神谷薫の性癖の目覚め (Pixiv Fanbox)
Content
※公開停止を繰り返されるため、挿絵なしにてアップいたします。
タイトル
男性の土下座を見て自らの性癖に目覚めた神谷薫が、発育のよい類まれなる女体と男を狂わせる魅惑の体臭で、本来導かなければならないはずの門下生を肉欲で支配し、次々と財布奴隷に堕とす話。
プレイ概要 ※ネタバレ注意
プレイの種類:足臭責め、臭い責め、呼吸管理、手コキ、足コキ、寸止め、連続射精、キス責め
ジャンルの種類:誘惑、色仕掛け、貢ぎマゾ、シコらせ語り、心情代弁
【全体の流れ】
##P1 神谷活心流・師範による足臭調教@臭い責め(足袋、生足)、足裏呼吸管理、踏みつけ足コキ、電気あんま、連続射精
##P2 神谷薫の性の目覚め@幕間、エロシーンなし、過去編
##P3 師範の呼び出し~新たなる犠牲者~@誘惑、色仕掛け、マッサージ、手コキ、貢ぎマゾ契約、キス責め、ファーストキスを奪う
##P4 兄貴分の疑惑@幕間、エロなし
##P5 堕ちた秀才@神谷薫の呼び出し、二人っきりで神谷活心流を解く
**サンプルここまで**
**ここからご支援者様向け**
##P5続き シコらせ語り(一人目の堕ちた姿):【足で堕とした話を語りながら汗で蒸れた足袋による臭い責め】、服の上からの手コキ、葛藤、シコらせ語り(二人目の堕ちた姿):【恋心を利用した貢ぎマゾ化調教、指輪っかコキ、押し倒して腋で呼吸管理、手で堕とした話をしながら手コキ】、連続寸止め、睾丸マッサージ、生手コキ、カリ責め、貢ぎマゾ化調教、告白した恋心を打ち砕かれて財布奴隷化、生足呼吸管理、顔面踏みつけ手コキ、足臭責め、足フェチ化調教、心情代弁煽り、財布奴隷契約成立、貞操帯示唆
【ボリューム】
・無料公開分合わせて約4.2万文字
・AI生成挿絵:表紙及び差分合わせて20枚
・AI生成動画:7個
→削除対策のため、後日pixivにup
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表紙
pixivにてご確認下さい。
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##P1 神谷活心流・師範による足臭調教@臭い責め(足袋、生足)、足裏呼吸管理、踏みつけ足コキ、電気あんま、連続射精
「はぁぁぁぁ……」
陽もすっかり落ち、行き交う人々の姿もまばらになった頃、神谷活心流道場の師範、神谷薫は大きくため息をついた。
それもそのはず。
「かっ……かおるおねえしゃまぁぁぁぁ♡♡♡」
道場の片隅、着替えのためと作らせた小部屋で薫よりも年下の男子が一人、全裸で仰向けに。
しかしその顔には『ぐっしょり♡』と濡れた厚手の布──神谷薫が稽古で一日中着用していた足袋の片方が押し付けられていた。
長年履き古されたその裏地には、彼女の足指の形が刻まれるように染み付いている。
ただの汗ではない。
薫が持つ特殊なフェロモン成分が凝縮された"秘宝"なのだ。
「うひぃぃ♡♡♡ この香り……鼻が焼けるぅぅ♡♡♡ でももっと……もっと欲しいでしゅぅぅ♡♡♡」
涎を垂らしながら悶絶する少年を見て、薫は冷ややかな笑みを浮かべる。
「まったくもう。稽古が終わったと思ったらすぐコレね。私の足袋……そんなにいいの?」
「は……はいぃぃ♡♡♡ おねえさまの足袋は最高でしゅぅぅ♡♡♡ 脳ミソ溶けるぅぅぅ♡♡♡」
「そう? じゃあ足袋じゃなくて直接嗅がせてあげよっか? こうやって……」
薫は少年の顔の上に張り付いてた足袋を足先で摘み上げると、ニヤリと口角を吊り上げる。
そしてそのままゆっくりと右足を上げ、「今からこの足に踏まれるんだぞ」と足指をくねらせ、もったいぶった挙げ句……少年の顔面に自分の足裏を乗せた。
「ふふふ……どう? 直接嗅ぐのは初めてだったよね?」
「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ♡♡♡」
少年は獣のような咆哮と共に痙攣するように腰を跳ね上げた。
耐え難い臭気に悶える絶叫か、はたまた歓喜に苛まれた嬌声か──あるいはその両方か。
だがどちらにせよ薫にとっては単なる日常風景だった。
──男ってほんとに簡単……♡
「ほら、まだ終わりじゃないわよ?」
目を細め口元を吊り上げながら、ゆっくりと体重をかけて足裏を顔面へ押し当てていく。
足袋越しではない生の肉の感触。
熱く湿った薫の足裏が少年の鼻腔にぴったり密着し、『ツン♡』とした酸っぱい汗の香りが脳髄まで一気に突き抜ける。
「ふぅ……んん♡♡♡ ふぐぉぉ……んぶぅぅっ♡♡♡」
流石にこれには参ったようだった。
嗚咽を漏らし、白目を向きながらも首を左右に振り、薫の足裏から必死に逃れようとするも、薫は逃がすまいとして鼻柱を足の指でギュッと握り締めてしまう。
「ん"お"お"お"お"お"っっっ!?!?!♡♡♡」
臭いが脳天を直撃する。
足指の股の部分で凝縮されていた汗がさらに熱を帯びて、濃厚な蒸気となって少年の鼻腔に襲いかかったのだ。
薫の足先から漂うそれ。
より濃密で甘美な毒の臭気となって少年の嗅覚細胞を犯し尽くしていく。
「む、無理ぃ……♡♡♡ おねえしゃま……ゆるじでぇぇ……んむぐぅぅっ!?!?!♡♡♡」
許しを請う少年の懇願など意に介さず、薫は足の親指と人差し指で挟み込んだ鼻の柱をぐりぐりと捻った。
「ねえ知ってる? 君みたいなきかん坊の男の子ってさ……本当は女の子に支配されたい願望があるんだよ?」
「ふぐぅ……そ、そんにゃこと……ないでしゅ……♡♡♡」
「嘘つき。だってほら……こんなになってるじゃない」
薫は嗤いながら左足を持ち上げると、畳の上で芋虫のように転がる少年の下半身へと伸ばしていった。
ちょうどその真上──硬く膨れ上がった股間の位置に。
そうして少年の股間に狙いを定めると、ゆっくりと足の裏を降ろしていく。
むぎゅっ……♡
「あ"っ♡♡♡ あ"あ"あ"ぁぁぁ♡♡♡」
突然与えられた刺激に驚いたのか、今までになかった声を上げながら背筋を反らせた。
だがそれは拒絶反応では決してない。
むしろ逆だ。
彼の身体は喜びに打ち震えていたのである。
「ふふふ……やっぱりね。君みたいな子はすぐに分かっちゃうのよね~……♡」
「マゾなんだって……♡」
「ち、ちがっっっっ♡♡♡」
言葉の意味はわからない。
しかし、本能的に否定しなければいけないと言葉が少年の口をついていた。
「違うなら……これは何?」
薫は笑っていた。
足の指先で少年の股間をなぞると、そこは嬉しそうに押し返してくる。
更に先端からは歓喜の涙を滲ませて。
「お姉さんの足が嫌なのになんで勃起してるの?」
問い詰めつつ再び足を高く掲げる。
今度は踵から落とし込むように勢いをつけて踏み下ろすつもりだ。
するとそれを見越した彼が悲鳴混じりの声で訴えてくる。
「ち……違います……僕は……ぼくはお姉さんが……♡」
足の裏の下で必死に言葉を紡ぐものだから堪らない。
ますますいじめたくなってしまうではないか。
(可愛い♡ でもダメ……徹底的に叩き潰してあげる♡)
ぐしゃぁっ!!!
薫は容赦なく足を振り下ろした。
睾丸を押し潰すような凶悪な一撃だった。
「んぶっ!!!!!♡♡♡」
ビクンッと大きく跳ね上がる少年の体躯。
それと同時に道着に広がる白濁の染み。
凄まじい絶頂感と衝撃によって意識ごと吹き飛ばされるようだった。
「あ"っっっ♡♡♡ あ……♡ あぁ……♡♡」
しかし薫は容赦しなかった。
足下の彼が余韻に浸る間もなく、第二波が到来する。
どすんっ!!!!
次の瞬間にはまた同じ場所へ着地していた。
しかも今度は微妙に角度を変えて。
こうしてやると男子にはテキメンなのだ。
「んひぃぃぃぃっっっ♡♡♡」
痛みとも快楽ともつかない衝撃で再び達してしまう。
その時、足の先が初めて前後に動き始めた。
足裏の柔らかい肉が、這うようにして袴越しの膨らみを摩擦し始めた。
ぬちゅっ♡ ぬちゅっ♡ ぐちゅっ♡
射精直後の敏感な竿を擦る足。
後遺症となるようなキツイ痛みから一転して甘美すぎる刺激となった。
あまりの温度差に混乱をきたすしかない。
喉からは嬌声が漏れ出した。
「あ"っっ♡♡♡ あ"っっ♡♡♡ ああぁぁぁんっっ♡♡♡」
(まっ♡♡♡ まってぇぇ♡♡♡)
頭の中で必死に呼びかけるも届かない。
いや届いてはいるのだ。
だがそれを敢えて無視しているだけなのだ。
薫は愉しげに微笑んでいる。
「気持ちいいでしょう?」
囁かれると同時にもう一度強く押さえつけられる。
足はゆっくりと円を描くような動きに変わっていた。
『ぐりんぐりん♡』と捻じり込むように。
「ん"ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」
(だめっ♡♡♡ こんなの……おかしくなるっっ♡♡♡)
絶頂の余韻の間もなく、刷り込まれる快楽。
再び訪れる強烈な吐精感に耐え切れずに腰を弓なりに逸らす。
「ん"ん"っっ♡♡♡」
「ん? またイキそうなの? いいわよ、何度でも好きなだけイっちゃって。でもその代わり約束して頂戴ね? 私の言うことをちゃんと聞く良い子になるって事と、新しい門下生を連れてくるってこと……♡」
「は……はひっ♡♡♡ 聞きましゅ……なんでも聞きますかりゃ……だかりゃ……だかりゃぁ……♡♡♡」
足の下から漏れるその声を聞いた薫がにっこりと微笑む。
「──じゃあ遠慮なくイカせてあげる」
「ひぃっっ♡♡♡」
ずりゅっ♡♡♡
最後の一押しとばかりに足を滑らせる。
ちょうど裏筋のあたり、カリでくびれた箇所を指の股で挟み込みながら、一息に押し潰さんと薫は圧をかけた。
「お"っっっ♡♡♡ あ"あ"あ"あ"っっっ♡♡♡」
今までの比ではない強烈な、全身を雷が貫いたような悦楽に打ちのめされる。
薫の足裏の下で昇天を迎えた少年は全身を震わせていた。
そして、その痙攣が治まった頃合を見計らい、ゆっくり足を持ち上げるとそこには大きな染みが広がっていた。
どうやら盛大に出してくれたようだ。
「あ~あ、こんなにも出しちゃって……」
足の裏にも染みてくるほどの量。
やはり若さというものは良い。
『ぬちぬち♡』と糸を引く精液の感触を足の裏に感じながら、薫はぐったりとした少年を放置して立ち上がった。
「さてと……」
薫はぐったりとした少年を放置して立ち上がる。
その表情にはすでに先程までの淫靡な雰囲気はない。
清廉潔白を絵に描いたような凛々しい瞳。
彼女にとっては今の出来事などほんの一部に過ぎないのだ。
──そう。これが今の薫にとって当たり前の日常。
父が去った寂しい道場を取り戻し、かつて栄えた活心流の復興を目指したのは最初だけ。
次第に彼女の中には『もっと多くの男を支配したい』という別な目的が芽生えていた。
何度も絶頂を繰り返して痙攣を見せる少年を見下ろしながら、薫は過去を回想する──それはまさに彼女の人生を決定づけた、あの忌まわしくも愛おしい出来事へと繋がっていた。
あの日感じた思いを胸に携えて──。
………
……
…
##P2 神谷薫の性の目覚め@幕間、エロシーンなし、過去編
時はさかのぼり──神谷薫がまだ幼い頃。
………
明治xx年十月十七日の午後四時五十分――秋風が枯葉を舞わせる神谷道場の玄関口で、異様な光景が繰り広げられていた。
畳に額を擦りつけているのは四十路半ばの痩せた男。
肩には細かな傷跡が幾筋も刻まれ、かつて「剣鬼」と呼ばれた剣豪の面影は見る影もない。
その男――神谷薫の父、神谷越路郎が震える声を絞り出す。
「……申し訳ございません……借金の返済……延期を……どうか」
正面に仁王立ちするのは丸刈り頭の恰幅の良い男。
指には鈍く光る金の指輪が三つ。
両脇には鉄火場上がりらしい用心棒二人を控えさせた彼こそが、この界隈で有名な高利貸しだった。
「延長? 延長だとぉ!?」
男は歯を剥いた。
「期限は三日前だったよなぁ? しかも『必ず完済する』と偉そうなことを抜かしていたのはどこの誰だ?」
「そ、それは……確かに……ですが今月は門弟が減り……収入が……」
「ハッ!」
男が嘲笑を浴びせる。
