悪友のライザによってマゾいじめの才能に目覚めたクラウディアが、一方通行の想い人を誘い出し、健全性感マッサージと射精禁止のリングで焦らしに焦らした挙げ句、快楽で徹底的に躾けて犬兼お婿さん候補に堕とす話。 (Pixiv Fanbox)
Content
※局部のモザイク処理が甘く非公開となっていたため、性器露出のある画像は一旦削除いたしました。
→モザイク処理を再設定し、再公開いたしました。
プレイ概要 ※ネタバレ注意
プレイの種類:性感マッサージ、オイルマッサージ、リンパマッサージ、寸止め、耳舐め、乳首責め、リップ責め、キス責め、太ももコキ、フェラ、足臭責め、騎乗位、スパイダー騎乗位
ジャンルの種類:誘惑、色仕掛け、射精禁止、焦らし、純愛、女性上位格差
##P1 相談@クラウディアの悩み、ライザの解決策の提案、想い人への誘惑・色仕掛け
##P2 健全マッサージ♡@両手を拘束されてうつ伏せ状態でのマッサージ(健全)、臀部押し付け、乳首への事故、オイルマッサージ、猫のポーズで四つん這い、リンパマッサージ、勃起バレ、寸止め、射精禁止リング、竿へのマッサージ、耳舐め、乳首責め、上半身リップ責め、キス責め、のしかかって太ももコキ、射精禁止フェラ
##P3 冒頭のみ
**サンプルここまで**
**ここからご支援者様向け**
##P3 恋奴隷堕ち♡@愛の告白、格差植え付け、人間椅子、顔面足置き、足の匂いを覚えさせる、犬化調教、射精禁止解除、騎乗位、スパイダー騎乗位
##P4 エピローグ@悪女ライザへの会話、二人の玩具、足責め(クラウディア、ライザ)
【ボリューム】
・文字数:無料公開分合わせて約5.5万文字
・AI生成挿絵:表紙含めて8枚
・AI生成動画:なし
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表紙
**********************************
##P1 相談@クラウディアの悩み、ライザの解決策の提案、想い人への誘惑・色仕掛け
「──彼が振り向いてくれない……ねぇ~?」
親友であるクラウディアからの悩みを聞いたライザはニヤニヤしながら、クラウディアに聞き返した。
ここはライザが現在住んでいる王都にある、ライザのアパートメントの一室。
部屋の中はほのかなライザの匂いで満たされている。
クラウディアは、少し困った表情を浮かべて頷く。
「そうなの……彼、いえ、ルーカスさんはまったく私のことを女の子として見てくれなくて……。それで、ライザなら何かいい方法を知ってるんじゃないかと思って……」
ライザは深刻そうな顔をするクラウディアを見つめながら、ニヤニヤした表情を崩さずに答える。
「ふーん……ルーカスさんって、王都とのお取引の時の担当の男性だよね? 確かにあの人は、そういうのは興味がなさそうだし、確かいい人もまだいなかったはず……」
そう言われてクラウディアは、自分の想い人がどんな人なのかをライザに説明した。
「そう、彼……ルーカスさんはとても仕事熱心で、誰に対しても礼儀正しいけれど、自分のことになると何も言ってくれないの……。私は商人の娘だから、他の貴族の方々みたいに華やかな出自でもないし、特筆するところもないけれど……」
クラウディアの声は徐々に小さくなり、俯いてしまう。
「それでも、ずっとそばにいてほしいって思ってしまうの……。けど、ルーカスさんの気持ちも分からないし、私だってどうしたらいいか……」
そんなクラウディアを見て、ライザはにんまりとした笑みを浮かべながら口を開く。
「ふ~ん……なるほどね。確かにルーカスさんはちょっと手強いかもね……っていうか好きな人とか恋人を作るのが下手そうな感じかなぁ。だからこそその辺りを利用すればすぐに彼は、堕ちちゃうと思うけどなぁ〜?」
「……どういう意味?」
ライザの含みのある発言に、クラウディアは首を傾げて聞き返す。
するとライザはクラウディアの耳元に顔を近づけて囁いた。
「男の性欲を利用すればいいんだよ」
「……!?」
一瞬だけ目を大きく見開いたクラウディアだったが、すぐに真剣な眼差しに戻ってライザに問いかける。
「でも、私はただルーカスさんに好きになってもらいたいだけで……。それにそんな卑怯な手段を使ってまで……」
クラウディアの迷いを見て取りつつも、ライザはニヤリと笑みを浮かべる。
そして次の瞬間には、いつもの無邪気で明るい雰囲気に戻っていた。
「まぁ確かに卑怯かもしれないけど……男を堕とすって点では有効だと思うよ? それにクラウディアはもっと自信を持っていいと思うけどなぁ~」
「……どういう意味?」
ライザの含みのある発言にクラウディアは首を傾げて聞き返す。
「まず最初にするのはね……彼を自宅に招くんだよ。それも夜遅くに二人っきりになれる時間を指定してね」
「え? 夜に二人っきりって……」
「大丈夫だって! 私が全部教えてあげるから任せて!」
自信満々に弾むライザの言葉に、クラウディアは戸惑いつつもその興味は隠しきれておらず。
「次にすることは……そうだなぁ~彼がクラウディアに無警戒になっていることを確認したら、そっと部屋を暗くして彼に近付いて、そして耳元でこう囁くこと……♡」
ライザはそこまで言うとクラウディアの方を見て。
「貴方のこと……今すぐにでも食べちゃいたいんだけど……ダメかな?♡」
冗談かと思った。
突然とんでもないことを言い出す親友を前にして、クラウディアは真っ赤になって俯いてしまう。
そんなこと言えるはずがない。
「……もぅ~! ライザったら~! そんなことが言えたら苦労してないんだから~!」
「あはは! ごめんごめん! ……え~っと、あれはどこへしまったっけな~……」
楽しそうに笑ったライザが立ち上がると、何やら様々なものが収納された棚の前でゴソゴソと探し物を始める。
「でもね……さっきのは半分本当……♡ 夕飯か何かをご一緒して~……あ~、あったあった……♡」
にやりと笑ったライザが、再びクラウディアの方に向き直ると真剣な眼差しで言葉を紡ぐ。
「この特製の薬品を飲み物に混ぜて飲ませたら……♡ 我慢できる男性なんて、居ないと思うよ?♡」
机に置かれた小さな瓶。
中にはピンク色の液体が入っている。
「とりあえずこれ飲ませてみなよ?」
──それはライザが王侯貴族を堕とすために使ったものと同じ薬品。
「で~……後はケダモノになっちゃった男の子の耳のそばで……『マッサージでもしましょうか?』って聞くといいよ! クラウディアちゃん♡」
突然そんなことを言われてクラウディアは困惑するものの、今の自分に打てる手が他に無いことも知っている。
「うん……でも……上手に出来るかなぁ……?」
「大丈夫……クラウディアには特別な才能があるから……」
「え?」
不思議そうに聞き返すクラウディアに対してライザは妖艶な笑みを浮かべ、指を絡ませるようにして手を握った。
「男の子を虐めたり……苦しめるのが……得意なんだよね?」
そう言われた瞬間クラウディアの全身が熱くなり、心臓が激しく鳴っていた。
「そ……それは違うよぉ~! 私そんな変態じゃないもん!!」
顔を真っ赤にして否定するクラウディアだが、ライザはその様子を見てクスクス笑っているだけ。
「だ~いじょうぶだよ! ぜーんぶあたしが教えてあげるから♡」
「うん……ありがとうライザ……」
こうして、意中の男性を落とすための特訓が始まったのであった──。
………
──数週間後。
ルーカスの元にクラウディアから先日の取引の際の取り計らいのお礼も兼ねてということで、商会事務所兼彼女の邸宅にて夕食でも一緒に如何でしょうかという手紙が届いていた。
落ち着いたデザインの封筒の中に包まれていた、これまた彼女らしく慎ましい便箋。
そこへ丁寧に記されたクラウディアの文字。
彼女らしさを強く感じる、控えめでありながら美しい書体。
普段から王都の豪商からの接待は断っているルーカスであったが、すでに信頼関係の出来上がったクラウディアの招待であれば邪推することもないだろう。
