


だが。


わずかに、ほんのわずかに。

陽翔の息が、天音に比べて荒くなっていた。

この緊張感のある空気。

ジムの中という得意な空間。

わずかばかりに薄くなった酸素が、陽翔の体力をいつもより多く削り取っていることに、当の本人は気がついていなかった。


(大丈夫、まだいける……)


だがそれを見抜いた天音の次の動きが、これまでと少し違っていた。


ほんの軽い前屈。

腰が落ちる。

それだけで、陽翔の視線がたわわに実った胸元へと、強制的に引き寄せられる。

男の本能を利用した、女の責め。

並の乳であれば陽翔が反応することはなかったが、天音のソレは並ではなかった。

くびれた腰、全身の細いシルエットには不釣り合いな、それでいてある種均の取れた極上のボディラインを持つ天音の谷間。

浮かび上がった珠のような汗が一筋の線を描いて深い渓谷に飲み込まれていく──。




(っ──!?)


一瞬、反応が遅れた。


その間隙を縫って、天音の手が陽翔の太ももの内側へと、なぞるようにすべり込む。


「んっ……ぁっ……!」


脚が跳ねた。

筋肉ではない、“奥”に直撃した快感。

汗が背中を伝う。

全身が一気に火照りだす。


──逃げなきゃ……!


そう考えた瞬間──。


「ちょっと、溜まってきたみたいね……♡」


ふっと微笑んだ天音の手が、半勃ちの陰茎にパンツの上から触れてくる。

避けることはできなかった。

ほんの一瞬だが天音の胸に見惚れてしまっていた。

そのわずかな隙が天音に咎められたのだ。

たかだか脂肪の塊に気を取られてしまった過去の自分を恨むが、時既に遅く。

いたずらっぽく笑った天音の瞳がゆっくりと細められていく。


「……逃げなくていいの?♡」


手の中に男性を収めた余裕からか、天音は小さく息を弾ませながら優しく言葉を紡いでいく。


「性的興奮を誘われた男性はね……判断力が少しだけ失われて、スピードが遅くなるのよ?」


天音の言葉が、陽翔の頭の奥で反響する。

その言葉はまるで催眠術のように彼を縛りつけようとしていた。


「本来、脳に回るはずだった血液が下半身に集中して……♡」

「んぅ……♡ くぅ……♡」


正面から天音に全体重を預けるようにして突破する強硬策か。

それともスピードに勝る足を使っての安全策か。

どうするか判断がつかない陽翔の胸元に、天音はするりと指先を這わせる。

彼女の細くしなやかな指先は蛇のように滑らかに上下を繰り返しながら、胸板を伝ってゆく。

その度に走る微弱な電流のような感覚に、陽翔の口からくぐもった声が漏れてしまう。


「ぁっ、くっ……♡」


その様子を見て、天音は小さく笑いながら言葉を続けた。


「硬く、大きくなった陰茎のせいで、あなたの自慢のスピードも……♡」


陽翔は即座に後退の選択を取った。

左右に体を振ってステップを切りながら、後方のロープを目指して距離を稼ぐ。

本能的に理解していた。

このまま密着を続ければ、きっと状況はますます不利になる。

動きのキレも判断の冴えも……全部、天音に奪われる。


けれど。


「ふふ……逃がさないわよ?♡」


一歩ごとに詰めてくる天音の距離が、なぜか遠ざからない。

視界の端で揺れる胸、わずかに上気した肌、そして先程から何度も陰茎を掠める指先。

つまり、天音の射程距離から逃れられていないのだ。

足取りは軽いはずなのに、リングの床が沼のように沈み込む息苦しささえ感じる。


(ここで……引いてばっかりじゃ……!)


陽翔は一気に身体を切り返した。

ロープまでもう少し……そこで思い切って、天音のわき腹へと手を伸ばす。


反撃だ。


自分の得意な、崩しの愛撫。

牽制のお手本。

肋骨のすぐ下。

天音の、常人より上についた腰骨へ向かって指を滑らせ、優しく的確にラインをなぞる。


「んんっ……♡ そう、それそれ……♡ そうやって、ちゃんと女の子に触れてこなきゃ……♡」


天音は声を漏らす。

けれど、それは苦しげな吐息ではなかった。

まるで教え子の頑張りを褒める優しい先生のような声音。


(な、なんで……効いてない……?)


手応えがない。

いや、反応はしているのだ。

だが身体が揺れない。

心が乱れない。

たった今陽翔が加えた愛撫を、天音は真正面から受け入れているのに。


「──でもねぇ、陽翔くん……♡」


吐息が耳にかかる。

もう目の前に天音の顔がある。


「そういうのはね、陽翔くんが全力を出さないと意味がないのよ? さっきから触れてあげた陽翔くんのおちんちん……♡ 今、どんな状態かわかってる?♡」


同時に指先がパンツの縁をなぞりながら、再び陽翔の股間へと触れてくる。

硬さを確かめるように、それでいてからかうように。

人差し指と中指の二本の指を揃えて、カリカリと甘く引っ掻き上げていく。


「~~~ッ♡♡」


その瞬間、陽翔の体が弓なりにのけぞった。

強烈な快感。

この試合初めてのクリーンヒットに、視界が霞む。


「んく……っ!」


陽翔の手も再び動く。

右手で天音の胸の横をかすめ、左手を背中へと回し滑るように肩甲骨のラインを撫でて。

自分なりの責めを繰り出しているつもりだった。


しかし。


そのたびに天音が「んっ♡」「あぁん……♡」と可愛く声を漏らしながら身体をくねらせるせいで、なぜか陽翔の心拍数が上がっていく。


(ちがう……俺が攻めてるのに……なんで、こっちが……っ!)


そうしているうちに、気がつけば背中が何かに触れていた。


──ロープ。


「あら……コーナーまであと一歩ね♡」


いつの間にか、天音の脚が陽翔の内ももに割り込んでいた。

逃げ場を遮断するように、すっと伸びた太もも。

そのまま自然な流れで更に距離を詰めた天音の胸元が、もろに視界に入ってくる。

中距離から近距離へ。

近距離から至近距離へ。

体格に勝る天音。

不利なポジションに陥ってしまった陽翔。


互いの呼吸が混じり合うほどに距離が縮まり、パワーが物を言う接近戦の幕がいよいよ上がる。


「……クソっ!」


こうなればもはや退路も塞がれたも同然。

見上げるような長躯の天音に肉弾戦を挑むべく、ぐっと腰を落とし込んで──。


「あらあら……♡ いいのかしら? そんなことして……♡」


その瞬間、グググと持ち上がってくる天音の太もも。

陽翔の胴回りほども太く強靭で、それでいて女性らしい柔らかさも備えた豊かな肉の柱。

陽翔が前に進もうとしたところで、強制的に爪先立ちになってしまったところで、ラテックス素材のすべすべの生地がゆっくりと睾丸へ食い込んでくる。



「あっ……♡」


突き進もうとした矢先、その歩みを妨害するように突き上げられた太もも。

長身でスタイルも良く、屈指の脚の長さを誇る天音と分の悪い脚の長さ勝負。

つま先で立つのがやっとなほど……足の裏をぺたんとリングにつけようものなら、天音のむちむちの太ももに睾丸が丸ごと愛撫される未来は想像に容易く、かといって前進すれば玉の裏を擦り上げながらでないと、組み付くことすら不可能なのである。

しかも相手はからかうように涼しげに笑って太ももを少し上げるだけ。

それなのに、こちらは為す術なく嫐られているという始末に、陽翔は歯噛みすることしかできない。


「ほーら、頑張って? まだまだこれからでしょう?」


太ももを持ち上げたまま、天音がさらに一歩詰めてくる。

陽翔の体重を支えながらの一歩。

天音の鍛え上げられた体幹とバランス感覚となせる業であったが、当の陽翔はそれどころではなかった。

身長差もあって眼前に迫り来んとするほどの距離にある二つの豊かな双弓。

あんなものを持った女体にコーナーへと磔にされようものなら……どうなるかは火を見るよりも明らかだった。

それだけはなんとしても避けなければならない。

そう思って、今一度下半身に力を──。


「よそ見しないの♡ これから陽翔くんのおちんちんが、どうやって躾けられちゃうか……ちゃーんと見ててもらわないとだめなんだから……♡」


下腹部からの違和感にはっと視線を落とせば、そこにはぶるぶると小刻みに振動をし始めた太ももが。

体重を支える太くて柔らかい肉の幹の表面が、ぷるんぷるんと波打っていく。


「うふふ……こうすると、すっごく気持ち良いでしょう?♡」


むっちりとハリのある柔肌が陽翔の股間を下から、試合用の薄いズボン一枚とヨガパンツとの摩擦でズリズリと擦り上げていく。

その心地たるや、巨大な肉の舌によって舐め上げられているかのようで……。

小刻みに前後に動く肉の柱に睾丸を舐め回されて、あっという間に集中力が霧散する。

しかし、天音は追撃の手を緩めない。


「じゃ、このままなでなでしてあげましょうね~♡」


ぞっとするほどの猫なで声。

目を糸のように細めた天音の掲げられた片手が、陽翔の竿を肉の地面へ押し付けようと迫ってくる。




──そうさせるわけにはいかない……ッ!!


これは勝負の世界。

自らの弱点に狙いを定めた手を、陽翔が自由にさせておくはずがなかった。

天音の振り下ろされた手を弾き返すように、天音の腕の内側に手を入れようとした時だった。


ずんっ♡


「あっ……!!」


壁のようにそびえ立っていた天音の長躯が、視界の殆どを埋める。

かと思った次の瞬間には、眼前に迫る豊満なおっぱい。

天音の手に気を取られてしまった陽翔の隙をついて、二人の間にあった最後の距離を一瞬で詰めた天音はそのまま彼にしなだれかかる。

乳房を押し付け、頭を抱きかかえるように髪に手を差し入れたかと思えば、耳元に唇を寄せ。

甘い声を漏した。

湿った熱い吐息と共に。



「あ~あ……♡ 捕まっちゃった……♡」




全身の毛穴が広がって、きゅっと縮まる感覚。

鼓膜を直接舐めるような甘い声色。

抵抗しようとしても、身体が言うことを聞いてくれない。

股の間に差し込まれた太ももが、ぐいぐいと下腹部の辺りに押し付けられて、ペニス全体を揉み込むようにじんわりと揺さぶられるだけで、まともに動くことすらできなくなっていた。


「あんっ♡ こーら、暴れちゃダ~メ♡」


避けなければいけなかった事態。

天音の柔らかい女体によって、コーナーポストへと磔にされる全身。

脱出しようともがいたところで、鼻腔に入り込んでくる空気は天音の谷間から湧き出した、フェロモンたっぷりの濃厚な甘い香り。

オスを敗北に導く淫靡な匂い。

そんな危険な香りを放つ爆乳に顔面が覆われて。

容赦なく与えられる快感にだんだんと理性を奪われていく。


「ふふふっ……♡ どうしたのかなぁ……? さっきからずっとガードを固めるだけで精一杯みたいだけどぉ……? ほら、いいこいいこ……♡」


すりっ♡ すりっ♡ すりっ♡


「んふっ♡♡ んんっっ♡♡ んっっ♡♡♡」


くすくすと笑う天音が、勃ち上がった竿の上から手のひらを押し付けていく。


「んふふ……♡ こうやって太ももとお手々でサンドイッチされて、おちんちん撫でられるのたまんないわよねぇ♡ どう? 女の子の身体は柔らかいでしょ~? ふふっ♡」


一方的に与えられる快感。

悔しさと情けなさで歯噛みするが、それすらも気持ちよさに押し流されて、天音の胸の中で呼吸を荒げることしかできなくなっていた。


「んぁっっ♡♡♡ ぅぅぅっ♡♡♡」


口から漏れる嬌声。

歯を食い縛っても隙間から漏れ出てしまう甘い声。

次第に声だけでなく、鼻息さえも甘く蕩けたものになり始めて……。


「じゃあまずは……♡ 陽翔くんの快感に対する防御力をなくしてあげる……♡ イクかイカないか際どいところでずーっとキープし続けて、とっても敏感なよわよわちんぽにしてあげるから……♡」

「んんっっ♡♡♡ んんんっっ♡♡♡」


しゅっ……♡ しゅっ……♡ しゅっ……♡


天音の宣告通り、竿を撫でる手つきは緩慢で、決して激しいものではない。

はたから見ればよしよしと慰めるような優しすぎる手つきでさすっているだけ。

それなのに、陽翔の口からは快感にまみれた苦悶の声が漏れていた。


天音は勃ち上がろとうする肉竿の頭を太ももの上に優しく押さえつけて、じっくりと表面だけを手のひらで撫でていく。

竿に浮いた血管、硬く張り出したカリ首、BFファイターらしく反り返った肉竿の一つ一つの凹凸を丹念に確かめるように、執拗かつ丁寧に撫で回しているのだ。


「うっ……♡♡♡ ふぅぅっ……♡♡♡」


荒い呼吸の合間に混ざる呻き声。

今すぐにでも握り締めて思い切り扱き上げたくなるほどもどかしい感覚。

男の本能を常に逆撫でされ続け、なおも続く愛撫の前に獣性を剥き出しにされて、睾丸の中の子種汁がグツグツと煮立てられていくような心地。


「この技で何人の男の子をドランカーに堕としちゃったかしらね~……♡ こうやって私に撫でられ続けたおちんちんは、私のお手々を見るだけで、ジンジン疼いちゃうみたいよ~?♡ ふふっ……どうする? そろそろイかせてあげよっか?」


しかし、陽翔に自らの意思を伝える術はない。

どれだけイキたいと、射精したいと願ったところで──。


「んふふ……♡ おっぱいにふがふが言っててもわからないわよ?♡」




深い谷間の肉の渓谷をわずかに震わせるのみで。

その間も、竿の表面を撫で回す天音の手付きは一切変わらない。

先端から根本に向かってじっとりと圧力をかけていき、先走り汁でぬるぬるになったパンツの先を摘み上げてぐちゅぐちゅと掻き混ぜる。

時折思い出したかのように太ももで陰嚢を撫で回して刺激して、もう一度忘れた頃に亀頭を撫で回して虐め回す。

こうして延々と繰り返される寸止め地獄。

天音にとっては赤子をあやすような児戯に過ぎなかったものの、陽翔の方はもはや最初の頃の余裕はなく、顔面は高湿度な谷間の中でゆでダコのように真っ赤な色に染まっていた。


「……そろそろ頃合いかしらね♡」


あくまで緩やかな動き。

とてもじゃないが達せられるような刺激ではないものの、長時間に及ぶ執拗な責めにより、陽翔の雄は限界まで膨らんでいた。


「じゃ、このままイキ癖つけてあげるから……♡」

「ん"ん"っっっ!?!?」


イキ癖とは──あまりにも相手と実力が離れすぎている場合、時折発症する一種のドランカーのようなもので。

いくら我慢しようとも、身体勝手に反応してしまう……そういう状態に陥ることを指している。

一つ一つの愛撫に、脳が判断するよりも先に快感が蓄積されて、かつ射精したところでその蓄積値がゼロに戻ることはなく、またすぐに次の射精の準備を整えてしまう……という恐ろしい状態。

一度癖つけられた快感の回路は、以降の試合においても、同じ相手・同じ責めに条件反射で反応するようになり、相手の顔を見た瞬間、相手の手が触れた瞬間、など様々な行為をトリガーにして、陰茎が目の前の女性に対し負ける準備を整えてしまうのだ。

これは一種の格付け行為のため、もちろんイキ癖をつけられた男性が、その女性に対して勝利した事例は過去にはない。

そのため、度を超えた調教行為はBF協会から硬く禁じられている行為であるのだが、通常はそうそう発症することはない。

そもそも実力が離れた者同士が試合をすることはないのだ。


しかし、今回の場合は……。


「私の現役時代の通り名はね……♡」



「壊し屋……よ?♡」



一定間隔で、しかし先ほどとは確かに異なる竿愛撫。

絶対にある種のラインを超えさせてくれなかった天音の手のひら。

それが静かにゆっくりと、着実に限界の領域へ。

ぎゅーっと締め付けるほどの強さなんてもちろんなく、ぬめりを帯びた絹のようなやわらかさで竿を愛撫し続ける手のひら。

『ぴゅーびゅーしようね~♡』と言わんばかりに甘やかすような仕草を見せるくせに、決定的な一線を超えてこない絶妙な塩梅。

精巣の奥からじわりじわりと昇ってきた煮凝りが、鈴口めがけてせり上がり、出口を求めて渦巻いているのが自覚できるほど。


「──ッッ♡♡♡」


奥歯を噛み締めても漏れてしまう甘ったるい嬌声。

なんとかこらえようとしてみても、どうしても我慢できなくて喘ぎ声と一緒にこぼれ出たそれが天音の乳房を震わせて。

まるでコアラの赤ん坊のように、天音の背中に腕を回して抱き着きながら、精の開放の時を今か今かと待ち望んでいた。


絶頂を迎えそうになっている陽翔の腰はガクガクと震え、陰茎ははち切れんばかりに膨れ上がり、これ以上はもう無理だとばかりに脈打ち続け。


そんないじらしく胸の内で藻掻く陽翔の、筋の浮き立った肉竿の表面の、ある一点を少しだけ……。


天音の指先が掠めた時──。


「ん"っっっ♡♡♡ ん"ん"っっっ♡♡♡」


今までとは違う刺激。

今までとは違う感覚。


言うなればコップに注がれたひたひたの水。

もう一滴でも注がれればこぼれる器。

何ならほんのわずかな空気の流れでも起これば、すべてが決壊しそうな水面。


そこへ、天音は最後の一滴を滴下する。





「…………イケっ♡」





どくっ……♡ どくどくどくっ……♡




しかし、それは陽翔が望んだ“射精”とは程遠い……いわばおもらしのような……。



吐精。



どぷっ……♡ どぷっ……♡


「ん"っっっ♡♡♡ ん"ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」


優しく撫で回してくれていた天音の手はもういなかった。

陽翔の股間から手を離した天音は、両手を彼の背中に回し、更には彼を持ち上げていた太ももすらも、すっと引き。

陽翔のいきり立った剛直への一切の刺激を取り上げてしまったのだ。


とろ……♡ とろとろぉ……♡


そんなことをされたものだから陽翔はたまらない。

絶頂の入り口で、急に取り上げられてしまった快感。

しかし自ら止めることのできない奔流は、無常にも精巣から精だけを押し出していく。


どぷっ……♡ とぽっ……♡


「ん"ん"っっっっ♡♡♡」


快感を貪ろうと苦し紛れに腰を突き出そうとも、虚空の中をさまようのみで。


どぷっ……♡ びゅくっ……♡


「あらあら……♡ そんなに必死に我慢してないで、ひと思いに『びゅぅ~♡』ってイッちゃっていいのよ?♡ びゅるびゅるびゅるぅ~♡ びゅくびゅくびゅくぅ~♡ って……あははっ♡」


わかっているくせに……。

知っててやっているくせに……!


竿の先端からどろどろと漏れ出す精液の感覚に悔しさをにじませながら、陽翔は天音の胸の中で声をくぐもらせることしかできなかった──。


………


##P4 ラウンド2@拭いきれない興奮、天音の視線で興奮する、股間に見惚れてしまう、キス責め・玉揉み、壁に押し付け、体格差キス、ロープで磔、玉舐め、チンキス、フェラ、射精、バキュームフェラ


「……そろそろいいかしら?」


胸に埋もれた陽翔の顔を深い谷間から開放した天音は小さく呟いた。


「あらら……♡ すっかり弱っちゃったわね。クスっ♡」


初めて経験したであろう絶頂後の脱力感。

台無し射精という類の射精により、ぐったりと疲れ切った陽翔の鼻腔に新鮮な空気が流れ込む。

コーナーに追い詰められてからずっと天音の胸の香りを吸っていたのだ。

そのせいで今も頭がクラクラとしている。


「はぁ……はぁ……♡」

「ちょっとやりすぎちゃったかしら……?♡」


呼吸を整えようとする陽翔の耳に届く、妖艶な女の笑い声。

ぺろりと舌を出した天音が、唇の端へと這わせるのが視界に映る。


「じゃー、射精させちゃったから、リング中央で仕切り直しね?」

「う……くそっ……」


奪われた快感。

情けない射精。

こんな状況に陥ったのはもちろん天音の技術の高さによるものだった。


普段からトレーナーとして何人もの選手の身体を触ってきたこともあるが、もともと彼女は超優秀なBFファイターの榊天音である。

現役時代、出る大会のことごとくに優勝し、それだけでは飽き足らず夜の店で裏BFを行ってその技を磨くほど。

向かうところ敵なしのBF選手として脂の乗り切った絶頂期……まさにそのとき、彼女は忽然と表舞台から姿を消した。


飽きてしまったのだ。

普通の試合をすることに。


だからこそ、彼女は今【PRIVATE BF TRAINING GYM “Amane”】を通して後輩の育成に精を出し、もし気に入った相手がいれば……と半ば婚活のような意味合いも込めて、第一線から退いていた。

しかし待てど暮せど、ジムの門を叩くのは天音のお眼鏡に叶う“可愛い男子”は現れず、最近はめっきり退屈していたのだ。

そんな彼女のもとに現れた随一と言ってもいい有望株が、巷で噂になっていたルーキー・結城陽翔だったのだ。


………


「──さぁ、それじゃ再開しましょうか?」

「……よろしくお願いします」




互いに拳を交えるための位置につき、両者礼をする。


「……ッ」




たぷんと揺れる長い谷間。

深々と頭を下げた奥で揺れる天音の巨乳。

それは台無し射精というスッキリしない射精をさせられた陽翔の竿に、確実に快感を蓄積させる行為であった。


(クソっ……!)


普通なら、開始前にこんなあからさまな挑発などで股間を膨らませるような男ではない。

ましてやここはリングの上なのだ。

例え好いた異性が現れたとしても、戦闘態勢に入れば頭の中からその存在を追い出せる……そんな訓練をしてきた。

にもかかわらず、現況はどうだ。


脳裏にちらつくスタイルの良さ。

アロマティックな香水の匂い。

ゆったりとした話し方。

ふとした瞬間に感じてしまう視線。

脳裏に浮かぶ天音の淫らな姿が、陽翔の闘争心を削いで──。


「──どうしちゃったのかしら? ぼーっとしちゃって……♡ もしかして、さっき射精させられたこと、思い出して気持ちよくなっちゃってた?」


「んふ……♡ そんなに焦っちゃって……♡ ほら、ここよ……?♡ ちゅっ……♡」


ゆっくりと動く天音の目が、陽翔の膨らみかけた股間へと。

じっとりと浴びせられた視線の前に、ゾクゾクとした悪寒が走り、ピクンと震える全身。

さっきまで散々可愛がられた睾丸が、同時にキュッと締め付けられて、ドクドクと精子を作り出してしまう始末で。

思い出すだけでも屈辱的で恥ずかしい射精をしたというのに、次はもっと酷い目に遭わされるかもしれない……。

そう思うと、心の底に澱んだものが流れ込んでいくのを感じた。


「……クスっ♡」


ゆらりと近づいてきた天音が囁く。


「これからお姉さんがやろうとしているのは、試合でも指導でもなく、一方的な蹂躙……♡ 私にイキ癖をつけられちゃった男の子たちはみんなこうなっちゃうのよね~……♡」


天音は自身のスマホを取り出し、画面をこちらに向けた。

そこに映し出されていたのは全裸になって悶え狂う男の動画。


「この子たちも最初はね、私との試合を一生懸命頑張ってたんだけど……♡ そのうちだんだんメスの顔に変わっていって……♡ 最後は泣きながら犯してくれ~って自分から懇願して、果てちゃうの……♡ 陽翔くんはこうならないように、今のうちに降参して私のモノになっておいたほうがいいと思うんだけどな~……♡」

「う……あ……く、くそぉ……! 誰が降参なんか……! そ、それに俺は如月澪に再戦して……!」


売り言葉に買い言葉。

小さく呟いた陽翔の決意を聞き漏らさなかった天音は小さく嘲笑った後、自身の衣服を整え直す。


「ふーん、そう。……じゃあ、もう遠慮する必要はないわね? 陽翔くんが負けを認めるまで、徹底的に犯し続けてあげるから……♡」


妖艶に微笑む天音。

一度、コーナーポストへと踵を返した彼女が、全身のヨガウェアを脱ぎ捨てていく。

するり、はらりと衣服が床に落ち、ついに残るはレオタード生地のブラトップと、透け感の強い黒のパンティストッキングに。


「ふぅー……♡」


大きく息を吐いた天音が、試合の場へゆっくりと戻ってくる。

証明を反射して光り輝くレオタード生地のブラトップに包まれた双丘がゆっさりと揺れて。

その中央から伸びる長い首筋は薄っすらと汗ばんでおり、頬は朱色に紅潮し、額の髪を貼りつかせていて。

そのうえ、本来の姿となったことで強調された天音のメリハリのある腰回りは、くびれが一段と引き締まり、ヒップは突き出され、尻の割れ目などがくっきりと浮かび上がっていた。

彼女の全身からは、発情した女のような甘いフェロモンが立ち込め、まるでおとぎ話に出てくる淫魔のように妖艶な雰囲気を放っている。


(くそっ……! やられっぱなしじゃダメだ! しっかりしろ俺!)


自身を鼓舞しながらも、陽翔はどうにもならない己の体の疼きに焦燥を感じ始めていた。


「ねぇ〜……♡ そろそろお姉さんも我慢できないんだけどぉ〜?♡」


下着姿になった天音の身体つきは決してだらしないものではない。

むしろ抜群に整っており、いままで露呈することのなかった素肌は白磁のように美しく滑らかな肌だった。

形の良い臀部から伸びた脚は長くしなやかで一切のムダ毛などなく、まるでモデルのようなプロポーション。

その全貌が、陽翔の目の前に明らかになったのだ。


(くっ……!!な、なんてエロさだ……!!)


瞬間的に脳裏を過ったその言葉をなんとかして打ち消すも、一旦現れたイメージはなかなか拭い去ることができずに、これから行われるであろう淫靡な行為を陽翔の頭の中に想起させて。


「ふふっ♡ いいわよ、来て? 私のこと、メチャクチャにして?♡」


両拳を軽く握りしめてファイティングポーズを取る天音。

それに乗せられるように陽翔も拳を握るものの──。


「……ッ!」


天音の股間。

食い込んだパンストの奥に生い茂る密林。

キレイに整った陰毛の先に、天音の秘部があると思うと──。




(……し、試合に集中しろ!!)