「人殺しの技を教えて何が活人剣だ? そんな流派の看板が売れるわけねぇだろうが!」
神谷の父の拳が畳を抉るように握り締められる。
背中は怒りと屈辱で小刻みに震えていた。
そこへ男が唾棄するように言い放つ。
「いいか? 明日までに耳を揃えて払え。でなけりゃ道場も家も全部差し押さえるぞ! お前んとこの小汚い娘一人だけじゃ足りねぇよ!」
「──待ってください!」
鋭い声が響いた。
障子の陰から飛び出したのは袴姿の少女――十六歳になったばかりの神谷薫だった。
普段は凜とした佇まいの彼女が今、顔を真っ赤にして唇を噛んでいる。
「薫! 出てはならん!」
だが、父の悲痛な叫びを薫が遮った。
「父上の……神谷活心流が……『活人剣』が……こんな形で終わってしまうなんて……そんなことは許されません!」
薫は震える手を胸の前で組む。
怒りとも悔しさともつかぬ感情で体が熱い。
しかしその熱は奇妙な場所に集まっていく──下腹部だ。
稽古着の奥深くが妙に疼いている。
男がニヤリと笑った。
「ほう?小娘が口を挟むとはな。親父が金を借りたのはこいつのせいだぜ?」
「違います!」
「じゃあ何だ? この破産寸前の道場を救える秘策でもあるのか? それとも……」
男はいやらしい視線を薫の足元からゆっくり上へ這わせた。
背筋が凍りつく思いだった。
「お前の体で払うつもりか? 噂に聞く『神谷剣術小町』なら街に高く売れそうだなぁ?」
「なっ……!?」
薫の頬が羞恥で染まる。
だが同時に、またしてもあの奇妙な感覚――下腹部の奥底がジンと熱くなった。
その刹那、越路郎が猛然と立ち上がった。
「やめろ!!!」
「おっと?」
用心棒二人が即座に取り囲む。
「娘に触れるな! この道場がどうなろうと……薫に手出しはさせん!」
父の怒号と共に薫は息を呑む。
だが次の瞬間、越路郎が信じられない行動に出た。
「……すみませんでした」
再び畳にひれ伏したのだ。
「どうか……薫にはご容赦を……私は……この通り……どんな罰でも受けますから……」
それはあまりにも無防備で、あまりにも哀れな姿だった。
かつて『活人剣の免許皆伝』と称された剛腕の剣士が、背筋を折り曲げ土下座をしている。
脂汗で額が光り、肩甲骨が苦悩に波打っている。
薫の喉がゴクリと鳴った。
「……ちち……うえ?」
まともに声が出ない。
今まで一度たりとも頭を下げたことのない父が……プライドの塊のような人間が……。
玄関の段差よりも低い位置にあるそのうなじを見て、薫の意識が不意に白濁した。
──なんだろう……この気持ち……。
恐怖ではない。
嫌悪でもない。
ただ……全身の血が沸騰するような……甘美な毒が血管を駆け巡るような……。
──父が……私のために……こんな屈辱を……。
そして薫ははっきりと認識した。
下着がじわりと湿り始めていることに。
「ハハハハハッ!」
金貸しの嘲笑が道場に響き渡る。
「見ろよ! かの剣豪が小娘のために這いつくばってるぜ! これが天下の神谷流か? 笑えるねぇ!」
「……申し訳ございません……」
越路郎の声は掠れていた。
「いいだろう、一週間やる。ただし利息は倍だ。来週同じ時間に来るからな」
そう言い捨てると金貸しと用心棒たちは勝鬨のように大笑いしながら帰って行った。
嵐が過ぎ去った道場に静寂が戻る。
越路郎がゆっくりと立ち上がる。
その横顔には深い疲労と諦念が滲んでいた。
「薫……お前は何も悪くない……私が至らなかったせいだ……」
振り返った父の瞳に浮かぶ涙を見た瞬間――薫の中で何かがプツリと切れた。
「父上!」
駆け寄り背中に抱きつく。
父の肩が大きく震えた。
「大丈夫よ父上! 私が……私がなんとかするから!」
咄嗟に出た方便。
薫は知っていた。
神谷家はそんなに裕福でないことを。
残された財産などないことを。
道場の月謝収入だけで日々の暮らしを維持するのが精一杯なことを。
でも今は父を慰めたい一心だった。
「だから……お願い……もう……あんな姿は見たくない……」
嗚咽混じりに訴える薫の首筋に微かな汗の香りが漂う。
あの厳格な父親像が叩き壊された父にとっては何よりも耐え難い屈辱の瞬間。
強者だったはずの父がより強い者の前にひれ伏す姿。
そしてその一部始終を目撃した娘・薫が味わった精神的倒錯。
それは単なる同情や怒りではない。
得体の知れない興奮。
この時、薫は本能で理解し始めていた。
この世には『力』という名の剣だけでなく、『支配』という名の蜜があることを。
そして自分の中に眠る新たな欲望――優位に立つ者の愉悦――が芽吹いたことを。
下着の湿り気はますます広がっていく。
──もっと……もっと見たい……男性が……懇願する姿を……♡
その夜、薫は寝床で一人悶え苦しんだ。
夕方見た光景が何度もフラッシュバックする。
土の上に額づく父。
無防備な背中。
苦悶の息遣い。
金貸しの高笑い。
股間がズキズキと疼く。
気がつくと右手がそこに伸びていた。
「あっ……♡」
薫は生まれて初めて自慰行為に及んだ。
あの光景を思い出しながら指を蠢かせる。
「父上……ごめんなさい……♡」
罪悪感と背徳感に苛まれながらも指は止まらない。
むしろその禁忌感が快感を増幅させていた。
翌朝。
早起きして井戸水で身を清めた薫の目に決意が宿る。
「父上……明日から私も働くわ! 働きながら宣伝でもして……他にももっと集客できる方法を考えるから!」
薫は言った。
神谷道場の再建だけでなく、彼女自身の欲求を満たすためでもあった。
しかし父は青ざめるばかりだった。
「馬鹿な……女子が外で働くなど……それこそ良家の恥だ!」
「でも! そうしなければ道場は……父上の夢は……」
「……もう……よい……」
越路郎は絞り出すように答えた。
「私の道場はここまでだ……」
その晩。
越路郎は薫の枕元に一通の書き置きを残した。
『薫へ
済まぬ。俺はもう限界だ。
お前に恥をかかせるような姿を晒したくなかった。
どうか俺を探さないでくれ。
金はなんとかしておく。心配するな。
あと最後に……。
道場はお前に任せた。
父より』
書き置きを読んだ薫は呆然とした。
父がいなくなった現実を受け止めきれず、膝から崩れ落ちる。
だが悲嘆にくれる間もなく別の感情が沸き上がってくる。
──自由。
それは重責と束縛からの解放。
これまでずっと父の期待に応えようと努力してきた。
門下生募集の立て看板を自分で書いて張り巡らせたこともあった。
母のいない寂しさを紛らわせるように剣術に没頭したのも事実。
しかし今、すべての枷が消え去ったのだ。
薫の胸に沸々と湧き上がってきたのは野心だった。
──私ならやれる……私自身のやり方で……♡
薫の頭の中で昨日の映像が蘇る。
屈辱に耐え忍ぶ父の背中。
金貸しが嘲る顔。
そして自分だけが感じ取ったあの妙な快感。
──私は……この感覚を求めているんだ……♡
こうして神谷薫という少女は、父の失踪と自身の歪んだ性癖覚醒を機に道場を継承。
自ら神谷活心流・師範を名乗り始めたのである。
そして彼女が持つ特異体質……多量の汗に含まれる媚薬成分と、男を手玉に取る天性の才によって道場は予想外の方向へ進化を遂げることになる。
この経験こそが後の彼女を“支配者”へと導く原点となったことは疑いない。
…
……
………
##P3 師範の呼び出し~新たなる犠牲者~@誘惑、色仕掛け、マッサージ、手コキ、貢ぎマゾ契約、キス責め、ファーストキスを奪う
──神谷薫師範の部屋。
そこへ呼び出されることは、道場内で一種の儀式と化していた。
「入りなさい」
襖越しに薫の涼やかな声が響く。
「失礼いたします……」
緊張の面持ちで部屋に入ったのは新米門下生の少年。
明治になったというのに、元服などと旧時代の慣習を守り通そうとする古風な家族に育てられた哀れな男。
武道への志は高いものの、その身長は同年代と比べても明らかに小さく、華奢な体つきに不安が見え隠れしている。
そんな折、神谷活心流の道場に通っている近所の男子より噂を聞きつけ両親に相談したところ、諸手を上げての賛成意見を得てしまったのが運の尽き。
──活人剣なら我が子に危害を与えることもなかろう。
常々武人たるものはと口うるさい父がそう判断した結果だったのだが……。
「──どうしたの? 早く座りなさい」
「は、はい!」
促されると少年は正座し頭を下げる。
彼は当然知るよしもなかった。
師範を務める清楚可憐な剣術小町の裏の顔を。
部屋に足を踏み入れたときから何やら甘い香りが漂っていた。
「あ……あの……師範……?」
「ふふ……そんなに固くならないで」
薫が笑みを浮かべる。
窓際の文机に向かい書き物をしていた彼女がこちらに視線を移した。
その仕草一つで部屋全体の空気が変わる。
「あの……呼び出された理由というのは……?」
「ええ。実は少し相談があってね……」
「相談……ですか?」
薫は文机から立ち上がると彼の方へ歩み寄ってくる。
近づくほどに香りは濃厚になり、思考が霞んでいくのがわかる。
「あなた最近すごく頑張ってるじゃない? 私の教えたことをきちんと身につけてるし……」
「は……はい! ありがとうございます!」
「でも……ちょっと気になることがあって……」
薫は不意に少年の目の前で立ち止まり、正座した少年を掬い上げるように覗き込んでくる。
長い睫毛の奥で琥珀色の瞳が潤んでいる。
その神秘的な輝きに少年は思わず息を呑む。
「その……いつも私ばかりを見て……集中できてないんじゃないかな?」
「えっ!? そ、そんなことは……ッ!!」
喉がゴクリと鳴った。
稽古の時とは考えられないくらい、薫は近かったのだ。
彼女から発せられる甘い香りと湿度を帯びた熱気。
身なりをいつも正している師範が今日は袴の羽織を乱れさせて胸元が大胆に見えていて。
その隙間から白い肌と豊満な膨らみが露わになっている。
思春期の少年にとってそれは刺激が強すぎた。
「……立ってみて。構えを確かめるから……♡」
「……ッッ!!」
ずくんっ♡
高鳴る心臓。
どんどん下半身へと集まっていく血液。
「ほら……早く……」
そう言って立ち上がった彼に合わせて薫も立ち上がる。
そして彼の背後に回り込み肩に触れると。
「──ここ。肩に力が入っちゃってる」
「あっ! はい……」
「もっとリラックスして……私に体を預けていいのよ?」
薫の吐息が耳朶をかすめる距離で囁かれると少年の全身が熱くなる。
その囁きはまるで蜜のように甘かった。
「で……でも……師範……そんな……」
「いいから……♡」
薫の柔らかな両腕が優しく少年の胴に巻きついてくる。
後ろから抱き寄せられるような形。
「ッッ!?!?」
驚愕と幸福がごちゃまぜになった。
体温。
汗。
吐息。
そして胸の膨らみと甘い匂い。
薫の存在すべてが少年を包み込む。
「もっと楽にして……♡」
「は……はい……ッッ!!」
薫の指導は続く中、全身は弛緩していく。
太ももひたひたと這う手のひら。
腰回りを撫でる細い指先。
肩甲骨の間を滑る爪の感触。
「ここ……もっと意識して……♡」
「あ……あぁっ♡♡」
薫の指が胸筋の間を下り腹筋を撫でていき、そしてヘソの窪みをほじくり回した後で更に下へ。
「ひゃうっっ!?!?♡♡」
思わず飛び退くほどだった。
「あ……あのッッ……!!」
「どうしたの? 緊張しすぎよ」
「す、すみませ……ん」
「いいのよ? 続けるね?」
再度抱き着く形になると今度は太ももの付け根へと手を這わせてくる。
「あっ……そこは……ッ♡」
「動かないで……♡」
「は……はいぃぃ♡」
「ここね……♡」
少年の抵抗を封じたまま薫は耳元で囁いた。
「──すごく脈打ってる……♡」
熱く、湿っぽい言葉と共に、薫の手のひらがちょうど竿の部分に押し当てられた。
柔らかく、しっとりと。
白魚のような細くて長い五本の指が男の象徴を絡め取ってゆく。
「──ッッッッ♡♡♡」
全身に鳥肌が走り抜けた。
薫の手の温もりと柔らかさが袴越しに伝わってきて心拍数が急上昇する。
「やっ……ッッ……師範! そ、そこは……ッッ♡♡」
「動かないで。大事な部分なんだから」
薫の言葉には抗えなかった。
少年が身じろぎひとつできない状態で、薫はゆっくりと指を蠢かせていく。
「う……うぅ……♡」