彼女は商取引に関しては本当に誠実で真っ直ぐなのだ。
ルーカスはそんな事を考えながら、こちらの予定を考慮して彼女が提示してくれた3つの日程候補から最も手が空いているものを選んで返送した。
──数日後。
夕暮れ時、本日の膨大な量の公務を片付けたルーカスは、クラウディアの邸宅の戸を叩いた。
「こんばんは、ルーカスさん……お待ちしていました。お入り下さい」
扉を開けたクラウディアは、いつもと変わらない格好をしていた。
上半身は肩を大きく露出した白のオフショルダーブラウス。
柔らかな布地が胸元から腕にかけてふんわりと波打ち、袖は羽のように広がった短いケープ状になっている。
動くたび光を受けて淡く陰影が揺れるのが印象的。
胴には金色の装飾が施されたコルセット風の胴衣を重ねており、柔らかな白と対照的に、身体の線をきちんと引き締めている。
装飾は過度に主張せず、王都や裕福な商家の品格を思わせる控えめな意匠。
下半身は深い紺色のスカート。
前側は大胆にスリットが入り、歩くたびに薄手の黒いストッキングに包まれた脚線が覗く構造だが、全体はあくまで上品で軽やかさを演出するためのデザインに留まっていて。
足元は細身で装飾の入ったヒール付きの靴が動きやすさと美しさの双方を損なわず彼女の肢体のラインをより高く華麗に見せる。
いつも丁寧に手入れされ、透明感のある艶を湛えていた。
宝石の煌めきに似た輝きが内側から滲み出る。
しかし、それらの衣装全てが彼女自身の美しさを引き立てるのは当然として──今日は何故かそれが妙に艶めかしく映った。
豊かな胸元は押さえ付けられたせいか、むしろ反発するように強調されていて。
なだらかな曲線は胸部の奥に秘めた躍動を想起させ、一瞬息を呑んでしまう。
その細い腰は繊細に括れ、まるで芸術品のような流線形を描いていた。
膝上まで裂けたスカートから垣間見える薄手の黒のストッキングに包まれた脚もまた同様に彼女の美しいスタイルを際立たせており、いつもの健康的な色香に満ちていた。
「……失礼します」
ルーカスは僅かに頭を下げ、敷居を跨いだ。
邸宅は以前訪れた時よりも整然としていた。
埃一つない廊下に飾られた数々の調度品を横目に、大きな扉の前へと差し掛かる。
彼女に案内され室内へ足を踏み入れれば、壁一面の窓からは陽も落ちて既に群青色へと変化しつつある王都の街並みが見え。
その景色を背景に、暖炉が静かに火を灯している。
落ち着いた照明の中、テーブルにはまだ温もりの残る料理が幾つか並べられていた。
「まずはこちらをどうぞ」
彼女は慣れた手つきでワイングラスを手渡してきた。
ルーカスが受け取り口に含むと芳醇な香りが鼻腔を擽り、同時に僅かに甘味を帯びた葡萄本来の味わいが舌の上に広がっていく。
「ふふ、美味しいでしょう? 私のお気に入りなんです」
どこか嬉しそうに微笑むクラウディアの様子に釣られて、ルーカスもついつい口元を綻ばせてしまう。
「えぇ……素晴らしいですね」
それからしばらく互いの近況報告や世間話などに花を咲かせていたのだが……いつからか会話が途切れてしまった。
沈黙が続くにつれどんどん空気が重くなってくる気がする。
ルーカスは目の前に置かれているワインに手を伸ばして喉を潤した。
対面の椅子に座っているクラウディアはぼんやりとした表情で窓の外を眺めていた。
なぜだか全身が火照ってくる。
そのせいか異様に喉が乾く。
普段飲まないアルコールもあって、やや身体が怠く感じてくる。
ふと対面へと視線を戻すと、クラウディアと目が合った。
彼女は微かに首を傾げ、ルーカスへと優しく微笑みかける。
「ルーカスさん……なんだか少し酔ってしまわれましたか?」
「いや……私は大丈夫……はは、いや情けない。普段あまりワインなど口にしないもので……少しばかり気分が落ち着かないだけです。すぐに良くなりますよ」
慌てて誤魔化すが、やはり彼の頬は明らかに赤く染まっており呼吸も浅く早いものだった。
そんな彼の姿を見て、クラウディアはさらに笑みを深める。
彼女はおもむろに席を立つと、ゆっくりとした足取りでルーカスの方へと近づいていった。
その間もルーカスはと言えば相変わらず彼女から目を離すことができずにいた。
一歩一歩と距離が縮まる度に心臓の鼓動が大きくなっていくのを感じる。
やがて目の前までやってきたところで彼女はピタリと止まり、ルーカスの顔を覗き込んできた。
「もしかして……体調が優れないのですか? 実は私も少しだけ具合が良くなくて……どうですか? 少し休憩も兼ねて、私の部屋で休みませんか?」
そう告げる彼女の吐息からは僅かに甘い葡萄の香りがした。
きっと同じワインを飲んだせいなのだろう。
「……分かりました……あなたがそう仰るのであれば」
どうやら酩酊状態にあるようだ。
言葉すら朧気になっている。
「では行きましょうか……こっちですよ」
そう言うなりルーカスの手を引いて移動を始めたクラウディアの口元は微かに歪んでいた──。
………
先日までライザから指導を受けたクラウディアは、いよいよ決戦の時を迎えていた。
今まさに自宅にて、ルーカスを呼び出し夕食を共にしている最中。
そしてライザの指示通り、彼の飲み物に例の媚薬を混ぜ、それを彼に飲ませたところだった。
ライザの言うには、即効性の高い成分を配合しているのだとか。
彼女曰く、数時間以内には彼のペニスは鉄のように硬くそそり立ち、一切の刺激を与えずとも睾丸内で精子は大量に生産され続け、最終的には耐えきれなくなった尿道口からは我慢汁が滲み出てくるほどだということらしい。
そして一度でも肉体が刺激されたならば、もう手遅れで後はただひたすらに欲望を放出したくて堪らなくなり、男性にとってその効果は絶大なものなのだと言う──。
………
男は先程の夕食の時までは他愛もない話をして盛り上がっていたのだが、今は俯いており耳まで赤くなっていた。
そして、客人用のソファに掛けておいてもらった彼の隣に、クラウディアもゆったりと腰掛ける。
二人の距離が急に近くなったことに真面目なルーカスは少し動揺しているようで、時折ちらりと横目で見てくる。
その様子が可愛くてつい笑ってしまう。
──やっぱり彼のことが好きだ。
だからこそ自分だけを見て欲しいし、他の人に渡したくはない。
それにこの機会を逃したら次はないかもしれないのだ。
クラウディアは意を決して、囁いた。
「どうされましたか……?」
「い、いや……なんでもないよ」
クラウディアは悟られぬように唇を固く閉ざして、こくりと息を呑んだ。
──今すぐ押し倒してしまいたい。
(ライザの言う通り……確かにすごい効果……♡)
心の内でほくそ笑む。
「ねぇ……なにか私に……してほしいことはありますか?」
更に身を寄せ、男の耳元で囁く。
右手を肩に回し、撫でつけながら。
左手はそっと腿の上に置いて、じんわりと優しく包む。
「最近ご公務でお疲れみたいですけど……♡」
その先を敢えてすぐには口にしない。
疲れているからなんだというのか。
そんな声が彼から聞こえて来そうだ。
彼はクラウディアの目的を見抜けず、困惑して眉根を寄せ縮こまって息を震わせるばかり。
クラウディアはただただ彼に体重を預け、甘える。
肩に顎を乗せ、耳の穴に向けて吐息を吹きかけ、腿の上に乗せた手のひらをゆっくりと動かすだけ。
全てライザに教わった通りの仕草。
「……い、いったいなにを、していただけるので……?」
焦れた彼は喉を鳴らし、掠れた声でクラウディアに問いかけた。
「そうですね……」
クラウディアは彼の反応を愉しみつつ、言葉を選ぶ。
驚いてしまったのだ。
ほんの些細なことで、男性というものはこんなにも可愛らしい生き物になってしまうのかと。
彼の理性を削ぎ落とすためにライザと何度も練習を重ねてきた。
だが、ここまで露骨に反応されるとは思わなかったのである。
そんな彼を見て彼女の心臓もどくんと跳ねる。
興奮と緊張によるものだろうか?