陽翔は頭を大きく左右に振り雑念を振り払うものの、一度取り込んでしまった天音の毒はそう簡単に消え去ってはくれなかった。

快楽という名の、甘い甘い桃色の……。


「隙あり……♡」

「ん"ん"っっっ♡♡♡」


天音の姿に思わず見惚れていた陽翔。

一瞬で間合いを詰めてきた彼女に唇を奪われてしまう。


んちゅっ……♡ れろぉ……♡


優しく一回。

押し付けられた肉のスタンプの奥から、舌べろの先っちょが陽翔の唇の隙間を狙って入り込もうと様子を伺ってくる。


じゅるっ……♡


「ん"ん"ん"っっ!!」


BFにおいてキスは基本中の基本。

機先を制された形になった陽翔であったが、そうそうと崩される男ではない。

天音の舌先に対し唇を固く閉じ、侵入を防ぐことに成功する。

しかしそれも束の間のこと。


「んはぁ……♡ へぇ~、まだ頑張るつもりなんだぁ~♡ お姉さん嬉しいなぁ~♡」


わざとらしく呟いた天音の右手が、股間へと伸びていき……。

陽翔の玉袋を鷲掴みにする。

パンツ越しに伝わる天音の手の温度。

優しく揉みしだくようにゆっくりと動く五本の指。

玉を持ち上げるように手のひらの上でコロコロと転がされ、陽翔は天音の睾丸マッサージの感触をもろに味わってしまっていた。


「じゃあ、このまま……んちゅぅぅ……♡」

「ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」


再び天音の唇が、陽翔の唇めがけて降ってくる。

柔らかな肢体を駆使して、体を押し倒すように体重を掛けてくる天音。

大きな胸が押し付けられて形を変え、むにゅっと潰れているのが視界の端に映り込む。


ぢゅぅぅぅぅ……♡


陽翔の小さな唇を全て覆い隠すような勢いで重ねられた天音の厚い唇。

潤いたっぷりの隙間から、今一度這い出てきた舌の先が、陽翔の閉じた唇を強引にこじ開けようと動き出して。


「んむっ!?んんんっっっ!!!」


どうにか口を固く閉ざし、侵入を阻止しようとしたものの、その瞬間を待っていたとばかりに、天音の腕が陽翔の首に巻き付き、強引に引き寄せられた。


じゅぷっっっ♡♡♡


舌の押し出す力と腕の引き寄せる力。

向かい合ったベクトルの前に、玉を揉み込む手のひらも相まって……。


ぬるぬるぬるぅ……♡


強引に割られた口の中を、天音の舌が我が物顔で蹂躙する。


「んぢゅっ♡ ぢゅっ♡ はぁ……♡ ぢゅぷっ♡ ぢゅるるる……♡」


しかし、陽翔の方とて黙ってやられるわけにはいかない。

入り込んできた侵入者を退けようと、持ち主の口の中へと返そうと、自らも積極的に舌を動かしていたのだが……。


突き出した舌は、天音の長い舌にあっさりと絡め取られ、唾液交換を強いられて……ぴったりと合わさった唇同士でお互いの熱の交換会が始まってしまう。

ならばと今度は口全体で天音の舌を押し返そうと力を込めるのだが……まるで別の生き物のように蠢き、陽翔の口内を余すことなく貪り尽くそうとする天音の舌の反撃を受けてしまう。


小さくて可愛い陽翔の舌に、唾液をたっぷりと纏わせた肉厚で長い舌を押し付け、絡ませ、舐り上げる。

ぐったりと動かなくなったところで、優しく抱きしめるように締め上げながら、自らの唾液腺から分泌した粘液を流し込み続けてやる。


「んん~っ♡ んんんぅぅぅ~っ♡♡♡」


鼻から抜け抜けるような呻きをあげ、目を白黒させながら暴れようとする陽翔の身体をしっかりと抱きしめ、がっちりと固定した獲物を決して逃さない。

ことさらに男を追い込むことに長けた天音。

キスにおいては百戦錬磨の女豹であり、その上、イキ癖をつけてやった男が相手なのだ。

どこをどうすれば自分の手のひらの上で踊ってくれるのか。

どうすれば自分のキスに男が溺れてくれるのか。

全てわかった上で、陽翔に口付けを交わしていた。

それはただの口付けではない。

濃密で濃厚な交わり……。

何度も何度も執拗に吸い付きながら、陽翔の体力を奪っていくディープキス。

ようやく解放されたと思えば、間髪入れずにやってくる第二波。

しかもそれはいきなり本命の前菜となるような、濃厚極まりないベロちゅーだった。


じゅっぷっ♡ れろぉぉぉぉ♡ れるっ♡ じゅぷぷぅぅぅ♡ れるれるれるれるぅぅぅ♡


そんな天音の妙技と猛攻を前にして、陽翔の足はどんどん後退し、やがて背中はロープにぶつかってしまう。


「んっ……♡ んんん〜〜ッッ!!!」


顔を真っ赤に染め、目を白黒させながら悶絶する陽翔。

その眼前で、陽翔の唇を貪る天音の口元が大きく吊り上がっていく。


天音は知っていた。

彼が自分には敵わないことを。


「このまま上からキスで押し込んであげる……♡」


体格差を活かした責め。

股間を揉み込むことで砕けた腰。

そこに生まれた圧倒的な身長差。

従って、上から押さえつけるようなキスの断頭台が完成してしまう。

陽翔の目には、ぷるんっと震える桃色のリップが凶器に見え──。


ちゅぅぅぅぅぅ……♡♡♡


今までより、いっそう深く押し込まれた唇から流れ込んできた唾液。

天音の体の中の熱を帯びて温度が上がった粘っこい蜜。

絡みつく舌。

ぬらぬらと艶めく蛇のように、口腔内で踊り狂う軟体動物。

歯茎をなぞるかのようにねちっこく擦り付けられた天音のザラついた舌先が、陽翔の縮こまっていた舌を引きずり出す。

天音は舌を絡め取るのではなく、引っ張り出して自分の口の中で散々転がした後、ちゅうぅぅぅっと吸い上げていく。

一方で、天音の口から送り込まれた甘美な唾液は重力に従って陽翔の口の中に落ちていき、溜まりを作り。

我慢ができずに、喉の奥に追いやられた唾液の塊を一気に飲み干せば、途端に焼き切れるほどの多幸感が脳髄を襲う。

陽翔の身体は全身が火照り、汗が噴き出し、思考力は大幅に低下、呼吸困難に陥りつつもなお押し寄せる快楽に抗うことができずにいて。

さっきのラウンドと同様、天音の女体によってロープに押し付けられたまま、逃げることもできずに激しいキス責めを受けていた。


やがて、満足したかのように陽翔の口から、細長い舌をにゅるりと引き抜いた天音。

銀色のアーチを描いた透明な橋ができあがっていて。

一方で涎を垂らした陽翔の顔は真っ赤に染まっていた。


「クスクスっ♡ どう? 悔しい? 生意気な態度をとった女を懲らしめてやりたい? でも残念だったわね♡ 私はあなたの想像するよりずっとずっと……あなたが思っている以上に強いのよ♡」


動かなきゃやられる……。

陽翔の頭の中によぎる危険信号。

だけれども、テキパキと次の責めの準備を進める天音の前に、陽翔は何の行動も取れずにされるがままだった。


「──はい、できちゃいました~♡ これから陽翔くんを泣くまでいじめちゃう磔台で~す♡」


ロープに縛り付けられた四肢。

両手両足を絡め取るように通された強靭な繊維が、陽翔の身体をぎゅうぎゅうと締め付ける。

そんなロープにしなだれかかるように肘を置いて完全にリラックス状態の天音が、蠱惑的な笑みを浮かべながら陽翔の瞳を覗き込む。


「あらあら♡ どうしたのかしらぁ? さっきまで自信満々だったのに……すっかりしおらしくなっちゃったみたいね?」


天音の透き通った瞳の中に映り込む陽翔。

先程までの凛々しい目つきはすっかり鳴りを潜め、怯えの色を見せ始めてしまっているものの、陽翔の肉棒は既にビンビンとそそり勃っていた。

それを天音が見逃してくれるわけがない。


「あーあ……おちんちん、勃っちゃったね……♡」


視線を下に移した天音が悪戯っぽく微笑み、ゆっくりと腰を下ろす。

スクワットをするように、股を大きく開いた姿勢。

その目と鼻の先には……。


「こんなにも震えちゃって……♡ パンツの中で苦しそうね~♡ 今から出してあげるからね~……♡」


試合着のゴム紐に掛けられたしなやかな指先。

シュッと音がして引き抜かれたパンツの内側から、ぶるんっと弾かれた肉棒が勢いよく露出する。

先ほど漏らした精液と、とめどなく溢れ出す我慢汁のせいで中はひどい有様になっていた。


「あはっ♡ 元気いっぱいじゃない♡ こんなにガチガチになってぇ……♡ 一体誰に欲情してるのかなぁ~?」


うっとりとした声色を発した天音が、鼻先がつく距離まで近づいてくる。

つんとした独特の香り。

青臭い精子の未熟な匂い。

それを肺一杯に吸い込んだ天音が、上目遣いで見つめてくる。


「やめっ……♡ み、見ないでっ……!」


一方で陽翔は羞恥にまみれていた。

天音のことは既に超えた壁だと息巻いた挙げ句、台無し射精を強制されて、ただのキスで動けなくなるまでとろとろにされたのだ。

そこまで自分を追い込んだ張本人が、今まさに陽翔の分身へと鼻先をくっつけんばかりの至近距離でしゃがみ込み、一挙手一投足を見逃すまいと切れ長の瞳で見上げてくる。

その事実が陽翔にとって、あまりにも不甲斐なさすぎた。


「女の子のお口の中にいれるってどういうことかわかるかしら……?♡」


うっとりとした表情で問いかける天音の口から、湿った吐息が降りかかる。

その表情に陽翔の興奮は高められ、ひくひくと震える竿の先端からは、どぷりと先走り汁が溢れ出した。


「あらあら……まだ触ってないのにこんなに溢れさせて……♡ いけない子ねぇ……♡ ふふふっ……でも大丈夫。安心して? お姉さんがちゃーんと搾り取ってあげるから……♡ じゃ、まずは陽翔くんのたまたまに、中身が私のモノだってこと教えてあげなきゃね?」


「……んちゅぅぅ♡」

「あ"あ"あ"ぁぁぁ……♡」


湿った音を響かせながら、天音の桃色の唇が玉の表面に着地して、真っ赤な舌がシワとシワの溝を丁寧に舐め取り始めた。


「んれぇぇぇぇぇ……♡ ふふっ♡ 男の子はココ舐められると声我慢出来なくなっちゃうもんね~♡」


舌の上に乗せた玉をふにふにと弄び、時折匂いまで嗅いではクスクスと笑い出し、いじらしい小悪魔のような笑顔をチラつかせる。

しかし完全にその目は獲物を狙うそれでしかなかった。


「んぁっ……♡ うぅっ……♡♡」


何度も何度も、玉に吸い付いては離れていく天音の唇。

玉の表面にまぶされていく唾液が、キラキラと光ってはリングの床へと垂れ落ちていく。

やがてその刺激もどんどん強くなり、遂に陽翔の陰嚢がキュッと縮み上がりながらぴくっぴくっと震え始めた頃──。


「んちゅぅぅ……♡ はぁ……♡ じゃあ、お次はいよいよこっちかな~?♡」

「ん"ん"っっ♡♡ く、くそっっ♡♡」


「んれぇぇ……♡ ふふっ……♡ 陽翔くんのココ、すっごく震えてる……♡」


玉を弄んでいた唇がゆっくりと持ち上がり、陽翔の竿の前へと移動していく。

その動きはまるで陽翔の股間を焦らすかのように、じれったいほど遅く、それでいて妖艶な雰囲気を醸し出していた。


「ふぅ……♡ あはぁ……♡ 陽翔くんの……んっ……♡ 熱くて……ビクビクしてる……♡ もう我慢できないって感じね……♡」


天音の吐息が亀頭にかかる。

熱を帯びたその息遣いは、それだけで陽翔の快楽神経を刺激し、ビクンッと竿全体が震えてしまう。


「んふふ……♡ まだ触ってないのにそんなに反応しちゃうなんて……♡ ほんと、可愛いんだから……♡」


うっとりとした表情で、今にも陽翔の竿に吸い付かんばかりの距離にまで顔を近づけた天音。

しかし、その唇はすぐには竿に触れることなく、先端のすぐ手前でピタリと動きを止めてしまった。


「ふーっ……♡ んふーっ……♡ あ"っ♡ あ"っ……♡ く、くそっ……♡」

「あらあらぁ……♡ おねだりするみたいに震えちゃって……♡ でもダメよ? まだ……ね?♡」


じれったいまでの間が持たされる。

陽翔の肉棒は待ちきれないとばかりに痙攣し、先端からは透明な液体がとめどなく溢れていた。

竿全体が期待と焦燥で打ち震えているのが誰の目にも明らかであった。


「ん〜? どうしたのかなぁ?♡ そんな切なそうな顔しちゃって……♡」


そんな陽翔の表情を楽しむかのように見上げた天音が、意地悪く微笑んだ。

そして、自信の濡れた唇をゆっくりと、陽翔の竿の最も敏感な部分……亀頭の先端ギリギリのところへと近づけていき──。


ちゅっ……♡




ようやく待ちに待った瞬間。

最初の接触は、羽毛が触れたような微かな感触だった。

けれども、その刹那──。


「あっ……♡」


陽翔の腰が反射的に跳ね上がる。

天音の柔らかな唇が、敏感な先端にほんの一瞬触れた。

ただそれだけなのに、電流のような快感が全身を駆け巡った。

まるで脳髄を直接撫でられたような衝撃。


「ふふっ♡ そんなにビクビクしちゃって……♡ まだ一回、ちゅーしただけよ~?」

「はぁーーーッ♡ んはぁぁぁーーーッ♡」


陽翔の脳裏に閃光が走る。

これまでの人生で経験したことのない種類の快感。

全身が痙攣し、拘束された四肢がロープの中で暴れ狂う。


「ひっ……♡ あ"あ"あ"ぁぁぁっ……♡♡♡」


喉奥から漏れ出る声は、既に敗北を認めた者のそれだった。

腰がガクガクと震え、まるで天音の唇に竿を押し付けるかのように、下腹部を突き出してしまう。

本能に逆らうことができない。


「んふっ……♡ もうおねだり? 陽翔くんってば、本当に可愛いんだから……♡」


天音の唇が再び接近する。

今度は先程よりも大胆に。

その、濡れた唇が竿の先端を優しく挟み込み、ちゅぅっと音を立てて吸い上げていく。


「あああっ……♡♡♡」


陽翔の背中が弓なりに反り返る。

天音の唇が触れるたびに、身体が電流を浴びたように痙攣する。

もう抵抗する力は残っていない。

降り注ぐ天音の唇に向かって、肉棒は哀れなほどに震え続けた。


「ちゅっ……♡ んふふっ……♡ おちんちん、震えてる……♡ もっとしてほしいの?♡」


天音の唇が再び先端を捉えた

今度はさっきよりも長く。

熱い粘膜が亀頭全体を覆い、じっくりと時間をかけて。


吸い上げていく。


ちゅぅぅぅぅぅぅぅ……♡


「んあぁっ……♡♡♡ ああぁっ……♡♡♡」


陽翔の腰がガクガクと揺れる。

拘束された手足を必死に動かし、快感から逃れようとするものの、ロープがきつく締まるだけで何もできない。


「んふふ……♡ 逃げようとしたって無駄よ……? ほら、もっと深くまで咥え込んじゃうから……♡」


天音の吐息が竿全体を撫でたと同時、ぬるりとした感触が亀頭から竿を包み込んでいく。


「あ"あ"あ"ぁぁぁ……♡」


竿がぬるついた口内へとゆっくり飲み込まれていく。

長い舌が裏筋を這いながら、カリ首の溝にぬるぬると引っかかって──そのたびに、全身がぴくりと震え。

唾液で満たされたその空間は、中に入ってきた肉の棒をまるで歓迎するように、熱い粘膜で柔らかく締めつけてくる。

天音の口が生み出す圧迫感。

それはまるで熱を帯びた蛇が絡みつき、逃がさぬように締め上げてくるかのようだった。


「あっ……♡ うぅ……♡♡♡」


逃げ場のない快感に身をよじるもロープが手足を引き止める。

むしろその抵抗が無意識に腰を突き出す形となり、天音の喉奥へと竿を押し付ける形になってしまって。

奥深くまで飲み込んだ口内から溢れた長い舌の先が、チロチロと睾丸の表面をくすぐってくる。

その感覚がもどかしくもあり、同時に抗いがたい悦楽となって神経を焼いていく。


「んんっ……♡ ふふ……♡ 陽翔くんったら、そんなにおねだりしちゃって……♡」


くすくすと笑う天音の瞳は、獲物を狙う獣のようにギラギラと輝いていた。

彼女の視線が陽翔の歪んだ表情を舐めるように捉えているせいで、見られていることをはっきりと意識してしまう。

そして、その事実がさらに羞恥を煽ることとなり、天音の口内で陰茎は硬度を増していくばかりで。

舌が裏筋をなぞりながら、じわじわと根元へ。

そして喉の奥は、膨らんだ亀頭をぬぷぬぷと包み込んでいく。

唾液に満ちたその口腔は、まるで意志を持っているかのように、陰茎の表面をぬるりぬるりと舐め回していて。

微細な蠢きと締めつけの波が、竿全体をじっくりと揉みほぐしていく。


(な……っ……こんな……)


天音の丹念な口腔マッサージ。

陽翔の脳内が、快感の熱にぬかるみ始める。


「んっ……♡ じゅるるっ……♡」

「あ"っ……! くぁぁっ……! そ、そんなに吸っちゃ……♡」


ちゅぅぅぅ……♡


カリ首の溝を舌でほじくられながら、強く吸い上げられる感触に陽翔の意識が飛びそうになる中、天音の唇がゆっくりと上下し、竿の根本から先端までを丁寧に扱き始めた。

陽翔の竿の浮いた血管をぬちゅぬちゅと押し潰しながら、ふわふわの唇が竿の皮膚を圧迫していく。


じゅるる……♡ じゅぷ……♡ ちゅぅぅ……♡


「うっ……♡ あ"あ"あ"……♡♡♡」


唾液をたっぷりとまぶされた竿の表面が、天音の口の動きに合わせてぬらぬらと輝いて垣間見えていた。

ただ咥えるだけの緩やかなフェラとは違って、しっかりと肉の柱を扱きあげるような、強めの吸い上げと唇の締めつけ。

それだけじゃない。


ごきゅっ……♡ ごきゅっ……♡


竿を迎え入れるように奥で何度も喉が締まり、息を吐き出す隙間すら与えずに吸いついて、陽翔に吐精を促していく。

その動き一つ一つが的確に陽翔の弱点を突き、抗えない快楽の波紋を全身に広げていくようだった。


焦らすつもりなんてまるでない、容赦のない搾精の動き。

しかし、天音の目に映る陽翔の反応はあまりにも可愛らしくて、ついつい加減を間違えてしまう。


「んじゅっ……♡ じゅぽっ♡ ぢゅぅぅぅ……♡」

「ん"ん"ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


吸引音が耳を打つ。

まるで獲物を捕らえた捕食者の食事風景。

竿の先端から根本までを満遍なく蹂躙し尽くし、時に深く、時に浅く、緩急をつけながらしゃぶり尽くし。

前後に頭を振る天音の舌が、亀頭を舐め上げ、カリ首をなぞり、尿道口を抉れば、陽翔の腰は自然と跳ね上がってしまう。

しかし、天音はそれを逃がすまいとばかりに、浮いた腰を両手でがっしりとホールドし、さらに強く、深く吸い付くのだ。

その巧みな口淫はまさしく至高の芸術であり、陽翔はなすすべもなく翻弄され続けた。


そしてついに、決壊の時は訪れる。


どくっ♡ びゅるるるっ♡♡ どくんっ……♡♡♡


「あ"っ♡ だめ……っ♡ で、でるっ……♡♡♡」


口内へ叩きつけられるように飛び出す白濁液。

その一発目を迎えるように、天音の口内がぎゅっと窄まった。


「あ"っっっ♡♡♡ だめっっっ♡♡♡ それだめっっ♡♡♡」


どぷっっ♡♡ どぷっっ♡♡ びゅぷっっ♡♡♡


二発目、三発目。

吐き出すたびに強くなる天音の吸引。

天音の口内から溢れるくらいに放出した白濁を、天音は嬉しそうに喉を鳴らしながら飲み下していく。


「あ"っっっ♡♡♡ そんなに吸い付いちゃっっっ♡♡♡」


ぢゅぅぅぅぅぅぅぅ……どぷっっっっ♡♡♡


あまりに強すぎる吸引は、陽翔を快楽の沼へと引き摺り込む。

絶頂しても一向に終わらない快感の連鎖。

強烈な射精感から解放されない苦痛。

その全てが重なり合い、陽翔を苛んでいた。


「ん"ん"ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


喉から勝手に絞り出されるような悲鳴。

ビクビクと痙攣する陽翔の一挙手一投足を見逃さんばかりに、天音の視線が全身を舐め回す。

頭をゆっくりと動かしながらも天音がじっくりと観察するように陽翔の顔を見上げているせいで、見られていることを嫌でも意識させられて。

そのせいか、天音の喉奥まで挿入されたペニスからは際限なく、どくんどくんと脈打ちながら大量の精液が放出されていく。

陽翔の腹筋がびくびく震え、太ももが強張り、踵が宙に浮きそうになる中でも、天音は咥えたペニスを離さない。


「んふ……♡」


舌を伸ばして絡めとり、亀頭を重点的に舐め回すと、尿道口に溜まった精液をちゅるりと吸いだした挙げ句、それだけでは飽き足らず、天音はさらなる精液を搾り出すかのように強く吸引しながら口を窄めると、頬肉がきゅうっと亀頭に吸いつき、粘膜のざらつきと唾液のぬとぬとした滑りが、まるで舌全体で竿を舐め回すような──そんな錯覚を生んでいた。


じゅぞぞぞぞぞ……♡♡♡


「あ"っ♡ だめっ♡ それっ♡♡」


竿をストロー代わりにして白濁の残滓を啜り上げる天音。

睾丸の奥底に眠っていたものを引っ張り出すかのような強烈な吸い付きと、喉奥での締め付けはまさに地獄そのもので。




どぷっっ♡♡♡


「あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッ♡♡♡」


陽翔の喘ぎ声がリングに響き渡る。

涙を浮かべながら天音の責めを受け入れるしかなかった陽翔は、ただひたすらに与えられる快楽に脳を焼かれることしかできなかった──。


………


ちゅぽんっ……♡


「んはぁ……♡」


ようやく開放してくれたのは、陽翔の口から『かひゅー』という乾いた呼気が漏れ始めてから。


「あっ……♡♡♡ はぁぁぁぁーっ♡♡♡」


大きく肩を上下させながら酸素を取り込む陽翔に対して、唇の端に白い糸を引きながら天音は口角を吊り上げていた。


「ん……♡ ご馳走様……♡ 陽翔くんのミルク、とっても濃厚で美味しかったわよ……?♡」


濡れた唇を舌で拭う天音の仕草ですら、色気がありすぎて──。


「じゃ、次のラウンドにいきましょっか……♡」


未だ終わることのないスパーリングに、陽翔はゾクリとした快感を得てしまっていた──。


………


##P5 ラウンド3@尻を向けての挑発、天音の尻に夢中になる、嘘喘ぎ、尻コキ、尻で持ち上げられる、尻でコーナーポストに磔にされて射精させられる、人間椅子、顔面騎乗、呼吸管理、天音の体臭による匂い責め、踏みつけ足コキ、マゾ堕ち、恋心崩壊、ちんぐり返しで顔面騎乗される、2回目の呼吸管理、射精命令(尻に乗られた刺激で射精)


「あはは、何そのファイティングポーズ……♡」


腰に手を当て、陽翔を見下ろす姿はある種のオーラすらまとっているようで。

一方、生まれたての子鹿のように、情けのない内股でファイティングポーズを取る陽翔は、あまりにもちっぽけで貧相と言わざるをえなかった。

「ふふっ……♡ お姉さんが可愛がってあげるからね~♡」

「んくっっ……♡♡♡」


天音が笑みをこぼした瞬間、陽翔の腰に電流が流れたように震え、股間がぴくりと持ち上がる。

試合の仕切り直しとはいえ、このままずっと立ち往生しているわけにもいかない。

天音が何かしてくる前に動き出さないと……そう考えてはいるものの、さっきまでの記憶が脳裏をよぎっては踏み出す勇気が萎えてしまう。


(くそっ……! なんで動かないんだ……!!)


この時、陽翔は理解していなかった。

彼の股間から発せられる熱い欲望の渦が、既に彼の全身の血液を沸騰させてしまっているということを。


イキ癖をつけられた彼の肉体はすでに天音の支配下に置かれていたのだ。

彼女の甘美な誘惑に屈服してしまった彼の本能は、理性による行動など許さなかった。

ただひたすらに天音の淫猥な視線を欲し、天音の肢体を貪り、天音の熱を求めることに夢中になりかけていた。


「あっ……♡ ああっ……♡」


弱々しい喘ぎ声を上げる陽翔を見て、天音は嗜虐的な笑みを浮かべる。


「どうしたのかな……?♡ 私にイキ癖つけられてからずっとソワソワしちゃって……♡ もしかして、もう一回イカされたいのかな~?♡」

「ちが……う…♡♡♡」


天音の言葉を否定しようと首を横に振る陽翔だが、その声は上擦り、甘い吐息交じりに。

本当は否定したいのに、否定の言葉にすら快感が含まれてしまっている状況。

そんな矛盾がますます陽翔の劣等感を刺激し、天音の思うつぼに嵌っていくのみで。


「嘘つき……♡ 本当はこのお姉さんに、またイジメて欲しいんでしょ……?♡」

「そ、そんなわけ……ッッ♡♡♡」


陽翔は否定しようとするものの、口から漏れる吐息がそれを否定し、天音の誘惑に抗えなくなっていく。

試合が中断されてからのこの短時間。

その間も天音は陽翔に触れることなく、ただじっと見つめているだけなのに、陽翔の精神はガリガリと削られていくようだった。


「ふぅー……♡」

「んんんんんッ♡♡♡」


突如として吹きかけられた温かい吐息。


「ふふっ……♡」


陽翔が身体をくねらせたのを見て、天音はクスリと笑う。


「ほんっと、可愛いんだから……♡ じゃあ……そんな生意気な陽翔くんを、お姉さんが素直にしてあげる……♡」


「ほら、陽翔くんの好きに責めていいわよ……♡」


リングの中央に立った天音が、両腕を上げて無防備な姿勢を晒す。

無防備に晒された腋の窪み。

静かに揺れる豊満な胸。

その仕草はまさに扇情的で、天音の肉体から漂う蠱惑的なフェロモンを否応なしに感じ取ってしまう。


(ああっ……♡♡♡)


陽翔は天音の魅惑的な肢体を見ているだけで、脳の奥底まで痺れるような快感に襲われていた。

そして同時に、先ほどまでの試合で味わったあの快楽を思い出してしまい、下半身に熱が集まっていく。


「んっ……♡ く、くそっ……──ッ♡」


しかし、己を奮い立たせ、一歩を踏み出した。

天音の身体に近づくにつれて感じる甘い香り。

その芳香が鼻腔を刺激し、どくどくと脳内麻薬が分泌されるようだった。

理性を溶かしていく毒のようなその甘いフェロモンは、陽翔の体内で燻っている快楽への欲望を駆り立てるもので。


「ふふ……♡ どうしたの?♡ 遅いわよ……?♡ 早くお姉さんを気持ち良くさせてみなさいよ♡ 私は手出ししないから……♡」


なかなか手を出してこない陽翔に焦れたのか、突如くるりと回った天音は陽翔に背を向けると、そのまま両手を膝の上につき、身体を前傾にかがめて尻をかかげていく。


「あっ……♡♡♡」


むちぃ……♡


パンスト生地に覆われた天音のむっちりとした尻肉。

形の整った美しい桃のような、それでいて巨大な曲線が陽翔の目の前で、つんと突き出される。

しっとりと汗ばんだ表面はリング照明に照らされ、ぬらぬらと光沢を放っていて。

惜しげもなく晒されたその艶かしさに陽翔の喉仏がゴクリと音を鳴らす。


(くそっ……! 動け、俺の足……!!)


こんな挑発行為を前にして、何もできずにいるなど男として恥ずべきことだ。

そう考え、気力と闘志を振り絞るものの、下半身に宿る甘い熱が邪魔をするせいで身体が言うことを聞いてくれない。


「ほら、どうしたの? 生意気なお姉さんをファイターの陽翔くんがわからせなくちゃ……♡」


天音の背中越しに見える艶めかしい背筋。

肩甲骨から腰にかけてのライン。


むちっ♡


引き締まったウェストから続く太ももまでの肉感。

パンスト生地の向こうに浮かび上がる尻肉は彼女が下着を着用していないことを如実に物語っていて。


それらすべてが陽翔の視界に飛び込んできて、思考能力を奪っていく。


「くっ……!! いいだろう……! そんなに言うなら……!!」

(さっきまでは一方的にやられっぱなしだったけど……今度は違う……! 俺の本気を見せてやる……!)


震える足で一歩踏み出した陽翔は、意を決して天音のパンストに包まれたヒップに手を伸ばしていく。


「ん……♡」


指先が触れた瞬間、天音の口から微かな吐息が漏れる。

それはまるで期待を孕んだようにも聞こえて。


「ほら……もっと強く……♡ 愛おしそうに撫でてみて……?♡」


(言われなくても……!)


天音の煽りに負けじと、陽翔は両手で彼女の尻を鷲掴みにするように揉み込んでいく。

パンスト生地の下にたっぷりと詰まった熟成された脂肪。

ぬぷぬぷと指が沈み込んでしまうほどの柔らかさと、パンストのすべすべとした感触。


(やわらかい……!それにこの弾力……!)