「そう……そう……♡」
薫はそう言って笑みを深めた。
そしてその言葉に励まされたかのように少年のモノはさらに硬度を増していく。
「あれれ~?♡」
「あっ! やめ……ッッ……!!師範ッッ!!♡♡」
「なんでこんなに硬くなってるの?♡」
薫は心底楽しそうな、それでいて挑発めいた声音で訊ねてきた。
反論する余地なんてない。
答えに戸惑って黙り込むしかない。
だって否定したところで動かぬ証拠があるのだ。
「──答えて?♡」
薫の囁き声が鼓膜を震わせると同時に腰の辺りへ甘美な痺れが走り抜けた。
同時に手のひらに包まれた股間へと熱が集中していく。
「……そ、それは……ッ♡」
「ん~?」
薫はいやらしく嗤うと彼の体へと反対の手を這わせていく。
今度は内ももを揉むように撫で回した後で鼠径部へと指先が辿っていく。
「んんッッ!!?♡♡♡」
「まだこんなに緊張してるんだもの……♡」
その間も、竿を愛撫する薫の手は休みなく動いていた。
袴越しに固くなった部分。
ゆっくりと円を描くように、焦らすような手つきで、撫でていく。
「あっ……♡ あぁ……♡ あぁぁッッ!♡」
「可愛い……♡」
薫の甘い声が耳元を擽ると同時に体全体に鳥肌が走った。
そのまま身を捩るようにして逃れようとしても薫の腕からは逃れられない。
むしろ強く拘束されているせいで余計に快感が増幅されてしまう。
「ひぁっ……♡ ひぁぁんっ♡」
「ねぇ……どうして?♡」
薫の声は相変わらず蠱惑的で淫靡だった。
まるで少女のような幼さを感じさせる声音なのにどこか大人びた妖艶さが垣間見える。
そのアンバランスさが背徳的な色香を放っていた。
「どうして……?♡」
薫の指先が下着越しに亀頭を撫でた。
指の腹で尿道口を重点的に擦られる。
途端に激しい刺激が走った。
「んああっっ!!♡」
「ねぇ?♡ なんでここをこんなに硬くしてるの?♡」
「そ、それは……♡」
答えられない。
薫の手は止まらず執拗に亀頭だけを攻め続ける。
薫はくすくすと笑いながら続けた。
「ほら……答えて……♡」
「んんっっ!♡」
薫の手の中でビクビクと脈打つそれに呼応するように彼の体も跳ね上がる。
薫の言葉に促されるように素直な気持ちを吐露するしかなかった。
「か、薫師範が……か、可愛い……からで……す……♡」
「可愛い私に興奮しちゃった? 本当にそれだけ?」
「あぅっ……! あぁ……!♡ そ……そうです……ッッ!♡♡♡」
薫はさらに追い打ちをかけるように問いかける。
耳元にかかる吐息の温かさが堪らなく心地よくて幸せだ。
「でもそれだけじゃないでしょう?♡」
薫の指先がパンパンに腫れ上がった先端を軽くつまみ上げた。
くにくにと、指同士を擦り合わせるような繊細な刺激が加えられる。
「あひっ……♡」
少年の耳に吹きかけられる熱い吐息。
近すぎる距離。
耳穴に直接声を送り込まれるせいで、頭の中で声が反響する。
「ねえ……他にもあるんじゃない?♡」
「あっ! やめ……ッッ……!♡」
「んっ……♡ はぁぁぁ……♡」
「あぁ……ッッ!♡」
薫はわざとらしく溜め息混じりの声で囁きかけてくる。
それがまた酷く卑猥で淫らで。
「──この道場を選んだのは活人剣を学んで立派な武家の跡取りになるため~、なんて最初は言ってたのに……♡ この前私の匂いを嗅いでから……クスっ♡」
「ち、違いますッッ! 僕は……ほんとに剣術が学びたくて……ッッ!♡」
「そう? ……でも体は嘘をつけないみたいだけど?♡」
薫は少年の耳元で甘く囁いた。
その声音が彼の理性を少しずつ溶かしていく。
「ほら見て? あなたのここ……こんなにも大きく膨らんじゃって……♡」
薫の手指が少年の股間を優しく撫で回し、袴の隙間を縫って下着の中へ。
薫の手と竿とを隔てていた布が一枚減っただけで、与えられる快感は何倍にも膨れ上がるようだった。
「ねぇ……♡ 直接握ってほしい……?♡」
「……ッッ♡♡」
その言葉とともに薫はさらに身体を密着させてくる。
お互いの体温を交換するかのようにぴったりと寄り添って、自らの女体の豊かな凹凸を少年に押し付けながら薫は言った。
甘ったるい声で耳を犯していく。
「ほら……♡ 触って欲しい……?♡」
「ッッ♡♡♡」
「……答えて?♡」
「…………はい♡」
少年は小さな声で答えた。
その言葉を聞いて薫は満足げに微笑む。
だけど──。
「今の小次郎君のお月謝じゃ足りないわ……」
「え……?」
少年……もとい小次郎は愕然として目を見開く。
「ええ。だって……♡ この道場ってお金がかかっちゃうのよね~……♡」
甘い声でそう告げると、その細い指先で少年の股間を愛撫した。
小次郎の体がビクリと震え上がる。
「……ッ!」
薫はくすくすと笑いながら続けた。
耳元にかかる吐息がくすぐったい。
「だってそうでしょ? 私の教えってとっても素晴らしいんだから……♡」
「あ……あの……」
「毎日頑張ってくれたら特別メニューをご用意してあげる……♡ その代わり──……♡」
そう言って薫は少年の股間を握り込むと手荒に竿を揉みしだいた。
大の大人ですら骨抜きになる魔性の手つき。
彼女の竹刀捌きと同じように……いや、それ以上に一切の無駄がない。
「あ"あ"あ"っっっ♡♡♡」
小次郎は背筋を弓なりに反らし、身悶えた。
「私、小次郎くんのことちゃんと知ってるよ……?♡ おっきなおうちに住んでて、お金持ちなんでしょ……?♡」
「ッッ!」
小次郎の身体が再び大きく跳ね上がる。
薫の言葉に驚愕したからだ。
そして家のことを持ち出された瞬間、小次郎の心の内が警戒心で埋め尽くされる。
自分は今、良くない選択をしようとしているのではないか。
父上や母上に申し開きできないことをしようとしているのではないか。
そんな迷いが心を占めていく。
だが──。
「……ちょ~っとだけ、サービスしてあげる♡」
挿絵04
pixivにてご確認下さい。
https://www.pixiv.net/artworks/133826390
ぎゅぅぅぅぅ……♡
「あ"あ"あ"ぁぁぁ……ッッ♡♡」
そんな小次郎の葛藤をつぶさに汲み取った薫の手指が、すかさず下着の中へと侵入する。
そしてそのまま小次郎のまだまだ未熟で小ぶりの竿を、優しく手のひらで包み込むように握り込んだ。
蛇が獲物に巻き付き、締め上げているような光景であった。
「ふふっ……♡ どんどんおっきくなってくるわね……♡ 小次郎君の……♡」
手の中で『びくびく♡』と震える幼茎に確かな雄の芽吹きを感じながら、薫は淫らな笑みを浮かべて。
「きもちぃ?♡」
これからたっぷりと官能の毒を注ぎ込んでやる……内心ほくそ笑みながら、薫は手のひら全体でゆっくりと扱き始めた。
動画05
https://www.pixiv.net/artworks/133826417
挿絵05
https://www.pixiv.net/artworks/133826390
pixivにてご確認下さい。
「あ"……ッッ♡♡ あ"ぁ……っ♡♡」
薫の手の動きは巧みだった。
指先一本一本を使い分けながら、的確に性感帯を刺激していく。
「うふふ……♡ 気持ちよさそうねぇ……♡」
薫の女体に包み込まれるように背筋を仰け反らし、だらしなく口を開け、手の中に甘えるように腰を突き出していく小次郎。
打てば響く鐘のように、素直でいじらしい反応を見せる少年の様子に薫は満足げな微笑を浮かべる。
「小次郎君の……すごい……♡」
薫は小次郎の耳元に唇を寄せて、熱っぽく囁いた。
「こんなに……熱くなってきて……♡」
薫の言葉どおりだった。
すでに小次郎の幼茎は『びくん♡びくん♡』と脈打っており、その熱は今にも爆発してしまいそうなほど昂っていた。
そんな肉竿の状態を、あえて耳元で囁いてやる。
一人の男子の性癖を歪めてしまうことなど百も承知で。
「──私のお手々だけでこんな風になっちゃうんだ……?♡」
「あ"ッッ♡♡ あ"ッッ♡♡ あ"ぁ……っ♡♡」
甘く囁いた言葉によって、幼い性に非常識な揺らぎを与え。
ぬちっ♡ くちゅっ♡ ぬちゅっ♡
緩々と上下する手によって、歪んだ性癖を定着させていく。
「んふふ……♡ ねえ……小次郎君……♡」
「ッッ!!♡♡♡」
薫は小次郎の耳元に唇を寄せると。
「……私の手でイっちゃお?♡」
甘く蕩けるような声音でそう囁きかけると同時に。
ぎゅぅぅぅ~~~……っ♡♡
握り込んでいた手に力を込めて、竿全体を一気に圧迫し。
小次郎の小さな耳に唾液で湿ったリップを押し付けて。
「ぴゅっ……♡ ぴゅっ……♡ ぴゅぅぅぅ~……♡」
ぶびゅるッッ♡♡♡ ぶぴゅッ♡ びゅくッ♡♡ びゅくくッッ──♡♡♡
「あ"あ"あ"ぁぁぁ~~ッッ!?!?♡♡♡」
挿絵06
pixivにてご確認下さい。
https://www.pixiv.net/artworks/133826390
弾ける快感。
明滅する視界。
全身を駆け巡る多幸感。
鼻につくような声が鼓膜を震わせた瞬間、それら全てが一気に押し寄せてくる。
「あ"あ"ぁぁぁ……♡♡♡」
びゅくっ♡♡ びゅるっっ♡♡♡ びゅるるるッッ♡♡♡
父にも母にも、もちろん兄弟や友達にだって、誰にも見せられない情けない姿を、神谷活心流師範・神谷薫にさらけ出す。
「あ……♡ あぁ……♡」
びゅるっ……♡♡ びゅっ……♡♡ びゅぷっ……♡♡♡
わなわなと持ち上がっていた両手は、だらんと伸びて。
ビクビク震える全身を抑え込むこともできず。
だけれども、射精の最中もゆっくりと幼茎を扱き上げる薫の手によって、余すことなく快楽の残滓を搾り取られていき──。
「んっ……♡ はぁ……♡ いいわよ……いっぱい出して……♡」
「あ"ぁぁ……ッッ♡♡♡」
ぴゅっ……♡♡ ぶぴゅっ……♡♡♡ ぴゅるっ……♡
射精するたびに身体を震わせて悶える小次郎の様子を楽しむように幼茎を丹念に扱き。
手の中で脈動を繰り返す竿から若い生命を搾り出して……。
そしてとうとう長い長い射精が終わったかと思うと、薫は指の輪っかの締め付けを強めながら、根元から先端まで、ゆっくりもう一度絞り上げた。
どぴゅっ……♡
「あ"っっっ……♡」
「はい……よくできました……♡」
放心状態の小次郎。
一体何が起こったのか。
何が起こっているのか。
わからなかった。
女中や乳母と湯浴みをしたときに感じた違和感。
あれと同じような……いやそれ以上の強烈な感情。
そして──。
自分は今とてもいけないことをしてしまったのではないか?
そんな背徳感が胸の奥底にじわじわと染みわたる。
「……女の子にこういうことされたの、初めてでしょ?♡」
薫の言葉が耳に入ってきて我に返る。
「え、あっ……やっ……♡」
だがしかし。
先程までの背徳的な快感と幸福感が鮮明によみがえってきて再び羞恥心と罪悪感がこみあげてきて、まともな返答をすることができない。
できることといえばただ俯くことだけ。
「ふふっ……♡ 可愛い♡」
小次郎の幼茎を優しく揉み解していた薫の指が止まる。
まだ硬度を保ち続けている肉竿から手を離すと、濡れた指先を見せつけるようにしてぺろりと舐めた。
「美味しい……♡ 小次郎君の精子……♡」
糸を引いた白濁。
指の股に付着したそれを、薫は恍惚とした表情で舐め取っていく。
舌先で丁寧に拭いながら味わうようにして飲み込む。
その光景はあまりにも淫靡だった。
自分の吐き出した欲望の欠片を、尊敬する女性に舐められているという事実。
小次郎は言いようのない恥ずかしさと同時に興奮を覚えていた。
「──このことは、私と小次郎君だけの秘密♡」
そう言いながら小次郎の頭に手を回し、ぐっと抱き寄せて。
「ん……♡」
自らの唇を小次郎のそれへと重ねた。
んちゅぅ……♡
「んむ……ッ!?!?♡♡♡」
絡み合う舌と舌。
流れ込んでくる薫の唾液。
溺れないようにと必死に飲み下していけば、薫の舌が嬉しそうに口の中を掻き回して。
「ん……♡ んふ……♡」
ぢゅる……♡ ぢゅぱっ……♡ ぢゅるっ……♡
濃厚なディープキス。
口と口とを合わせる意味はわからないものの、以前路地裏で絡み合った男女をたまたま見かけたときに『こんな風に口を吸い合っていたな』と思い出して。
(こ……これが……接吻……なのか……?)