頬は紅潮し瞳は潤んでいる。
「……マッサージ……してあげましょうか?」
クラウディアの指先が腿の上で動き始め、腰の丸みを確かめる。
すると、硬直していた腰が身悶えた。
息を殺す彼の喉仏が、小刻みに上下するのがわかる。
「肩でも背中でも……もちろん、もっと別のところでも……♡」
言葉は曖昧に濁しつつ、指腹の滑りだけは具体的に変化させた。
ゆっくり、ゆっくり。
ズボン越しに腰骨をなぞり、尾てい骨を探る。
息を殺して目を逸らす彼の反応を、クラウディアは舌先で転がすように楽しむ。
「疲れてる時って……ここ、凝りますよね……?」
耳元で囁きながら、反対の手を内腿へと滑らせた。
所謂リンパの位置──腿と臀部の境目ギリギリを、指三本で円を描く。
爪は立てない。
ただ柔らかく肉に埋め、ゆっくり揉み解す。
皮膚が吸い付くたびに、小さな震えが伝わってくる。
「く、クラウディアさんッッ……そ、そういうのは……」
「そういうのって……なんです?」
クラウディアは首を傾げて尋ねた。
もちろんわかっていての質問だ。
「そ、その……」
「わからないですよ。はっきり言ってくれないと……わからない」
彼は唇を噛みしめながら首を横に振った。
どうやら限界のようだ。
もう少しいじめてあげたかったが、これ以上焦らすのは可哀想だろうと思い、クラウディアは手を引っ込める。
「そうですか……残念です」
「あっ……」
離れ際に指先で微かに腰骨を撫でると、男は僅かに喘いだ。
しかしすぐに口元を押さえて目を伏せる。
「ルーカスさんはお疲れのようですからね……あちらに私のベッドがありますが……横にでもなりませんか? ……それとも、もうお帰りになります?」
耳元で囁く声に甘さが溶ける。
部屋の隅の天蓋つきの寝台──シーツは月白色に銀糸の刺繍、枕元には小さなランプ。
香油の甘い匂いがほのかに漂い、蝋燭の火が揺れて布地にゆらゆらと影を描く。
「いやッ……で、でもッ……さすがにそれは……」
「やっぱり嫌でしたか?」
クラウディアは悲しげに眉を落とし、俯く彼の視界にわざと身体を滑り込ませる。
ぴとりと腿を寄せ、両手で彼の両手を挟み込む。
掌の温度、脈拍……逃げ場は既に塞がっている。
「ルーカスさんには、私のことなんて……眼中にありませんよね……。親しくなれたと勘違いしてました……。お忙しいですし、迷惑ですよね……」
視界を斜めに傾けて涙を溜める。
「ごめんなさい……困らせてしまって……もう帰っていただいて大丈夫ですから」
わざとらしく視線を落とし、上目遣いで彼を盗み見る。
睫毛の影が揺れ、瞳の表面に小さく水滴が浮かんだ。
声は震え言葉尻が掠れて消える。
祈る仕草のように唇を嚙みしめ震わせながら、縋るように男を見つめる。
彼の良心を煽り立て、罪悪感を植え付けるための演技。
しかしルーカスはその演技を見抜くことができなかった。
商家の娘に生まれたクラウディアには、演技によって人を騙すという才も備わっていた。
ルーカスは完全に勘違いし、動揺して狼狽えてしまう。
「い、いえ! クラウディアさんを嫌うはずがありません! ですが……その……このようなことをしてしまうと……」
「マッサージです……」
「えっ……?」
「ただのマッサージ……♡ 健全で至極純粋なものですよ?」
男の葛藤が手に取るように分かる。
瞳孔が開き、視線が泳ぎ、逃げ場を探すように顔が左右に揺れている。
けれどクラウディアの手を振り払うことなどできないのだ。
だって彼は紳士だ。
傷付いた女の泣き顔に刃を向けられるはずがない。
クラウディアはそれを知って、耳元へと口を寄せ。
甘く息を絡めながら、耳穴を舐る距離で囁いた。
「私がしたいんです……マッサージ♡ ……ダメですか?」
「わ、わかりました……」
鼓膜を震わす甘い囁き声を注がれて、男はついに観念して小さく頷いた。
ルーカスがクラウディアの手の中へと堕ちてきたのだ。
クラウディアは口端を吊り上げ内心で淫靡に笑った。
──ほら、簡単……♡
クラウディアの中で男を誑かす才能が開花した瞬間であった──。
………
##P2 健全マッサージ♡@両手を拘束されてうつ伏せ状態でのマッサージ(健全)、臀部押し付け、乳首への事故、オイルマッサージ、猫のポーズで四つん這い、リンパマッサージ、勃起バレ、寸止め、射精禁止リング、竿へのマッサージ、耳舐め、乳首責め、上半身リップ責め、キス責め、のしかかって太ももコキ、射精禁止フェラ
「く、クラウディアさんッ……こ、これはッ……」
うつ伏せになったベッドの上で、腰にタオルを巻いただけの男が僅かに呻いた。
更には頭上で纏められた両手首は細い紐で括られている。
マッサージをするからにはやはり素肌へ直接でないとというクラウディアの提案からきたものだったが……。
「ふふっ……♡ もしルーカスさんに……いえ、男の人に本気で暴れられてしまえば……か弱い女の私なんかどう足掻いても勝てる道理はありませんからね……♡」
女は愉しげに嗤う。
万に一つもルーカスがそのようなことをする可能性がないことを知っていながら、クラウディアはお遊び程度に拘束も行った。
それはまさしくマッサージ前の準備運動というぐらいの気持ちで彼の自由を奪うことにしたのだが、これが案外新鮮で楽しくて堪らない。
特に抵抗の意思を見せない男が女の言われるがままになっている光景は、胸の奥がぞくぞくするほどに愉悦感をもたらしてくれる。
「ふふ……♡ 良い眺めですね……♡」
ライザに教えてもらうわけでもなく、自然と声が漏れた。
本当にそう思ったのだ。
それは彼女が今まで感じたことのない感情だった。
他人を縛るという行為がこれほどまでに心地良いものだと初めて知った。
これから自分がしようとしていることを思うと胸が高鳴り口角が上がってしまう。
「っ……」
「ルーカスさんはこういうのは初めてですか?」
「も、もちろん初めてで……ッ」
嘘であった。
ルーカスとて職場の同僚や若い衆に混じって風俗くらい行ったことがある。
当然女性の前でそんなこと言えるわけがない。
しかしクラウディアはそんな嘘に気付いていた。
が、指摘するのは野暮というもの。
英雄色を好む。
男は皆女好きなのだからルーカスも例外でないというのは願ってもない幸運なのだ。
つまり自分の魅力でルーカスがどうしようもなく発情してしまうのは必然。
これからすることは何も問題がないこと。
むしろ好都合だと、都合よく解釈した。
男色では困るのだ。
「ふーん……? そうなんだぁ……♡ マッサージなんて初めての経験ですかぁ……♡」
「そ、そりゃ……普通は経験していないのでは?」
「そうですね♡ そうかもしれません♡」
だがクラウディアとて一人の女。
少し気に食わないのも事実であり。
ヒールを脱ぎ捨て、自らもベッドへと上がり込み躊躇なくルーカスの背中に覆いかぶさって。