むにゅっ♡ むにゅんっ♡


ひと揉み、またひと揉みと。

陽翔の手が意思を持って天音の臀部を愛撫すれば、彼女の口から漏れ出してくる甘美な嬌声。


「んぁ……♡ ふふ……♡ もっとぉ……♡ もっと強く……♡」


ねだるように尻を突き出してくる天音のパンスト越しに伝わってくる体温と柔らかさ。

そして、汗ばんだ肌の感触と匂い。

それら全てが陽翔の興奮を掻き立てる材料となっていた。


(あぁ……♡ すごく柔らかくて……♡)


手の平に吸いつくような感触。

まるで吸盤が吸い付いたかのような密着感。

指の関節を少し動かせば、ぷにゅん、ぷにゅんと柔らかな脂肪が弾力とともに押し返してきて、パンスト越しの肉が手のひらを圧迫してくる。


(すごい……♡ やわらかくて、あったかくて……)


その感触に、陽翔の手の動きは自然と大きくなっていった。

初めは遠慮がちだった手のひらの動きも徐々に大胆になり、まるで飴細工を捏ねるようにぐにゅぐにゅと指を躍らせて、尻全体を揉みしだいていく。

パンストが張り詰め、指と指の隙間でぷるぷると震える尻肉の感触を愉しみながら、時に指先に力を込めてみたり、時にもっと深くまで沈ませてみたり。


「もっと……♡ もっと強く……♡」


陽翔の指先が沈むほどに、素直に反応をする天音の淫らな肢体。

絶妙なタイミングで甘い嬌声を上げる天音に、この日、初めて主導権を握る側になった陽翔は興奮を抑えられず、まるで餌を与えられた野犬のように貪欲に天音の女体を貪っていた。


(もっと……もっとだ……!)


脳の奥底で暴れだす雄の本能に忠実に従った陽翔は、さらに大胆に天音の身体を弄んでいく。

手のひら全体で柔らかさを堪能するかのように臀部をまさぐりつつ、その感触を全身でも感じようと覆いかぶさり、高く突き上げられた天音の臀部に上半身を密着させて。


「ふふ……♡ 陽翔くんったら大胆……♡」


むにゅぅ……♡


「はぁ……はぁ……♡」


パンストに包まれた柔肌が潰れて形を変えて、熱くなった陽翔の吐息が天音の背中をくすぐる。

そして同時に、固く屹立した陽翔の分身が天音の尻の割れ目へと飲み込まれるように滑り込んでいって。


ぐにゅっ♡


陽翔の股間が天音の尻の谷間に挟まり、布越しに感じる天音の柔らかな尻肉に包まれる感触と、陽翔の陰茎の直ぐ側に天音の秘部が存在するという事実に、思考能力がゆっくりと溶かされていく。


(やばい……♡ こんなの……♡)


ずり……♡ ずり……♡ どぷん……♡


手のひらを大きく動かせば、天音の尻肉に挟まれた肉棒がまるで暖かいぬかるみに沈みこんでいくかのように、ずぶずぶと埋まっていく。


(こ、こんなのって……♡)


理性ではダメだとわかっているはずなのに、本能がこの状況を受け入れ始めていた。


(あ……♡ やば……い♡)


股間に伝わる生温かい体温と、女性特有の柔らかさ。

その柔らかな感触に反応したかのように、陽翔の下腹部に宿る熱い欲望が一気に増幅する。

そして、まるでそれを待っていたかのように──。


「んんっ♡ んふぅ♡」


天音が甘い吐息混じりの嬌声を漏らせば、頭の中にわずかばかりに芽生えていた猜疑の種は消え去って、天音の尻肉を堪能することの正当化が完了する。

そして、より深くまで分け入りたい衝動に駆られた陽翔は、自らの意思とは関係なく、彼女の臀部に指を食い込ませながら、上半身を前傾させ、より強く彼女の背中に身体を押し付けていく。


「もっと……♡ もっと強く……♡」


天音はそんな陽翔の痴態に気づきながらも、敢えて咎めることはせず、むしろ喜びすら滲ませた声色で囁いていた。

千両役者じみたその姿は、まさに天音の独壇場であった。

彼女の演出は、陽翔を確実に快楽の海に沈めていく一方で、天音はこの状況を心底楽しんでいた。

自分が作り上げたこの完璧な舞台で踊り続ける陽翔の姿を見るたびに、彼女の中にある嗜虐心が満たされていく。

彼が自分の手の中で喘ぎ悶える姿を見るのは至福であり、同時に支配欲が満たされる最高の瞬間だった。

この後もきっと──いや必ず。

もっと陽翔は蕩けて堕ちて、虜になる──。


その確信が、天音の中でより一層強くなっていく。

そして、その予感通りに、陽翔の瞳にはさらに深い恍惚の色が浮かび上がってきていた。


「ぁ……♡ ん……♡ んぁぁぁ……♡」


天音の尻肉に股間を擦りつける陽翔の口からは、絶え間なく甘い喘ぎ声がこぼれ出していて。

手のひらで感じる天音の柔らかな感触と、下半身から伝わってくる甘美な刺激。

その二つの要素によって陽翔の身体は完全に骨抜きにされてしまっているのだが、当の本人はまだそれに気づいてはおらず、未だ自らの責めで天音が乱れてくれると信じて疑わなかった。

その思い込みこそが、陽翔が堕ちていく原因なのだが。


むにゅぅ……♡


柔らかな臀部を手のひら全体で楽しみながら、ぐにゅっと押し込み、谷間に陰茎をねじ込んだり。


ずりずり……♡


左右の肉たぶを掴んで交互に動かし、その間に挟まれた竿を擦り上げたり。


「あはぁっ……♡ んっ……♡ ふふっ♡」


天音が漏らす嬌声は本物だと信じてやまない陽翔は、自分がどれほど無様なのかを全く理解していなかった。

様々な方法を試しながら天音の極上の身体を貪り、その都度彼女が悩ましげな吐息を漏らし、甘い喘ぎ声を発することで、さらに激しく彼女の身体を求めることに没頭していく。

このまま行けばいつか天音のことをイカせることができる……そう信じていたからこそ、陽翔は必死になって手を動かす。

だが──。


「んん……♡ ふぅ……♡ あぁ……♡」


確かに天音は陽翔の責めに反応して淫らな嬌声を上げるものの、肉体を通じて返ってくる反応は常に一定で、これだけの時間かけても天音は少しも消耗した様子を見せることなく。

だからといって、責め手を緩めたところで、天音が陽翔の肉棒を求めるように腰をくねらせば、彼女の柔らかな尻肉がねちっこく絡みついてきて。




むにゅり♡ ぢゅぷっ♡ ずりずりずり……♡


尻肉と竿とが擦れ合い、卑猥な水音を奏でるその感触に甘い吐息がこぼれてしまう。

そのうえ、パンストの生地は股間の表面を優しく撫で上げるだけでなく、時にざらざらと締め付け、時には甘噛みするように鋭い刺激を与えてきて。


「ふぅ……♡ はぁ……♡ はぁ……♡」

「んふぅ……♡ 陽翔くんってば、すごぉい……♡」


ようやく動きが止まった陽翔に対し、天音は余裕の表情を浮かべて微笑みかける。

天音のその顔には疲労の色など一切見えないどころか、むしろ楽しげな色が滲んでいて。


「はぁ……♡ はぁ……♡ ……ッッ」


一方で陽翔といえば、激しい運動の後のような荒い呼吸を繰り返すばかりで、身体から溢れ出る熱量によって頬は上気し、目は虚ろに。

天音の身体から立ち昇る濃厚な雌の匂いが鼻腔を通り過ぎ、脳を犯すように直接届いてしまい、陽翔は理性を保つのがやっとな状態であった。


「あらあら……♡ 陽翔くんったらそんなに息を荒くしちゃって……♡ まだまだ序の口なのに……♡」


陽翔の苦しむ様をニヤリと嘲笑うような声音で言った後、「だけど……」と呟いた天音の声音には明らかに愉悦の色が滲み出ていて。


「ふふっ……♡ じゃあ、今度は私から……♡」


ぐぐぐ……♡


「あッッッ♡♡♡ あ"あ"ッッッ♡♡♡」


ゆっくり、ゆっくりと持ち上がる天音の臀部。

それにより、尻の谷間に挟み込まれていた陽翔の竿が更に奥地へと飲み込まれて。


「ぁ……♡ あぁ……♡♡」


ずぶぶぶぶ……♡

天音の臀部に体重を預けた陽翔の腰も一緒に、ゆっくりと持ち上がって。


「あ"あ"あ"ッッ♡♡♡」


天音の尻肉が陽翔の股間を圧迫し、熱く滾った肉の棒が柔らかな谷間の中で埋もれていく。


ぬちゅ……♡ ぐちゅ……♡


肉茎を包み込むように押し寄せる圧迫感。

ねっとりとした柔肉の締め付けが、肉棒の表面を容赦なく愛撫し続ける。


(だ、だめ……だ……ッッ♡)


それでも天音の尻は止まらない。

ぴたりとついていた両足は、爪先立ちへ。

しかしそれすらもすぐに限界を迎えると、上昇の止まらない尻肉の前につま先がリングから離れていき──。




とうとう陽翔の全身が宙に浮いてしまう。


ぎゅぅぅぅぅ……♡♡♡


抵抗しようにも天音の尻の谷間に閉じ込められた肉竿は、自重で深くまで突き刺さってしまい。

腰を引こうにも既に浮いてしまっている身体ではどうしようもない状況。

ならばと、天音の豊かな臀部に向かって両手を回したところで──。


むにゅんっ♡


「あぁ……♡♡♡」


天音の丸みを帯びた尻に全身が埋もれていくような感触。

柔らかな臀部の弾力が、彼の全身を押し返すように跳ね返ってきて、手のひらの下から伝わる彼女の温もりがじんわりと浸透してくる。


(く……ッッ♡♡♡)


陽翔の抵抗などまるで意味を為さないと言わんばかりに、天音は。


ずるっ……♡ ぐぐ……♡


「あ"っっ♡♡♡ んんっっ♡♡♡」


陽翔の身体を尻で持ち上げ、ゆっくりと後退り始めた。


「ほらほら……♡ 逃げないの……? このままだとお尻に押し潰しされちゃうわよ?♡」


尻を突き出したまま、ゆっくりと後退する天音。


「んっ……♡ あぁっ……♡♡」


陽翔の腰に押し付けられた肉塊が、陽翔の身体を支えながら後ろへ下がり、一歩、また一歩とコーナーポストとの距離を詰めていく。


むにゅう……♡ ぐぐ……♡


押し返すような尻肉の抵抗感は依然として変わらず。

むしろその柔らかさを利用して陽翔の身体が沈んでいくのであって。


(く……そ……♡ は、離せ……ッッ♡♡)


陽翔は天音の尻肉から逃れようと懸命に身体を捩らせるものの、彼女が少し尻を揺らせば甘い快感が全身を駆け抜けて容易に抑え込まれてしまう。

そうして天音の尻に乗せられたまま。


「あっ……♡♡♡」


天音の臀部から振り落とされないように、コアラのように両腕と両足をがっちりと回し、密着しながら天音の腰にしがみつく陽翔の姿。

もし観客がいたとすれば、その滑稽極まりない光景に失笑を禁じ得ない情けのないもので。

しかしそんなことを考える余裕すらない陽翔は、ただ必死に天音の尻の動きについて行くしかなかった。


「ふふっ……♡ じゃあ、このまま押し付けちゃおうかしら……?♡」


天音の口から紡がれる甘美な宣言。


むにゅっ……♡ ずりっ……♡ ぐにゅん……♡


天音が最後の一歩を踏み込んだと同時に陽翔の背中に襲いかかるのは、クッションの効いたコーナーポストの冷たい感触と天音の熱っぽく蕩けた女体の温もり。

天音の臀部の上で散々に弄ばれた陽翔の腰がそこに押し付けられて、陽翔の身体がリングの隅に設置された柱へと磔になってしまう。


「はいっ、とーちゃく~♡」


楽しそうな声を上げる天音が腰を捻り、陽翔の腰を更に深くまでコーナーポストへ押し付けると、その柔らかな尻肉に挟み込まれていた陽翔の股間がさらに奥へと飲み込まれていった。


「あ"っ……♡♡♡ や……めろっ……♡」


陽翔が腰を揺するも、天音の尻肉に押し付けられた股間は僅かにずれる程度で、すぐに天音の柔らかい尻肉の谷間に飲み込まれてしまう。

それどころか、天音の尻がくねるように左右に揺れ、陽翔の竿を締め上げる尻肉の圧迫感がより一層強くなっていく。


「はぁ……♡ あぁ……♡」


天音の動きに合わせて揺れる陽翔の全身。

コーナーポストに背中を預けたまま天音の臀部に押し潰されて、下半身を天音の柔らかな尻肉に委ねながら陽翔は宙に浮かされた状態で快楽の泥沼にはまっていく。


むにゅう……♡

ずりずりずり……♡


「んん……♡ あぁっ……♡♡」

「あ~あ、私のお尻にも勝てないの?♡ 陽翔くんってばほんとに弱っちいのね……♡」


天音が勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、身体を捻った。


「あぁっ♡ だ、だめっ……♡ あ"あ"ぁ……っ♡」


尻の肉で圧迫されていた陽翔の腰が、さらにコーナーポストに押し付けられていく。

そして同時に天音の尻肉が妖しく蠕動し、陽翔の股間を揉みしだくように蠢き始めた。


ぐにゅっ……♡ むにゅ……♡


(や、やばい……これ……ッッ♡)


股間に絡みついてくる柔肉の感触と天音の匂い。

陽翔の全身はすっかり蕩けきってしまい、もはやまともに抵抗することもできない有様となってしまっていた。

コーナーポストに身体を押し付けられ、天音の肢体を押し返すことも叶わずに、ただただ快楽に身を任せることしか許されない屈辱的な状況。


ぐにゅ……♡ ずり……♡


「んんッッ……♡ くぅ……ッッ♡」

「ふふっ……♡ 気持ちいいでしょう……?♡ 私のお尻に食べられちゃうの……♡ ほら~、早く逃げないと、私のお尻にぺちゃんこにされて、おちんちん吸い取られて負けちゃうわよ~?♡ 女の尻に……♡」


「んうぅぅ……ッ♡♡」

(く、くそ……ッ♡ な、なんとかぁ……♡♡)


どうにかこの状況を打破しようと身体を捻るが、天音の意地悪な言葉とともに蠢く尻肉が肉棒を咀嚼するように締め付けを繰り返し、陽翔はその甘美な責めに悶えることしかできなくて。


「んんっっ……♡♡♡ くぅぅぅっっ♡♡♡」

「あぁ~、きたきた……♡ 陽翔くんの敗北の証……♡ どぷどぷ昇ってきちゃってるわよ~……♡」


コーナーポストに縫い付けられ、自らの尻の谷間で悶える陽翔にとどめを刺すかのように、天音が腰をゆっくり下から上へと突き上げて。

むにゅりと潰れた柔肉で優しく竿を揉みしだきながら、尿道を駆け上がってくる熱く煮えたぎった精液を導くように。


「あ~ほらほら、我慢無理だね~♡ どぴゅどぴゅ出ちゃうね~♡ 超えたと思ってた女のケツに押し潰されて、なさけな~いお射精、止めることができないね~♡」

「やだぁ……♡ イキたくないぃ……♡♡♡」


陽翔の瞳に涙が浮かぶ。

その瞬間を待ち侘びていたかのように。


ぐぐぐ……♡

にゅぷぅぅ……♡


天音の尻が更に持ち上がった。


「あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッ♡♡♡」


ぎゅぅぅぅぅぅっ……♡


万力のように締め上げられる竿。

持ち上がる下半身。

そして、一気に駆け上がってくる射精感に抗うことなどできるはずもなく──。


「あ"あ"あ"あ"あ"ッッ♡♡♡」


どぷっっ……♡ どぷっっ……♡ どぷッッッ……♡♡


「あらら♡ お尻に負けちゃった……♡」


天音が悪戯っぽく笑いながら呟いた瞬間、陽翔の顔面は羞恥と快楽とで真っ赤に染まり、コーナーポストに押し付けられた身体を震わせながら、勢いよく吐精を繰り返すしかなく。


どぴゅっっ♡ ぶびゅるるるっっ♡♡♡


「んんんッッ♡♡♡ ああッッ♡♡♡」


尿道を駆け抜ける灼熱の奔流。

それが出口を見つけた解放感と天音の尻肉に挟まれたままの恥辱感が混ざり合って複雑な感情を呼び起こすものの、射精の伴った快楽は確実に陽翔の脳神経を焼いていく。




「びゅくっ♡ びゅくっ♡ びゅるるぅ~……♡ ほら出しちゃえ♡ 全部出しちゃえ……♡ イケっ♡ イケっっ♡ 私のお尻に負けて……♡ どぴゅどぴゅぅ~って、全部搾り取られちゃえ……♡」

「ああっ……♡ や……ぁ…♡」


ニヤニヤと笑う天音の甘美な言葉が鼓膜を揺らすたびに、竿の中を熱いものがせり上がり、尿道を駆け抜け。

天音の嘲笑う声が鼓膜に刻まれていく中、陽翔の腰を震わせて何度も繰り返す吐精。

びくびくと脈打つ肉棒の奥底から湧き上がってくる白濁液は、天音の臀部の谷間に塞がれた出口を探し求め、鈴口から溢れ出すように噴き出して。


どぷっ……♡ どぷっ……♡ ぶびゅっ……♡


やがて、天音の尻肉の谷間で脈動する肉棒から飛び出した精液が、彼女の臀部を伝ってリングの床へと零れ落ちていく。


「あーあ……♡」


その様をじっと見つめ、小さく呟いた天音は、射精後の虚脱感と悔しさに苛まれる陽翔を尻目に、ゆっくりと腰を離して立ち上がった。


ぬちゃっ……♡


卑猥な音を立てて離れた尻肉の間からは、おびただしい量の白濁液が糸を引き、彼女の脚を伝ってリングに滴り落ちている。

そして天音自身のパンストは所々が濡れて変色し、むわっとした雄の匂いが辺りに充満していた。


「あれだけ偉そうにしておきながら……クスっ♡ ちょ~っとお尻で可愛がってあげただけで射精しちゃうんだものね……♡ ほんと……♡」


天音の視線がリングの床に転がる白濁の塊へと落ちる。

それは彼女が尻肉で絞り取った陽翔の敗北の象徴であった。


「んふ……♡ 陽翔くんってば、女の人のお尻に負けちゃったんだ~?♡ かわいそ……♡」


しかし、天音の責めはこれで終わりではなかった。

射精後、呆然としている陽翔の視界に飛び込んできたのは、精を搾り取った直後の天音の臀部。

パンストの表面に付着した白濁と、黒のパンストのコントラストが非常にいやらしく。


「はい、じゃあ休憩~♡」


天音の声と共に、むわっとした雌の匂いを纏ったパンストの生地が陽翔の顔に降りてくる。


むにゅぅ……♡


「んぐっ……!?」


むちむちと柔らかな尻肉の感触が鼻先に押し付けられると同時に、ずっしりと体重がかかり、呼吸をする度に甘く濃密な香りが肺の中を満たしていく。


(くっ……さすがにこれは……ッッ♡)


天音の臀部は見た目よりも遥かに重量があり、パンスト生地に覆われた柔らかな肉が鼻先にぐにっと押し当てられることで、呼吸をするたびにむわっとした雌の匂いと汗ばんだ肌の香りが鼻腔を刺激してくる。


「ふーっ♡ んぐっ……♡」


なんとか顔を逸らそうとしても、天音の両太ももが陽翔の頭部を固定して動けないように押さえつけてきて。


「んん……♡ ふぅ……♡」


パンスト越しに感じる雌の匂いと天音の体温に混じった汗の香り、そしてむっちりとした柔らかな肉の感触。

陽翔の鼻先が押し潰され、息を吸えば吸うほどに入り込んでくる甘いフェロモン。




(あぁ……だ、だめだ……これ……♡)


呼吸するたびに脳髄に染み渡っていく天音の香りが、本能を刺激し、理性を崩壊させていく。


(やばい……こんな状況で……っ♡)


天音が尻肉で呼吸を妨げている以上、陽翔はどうやっても天音のフェロモンを吸い込まざるを得ない。

そして彼女の放つ甘く濃厚な匂いは、麻薬のように陽翔の神経を侵していくのだ。


「んふ……♡」


天音の含み笑いが響く。


「陽翔くん、女の子に座られてるのに嬉しいのかな? それとも苦しいのかな? どっち?」

「ん"っっっ♡♡ ん"ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」


「あははっ♡ 何言ってるかわかんな~い」


ゆさゆさゆさ……♡


(ああぁぁぁぁ……♡♡♡)


顔を逸らそうと必死に抵抗するも、どかりと腰を下ろした天音の臀部は陽翔の頭蓋骨を完全に固定していて微塵も動けそうになかった。

それどころか天音が臀部の位置を調整するために腰を揺らしたことで、柔らかな肉に包まれた鼻先が余計に深く押し付けられてしまい、より濃密な雌の香りが肺いっぱいに流れ込んでくる。


(や、やばい……♡ これ以上は……♡)


甘く蕩けるような匂いが脳を犯し、思考能力を奪っていく。

身体は金縛りにあったかのように硬直し抵抗する力すら湧いてこないくせに、股間だけはみるみると膨張していき熱を持ち始める始末。


(あ……♡ だめだ……♡ このままじゃ……♡)


頭の中で警鐘が鳴り響いているにも関わらず、身体は一切動いてくれない。

むしろ、このままずっとこの幸せな状態でいたいと本能が訴えているようにも思えて──。


「あ~あ……勃起しちゃった……♡」


陽翔にとって不都合な事実。


「女の子のお尻に押し潰されたままで射精しちゃって……そのうえお顔に跨られてちんちんぴょこんって勃起させちゃうんだもんね~?♡ 」

「ん"ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」


違うと主張しようとした陽翔の言葉は、天音の大きな尻肉に押し潰されて、呻き声に変わってしまっていて。

それすらも天音の臀部は聞き入れようとせずに、むしろ陽翔の口元をぴったりと塞ぐようにより体重がかけられる。


「んぐっ……♡ ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


顔を覆うのは柔らかくも確かな存在感のある巨尻。

ぷるんと柔らかく熟成された臀部が顔面を覆い尽くし、その弾力が顔面の凹凸にぴったりと密着し、むっちりとした柔肉が押し付けられていく。


「んん"っ♡♡ んぐぅっっ♡♡♡」


必死に息をしようとしても、柔らかな肉の天井に阻まれて空気がうまく入ってこない。


(や、やばい……♡ これじゃ……本当に窒息しちゃう……ッ♡)


命の危機を感じた陽翔は必死の思いで天音のお尻をタップする。


「ん~?」


だがその抵抗も虚しく、天音はわざとらしく首を傾げるだけで。

むしろ陽翔の弱々しい抵抗を楽しむかのように、ゆっくりと臀部を押し付けてゆく始末。


「ん~? もっとちゃんと言わないと分からないよ~?」


ぐりっ♡ ぐりっ♡


(ん"ん"っ♡♡♡ い、いやっ♡♡ そ、そうじゃなくてぇっっ♡♡♡)


甘い匂いに侵され、思考力が低下してきた陽翔の脳裏に浮かぶのは、自らの最期。

女の尻に敷かれ、絶息。

そんな情けのない最期など想像したくもなかったが、顔面を覆い尽くす肉の天井は無情にも陽翔の意識を刈り取ろうとしてくる。


「ん"ん"ん"ん"……♡♡♡」


口からも鼻からも、吸気を止められるとなると生きるために必要な酸素を取り込む手段はない。

つまり今の陽翔は完全に生命線を天音の尻に握られていると言っても過言ではなく。


「んん……♡ んん……♡」

「ふふっ……♡ もうあと少し頑張れるかな~?♡」


現実は残酷であり、けらけらと笑う天音の尻がどいてはくれず。

陽翔はもはや自分の運命を受け入れるしかないのではないかと覚悟を決めつつあって。


(いやだ……♡ 死にたくない……♡)


そう思った瞬間、今まで感じていた快楽が急速に薄れていき、代わりに恐怖が心を支配しはじめる。

だがそのときだった。

顔面に乗せられた臀部が僅かに持ち上がり、小さな隙間ができたのだ。


途端に流れ込んでくる空気。


すぅぅぅぅぅぅぅ。


脳が判断するよりも早く、酸素を求めて肺が勝手に膨らむ。

鼻がひくつき、喉が鳴り、陽翔は貪るように空気を吸い上げた。


しかし、すぐに違和感が脳を焼く。


鼻腔を満たしたのは、無臭で新鮮な空気などではなく。

それは甘く湿った、女の匂い。


もっと言うなら──。


むわっ……♡


(あ、天音さんの……お尻の、におい……っ♡)


鼻の奥を刺すような濃厚な匂い。

ふわっとした色気の中に、どこか官能的な汗とフェロモンが熟れきって混ざり合ったような……そんなメスの息吹。

それを陽翔は、肺いっぱいに吸い込んでしまったのだ。


「あ"っ♡♡♡」


反射で震える身体。

乾いた肺にようやく潤いが戻ったと思ったその瞬間、陽翔の全身をゾクゾクとした快感の稲妻が駆け抜けた。


(ちがう……こんなの……♡ 空気じゃない……♡)


酸素と一緒に、天音という女が陽翔の中に流れ込んでくる。

口から吸い込んだ空気は全て、彼女の放つフェロモンによって汚染された後の、濃厚な雌の空気。

それが気管を伝って肺胞のひとつひとつへと行き渡り、身体中の細胞という細胞が染め上げられていくような感覚。

脳がどろっと溶けて、理性の鎖がずるずるとほどけていく……頭の後ろがちりちりと燻っていくような心地。


(あ……これ、ダメなやつ……♡♡♡)


本能が全力で警告を発している。

これは取り返しのつかないことになると。

だが脳はすでに麻痺してしまっていた。

一度火がついた性欲は暴走列車のように加速するばかりで止まる気配がない。

むしろ酸欠状態から脱するためにと言い訳をして、必死に酸素を取り込もうとする呼吸のせいで、より多くの媚薬が吸い込まれていく結果になる。


「ん~? そんなにいいのかしら? 私のお尻の匂い……♡」


天音が意地悪く囁いたその言葉で、陽翔は初めて自分が何をしてしまったのかを自覚した。

吸い込んだのは命綱なんかじゃない。

快楽そのものだった。

鼻腔を通り抜け肺に入り込んでくる、甘ったるく蕩けるような雌臭。

酸素のかわりに、血中にどんどん溶けていく天音の匂い。

天音の匂いに生かされてしまっていたのだ──。


(やだ……っ♡ やだやだ……っ♡ でも……♡♡♡)


「すぅぅぅぅぅぅぅ……♡♡♡」


陽翔はもう一度深呼吸を行った。

天音の女体というフィルターを通して精製された、甘ったるい空気を吸い込むために。

それは酸素補給などという生命を維持するための行為では決してない。

ただただ、天音という女の放つ濃密なフェロモンを求めるだけの……いわば中毒症状。


「んふふ……♡ 隙間から一生懸命にお尻の匂い吸っちゃって……可愛いんだから♡」


天音のくぐもった笑い声が、肉壁の向こう側から直接鼓膜へと響いてくる。


「んふ……♡ 陽翔くん、私の匂い、そんなにお気に召したのかしら……?♡」


揶揄うようなその響きの向こうから、もう一度尻の天井が降ってくる。

その瞬間、脳裏に浮かぶのは空気を得られなかった苦しさではなく、天音の匂いをもっと肺一杯に吸い込みたいという切望だけ。

身体は拒絶しているはずなのに、本能はそれを求めている矛盾。


「あらあら……♡ まだお休みしちゃだめよ~? だって今のあなたは私の椅子なんだから……♡」


ふっ……♡


(あっ……♡ やばい……♡ 来ちゃう……来ちゃうぅ……♡)


陽翔の期待に応えるように、ゆっくりと天音の尻が近づいてくる。


「んふふ……♡ ちゃんとしっかり受け止めてね……?」


むちっ♡ みちっ……♡

むにゅぅぅぅ……♡


(あ"あ"あ"っっ♡♡♡ だめっ、だめだっ♡♡ こんなのぉっ♡♡)


顔面を埋め尽くす柔らかさ。

むちむちと圧倒的な質量を持つ臀部の肉が、鼻先から背の高い順に押し潰しながら、もう一度陽翔の呼吸を掌握していく。


「んぶっ♡♡♡」


顔を横に振ろうとしても無駄。


むにゅんっ♡♡♡


横にずれた分だけ柔らかな肉が顔の別の部分に押し当てられて。


「んんぅ~♡♡♡」


正面に戻るころにはまた元の位置。


(動けない……♡♡♡ 息ができ……♡♡ ま、またあの匂いを……♡♡♡)


そして絶息の寸前で、再び開く隙間。


むわっ……♡♡♡


「すぅぅぅぅぅぅ……♡♡♡」


(あああっっ♡♡♡ まただっ♡♡ この匂いっ♡♡)


頭が痺れる。

肺の奥まで天音の匂いが満ちる。

天音の香りに抱かれながら酸素を奪われる快感。

酸素を求めて開いた喉が自然と深く息を吸ってしまい、再び天音のフェロモンが全身に浸透していく。


(や……だ……♡♡)