唇と唇を重ね合わせる行為は想像していた以上に熱くて柔らかくて心地よかった。
薫が自らの唇を使って『もう逃げられないぞ』と伝えているようで。
小次郎の思考は混乱しきっていた。
突然のことに驚き慌てる小次郎を尻目に薫はゆっくりと唇を離す。
銀色の橋が二人の間にかかり、やがて重力に負けてぷつりと切れ落ちる。
二人の間に漂う淫靡な空気。
熱っぽい吐息。
「ふふ……♡ 小次郎君ったら可愛い顔してるんだから……♡ そんな顔されたらもっと意地悪したくなっちゃうわ……♡」
そう言って薫は妖艶に微笑みかけると再び唇を重ねてくる。
今度は小次郎の唇を食むように啄むようなバードキス。
ちゅっ……♡ ちゅぱっ……♡
「んっ……♡ んふっ……♡」
時折漏れ出る艶めかしい声と水音がさらに興奮を煽っていく。
小次郎の脳裏にあった『活人剣の理想』『父に褒めてもらうための鍛錬』などという殊勝な目標は綺麗さっぱり洗い流されて。
淫靡に乱れる剣術小町のことしか考えられなくなっていた。
「んふ……♡ ほら……もう一回……♡」
「あ……あぅ……」
ちゅぅぅ……♡
ぢゅるっ……♡
ぢゅぱっ……♡
んちゅぅぅ〜〜♡♡
「んんんッッ!?!?♡♡♡」
「ん……♡ はぁ……♡」
初めて味わう柔らかな感触がゆっくり遠ざかっていくと、二人の間に銀色の橋がかかり、ぷつりと切れた。
「──これからよろしくね……小次郎君♡」
「は、はい……♡」
神谷活心流道場にて新たな犠牲者が誕生した瞬間であった。
………
……
…
##P4 兄貴分の疑惑@幕間、エロなし
──ここ最近小次郎の様子がおかしい。
『将来、立派な父の跡を継げるだろうか』と不安がる小次郎に対して、『武家の跡取り息子だろ』と活を入れる目的で『神谷活心流』を勧めたのはつい先日のこと。
しかし、同じく横で竹刀を振るう様を見るに、どうにも腑に落ちない点がある。
まず第一に視線が安定していないこと。
稽古中常に神谷薫師範の動きを目で追っているようで、指導を受ける際にもどこか上の空だったり。
あるいは他の弟子と手合わせをしていても目の前の相手の剣の動きよりも、神谷師範の所作のほうが気になるといった調子で注意力が散漫になっている。
特に先日の『薫師範の部屋』への呼び出し後、稽古場で見かける小次郎の様子がどこかおかしいことに気づいていた。
「小次郎……? 最近なんか変だぞ」
道場での稽古の休憩時間。
秀一郎が心配になってそう切り出すと、小次郎はギクリと肩を震わせる。
秀一郎は怪訝な表情を浮かべた。
「なんでお前が緊張してるんだよ」
「いや……別に……」
小次郎は言いよどんだ後、言葉を濁した。
「……なんかあったのか?」
「……いや、そういうわけじゃないんだけどさ」
秀一郎は眉を寄せる。
「何かあったなら教えてくれよ」
「──秀一郎は、活人剣についてどう思う?」
唐突に真面目な顔をして小次郎が尋ねてきたことに戸惑いながらも、秀一郎は自分の考えを述べる。
「なんでそんなこと聞いてくる?」
「いや……ちょっと聞いてみただけだよ……」
「なんだよそれ」
歯切れが悪い小次郎に対して秀一郎は呆れたように笑う。
「じゃあ虎之助はどうだ?」
秀一郎は矛先を虎之助に向ける。
ぼーっとしていたようで虎之助は困ったような顔で小次郎と秀一郎を見たあと。
「お、俺にはそんな難しい話よくわかんねーよ……」
「そうか……」
虎之助のイマイチな反応に話題を振った手前、少し居心地が悪くなる。
そもそも虎之助も道場に通う前は近所でも手を付けられる者のいないくらいの悪童だったのだが……。
ある日を境にすっかりと鳴りを潜めておとなしくなっていたのだ。
虎之助が入門したのは小次郎よりもさらに前だが、その豹変ぶりは誰の目にも明らかで。
口を開けば悪態ばかり、稽古もサボってばかりの腕白坊主だったはずが、今では稽古にも真面目に顔を出し、薫師範の指示には素直に従っている。
それだけなら良いことだ――だが、どうにも不自然な従順さを感じてならなかった。
「……二人とも、最近ちょっと変だぞ」
思わず本音が口をつく。
小次郎は顔を伏せ、虎之助は一瞬だけ視線を逸らした。
「な、なんだよいきなり」
「いや……お前らのこと心配してるだけだ。……道場に通うのは剣を学ぶためだろ? 師範に余計な迷惑をかけるなよ」
「……そんなこと、してねぇよ」
虎之助の声はどこか刺々しかったが、すぐに小さく舌打ちして黙り込んだ。
その横で小次郎がぎこちなく笑みを作る。
「ぼ、僕は大丈夫だから。心配しないで」
その笑みがどこかうつろに見えたのは気のせいだろうか。
秀一郎は深く息を吐き、竹刀を持ち直した。
「……ならいいけど。俺は師範を信じてる……。お前らも剣を学ぶっていう初心を忘れるな」
二人のまとめ役として、檄を飛ばしたつもりだった。
事実、そう告げる声音には年少の二人を引き締めようとする責任感が滲んでいた。
だが――。
視線を落とした小次郎の耳が、わずかに赤く染まっている。
虎之助の膝も、妙にそわそわと落ち着きがない。
(やっぱり何かある)
喉の奥に小魚の骨が刺さったかのような違和感。
その時、廊下の方から足音が近づいてきた。
柔らかな布擦れの音とともに現れたのは、師範・神谷薫。
袴の裾を揺らし、涼やかな笑みを浮かべながら三人に歩み寄る。
「休憩は終わりね。……三人とも、今日もよく頑張ってるわ」
その声音は透き通るように優しかった。
だが、ほんの一瞬。
その瞳の奥に、得体の知れない光が宿ったように見えたのは気のせいだろうか。
「……はい!」
秀一郎は咄嗟に声を張った。
薫は小さく微笑むと、ゆるやかに踵を返す。
その後ろ姿を見送る間、二人の少年の表情に宿る微妙な陰影を、秀一郎は見抜くことができなかった。
………
竹刀を納めた後、三人は道場の床板に並んで頭を下げる。
その様子を見て薫が柔らかな声で告げた。
「今日はここまで。……じゃあ、掃除をお願いね」
「はい!」
三人の声が揃う中、薫はふと虎之助に目をやった。
「虎之助くん、少しいいかしら? 話があるの」
「え? お、俺っすか?」
「ええ。……大事な話よ」
その言葉に、虎之助の瞳がきらりと光った。
「は、はいっ!」
返事の声が妙に弾んでいる。
頬の筋肉を押し殺しきれず、口元に笑みが浮かぶのを秀一郎は見逃さなかった。
(なんだ……?)
胸の奥に走るかすかなざわめき。
「すぐ戻るから、二人とも先に始めてて?」
薫はそう言って踵を返す。
その袴の裾が廊下の向こうに消えた瞬間、虎之助は鼻歌まじりに竹刀を置き、軽やかな足取りで後を追って消えていく。
掃き掃除と雑巾がけに取りかかる。
だが、手を動かしていても秀一郎の意識はそちらに向いていなかった。
隣にいる小次郎の様子が、明らかにおかしい。
その手元はどこかぎこちなく、力を入れ過ぎて雑巾と床が擦れて起こるきしむ音が、やけに耳についた。
顔は伏せられ、時折ちらりと廊下をうかがう仕草を見せていた。
「……どうしたんだよ。そんな顔して」
問いかけると、小次郎はびくりと肩を震わせる。
「な、なんでもない……」
「嘘つけ。お前、さっきから向こうの廊下ばっか見てるぞ」
「……別に。ただ……」
声がかすれる。
ほんのわずか、唇を噛みしめる音が聞こえた。
「……ただ、なんで虎之助なんだろうなって」
その呟きには、かすかな悔しさが混じっていた。
秀一郎は一瞬言葉を失う。
(なんでって……どういう意味だ?)
問いただそうとしたその時、静かな廊下の奥で障子の閉まる音が響いた。
ぱたり、と軽やかな音。
そして、微かに甘い匂いが鼻をかすめる。
小次郎の手が止まった。
肩で息をし、俯いた顔の奥で、何かを必死に押し殺している。
秀一郎はますます胸騒ぎを覚えながら、黙々と雑巾を動かした。
動かすしかなかった。
………
やがて掃除が終わる頃。
「……あぁ……」
かすれた声と共に、虎之助が戻ってきた。
額には汗が光り、頬は上気している。
だが、その目はどこか焦点が合っていない。
竹刀を担ぐ手にも力はなく、ゆるりと下がった肩から覇気というものが抜け落ちていた。
(……何だ、この顔)
秀一郎は雑巾を絞る手を止め、急激な変化を見せる友に思わず見入ってしまう。
虎之助はぼんやりとした笑みを浮かべたまま、ふらりと近づいてきた。
その体からほのかに漂ってくるのは……汗の匂いと、どこか鼻をつく酸味。
まるで長時間、何かに押し付けられていたかのような、むっとする熱を帯びた独特の香りだった。
「……大丈夫か、お前」
問いかけに、虎之助はゆっくりと首を傾け、間を置いてから口を開く。
「……ん、あぁ……だいじょぶ……」
声は異様に掠れ、呂律も回ってないくせに余韻だけが妙に甘ったるい。
小次郎が無意識に廊下の奥の方へ視線を投げる。
その顔には、不安とほんの僅かな嫉妬の影が混ざっていた。
雑巾を握る指にぎゅっと力がこもる。
布越しに木目をきしませる音が、やけに耳についた。
「……変だぞ、お前ら」
秀一郎は低く呟くが、虎之助はもう答えない。
そのまま桶の横に腰を下ろし、うなじに残る汗をぬぐいもせず、虚ろな笑みを浮かべていた。
胸の奥にざわめきが広がる。
だが、言葉にできる理屈などひとつもなかった──。
………
……
…
##P5 堕ちた秀才@神谷薫の呼び出し、二人っきりで神谷活心流を解く、シコらせ語り(一人目の堕ちた姿):【足で堕とした話を語りながら汗で蒸れた足袋による臭い責め】、服の上からの手コキ、葛藤、シコらせ語り(二人目の堕ちた姿):【恋心を利用した貢ぎマゾ化調教、指輪っかコキ、押し倒して腋で呼吸管理、手で堕とした話をしながら手コキ】、連続寸止め、睾丸マッサージ、生手コキ、カリ責め、貢ぎマゾ化調教、告白した恋心を打ち砕かれて財布奴隷化、生足呼吸管理、顔面踏みつけ手コキ、足臭責め、足フェチ化調教、心情代弁煽り、財布奴隷契約成立、貞操帯示唆
──あの日から道場の空気はどこかおかしかった。
虎之助が薫に呼ばれた日を境に、何もかもが微妙にズレ始めた気がする。
稽古中、彼は以前のような覇気を見せない。
竹刀を握る手は妙に緩く、構えにも勢いがない。
それなのに時折浮かべる笑みは不気味なほど満ち足りていた。
(あいつ……何を吹き込まれたんだ?)
問いただそうとしたが、虎之助は『別に』と笑ってごまかすだけ。
その笑いに違和感を覚えるものの、それ以上追求することはできずにいて。
更に数日後。
今度は小次郎が呼ばれた。
稽古の終わり、薫が彼を名指しした瞬間、虎之助の表情がわずかに曇ったのを秀一郎は見逃さなかった。
悔しさ――いや、それだけじゃない。
そこに混じっていたのは、どこか狂おしい執着の色だった。
(……やっぱり、何かある)
胸の奥で警鐘が鳴る。
小次郎は戻ってきたとき、顔を真っ赤にしていた。
額の汗を乱暴に拭っていたが、その仕草に隠しきれない昂ぶりが滲んでいる。
秀一郎は無言でそれを見つめるしかなかった。
小次郎は畳の端に腰を下ろすと、深く息を吐いた。
その頬に残る赤みと、やけに潤んだ瞳。
額の汗を拭う仕草がぎこちなく、指先が微かに震えている。
「お、お疲れ……」
声をかける虎之助の声には、妙な刺があった。
視線は笑っているのに、奥に潜む色がどこか暗い。
小次郎はそれに気づいたのか、言葉を返せず、黙って桶に手を伸ばす。
何も言わずに小次郎が掃除を再開したせいで重い沈黙があたりを包む。
ただ道場の床を濡らす雑巾の音だけが、やけに耳についた。
(……何があったんだ、あの部屋で)
問いただしたい衝動を押し殺し、秀一郎は雑巾を固く絞った。
けれど胸の奥で膨れあがる違和感は、もう見て見ぬふりができなかった。
──数日後。
その日も道場に柔らかな夕陽が差し込んでいた。
掃除を終え、桶の水を替えようとしたとき、背後から名を呼ばれる。
「秀一郎くん、少し……いいかしら?」
振り返った瞬間、視界に飛び込んできたのは薫の姿。
深い青色の瞳に、柔らかな笑みを浮かべながら。
だが――その奥に、微かに光る何かを秀一郎は見た気がした。
「……はい」
喉が妙に乾く。
薫はふっと目を細めると、静かに続ける。
「あなたにしか相談できないことなの」
「……僕に?」
声が思わず裏返りそうになり、秀一郎は咳払いで誤魔化した。
薫はわずかに微笑む。
その視線が、まるで胸の奥をすくい取るように秀一郎を絡め取っていく。
「ええ。……あなたにしかお願いできないことなの」
一語一語を、吐息で撫でるみたいに柔らかく。
その声が耳に落ちるたび、背筋の奥で何かがざわりと震えた。
「……少し、時間いい?」
薫の長い睫毛が、ふっと影を落とす。
その瞬間、周囲の音が遠のいた気がした。
(……どういう意味だ)
理由を問おうとした唇が、言葉を紡ぐ前に乾く。
胸の鼓動がいやに大きく響いている。
薫は答えを待たなかった。
ただ、くるりと踵を返す。
緩やかな動きで袴の裾が揺れ、ほのかな香がふわりと鼻先を掠めた。
それは汗と木の香に混じる、女の甘さを帯びた匂い。
一瞬、呼吸を忘れる。
「か、神谷師範……!」
しかし声は虚しく木霊するだけ。
細くしなやかな脚が、廊下を音もなく進む。
聞こえているはずの薫の後ろ姿を目で追うたび、胸の奥で得体の知れない熱が膨れ上がっていく。
秀一郎は知らない――それが欲望か、それとも恐怖か。
すっと開いた障子の向こうに、淡い光と影が消えていく。
その直前、振り返った薫が小さく囁いた。
「……すぐ終わるから」
涼やかで、どこまでも優しい声。
なのに、背筋を撫でたのは冷たい刃のような緊張感。
秀一郎は足を動かしてしまっていた。
ギシリ……。
踏み出すたび、床板の軋む音がやけに響く。
廊下の奥、視界に迫るのは閉ざされた障子。
薫師範が消えた部屋。
すっと開いた障子を抜けた瞬間、空気の温度が変わる。
昼の陽光の香りをほのかに帯びた道場とは違う静かな闇。
視界の先には広がりのあるはずの空間。
けれど、何も置かれていない。
掛け軸もなければ、調度もない。
あるのは畳と、外から射し込むわずかな明かり。
光は、ほとんど死にかけていた。
障子越しに淡く溶ける夕陽が、畳に細い線を落とす。
その線がやけに長く伸びて、部屋の隅で途切れていた。
当然音はない。
ただ、ふすまの合わせ目から入り込んだ風が、かすかに紙を揺らす音がするだけ。
秀一郎の足が畳を擦る。
自然な感触が、やけに不自然に。
一歩進むごとに、体から余計な音が剥がれ落ちていく。
吐息すら邪魔に思えるようだった。
「──座って」
薫の声が空間の奥から落ちてくる。
視線を向けると、障子の明かりを背に、輪郭だけが淡く浮かんだ薫の姿。
逆光に照らされて表情は伺えず。
細い首筋。
結い上げた髪。
ピンと伸びた背筋のシルエットが長く畳に伸び、秀一郎の足元までかかっていた。
足を止めた途端、胸の鼓動がやけに大きく聞こえる。
どこにも逃げ場がない……そんな錯覚に足先が冷える。
秀一郎は喉の奥で固く唾を飲み込みながら、その線を踏み越えた。
「……こっちに」
薫の指先が、ゆるやかに畳を示す。
光を背負ったその手が、柔らかな影を引いていた。
促されるまま、秀一郎は向かいに座る。
距離は一間。
けれど、妙に近く感じる。
「……驚いた?」
薫が微笑む。
「い、いえ……その……」
言葉が舌に絡み、声がうまく出ない。
薫はそんな秀一郎の様子を見透かしたように、柔らかな口調を崩さない。
「──あなたはしっかり者ね。みんなのまとめ役をしているそうね」
目を伏せながら、静かな声で。
秀一郎は拳をぎゅっと握りしめ、努めて冷静に答える。
「いえ……そんな……」