広い広い背中へと腰を下ろし、ベッドの上に膝をついて体を支える。
まだ体重はかけていない。
「ささ……こちらにお顔を休めてくださいませ……♡」
そう言って取り出したのは、自身が使っている枕
だった。
淡い桜色のシルク生地の枕カバー。
そこに包まれる羽毛の感触はふわふわと柔らかい。
「ッッ!」
──ぎゅぅ……♡
その言葉と共に頭頂部が押し込まれた。
突如与えられた感覚に戸惑い反射的に逃れようとするが後頭部を抑える手に阻まれる。
そして代わりに嗅覚を支配したのは仄かなシャンプーの匂いと香木の匂い。
そして彼女自身の芳香が複雑に混ざり合い、濃密な香りとなって脳髄まで蕩けさせる。
まるで蜜酒に浸されたかのよう心地。
「あッ! く、クラウディアさッ……」
混乱しているうちにルーカスの上半身は寝台に沈み込んだ。
柔らかい寝具の感触とシーツに染み込んだ甘い匂いが鼻腔に流れ込み、肺胞を満たす。
しかし脳を直接麻痺させるような枕に染み込んだ香りの方が強烈であった。
「ふふ♡ どうです? 気持ちいいでしょう? ……ルーカスさん♡」
「んっ……あ、あぁ……」
「痛かったりしたら遠慮なく仰ってくださいね……♡ すぐ止めますから……♡」
耳元から艶めかしい声音が鼓膜を叩く。
同時にクラウディアの細指が髪の隙間を掻き分け皮膚に触れる。
「ふふっ……♡ ルーカスさんは普段から頭をよく使われる仕事をされておられますから……しっかりほぐしておかないと……♡」
毛先までゆっくりと指を通して、生え際に沿って円を描き。
そのまま襟足の際を辿るように一周し再び頭皮に戻る。
髪の根本に指を差し込んで擦る指腹が、頭皮をやわやわと動かす度に男の脳内は蕩けていくようだった。
「ねぇ……気持ちいいですか?」
「はッ……あ……あぁ……ッ」
掠れた喘ぎが枕に吸われていく。
汗ばんだ額に前髪が貼り付き、荒い呼気に晒された枕からは甘ったるい芳香が濃密に立ち昇っていた。
「ふふッ♡ ……嬉しい♡」
クラウディアは彼の反応を肯定と捉え、薄っすらと微笑んだ。
そして、膝で調整していた体重をゆっくりとかけていく。
自身の豊かな臀部をちょうどルーカスの腰の辺りに降ろし、重心を下半身に集め腰部を固定して下半身を押し潰すかのように圧迫した。
もちろん、芯を得ているはずの彼の肉竿へと間接的に刺激を送るためだ。
そのままお尻の位置を調整するように少しだけ動いて、彼の腰全体を揺らしてやる。
──むぎゅぅぅぅ……♡ ゆさゆさ……♡
「っ!!!」
クラウディアの動き一つで、股間部に巻かれたタオルとベッドシーツとが擦れてしまう。
まだ完全に勃ち上がっているわけではない。
少し目が覚めた……そんな状態。
だが『まさかクラウディアがわざとそんなことをするはずがない』と思っているところへ、突然与えられた刺激に身じろぎするも、頭頂部の枕が逃がさない。
しかし頭を押さえつけられているわけではないのだ。
この枕の香りが縫い付けるように彼を拘束していた。
この時点でクラウディアの目論見は、ほぼ成功と言ってもよかった。
しかし念には念を。
クラウディアはライザに教えられたことを一つ一つ丁寧に行う。
「ねぇ……どうでした……?」
「んっ……んぅ……ッ」
呆けたような声が枕に吸われていく。
既に脳のリソースの大半を、股間のソレを御することに割いているようだった。
ライザに託された秘薬の効果は絶大といったところ。
「ふふっ……♡ 気持ちよさそうで良かった……♡」
彼の状態を見て口端が釣り上がるのを堪え切れずに、クラウディアは笑う。
もはや疑う余地もない。
今の彼の頭の中には生殖行為への渇望しかないのだろう。
それを理性で必死に抑え込もうとする姿があまりにも滑稽で可愛らしい。
クラウディアはゆっくりと尻を左右にくねらせると、彼の身体がまたぴくりと反応する。
必死に快楽を凌いでいるようだが、耐え難い刺激となっているのは明白だった。
「さぁてと……♡ 身体の方もほぐしていきますね……♡ まずは首から……♡」
頭皮を撫でていた指先が、ゆっくり首筋へと降りて来る。
肩甲骨の辺りで一旦止まり、そして再び上がって行く。
──さわ……さわ……♡
「すごく凝ってますよ……?」
「ぁ……ぃぁッ……」
微かに蠢くような動きで皮膚をなぞり始める指先にルーカスは息を詰めるしかなく。
「どうしました? 寒いのですか? 汗ばんでますよ?」
「いっ……いえ……ッ」
「そうですか……もし寒いなら遠慮なく仰って下さいね? ご公務をされているルーカスさんに、我が邸宅で風邪など引かせてしまっては商会の名折れですので……クスっ……♡」
「はっ……ふぅッ……!」
珠のような汗の粒が浮いた鎖骨周りを爪の先でかすかになぞると、また背中が震えた。
更にクラウディアの手指は、下へ下へと流れていく。
「お次は肩甲骨の下から腋の下あたりや肩周りの筋肉を……♡」
男の緊張に伴ってその部分に力が入り過ぎている。
それを和らげるためにクラウディアはゆっくりと両腕を伸ばしていきながら、親指を肩の筋肉の隙間へ埋めるように当てていき。
まずは上へ向け斜めに力を入れて筋繊維を伸ばしそのまま下に降ろす。
──ぐ……ぐぐ……♡
「ふぁ……んッ!」
まるで石ころか何かのように重く固くなっていた筋肉のコリがひとつひとつ丁寧に剥ぎ取られていく感覚に息が漏れる。
するとルーカスの足の先がピンと突っ張り、太腿が跳ねて収縮した。
それは本人の意図したものではなかった。
「大丈夫ですか? ココ、すごく凝ってますよ? こんな状態では仕事どころではありませんよね……? ねぇ……?」
囁きと同時にまたもやクラウディアの臀部が揺れる。
──ぽふッ♡ むぎゅ……♡
「いぃッ……くぅ……んッ……♡」
思わずといった風に甘い声が漏れ、ルーカスは口元を固く閉ざすが鼻から抜ける息までは堪えられなかったらしい。
無防備すぎる反応にクラウディアも思わず笑ってしまう。
「……肩のコリをほぐして出た老廃物が詰まっちゃいますからね~♡ 腋の下のリンパもほぐしていきますよ……♡ ちゃんと深呼吸をしながら受けてくださいね……♡」
途端、左右から彼の腋下に手が差し込まれた。
背中側から窪みを撫で掠め、更には胸板の方にまで指を潜らせていく。
ちょうど親指の腹を腋下のリンパの部分に押し当てているせいで、長細い人指し指や中指が胸元の筋肉を撫でつけていた。
──さわ……さわ……♡
「く、クラウディア、さんッ……そ、そこはッ……!」
「なんですか? 心配しなくても大丈夫ですよ?」
指がゆっくりと弧を描き胸の上を這いずり回っていた。
胸板全体をこねるような動き。
しかし、それらは次第に中央の頂きへ向かっているようで。
さすがにそれはマッサージの度を越していると、やんわり伝えようとするものの、腰に乗った彼女の臀部が小さく左右に揺れる。