苦しいはずなのに、天音の尻から放たれる甘く濃密な匂いに誘われるように口が開いてしまう


「はぁ……♡ はぁ……♡ すぅぅ……♡ ふぅ……♡」


天音の尻の狭間から漏れ聞こえる自分の荒い息遣い。

酸素を求めるだけの生理現象ではなく、快楽を貪る行為に他ならない。


(やだ……♡ やだやだ……♡ こんなの……絶対変だ……♡)


頭ではそう理解しているはずなのに、身体が言う事を聞かないのだ。


「あはっ……♡ 陽翔くんったら~……♡」


むにゅぅぅぅ……♡

ゆさっ♡ ゆさっ♡ ゆさっ♡


楽しげな声と共に、今一度腰を下ろした天音が腰を軽く揺らす。

陽翔の鼻から唇にかけて形のよく肉づいた臀部がぴったりと押し当てられ、もはや一切の光も遮断された状態だった。

その中で誤魔化しようもないくらい、ぐいぐいと主張を続ける陽翔の股間。


勃起。


天音の匂いを吸っただけで、吸気反応のように反射的に反応してしまった自身の愚息。

顔は椅子にされているのに、ペニスは勃ち上がっているという哀愁漂う姿。


それを天音が見逃すはずがなかった。


(違う……俺はこんな風にされるのが好きなわけじゃない……好きじゃないのに……ッ♡♡)


心の中でいくら否定しても身体は正直だった。

甘ったるい天音のフェロモンに包まれながら、圧倒的な尻肉によって酸素を奪われる苦しさ。

それがどうしようもない快感に変わっていき、鼻腔を通じて肺へと流れ込む彼女の匂いが、まるで媚薬のように全身を犯していく。


(だめ……なのに……♡♡♡)


「あら……?♡」


わざとらしく笑う天音の気配。


「ふふっ……♡ 陽翔くんったら、顔面を椅子にされちゃってるのに、こーんなに大きくさせちゃって……♡」




尻肉のはるか天上から聞こえる嘲りの声。

天音は気づいている。

この状況に。

興奮してしまっている自分のことを。


(や……だ……♡)


否定したいのにできない。

下半身が素直すぎて、誤魔化しきれない。

尻肉に押しつぶされている鼻先から漏れる、熱っぽい吐息。


「あはっ……♡ やだねぇ……♡ 女の子のお尻に顔を敷かれちゃってるのに、ちんちんびくびくさせちゃうなんて~……♡」


(やばい……やばい……♡)


焦燥感が胸を焼く。

だが何をしようとしても天音の柔らかな肉と甘い匂いとがすべてを塗り潰していく。

思考すらまとまらない。


「だけど、ちょっと生意気ね」


小さく囁いた天音がゆっくりと体勢をずらす。

陽翔の腿の上に置いた片足をふわりと浮かせ、そのまま勃起の直上にかざし──。


ぐっ……♡♡♡


「あ"っっっ♡♡♡ ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」


天音の片足が、パンストですべすべの足の裏が、ピンポイントで捉えた肉棒に、じんわりと体重をかけていく。

陽翔の顔面には変わらず天音の質量のほとんどが預けられており、陽翔は床についた腕とコーナーポストに預けた背中でなんとか支えていて、逃げ場なんてどこにもなかった。


「ねぇ……椅子のくせに、なんでこんなに反応してるの?」

「ん"っっっ♡♡♡ ん"っっっ♡♡♡」

(ちが……っ♡♡)


言い訳をする口は天音の尻肉に塞がれて。

その上、天音の足がじんわりと陰茎のラインを踏み潰すようにぐりぐりと動き出す。


いきり立った肉竿の根元……そこに添えられたつま先が、ゆっくりと踏みしめて。

リングの床へと肉棒を押し付けながら、まずはお辞儀させるような格好を陽翔にとらせていた。


「ん~? ダメじゃないかしら……? 椅子さんは椅子らしくしないと……ね?」


天音はくすくす笑いながら、肉竿の根元から先端へと向かって足裏を移動させる。

それはゆっくりとした動作でありながら確かな圧迫感があって。

足の指先でつまむように竿を締め付けながら、指の腹を竿の血管へと押し当てるように少しずつ体重を移動させ、ゆっくりと扱く。


「ん"ん"っっ♡♡♡ あ"あ"っっ♡♡♡」

「最近の椅子は青竹踏みの機能も付いてるのかしら? ふふっ♡ なんだか気持ちいいかも……♡」


ぐにっ……♡ ぎゅっ……♡


「ん"ん"ん"っっっ♡♡♡

(だめっ♡ や、やめてっ♡♡♡)


「ん~? 何か言いたいことがあるのかな? ごめんね~、私のお尻で顔を塞いじゃってて何も聞こえなくなっちゃってて……♡」



むにゅっ♡ ぐにゅっ♡


「あ"あ"っ♡♡ んんっ♡ んぐっ♡」

「ほらほら~、椅子が喋るなんてマナー違反でしょ? 黙っててよね」


ぐにっ♡


陽翔が何か言おうとしても天音はそれを許さない。

顔面に押し付けられる柔らかな尻肉。

その圧倒的な質量が呼吸を奪い、脳に供給される酸素量を著しく減らしていく。

苦しいはずなのに──いや、苦しいからこそ、肺に染み込んでくる天音の甘い匂いがより鮮明になる。


それにだ。


ずりっ……♡ ずりっ……♡ ずりっ……♡


竿を踏みつけた足の裏が前後にじんわりと動いていくせいで、蓄積される快感は今までの比ではなかった。


「ふふっ……♡ どんどんおっきくなってるわね……♡」


天音は自身の足の指の長さを活かしてまるで鉛筆でも摘むように、親指と人差し指との間で陰茎を挟み込むと、地面に押し付けながらゆっくりと前後に扱き始めた。


「ほらほら~♡ びくびく震えちゃって……♡ これじゃ全然椅子に見えないんじゃない~?♡」


ぐにっ……♡ ぎゅっ……♡ ぬちゅっ……♡


「ん"ん"ん"っっ♡♡♡」

(やめてっ♡ 扱かないでっ♡♡♡)


天音の足の動きは明らかに意図的だった。

圧迫感を与えながらも痛みを与えない程度に加減され、わざとゆっくり時間をかけてじわじわとペニスを追い詰めていくその巧みさは、まさに数多の男性を喘がせてきた元人気風俗嬢の手腕という他にない。

そして同時に陽翔の顔面には天音の臀部の圧が乗ったまま。

肺の中には甘いフェロモンが満ちており、それもまた天音の支配を確実なものとしていた。


「ほらほらぁ……♡ いい椅子になるにはどうすればいいかわかるかな?♡」

「ん"ん"ん"っっ♡♡♡ あ"あ"あ"ッッ♡♡♡」


問いかけは残酷なほどに甘く、しかし足の動きは一切の容赦がない。

肉茎は絶妙な力加減で『ぎゅむぎゅむ♡』と圧迫されて、腫れ上がったカリ首の溝には長い足の指が引っ掛けられ、『ずりずり♡』と往復する刺激が脳髄を貫く。

足の裏と床の間に挟まれた亀頭は柔らかい母指球によって『ぶにゅっ♡』と押し潰されながらも、執拗な責めによって熱く潤った先走りがぬめりとなって滑り込むせいで、痛みを通り越して狂おしいほどの快楽をもたらしていた。


「あ~、女の子に椅子にされて気持ちよくなっちゃうなんて、陽翔くんは随分とマゾなファイターさんなのね~?」


わかっててそんなことを言う天音が憎々しかった。


顔面を押し潰す肉の重みが心地よいと感じるなんて自分でもどうかしていると思う。

けれど、天音の甘い声に罵倒されればされるほど、身体の芯が疼いてしまうのも事実であり……。

それは試合前の陽翔には考えられないことだった。


(あぁ……♡ やばい……♡ イキそう……っ♡)


顔面を圧迫され呼吸困難になって尚、その甘さに溺れそうになっている自分がいることに愕然とする。

そんな中──。


ぎゅむっ♡ ぐりぐりぐりっ♡


「ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


天音の足の指先が幹を引き絞るようにぎゅっと握り締めてきて、それと同時に足の裏全体を前後に動かしながら、ごりごりと亀頭が押し潰されていく。

あまりの激痛にも似た刺激に悲鳴を上げながらも、身体はビクビクッと反応してしまうのが情けなかった。


(い……いや……っ♡ イキたくない……っ♡ 天音さんのお尻に敷かれながらなんて……っ♡)


ごしゅっ♡ ごしゅっ♡


だが精液を搾り取ろうと亀頭を磨く天音の足使いに容赦などなかった。

むしろ陽翔が絶頂寸前だということを見透かしたように足の動きがより一層激しくなり。


ごっ♡ ごっ♡ ごっ♡

ごっ♡ ごっ♡ ごっ♡


パンスト生地による摩擦が亀頭を中心に磨き始め、肉棒を挟み込んでいた足の指の締め付けが強くなっていくにつれ、睾丸に溜まった欲望が一気に上り詰めてくる。


(ああっ♡ やば……ぃ……♡)


「あらあら……♡ もう限界なのかしら……?」


腰が砕けるような快感。

『ごしごし♡』と搾り取るように動く足の動きに合わせて、『ゆさゆさ♡』と揺れる臀部から流れ込んでくる天音の香りはどんどん濃くなっていく一方で。


「あ~♡ イクイク……♡ 女の尻に敷かれてイッちゃいますぅ~ん……♡ なーんて♡」


くすくすと笑う声と共に、踏みしめられた肉棒が天音の足裏とリングの床との間に一分の隙間もないほどに押し潰されていき。

更には、足の指先に込められた力がぎゅっと強くなって、亀頭が強く握り締められた瞬間──。


びゅぷッッッ──♡♡♡ びゅるっっっ♡♡♡ どぷっっっ♡♡♡


「んん~……♡ 出た出た~♡ 私のお尻に敷かれた椅子のくせに、マゾ確定の敗北お漏らし~♡」


天音の高らかな宣告。

それを耳にした瞬間、陽翔の股間がぶるりと震え、その勢いのまま天音の足が『ぐちゅっ♡』と肉棒を踏みしめれば。


びくびくッ♡ びくんッ♡


「あ"っっ♡♡♡ ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


ペニスを介して電流のような快感が迸り、下腹部に残っていた精液が『どぴゅっ♡』と飛び出して。

陽翔の意志とは関係なく被虐的快感の奴隷となった身体が天音の足の動きに応えてしまう。


「あはっ……♡ イッてるイッてる……♡ 結局私の言う通りじゃない♡」

「ん"ん"ん"っっ♡♡♡ ん"ん"ん"ん"っっ♡♡♡」

(いやっ……♡ やめ……っっ♡♡)


射精の度に何度もその身を震わせる肉棒を足の裏で感じながらくすくす笑った天音が、更に足の裏で陰茎を『ぐちゅっ♡』と押し潰す。

その瞬間、陽翔の腰がびくんっと跳ねてびゅるっと精液が溢れてしまったのだが、天音は構わず更に力を込めて。

足の指先で掴んだ肉棒を容赦なく踏みつけながら『ぎゅむぎゅむ♡』と足を動かしていく。


「ん"ん"っっっ♡♡♡ ん"ん"ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」

(ああぁぁ……っ♡♡ こ、壊れる……っ♡)


強すぎる圧迫感。

痛くて苦しいはずなのに、薄くなった酸素のせいで思考力が低下した陽翔にとっては、天音の柔らかな尻肉に顔を押し潰されていることが幸せにさえ感じられて。


(や……だ……♡ でも……きもちぃ……♡)


ぐちゅっ♡ ぐりぐりっ♡


「ん"ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


『ぎゅっ♡』と肉棒を踏み躙られて『ぐちゅっ♡』と亀頭が押し潰される快感。

それを何度も繰り返すうち、射精後の快感に苛まれた肉棒の奥底に、甘い痺れが積み重なっていく。


(ああぁ……っ♡ だ、だめだ……♡)


足の指先で扱き上げられる度に肉茎の根元で熱が溜まっていき。

天音の足の先が『ぐりぐり♡』と回転するように動くたびに、亀頭の先端から『どぴゅっ♡』と白濁液が飛び出してしまう。


(やだ……やだやだやだぁ……♡)


足の指で摘まむように擦られたり、踵でごりごりと叩きつけられたり。

通常の試合ではあり得ないような責めの数々。

それが射精の快感と結びつき、陽翔の性癖は天音の下半身によって歪められていく。


………


陽翔の絶頂からおよそ半時間。

彼の顔面からようやく臀部を持ち上げた天音が、顔を真っ赤にして放心状態で天井を見つめている陽翔に対してゆっくりと語りかける。


「……ふふっ♡ まだ震えてる♡」


目に光は戻っていない。

口元はだらしなく開き、舌の端から一筋の涎が垂れていて。


「ねぇ陽翔くん……♡」


足先でちょんと亀頭を小突いただけで、陽翔の肉棒は反射的に『びくんっ♡』と跳ねた。


「こんなに可愛くなっちゃって……♡」


優雅に髪をかき上げながら微笑みかけると、天音はそのまま膝を曲げてしゃがみ込み、コーナーポストへたり込んでいる陽翔の耳元へと顔を近づける。


「ねぇ、わかる? 陽翔くんはトレーナーの私に、マゾにされちゃったのよ?」

「ち……ちが……♡」


「違わないでしょ? 女の子のお尻に敷かれておちんちんおっきくさせちゃって……♡ 女の子の足でおちんちんぎゅうぎゅうされて射精させられて……♡ 女の子に虐められて興奮する男の子なんてマゾ以外の何者でもないでしょ……?♡」


(あ……やだ……♡)


心臓が早鐘を打つ。

身体は正直に反応してしまうのに、心はまだ抵抗していた。

抵抗していたつもりだった。

だがそれはもう崩れ去ったも同然。

陽翔はすっかりマゾとして開花してしまった。

この時点で陽翔の敗北はほぼ決定的だったと言える。


「違う……」

「ふふっ♡ 何が違うの? 今の陽翔くんの格好見てよ?」


すっと伸びてきた天音の手。

その長い指が、肉竿を摘み軽く摘み上げ、くにくにと指先で弄ぶ。


「ほらぁ……♡ イッたばっかりなのにもうこんなにおっきくしちゃって……♡」

「あっ……♡ い、いやっ……♡」


「いやじゃないでしょ~?♡」


ぱっと指を離すと、勢いよく跳ね上がった肉棒が陽翔の腹部を叩く。

そしてその拍子にぶるんと震えた肉茎の先端──パンスト足に磨き抜かれてツヤツヤと輝きを放つ亀頭から、とろっと透明な粘液が弾け飛び、リングの床に新たなシミを作っていた。


「ふふっ……♡ かーわいい♡」


そう呟きながら、陽翔の耳元へ再び唇を近づけた天音は。


「ねぇ……陽翔くん……♡」


吐息混じりの甘い声音で囁いた。


「これからどうしたい?」


陽翔は答えられない。

そもそも、自分が何を望んでいるのかすらわからない。

だが唯一確かだったのは。

目の前の女性への恐れと、どうしようもないほど湧き上がってくる劣情だけ。


「教えてちょうだいよ……?」


その問いかけが陽翔の脳内で反芻する。


(こわい……この人は……やばい……)


「陽翔くんは、本当に如月さんに再戦を申し込みたいんだったっけ?」


下から覗き込むように顔を近づけてきた天音の口元が歪む。

笑顔を作っていることは間違いない。

間違いないのだが、細められたその目は笑ってなどいなかった。

その瞬間、陽翔の心臓がドクンと跳ねる。


本能的な恐怖──。


だが、それとは別に陽翔の脳内を駆け巡る異質な感覚。


心臓がうるさい。

息が苦しい。

全身に冷たい汗をかいているのに、身体の奥が熱い。


(おかしい……おかしい……絶対におかしいのに……♡)


そう思った途端に腰の奥がキュンと疼いた。

ぞくりとした震えが背骨を駆け上って頭の先まで突き抜ける。

この感覚は──。


「ねぇ、陽翔くん……♡」


耳元に熱い吐息を吹きかけられ、陽翔の肩がびくりと跳ねる。


「君はこれからどうしたいのかな……?」


天音の問いかけは柔らかく、それでいて有無を言わせぬ圧があった。


「やっぱり如月さんに再戦を申し込む?」


指先が頬を撫でるように這い、顎をくいと持ち上げられる。

目の前には艶然と微笑む天音の美貌。

煌々と輝くその瞳の奥には嗜虐の炎が燃え盛っているようで。


「如月さんに勝つためには強くなればいい? でもそれって、君みたいなマゾには難しい話じゃないかしら?」


天音の言葉が耳朶を打ち、頭の中で反響する。


「マ……ゾ……じゃ……──」


陽翔の口から掠れた声が漏れる。

そうだ。

自分は確かに天音の尻に敷かれて悦んでしまった。

その快楽が忘れられない。

天音にじっと見つめられるだけで、あの屈辱的なまでの幸福感と陶酔感がどうしても蘇ってしまう。


天音の尻に敷かれた時の甘い被虐。

天音の足に踏みつけられた時の背徳的な興奮。


(ちがう……)


頭のなかで否定するたびに、心の奥底でくすぶっていた欲望が大きくなる。


「陽翔くん」


名前を呼ばれて急に現実に引き戻される。

慌てて目を逸らそうとしたのに、なぜかそれができない。

じっとこちらを見つめる瞳に囚われたように動けない。


(どうして……?)


混乱する頭の中で自問する。

どうしてこんなにも胸が高鳴るんだろう?

どうして彼女の声を聞くだけで身体の奥が熱くなるんだろう?


(おかしい……絶対におかしいのに……♡)


この状況に興奮している自分。

天音の存在が頭から離れない。

目の前の天音から視線を逸らすことができない。


(これが……マゾ?)


今まで感じたことの無い感情に戸惑いを覚えながらも、身体は正直だった。

天音の指先が再び陽翔の頬を撫でる。

まるで猫の喉を撫でるように優しく、ゆっくりと。

その動きは愛おしむようでありながら同時に支配するような強烈なメッセージ性を孕んでいた。

ぞくぞくと背筋が粟立つ。

脳髄まで痺れるような甘い衝撃が走る。

身体が勝手に熱を帯び始めるのを感じた。


「陽翔くん、どうしたの?」


天音の声が甘く響く。

耳元にかかる吐息がくすぐったい。

それなのに身体はそれを心地よく感じてしまう。


(違う……)


頭では否定するものの、身体の反応は正直だ。

視線がどうしても彼女の肢体に吸い寄せられる。

その美しい曲線を描く脚も、細くしなやかな指先も……。

そして、自分が出した敗北の証を踏みしめるストッキング足の艶かしさに陽翔は釘付けになってしまう。


「どうやらわかってきたみたいね?」


くすりと笑う天音の顔を見ることができない。

恥ずかしくて俯いたまま、彼女のことを直視できない。


「陽翔くんが今感じているその気持ちがマゾの証なのよ?」


天音の声が頭の中で反響する。

否定したいのにできない。

それどころか心の奥底ではもっとこの快楽に溺れたいと思っている自分がいる。


(違う……違うのに……♡)


「さっきまでの威勢はどうしたのかしら?」


天音の姿を目の当たりにするだけで身体が熱くなる。

吐息がかかったら全身に鳥肌が立つような感覚に襲われる。

そのくせ彼女の言葉は毒のように染み渡っていく。


この感覚は何なのだろう?

この感情は一体何なのだろうか?


それは紛れもなく恋慕だと思えた。

陽翔が恋心を抱いていた如月澪に対するものとは明らかに異質な感情ではあった。

ある種の執着であり、崇拝であり、依存であり──。


(おかしい……絶対におかしいのに……♡)


だが認めたくなかった。

認めてしまえばそれは敗北だから。


「ふふっ……♡」


天音の笑い声が心地よく耳朶を打つ。

その表情は慈愛に満ちており、とてもではないがこの状況を作り出した陵辱者のそれとは思えない。


「ねぇ……陽翔くん……♡」


甘く囁かれる声はまるで毒のように全身を蝕んでいく。

思考能力は徐々に奪われ、理性は溶けていく。


「私は君のこと……結構好きなんだけどなぁ……♡」

「──ッッ♡♡♡」


言葉が出ない。

声にならない叫びが喉の奥から溢れ出す。


(なんで……なんで……♡♡♡)


理性では否定したい。

なのに身体は正直に反応してしまう。

腰が勝手に震え、下半身がじくじくと疼き始め、先ほどまでの記憶が鮮明に蘇る。


天音の尻に押し潰された無力感。

天音の足に踏み躙られた屈辱感。

天音の香りに満たされた至福感。


全てが鮮明に思い出されて、身体が熱く昂ぶっていく。


(こんなの……こんなのって……♡♡♡)


「だから、陽翔くんのことマゾに堕として、私のものにしちゃおうと思って……ね?♡」


天音の言葉が脳内に染み渡ってくる。

ぞくりと背筋を駆け抜ける悪寒にも似た悦楽。

だが今はそんな些末なことはどうでもよかった。

問題はもっと根本的なところにある。


(絶対におかしいのに……♡)


そう、おかしいのだ。

おかしいとわかっているのに抗えない。

それどころかむしろこの状況を喜んでいる自分がいる。


(やだ……こんなの……俺じゃない……♡♡)


嫌だ、こんな自分は嫌だ。

認めたくない。

必死に否定をしなければいけないのに、身体はピクリとも動かない。


「ふふっ……♡」


天音の顔が近づいてくる。


「もう認めてるじゃない」


耳たぶに触れる柔らかな唇。


「陽翔くんは私の椅子なの♡」


甘い声が脳髄に染み渡る。


「私の所有物♡」


ゾクゾクとした感覚が背筋を駆け上り、腰の奥が疼き出す。


「違う……そんな……♡」


声にならない否定の言葉。


「ううん……そうよ?♡」


天音の囁きはまるで暗示のようだった。


「だって陽翔くんは私のお尻に敷かれて喜んじゃう変態マゾくんなんだもんね?」

「ちが……」


否定の言葉は途中で途切れてしまう。

口を完全に開けば肯定してしまいそうだった。


(違う……ちがうのに……♡)


その否定の言葉が陽翔の口から出ることを、陽翔自身が誰よりも怖れていた。それを口にしてしまえば、己の心の奥底で芽生えつつあった『何か』を完全に認めてしまうことになりそうで……。


「ほら、ちゃんと正直に言わないと、いつまで経っても終わらないわよ?」


突如、天音の手が陽翔の足首を掴む。


「あ……」


抵抗する間もなく、両脚がぐいっと持ち上げられる。

陽翔の足首を握ったまま、天音は慣れた手つきで膝を押し込み、あっという間に華奢な肉体を折り畳んでしまう。


「な、何を……っ!」


驚愕の声が虚空に消える。

眼前に晒されたのは、自分の股間から覗く天音の艶めかしい表情。

屈曲位――いわゆる『チングリ返し』。

屈辱的な体勢を強いられた陽翔の身体を、天音はさらなる羞恥の姿勢へと誘おうとしていた。


「ほら……もっと高く……」

「や、やめっ……!!」


立ち上がった天音の眼前に晒される尻穴。

パックリと開かれた両脚を閉じることもできず。

だからといって、天音の膝を支えにした背中が再びリングの上に着地することを許されず。

リング上に広げた両腕と、首の筋力とで全身を支えなければいけない体勢へ。


(あ……あぁ……♡♡♡)


羞恥にまみれた顔はみるみるうちに真っ赤に染まり、口元は情けなく半開きに。

だけど、天音のショーはまだ終わりではなかった。


「ふふっ……♡ 可愛い……♡」


ぎゅぅぅぅぅ……♡♡♡


「あ"ぁぁぁぁぁッッ♡♡♡」


突如股間を襲った快感。

見れば天音の手が、肉竿を握り締めていた。

そしてそのまま、まるで犬の散歩でもするかのように、ずるずると陽翔の身体を引き摺っていく。


「あっ♡ やめっ♡ 離してくださいっ♡」


陽翔の懇願など意にも介さず、マイペースに歩いて行く天音。

彼女は陽翔の上半身をマットへ下ろすことなく、そのままステージの端へ。

やがて目的のロープ際までたどり着くと、陽翔の両脚をリングサイドのロープでしっかりと固定してしまう。


(あ……やだ……♡)


自分の意思ではどうにもできない体勢にされる恥ずかしさと、これからされることへの恐怖心。

胸の内を支配していくのは、それらが入り混じった複雑な感情。


「ふふっ……♡ これで準備完了っと……♡」


ロープに逆さ吊りにされて無防備な秘部を晒す陽翔の視界に映るのは、楽しげに笑う天音の整った顔立ち。


「さっきの続きだけど……」


くつくつと喉奥を震わせて、天音が甘く囁く。


「陽翔くんは私のモノってこと……♡」


言葉の意味を理解する暇もなく、次の瞬間には視界が暗くなっていく。

突然の出来事に目を疑う陽翔だったが、その理由は明らかだった。


(あっ……)


眼前に広がるのは、何度も見せられたあの景色──。


スラリと伸びた美脚の先に続く艶めかしい太もも。

その付け根から続く丸みを帯びたヒップラインは、何度見ても完璧な黄金比を描いており──。


陽翔の身体は完全に逆さ吊りのまま、その視界にはパンストに覆われた天音の豊かな下半身しか存在していなかった。


「さて……準備万端ね……♡」


陽翔の顔面を跨ぐように立ち、両脚を開いた天音が、くすくすと笑いながらゆっくりと腰を落としていく。


「ま、待って……!」


咄嗟に制止の声を上げるも。


「待ちませ~ん♡」


天音の答えは残酷で。


「あ"あ"あ"あ"あ"……!!」


みるみるうちに迫る圧倒的な質量。

艶やかな布地に包まれた双丘の膨らみが視界をどんどん埋め尽くし、絶望の肉鞠を目の前にした陽翔の喉から悲痛な叫びがほとばしるものの、天音の無慈悲な臀部はまるで聞き入れてはくれず。

物言わぬまま落ちてくる様が、陽翔の目にはスローモーションに見えていた。


(ほ、ほんとに……っ♡ またあの……ッッ♡♡)


肉厚な双丘が顔面を包み込む瞬間。


むにゅぅ……♡


陽翔は息を飲む間もなく。


むち……ッッ♡


鼻先が尻肉の谷間へと沈み込み。


どぷんっ……♡


呼吸が遮られた。


「んぐぅ……ッッ♡♡」


しかし、それだけで終わるはずなく。

続いてやって来たのは──。


ずんっ……♡


大質量による圧撃──。


「ん"ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」

「あははっ♡ やっぱり陽翔くんは私の椅子がお似合いね♡」


太ももが両頬を左右から挟み込み、肉付きの良い臀部が完全に陽翔の鼻先を封じるほどの圧迫感。

じっとりと湿り気を帯びた臀部の熱気が、すべすべ肌触りのパンスト生地を通して降ってきて、繊維の一つ一つが鼻と口とを覆い尽くすように密着してくる、いわば女の密林の中へと無理やり詰め込まれた完全密封状態。


「ん"ん"っっ♡♡♡」


そんな淫靡な締め付けを行ってくる天音の下半身を、陽翔は僅かばかりの抵抗として押し上げようとするも、それも徒労に終わる。


「あはっ♡ まだそんな元気あるんだ?♡」


すっ…………ずどんッッッ♡♡♡


腰を少し浮かせた天音が、今度は勢いをつけて一気にその巨大な尻餅を陽翔の顔面に叩き落とす。

その衝撃たるや一般人であれば脳震盪を起こして卒倒しかねない威力であったが、それでも鍛え抜かれたBFファイターの陽翔は失神することなく、逆さ吊りの身体を跳ねさせて。

だけれども、突如身体に違和感を覚えることとなる。


「もう無駄よ? 完全に極めちゃったわ? 陽翔くんは身動き取れないまま、私の座布団にでもなるしかないの♡」

「ん"っっ♡♡ ん"ん"っっ♡♡♡」


陽翔の両腕。

天音に唯一抵抗できていたはずの部位は今、陽翔の顔面に正座のような形で座った天音の膝の裏に挟み込まれて、その自由を奪われてしまったのだ。


「ん"ん"ん"ん"っっ♡♡♡」

(まずい……っ!!)