薫の目線がゆっくりと上がり、秀一郎を捉える。
その瞳の奥にあるのは、今まで道場で見たどの表情とも違う、艶を孕んだ視線。
喉がカラカラに乾く。
声が出ない。
「私……この道場のためにやってることは全部正しいと思ってるの。神谷活心流は誰かを傷つけるためじゃない。救うための……人を活かすための活人剣だって……そう、教わったのよ?」
「神谷活心流の剣は誰かを倒すためじゃない。守るための剣。でも守るべきものって何だと思う? 道場? 流派? それとも……生きる希望?」
薫の指が畳の縁を這い、秀一郎の膝に触れる。
秀一郎はびくっと震え、思わず膝を抱えてしまった。
「あら……怖い? でもあなたみたいな真面目な子が道場を支えてくれてるんだもの。私は本当に感謝してるわ」
声は甘く、けれど芯が通っている。
薫は膝に添えた指を離さず、そっと滑らせる。
布越しに秀一郎の太ももをなぞりながら続けた。
「小次郎くんも虎之助くんも……あなたに信頼を寄せてる。彼らが何かに悩んでるとき……あなたがいちばん近くにいてくれたんじゃないかしら?」
「そんな……僕はただ……」
秀一郎は唇を噛んだ。
確かに小次郎と虎之助の変化に気づいていた。
だが、それを咎める勇気も、踏み込む覚悟も持てなかった。
「ただ? どうなの? 教えて?」
薫の目が細まり、唇が近づく。
吐息が頬を撫でるだけで、喉が渇く。
秀一郎は慌てて身を引いたが、薫の手は許さなかった。
「本当は気づいてるんでしょ? 彼らが変わった理由。でも……どうしても聞けなかった。怖かった? それとも……自分が間違ってるかもしれないと思った?」
「僕は……ただ……みんなが……」
「みんなが?」
「みんなが……剣をちゃんと学んでほしいって……」
薫は目を閉じ、溜息を吐くように微笑んだ。
「素敵ね。でもね、みんなちゃんと学んでるのよ。それぞれのペースで。ただ……」
薫の指が秀一郎の首筋に触れ、襟元をなぞる。
秀一郎の体温が一気に上がるのを感じた。
「ただ……みんなの求め方が違うだけ。あなたみたいに真面目な子もいれば……小次郎くんみたいに敏感な子もいる。虎之助くんみたいに荒っぽいけど純粋な子もね」
薫は目を細め、畳に手をついて秀一郎に身を寄せる。
「あなたは……ずっと見てるだけでいいの? 虎之助くんがこの部屋から戻ってきた時のこと、覚えてる? あの時の……あの顔」
秀一郎は言葉を詰まらせた。
確かに覚えていた。
虎之助が部屋から出て来た時の様子。
まるで熱病に冒されたようなあの表情。
「小次郎君が呼ばれた日もそうだった。あの日の稽古で……小次郎くんがあの瞬間から別人になったみたいだったよね。何があったのか……本当に知りたくない?」
喉が詰まる。
秀一郎の理性は「聞かない方がいい」と叫んでいたが、好奇心は抑えられなかった。
「し、知りたいです……」
その一言を聞いた瞬間、薫は喉の奥で笑った。
妖しい響きを持つその声が秀一郎の背筋を粟立たせる。
「いいわ。教えてあげる……♡」
喉元を撫でていた薫の指が、自らの足元へと滑り落ちる。
「まずは虎之助くんなんだけど……♡」
薫は目を細めながら己の足首を撫でると、足袋から脱ぎ捨てて生足を晒した。
白い足の指先が畳にそっと触れる様子が秀一郎の視界に映る。
「彼ね……最初は本当に問題児だったのよ? 道場を壊すような悪戯ばかりするから大変だったの。私が叱っても反対に怒ってきたり……『お前の言うことなんてきかないよ~だ』……なんて」
「…………」
確かに虎之助は以前から問題児だった。
だが、いつの間にかその態度もすっかりと変わっていた。
稽古を通じて心構えが変化したものかと、内心最初は喜んだものだったが……。
「でもある日突然反省したみたいで大人しくなったの。私が何をしても怒らなくなったし、言うことも聞くようになった。まるで別人みたいにね……」
秀一郎の喉がゴクリと鳴る。
薫の言葉が持つ暗示的で危険な響き。
「なぜかわかる?」
「……いえ」
秀一郎が恐る恐る答えると薫は妖艶に微笑んだ。
そして、指先で摘んだ足袋をゆっくりと持ち上げてくる。
本来、真っ白なはずの足袋。
それが異様に汚れているのが一目瞭然であった。
足の指の形に黒ずんで、何か液体が染み込んだ跡のように見える。
「虎之助くんはね、この“臭い”が欲しくて欲しくて……狂っちゃったの……♡」
「な……っ」
薫はその足袋を摘んだまま秀一郎に差し出した。
濃厚で蒸れた臭い。
『ツン♡』とほのかに漂ってくるその臭いは、目の前に掲げられた汗をじっとりと吸い込んだ足袋から発せられていることは明白で。
息をしているだけなのに、何もせずともクラリとした甘美な香りが鼻を衝く。
薫はその足袋を秀一郎の鼻に押し付けた。
「……ふふ♡」
「ん"ん"……っ!?」
思わず足袋の臭いを吸い込んだ瞬間、頭の中が真っ白になった。
脳内で火花が散る。
ガツンと後頭部を殴られたように脳天に響く濃い臭い。
まるで酒に酔ったかのように感覚が狂い始める。
「ほら♡ もっと嗅いでみて……♡」
「ん"ん"ん"ん"ん"ッッッ!!」
──こんな臭いで虎之助が……。
と半信半疑だったが……。
嗅げば嗅ぐほど頭の中がぼんやりとしてきて。
思考が霞がかかったように朦朧としてくる。
「ん"ッ!! ん"ッ!!」
「どう? 私の匂いは……♡」
頭の中で警鐘が鳴る。
何か大事なものを忘れてしまっているような焦燥感。
「虎之助くんはね……私のこの足袋の匂いが欲しくてたまらないの……♡ 私の足袋の臭いを嗅ぐたびにおかしくなるんだって。まるで中毒みたいにね……♡」
薫の言葉が耳の奥に反響し、段々と言葉の意味を認識できなくなる。
鼻腔を刺激する蒸れた汗の臭いとフェロモン。
「ん"ん"ん"……ッッ♡」
「ふふ♡ 気に入ったみたいね……♡」
薫の笑い声が遠くなっていく。
「ある日、私気づいちゃったの……♡ 稽古終わりの私のカラダ、虎之助くんがすごい見てるなぁって……♡」
「ほら、私って汗っかきでしょう?道着とか足袋とか、いつも汗で『ぐっちょぐちょ♡』になっちゃってて……♡ だけどそれが男の人にとってすごく魅力的な匂いみたいなのよね~……♡ ふふっ♡」
霞む思考。
汗を嗅ぐ度に肺が焼かれているかのように熱く燃え上がる。
「だから稽古中、竹刀の握り方を教えてあげるふりして、汗だくになった腋の部分で、虎之助くんのお顔『ぎゅぅ~♡』って挟み込んで……♡ ふふっ♡ 道着の袖越しに私の汗染みた腋の匂いを思いっきり嗅がせてあげて……♡ その時に彼は私の臭いにハマっちゃったみたいなの……♡」
霞む視界。
鼻に押し付けられた布地の据えた匂いと、目を細めて楽しそうに嗤う薫師範の整った顔がぼんやりと網膜に焼き付いていく。
「稽古後もわざとね?♡ 私の汗の匂いがたっぷりと染み込んだ足袋を、道場の片隅にそっと置いたの♡ そうしたら虎之助くんったら……♡ こっそりそれを手に取って……♡」
「あ"……♡ あ"……♡」
まるで夢を見ているかのように。
「最初は戸惑ってたみたいだけど……♡ すぐに『くしゃっ♡』って丸めて鼻に当てて『すぅぅ~♡』って一生懸命嗅いでたの♡ ふふっ♡ すご~く可愛い反応だったわ♡ 私の足の臭いなんかに夢中になって、ニヤニヤ笑って……♡ 私が見てるのにも全く気づかずに、変態さんみたいに腰をカクつかせて……♡ ふふっ♡」
脳内に湧き上がる鮮烈なイメージ。
稽古着姿の虎之助が薫師範の足袋を嗅ぐ姿。
そして今まさに秀一郎は、虎之助が辿った道筋を同じく辿らされている。
「あとはもう罠にかかった虎之助くんを食べてあげるだけ……♡ 背後から忍び寄って声かけてみたら虎之助くんったらびっくりしちゃって……♡ 真っ赤な顔して慌てて足袋隠そうとしてたんだけど……♡ そんなの無駄なのに♡」
「もちろん彼は否定しようとしたけど、もうバレバレよ♡ 私の足袋を嗅いでること♡ 視線が泳ぎまくっててしどろもどろで♡ 可愛かったなぁ……♡ ふふっ♡ 私の足の臭いで勃起しちゃってた彼の股間♡ あの状況だとどうやったって誤魔化せないんだもの♡」
喉が渇く。
汗が噴き出す。
心臓が早鐘を打つ。
全身が熱い。
この状況、早く脱しなければ──。
「そしてその後……♡ この部屋で最後の仕上げ……♡」
「今みたいに、こうやって押し倒して……ね?♡」
突如迫ってくる薫の女体に反応できない。
顔面に足袋を押し付けられたまま、しなだれかかってくる薫の圧倒的な肢体を受け入れるしかなかった。
「抵抗しないのかな?♡ ねぇ、秀一郎くん♡ ふふっ♡ もう完全に虜になっちゃってるのかな?♡ 私の足の臭いと……♡ 私の女体の感触に……♡」
「さっきの続きだけど……♡ 虎之助くんはこの足袋を嗅がせてあげる代わりに、私のお願いを聞いてもらう約束をしたの♡ ……お月謝をたくさん払って欲しいって♡」
まずい。
このまま話を聞いていたら、自分まで薫師範の言いなりになってしまう──。
そんな予感はあるものの、鼻に押し付けられる足袋の臭いが邪魔をする。
汗で『じっとり♡』と湿り気を帯びたそれは、神谷師範の女体の甘さと、思わずむせかえるほど強烈で蒸れた足の臭いが混ざっており。
嗅ぐ度に頭が痺れ、正常な判断能力を失っていくようだった。
「最初は渋ってたけど……♡ 抵抗できないように私の足を嗅がせてあげれば簡単だったわ~♡ 両手を竹刀にくくりつけて、バンザイさせて……♡ 汗でべとべとになった生足を顔に『ぐにゅり♡』って押し当てて……♡」
「彼の鼻を塞ぐように足裏で押し潰して、声も出せなくなっちゃった虎之助くんの顔の上で、汗とフェロモンがたっぷり詰まったムレムレの足の臭いを『すぅぅ~♡』って吸わせ続けたの……♡」
「もちろん私の方が力も強いし、竹刀にくくりつけられた手首のせいで彼は何もできなかったわ~♡」
「顔に乗せた足を左右にグリグリとスライドさせたり、小刻みに振動させたり……♡ あとは時々顔を開放してあげて新鮮な空気を吸わせたら、また足裏で覆って……♡ その繰り返し♡ ふふっ♡」
「そんな状態を繰り返してあげたら、抵抗も諦めちゃったのかな~?♡ 私の足の臭いを嗅ぎながら、空中に向かって腰をヘコヘコ……♡ あ~、もうこうなっちゃったら男の子って止まらないのよね~♡」
挿絵10
pixivにてご確認下さい。
https://www.pixiv.net/artworks/133826390
「女の子様にお顔踏みつけられて、くっさぁ~い足の臭い嗅がされてるのに、虎之助くんはもう発情止まんない……♡ 子ども作るためにちんちん勃起させなきゃなのに、このままじゃ無駄打ち確定の可哀想な子種たち……♡」
「ふふっ♡ 悲しいくらい惨めで哀れな姿だったわ~♡ 小さいちんちん『びくびく♡』させちゃって……♡ お顔踏まれてる恥辱と、ムレムレ足のくっさい臭い嗅がされてる情けなさに興奮して♡」
「最後には『お願いします♡ 薫お姉ちゃんの足の臭いもっと嗅がせてください♡ お月謝も増やしますから♡ 気持ちよくしてください~♡♡♡』って泣きながら必死に腰をカクカクさせてるの♡」
「あまりにもかわいいから、無視してずぅ~っと足で踏んづけてあげたんだけど、それでも虎之助くんは嬉しそうに腰をへこへこさせて……♡ それで遂に我慢できなくなって……♡」
「とぷとぷとぷぅぅ~……♡ って……♡」
挿絵11
https://www.pixiv.net/artworks/133826390
動画11
https://www.pixiv.net/artworks/133826487
pixivにてご確認下さい。
「虎之助くんったら、触ってもないのに私の足の臭いだけで射精しちゃったのよね~♡」
「結局虎之助くんは私のお願い聞いてくれたのよ?♡ 私の足の臭いを嗅ぐために、毎月お月謝をたくさん払ってくれるって……♡ ふふっ♡ 良かったわ♡ ホント素直でいい子♡ これからもお月謝払ってくれればいっぱい足の臭い嗅がせてあげるねって約束してあげたの♡」
「それからは、秀一郎くんも知っての通り、稽古後、たまに虎之助くんを呼び出して私の身体の臭い嗅がせながらたっぷり調教♡」
「彼は最近私の足の臭いだけじゃなくて、道着の匂いでも、私の匂いなら何でも発情するようになっちゃって……♡ 稽古中でも、私が近くに来たら妙にソワソワするようになっちゃってね?♡」
「まぁ、そのお陰で虎之助くんは私に逆らえなくなっちゃったし?♡ お月謝もたくさん払ってくれるようになったから大成功♡」
「小次郎くんは違う方法で堕としてあげたんだけど、その前に……♡」
妖艶──その言葉がぴったりの表情をした薫が、目を細めて嗤う。
獲物を見つめて楽しむ、まるで猫のような目。
その視線が秀一郎を捉える。
「ふふっ♡ どう? 秀一郎くん……♡ 私の話を聞いてたら、『気持ちよくなりたぃ~ん♡』って、ちょっと思っちゃったかな?♡」
「ふふっ♡ 汗で蒸れてべとべとでムレムレの足袋♡ 汚い足できれいなお顔を踏みつけられて嗅がされる屈辱♡ 先輩のお姉さんに逆らえなくなって『びゅるびゅるぅ~♡』って情けな~く射精しちゃう敗北感♡」
「どんな感じすると思う?♡」
薫の唇から流れ出る卑猥な言葉に卑猥な妄想。
馬鹿げた妄想。
快感のために身を滅ぼすなど馬鹿げている。
なのに、なのに……。
「ふふっ♡ だめよ?♡ 頭で考えるんじゃなくて、ちんちんで考えないと……♡」
「ほら♡ 秀一郎くんのおちんちん……♡ どんな感じなのかなぁ?♡」
「虎之助くんの情けな~い話を聞いて、どんな気分になっちゃったのかな~?♡」
「ふふっ♡ 素直に言っちゃえば?♡ 女の子様の足の臭い嗅がされてぇ♡ 屈辱に興奮してぇ♡ お月謝増やすから~♡ お精子『びゅぅびゅぅ~♡』ってさせてくださ~い♡ って惨めにおねだりさせられたいでぇ~す♡ って……♡」
耳元で囁かれる甘い甘い、官能の毒。
それら言葉の一つ一つが秀一郎の思考をしっとりと蝕み、心の中に新たな欲望を植え付けていき──。
「あはっ♡ 想像しちゃったかな~?♡ 秀一郎くんが、えっちな気持ちに負けて、私のお財布の一つにされちゃうところ……♡」
薫が秀一郎の股間に手を伸ばす。
「ぁ……♡」
秀一郎が制止するより速く、薫の指先が袴の不自然な膨らみを撫でた。
「あらあら……♡ おっき~……♡ 秀一郎くんのおちんちんも興奮しちゃってる……♡」
「あ"っ♡♡♡ いやっ♡♡♡ そ、そんなっ♡♡♡」
指の先が袴の表面を上下に滑る。
優しく、しかし執拗に。
「ダメダメ……♡ 我慢しないで~、ちんぽに素直になって~♡ 思ったこと全部言っていいのよ?♡」
甘く蕩ける声。
蜜のように耳穴へと垂れ流され、脳髄を犯す囁き。
粘ついた声が鼓膜に張り付いては離れない。
「カリカリカリぃ~♡」
「あ"ッ♡ あ"ッ♡」
爪の先で撫でられるたびに脳裏で火花が散る。
じわりじわりと押し寄せた熱量が腰を溶かす。
「ふふっ♡ 秀一郎くんってば、もうこんなにして……♡」
布地一枚隔てた向こう側で蠢く指先が、膨れ上がった亀頭を撫で上げる。
指紋のざらつきまで感じられてしまうほど敏感になったカリ首は歓喜に震えながら透明な汁を垂れ流し、袴をさらに湿らせていく──。
「ねえ♡ 秀一郎くんはどうされたい?♡」
「ふふっ♡ もしかして私にこれ以上お月謝渡すの嫌だったりする~?♡」
爪が皮膚に食い込む程の強さで引っ掻かれる刺激さえ気持ち良い。
否──この程度では足りないのだ。
もっと強く激しく責め立てられたいと本能が疼き狂う。
だからこそ、だからこそ……。
──だ、だめだ……!