すると立ち所に股間へ伝わる刺激が増して、思考が鈍化してしまう。
「どうしたんですか? 痛かったですか?」
「やっ……あっ……」
ルーカスの的を得ない返答にクラウディアはわざとらしく肩を竦めて笑みを漏らすと、胸の突起物を少しだけ指先で掠めてから離す。
──ぴんッ♡
「ぁぁッ!」
「痛いって訳ではなさそうですね? ……良かったです♡」
あまりにも物足りない刺激。
第二波が来るかと思われたが、クラウディアの手は二度と胸元へは降りてこなかった。
「ですが、少し聞いたことのないようなお声を漏らされたので、安全のために一旦中断しましょうね♡ 私のような素人の施術でお身体に障ってはいけませんから♡」
「はぁ……♡ ぁぁ……♡」
ルーカスは口を開きかけた。
確かに物足りなさはある。
しかし先程乳首を掠めた指の動きは明らかに事故で、故意だとは思えない。
その証拠に二度目は訪れなかったのだ。
だからこそクラウディアに続きを求めようとルーカスは口を開きかけたのだが、言葉が出てこない。
胸の内に燻り続ける劣情に流されてしまっては、王の臣下たるものとしていかがなものか──。
そう必死に思い留まろうとするルーカスを嘲笑うように、腰に腰掛けたクラウディアの臀部がまたしても微かに揺れる。
──ゆさ……ゆさ……♡
「お耳まで赤く染めてしまって……どうされたんですか? 少し蒸し暑いですか?」
わざとらしい彼女の言葉にルーカスは黙って首を横に振る。
「ふぅん……♡ 違うんですか? ……じゃあなんで
そんなに汗をかいてるんです?」
彼の上に腰を降ろしたままクラウディアは問いかける。
臀部が揺れる。
──むぎゅ……♡ ゆさゆさ……♡
「あっ……うっ……」
「どうしましたか? まだ終わりませんよ?」
優しく語りかけられた途端に耳穴の奥が粟立った。
それでも尚終わらない臀部の律動。
ルーカスの顔面には枕が押し付けられ肺腑にはクラウディアの残り香が充満し、股間は柔らかいシーツへと押し付けられ、背中に乗ったクラウディアの体重でその尊厳ごと磨り潰されていく。
「く……クラウディアさ……ぁッ……や、やめてくださ……♡」
「え? やめるんですか? まだまだ始まったばかりですよ?」
「違ッ……違いますッ……! おっ……僕にそのようなことをする必要はないはずですッ……! 」
「そのようなこと……? とはどのようなことですか? ふふ……♡」
臀部の揺れが止まる。
「……く、クラウディアさん? その……」
「なんです?」
──ゆさゆさゆさ……♡
「……んぁぁッ」
臀部がまた揺れ始めた。
しかも今度は先程よりも大きい幅での律動。
腰にかかる圧迫感も増していた。
「なにか仰りたいことがあるのではないですか?」
「ぁぅぅぅッ……」
ルーカスが喘ぐたびに口から漏れる呼気は湿っぽく、熱い。
それを枕が吸収し籠る。
ルーカスの下腹部の中心にて少しずつ膨らみを増している存在を、クラウディアは自身の臀部越しに感じ取っていた。
「何もないようなので続きを致しますね……♡」
「ま、待って! クラウディアさっ……!」
彼は慌てた様子で制止をかけるも杞憂に終わる。
なぜなら揺れていた臀部はピタリと停止し、クラウディアはしっかりとルーカスの背中へと視線を向けていたからだ。
「ぁ……」
「……ふふッ♡ どうしたんですかルーカスさん♡ 急に大声なんか出して……♡ 何か言いたいことがあるんですか?」
「いや……何でもないです……」
「何でもない? じゃあいいですよね? 続けても」
「う……あ……は、はい……」
言えるわけがない。
『クラウディアさんの施術で股間が昂ってしまったため中断してほしい』などと。
彼はぎこちなく笑うと気弱げに返事をした。
ルーカスの心境を知ってか知らずか彼女は言葉を続ける。
「じゃあ背中をほぐしましょうね……♡ ……背骨の周りには神経が集中していて重要な内臓器官に関わるツボもありますから……慎重にやっていきますね♡」
──さわさわさわ……♡ すり〜〜〜……♡
柔らかくて温かい掌がルーカスの広い背中の上を彷徨っていく。
上から下へ。
下から上へ。
時折円を描きながらゆっくりと撫でる手付きが繰り返さて。
「あ、そうだ……♡ とってもいいものがあるんです……♡ 私もお風呂上がりに自分の身体に塗っているオイルなんですけど……ルーカスさんにも塗って差し上げましょうか?」
掌を彼の腰の上へと添えて体重を乗せながらクラウディアは問う。
手の下からビクビクと伝わる彼の動悸に愉悦が湧く。
「おっ……オイルなんて使う必要はッ……」
「お身体もポカポカになりますし……血行も良くなってコリもほぐれて一石二鳥ですよ?」
「し、しかし……」
歯切れの悪い言葉をルーカスが連ねる。
このままオイルなどを使われたら自身の股間はどうなってしまうか分かったものではない。
「いいからいいから……♡ 男の人は筋肉質で分厚いお身体ですけど……こうしてじっくり触れてみると意外と繊細なんですよね……♡ だからこそ丁寧にほぐしていきます……♡」
彼の逡巡を知った上で敢えて彼女は返事を待たずに進めていく。
優しく言葉を紡ぎながらオイルを掌一杯に広げ、両手指を絡め合わせるようにして人肌に温め始めた。
粘着質の液体が手の中で捏ねられて泡立つ音が響く。
──くぷっ……♡ ぐちゃ……ぐちゅ……♡
「これを使うと効果が凄いんですよ〜♡」
そして彼女は祈るように両手を組み合わせながら掌を重ね、指と指の隙間からオイルを搾り出し、彼の背中へ垂らしていく。
すると、粘性のある液体が滴下された部分からじわりと熱が広がっていくのが感じられた。
──ぽと……♡ ぽと……♡
「どうですかルーカスさん……♡ このオイル……凄くぬめっとした肌触りで気持ちいいですよね……? お風呂の湯船に浸かっているみたいに身体がだんだん熱くなってきて……♡」
「あ……んっ……」
当然、このオイルもライザ特製のものであった。
身体中の血行を促進し、一箇所に集中させるという代物。
特に男性にはその効果は絶大。
「じゃあ続けていきますね〜……♡」
クラウディアは掌に馴染ませたオイルを優しく塗り込むようにルーカスの背へ掌を這わせ始めた。
ただでさえすべすべとした白魚のような細指がオイルでテカテカと艶めき、より滑らかに皮膚表面を泳ぎ出す。
──くちゅっ……♡ ぬりゅっ……♡ ぬちゃ……♡
「ん"ふッッ……♡ ん"ん"ッ……♡」
堪えようと手足の指を
ぐっと握り固めて必死に耐えるも漏れ出る喘ぎ。
思わず彼は枕に顔を埋めてしまうが意味はない。
オイルで『ぬるぬる♡』となった細指が執拗に男の背中を這いずり回るのだ。
逃れられる術はない。
──ぬちゃ……♡ にちゃにちゃ……♡
そして次第に股間部分に集中し始める血液。
ソコは自分でもわかるほど怒張してしまい、彼はベッドと自身の間で苦しくなる男根の解放を試み腰を浮かしたりするものの、それも叶わず身悶えるばかりだった。