当然陽翔は天音の拘束から逃れようと抵抗しようとした。

だが無駄であった。

天音はリングの上に悠然と尻を下ろし、その臀部全体を以て陽翔の顔面を完全に埋没させている。


そう、ただ座っているだけなのだ。


陽翔の顔面を、まるで綿の詰まったクッションか何かだと言わんばかりに、天音は澄ました顔をして。


その事実に、陽翔の怒りは頂点に達する。


女の尻の下で、だが。


「ん"ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」

「あらあら? どうしたのかな?♡」


「ん"ん"ん"ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」

「やだぁ♡ 陽翔くんったら、そんなに嬉しそうな声を出して……♡ ほんとに椅子に向いてるわねぇ♡」


無論、陽翔は喜んでなどいない。

むしろ喜んでいるのは天音の方であった。


「ふふっ……♡ ほんっとぉ~に可愛いんだから♡ 陽翔くんが私の椅子になってくれたおかげで、私もちょっと日頃の疲れが取れちゃったかも♡」

「ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」


陽翔は精一杯反抗するも、天音の肉厚な尻は微動だにしない。

むしろ、陽翔の抵抗を煽るように、ゆっくりと臀部を前後に揺らすことで、その柔らかな肉を余計に陽翔の顔面へと擦り付けていく始末。


「ん"ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」


抵抗する度に体内の酸素を消費して。

しかし、四肢が完全に拘束された状態では、ただビクビクと。

天音の尻の下で、深い肉の谷間を僅かばかりに震わせることしかできなかった。

そんな陽翔の精一杯の抵抗も、天音から愉しげな鼻歌のような声音を引き出すのが関の山。


「うふふ……♡ 陽翔くんみたいな男性が、非力な男の子に堕ちていくのは可愛いわねぇ……♡」

「ん"っっ♡♡ ん"っっ♡♡」


まるで愛玩動物の仔犬でも見るように、くすくすと笑みを浮かべた天音が、その美脚で自らの下半身を軽く揺らす。

天音の腰が左右に揺れ動き、豊満な尻肉がゆさゆさと波打った。


(やだ……っ♡)


当然その動きは陽翔の顔面を起点として行われるもので。


むにゅぅぅ♡ ぐにっ♡ むちっ♡


天音の肉鞠が波打つたびに、顔面はその揺れに翻弄され、パンスト生地に擦られて頬が熱を帯びていく。


「あら? どうしたのかしら?」

「ん"っっっ♡♡♡」


「ふふっ……♡」


陽翔の呻き声を楽しむように、天音はなおも尻を左右に弾ませて。

陽翔の全身から酸素を奪い去っていく。


ゆさゆさ……♡

むにゅっ♡ ぐにゅっ♡


「ん"っっっ……♡」


やがて訪れるのは呼吸困難による酸欠。

無駄な抵抗を続けた身体は、急速に酸素を失っていく。

そして──。


(あ"……っ♡♡♡)


ぼやけていく視界。

意識が遠のいていき、何もかもが真っ白に。

そんな中に浮かび上がってくるのは、天音の匂い。

甘美な誘惑。

これをもう一度体内に取り込んでしまえば、きっとこの苦しみから解放される。

そんな予感が胸をよぎった刹那──。


すっ……♡


(あ……♡)


わずかに生まれた隙間。

そこから流れ込んでくる天音のフェロモンたっぷりの空気。


「すぅぅぅぅっっ♡♡♡」


酸素を求めた本能が反射的にそれを吸い込む、吸い込んでしまう。

鼻腔に直接流し込まれる天音の香りは甘く芳しく、まるで媚薬のように脳を蕩けさせ。


(あぁ……♡ こんなの……っ♡)


肺が天音の香りで満たされるたびに全身が喜びに震え、脳内は快楽物質に満たされてゆく。

身体中を支配する快感の奔流に飲み込まれていく感覚に、じくじくと脳裏が疼き出す。


(だめ……だめだ……♡)


頭の片隅では危険信号が鳴り響いている。

しかしそれさえも甘い天音の香りにかき消されて。

天音の尻肉に埋め尽くされた世界で、ただ一つの救い。

ほんのわずかな呼吸の自由。

けれどそれこそが最大の罠だと気づいていない陽翔は、その自由を与えてくれた女の尻に感謝すらしてしまう始末であった。


(あ……♡ だめ……♡)


だがそんな甘い香りに溺れている甘美な時間は、唐突に終わりを迎える。


ずんッッッ♡

むにっ……♡


顔面に再び走った衝撃。

天音の下半身が再度降りてきて、陽翔の呼吸を遮った。


「ん"っっ♡♡♡」


肺の中の酸素が強制的に吐き出される。

今度こそ終わりの時が近づいている。

天音の香りと圧迫感に支配され、思考能力がどんどん低下していく。

もうこのまま意識を飛ばしてしまうしかないのか──。

そう思った矢先であった。


すっ……♡


(あ……♡)


隙間ができる。

それは天音からの施しであった。

甘美な酸素と匂いとを求めて陽翔は──。


「すぅぅっっ♡♡♡」


必死に空気を吸い込もうとしてしまって。


「んふっ……♡」


天音がくすりと笑う声が響く。

まるで獲物の無様な姿を眺めるような愉悦の含みのある声。

その声にすら反応してしまう自分が情けなくて、悔しくて仕方がないのに。


(あぁ……♡ この匂い……♡)


天音の香りで肺を満たすことに必死であった。

それは陽翔にとって麻薬に等しく、嗅げば嗅ぐほどに快楽中枢を刺激されてしまう劇薬。


「ほらほら、もっと吸って?♡ 私の匂い……♡」

「んん……♡」

(ああ……♡ やばい……♡)


天音の尻がまた近づいてくる。

しかし、今度は密着せずに、呼吸を完全には奪わずに息苦しいほどギリギリの距離に留まっていて。


むわぁ……♡


「んん……♡」


天音の香りがふわりと鼻腔を満たす。

同時に柔らかく温かな感触が唇を包み込み、陽翔は思わず甘い吐息を零してしまった。


(だめ……♡ これ以上息をしたら……また……♡)


そうわかっているのに、本能が天音のフェロモンを求めることを止められない。


「嗅ぎたいんでしょ?♡ ふふっ、じゃあ陽翔くんには一番濃いところを嗅がせてあげる♡」

「んんッッ♡♡♡」


その囁きとともに、天音の身体がゆっくりと前後運動を開始する。


ずり……♡ ぬりゅっ……♡


(あっ♡ あっ♡ やだっ♡)


鼻先に薄く接した天音のパンスト尻が上下左右に円を描きながら動いていけば、陽翔の顔面に絶え間なく流れ込んでくる甘い刺激。

肉の谷間の奥の茂みに宿っていた芳香が鼻孔をくすぐり始める。


(やだ……っ♡ 動かないでっ……♡ お願いしますっ……♡)


心の奥底では拒絶し続けているつもりだった。

だが天音がゆっくりと腰を回せば、じんわりと汗ばんだ皮膚の熱を纏ったパンスト生地が顔面を撫で回し、その妖艶な感触だけで陽翔の理性を容易く溶かしていく。


「んん……♡」


鼻腔をくすぐる甘い香りに思わず息を漏らしてしまう陽翔の姿はまるで飼い主に甘えるペットのよう。

しかし陽翔はこの時、まだその事実に気付いていなかった。

ただ目の前の誘惑に抗えず、身体は快楽に溺れ、思考は徐々に霞んでいったのだ。


──あぁ……♡ これは……♡


天音の体温が直に伝わってきて、薄く湿ったストッキングが頬を滑る。

鼻先に絡みつく濃厚なフェロモンを嗅げば胸の奥がどきりと跳ねる。


(やだ……これ……♡)


──どうしようもなく気持ちいい……♡


天音の熱を持った柔らかな膨らみが鼻先でぐにゅぐにゅと蠢き、脳内に響く卑猥な水音と淫靡な香り。

身体を揺するたびにストッキング生地越しに感じる肌の感触が心地良過ぎて堪らない。


(だめなのに……♡)


「どうかしら~? 私のお尻のマッサージは……♡ 頭の奥の奥までとろとろにほぐされる気分なんじゃない?」


天から降りてくる天音の優しい声音。


「あっ♡ あっ♡ ん"ん"ッッ♡♡♡」


ぐりぐり……♡ ぐにぐに……♡


尻肉の谷間を顔面に擦り付けられるたびに濃縮されたフェロモンが肺の中へと満たされ、脳内麻薬が分泌されて。

理性も思考力も次第に削ぎ落とされ、ただただ気持ち良いという感覚だけが残っていく。


(あぁ……だめ……やばい……っ♡)


「ふふっ……♡ 身体がびくんびくん反応してるわよ?♡ お尻の匂い吸って気持ちいいの? ねぇ?♡」


天音が楽しげに囁くその声もまた甘く頭に響く媚薬のようだった。

身体はすっかり抵抗を忘れて無防備に。

もはや陽翔の自我はこの快楽の波に完全に飲み込まれていった。


ぐにぐに♡

ぐぐっ……♡

むにゅぅぅぅ……♡


そんな思考を押し潰すように、天音は今一度、その柔らかな双丘を陽翔の顔面へと押し当てる。

今度は優しく、ふんわりと。

羽毛布団で包み込むかのように。


「ほら……♡ ちょっと隙間作ってあげるから……♡ 今度は息吸うの我慢してみる……?♡」

「んんんんッッ!♡♡♡」


呼吸の自由は与えられている。

天音が意図的に尻を浮かせて作った僅かな空間。

しかし天音の口から放たれた言葉は、呼吸を我慢しろという指示。


「んぐぅッッ!!♡♡♡」


僅かな隙間から漏れ出てくるのは甘く濃厚なフェロモン。

天音の尻から解き放たれたばかりのフェロモン。

天音の体液に含まれる雌の成分を凝縮したかのような濃さ。

それを呼吸を我慢して浴び続けるというのは──拷問と呼んで差し支えなかった。


「あらあら……♡」


天音のくすくす笑いが響く。

だがそれは嘲笑ではなく、むしろどこか愛おしさを孕んだような優しい声音だった。


「また吸っちゃうの?♡」

「んんッッ!!♡♡♡」


尻が迫ってくる。

その圧迫感は暴力的で、それなのに甘い誘惑でもある。


(やだ……やだやだやだ……っ♡)


呼吸を我慢することの辛さは言うまでもなく。

だが、呼吸を我慢する方がずっとマシだと頭ではわかっている矛盾。

この濃密なフェロモンを吸い込んでしまえば、また理性が溶かされるだろう。

そんなことは百も承知なのに──。


「んんッッ!!♡♡♡」


陽翔は必死に抵抗を試みる。

しかしそれも虚しく。


むちっ……♡ ぎゅむぅぅ……♡


(あ……やばい……♡)


尻が完全に降りてくる。

その重量に圧迫され、完全に遮断される呼吸。

だけどそれも一瞬のこと。

天音の尻はまたすぐに隙間を作り出す。


(あ……っ♡♡♡)


その時、陽翔の頭の中に浮かんだのは酸欠による苦しみの記憶。

天音の尻が陽翔の顔面を押し潰したのはほんの一瞬。

しかし、その一瞬だけで十分だった。


「すぅぅぅぅぅぅ……♡♡♡」

「ふふっ……♡ 吸っちゃったわねぇ?♡ せっかく我慢できるかもってチャンスを作ってあげたのに……♡」


すかさず降ってくる天音の嘲笑。

だがそれすらどうでもいいほど、陽翔は天音の下半身が発する匂いに溺れてしまっていた。


「すぅぅぅぅぅっっっ……♡♡♡」

「もう~……しょうがない子♡ ふふっ……たくさん吸って、気持ちよくなりましょうね~……♡」


毒だった。

それは、BFファイター陽翔の鋭い牙を腐らせる甘い甘い猛毒だった。

このまま続ければ陽翔が二度と女に勝てなくなる。

それをわかってて天音は甘い猛毒を注ぎ続け、陽翔の身体を自分色に染め上げようとしていた。


これまでも何人もの男を天音は狂わせてきた。

何もBFの試合だけではない。

自らの所属していた風俗店において、時には訪れた一般客ですらもその身体とテクとで骨抜きにし、美貌と匂いとで虜にしてきたのだ。


そんな天音が初めて入れ込んだ男。

それが陽翔であった。


「ふふっ……♡」


天音は静かに微笑んだ。

まるで我が子を慈しむ母親のような優しさと愛情がその声には込められていた。

陽翔が吸い込む度に天音の雌フェロモンはどんどん濃密になっていた。

そう、天音自身も自らの興奮を抑え切れていなかったのだ。

だからこそ、甘く濃密な雌の香りがその身体から滲み出していた。

そして、その匂いを吸い込むたびに陽翔の自我はどんどんと崩壊していく……いわば、危険な蜜毒であった。


「もっと吸いなさい?♡ 私の匂いで陽翔くんの肺をいっぱいにしてあげるから♡」


天音の艶っぽい囁き声が鼓膜を震わせる。

その一言だけで背筋がゾクリと粟立った。

同時に、下半身からはまたも快感の波が押し寄せる。

陽翔の股間は今や完全に臨戦態勢に入っており、天音の声に呼応するようにびくびくと脈動していた。


(ああ……♡)


それはもはや禁断症状のようなものだった。

甘い天音の匂いが吸い込めなくなるだけで身体が切なくてたまらなくなり、一刻も早く天音の匂いに包まれたいという欲求が沸き上がって来るのだ。


抗えない──。

否、抗うことすら許されない。

それほどまでに陽翔の心は天音の支配に絡め取られてしまっていた。


「ふふっ……♡」


天音の愉悦を孕んだ笑い声が聞こえる。

彼女は自らの手のひらで踊る陽翔を見て満足している。

彼女は自らの尻の下で悶える陽翔を見て心底楽しんでいる。

そんな事実が悔しくて堪らない……はずだったのに……はずだった……のに……。


「すぅぅぅぅぅ……♡」

(あぁ……♡)


身体が、心が、魂が……天音の匂いに溺れていく。

彼女の香りに満たされていく。

溶けていってしまいそうなほどに。


(あ……♡)


天音の身体で包まれたい。

天音の身体に包まれたい。

天音の身体で──。

天音の身体に──……。


「あ~、陽翔くんのおちんちん……♡ 勝手にマゾ堕ちしようとしてるわねぇ~……♡」


「あぁぁ……♡」


天音の嘲笑交じりの声が聞こえる。

同時に下半身から押し寄せる快感の波。


「どうしたの?♡ 答えてみなさい?♡」

「あ……♡ や……♡」


「ん~……どうしたのかな~?♡ 私の目の前で腰がくねくね動いちゃってるけど……♡」


陽翔の否定の意思とは裏腹に彼の身体は正直だった。

知らず知らずのうちに動いていた腰。

ロープに磔にされた下半身が揺れることで、天音の眼前に晒された勃起ペニスがピクピクと震え、まるで天音に媚びるかのように情けない姿を晒していた。


それだけではない。

天音の嘲るような言葉に反応してしまったのか、キュッと縮み上がった睾丸が、ぷるぷると震え出す。

そして連動するように、亀頭の先端からも大量の我慢汁が漏れ出して。


「あっ……♡ あっ……♡」


まるで催促をするかのように肉茎がびくびくと痙攣し始めた。


(いやだ……っ♡ やめて……っ♡ やだぁっ♡)


天音の嘲笑が止まらない。

それどころか、彼女はわざとらしく口角を上げて、嗜虐心たっぷりの笑みを浮かべながら言葉を続ける。


「ふふっ……♡ このまま出しちゃうと、陽翔くんのおちんちん、完全に私に躾けられちゃうわねぇ……♡」


その言葉は、まるで悪魔の囁きのようだった。

甘く蠱惑的な響きを持つそれは、理性を溶かす魔法の言葉となり、ある種のトリガーとなって──。


(あ……♡ やだ……♡)


身体が、頭が、腰の奥が……熱くなる。


(やめて……♡ ほんとにぃ……♡ これ以上は……ッッ♡)





「ダメよ……♡ ほら……出しちゃえ……♡」





「んんッッ!!♡♡♡」



天音の尻が降りてくる。

むちむちとした柔肉でできた巨大な蓋。

それが陽翔の顔面に落ちてきて、どんどん視界を埋め尽くして。

肉付きの良い臀部全体が、『むにゅり♡』と顔面を優しく包み込んでいって──。


「ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"っっっっ……♡♡♡」


どぷっ……♡ とろぉぉぉぉぉ……♡


それはあまりにも情けのない射精だった。 

勢いもなく、量も少ない。

まるで、天音の尻肉の重みに押し出されたかのような精液が、とろりとペニスの先から滴り落ちて、天音の眼前に晒されたのだ。


(あぁ……♡ やだ……♡)


今の陽翔には耐え難かった。

そんな情けない自分の姿が。


「あらあら……♡ 陽翔くんったら……♡ お尻に乗られただけでイッちゃったの?」


くすくす笑う天音の声が尻を通して響いてくる。

同時に鼻腔を襲う天音の甘いフェロモンと、むにゅりとした尻肉の感触。


とぷっ……♡ とろろろろぉぉ……♡


(いやだ……いやだぁっ♡)


身体が言うことを聞かない。

天音の尻が顔面を圧迫する度に、搾り出されるように肉茎の先端から勢いのない精液が溢れ出す。

まるで天音の尻の谷間に埋もれて窒息寸前の虫のように、情けないほど弱々しい射精が止まらない。


「あらあら……♡ ふふふ……♡」


意識を手放す前に聞いた最後の言葉は、愉悦に浸りきった天音の笑い声だった──。


………

……

…

##P6 敗北の味@続行、自らの痴態を晒される、マゾの快楽に目覚める、手コキ、対面座位、天音の秘部の恐ろしさ、名器への挿入、名器責め(挿れただけの状態で責められる)、出したいのに出せないまま責められる、好き好き責め、キスハメ、恋奴隷化、天音の性欲の暴走


「──ようやくお目覚めみたいね♡」

「んっ……♡ あ……♡」


天音の囁くような声が聞こえてくると同時に、陽翔の顔面を覆っていた柔らかな肉圧が退いていく。

顔面全体を包んでいた温もりが消えて、視界に差し込む眩しい光。

そしてそれと同時に陽翔の目に飛び込んでくるのは、天音の満足気な笑顔。


「あ……♡ んん……♡」


未だに朦朧とする意識の中。

それでも彼は本能的に察知した。


──負けた。


その言葉が頭に浮かぶと同時に、陽翔の胸の内に虚しさと悔しさが広がっていく。


(負けて……しまった……♡)


試合という名の勝負の最中であるにも関わらず、天音の身体に屈服させられてしまって、あれだけ情けない射精をしてしまったのならば──。


「お、おれは……」

「そうね、陽翔くんはBF選手としての尊厳とプライドが粉々に砕け散ってしまったの。そして、その代わりにマゾの悦びを得たの」


全身が気だるく指一本動かせない陽翔の代わりに、天音はロープに逆さ吊りしていた彼を下ろし、肩を貸すようにしてコーナーポストへと運んで、そこへ背中を預けさせる。

その途中にも、天音は陽翔の耳元で彼の心の奥底を抉るようなセリフをささやき続けていた。


「陽翔くんは私のお尻で潰されながら敗北お漏らししちゃうような哀れなマゾに成り果てたのよ?」


「でも良かったじゃない、おかげで気持ち良かったでしょう?」


「だってマゾになった男の子は、み~んな、射精の時、気持ちよさそうにしてるじゃない」


「試合に負けちゃった悔しさよりも、マゾ射精の気持ちよさの方が勝っちゃうのよね」


天音の言葉を反論できずにいる陽翔は、その胸に込み上げてくる悔しさを吐き出そうにも吐き出すことができないまま。


「ほら、座りやすいようにお尻を上げるのよ?」


天音に促されるままにコーナーポストへと腰を下ろす。

全身を労わるような天音の優しさが、逆に陽翔の悔しさをいっそう掻き立てていく。

天音の言葉に陽翔は唇を噛むことしかできなかった。


「違う……俺は……まだ負けてなんか」

「あら、そう?」


天音はくすりと笑うと陽翔の顎をぐいっと持ち上げた。

その瞳に映る自分自身の姿を見て陽翔は息を呑む。


「今までの分、全部録画してあるから……♡」


差し出されたタブレットの中に映っているのは間違いなく自分の痴態であり、そしてそこに写っている自分は──。


「──ッッ!!♡♡♡」


陽翔は目を見開く。

動画には自分の顔を尻で押し潰し、そして自分の身体を徹底的にいたぶりつくしていく天音の姿が記録されていた。

画面の向こうの自分は──。


──快感に身を委ね、恍惚とした表情で何度も顔面を尻に擦り付けていたのだ。


「あ……♡ あ……♡ あぁぁ……♡」


自分でも信じられないほど艶めいた声が出た。

心臓がどきどきとうるさいくらいに鼓動する。

視界がぼんやり霞んでいって、呼吸すらままならない。


「ふふっ♡ 覚えてる? 今陽翔くんが見てる画面の中の姿が、陽翔くんの本当の姿なのよ?」


天音の声はどこまでも優しかった。

聖書に出てくる聖母のように。

あるいは天使のように。


「──ッッ♡♡♡」


思わず声が出る。

動画の中の自分は、完全に天音に堕ちている。

顔中を紅潮させながら快感に身悶えし、涙を流しながら喘ぎ声を上げ、自ら天音の下半身に向かってキスをするように──。


「あっ……♡ あっ……♡」


陽翔の全身が熱を持って火照っていく。

自分の痴態を見せつけられ、そしてそれが現実であることを突きつけられて。


(俺……俺は……ッッ♡♡♡)


恥ずかしさと悔しさとで涙が溢れてきて止まらない。

どうしてこんな姿にさせられているのかわからない。

この画面の中の自分を、自分自身と認められない。


「ふふっ♡ ちょ~っとパニックになっちゃったかしら? 快感ドランカーって言ってね、快楽の沼に嵌まったまま理性飛ばしちゃうと、意識のなくなってた間にされちゃってたことや自分のしてたことが信じられなくなっちゃって、頭ぐちゃぐちゃになっちゃうの。陽翔くんみたいに、マゾ堕ちしたら特にね?♡ すごかったわよ~♡ 私のお尻に夢中になっちゃって、まるで犬みたいにペロペロ舐め回してたんだから~……──♡」


天音の口から紡がれた言葉を頭の中で処理するだけでも精一杯。

自分が見たものの意味を考える余裕など到底ない。


──嘘……だ……。


陽翔はただ呆然と画面を見つめていた。


──嘘だ……。

──まさか……俺が……。

──こんなことをしてたなんて……!


動画の中の陽翔は明らかに普段とは別人のようで。


(嘘だ! 俺はこんな人間じゃ……!)


彼の身体は震えていた。

それは恐怖ではなく恥ずかしさによるものだ。

これまで積み上げてきた自分の信念とか誇りとか矜持とかそんなものが一気に崩れ去ったような感覚。


なのに──。


「ほら、見てよこれ~……♡ 」


再生されるのはつい先程の自分の姿。

だが、それが自分だと認めたくない。

なぜなら──。


「う、うそ……」


動画に映る男はまるで別人のようだった。


──嘘だ! 嘘だ!


画面の中の自分は、天音の大きなお尻に夢中になっていて──。

天音がカメラに向かって何か喋っているが内容は耳に入って来ない。

ただ、自分ではない誰かが醜態をさらけ出しているという事実は理解できる。


「あっ……♡ あっ……♡ あっ……♡」


動画の中で小さな声を上げる自分は天音の下半身に縋りついていた。

その表情は快楽に蕩けきっていて、目はとろんとしていて焦点が定まっていない。

まるで何かに取り憑かれているようだった。


「これが……これが俺……?」


震える声で呟く。

しかし天音はただ笑みを浮かべながら陽翔の耳元にそっと唇を近づけて──。


「……そうよ?♡」


低く囁いたその声は、小さな振動となって鼓膜を震わせる。

それはまるで媚薬のように脳髄に染み込んでいって──。


「ほら……思い出してみて……」


天音は囁くようにそう言うと、陽翔の頭に優しく手を置いた。


「私が陽翔くんのおちんちんを咥えてあげた時……どんな風に感じてた?♡」

「あ……」


陽翔は呆然と呟く。

そう、確かに自分は彼女の口の中で果てた。


──あぁ……。


動画に映っているのは間違いなく自分なのだと。

そう思い知らされた瞬間、陽翔の全身から力が抜けていく。


「さぁ……思い出して……♡」


天音は楽しそうな笑みを浮かべながら言葉を続ける。


「どんな気持ちだったかしら? 私の手で台無し射精させられた時……♡」


「私のお口の中に咥え込まれちゃった時……♡」


「私のお尻で射精させられただけじゃなく、私に座られて足で射精させられたんだよね?♡」


「啖呵切って挑んだ相手に何度も射精させられて……♡」


「私の尻に座り込まれて……♡」


彼女の声には嗜虐的な色が滲んでいた。


「陽翔くんは、私の椅子になっちゃったんだよね……?♡」

「……ッッ♡♡♡」


その一言で脳内にフラッシュバックするのは天音に躾けられた肉体に残された快楽の痕跡。


「ふふっ、思い出したみたいね……♡」

「ちが……ッッ♡」


「まだ否定するんだ……♡ 強情だねぇ♡」

「ちがう……ッッ!!♡♡」


「じゃあ何で勃ってるの?♡ 」

「あっ……♡ あっ……♡」


「ほら……♡ 拒絶するフリしちゃってるけど、ここは正直よね……?♡」

「やめ……っ♡♡♡」


天音は陽翔の股間へと視線を落とすと、くすりと笑って。


「ふふっ♡ マゾ堕ちの証拠に勃起しちゃってるじゃない♡」


指先で肉竿をつついた。


「あっ……♡」


それだけで全身が震え上がり、さらに強く勃起してしまう。


「あっ……♡ あっ……♡」


──そんな……そんなことはない!


心の奥底から否定する声が上がる。

だが、それ以上に強く胸を締め付けてくるのは羞恥心。

自分の浅ましい姿に嫌悪感すら覚えてしまうものの、それと同時に湧き上がった感情は──。


──もっと、もっと天音に酷いことをしてほしい……♡


そんな忌々しい感情が陽翔の心に浮かんできて。


(違う……♡ こんなの……違う……ッッ♡♡)


そう否定するのに、身体は疼き始める。

下半身が熱を帯びていくのを感じる。


──俺は……こんなやつじゃない……!!


そう思うのに。


──もっと……もっと俺を滅茶苦茶にしてぇ……♡♡♡


自分の中にいるもう一人の自分がそう叫んでいるのを感じて。


「ふふっ……♡」


天音は再び楽しげに笑うと、陽翔の耳元に唇を寄せる。


「ほら……陽翔くん♡」

「あ……♡」


「認めなさい……♡」

「あぁぁ……♡♡」


──違う……! こんな……俺は……知らない……!!


そう思うのに。


「陽翔くんはマゾ堕ちしちゃったの……♡」

「あっ……♡♡♡」


天音の甘い言葉に身体が勝手に反応して。


「だから、もう二度と女に勝つことなんてできないわ……♡ だって、女の子の匂いを嗅いだだけで……くすっ♡ こうなっちゃうんだもの♡ それだけじゃなくて、女の子の尻に座られただけで射精するみたいな雑魚マゾに……♡ これが証拠よ?」


天音の手のひらが再び肉棒へと伸びていく。

ひくひくと震え、何者かに怯え懇願するかのように先端から白濁を垂れ流し続けるその皮を指先でつまんで軽く引き伸ばすように引っ張り。

そして──。


「ふふっ……♡ お漏らし射精したおちんちん……♡ 変態マゾちんぽちゃん……♡」

「あっ……♡ やめ……ッッ♡♡」


ぐちゅぐちゅと弄ばれながら罵倒されてしまえば、陽翔の身体にはますますとろとろとした快楽が走り抜けた。


(やめろ……やめろぉ……っ!!)


そう叫びたいのに身体は完全に天音の言いなり。


「ふふっ……♡ 陽翔くんはもうBF選手じゃなくて……♡」


天音の指が肉竿を弄るたびに脳裏へ稲妻のような快楽が駆け抜ける。


「マゾくん……♡ 私専属のマゾくんになったのよ……♡」


「や……やだ……ッッ♡♡♡」


心は否定するのに身体は快楽に飲み込まれていく。


「そうよねぇ……♡ 最初はみんなそう言うもの……♡ だって、男の子ってプライド高いからね~……♡」

「──ッッ!!♡♡♡」


耳元に響く甘い声に脳内を犯されながら。


(やめて……!!)


心の中で必死に訴える。


──でも駄目だ……。


天音の甘い言葉は容赦なく陽翔の心を追い詰める。

そして、その心に隙ができれば。


──あ……♡


天音の甘い言葉に心の壁が決壊していく。


──やめてくれ……!!!!


懇願するように叫んでも意味はない。


「でもね……♡」


天音は陽翔の耳元で囁く。

その声は甘く優しくて、どこまでも蕩けるような媚薬のようで。


──お願いだ……もう勘弁してくれ……。


心の中で懇願する。


──助けてくれ……!