このままだと本当に薫師範の言いなりになってしまう。
こんなところで負けてしまってはいけない。
──そうだ、虎之助みたいに!
虎之助は薫師範の足の臭いに負けた。
ならば自分は別の手段で──!
「ふふっ♡ 別に逃げてもいいんだよ?♡ その代わり、秀一郎くんがここを出たら小次郎くんをいじめちゃおっかな~……?♡」
小次郎?
そうだ。
確か小次郎も薫師範に呼ばれていった。
まさか小次郎もすでに……。
「ふふっ♡ 知らない?♡ 小次郎くんが私の手コキで堕とされたこと……♡」
……ッ!
やはり小次郎も……!
「小次郎くんは虎之助くんと違って強情だったからちょっと時間がかかったんだけどね?♡」
「虎之助くんと違って小次郎くんは立派な武家の息子でしょ?♡ だからなかなか罠にかかってくれなくてね?♡ 」
「でもね?♡ 私はそんな警戒心の強い小次郎くんを堕とすために、小次郎くんのうぶな恋心を利用してあげることにしてあげました~♡」
「え……?」
恋心?
一体どういう……。
「実は小次郎くんは私に好意を持っていてくれたみたい♡ 初めて稽古で会った時から私のこと気になっちゃってて……♡ 稽古中に感じたやらし~視線……♡ 膝を曲げたときに強調される肉感的な太もも♡ みんなのお金『ちゅぅ~♡』ってして育っちゃったえっちなおっぱい♡ 汗で道着が肌に貼り付いたことで強調された女らしいボディライン♡ 小次郎くんの視線の先には常にいたのは、私のカラダ……♡」
薫の言葉を否定することはできない。
実際に小次郎の視線が薫に注がれていたことは秀一郎も感じていた。
──そんな!嘘だ!
虚勢をはろうとしたところで、先端を引っ掻く指が止まらず腰砕けになる。
喘ぎながら否定するその声に力はない。
「あ~♡ ここ弱いんだ……♡」
指の輪っかがカリの括れに引っかかり、布地の上から、ゆっくり皮ごと引き上げる刺激が襲いかかる。
──んくっ♡ あっ♡ もっとぉ♡
頭では拒否している。
それなのに、体は勝手に快楽を求めて腰を突き出してしまう。
「はぁぁぁ……♡ はぁぁぁぁぁ……♡ ふぅぅぅぅ~……♡」
どっちのものとも判断のつかない息遣いが耳元をくすぐる。
互いの体温で湿度の高い空間が生まれ、そこに薫の甘い体臭が加わって淫らな空気を作り出していく。
密着した神谷師範の女体。
柔らかくて温かい身体に包み込まれるように抱き締められれば意識が朦朧となり、その状態で性感を虐め抜かれれば容易く理性は崩壊寸前に追い込まれていく。
「あ"ッ♡ あ"ッ♡ あ"ッ♡」
悶絶。
指が一定のリズムで刺激を与えてくるたび、抑えきれずに漏れ出る声。
しかしそれも全て、薫の湿った足袋に遮られて響くことはない。
「秀一郎くんが足袋の臭い嗅いでオナニーするようになっちゃったら嬉しいなぁ~♡」
勝手なことを抜かす神谷師範に反論しようと口をあけるが、鼻先に押し付けられた足袋がぐりぐりと擦られれば、何も言えず喘ぎ声が溢れるだけだった。
その度に布地越しに伝わる湿り気と温もりが下半身の昂ぶりに拍車をかけた。
「んっ♡ んっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡」
鼻息が荒くなる。
酸欠状態になりかけ、鼻腔に充満する蒸れた女体の臭いが脳を狂わせ、身体の支配権を奪われていく。
思考停止。
無意識下での服従。
今までに感じたことのない快楽をいっぺんに叩き込まれて、脳機能が麻痺した状態で薫の催眠的な囁きが聴覚神経を揺さぶってくる。
「小次郎くんのお話の続きだったよね~♡」
放心状態の秀一郎とは対象的に『ふんふ~ん♪』と鼻を鳴らす薫は、道着を少し着崩して、片腕を二の腕まで露にする。
晒された上腕に手を添えると親指と人差し指で摘んで見せた。
「私って体質的に汗っかきなの……♡ 道着も足袋もぐちょぐちょになるほど♡」
言葉と同様に汗で湿って艶めいた肌は照明の灯りを反射して光沢を放っている。
肉付きの良い肩回りは柔らかく腕のラインを際立たせており、道着の上から見るよりも一段と大きくなった胸の膨らみもゆっくりと顕になる。
扇情的。
薫の一挙手一投足に男の欲望を掻き立てる要素が凝縮されていた。
「特に腋が酷くて……♡」
腕を持ち上げて腋の下を見せつけるようにすると、僅かに隆起した腋丘が秀一郎の眼前に現れた。
そこは明らかに蒸れており、黒ずんだ汚れと珠のような汗が滲み出していた。
「こんなに蒸れてるんだけど、小次郎くんったら興味津々にじ~っと眺めてきてね……♡」
「だから誘惑しちゃったの♡」
楽しそうな声と共に眼前に迫る腋の下。
ただでさえ足袋の放つ悪臭に脳を焼かれているのだ。
あんなところに挟み込まれたらただじゃ済まない──。
わかっているはずなのにゆっくりと近づいてくる神谷師範を跳ね除けることができない。
「ふふっ……♡」
一人勝ち誇った表情を浮かべながら薫は上半身を曲げた。
添い寝のような体勢。
畳に肘をついた神谷師範の露になった汗だくの腋に見下される。
鼻先に触れそうな距離。
『ツン♡』と臭う酸い匂いと甘い女の体臭が混じった独特の香り。
──こんなにおい……くさいはずなのに……どうして……♡
「は~い♡」
軽やかな声と同時に柔軟に動く女体が秀一郎を拘束し、秀一郎は無防備に晒した首筋から上を完全に捕えられてしまう。
神谷薫の腋の下に。
「あ"っ♡♡♡」
「ぎゅ~~~……っ♡」
神谷師範の上半身が倒れてくる。
その勢いに押されるように秀一郎の後頭部が畳に叩きつけられた。
顔面を覆った柔らかい弾力。
その直後に襲い来る臭気。
「ん"ん"ん"っ♡♡♡」
──汗……っ♡ むれむれぇ……♡
顔全体を汗ばんだ腋で包み込まれた瞬間、脳を直接掻き混ぜられたような衝撃を受けた。
顔面に吹きかかる蒸れた熱気。
湿った肌に吸い付きながら鼻腔から侵入してくる湿度100%の空気。
汗が分泌されて、なおも稽古を続けることで熟成された雌臭。
雄を狂わせる香り。
ゼロ距離で密着したツルツルの腋肉と、足袋の臭いとがブレンドされた濃厚な、神谷薫の匂いが、秀一郎を支配する。
「ふふっ……♡」
薫が満足げに笑う。
柔らかい脂肪が顔の側面を押す感触。
熱と汗が混ざり合った体温が伝播して秀一郎の脳髄を溶かしていく。
「小次郎くんも私の腋の匂いが大好きでね~?♡ 稽古終わった後に事故を装って一度挟んであげたら『神谷師範の腋……♡』ってずっと呟いてたわよ~♡ あはは♡ 犯罪者かって♡」
「それでそのまま、私も慌てたふりをして、腋の窪みで顔を『すりすり♡』してあげたらもうおちんちん、パンっパン……♡ 全身ビクビク震わせながら、私の脇を外そうと必死にもがいてるんだけど、やっぱり力じゃ敵わないからすぐに諦めて大人しくなっちゃって♡」
「しばらくそうやって腋の匂い嗅がせてから、離してあげたらもうトロンとした表情で私を見るの……♡ 私の腋の匂いと汗に酔っちゃったみたい♡ 淫らに蕩けた表情で涎を垂らしながら『師範……♡』って呼んでくるから可愛くって♡」
「ふふっ……♡」
薫の腋がさらに狭まる。
顔を覆う面積が広がって呼吸が困難になる。
苦しさを感じながらも、嗅覚は快感を拾ってしまう。
腋に埋もれた鼻腔が刺激され、頭がクラクラする。
「小次郎くん……♡ 稽古終わりに、この部屋に連れてきて……♡ 真面目に構えを見てあげるふりをしながら、小次郎くんのちんちんを……ぎゅぅぅぅ~♡ って……♡」
「ん"ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」
薫の手が袴の膨らみを握る。
手のひら全体を使って揉み込むような動き。
薫の手はそのまま亀頭を乱暴に掴みあげてきた。
「ん"ぐぅ……♡♡♡」
カリの溝へ食い込んだ指に握り潰される亀頭。
痛みに顔を歪ませながらも、快感の方が大きく腰は跳ねて、耐えかねた喉奥から嗚咽のような悲鳴が漏れるが、それは『ぷるぷる♡』の腋肉に吸い込まれて薫の耳には届かない。
そうして、足袋の臭いと腋の匂いに挟まれた状態で性器を弄られれば、当然のように性感は高まっていく。
「小次郎くんって武家の息子でしょ?♡ だから、お月謝増やすのも割と簡単に了承してくれたんだけど~……♡」
薫の手が『しゅこしゅこ♡』と上下に動き始めた。
カリの溝と幹の境界線上を指が何度も往復し、剥き出しになった性感帯を容赦なく擦り上げる。
「あ"っ♡ あ"っ♡ あ"っ♡」
「あ~♡ ここ好きなんだ?♡」
手のひらで揉むように先端を握られて、『ぐにぃ♡』と潰される感触と同時に鈴口に爪が食い込む鋭い快感が走る。
反射的に腰を浮かせば、突き出た竿を薫の手肉が上から容赦なく押し潰してくる。
「あ"ん"っ♡♡♡」
「ふふっ♡ すっごい反応……♡」
秀一郎の喘ぎに伴って薫の手淫は加速する。
根本から先端までを丁寧に扱かれて、敏感な箇所に強弱をつけつつ触れられては、全身を巡る血流が沸騰しそうなほど熱くなり、下半身に集まる血液量が急増していく。
「あ"っ♡ あ"っ♡ あ"っ♡」
「どうする~?♡ 秀一郎くんも、お月謝増やしてくれるなら、もっとしてあげてもいいけど~……♡」
「……ッ♡♡♡」
──そ、そんなの……ッ♡
「ふふっ♡ 困ってる~……♡」
──でも……こんなのされたら……っ♡♡♡
「ん"ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」
秀一郎は限界を迎えつつあった。
足袋の臭いを嗅がされ、腋肉で窒息寸前に追い込まれながら亀頭嫐られ続けて、もう我慢できないところまで来ている。
このまま続けられると絶頂してしまう──その刹那だった。
「──あ"ッッ♡」
ふいに止まる快楽の波。
唐突に訪れた喪失感。
竿から離れていく薫の手のひらに、切なげに腰が揺れる。
「や~ん♡ どうしたの秀一郎くん~?♡ そんなに腰振っちゃって……♡」
「まだして欲しいのかな……?♡」
「……ッ!!♡♡♡」
──い、いや……ッ♡
「ふふっ♡」
このまま続けられるとろくでもないことになるのは明白だった。
「だったら~……♡」
秀一郎の逡巡を嘲笑うかのように薫が蠱惑的な微笑を浮かべる。
「お月謝増やしてくれたら、もっとしてあげてもいいけど~……♡」
秀一郎の耳穴へと入り込んでくる薫の囁き。
粘ついた声。
耳穴の中で絡みつく糸のように拡散する。
それはまるで阿片のような響きを持って脳髄へと浸透して──。
──だ、だめだっ……!