「ぐ……く、クラウディアさんッ……」
「何でしょうか?」
「すこし手加減……いえ少し休憩を……」
彼の懇願に一拍の間をおいてからクラウディアは返答をする。
「仕方がありませんね……♡ では一回休憩を挟みましょう……♡」
クラウディアはルーカスの背から静かに降りると、傍らに用意していた温かな蒸しタオルを広げた。
「オイルが残ると肌が荒れてしまいます。……拭いますから、力を抜いてくださいね?」
先程までの妖艶な雰囲気が打って変わって優しげにクラウディアは微笑んだ。
湯気が立ち上るほど熱いタオルが、オイルまみれになった彼の背中にぴたりと押し付けられる。
──じゅわぁ……♡
オイルが拭われていくに比例して増していく開放感。
丁寧な手付きでオイルを拭き取られ、ルーカスは『ふぅ……』と深く溜め息を漏らした。
両手首を拘束された時にはどうなることやらと心配したが、それも杞憂に終わりそうだ。
彼女の献身的な態度の前に自身が抱いた淫らな感情が酷く愚かなものに思えてしまう。
クラウディアはまだ少女の面影を強く残す年齢であり男を知らないとこは間違いなく。
ましてや性についての経験も皆無であろうし、彼女の施術に下心など混じるはずがないのだ。
(やはり少し勘違いをしてしまっていたか……)
ルーカスは内心で自嘲気味に苦笑を浮かべ、背についたオイルを拭い去っていく暖かなタオルの感触に安堵した。
背中に当たる熱いタオル地からは、杉やヒノキといった自然由来の香りがほのかに漂い、それが爽やかな洗濯洗剤の香りと合わさって心地良く。
清廉さすら感じられる香りの融合に弛緩していく意識と筋肉。
まさに天にも昇る心地でクラウディアの献身的な仕上げを甘受する。
「……あ、ありがとうございます、クラウディアさん」
「いえいえ♡ ……でもルーカスさん、マッサージしてわかったのですが、お身体がまだ強張っています。このまま急に起き上がると、腰を痛めてしまうかもしれません。なので少しだけ、背中を丸めるようにして、四つん這いの姿勢になれますか?」
「え……?」
「『猫のストレッチ』ですよ。商会の荷運びたちも腰を痛めないように皆やっているんです。私がそばで支えますから、ゆっくりとお腹を持ち上げて……♡」
飽くまで健康管理の一環。
そう言われてしまえば無下に断る道理もなく。
「……わ、わかりました」
「ふふ♡ 頑張ってください……♡」
優しげな声音を奏でるクラウディアに従いルーカスは肘をつき、恐る恐る上体を持ち上げていく。
彼女は言葉の通りベッドの脇に控え、ルーカスの手助けをするつもりであるようだった。
彼女自身が背中を押したり体を持ち上げたりはせず、飽くまでサポート役として立っているのが伺える。
「上手ですよ〜♡ そのまま頭は枕に押しつけて、ゆっくりと膝を立てていきましょう〜♡ ゆっくり前の方に脚を動かして、猫さんが伸びをするみたいに腰を突き上げてくださ〜い……♡」
「え? こッ!? ここのままですか!?」
「……? えぇ、もちろんですけど?」
まずい。
ルーカスは今、腰に巻かれたタオル一枚で自身の興奮の証を隠しているのだ。
そんな中、彼女の眼前に自身の下半身を突き出せばどうなるか……想像に容易い。
しかし当のクラウディアはというと、悪意など微塵も感じられないような天使の如く慈しんだ眼差しを向け、ルーカスを励ますように微笑んでいた。
そんな彼女の前で今更『性的興奮を得てしまったためこれ以上は無理です』なんて白状できるはずもなく。
とはいうものの、明らかに隆起した局部を曝け出すわけにもいかず。
「んんっ! クラウディアさんッ! 申し訳ありませんがっ! 私の背中に少し大きめのタオルを掛けていただけませんか?」
「え? どうしてですか? 暑いのでは?」
「いえ実は……先ほどクラウディアさんにマッサージをしていただいたおかげで……」
「おかげで?」
「ッ……」
言葉に詰まるルーカスにクラウディアはパチパチといくらか瞬きを繰り返す。
「ふぅん……」
「あ……ぁ……」
『なんで隠すの?』
そう言いたげに目を細め疑問符を浮かべる彼女に、ルーカスは視線から逃れるように枕に顔を埋め、冷や汗を垂らした。
タオルの内側に存在する猛り狂った生殖器など見せられるわけがない。
善意でマッサージを施してくれているご令嬢の前で、男の醜い劣情の証など晒した暁には王都中の笑いものだ。
『おかげで』などという不用意な自らの一言を顧みながら、苦しい言い訳を並べ立てる。
「その……おかげで私の身体の筋肉に活力が宿っていましてッ!」
「あぁ〜♡ 健康的で力強い筋肉にはメンテナンスが欠かせませんからね~……♡ ふふっ♡」
納得したような返事をしてくれたものの、一向にタオルを掛けてくれる気配もなく。
だからといってこのまま中断するわけでもなく、ただニコニコと優しげな笑みを湛えたまま、クラウディアはルーカスが猫のポーズを完了するのを待っているようだった。
逃れられない。
とうとう観念したルーカスは、クラウディアが『性的なことにあまりにも疎すぎる』という一縷の望みに賭け、ゆっくりと片膝を立てた。
膝裏に力を入れながら腕と肘を使って匍匐前進し彼女の方へ腰を突き出す。
太腿の裏側がピキピキと軋むような感覚を感じるものの痛みはない。
「ゆっくり……ゆっくりですよ〜……♡ 足をもう少し……ああ……もっと前に……♡」
──ぐッ……ぐぐッ……。
ベッドに突いた両膝をぐぐっと押し広げ、臀部を上に突き出していく。
今までシーツに押し付けられていた股間の隆起は腰の角度に伴ってより際立った姿へ。
重力に従って下を向き、タオルも前掛けのように垂れ下がる。
とはいえそれでもクラウディアからはルーカスの腰の全貌は視認できていないようだった。
ルーカスはただただ枕に額を押し付け羞恥に耐えるしかなく。
「ふぁッ……あ……」
「あら、そんなに震えて……♡ やはりかなり腰にお疲れが溜まっているご様子。……少しだけ、鼠径部を圧して血流を整えますね」
クラウディアは背後から手を回し、タオルの隙間から彼の太ももの付け根──膨らみのすぐ隣を、指先でじっくりと圧迫した。
「ひ……あ、あぁぁッ!」
堪らないのはルーカスの方だった。
ガチガチに勃起した肉竿のすぐそばを細指で圧迫される。
膨らみの右側と左側。
それぞれ柔らかな指腹が鼠径部を這う度に、クラウディアの指がペニスへ触れるのではという妄想が駆け巡り身体が跳ね上がった。
だがクラウディアの指はペニスへ触れそうで決して届かない。
柔らかな指腹はリンパに詰まった老廃物を押し出し、確実に血流を整えていく。
「やっぱり少し熱が籠もりすぎているようです。このままでお身体に毒ですから……ルーカスさん、最後にお腹側からリンパを流して終わりにしましょう」