だがそんな願いも届かない。


天音は更に耳元で囁く。

その言葉は呪いのように、陽翔の脳内に刻まれていく。


「でもね……陽翔くんが望むなら……」


甘い声色。

まるで悪魔の囁きのように。


「特別なご褒美をあげる……♡」


天音の言葉が意味するところ。

それは考えなくてもわかっていた。

なぜなら。


「何回も言ってるけど、私、陽翔くんのこと大好きなの♡ 陽翔くんが欲しいの♡」

「……ッッ♡♡♡」


その言葉はどこまでも甘く優しい響きで。

しかしそこには確かな命令も含まれていた。


(やめろ……!!)


心の中で叫ぶのに身体が動かない。

身体が天音の甘い命令に従ってしまう。


──あ……♡


「ほら、言ってみて……?♡」


甘い誘惑に……負け……負け……る。


「ん……ッッ♡♡♡」


天音の言葉に。


「陽翔くんも私のこと、好きだよね?」


その言葉に。

その甘い誘惑に。


(──ッッッ!!!♡♡♡)


心は抵抗するのに。


「そうよね……?♡」


甘い声色に……ッッ♡♡


「でね……陽翔くんが望むなら……私も……んふっ♡」


肉竿から手を離した天音が、音もなく立ち上がる。

その動作がまるで陽翔への宣告のようだった。


陽翔の身体に覆いかぶさる天音の影。

そのままぐいっと片足が一歩だけ前へ。

脚が開かれた瞬間、陽翔の視界に淫靡な景色が流れ込んでくる。


薄いパンスト越しに浮かび上がる股間──透けた茂みの奥からとろりと垂れた透明な蜜が、天音の体温によって湯気立つ。


「ふふっ……♡」


陽翔は慌てて目を逸らしたが遅かった。

鼻先に漂うのは、濃厚な雌の香り。


(あ……♡)


「ほら、どうしたの?♡」


天音の声が、甘く降り注いでくる。

その声だけで、頭の後ろが火照りはじめる。


(だ、だめ……♡)


必死に首を振り視界から淫靡な風景を追い払おうとするが、天音は容赦なく腰を揺らし、さらに濃厚な香りを放って。


「んふ……♡ そんなに焦っちゃって……♡ ほら、ここよ……?♡」


腰のあたりを撫でていた天音の手が、自らの股間へと伸びていく。


ぶちっ……♡


爪の先で薄いパンスト生地を引き裂いたかと思うと、そこから覗くのは当然。


(あ……♡)


天音の股間──その中心で咲き誇る秘密の花園。


(やだ……♡)


だが、目を逸らせない。

天音の美しい肢体。

その中心にある秘所は、陰毛の隙間から薄桃色の粘膜が覗いていた。


「ふふっ……♡ 見てるわね?♡」


天音の甘い声が脳髄を揺さぶる。

その声だけで腰の奥が疼いて。


(やだ……見たくない……っ♡)


だが本能は求めてしまう。


あの秘所に触れたい。

あの秘所を舐めたい。


あの場所で自分のものを慰めたい──ッッ♡♡♡


天音さんを……天音さんを……孕ませたい……♡♡♡


「獣みたい……♡」


小さく囁いた天音がゆっくりと腰を下ろして、陽翔の膝の上に腰掛ける。

まるで恋人同士のようにお互いの呼吸が届く至近距離。

そして。


「ん~……♡」


天音は陽翔の顔を見下ろして幸せそうに微笑みながら、胸板に優しく手を置き、身体を預けてくる。


「あっ……♡」


天音の豊満なバストが陽翔の胸に押し当てられる。

甘い香りと柔らかな感触に包まれた陽翔の鼻孔から自然と声が漏れる。

同時に、甘い痺れが全身を駆け巡った。


「んふっ……♡」


天音は嬉しそうに微笑むと、自らの体重を少しずつ陽翔の身体へかけていく。


ぎゅむぅ……♡


「あぁ……っ♡」


押し潰されていく。

天音の全身に。

吸い付くように密着してくる天音の身体のパーツのひとつひとつから生じる甘美な痺れは、陽翔の全身の神経を貫き、頭の芯を白く焼き焦がしていく。


「あぁっ……♡♡♡」


押し潰されるのは体だけではない。

心も、思考も、陽翔という個体を構成する全てが圧殺されていくような錯覚。

そんな陽翔の姿を、天音は満足そうに見下ろしていて。

そして、陽翔の耳元に唇を近づけると甘い声で囁いた。


「……犯しちゃってもいいかしら?♡」


その言葉はまるで淫魔の囁きのようで。


「やめ……ッッ!♡♡♡」


咄嗟に拒絶しようと口を開くが、もう遅い。

天音の手が腰を掴んでくる。

陽翔の返事も聞かずに。


「あっ……♡」


がっしりと掴まれた腰。

それだけで全身が震え上がり、さらに強く勃起してしまう。

身体が求めてしまっていた。

天音に無理やりされることを。

まるで生娘のようにか細い声を上げることしかできない。


「や……♡ やぁ……♡♡」


童貞の少年が、初めてのセックスに身を震わせる時でもこんなに乱れることはないだろう。

いっぱしのBFファイターが、そのような有り様に変えられてしまったのは紛れもなく。


「ふふっ……♡」


天音のせい。


(あ……♡♡♡)


彼女の香りを嗅ぐだけで股間が痛いくらいに張り詰める。

理性では否定しているのに本能では受け入れてしまっている。


(あ……♡ だめ……♡♡♡)


「ほら……♡」


天音の甘い囁きと共に、彼女の股間から濃厚な雌の香りが漂ってきた。

その匂いだけで身体の奥から熱いものが溢れ出す感覚が湧き上がってくる。


「ほら……♡ 挿れちゃうね?♡」


くちゅりといやらしい音がなった。

見れば天音の肉の割れ目が、屹立した肉竿の先端に触れていた。

その瞬間どうしようもない期待感が全身を襲う。


「ふふっ……♡ どんな歴戦の強者も、ヤリチンも、プロのBFファイターだって、私の前だとみんな童貞君に戻っちゃうのよねぇ~……♡ 膣内に挿れてあげた瞬間……♡ 『出して~♡ 抜いて~♡ 男として終わっちゃう~♡』って……♡ せっかくいい感じで私のこと攻めてたSランクプロだって、おまんこした瞬間すぐ逆転……♡ 挿れた途端に鼻息荒くお顔真っ赤にして、数回ピストンしただけで……♡ 『あぁ~……♡ あぁ~~♡♡♡』って叫んで腰の動きが止まるのよねぇ~……♡ そしたらそこからは私の番……♡ 自分から有利な正常位で挿れたくせに引き抜こうとしてくるから、足でホールドして、ぎゅぅぅ~って腰に巻き付けて逃がさないようにして……♡ じーって見上げながら、子宮のところでおちんちんをぐりぐり……♡ そこで一発出したら終わりなのよねぇ~……♡ 『もうやめろぉ~……♡ もうだめ~……♡』って泣き顔で叫ぶんだけど……♡」


「その後はもう何もできなくなっちゃって、寝技の練習台代わりにされるのよねぇ……♡ 目隠ししてお耳舐めながら手でゆっくりお漏らしさせたり~……♡ 猿ぐつわ噛ませて声出せないようにして、おねだりも何もできない状態で延々と乳首舐めて摘んでいじったり~……♡ もちろん陽翔くんみたいに椅子にしてあげたプロ選手だって何人もいたわよ~?♡」


ぬちゃっ……♡


そんな過去の話を耳の中へと注がれているうちに、ぬかるんだ入り口が亀頭を飲み込み始めていた。


「あ"ぁぁ……♡♡♡ やだ……♡ やだぁ……♡♡♡」


悲鳴のような嬌声が口から漏れ出ていくが、天音はそんな陽翔の姿を楽しむかのように目を細めて笑いながら腰を落としていく。


「ふふっ……♡ だ~め……♡」


にゅぷっ……♡ ぬぷっ……♡


「あ"っっ♡♡♡ あ"ぁぁぁ……♡♡♡」


熱と湿り気の洪水が、竿の表面をなぞり、ゆっくり、じわじわと沈んでいく感覚。

天音の体温、肉の圧、潤い、そして蕩けるような柔らかさが、一本の棒に纏わりついていく。

ぬるぬると獲物を締め上げ、捕食する。

まるでヘビのようだった。


ぬぷ……♡ ぬちゅ……♡ じゅる……♡


(ああっ……♡ なんで……っ♡ なんでこんな……っ♡)


心のなかで悪態をついたところで状況は変わらない。

ゆっくりと腰を下ろす天音の膣内。

入り口付近は驚くほど簡単に亀頭を受け入れてくれたものの、そこから先の肉道は全く違う様相を呈していた。

狭い。

とにかく狭い。

しかも天音の膣内は狭いだけではなかった。

幾重にも重なった媚肉の層が、まるで海岸線に打ち寄せる波のうねりのようで。

そのまま侵入者が一歩進めば、海辺の砂のように細かい粒をなした肉襞がざわつき、押し寄せるような圧迫感が肉槍を襲う。

それに加えて膣内の温度もまた異常に高く、まるで獲物を飲み込むかのごとく蠕動を繰り返す媚肉の層が亀頭と竿を包み込んできて。


(あ"っ♡♡♡ や、やばっ♡♡♡ これぇ……♡♡♡)


咄嗟に腰を引こうとするものの、背後のコーナーポストが邪魔で動けない。


「ふふ……♡」


妖しく弧を描く天音の口元。

零れ落ちる愉悦の声。


「きもちぃ?♡」

「あ"っ……♡♡♡ や、やめ……っ♡♡♡」


「あらあら? やめろって言ってるくせに……♡ 陽翔くんのわがままなマゾちんぽちゃんは、もう私のなかでドクドクいってるじゃない?♡」


ぬちゅっ……♡ ぐちゅっ……♡


「あ"あ"あ"ぁぁぁ……♡♡♡」


天音の腰が更に沈んでいけば、天音の膣壁がまるで抱擁するかのように、肉棒へ絡みついてくる。


「ほら……♡ 力抜いて……?♡ ちんぽきもちぃのに身を任せちゃいなさい……♡」


ずちゅっ♡ ぬぷっ♡


天音が囁いた直後、不意打ちのような快感に襲われる。

天音の腰がまた一段落とされ、新たな媚肉の層に迎え入れられたのだ。


「あぁっっ♡♡♡」


甘い嬌声。

肉棒がどんどん飲み込まれていく感覚は、脳の一部が焼けるような快感をもたらして。


「あ"っ♡♡♡ や、やば……ッッ♡♡♡」


理性を溶かすほどの甘美な刺激が全身を駆け巡り、視界がぱちぱちと点滅し始める。


──だめだ……ッッ♡♡♡


そうわかっているのに。

天音の膣内は、まるで意思を持っているかのように。

肉棒に絡みつく襞のひとつひとつが蠕動し、吸い付いて。


(あ"……♡ あ"ぁ……♡♡♡)


快楽に耐えられず目を瞑ろうとしても、瞼の裏では鮮烈なまでの光が迸る。


ぬぷっ……♡ じゅぷっ……♡


(やだ……これぇ……ッッ♡♡♡)


天音の言葉通りだった。

本来、男の武器であるはずの肉槍。

天音の膣内に包み込まれていくほどに、歴戦の相棒が今まで性交を知らぬ童貞ペニスのように敏感になっていくようで。


──あ"ぁ……♡♡♡


ぬるっ……♡ ぬちゅっ……♡


肉棒を取り囲む柔らかな媚肉がじわじわと窄まり、包み込んでくる。

奥へ奥へと誘い込むかのような圧迫感。

まるで天音の膣内で咀嚼されているかのような錯覚。

だけど、まだ──。


「ん~……♡ 全部入った……♡」


そう、入っただけなのだ。

根元までずっぽりと埋まり込んだ肉竿。


「ふふっ……♡」


天音の唇が耳元に寄せられる。

その吐息だけで頭の芯まで蕩けてしまうほどの甘美な香り。


「これからどうされたい……?♡」


くすりと笑う声すらも快楽に変わっていって。


「あ"……っ♡♡♡」


腰を突き上げたい衝動。


(あっ♡ あっ♡ あっ♡)


だがそれではダメだとわかっている。

わかっているのに身体はいう事をきかない。

天音という快楽に全身が溺れたがっている。


「ん~?♡ もう我慢できない?♡」


より一層蕩けていく天音の声音。

まるで飴玉をしゃぶっているかのような舌足らずさが、陽翔の劣情を煽っていく。


「まだ挿れただけなのに……♡」


甘やかで、それでいて底の知れない欲望を秘めた声。

その瞬間、陽翔は気づく。


──う、動いてないのに……っ!?♡♡♡


腰はピクリとも揺れていない。

なのに、竿の根元から先端までを柔らかな何かが蠢く感触が確かに伝わってくる。


ぎゅむっ……♡ ぎゅるぅぅぅ……♡ くちゅり……♡


「ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


膣の中で蠢いていた肉の襞たち。

ぬめる粘膜が意思を持ったかのように、竿の表面をこそげ取るように蠢き、根元の太い部分からカリ首の段差まで、ひとつひとつ舐め回すみたいに這っていく。


(あぁっ♡ あっ♡ し、締まる……っ♡ 吸われるぅ……っ♡♡♡)


「ふふっ……♡ わかる? 私、腰なんて一ミリも動かしてないのに……♡」


首筋をくすぐる吐息混じりの声。


「私の膣内、勝手に動いちゃうのよ……陽翔くんを食べちゃお~って……♡」


ぎゅぅぅぅぅっ……♡ ぎゅるるぅっ♡ ぬちゅぅぅっ♡


腰が動かないからこそ、蠢く膣肉の一挙手一投足が鮮明すぎて、その全てがペニスの神経を逆撫でする。

押し潰す、絞る、そして吸い上げる。

まるで、出すまで放さないと語る生き物のような締め付け。


「あ"ぁっ♡♡♡ く、狂うっ……♡ こんなの……♡♡♡」


喉から勝手に漏れる声。

だが、天音はさらに追い込む。


「そっ♡ 私の膣内に挿れちゃった子は、み~んな狂っちゃうの……♡」


次の瞬間、膣壁の奥深く、『ぬちゅるぅぅっ♡』と吸盤のような蠢きが、亀頭の先端を丸呑みにして。


「ん"ん"ん"ん"ん"~~~~っっ♡♡♡」


陰茎が、膣そのものにしゃぶられている。

舌の代わりに無数の襞、唇の代わりに締め付ける子宮口。

柔らかく熱い肉の輪が根元から先端にかけてゆっくりと順番に締め上げていき、『ぎゅむ♡ ぎゅむ♡』と揉み上げる。


「あらあら……♡ 動いてもいないのに随分と気持ちよさそうね?♡」

「あ"っ……♡♡♡ んんっ……♡♡♡」


耳元で囁かれる甘い声。

すーっと細められた天音の目が。

愉悦と劣情を孕んだ天音の瞳が、じっと見下ろしてくる。


その瞬間──。


「ん"ん"ん"~~~っっ♡♡♡」


全身の血管を駆け巡る、凄まじいまでの快感。

脳内で火花が弾けたような感覚に見舞われて。

陽翔は両手で天音の腰をがっしりと掴み、その膣奥へと無意識に肉棒を叩き付けようとした。


「ん……♡ もうお漏らししちゃう……?♡」


だがその動きは読まれていた。

天音は軽やかに身を捩って、腰を引く。


ぬるっ……♡


膣肉に包まれたまま、陽翔の竿が引き抜かれる。

引き抜かれていく。


──や、やらぁ……♡ やめちゃやだぁ……♡


膣内を抜けていく感覚は強烈な喪失感と焦燥感を伴っていた。

今まであったものがなくなる不安が胸を締め付け、言いようのない感情が込み上げてくる。


「あ……っ♡」


身体の奥で燻る快感の火種が急激に萎んでいく感覚。

腰が勝手にくねる。

まるで別れを惜しむように。

あるいは追いすがるように。


「あら……?♡ どうしたの? お顔が寂しそうよ?♡」


耳元にかかる天音の声。

その響きだけで背筋がぞくりと震えた。


「そっか……♡ 私のおまんこの中が恋しくなっちゃったんだ?♡」


耳に直接吹き込まれたその声は、脳内を痺れさせていく。

言葉を紡ごうと口を開くものの、喉からは喘ぎ声しか出てこない。

天音はそれを肯定と受け取ったのか、再び腰を下ろしてきた。


「あ"ぁっ♡♡♡」


ぬりゅりゅりゅりゅ……♡

ぎゅぅぅっ……♡


先端から根元までを一気に飲み込まれていく快感。

膣内に侵入した瞬間から全身の血液が沸騰しそうなほど熱く燃えたぎり、視界が真っ白になる。


「ん~……♡ 陽翔くんのココ、私の中にぶちまけたくてぶちまけたくて、『グツグツ~♡』って煮えたぎってる……♡」


満足気に微笑みながら、腰を押し付けてくる天音。

陽翔の竿が天音の胎内奥深くに埋没していき、完全に包み込まれてしまう。


ぎゅむっ♡ ぎゅちゅっ♡ ぢゅぷっ♡


「あ"っ……♡♡♡ んんっ……♡♡♡」

(やばい……っ♡ これ……ッッ♡♡♡)


脳天から爪先まで電流のような快感が迸った。

根元から先端にかけて肉の襞が蠕動し、カリ首の段差を舐め回すように蹂躙して、亀頭が奥へ奥へと押し込まれるごとに、襞たちはうねりながら陽翔の竿を締め上げ、その全てを啜り尽くそうとするかのようだった。


なのに──。


「あ"っっ♡♡♡ あ"ぁっっっ♡♡♡」


──イケない。


いつ出してもおかしくないはずなのに、射精ができない。

苦しい。

気持ちがいいのに、くるしい。

なのに、天音はその様子を見て楽しんでいる。

その証拠に──。


「んふっ……♡」


陽翔の耳元で囁く天音の声はどこまでも甘い。

まるで砂糖菓子のように。

脳内に流れ込む甘すぎる猛毒の声に、身体がどんどん溶かされていく。


「出したい? 出したいよね?♡」


ぐにゅっ……♡

ぬりゅぅ~……♡

ずぢゅっ♡ ぢゅるるるっ♡


耳元での囁きと共に膣内が蠕動する。

陽翔の肉棒を飲み込んだ割れ目の奥から、淫らに蠢く襞が這い上がってくる。

聞くに堪えないほどに淫らな粘液音と共に、その襞たちは亀頭の傘部分を包み込み、敏感な部分に吸い付くように絡みついていた。


「もしこのまま出したら、私のこと好きになっちゃうんじゃないかしら?♡ んふっ……♡」


──嘘だっっっ♡♡♡


と、声を大にして否定したいのに、喉から漏れ出るのはみっともない嬌声ばかり。


──どうして?


疑問符ばかりが頭の中を埋め尽くしていく。


「ふふっ……♡ そんな顔しないで……♡」


天音は優しく陽翔の頬を撫でて。


「ん~……♡ 今なら教えてあげる……♡」


陽翔の耳元へと唇を近づけて、小さく囁いた。


「私にイキ癖をつけられちゃった男の子はね……私の身体のどこにも勝てなくなっちゃうの……♡ 陽翔くんもわかってるでしょ? 椅子なんて言われて、お顔に座られて、普通考えられないような酷い扱いを受けたのに、お顔の上に座ってるだけで射精しちゃうんだもん……♡ このまま好き好きって言われながら、私の膣内でお射精なんかしちゃったら……♡」


妖艶に微笑んだ天音は、陽翔の耳元へ唇を寄せたまま、言葉を紡ぐことをやめない。


この囁きを最後まで聞いてしまえばきっと──。


そんな確信めいたものが頭をよぎるが、天音の甘い囁きに耳を塞ぐことも叶わず。

けれども、自身の肉体の変化だけは雄弁に物語っていた。


「あぁ……っ♡ や……やめてぇ……♡ あ"っ♡ あ"ぁっ♡」


陽翔の喉奥から搾り出された悲鳴のような喘ぎ声。

それはまさに天音に全てを暴かれた男の反応そのものだった。

そして同時に、彼女にとって予想通りの展開でもあった。

だからこそ──。


「──くすっ♡」


天音は悪戯っぽく微笑んで、さらに畳み掛ける。


「でもいいわよね……?♡」

「だって……陽翔くん、私のことが好きなんだもん……♡ さっきも私の匂いに悶えながら射精しちゃったんだもんね……?♡」


「ん"ん"っっ♡♡♡ や、め……っ♡♡♡」


否定しようとするものの言葉にならない。

天音の口から語られる事実を否定する術がない。

それどころか──。


「ふふっ……♡ 図星?♡」

「あ"ぁっ♡♡♡」


否定すればするほど膣内がより活発に蠢いて、陽翔の竿を責め苛む。


「あぁ……っ♡ あっ♡ あ"っ♡ あぁぁぁぁぁぁぁっっ♡♡♡」

「ほら……♡」


耳元で囁かれる天音の言葉。

まるで淫魔に催眠術でも掛けられているかのような、囁き。


「素直になりなさい♡」


──あ……っ♡


全身がびくんと震えた。


「陽翔くんは……私のことが好き……♡」


天音の言葉。


「私のおまんこが好き……♡」


天音の声。


「私の全部が好き……♡」


吐息がかかるだけで脳が蕩けていくような感覚。


「好きだから……♡」


──やめて。


「私のことが好きだから……♡」


──ヤメテ。ソレ以上……ソレ以上……。




「私の中に『びゅぅ~♡』って、しちゃいたいんだよね?♡」





その瞬間、雷に打たれたかのような鮮烈な快感が全身を駆け抜けた。


「ん"ん"ん"ッッッ♡♡♡」


全身が激しく痙攣する。

身体中の穴という穴から汗と脂汗が噴き出していく。

それほどまでに強烈な衝撃に見舞われたのだ。


「出したいね♡」


もう無理だった。


「『びゅぅ~♡』ってしたいね♡」


我慢なんて無理だった。


「好きだもんね、私のこと♡」


好きだ。

天音のことが好きだ。


「いいわよ、私のこと好きになっても♡」


好きで好きでたまらなかった。


「好きって言っていいのよ……?♡」


耳元で囁かれる甘い言葉に脳が痺れる。

全身が震えた。


「でもそのかわり……♡」

「あ"ぁっ……♡♡♡」


天音の言葉に全身は打ち震えていた。

陽翔の耳の奥深くに入り込んだ天音のセリフの一つ一つが一本のマドラーとなって、『ぐちゅぐちゅ♡』と脳ミソを掻き混ぜていくようだった。


それでも天音は陽翔の耳元で囁く。

とても甘く優しい声色で。

脳を犯し、精神を破壊していく。


「私のこと、一生大切にしなきゃダメよ?」


甘美な囁きに身体が震える。


「約束してくれる?」


首を縦に振ることしかできない。

天音に向かって愛を伝えようとしても、半開きの口からは嬌声しか出てこない。


「じゃあ、いいわよ……♡」


そして、とうとうその時がやってくる。


「好き……♡」


天音は甘い声で囁きながら、膣をぎゅっと締め付けてくる。

頭の中がどんどん天音色に染まっていく。


「好き……♡」

「大好き……♡」


耳元で囁かれる愛の言葉に全身が蕩けていく。

天音の膣内が気持ち良すぎて、どんどん曖昧になっていく身体の境界線。

快楽に浸りきり、その快楽に身を任せ。

天音の膣内の襞が、その選択を褒めてくれるかのように竿の表面を撫で回し、そして子宮口が亀頭の先端に『ちゅぽちゅぽ♡』と吸い付いてきて。

まるで膣全体が意志を持ったかのように蠢き、吸い付き、締め付けて、陽翔の吐精を心待ちにしているかのようだった。


「好き……♡」


それと同時に耳元に流れ込んでくる天音の甘い声。

陽翔の心は完全に壊れてしまった。

もう戻れない。


「好き……♡」


ひび割れた心の隙間へ流し込まれる天音の甘い愛の言葉。

もう抗う術なんて何もなかった。

彼女の愛の言葉が脳髄に染み渡り、精神が蝕まれて。


「好き……♡ 好き……♡」


天音が耳元で囁く愛の言葉はまるで媚薬のように頭の芯を痺れさせていく。


「好き……♡」


天音の甘く優しい声が鼓膜を震わせるたびに腰の奥からじんわりと熱が生まれるような感覚に襲われる。

脳髄に痺れが広がり、思考能力が奪われていくようだった。

陽翔はもうまともに考える力さえ失いつつあり、ただひたすらに天音の言葉を受け入れることしか出来なかった。

知らなかった、求められることがこんなにも気持ちがいいものだと。

視界に広がる目の前の女性のことが、好きで好きでたまらない。

額を濡らし、頬を赤らめ、汗で乱れた髪もそのままに、愛を囁く唇の動きに見惚れてしまう。


「ちゅぅ、しちゃうね……?」


そこにいたのは、同じく恋に堕ちた一人の乙女で。


「んんぅ……♡ ちゅぱ……♡ ん……♡」


二人の間にあった距離があっという間にゼロに。

陽翔の口の中へ滑り込んできた舌の味は、甘く、ねっとりとしていて、そして熱く。

絡め取られ、擦り合わされる舌。

優しく押し付けられた唇。

それは以前のキスとは違って、まるで優しく労わるように。


「ちゅく……♡ ちゅぷ……♡」


粘液が泡立ち、互いの唾液の味が口内へ広がっていく。


「ん……♡ ふぅ……♡ ん……♡ ちゅぅ……♡ んぅ……♡ ふぅ……♡ ちゅぅ……♡」


──好き。

──大好き。

──好きって言って。


天音の囁きに呼応するように、彼女の膣内の襞がぐねぐねとうねる。

『ぐちゅ♡ ぐちゅ♡』と卑猥な水音をたてながら竿に吸い付き、子宮口が鈴口にキスをする。

そのたびに腰の奥からぞくぞくと昇ってくる衝動。

頭の芯まで痺れるような甘い陶酔感。

膣内の襞がひときわ強く絡みついてきて。

陽翔の全身がびくびくと震え上がり──。





「………………イケっ♡」







──あああぁぁぁぁ……♡♡♡






ぶぴゅっ♡

ぴゅるるるっ♡

どぷっ……どぷっ……♡





下された命令はどこまでも甘く、溜めに溜め込まれた白濁が天音の膣内にゆっくりと吐き出されていく。

それはまるで堰を切ったように止めどなく溢れて止まらず、膣壁に当たって跳ね返りながらも、それでも尚止まることなく溢れ続け、まるで壊れた蛇口のように精液が漏れ出し続けていた。