しかし。
「ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」
「ふふっ……♡ 考えてるうちにまたしてあげる……♡」
挿絵13
https://www.pixiv.net/artworks/133826390
pixivにてご確認下さい。
再開された快楽の嵐。
一度味わってしまった至福への誘惑が再び薫の手によってもたらされれば、抵抗できるはずがない。
神谷師範の柔らかい手のひらが秀一郎の竿全体を包み込み、巧みな指遣いであらゆる弱点を徹底的に嫐ってくるのだ。
「どう?♡ 続けて欲しい?♡」
「ん"っ♡♡♡」
動画13
https://www.pixiv.net/artworks/133826520
pixivにてご確認下さい。
問いかけに対し答えられない頭の代わりに反応するのは体だけ。
薫の指に合わせて腰が前後に動く。
もっとして欲しいと媚びるように。
あるいは逃れようと無意識の抵抗を試みるが、それは単なる無駄な足掻きでしかない。
神谷活心流・師範の腕力が秀一郎の力より遥かに強いという事実は過去の体験からわかりきっている上に、快感で腑抜けになった四肢では碌な抵抗すら行えない。
「じゃ~、小次郎くんも堕ちちゃった……生の感触で教えてあげるね……♡」
薫の手が袴の裾を掴む。
一気に下へ。
褌の紐を解き、露になる秀一郎の男性器。
緊張に張り詰めた皮膚を『ツンッ♡』と指の腹で押されれば、敏感な神経が過剰に反応し、『ゾクゾクぅ~♡』と背骨に沿って痺れが走る。
それと同時に、腋の下も窄まり、顔の輪郭を覆い尽くす範囲が広がって。
──んぐっ♡♡♡
鼻先に密着した腋の肉壁から滲み出す汗の匂いが直に流れ込んでくる。
足袋にはもはや薫の汗を吸うだけの余力はなかった。
「おちんちん出ちゃったね……♡」
薫の目下に晒され、無防備にひくひくと震える陰茎。
そこへ薫の指が伸びていき──。
『ぬちぬち……♡』と音を立てて巻きついた。
「ふふっ♡ いい子ね……♡」
そして優しく握られる。
ぎゅっ……♡
柔らかい皮膚同士が触れ合う感触。
それに伴い指先から感じる脈動が徐々に強くなっていく。
血液が滾り、熱を帯びた肉棒全体が熱くなる。
血管が浮き出るほど張りつめて、ビクビクと脈打つ。
挿絵14
https://www.pixiv.net/artworks/133826390
pixivにてご確認下さい。
──あぁぁ……♡♡♡
それは快楽への期待感による興奮なのか、あるいは恐怖による本能的な危機察知による警報なのか。
いずれにせよ、秀一郎の意識は急速に一点へ集中していた。
薫の手の中に包まれた肉の棒へと。
「ふふっ♡ 出た……♡」
薫の手のひらの上で膨らみ切った亀頭の先端に小さな水滴が生まれる。
「ちっちゃ~い雫……♡」
薫の口から零れる嘲笑を含んだ声。
ぬちゃぬちゃ♡
くちゅっ……♡
指の腹で掬うように先端を撫でて。
「あは♡ いっぱい出てきた……♡」
透明な粘液が薫の指にまとわりつく。
──あ"っ……♡♡♡
「こんなにお汁出しちゃって……♡」
薫の指先が尿道口をほじくるように動く。
「ほら……♡ ここ……♡」
敏感な箇所を刺激されながらも、抵抗は出来ない。
否──そもそも抵抗しようという意志が希薄になっていた。
足袋と腋肉に顔は覆われて、神谷師範の女体が全身を包み込んでいるから。
「ふふっ♡ 秀一郎くん……♡」
薫の手が秀一郎の陰茎を擦り始める。
亀頭の先端から竿の根元までをゆっくりと往復しながら。
「ほら……♡」
ぬちっ……♡
ぬりゅっ……♡
「う"っ……♡」
柔らかい手のひらによる緩慢な摩擦運動。
じんわりと蓄積されていく快感。
それに比例して膨張していく陰嚢。
動画14
https://www.pixiv.net/artworks/133826541
pixivにてご確認下さい。
「ふふっ♡ たまたまも『きゅぅ~♡』って上がってきた……♡ 秀一郎くんの赤ちゃんの素がここで作られてるのよ~?♡」
薫の指先が陰嚢の表面を撫で上げる。
皮膚の薄い睾丸の奥……精巣の表面を直接撫でられるような、指の腹で精巣の輪郭をなぞられているような、未知の感覚。
生殖の権利を他人の手に委ねる絶望と興奮。
薫の指先によって生命の根源を玩ばれている実感に支配される。
「ほ~ら♡ きゅっきゅっ♡ きゅっきゅっ♡」
薫の手のひらが睾丸を転がす。
『この睾丸の中身は自分のもの』と主張するように。
薫の手の中で弄ばれる。
薫の指が睾丸を揉みしだく度、体内で何かが作り変えられていくような心地。
己の身体の一部が勝手に他者の所有物として塗り替えられていく感覚。
「お月謝増やしてくれたら、意識飛んじゃうくらいきもちよぉ~くさせてあげるのになぁ~♡」
睾丸を転がし終えた薫の指が、今度は肉茎に戻ってくる。
──あっ♡
『きゅぅ~♡』と締め付けられ、搾り取るように握られると、それに合わせて陰嚢が収縮し、腰の奥に溜まっていた重たいものが下腹部の方へ移動していく気がする。
薫の指先に導かれるがままに。
「どう?♡」
薫の細長い手が五指すべて使って『にゅるにゅる♡』と肉茎を包み込み、丹念に竿全体を愛撫する。
亀頭から根元まで、ゆっくりと緩慢に。
カリ首の裏側を擦り上げるようにしたり、裏筋に沿って指先を這わせたり。
ピクリピクリと震える竿の反応を伺いながら、特に弱いポイントを重点的に攻めてくる。
──あっ♡♡♡
竿の最も敏感な部分……亀頭の付け根にある段差のような箇所。
そこを『くいくい♡』と引っ掛けるようにして刺激して。
指の腹で優しく円を描くように撫で回し、指の隙間を使って挟み込んで捻るように扱きあげ──。
薫の指先が竿の表面を自在に蠢く。
──あ"ぁ……♡
「カリ、弱いんだ……?♡」
薫の囁きに含まれた愉悦の色。
カリ首を指の輪で締められて、亀頭の先端を指の腹で捏ね回されて。
手のひらが陰茎を握り締めたり緩めたりを繰り返すたびに、全身の神経が粟立ち、どんどん腰が浮いていく。
「このまま負けちゃおっか?♡」
剥き出しの快楽神経を優しく撫でられていくような感覚。
「私の匂いで興奮して♡ 私の手で射精しちゃって……♡ それでお月謝増やしちゃおっか……?♡」
──あ"っ♡ あ"っ♡ あ"っ♡♡♡
薫の囁きに促されるままに、吐息のリズムが荒くなっていく。
呼吸とともに肺が収縮し、腹筋が震え、内ももが痙攣する。
薫の言葉が染み込んでいき、快楽の波が意識を飲み込んでいく。
だがしかし、理性を焼き切られそうになる寸前で、薫は手を止めてしまう。
「……今、勝手に出そうとしたでしょ?♡」
咎めるような声色。
「ダメよ?♡ ちゃんとお月謝増やすって約束するまでは出しちゃダメ♡」
──そ、そんな……♡
「ほら♡ 手を離すよ?♡」
ぬるっ……♡
薫の手が陰茎から遠ざかり、支えを失った肉棒がぶるんと揺れる。
解放感とともに襲い来る喪失感。
あれだけの快楽を惜しみなく与えられてから突然放り出される肉竿。
焦燥感が募る。
射精したい。
このまま果ててしまいたい。
それなのに神谷師範が許してくれない。
もどかしさが募り、じれったさが増していく。
だがそれすらも愉しむように、薫の手がまた秀一郎の肉棒に忍び寄る。
「ふふっ……♡」
柔らかい手のひらの感触。
「お月謝増やしてくれるなら~……♡ いつでもびゅっびゅ♡ させてあげるんだけどなぁ~?♡ はぁ~い、しこしこしこ~♡」
乱雑に、ただ手を上下させるだけの手淫。
けれどその行為がもたらす快感は凄まじかった。
亀頭が指の輪に擦れ、カリ首が締め上げられて。
陰嚢の内部で大量生産される精子を送り出さんとする蠕動運動がどんどん加速していく。
──あっ♡ あっ♡
「は~い♡ すとっぷ~♡」
ぴたり。
突然止まる手の動き。
『くくっ♡』と中途半端に竿を握り締めて固定される。
──ん"っ……♡♡♡
解放感に満ちていた肉棒が、堰き止められた管のように膨らんでしまう。
「ふふっ♡」
ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡
途端に再開される手の動き。
薫の手が肉茎を握り込み、指の輪を狭めて、カリ首を中心に擦り上げてきて──。
──あ"っ……♡♡♡
「また~、すとっぷ♡」
ぴたっ。
──ん"ん"ん"っ……♡♡♡
薫の手は秀一郎が絶頂を迎える寸前になると必ず停止する。
そして秀一郎が落ち着きを取り戻すその直前を見計らって、再び快楽を与え始める。
それを何度も繰り返すのだ。
延々と焦らされて。
延々と寸止めされて。
快楽が最高潮に達しても決して達することは許されず、行き場のない欲求だけが募っていき──。
「ん"ん"ん"ん"ん"ん"っっっっっ♡♡♡」
もう何度目になるかもわからない回数の寸止め。
頭がおかしくなるほどの快感と絶望を交互に浴びせられて。
腋肉の下に足袋ごと顔を沈められた哀れな少年は絶叫していた。
「あははっ♡ いくら叫んだって私の腋をちょっと震わせるだけで何にもならないよ~?♡」
「あっ♡ またイキそうになってる……♡じゃあ手を離してあげるわね~♡」
解放された陰茎は自由を得て悦びのままに跳ね踊るが、薫の手は一切追わない。追ってはくれない。
「は~い♡ ここまで♡ これ以上したら出ちゃうからね~♡」
切なげに痙攣する肉棒を放置して、薫の手は完全に離れてしまう。
焦らされ続けた亀頭は紅潮し、粘液で濡れそぼった皮膚は艶めきを纏い、射精の準備を整えた陰嚢が『きゅっ♡』と縮こまっただけで終わる。
寸前で奪われてしまった絶頂。
どれだけ焦がれても叶わない。
「男の人って、ず~っとこうやってしてたら、射精したくてしたくて狂っちゃうんでしょ~?♡ でも私はまだまだ我慢出来るからぁ……♡ 徹底的に虐めちゃう♡」
『もう勘弁してください♡』と懇願すればこの責め苦から開放されるかもしれない。
だけど秀一郎にそんな選択を選ぶことはできなかった。
なぜなら……なぜならぁ……♡♡♡
「──か、かみやしはんのことがぁ……ッッッ♡♡♡」
呻き声以外の初めての言葉。
その台詞の途中で薫の手が再び秀一郎の肉竿へと向かう。
──あっ♡♡♡
「好きでしゅう……♡♡♡」
秀一郎の唇から紡がれるのは情けない告白の言葉。
「好きでしゅからぁ……♡♡♡ おねがいしましゅう……♡♡♡ なんでも言うこと聞きますからぁ……♡♡♡」
そして、薫の指が秀一郎の陰茎を握り込み──。
──ん"ん"ん"ん"ん"っっ♡♡♡
一瞬で爆発的な快感に飲み込まれる。
肉棒の全長を包み込むように握られ、上下に擦られて。
皮膚と粘膜との接触による微細な摩擦さえも快感として受け入れてしまう。
理性が崩壊する。
頭が真っ白になる。
全身が弛緩して腰が仰け反り、足先は『ピンッ♡』と伸びて背筋が反る。
「なんか言ったー?」
薫が聞き返す。
腋肉の下で閉ざされた視界。
足袋に覆われた靴下の臭い。
それらすべてが秀一郎を狂わせる。
「もう一回言ってよ♡」
「わたくしはぁ……ッッ♡♡♡ かみやしはんのことが好きでしゅう……♡♡♡ すきでしゅう……♡♡♡」
懇願するように繰り返される言葉。
それを受けて、薫の手がまた止まる。
秀一郎の懇願など聞く耳持たず、またしても寸止め。
「ふふっ♡ 可哀想な秀一郎くん♡」
嘲るように薫が呟く。
しかし言葉とは裏腹に竿は緩々と扱き続けられる。
絶頂寸前を維持したまま。
「おちんちんビクビクしてる……♡ 早く出したい?♡ あ~出したいんだ……♡ こんなに勃起させちゃって、ちんちんで返事しちゃってる……♡」
亀頭の先端を指先でくにくにと虐めながら囁かれる言葉。
理性の枷を外し、本能のままに叫ばせる言葉。
己の弱さをさらけ出させる言葉。
そして最大の屈辱を与え、彼を財布奴隷として完成させる最後の一押し。
「ふふっ♡ 馬鹿みたいに腰突き出しちゃってさ~♡ 私が好き?♡ 憧れの神谷師範が好きでたまらないの?♡」
好き。
好きだった。
神谷薫が、剣術小町と言われる前から、昔っから好きだった。
まっすぐで、正義感があって、誰にでも優しくて、でも厳しいところもあって、そういうところが好きだった。
だから、虎之助や小次郎を手籠めにしたなんて信じたくなかった、否定したかった。
だから今日呼び出されたとき、少しの希望を抱いてしまった。
もしかしたら、本当の神谷薫を……昔のあの日あの時の……凛々しくて格好いい薫お姉ちゃんに戻ってくれるんじゃないかって──。
「好きでしゅう……♡♡♡ かみやしはんのことぉ……♡♡♡ 大好きでしゅう……♡♡♡」
言葉が溢れ出していた。
止められなかった。
「ふふっ♡ 秀一郎くんったら……♡ でも秀一郎くんみたいなヘタレは相手にしてないんだよね~?♡」
しかし、返ってきた言葉は非情だった。