クラウディアの指先が鼠径部から退くと同時にルーカスは全身の力が抜けたように腰を落とした。
大きく肩で息を繰り返しながらもクラウディアの提案を反芻する。
「お腹側……ですか……?」
「はい♡ 最後の仕上げです♡ 前側のリンパも圧して血流を整えます。……さあ、そのまま仰向けになってくださいますか?」
「なッ! いえ……もう結構ですから……」
「あら……どうしてですか?」
ルーカスが焦りの声を上げるとクラウディアはその場にしゃがみ込み視線を合わせ微笑んだ。
その目は穢れを知らない純真無垢そのもの。
「ぐッ……!」
「ふふ……♡ ルーカスさんには身も心も健康になっていただきたいのです……♡ だって私の大切な方なのですから♡」
一言一句漏らさずに聞いているにも関わらず言葉の意味をうまく咀嚼できない。
あるいは彼女が言う『大切』は、例えば彼女が所有するペットか何かと同等の『大切』なのか、それとも一人の女性として一人の男性へと寄せる類の『大切』なのか。
もしくは単に彼女自身の利益となる商談相手としての『大切』なのか──。
クラウディアの曇りなき瞳とは反対に、ルーカスの頭にはまるで霧が掛かったようにハッキリとしない。
真意が読み取れないままの思考はルーカスの脳内で空回りを繰り返すばかりだった。
「どうかしましたかルーカスさん? 先ほどからボーっとされているようですが……」
「あ……すみませ……ッッ」
顔を上げると彼女の双眼がルーカスを覗き込んでいた。
「お疲れなんですね……♡ うふふ……♡ 大丈夫ですよ……♡ 最後ですから……♡ 私のマッサージで安心して休んでください……♡ さぁ……♡」
これ以上の抵抗は無意味だった。
またもや観念することになったルーカスは、クラウディアの手を借りて、ついにベッドの天蓋の模様を仰ぎ見る形で横たわった。
腰の上で不自然に高く山を作っているタオル。
それが『勃起』の証であることは誰の目にも明らかだった。
「す、すみませ……ん……」
蚊の鳴くような声で謝罪するもクラウディアの視線はルーカスの腰回りに集中していた。
「まぁまぁルーカスさん♡ ルーカスさんには私の大切なお客様として、ゆっくり休んでいただくためにマッサージをしていますので……♡ どうか謝らないでください……♡ これは私の差し出がましい申し出ですので……♡」
「そッ……そうではありません……! 申し訳ないッ! ですが今だけはそちらを見ないでいただけないでしょうか……!」
ルーカスが紐で拘束された両手で必死に股間に出来た山を隠そうともがく。
だがクラウディアはその震える手を、まるでおもちゃを取り上げる子供のような無邪気さで、優しく、しかし確かな力で退けてしまう。
「隠さなくても大丈夫ですよ、ルーカスさん。……私のマッサージのせいで、こんなにも『毒素』が溜まってしまったんですよね……?」
彼女は至近距離まで顔を寄せ、その『山』──布地を突き破らんばかりに怒張した肉竿を見つめ。
そしてあろうことか、オイルでぬらぬらと光る細指を、タオルの頂点へとそっと這わせた。
──さわっ……♡
「ひ……あぁッ!」
「まあ……♡ 指先が触れただけでこんなに激しく跳ねるなんて……♡ 相当お疲れが溜まっているのですね……♡ これではお腹側のマッサージができませんわ……♡」
クラウディアはまるで腫れ物に触れるような慈しみの手付きで、タオルの上からその『山』をゆっくりと撫でさすり始めた。
布地越しに伝わるオイルの粘り気と彼女の掌の柔らかさ。
逃げ場のない熱が、彼女の手によって撫でつけられていく度に背筋を走り抜けた。
堪らず腰を左右に捻ってみるも当然クラウディアの掌からは逃れられない。
「ぁ、あ……く、クラウディア、さん……もう、いい……っ♡ 止めて、ください……ッッ」
「ダメですよ〜♡ ここでやめたらまた血行が悪くなって毒素が溜まってしまいます……♡」
彼女の声は飽くまで優しかった。
聖母のように慈愛に満ちたものだった。
「ッッ……おおねがいですから……ッ! もう少しでッッ」
「んふっ……♡ なにが『もう少しで』なんですか……? ふふふ……♡」
──さわさわ……♡ なでり……♡ なでり……♡
クラウディアは首を傾げ濡れた瞳でルーカスを見つめる。
彼女の指先はタオルの上からその『山』をなぞるだけではない。
オイルが染み込み重く湿り始めた布地を優しく掻き分け、その向こうに潜む熱源を探るように触れていたのだ。
ルーカスの手足が強ばりベッドがギシリと悲鳴をあげる。
だがクラウディアの手の動きは止まらない。
「ッ! クラウディアさんッ……!! ふぅっ……♡ ふぅっ……♡」
「そんなに辛そうな顔をしないでください……♡ ルーカスさんのためなんですから……♡」
「な、何を言ってッ……あぁぁ……♡」
ルーカスは限界を超えていた。
クラウディアが巻き付けた布の上から肉棒を弄ぶ指の動きが緩やかになっても、皮膚の内側で暴れる衝動は留まることを知らず。
もうクラウディアの手で与えられる快楽を求めること以外考えられなくなってきている。
──ずり……♡ ずり……♡
「ひぁッ……♡ あッ……♡」
「まぁ、こんなに汗をかかれて……♡ タオルの色がここだけ濃く変わっていますよ……? ルーカスさんの毒素がこんなにタオルを濡らしてしまうなんて……♡ クスっ♡」
クラウディアの指摘。
それはライザ特製のオイルとルーカスの体液とを吸い込んだ白いタオルが重く湿って、硬く張り詰めた肉の輪郭を露骨に浮き彫りにし、先端が吐き出した先走りの露が小さな円を描いて布地にシミを作り出していたことに対する揶揄であった。
「……あ、あぁっ♡ み、見ないで……そんな、ところ……ッ♡」
「見ないわけには参りませんわ……♡ だってこんなにトクトクと鼓動を打っているんですもの♡ まるでお口に出せない言葉をここで叫んでいるみたい……♡」
彼女はタオルの上から手のひら全体で『山』を包み込んだ。
そして、その重みでゆっくりと、磨り潰すように左右に転がす。
──ぐにゅぅ……♡ ずりずりずり……♡
「いッ!? ぁ、あぁぁぁああッ♡♡」
「ふふ、可愛いお声……♡ ルーカスさん、正直に仰ってください……♡ ここがこんなに硬くて、熱くて、苦しいのは……私のマッサージがそれほどまでに効いている、から……♡ そうですよね?」
逃げ場のない問いかけ。
認めればクラウディアという淑女の前で発情した変態であると自供することになる。
だが否定するには彼の肉体はあまりにも正直に、彼女の掌の中で猛り、震え、さらなる刺激を求めて脈打っていた。
そんな状態ではクラウディアの『健全で誠実なマッサージ』によってもたらされた昂ぶりを、認めることも否定することもできずに。
ルーカスは頭を横に振るか頷くか悩んでいる内に、自身の股間から発せられる粘り気を帯びた脈動と、クラウディアの掌がもたらすもどかしい撫で責めとに翻弄され、腰が自発的にピクピクと跳ねてしまう羞恥に耐えることしかできなかった。