「ぁ……♡ 陽翔くん……♡ 好き……♡」


放出された子種を子宮で受け止めながら呟いた天音。

陽翔の全身はびくびくと痙攣しており、絶頂の余韻が留まるところを知らなかった。

膣内で跳ね回る肉茎の熱が天音の身体に伝播し、天音の心臓が早鐘を打つのを感じる。

この試合、初めてのことだった。


「あ"っ♡ あっ……♡」


びゅくっ♡♡♡ びゅるるるぅぅッッ♡♡♡


陽翔は何度も腰を震わせて、天音の体内に熱い粘液を吐き出していく。

それと同時に次から次へと溢れ出す天音への想い。

好きで好きでたまらない気持ち。

もう戻れないほど深く深く染み渡ってしまったこの感情。

そして天音は、愛おしそうに、そんな陽翔の唇を啄みながら、囁く。


「ふふっ……♡ ねぇ陽翔くん♡ 私達、お似合いだと思うの……♡ んちゅぅ……♡」


蕩けるような声色と共に溢れてきた唾液が陽翔の口の中に流れ込んでくる。

甘美な感触。


「んっ……♡」


絡み合う舌先。

どちらからともなく唇を求めて、吸い付き合う。

唾液を啜り合って、舌同士を擦り合わせる。


「んぅ……♡ ん……♡ ちゅぅ……♡」


何度も何度もキスを繰り返すうちにどんどん高まってくる快感。

射精した直後だというのに、下半身の疼きは一向に収まる気配がなかった。

愛しい人と肌を重ねる喜び。

幸福感。

愛されているという実感。

それを得てなお冷静でいられるほど男というのは冷静な生物ではなかった。


「あ……♡ 天音さん……♡」


陽翔は蕩けそうな声でそう呼んだ。

そして彼は──。


「──好きっ♡ 好きですっ♡♡♡」

「ふふっ……♡」


その言葉を聞いて満足げに微笑む天音。

彼女は今一度、陽翔の唇に自らの唇を重ねると。


「ん……♡」


陽翔の背中に手を回し、力いっぱい抱き締めた。


「陽翔くん……♡ もう二度と離さないから……♡」


その言葉と同時に、天音の膣内が『きゅんきゅん♡』と締め上げていく。

肉棒を包み込みながら、絡みつき、何度も何度も締め上げ、ゆっくりと蠕動し、精の一滴残らずを搾り出していき──。


「──んはぁ……♡ ごめん、陽翔くん……♡ もう我慢できない……♡ 私、動くね……?♡」

「あっ……♡♡♡」


天音の声。

それとともに彼女の腰がわずかに浮く。


ぬちゅ……♡


と粘液が糸を引く音がして、結合部から白濁混じりの愛液が溢れ出し、天音の膣内が『ぎゅむっ♡ ぎゅむっ♡』と痙攣を起こすように蠢き、陰茎を強く締め上げた。


──あ……♡


膣肉の襞たちが蠕動し、絡みつくように竿を揉み上げて。

同時に亀頭に纏わりついていた子宮口の吸い付きが、急激に緩んでいく。


「あっ……♡」


切なくて切なくて。

その感覚だけで、脳髄が蕩けてしまいそうだった。

だから、天音を求めて、天音を追いかけて、自ら腰を持ち上げようとした瞬間──。



どちゅっ……♡



天音の全身が降ってきた。



「──あ"あ"あ"あ"あ"っっ♡♡♡」



頭の芯が灼けるような衝撃に、陽翔は絶叫した。


どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡

ぎゅむっ♡ ぎゅちゅっ♡ ぢゅぷっ♡


柔らかく、それでいて質量の塊が陽翔の身体に圧し掛かり、同時に膣内が『きゅぅっ♡』と締まってきて、膣内の襞たちが一斉に蠕動を開始する。


ぢゅるるるっ♡ ぢゅぷっ♡ ぢゅぅぅぅっっ♡


激しく上下する天音の肉体。

膣内で捏ねられる肉竿。

根元から亀頭にかけてまるで万力で締め上げるように膣壁の締め付けが増していき、同時に奥の方から無数の舌で舐めしゃぶられるような感覚がペニスに襲いかかり──。


「んっ♡ はるとくんっ♡ あっ♡ んっ♡ だめっ♡ きもちっ♡ あぁっ♡ 好きっ♡ 好き好き好きっ♡」


どちゅっ♡ ずちゅっ♡ ばちゅっ♡ ぬちゅっ♡


何度も何度も打ち付けられる天音の女体。

陽翔の腹の上に広がった水たまりのような汗と体液。

天音の臀部が陽翔の腹に当たることによって弾け飛ぶ。


「あ"ぁっ♡♡♡ ん"ん"っ♡♡♡」


──あっ……♡ あっ……♡ あっ……♡


頭の中が快楽漬けになっていく感覚。

脳髄から足の指先までびりびり痺れるような衝撃。

ただただ翻弄され、嬌声を上げることしかできない陽翔。

天音の身体は大きく、そして重く。

陽翔の身体の自由を奪い、逃げ場など一切用意してくれない。


「ん"ん"っ♡♡♡ んはぁっ……♡ ふっ♡ ふっ♡ はるとくんっ♡ はるとくんっ♡ はるとくんっ♡」


艶めかしい声色の中に潜む獣性。

飢えた女豹が獲物に襲いかかるような凶暴さを含んだ嬌声を上げながら、天音の肉体が上下に振れるたびに、膣壁が陰茎を扱き上げる。

その度に『ぐちゅぐちゅ♡』と粘液が泡立ち、結合部から大量の蜜が溢れ出す。


「あ"っ♡ んぁぁっ♡♡♡ お゛ぉっ……♡ んおっ♡ おぉっ♡♡♡」


陽翔の喉奥から溢れ出す汚い喘ぎ声。

脳の芯まで焼き尽くされるほどの快感。

そのあまりの快楽に、理性を保つことなんて不可能だった。


「んっ♡ んんっ♡ ん"ん"ぅっ♡ あ、あまね……さんっ……♡♡♡」


天音の重みに肉体が押し潰されていく。

天音の愛の深さに精神が平らげられていく。

肺の中の空気が吐き出されてしまうほどに圧し掛かってくる天音の身体は、まさに生きる肉の塊。

腰の一振り一振りに植え付けられるのは被虐の悦び。

女性に屈服して、愛されて、弄ばれることの悦び。


「あ"ぁっ♡」


陽翔の喉奥から漏れ出した嗚咽。

それはもはや嬌声というより、悲鳴に近く。


目の前に広がる光景。

天音の巨体が陽翔の身体の上で跳ね回る。

肉と肉がぶつかり合うたびに生まれる波紋は激しくなり、膣壁の締め付けも比例して強くなっていく。


「あ"ぁっ♡ んっ♡ ん"ん"っ♡」


天音の口から漏れ出た吐息の中に、これまでの余裕なんてものは存在していない。

ただただ一心不乱に陽翔を求め、腰を振り乱すだけの獣になってしまっているかのようで。

極限まで高められた性欲が、彼女をどんどん突き動かして。


「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」


天音の腰の動きが速くなっていく。

膣壁の締め付けもどんどん強くなり、膣内の襞たちが陽翔の陰茎に絡みつき、しごき上げ、ねっとりと包み込んで。

その動きの激しさはどんどん加速していき、獣のように荒々しくなっていく。


「あぁっ♡♡♡ んんっ♡ だめっ♡ はるとくんっ♡♡♡ だめだめだめだめっ♡♡♡」


一体何がだめなのか。


オーバーフローした快感を与えられ続けた陽翔の脳内に、そんな一言がよぎるものの──。


「 だめっ♡ はるとくんっ♡♡♡ はるとくんっ♡♡♡」


その問いかけを上書きするように、天音は腰を大きく上下させる。

彼女の豊満なヒップがバウンドし、巨大な胸が揺れ、その動きに合わせて長い髪が靡く様は、まさに淫らな女神のようだった。

天音の動きに合わせて肉棒が擦られ、そのたびに脳天を突き抜けるような快感が走る。


びゅくっっ♡♡♡ びゅるるっ♡♡ どぷっっっ♡♡♡


肉竿の根元から先端にかけて激しく脈動する感覚。

まるで生命の根源を奪われていくような錯覚に陥りながらも、天音の豊満な尻肉が身体の上に乗りかかり、その柔らかな脂肪が陽翔の全身を包み込む。


どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡


だけれども、天音の腰遣いは留まるところを知らず。

そのたびに彼女の膣壁が肉棒を締め上げ、絡みつき、捏ね繰り回して、精液を搾り出そうとする。


どくっ♡ どくっ♡ どくっ♡


精液が天音の子宮目がけて駆け上っていく感覚。

だがそれすらも天音にとっては些末なことなのか。

彼女は更に腰の動きを早めていき、膣内をぎゅうぎゅうと締め付けたまま、肉竿の根元から先端までを扱き上げる。

その快感に耐え切れず、陽翔は再び悲鳴を上げた。


「ん"ん"ん"っっ♡♡♡ あぁっ♡ もう出てるっっ♡♡♡ 何回も出してるからぁっっっ♡♡♡」

「はるとくんっ♡ はるとくんっ♡」


しかし陽翔の叫びは天音の耳に届くことはなかった。


どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡


「あぁっ♡ あぁっ♡ はるとくんっ♡ はるとくんっ♡」


天音は腰を上下させながら、何度も陽翔の名前を呼ぶ。

その声には理性など微塵も存在せず、ただただ性欲に突き動かされた獣の咆哮。

腰を突き出すたびに全身の筋肉を震わせ、『ぶるんぶるん♡』と乳房を揺らし、自らの女体で男の性欲を焚き付けて。

陽翔の陰茎を、萎えることの知らない自分好みの肉槍へと育て上げていき──。


「──もう私なしじゃ生きていけないカラダにしちゃう♡」


意識が途切れる前に聞いた言葉の音色は、どこまでも甘く、それでいて彼女の情欲の深さを如実に表しているようだった──。


………

……

…

##P7 浮気防止パイズリ@精力剤投与、媚薬ローション、おっぱいとセックスさせられる、漏れるような射精の後徹底的にパイズリで搾られる


「──あっ、目が覚めたかしら?」


朦朧とした意識の中、誰かがこちらを見下ろしていることに気づく。

だが視界はぼやけていてよく見えない。

ただなんとなく聞き覚えのある声がした気がする。

誰だっけ?


「ふふっ……♡」


──あ、この声は……。


そうだ、この人は。


「天音さん……?」


そう呟いた瞬間、視界が鮮明になり、眼前に現れた人物の姿を捉える。

長い黒髪が艶やかに輝き、凛とした美貌を湛える女性の姿が目に飛び込んできた。


「良かった……起きてくれて……」


安堵したように微笑むその顔も美しく整っているが、どこか心配そうな表情も垣間見える。

この人は榊天音。

先程まで俺を弄んでいた人物であり、同時に俺のことを導こうとしてくれていたトレーナーでもある。

どうやら俺は彼女とのBFで気絶してしまっていたようだ。


「ん……」


身体を起こそうとしたがうまくいかない。

まだ体の節々に倦怠感が残っているようだ。


「あぁっ……」


ベッドから転がり落ちそうになるが、すぐに手を握られ支えられた。

天音の手の温もりが心地よい。


「良かったわ、目覚めてくれて……」


ギシリ……。


試合の時の姿そのままの格好で、天音がベッドに上がり込んでくる。 

その行為に違和感を覚えるが、頭がぼんやりしているせいか、思考がうまく働かない。


──あれ……?


「天音さん……?」


そう呼びかけると、彼女はこちらへ微笑み返してきた。

しかしその表情はどこか虚ろで、普段の冷静沈着な印象とは異なるものを感じさせる。


「ふふっ……♡」


妖艶な笑みを浮かべる天音は、ゆっくりとこちらへ身を寄せてきて。


「陽翔くん……♡」


天音がゆっくりと覆いかぶさってくる。

天音の身体の重量でベッドが軋む音がした。

レオタード生地のブラトップに包まれた大きな胸が俺の胸元に押し付けられて、潰れてしまうほどに。

黒の薄いパンストに包まれた下半身が絡みついてすべすべと滑っていく。


「あんなに搾られちゃったのに、まだこんなに元気……♡」

「あっ……」


そこで陽翔は自身が何も身につけていないことを改めて認識する。

下半身だけではなく全身が剥き出しの状態だ。

しかし天音は特に気にしていない様子で。


「眠ってる間に、色々飲んでもらった甲斐があったわ~……♡」


天音の手が、陽翔の胸板をまさぐる。

手のひらが乳房を揉み、ぴんと勃った乳首を爪の先が掠めると、ゾワッと寒気が走って。

そのくすぐったさに思わず吐息が漏れる。


「んっ……♡」

「ふふっ……♡」


笑みを浮かべた天音の視線が、ベッドサイドへと向けられて。

つられて視線を送ると、そこには空になった瓶の数々。

そのうちのいくつかのラベルに見覚えがあった。

おそらく精力剤の類であろうが、知らない銘柄の物も多く並んでいる。

市販品ではないのだろう。

陽翔はその正体を知りたくなかった。


──俺が気絶している間に……?


何とも言えない気持ちになりながらも、陽翔は尋ねる。


「あれ……?」

「あぁ、これ?」


天音は微笑みながら答えた。

その微笑みはどこか妖しく艶めかしい。


「これはね、男性の身体の血流を活性化させる成分がたくさん入ってるのよ。それに筋肉の凝りをほぐしたり、疲労回復効果もある。BFって結構ハードでしょ? 身体をいたわるためにも、寝てる間に処置させてもらったの」


陽翔の胸元でその言葉を聞いていると、徐々に思考が鮮明になっていった。


(あれ……? それって、俺が気絶してる時に飲ませた……?)


ベッドサイドに並ぶ謎の瓶たちへともう一度視線を向ける。

それらは大小さまざまで瓶の色もとりどりで……特に、ピンク色の可愛らしい瓶が目についた。

そしてそれは、未開封だった。


「これ……全部?」

「ええ、そうよ……♡」


天音が答えながらその瓶の蓋を外した途端、甘い芳香が漂ってきた。

それはまるで熟れた果物のような甘酸っぱくて、嗅ぐだけで頭がくらくらする。


「んっ……♡」


身体の奥底から熱が溢れ出てくる感覚。

それがどういうものなのかは、もうわかっていた。

天音がにっこり微笑みながら、今開けた瓶を手にとって……。


「これはね……♡」


とろり……♡


瓶の中の液体を手のひらに少し垂らし、ゆっくりと陽翔の身体に塗り広げていく。


「言わなくてもわかるかも?♡」


ぬり……♡ ぬり……♡


「あっ……♡ うっ……♡」


天音の手指がぬるぬると這った跡が、じんじんと熱を持っていく。

それは単純に血行を良くする成分だけではないようだった。


「ふふっ……♡」


天音はにっこりと微笑むと、陽翔の耳元で囁いた。


「じゃあ、続き……♡」


ぬるついた指先で数度乳首を弾いた後、上体を起こした天音の手が、今度は下腹部へと向かっていく。


ぬりゅっ……♡ ぬりゅりゅ……♡


陽翔の臍の周りを天音の指が這う。

下腹部に液体を塗り広げるようにして五指が踊り、その動きに合わせて天音の巨乳がたゆんたゆんと揺れ動く。


「初めての時を思い出すわね~……♡」

「あ……♡ ああぁ……♡」


楽しそうに声を漏らす天音に対して、陽翔は甘い吐息を漏らすことしかできなかった。

すでに身体は蕩けきっていて、抵抗力などかけらもない。

天音のなすがままに嫐られていく。


「ここも……♡」


液体がついた手が鼠蹊部から大腿の付け根までを撫で回し始めると、それだけで身体は反応してしまう。

陽翔は両脚を広げたまま動けない。


「玉もこんなにビクビクさせて……♡」


睾丸を包み込んだ指先が、形と柔らかさを確かめるように撫で回してくる。

指先で『ぐにぐに♡』と揉みしだき、手のひらで『ころころ♡』と転がすように。

そのたびに全身が痙攣してしまうほどの快感が押し寄せてくる。


「やぁっ……♡ あぁっ♡」


身体の芯が蕩けていくような感覚。

竿の根元にぶら下げられた賜物も、天音の手の中で擦られ、揉まれ、弄ばれて。

だけれども、竿には決して触れてくれない天音の手のひら。

そのもどかしさに陽翔は腰をくねらせ、切なげな声を上げてしまう。


「あ、あまねさ……♡」


もうダメだ。

限界だった。

イキたい。

早く。

一秒でも早く。



懇願するような陽翔の意思。

その口から出てくる言葉を待たずして──。


「あ"っっっっ♡♡♡」


天音の手が一気に上昇して、陽翔の肉棒を握り締めた。

手のひらが竿を擦り上げながら上下運動を開始すると、それまで抑え込んでいた射精欲が解放される感覚に襲われた。


「あああぁぁぁぁ……♡♡♡」

(あぁっ……♡ きもちいぃ……♡♡♡)


快感に全身を委ねて脱力する陽翔。

それに応えるように天音の手は陽翔の竿を扱き上げる速度を速めていく。


くちゅくちゅくちゅっ♡


「あ"ぁっ♡ ん"ん"ん"~~っ♡♡♡」


頭の中を白く塗り潰され、ただただ射精したいという欲望に支配された陽翔の口から漏れ出てくるのは、意味のもたない母音ばかり。 


「──くすっ♡」


しかし、その声を聞いて愉悦の笑みを浮かべた天音は、手の動きを止めてしまう。

快楽の供給が絶たれたことで、ビクビクと痙攣を始めた竿を見下ろしながら、自らのタンクトップに手をかけて──。


「ん……♡」


赤く艶のある生地は肌に張り付き、汗で透けたシルエットを浮かび上がらせていて。

陽翔の視線をひしひしと感じながら、天音はゆっくりと胸を露出させていく。

まずは左、続いて右へ。

布地の下に隠されていたのは、成熟した大人の女性の乳房。

たわわに実った果実は瑞々しくも張りがあり、見る者の視線を釘付けにするほどの美しさを誇っていた。


「どうかしら……?♡」


陽翔はただ茫然と見つめる他なかった。

白い肌は透き通るように美しく、谷間には汗が光る。

先程の情事で興奮しているためか、薄紅色の頂点は既に硬く尖っているようにも見えていて……。


「あ……♡ あぁ……♡」


陽翔が呆けている間に、天音はテキパキと自らの準備を進めていく。

陽翔の股間の正面へと陣取った天音は、ベッドで仰向けになった彼の腰下に自らの膝を折り曲げた姿勢で差し込んでいく。


「ふふっ……♡」


笑みを浮かべて見下ろす天音の目線の先では、反り返った竿が。

今すぐにでも射精してしまいそうなほどに張り詰めたペニスは、触れてもいないのにびくびくと痙攣し、切なげに涙を流しているようだった。


「あらあら……♡」


陽翔の表情と股間とをじっくり堪能しながら、天音は自らの胸部へ先程の液体を塗り広げ始めた。


ぬちゃ……♡ くちゃ……♡ ぬりゅぅぅ……♡


両手で乳房を押し潰すようにして馴染ませていけば、粘液によって肌が艶めかしく輝き、豊満な膨らみが柔らかそうに形を歪ませてゆく。


「ふふっ……♡」


ようやく準備が整ったのか、蠱惑的な笑みを浮かべた天音が、自身の胸部を陽翔の股間へと寄せていく。 

山のように盛り上がった乳房の深い谷間。

まるで渓谷のように深く刻まれた肉の溝。

母性あふれる双丘の前では、いくら逞しい男の逸物であっても矮小なモノに見えてしまうほど。

そんな圧倒的質量を誇る爆乳を両手で抱え、寄せ上げて。

自身のサイズを誇るかのように谷間を見せつけながら、天音は自らの豊満な乳房を陽翔の竿へと寄せていく。


「あぁ……♡」


その光景に陽翔は感嘆の吐息を漏らした。

目の前で揺れる白い双丘は、陽翔がこれまで見てきたどんな相手の女の胸よりも遥かに大きく美しい。


「んふっ……♡」


その得意げな笑みからは愉悦以外の何物も感じ取ることはできなかった。

陽翔が期待していることを知っていながらも、焦らすようにゆっくりと近づけて。

その瞬間を今か今かと待ちわびている肉棒が、先端から涎を垂れ流し。

天音の豊満な乳房の前では、肉棒は哀れなほどに萎縮して見えていて。


自身の肉体の魅力度を誇示するかのように。

天音は自らの豊満な乳房で形作った影を、陽翔の股間へと重ねていく。


「試合中、何度も釘付けになってたもんね~……♡」

「あ……♡」


天音の言葉通りだった。

陽翔は試合中、事あるごとに天音の胸に目を奪われていた。

BFの最中、視界に映るものは全て敵の情報のはず。

BFファイターたるもの、敵の考えていることや次の動きを予測して、一手先、二手先を読んで次の自分の行動を考えなければならない。

そのはずなのに……。

天音の胸が視界に入るたびに胸が躍り、鼓動が早くなり、目が離せなくなっていく。

まるで磁石のように引き寄せられてしまった己の視線。

そんな覆すことのできない過去の事実を指摘されれば、否応なしに心拍数が上がってしまうというもので。

陽翔の竿の先端は、自身の興奮度合いを示すかのように、先走り汁を撒き散らし始めてしまう。

その光景はもはや陽翔の理性など無意味だと言わんばかりのもので。

そしてそれは、このあと起こるであろう惨劇を予感させるには十分すぎる光景だった。


「ふふっ……♡ 陽翔くん……♡」


天音の瞳が妖しく光る。

その眼差しの色香に当てられると身体中の力が抜けていく、理性が溶かされていく。


「見て……♡」


ゆっくりと胸を割り開いた天音が、自らの谷間の奥へとペニスを誘い込んでいく。


まだ触れていない。

触れてはいない。


だが、乳肌から『むんむん♡』と立ち昇る熱気が、肉棒へとダイレクトに伝わってくる。

天音の体温によってミストとなった粘液が竿にまぶされ、その刺激でまたしても尿道が開いてしまう。

溢れ出す先走り汁が谷間へと垂れていく感覚。

まるで雌の花の香りに誘われた昆虫のように、吸い寄せられていく本能。

目の前にある果実にむしゃぶりつきたい欲求を必死に抑え込んでいても、その努力は天音の乳房という存在そのものに対して何の障害にもならなかった。


「じゃ、挟んじゃうわね?♡」


宣告。

そして、一瞬の間の後。


ぱちゅんっ……♡


「あ"ぁぁッッ♡♡♡」


陽翔の肉棒は、天音の谷間の奥へと消えた。

消え失せた。


「ふふっ……♡」


鈴のような笑い声が聞こえた時にはもう遅かった。

天音の乳房はその柔らかさと弾力をもってして、一気にペニスを飲み込んでいく。

ペニスの表面に感じるしっとりとした肌触り。

谷間の奥深くへ誘われていく竿の感覚。

まるで温泉に浸かるような生ぬるさと湿り気に包まれていく心地よさ。

ペニスの根本から先端までが谷間で優しく包み込まれ、その圧迫感に身体が歓喜しているのが分かる。


──あぁ……♡ あぁぁぁ……♡♡♡


ペニスの根元から亀頭にかけてぴったりと吸い付いてくる乳肉の感触。

頭の芯から湧き上がる快楽信号に、為す術なく身悶えるしかなかった。


「まだ挟んであげただけよ?♡ ……もう見えなくなっちゃってるけど♡ くすっ♡」


天音の唇が三日月型に歪む。

自身の肉体によって屈服させられていく男の姿は、彼女の征服欲と嗜虐心を充分に満たしてくれるものだった。

だがそんな内心はおくびにも出さず、むしろ優越感すら滲ませながら天音は陽翔の顔を覗き込んだ。

陽翔が天音の肉体へ抱いていた恋慕の感情が、性的興奮へと歪んでいく様をじっくりと観察するかのように。


「動いてほしい?♡」


ぎゅっ……♡ ぬぷぷぷっ……♡


胸に添えた両手を寄せて、谷間に隙間ができないようしっかりと固定する。

そうすることで竿の表面に密着した肉肌同士が吸い付き、内部の空気が追い出されて真空状態になる。

竿全体が密着した乳肉に包まれる感覚。

天音が呼吸する度にゆっくりと膨らむ谷間の奥でペニスが軋む感触。

その僅かな刺激すらも陽翔の神経を掻き毟る。


「あ"ぁっ♡♡♡」


陽翔の口から漏れる情けない声。

その声を聞いた天音は嬉しそうに目を細めながら、両手の位置を変えたりして乳房の形を調整していく。

谷間の深さや角度、圧力などの微妙な調整。

それらを自在に行うことによって、谷間の中で陰茎の表面に密着している乳肉が僅かに擦れ、刺激を変化させることができる。


「どうかしら……?♡ 陽翔くんの大好きなおっぱいの中……♡ きもちぃ?♡」


気持ちが良くて気持ちが良くて、だけれどももどかしくて。

気が狂ってしまいそうだった。

自ら腰を振りたくてたまらない。

なのに、圧倒的な質量を誇る乳肉の重みによって押さえつけられた下半身はびくともせず。

いくら快楽を貪ろうとしても、腰を振ることすら許してもらえない。


「あぁっ♡ あぁぁっ♡」


そのもどかしさに喘いでいると。


「動きたい?♡」


甘美な囁きが耳の奥に溶けていく。

陽翔は小さく頷くことしかできない。

その反応に満足げな笑みを浮かべた天音が、乳肉を支える両手を少しだけ浮かせていく。

それに合わせて谷間の形が僅かに変わっていき、挟み込まれた肉茎へさらなる刺激を与えていく。


「あ"っ……♡」


谷間の奥で擦れ合う乳肌。

肉竿の根元から先端にかけて、『にゅるん♡』と乳の滑りを伴った摩擦が与えられる。

まるで生き物のように蠢きながら絡みついてくる柔肉に竿全体が包み込まれた。

ペニスを左右から挟み込むように密着した乳房の表面が擦れて、その僅かな振動さえも快感となってペニスへ伝わってくる。

しかし、そこまでだった。


「ほら……少しだけ持ち上げてあげたわよ?♡ これで陽翔くんも動けるんじゃない?♡ シたいんでしょ? おっぱいとえっち……♡」

「あ"っ♡ あぁぁっ♡」


これは罠だ。

絶対に動いてはいけない。


「ほらほら……♡ ほんとはシたいんでしょ……?♡ おっぱいの中に思いっきり『びゅぅ~♡』して、おっぱい孕ませたいんでしょ?♡ ふふっ♡ こうして動かずにおっぱい支えててあげるから、自分で動きなさい……♡ おっぱいの中で『にゅぷにゅぷ♡』しちゃいなさい……♡」


挑発的な声色。

思わず反応して腰を突き出そうとしたところで、またもや天音は乳圧を強めてくる。

まるで陽翔の反応を予測しているかのようなタイミングでの圧迫に、抵抗することもできず喘ぐしかない。

谷間に閉じ込められた竿の周辺には肉肌がぴったりと張り付いてきており、圧迫されているような感覚が。

だが同時に内部からは真空状態に近い圧力が加わっており、竿の表面が乳肉へと吸い付いて馴染んでもいるようだった。


「あぁ……♡ あぁぁっ……♡」


それはまさに天国とも地獄ともつかぬ甘美な拷問。

竿の表面に『びっちり♡』と張り付いた肉肌による拘束感。

竿全体が揉みほぐされるような快感と、圧迫による苦しさの絶妙なバランス。

肉の牢獄と言っても過言ではないその乳肉の檻の中では、わずかな身動きですら圧倒的な快感に変換されてしまう。


「……それとも、我慢するの?♡」


ぬち……♡


天音が僅かに両手の位置をずらしただけで、内部の肉肌が擦れ合い、新たな刺激が生まれる。

その刺激によって生じた動き──真空状態となった乳肉内部の僅かな摩擦は、ペニスを内側から吸い上げるような吸引作用を生み出していく。

陽翔は谷間の内部で吸い付かれている感覚に陥り、もはや自らの意志とは関係なく身体が反応してしまう。


「ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


谷間の内部で吸い付く乳肌の圧迫感に身悶え、身体をくねらせては快感から逃れようとするが、その程度の動きでは何の抵抗にもならない。

むしろ谷間の中で密着した乳肉同士が擦れ合うことによって、ペニスへの刺激はどんどん強まっていく一方で、快感がゆっくりと蓄積されていく。


「……もう今日はやめとく?♡」


天音が悪戯っぽい笑みを浮かべながら、こちらへ投げかけた提案はあまりにも残酷なものだった。


このまま終わらせるのか?

ここでこの快楽の海に身を委ねてしまうか?