「ねぇ?♡ 私にとって君は大切な門下生でもなければ、ましてや恋愛の対象でもないの♡ 君はただのお財布で、私の手の中で『ぴゅっぴゅ♡』ってお漏らしする玩具みたいなものなんだけど?♡」
──なんでっ♡♡♡ そんなっ♡♡♡ あのときのっ♡♡♡ やさしかった薫お姉ちゃんはっ♡♡♡
「あははっ♡ 反抗できないね~?♡ 私の臭い嗅がされてぇ♡ 私に虐められてぇ♡ メスの匂いで発情してぇ♡ 男のプライドも尊厳も、ココをお手々で握ってあげれば男はみ~んな私の思い通りに動いちゃう♡ 正義感とか友情とか男の矜持とか……恋心もぜ~んぶ♡ 竿っていう弱点握ってあげるだけで、何もかも操れちゃう便利な生き物……♡ おっとっと、勝手に漏らすのはまだだめよ~? 勝手に飛び出そうとしちゃうわるぅ~いお精子ちゃんは、お手々でちゃ~んとせき止めてあげなくちゃ……♡」
薫の手のひらの動きが止まる。
肉竿の内側を昇り詰めていた精子の塊が、すんでのところで押し戻されていく。
秀一郎の肉竿の根元を『ぎゅっ♡』と握りしめる薫の手。
しなやかな指が精管を圧迫し、出口を求めて奔走していた精虫たちの行進が堰き止められる。
熱いものが逆流し、睾丸の中に戻っていく不快感。
行き場を失った快楽の奔流が体内で暴れ回る。
全身が熱を帯びて汗が噴き出し、呼吸が浅く速くなるせいで、肺の中は薫の蒸れた雌の匂いでいっぱいになる。
──あぁぁぁ……♡♡♡ はなしてぇぇぇ……♡♡♡
頭の中で、絶叫していた。
射精させてほしい。
この快楽を存分に味わって、極楽浄土を堪能したい。
それなのに手を放してくれない。
薫は秀一郎を射精に導くつもりなど毛頭ない。
そう、財布奴隷にならない限り──。
「……あ~、そうそう、まだまだ恋心捨てられない秀一郎くんに言っとくけど~……♡」
「私、ちゃんと彼氏いるから……♡ 近所にすんでる憲兵様♡ ニコニコ笑顔でかわいい私を守ってくれる素敵な旦那様♡ ……まっ、結婚式はいつになるか知らないけどね~?♡」
「そして、その憲兵の旦那様公認♡ 私はこうして小次郎くんや虎之助くん、そして君みたいなお馬鹿さんを相手に遊んでいるわけ♡ ちなみに秀一郎くんの他にも同じように財布奴隷になっている門下生がたくさんいるよ~?♡」
──ああぁあぁぁぁぁ……♡♡♡
情緒がぐちゃぐちゃになっていた。
初恋の人が好きな人に抱かれて喜んでいる。
俺たちみたいな男を貢ぎ奴隷にして遊びまくっている。
しかもそれを恋人も公認して、それを肯定している。
あんなに優しかった薫お姉ちゃんが、薫お姉ちゃんがぁぁぁ……♡♡♡
「や~ん♡ ちんちんお手々の中でパンパンに膨らんで、完全に鬱勃起しちゃってる~♡ 憧れの神谷師範の痴態想像しておっ勃っちゃうなんて♡ でもごめんなさ~い♡ お財布になるつもりがないなら秀一郎くんのおちんちんはもう用済みよ~?♡」
「だからぁ~♡ ちゃんとお願いして♡」
「『お財布奴隷にしてくださ~い♡』って言わないと、秀一郎くんのこと破門にしちゃうんだから……♡」
望むところだった。
そんなのこっちから願い下げだ。
やめてやる。
こんなところやめてやる。
こんな女の悪どい遊びになんか付き合って──。
──やだっ♡♡♡ そんなのやだぁぁ♡♡♡
だけど、体と心の反応は真逆だった。
薫の臭いで狂わされ、手の中で弄ばれる悦びを刻まれた肉体は、完全に堕ちていて。
絶望に打ちひしがれる秀一郎の心とは対照的に、肉体の方は既に快楽の蜜に溺れていたのだ。
辛くもそれは、薫の弁を証明する手立てとなっていた。
秀一郎の意思など関係なく、言葉が勝手に喉から紡がれていく。
「さ、さいふどれいに……ッ♡♡♡ してくだしゃい……♡♡♡ おねがいしましゅうッッ♡♡♡ お金出しますからぁ♡♡♡ 射精させてくだしゃいっっっ♡♡♡」
「──は~い♡」
薫の口元に大きな弧が描かれる。
「これで秀一郎くんも正式に私の財布奴隷の仲間入り~♡ じゃ、最期のおまけね~……♡」
顔面に押し付けられていた腋がゆっくりと離れていく。
そして、汗でべったり張り付いた足袋の底面が顔面から剥がれ落ちて。
「ほら♡ み~んな大好きな、私の足~……♡」
一息つく間もなく、視界の中に『ぬっ』と現れたのは神谷師範の足の裏。
足袋を脱ぎ捨て、晒された素足。
ツヤツヤの踵。
なだらかに弧を描く土踏まずの先に、クッションの役割を果たす肉厚の母指球。
細くて綺麗な指は人差し指が一番長くて。
健康的で瑞々しい、若い女特有の足の裏が目の前に差し出される。
それは汗ばんで光り輝き、蒸れた空気を纏わせながら、雄を狂わせる芳香を放っていた。
「足の裏の生の臭いは足袋よりも断然きついから、覚悟しなさいよ~?♡」
薫はその足で顔を踏みつけにすると言っているのだ。
「やっ♡♡♡ やだぁっ♡♡♡ そんな汚い足っ♡♡♡ やめてくださぃっ♡♡♡」
本能的に拒絶する。
足袋を被せられていた鼻は薫の足と腋の臭いに犯されていた。
その臭いがさらに濃密になったものを嗅がされると、頭がおかしくなることぐらい容易に想像できた。
「──あははっ♡ 誰が待つかっての♡」
ぐっにゅぅぅぅぅぅ♡♡♡
薫は聞く耳を持たなかった。持ってくれなかった。
掲げた足を一気に降下させてきて。
顔面を足裏のカーブで包み込むように踏み込まれる。
「ん"ん"ん"っっ♡♡♡」
「ん~……♡ 良い具合に潰れてるわ~♡ 男の子ってほんと私のくっさい足に顔面踏み潰されるの好きよね~♡」
肉厚な足裏が秀一郎の顔の凹凸にフィットし、指の間がちょうど鼻の穴のすぐ真上にくるように調整されて。
鼻腔を直接塞ぐようにぴったりと密着した足指が隙間なく張り付き、秀一郎の呼吸器官を完全に支配下に置いてしまった。
「はい、息吸って~……♡ 私の汗臭い足の裏嗅いで~♡」
──あっ♡♡♡ くさいっ♡♡♡ くさいぃぃ……♡♡♡
脳が蕩けた。
一気に頭の中へ流れ込んできた悪臭。
汗で蒸れた女の足の臭い。
酸っぱさと汗の塩味が混ざり合い、そこに『ツン♡』と漂う代謝のいい年頃の女の匂いが加わって、脳天に突き刺さる。
足袋の匂いの比ではない。
腋の匂いともまた違う。
雄を狂わす、強烈すぎる香り。
「ん"っ……♡♡♡ う"っっ♡♡♡」
──だめぇ……♡♡♡ おかしくなるぅ……♡♡♡
容赦なく嗅覚を抉る臭いに鼻腔を蹂躙される。
頭蓋骨の内側を直接足の裏で掻き混ぜられているようだった。
悪臭が嗅覚神経を焼き切り、脳ミソの隅々まで行き渡る。
そしてその刺激は快感となり脊髄を通って下半身へと伝播し、全身を駆け巡って脳髄に再び帰還する。
まさに無限の悪循環。
「おっ♡ やっぱ臭ければ臭いほど男って勃つよね~♡」
にゅるっ……♡
今一度、薫の手が秀一郎の肉竿を包み込む。
足の裏で顔面を踏みつけにされ、足臭を嗅がされているにも関わらず、肉竿は痛いほどに勃起していた。
先程からの寸止め地獄により射精寸前の状態を維持させられていたのだが、その我慢は限界を超えて破裂寸前だった。
そんなところへ足の臭いで嗅覚まで蹂躙されようものなら、我慢などできるはずもなく──。
「あははっ♡ 秀一郎くんは足フェチじゃなかったのに、私の臭いだけでおちんちん元気になるように躾けられちゃったわね~♡」
挿絵16
https://www.pixiv.net/artworks/133826390
pixivにてご確認下さい。
くちゅっ♡ くちゅっ♡ くちゅっ♡
──あっ♡ あっ♡ あっ♡
ここで射精すれば良くない方向に行くのはわかっていた。
神谷薫という存在から抜け出せなくなる。
二度と戻れなくなる。
だから耐えなければならない。
我慢しなければならない。
その一心で必死に歯を食いしばり、顔面を踏みつける足裏を振り払おうと両手で掴み、抵抗を試みるも──。
「あっ♡ まだ抵抗するんだ♡ 優等生で真面目な秀一郎くんが一生懸命頑張って足フェチにならないように頑張ってる~♡ ふふっ♡ じゃあ、私も応援してあげる~……♡」
「イケっ♡ イケっ♡ イケ~……♡」
ぐぃっ♡ ぐぃっ♡ ぐぃっ♡
「ん"ん"ん"ん"っっ♡♡♡」
──うるさいっ♡ うるさいうるさいうるさいっっ♡♡♡
だが抵抗も虚しく、快楽の津波に呑まれていくばかり。
射精への衝動は留まることを知らず、体は本能に従い絶頂への階段を登り始める。
そのタイミングを見計らい、薫の手の動きが激しくなった。
今までとは明らかに異なる動き。
寸止めし性感を刺激して性欲を高めるのではなく、射精させて癖を付けさせようという悪意に満ちた動き。
汗でぬめついた柔らかい手が射精を促すように上下運動を繰り返し、竿に巻き付いた長い指は的確に感じるポイントを締め上げてきて。
その手つきは、最早容赦など皆無と言って差し支えなかった。
──あっ♡♡♡ あっ♡♡♡ あっ♡♡♡
「あはっ♡ 出るね、出るね~♡ もうすぐ出ちゃう~♡ 憧れだった私の足の臭い嗅ぎながら無様にイッちゃう~♡ だめ~♡ むりぃ~♡ 我慢むりぃ~♡ 足の臭いで射精する負け癖つけられちゃう~♡ 精液昇ってきちゃう~♡」
くちゅっ♡ くちゅっ♡ くちゅっ♡
──あっ♡♡♡ やばっ♡♡♡
射精に向けて流れる快楽の濁流は止められない。
脳内で閃光が迸り、視界が白黒と点滅し、頭の中が神谷師範の足の臭いで埋め尽くされる。
「は~い、仕上げ~♡」
薫は足裏で顔面を踏みつけにしたまま、踵の位置をずらしていく。
そして、人差し指と親指の間にできた三角形の窪みに鼻の頭を嵌めるように調節すると、足の先をピンと伸ばし秀一郎の鼻頭にぐっと圧力をかけてきて──。
「それじゃ~、秀一郎くんのお射精ショー♡ スタート……♡」
にゅるっ……♡
くにぃっ♡ くにぃっ♡
ぎゅぅぅぅぅぅぅぅ……♡♡♡
「イ~~~~~~~~ケ………………♡」
どぷんっ♡♡♡ ぶぴゅッッ♡♡♡ びゅくッッ♡♡♡ びゅるるるるッッ──♡♡♡
「あはっ♡ すごいすご~い♡」
足の臭いを嗅がされながらの射精。
脳が痺れるほどの快感と思考力が根こそぎ奪われるような幸福感。
全身を駆け巡る電流のような快楽は、背骨を伝って脳髄に達すると、爆弾のように炸裂した。
頭が真っ白になって身体から力が抜けていく。
それでもなお射精は止まらない。
外へ外へと尿道を遡る精液の勢いは衰えることはなく、睾丸に溜まった精子を一匹残らず引きずり出して薫の手のひらへと捧げてしまう。
「あ~♡ 癖になっちゃうね~♡ 恋い焦がれてた女の子に足の臭い嗅がされながら射精♡ おちんちん気持ちよくしてもらうだけじゃなくて、頭のてっぺんから足の先まで支配されて、射精という生殖行為まで神谷薫という一人の女によって完全に掌握されちゃうの♡ 神谷活心流の基本理念である“活心”……♡ 女の子にちんぽをかたぁ~く“活芯”させられて、それをぬきぬき、生殖機能をコントロールされちゃう♡ 神谷薫によって……♡ 私という一人の雌によって……♡ この感覚癖になっちゃうよね~……♡ あ~興奮してきた……♡」
手の中に感じる生命の滾りを堪能する薫の表情には、恍惚の色が滲んでいた。
「ほ~ら♡ まだまだ出るわよ~……♡」
『どぷどぷ♡』と溢れ続ける精液。
薫は手を筒状に変形させると、亀頭の先端から根元まですっぽりと包み込んでみせた。
そして、漏れ出した熱い液体と硬く主張を続ける竿本体を手の中で捏ね回す。
根元からゆっくりと、残滓まで絞り上げるようにひとコキしたかと思うと、手のひらで包んだまま肉茎の表面を擦り上げ、指の段差の部分でカリの溝に引っ掛けて。
肉棒を刺激する絶妙な圧力とリズム。
精液の製造と排出とを促進させる淫らな手淫──多種多様の男性器を“活芯”させてきた熟練のテクニック。
男に快楽を与えるためだけに洗練されてきた技術だ。
虜にし、躾けて、貢ぎ奴隷にするための。
神谷薫が生涯を懸けて培ってきた淫技だった。
「ふふっ♡ たまらないわね♡ こういう真面目系男子って普段の態度とのギャップがエッチなのよね~……♡ 親友を助けに行ったら自分も堕とされちゃうなんて♡ ホント愚かで可愛いわ~……♡」
尿道に残っていた僅かな白濁も手のひらの吸引力に負けて飛び出し、最後の一滴まで搾り取られる。
まるで生命そのものを搾り取られているかのような錯覚さえ抱く程、薫の手の中で扱き落とされる肉棒は悲鳴をあげるように脈動を繰り返していた。
「……はい♡ お疲れさま~……♡」
薫はそう言いながら最後の精液を搾り取ると、ゆっくりと手を離した。
「──さて♡ 秀一郎くん?♡」
精魂尽き果てた秀一郎の瞳を覗き込む。
足の裏に覆われていた顔は汗でびっしょりと濡れ、目尻からは涙が零れ落ちている。
鼻腔を犯されたことで意識が朦朧としているのか焦点が定まっていない。
そんな放心状態の少年に、薫は追い討ちをかけるように囁きかける。
「お月謝増額、契約成立……♡」
秀一郎が気を失う前に見た景色は、ギラギラと輝きを放つ金属製の小さな檻を手に取ってにんまりと微笑む神谷師範の姿だった──。
【続く?】