「それとも……♡ 続きシたい?♡」


ぬちっ……♡


そう言うと天音は再び手の位置を変えてみせる。

その微細な動作によって内部の乳肉の滑りが変わり、新たな快感が生まれる。

真空状態となった谷間の中で圧迫されたペニスが震えた。


「あ"っ……♡♡♡」


快楽中枢を直接抉られるような鋭い悦びに身体が跳ね上がりそうになる。

しかし天音の手によって作られた囚われの檻からは逃げられない。

それをわかってて、天音は容赦なく乳肌で責め立ててくる。

圧倒的な質量を誇る乳房の谷間。

その奥深くにある真空状態の空間。

そこへ囚われた陽翔の肉棒は、まるで蜜壺に捕らえられた虫の如く悶え苦しむことしかできない。


「ん"ん"っ♡♡♡ あぁっ♡♡♡」


天音の手が再び動くたびに、竿の表面が乳肌と擦れ合い、新たな刺激が生み出される。

その刺激によってペニスが脈動し、先端から透明な雫が溢れ出す。

それを天音は優しく谷間の奥へと塗りこんでいき、新たな潤滑油として利用していく。


「くすっ……♡ せっかく陽翔くんとお付き合いすることになったんだもん……♡ 他の女に目移りしないように、私がしっかり躾けてあげる……♡ 今日一日で骨の髄まで私好みの良い子にしてあげるわ……♡ ほら、自分で腰振って? こうして少しだけ動かしてあげるのも疲れちゃうのよ? 私のおっぱい、重いんだから……♡」

「あ"ぁっ♡♡♡ あまねさ……♡♡♡」


「ほーら……♡ おっぱいとえっち、シちゃいなさいよ……♡ えっちな彼女にそそのかされて、ちんぽに負け癖植え付けられて、彼女以外じゃ絶対勃たない、不能のマゾチンポにされちゃいなさい……♡ ふふっ♡ 早く腰振らないと、手離しちゃうわよ?♡」

「あ"ぁぁっっ♡♡♡ あっ……♡ あっ……♡ あっ……♡♡♡」

──やっ……♡ やだっ……♡


ここで手を離されたら最後。

乳の牢獄に囚われた肉竿が、再び動きを封じられて乳肉の谷底へ叩き落とされることになってしまう。

その恐怖心と快楽への渇望が、陽翔を突き動かしていく。

自分の身体がどうなってしまうかも顧みずに。


「あ"ぁっ……♡ あっ……♡ あっ……♡」


ぬちっ……♡ ぬちっ……♡


僅かに腰を浮かし、天音の胸に擦り付けるようにして上下に動かす。

すると当然のように谷間の内部でペニスが擦れて新たな刺激が生じる。

その僅かな刺激を貪るようにして夢中で腰を振り続ける陽翔の姿は、傍目から見れば滑稽そのものであったが、彼はもはや恥も外聞も気にする余裕などなかった。


「あぁぁっ♡ やぁっ♡ ん"ん"ん"っ♡ きもちっ……♡♡♡」

「んっ……♡ あっ♡ んふふっ……♡ とうとうシ始めちゃった?♡ 自分のちんぽがおっぱいに負けていく様子、ちゃんと見ててね~……♡」


挑発的な言葉とは裏腹に、陽翔を見つめる天音の瞳には慈愛の色が滲んでいた。

自らの手で育てた愛弟子の成長を見守る師匠のような感情と、自らの手で躾けたペットの変化を楽しみつつその成長を見守る飼い主のような感情。

そして何より、天音自身の内なる欲望の赴くままに愛する彼氏を蹂躙できる悦びが、その表情から滲み出ていた。


「あ"ぁっ♡♡♡ あっ……♡ あっ……♡」

「ん~……♡ きもちぃねぇ♡ おっぱいとえっちできて、嬉しいねぇ?♡ ふふっ♡ 女の子のおっぱいに向かって一生懸命腰をへこへこ……♡ こんなに気持ちよくて、えっちなこと覚えちゃったらもう戻れないわね~?♡ んふっ♡」


天音の言葉を聞くたびに高鳴る胸の鼓動。

女性の胸に向かって自ら腰を振るなんて、BFにおいては敗退行為もいいところ。

しかし一度動き出した腰を止めることはできなかった。

止めようと思っても止まらなかった。


──あっ……♡ あぁっ♡


肉竿に与えられる乳肉の圧迫感と摩擦がもたらす快感。

360度、乳肉に囲まれた中で、ペニスをゆっくりと上下すれば、竿の表面が均等に擦れていく。


「あ"ぁっ♡♡♡ ん"ん"っ♡♡♡」


全身が震えるほどの快感に喘ぎながらも、自ら腰を動かさなければこの快楽は得られない。

乳肉の柔らかさに吸い込まれるように、谷間の奥へと突き入れていくたびに、ペニスは新たな刺激を受けて震え上がる。

それはまるで肉の牢獄のようですらあった。


ぬちっ……♡ くちゅっ……♡ ずりゅっ……♡


谷間の中で擦れ合う肉肌と肉竿。

僅かに腰を浮かし、再び降ろす。

単純な動作の繰り返しに過ぎないというのに、一往復ごとに得られる快感は計り知れないほど大きく、天音の乳房が放つ魔力の前に為す術なく陽翔は腰を振り続けるしかなかった。 


ぬち……♡ くち……♡ ぬちゅ……♡


「あ"ぁっ♡♡♡ ん"ん"っ♡♡♡ あっ……♡ あっ……♡」


腰の一振りごとに性癖が書き換わっていくのを感じる。

天音との試合でマゾヒストの要素が芽生えた陽翔の性癖は、この数時間で天音によって完全に書き換えられようとしていた。

天音の肉体によって与えられる快感はもはや麻薬に近く、一度味わってしまうと離れられない。

天音の巨乳による肉の牢獄の奥底で、自らの意思に反して腰を振らされるという羞恥と屈辱。

それによって得られる快感は麻薬のように陽翔を蝕み、肉体を、そして魂までも堕としていく。


「……そろそろ『びゅぅ~♡』しちゃおっか♡」


その天音の言葉を耳にして陽翔の全身が震える。

ついに訪れてしまうその時。


「おっぱいの中で……『びゅぅ~♡』ってしちゃおっか?♡」


陽翔の理性はその囁き声によって粉々に砕け散る。


「ん~……♡ 駄目だなぁ♡ 我慢ができない子に育っちゃって……♡」


甘い声色の中に含まれているのは嘲りと悦楽。

彼女の乳房の谷間は既に陽翔にとって地獄そのものとなっていた。

いや、それは正しくない。

正しく言えば、天音の肉体すべてが陽翔にとって地獄そのものだった。

彼女の肌に触れるだけで、声を聞くだけで、快感という名の鎖で縛り付けられ、がんじがらめにされてしまうのだ。

圧倒的な快感を前にして逃れようとする意志すら芽生えず、ただただ溺れていく。

谷間を埋め尽くす肉竿の感覚に恍惚の表情を浮かべ、快楽に腰をくねらせる。

そんな哀れな彼の姿を見て天音は愉快そうに微笑んでいた。


「あぁぁっ……♡」


快楽に溺れる陽翔の声に含まれる色は喜び。

まるで母親に甘える子どものように、無防備で、無垢で、無邪気で。

天音の中の母性をくすぐり、庇護欲を刺激するような声色。


「はぁっ……♡ あぁっ……♡ ん……っ♡」


彼女の巨乳に自らの分身を預け、貪るように腰を振り続ける陽翔の姿はもはや醜態といっていいものだった。

天音に躾けられ、調教され、性奴隷のように従順に奉仕する陽翔の未来を想像しただけで、天音はぞくぞくとした高揚感を得る。

彼を支配しているという実感。

天音は陽翔のことを離さないと、今一度決心をする。

そして──。


「……じゃ、『びゅぅ~♡』ってしちゃいましょっか♡」


ぎちぎちぎち……♡


「お"っっっ♡♡♡」


天音の胸が締め付けられて、乳肌による圧迫が強まっていく。

めくれたカリに隙間なく密着する肉肌。

竿全体を完全に包み込み、ぎゅっと締め付ける二つの豊満な山は、まるで陽翔の分身を徹底的に潰すためだけに存在しているかのようだった。


「あ"ぁっ♡♡♡ あっ……♡ あっ……♡」


そのあまりの快感に陽翔はもはや声を抑えることすらできない。


「ほーら……♡ おっぱいの中で、ちんぽ潰されちゃえ……♡」


脳髄に響き渡る天音の声。

ぎちぎちと締め付けてくる乳房の圧迫感。

乳肌がもたらす滑らかな摩擦と刺激。


ただ挟んであげただけなのに、今にも壊れそうになっている陽翔と、過去に幾度となく胸の谷間の中で壊れてしまった男たちの面影が重なる。

しかし、陽翔はそんな過去の男たちの誰にも当てはまらなかった。

若く、前向きでひたむきで、そして才能がある。

そんな陽翔の将来性を考えると……天音はゾクゾクとした高揚感に駆られていた。

もし私に出会っていなければ、彼はきっと一流のBFファイターとして名を馳せていただろう。

もし私のジムに来ていなければ、彼はその才能を十二分に開花させていただろう。

そんな将来有望なファイターの芽を、私が摘んでしまうのだと考えると、胸が張り裂けそうになるほどの罪悪感を覚える。

だけど。

もう私は決めた。

陽翔くんを、誰の手にも渡さない。

誰かに勝ち負けを競い合われて、その過程で傷つくような人生を歩ませない。

私の、私だけのものにしてしまいたい。

BFという道を選ぶことによって、将来苦難の道に立たされてしまうかもしれない。

だからこそ。

その可能性の芽を摘む必要があるのだ。


──私が守ってあげなくちゃ……♡ これからもずっと……♡ だから……♡







「おっぱいの中に『びゅぅ~♡』ってしちゃえ♡ 私のおっぱいに負け癖付けられちゃえ……♡」



「出しても、いいよ……♡」



「ほら、出せ……♡ 出せ……♡ 出せ……♡」



「イケっ♡ イケっ♡ イケっ♡」



「イケイケイケっ♡ 全部出しちゃえ……♡」







耳の奥に吹き込むような距離で甘く囁きかける天音の言葉。

その命令と同時。


ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ~~っっ♡♡♡


谷間の中へ閉じ込められていた竿へと乳肉の波が襲い掛かる。

まるで巨大な手で握り潰されるかのように。

その圧迫感と、竿全体を包み込む肉肌の柔らかさが相まって──。




びゅぷっっっ♡♡♡ どぷッッッ──♡♡♡ どぽッッッ──♡♡♡

びゅぐっ♡♡♡ びゅるるっっ♡♡♡ ぶぽッッッ──♡♡♡


「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っっっっ♡♡♡」


絶叫。

身体中を駆け抜ける雷のような快感。

背筋を反らし、全身をビクビク震わせながら、天音の乳房に向かって腰を突き上げる、本能的な動き。

孕ませられるはずがないのに、天音のおっぱいを孕ませようと働く生殖本能。

雄としての本能が、女肉を求めて腰を振らせてしまう。

そして天音は、男が持つ本能の操り方を最も熟知している元BFファイターだった。

だからこそ──。


「あ"ぁっ♡♡♡ ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


びゅくっ……♡ びゅるっ……♡ ぶぴゅっ……♡


勢いよく噴き出した白濁の奔流が天音の谷間の奥へと注ぎ込まれていく。

だがその量は、天音の膣内で射精した時よりもかなり少なかった。

なぜならば、ペニスの根本から先端にかけてギチギチに圧迫された乳肉に阻まれ、精液の多くが放出途中で行き場を失っていたのだ。

解き放ちたくとも解き放ちきれない射精。

本来であれば射精の際に一番快楽を感じるはずなのに、精液が尿道を通り抜ける感覚を遮断するように……まるで栓でもされているかのように、先端から噴出するのは微量な精液ばかり。

そのもどかしさに腰を跳ね上げようとするものの、谷間で肉竿を締め付ける肉の牢獄が、その行為すら許してはくれない。

主導権を渡してくれない。


「んふっ……♡」


天音が妖艶な笑みを浮かべる。

彼女の巨乳に埋もれたまま、射精することもままならない、哀れな、それでいて愛しい彼氏を見下ろして。


「……もっと出しなさい♡ パイズリはまだこれからよ……♡」

「ん"ん"ん"っっ♡♡♡」


そう言って天音はさらに両胸を寄せ上げる。

すると谷間の圧迫感が増し、竿が一気に締め上げられて。

そして、こともあろうに──。


にゅぷっ……♡ ずちゅっ……♡

ぱんっ……♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡


「あ"っっっ♡♡♡ あまねさっっっ♡♡♡ だめっっっ♡♡♡ それだめっっっ♡♡♡」


射精直後の敏感な肉棒に容赦なく襲い掛かる乳肌の暴力。

両手で寄せ上げ、締め付け、乳の中で圧迫した竿を徹底的に責め上げる。

容赦など微塵もなかった。

天音の豊満な乳房によって作られた乳の牢獄の奥底で、ペニスはひたすらに搾り取られる。

そして同時に、ペニスへ与えられる乳肌の刺激に快楽神経が焼かれていき──。


びゅくっ♡♡♡ びゅるるっ♡♡♡ ぶぴゅっ♡♡♡

びゅるるるっ♡♡♡ どぷっっ♡♡♡ どぽっっ♡♡♡


「あ"あ"ぁっっ♡♡♡ ん"ん"ん"っっ♡♡♡ ん"お"お"ぉぉぉぉっっ♡♡♡」


悲鳴にも似た声が木霊する。

だけれども天音は手を……胸を止めてはくれなかった。

くすりと小さく笑った後、陽翔の下半身に叩きつけていた胸の肉を、今度は捏ねるようにして上下へと動かし始める。

まるで陰茎を胸の中で丸洗いするかのように、肉の中に閉じ込めた竿を丹念に扱いていく。


ぬちゅっ♡ くちゅっ♡ ずちゅっ♡


右から左から、自らの乳肉が歪に変形することを気にも掛けず、天音は全力で両胸を擦り合わせていく。


「あ"ぁぁっっ♡♡♡ ん"ん"っ♡♡♡ んお"お"ぉっっ♡♡♡」


谷間の中でひたすらに押し潰されて、擦られて、揉みしだかれ続けた肉竿。

限界を超えても与えられ続ける快楽に、先端からは精液とも先走りともつかない液体を撒き散らし、それでもなお肉棒は天音の乳房に挟まれ、揉まれ、捏ねられていく。


天音のパイズリ──。


男性の性を知り尽くした彼女の手管によって与えられる快楽は、陽翔の人生を狂わせるには十分すぎた。

谷間の奥深く、乳肉の牢獄の中でひたすらに擦られ、揉まれ、搾り尽くされて。

出なくなったかと思えば、ぴっちりと閉じられた乳の谷間を震わせることで股間全体に微弱な刺激を与えられ、精液を製造するように促されてしまう。

その繰り返し。


「あ"あ"ぁぁぁぁッッ♡♡♡」


全身を駆け巡る快感地獄。

意識が飛びそうになるほどの快楽の奔流。


「あ"っっ♡♡♡ や"っっ♡♡♡ ん"お"お"ぉっっ♡♡♡」


喉奥から漏れ出る喘ぎ声は、もはや人語ではない獣のそれ。


「や"っ♡♡♡ やだぁぁっっ♡♡♡ やめぇっ♡♡♡ ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」


泣き叫ぶように訴えかけるが、天音は手を止めてはくれない。

むしろその悲痛な叫びを肴に、さらに強く乳肌を圧迫し、竿を扱き上げる。

乳肌に擦れる感触だけで射精をしてしまうほどに過敏になった陰茎を徹底的に磨き上げて、精を搾り取る。


「おっぱいにたくさん負けちゃおうね~♡ 陽翔くんの性癖、ぜ~んぶ上書きされちゃおうね~♡ 他の女を見ても、反応しないようにしちゃおうね~♡」


天音は鼻歌交じりに両手を動かし、谷間の中で竿を捏ね回す。

その心のうちにあるのは、陽翔への愛と独占欲。

陽翔を自分色に染め上げたいという願望と、彼の全てを支配したいという欲望が入り混じった感情。

そしてその想いを実行するために彼女は手段を選ぶつもりはなかった。

男性を壊すマシンのような精密な動きで、彼女の豊満な乳房を操り、竿を虐め抜く。


「あ"ぁぁぁっっ♡♡♡ や"め"っっ♡♡♡ あ"っ♡ あ"っ♡ あ"あ"あ"っ♡♡♡」


ビクビク痙攣する腰は巨乳に押さえつけられ、逃れようのない快楽を谷間の底で与えられ続ける。

件の媚薬と精液と、更に天音の乳底でかいた汗とが混じり合ったローションでぬめった乳肌に擦り付けられつつ、カリの部分が柔らかい肉の海に溺れていくような感覚に、陽翔の腰がガクガクと震える。

それは快楽と同時に、天音に徹底的に屈服させられている証明でもあって。


「あ"ぁっ♡♡♡ や"っ♡ やぁっっ♡♡♡ ん"ん"っっ♡♡♡」


谷間の中で繰り広げられる陰茎への蹂躙はもはや拷問に等しかった。

亀頭の先端から噴き出す精液が、谷間の底へと吐き出されるたびに天音の乳房は妖艶に揺れて男を嗤う。 


「あ"あ"っっ♡♡♡ もう……でないぃっっ♡♡♡」

「んふっ……♡ まだまだ……たくさんお射精しなきゃ……♡」


陽翔の懇願など耳に入っていないかのように、天音の乳房はひたすらに肉竿を揉みしだき続けていた──。


………

……

…

##P8 エンディング@如月澪の本当の思い、澪の前で見せつけ責め、公開調教、乳首責め、手コキ責め、公衆の面前で射精


「──ごめんなさい、如月さん……♡ 貴女のサークルの陽翔くんだけど、私のモノにしちゃった……♡」

「なっ……!」


結城陽翔と如月澪の再戦の日。

神楽坂大学、BF女神会の巨大な練習場に突如現れた榊天音が、練習中の如月澪に告げる。


「陽翔くん、私の彼氏になっちゃいました~♡」

「──は?」


天音の挑発的な言葉。

澪は一瞬理解ができなかった。


「き、貴様っ……!」


普段の冷静さを失い、鬼の形相をした澪が天音に迫る。


「ふふっ……♡ あなたが如月澪ちゃんね? あぁ、怖いわ~……♡」


余裕たっぷりに天音は笑みを浮かべてみせる。

澪は怒りに顔を歪めて拳を握り締めていたが、天音は一切怯まない。


「何なんですか? 急に来て彼氏になったとか言い出して……!」

「ふふっ……♡ 実際に私の彼氏になったのは、あなたとの試合の前日だから……ちょうど昨日のことなんだけれどもね?」


「ッッ!!」


如月澪──陽翔に向かって「自分にBFで勝てたら付き合ってあげる」と無理難題を突きつけたものの、実のところ彼女の中では陽翔の評価は悪くなかった。

それどころか、サークルの男子の中では根性もあり、肝も据わっていたため、むしろ好感を抱いていた。

もしかすると、「この男なら自分と一緒に高め合っていけるのでは?」とすら考えていたほどだ。

そのため、陽翔をいっそう奮起させる目的もあり、わざわざ“BFで勝てたら”などと条件を付けたのだ。

それくらいに、澪は陽翔に期待していた。

“女神会のサンドバッグ”として入部したはずの陽翔が、いつしか“女神会の男子の主力”として名を馳せ始めていたことは、彼女の期待通りだったから。

だがしかし──。


「……は? 何言ってるんですか、貴女?」


天音の唐突な宣言に、澪は一瞬困惑したように眉をひそめた。


「いきなり来て『彼氏にしました』なんて……冗談も休み休みにしてもらえませんか?」

「冗談じゃないわ。本当よ」


天音は真面目な表情を崩さず、淡々とした口調で答えていく。


「私も驚いてるのよ。まさかここまで簡単に堕ちてくれるなんて思わなかったから」

「……どういう意味ですか?」


「陽翔くんは、本当に可愛い男の子なのね……♡ ほら、ご挨拶なさい?」

「──ッッ!!」


呼びかけに応えて、天音の影から陽翔がおずおずと前に出てくる。


「そ、そういうことだから……澪さんとの再戦はなしにしてもらって……あ、あと、このサークルも今日で抜けさせてもらおうと思ってて……これからは天音さんのパーソナルジムの方でお世話になろうと思ってます……」


陽翔は澪の視線に気圧されながらも、恐る恐るといった感じで言葉を紡いだ。

その態度からは自信や誇りといったものが欠片も感じられず、ただ怯えているだけのように見える。


「ちょっと! 陽翔! 一体何考えてるの!?」

「す、すみません、澪さん……自分勝手ですみません……」


澪の怒りに呼応するように、陽翔は謝罪の言葉を繰り返す。

しかし、彼の表情は全く申し訳なさそうではない。


「ふふっ……♡ 如月さんもこう言ってるけど~……どうします? 彼氏君?♡」


天音は陽翔の肩に手を置いて、顔を近づけながら耳元で囁く。

如月澪に聞こえないように、陽翔の耳に手を添えて、ヒソヒソと。



「……ここでちゃんと断れたら、後で陽翔くんが満足するまで気持ちよくしてあげる……♡」


そして陽翔の耳に息を吹きかけながらゆっくり顔を離すと、今一度陽翔に微笑みかけていく。


「ね……?」


その囁きを聞いた途端、陽翔の背筋にぞくりと何かが走る。

そして、次の瞬間には彼の目から生気が抜けていた。


「は、陽翔……!? な、何で……!?」


陽翔の瞳には光が灯っていない。

完全に思考停止しているようだった。

だが、それでも彼の口からは言葉が紡がれる。


「ぼ、僕は……天音さんの恋人になりました……だから、サークルの試合にはもう参加できません……」

「……っ!」


澪はその言葉に絶句した。

信じられないという表情で陽翔を見つめる。

しかし、陽翔は虚ろな表情で言葉を紡ぎ続けた。

まるで魂の抜けた人形のように。


「だから……もう貴女とは勝負できません……ごめんなさい……」

「ちょっと……何なのよ! なんでそんなこと……!」

「あのね、如月さん」


狼狽する澪の横で、天音が静かに口を開いた。


「貴女は勘違いしてるわ」

「な、何が?」


「この子は別に……あなたのことが嫌いになったわけではないのよ」


天音は陽翔の肩に手を置き、耳元で囁く。

澪にはその内容がわからないが、陽翔の表情が変わるのが見えた。


「ちょ、ちょっと……天音さん!?」

「ふふっ……♡ 大丈夫……♡ ただちょっと……彼の心を開いてあげようと思ってるだけよ」


「なっ……!」

「陽翔くんはね、本当はとっても素直でいい子なの。ただ少しだけ臆病で、勇気を出すきっかけを探してたみたいなのよね」


天音の長い手足が陽翔の身体に絡みつく。

背が高い彼女の手足は、陽翔の華奢な身体を容易に捕らえられるほどに長く、それでいて美しく。

天音はそのまま彼の首筋や胸に手を這わせると、ゆっくりと撫で回し始めた。


「あっ……♡ あぁっ……♡」

「うふふ……♡ あらあら、こんなことで感じちゃうなんて可愛いわねぇ……♡ みんな見てるのに、恥ずかしい声我慢できないんだ……?♡ ふふっ♡ 弾いたら甲高い音の出る楽器みたいね♡ 特にこの、胸の先の甘勃起した乳首とか……♡」


「あ"っ……♡♡♡ あぁっ♡♡♡ ん"ん"っ♡♡♡」


天音の長い指が巧みに動き回る。

両方の乳首を指の腹で軽く擦る程度のソフトタッチだったが、だんだんとそれは強さを増していき、親指と人差し指で優しく摘まむような動きに変化していく。

そのまま中指の爪の先でピンピンと弾いてやれば、陽翔の身体がびくびくと震え始めた。


「あっ……♡ あっ……♡ あっ……♡」


ビクビクと震える陽翔の姿を見た瞬間、澪の脳内には様々な記憶が走馬灯のように浮かんでは消えていて。

それはかつて共に切磋琢磨してきた日々の思い出たち。

彼の成長を誰よりも間近で見てきたのは自分のはずだ。

それなのに……。


「あ"あ"あ"っ♡♡♡」


突然、陽翔の絶叫が響き渡った。

それと同時に、陽翔は股間に大きな染みを作り出していた。

彼の肉体は激しく痙攣し、快楽の嵐に飲み込まれたような表情を浮かべながら、射精の快楽に酔いしれているようで。

そのあまりにも非現実的な光景に、澪は呆然とするしかない。


「──なッッ!!」


その光景に、澪の心の中に怒りが沸き起こった。


「天音さん! あなた、一体彼に何をしたんですか!?」


しかし、天音は余裕の表情を崩さない。


「別に大したことではないわよ? ただちょっと、私のことを好きになってもらうように躾けただけ」

「なっ……!? 何を言って……!?」


天音の言葉を聞いた瞬間、澪の全身に鳥肌が立つ。

今まで彼女が見たことのない類の圧。

それが天音の全身から放たれたいたのだ。


「陽翔くんはね、とっても素直でいい子なの。だから私のモノにしたいな~って、思っちゃったのよね~」

「嘘でしょ……?」


澪は信じられないという表情を浮かべながら、陽翔の方を見る。

陽翔は虚ろな目をしたまま、天音の胸の中に埋もれるようにして身体を預けていた。

天音の豊満な乳房に挟まれた彼の顔は紅潮し、汗ばんでいて。

その表情は悦楽と恍惚で染まりきり、その瞳には天音への完全なる服従の意思が宿っているようだった。


「何で……何でなのよ……」


澪はその光景に愕然とする。

自分の目の前で、大切な仲間が見知らぬ女に堕とされようとしているのだ。


「陽翔くんはね、とても素直で可愛いの。だからね、私もつい本気になっちゃったのよ」


天音は微笑みながら陽翔の頭を撫でる。


「天音さん……あなた、何をしたの?」


澪の声は震えていた。

天音は悠然とした態度を崩さないまま、ゆっくりと口を開く。


「何も特別なことはしていませんわ。ただ、彼が本当に求めているものを教えてあげただけ……ちょっといじってあげたら、すぐマゾになっちゃったけど……♡」


その言葉に、澪の身体が震える。

信じられないという感情と、怒りと、悲しみと、様々な感情が入り交じるものの、天音の全身に絡みつかれて喘ぐ陽翔を前にすれば、ただただ茫然とするしかなかった。


「天音さん……あなた、彼を……!」

「ふふっ……♡ 気に入ったものは何が何でも手に入れないと気がすまない性分なのよ……♡」


「何が気に入ったものですか! 人の……ち、チームメイトを盗るなんて……!」

「チームメイト? 貴女は陽翔くんと付き合ってるわけでもないでしょう?」


天音は笑顔を崩さず、淡々と事実を述べるだけ。


「それに……私が手を出さなかったら、貴女は彼を自分のものにしようと考えていたんじゃないのかしら?」

「そんなことは……! 私は、彼が成長するために……」


「うふふ……♡ 嘘が下手ね……♡ あ~、ほらほら♡ 陽翔くん、天音お姉ちゃんのお手々はきもちぃね~♡」

「あ"っ♡♡♡ あ"っ♡♡♡ あぁぁっっ♡♡♡」


天音の右手が、陽翔の股間をまさぐる。

指先で陰茎を揉みしだきながら手のひらで睾丸を転がすと、反対の手で硬く張り詰めた竿の部分を優しく撫で回して。


「あぁっ♡」


その柔らかな刺激に陽翔の腰が浮いた瞬間、天音は滑らせた手で、陽翔の股間の中心へと狙いを定めて。


「ほら……ここに欲しいんでしょ?♡」


ぎゅぅぅぅ……♡


陽翔の竿の幹の部分を、天音は優しく握り締めた。


ぶぴゅるるる……♡♡♡


「あらあら……♡ みんなが見てるのにまたお漏らししちゃって……♡ 恥ずかしいわね~♡」

「ん"っ……♡♡♡ あ"ぁぁっ……♡♡♡ あっ♡ あっ♡」


陽翔の股間のあたりから聞こえてくる水っぽい破裂音。

天音の細い指先で玉を揉まれ、幹を扱かれるたびに尿道口から吹き出す半透明の体液。

天音の巧みな愛撫によって陽翔の体内で生成された精液は、彼の意思に関わらず勝手に流れ出してしまう。


「……というわけだから、陽翔くんのことは諦めてね?」


陽翔の下半身へと伸ばされた天音の手が、再び蠢き始める。

手のひら全体を使って竿を揉みしだき、指先で亀頭の部分を軽く摘んで扱いて。

まるで指先の一本一本が独立した生き物のように蠢いて、快楽の源泉である陰茎を手中で翻弄していく。

天音が操る十本の指は、男の肉体を知り尽くした女王様のそれだった。


「あぁっ♡ んんっ♡♡♡」

「ほらほら♡ 音立ててお漏らししちゃってるわよ~♡ こんなにたくさん出しちゃって……♡ ダメよ?♡ ちゃんと我慢しないと……♡ ここは女神会の部室なんだから……♡ 帰ってからたっぷりとお漏らしさせてあげるから、今はちょっとだけ我慢しなさい……♡」


「あぁぁっっ♡♡♡」


響き渡る嬌声。

愕然とする如月澪を尻目に天音は陽翔を連れて、BF女神会の練習場を後にする。

これから陽翔との甘い生活が始まるのだ。

何者も二人の間に干渉させるつもりはなかった。


こうして陽翔のBFファイターとしての人生は終わりを迎えることになる。


榊天音という最高の“女”に出会い。

彼女の伴侶として。

彼女の玩具として。

そして彼女の所有物として生きていく。


それが彼にとってどれだけ幸せなことなのかは、本人しかわからないことだった。


………


「あ"っ♡♡♡ あまねさんっ♡♡♡ 好きっっ♡♡♡ 好きですぅ♡♡♡」

「んふふ……♡ 私もよ……陽翔くん……♡」



<終わり>

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Comments

골벵이닌자

失礼ですが...次回もこんなバトルパックみたいな系列の格闘小説だといいと思います!

あひるだったもの

ご意見ありがとうございます。 大変恐縮ですが、次に何を書くかは気分によるところが大きいのでお約束できないのが現状です。 どうしてもという場合は有償リクエスト再開時に応募下さいませ。(こちらの作品も有償リクエスト作品です)

あひるだったもの

いえ!ご要望はどしどしいただければ参考になりますので、ありがたいです! ありがたいんですが、「いいですね!」って無責任に発言して読者様を期待させるのも悪いので、上記のような言い回しになってしまいました。 次何を書くかは自分でも決まってないことが多いので、むやみにお約束できないことをご了承下さいませ!