そして、ついついルーカスは口からでまかせを口走る。
「……い、痛い……です……っ」
ルーカスが絞り出した精一杯の嘘の拒絶。
それを聞いた瞬間、クラウディアの瞳に一瞬だけゾッとするほど艶やかな嗜虐の色が宿った。
「……痛い? それはいけません……♡ きっと毒素が溜まりすぎて内側から破裂しそうになっているに違いありません……♡ お可哀想に……♡」
彼女はルーカスの額に張り付いた髪を優しく払うと、その耳元へ熱い吐息と共に決定的な提案を注ぎ込む。
「……ルーカスさんの名誉のために、私が処置をして差し上げます。……でも、あまりにも腫れが酷いようですから、まずはこの邪魔なタオルを退けてもよろしいでしょうか?♡」
「……っ……ぁ……♡」
ルーカスは答えられなかった。
頷けば淑女の目前で醜く昂った自身の性器を『見てくれ』と懇願することになる。
だが今この瞬間も、湿ったタオルの重みは鉛のように彼のペニスを圧迫し、逃げ場のない熱が内側からじくじくと疼いていた。
「……お返事がないのは肯定と受け取ってもよろしいのかしら? 救済を求めるお声はここでこんなに激しく鳴り響いていますもの……♡」
クラウディアはルーカスの返答を待たずにタオルの端に指をかけた。
オイルと体液を吸ってシーツに張り付いた布地が、『ぬちゃり♡』と粘着質な音を立てて剥がされていく。
「ひ……っ! あぁぁ……ッ!!」
冷たい空気が熱を帯びた皮膚を撫でた瞬間、ルーカスの背中が弓なりに跳ねた。
今までタオルという隔たりによって守られていた彼の尊厳が、音を立てて崩れ去る。
露わになったのはライザの秘薬によって極限まで怒張し猛り狂ったルーカスの象徴。
先端からは透明な先走りの液が絶え間なく溢れ出し、茎を伝い根本へと滴っている。
隠しようのない、雄としての剥き出しの欲望。
「まあ……♡」
クラウディアは感嘆とも吐息ともつかない声を漏らし、露わになったルーカスの下半身へと視線を落とした。
それは目の前の惨状に対する憐憫か侮蔑かそれとも愉悦なのか。
「ふふっ……♡ ルーカスさん……どうされたんです?♡ これは一体……?」
「そ、それは……ッッ」
言い淀むルーカスの肉竿の目と鼻の先まで近づいたクラウディアは眉根をひそめる。
しかし、彼女はすぐには触れようとせず、まるで芸術品を愛でるかのような熱っぽい視線で、その『毒素の塊』を凝視する。
「ああ……なんて不思議な……♡ これほどまでに腫れ上がって、どれほどお辛かったことでしょう♡ ……ねぇ、ルーカスさん? ココ、こんなにトクトクと脈打って、助けて欲しがっていますよ……?♡」
「あ、あ……ぅ……っ……」
「……ふふっ♡ お顔を背けても無駄ですよ?♡ 貴方の身体はこんなに私を求めているのですから……♡ さぁ、これから治療を始めないと……♡」
クラウディアはオイルでぬらぬらと光る指先をその猛り狂った先端へと伸ばした。
ここまで丹念に、丁寧に育て上げてきたお膳立てを崩さないように。
慎重に、かつ大胆に。
──にゅるっ……♡
「ひッ♡ ぁ、ああぁぁぁッ♡♡」
「まあ……少し指が触れただけなのに、こんなにも蜜を溢れさせて……♡ 本当に毒素がパンパンに溜まっていらっしゃるのですね……♡」
ただ少し触れただけにも関わらず、情けない声を上げ、全身を震わせるルーカス。
男性器というものはここまでも男性を脆弱な存在へと変えてしまうのかとクラウディアは興味深く分析する。
だが同時にクラウディアもまた初めて触れる男性器の逞しさと熱に興奮を覚えていた。
「あッ♡ クラウディアさんッ! 待ってッ……! もう放っておいてくだッ……ひぁッ……♡」
「放っておけるわけがありません……♡」
彼女は震える肉竿を包み込むと指で輪を作り、根元から亀頭までをゆっくりと往復させながら指の輪で締め付けていく。
剥き出しの『患部』を容赦なく蹂躙していくオイルの滑りを纏った彼女の柔らかな指腹。
どれもこれもライザに教えられた業であった。
「あ……あぁッ……!! あぁぁ……ッ♡」
「あら? ルーカスさんどうしたんですか? お顔が蕩けちゃって……♡ まるで私の指に甘えちゃってるみたいです……♡」
「あ……あぁっ♡」
クラウディアは指の輪っかでカリの溝を締め付けながら、ルーカスの耳元へと囁きかける。
事実から目を背けようとするルーカスへ、自身が今置かれている状況を突きつけるように。
「私の指に締め付けられて、ビクビクと震える患部からドクドクと漏れ出す毒素が止まってませんよ?」
「だっだめですぅッ……! もう止めてくださいぃッ……!」
「いけませんわ……ルーカスさんのお身体から『毒素』が完全に排出されるまで治療は続けさせて頂きます……♡」
カリの溝に絡まった指の輪っかが、ゆっくりと回転を始める。
肉茎と亀頭との繋ぎ目を重点的に磨り潰すように回る指腹にルーカスの意識は飛びかけていた。
「おおぁぁッ……♡ もうあぁッ……♡ 出るッ……! もうダメぇっ♡」
絶頂の波がルーカスの背骨を駆け上がる。
今この瞬間にでも溜まった熱を全て彼女の手指にぶちまけてしまいたい──。
そう願って、ルーカスが腰を突き出し瞳を白ませた、その時だった。
「……あ、だめですよ♡」
ぴたり、と。
天国への扉を開きかけていた指の輪っかが、無慈悲に離された。
ルーカスの切羽詰まった悲鳴を聞いたクラウディアは回転させていた指の輪をスッと引き抜き、ルーカスから距離をとったのだ。
「……っ!? ぁ、あぁっ……! な、なんで……ッ!!」
「なんでって……♡」
「く……クラウディアさんッ! あと少しで……ッ」
「あと少しで……何だというのですか?♡」
にっこりと笑いながら尋ねるクラウディアを前にルーカスは一言も発することが出来なかった。
『あと少しで絶頂を迎えられるところだったから』などと口に出来るはずもなく。
しかしクラウディアは、そんな彼の逡巡をものともせずに、視線を落とした肉傘へと掌を被せる。
「あぁッ!?♡♡」
瞬間、びくびくと跳ね上がったペニスが彼女の掌を跳ね除けた。
亀頭と掌の窪みとが奏でた摩擦音がクラウディアの鼓膜を震わせる。
「ふふっ……♡ おてんばな患部さんですね?」
だがクラウディアは怯むどころか再び優しく包み込むと、まるで愛でるように撫でさする。
「このままではルーカスさんは、本来厳しく監査するはずの商会の真っ只中で粗相をしてしまうことに……♡ 私の大切なルーカスさんが、淑女の前で自制を失い盛大にお漏らしをするなんて……♡ そんなこと、王都の治安維持を司る立場のルーカスさんに許されてはなりませんよね?♡ それも真面目で堅物なルーカスさんが……♡ 婚約者でも付き合ってもすらない女性の指先で果ててしまうなんて……♡ ふふ……♡」
「く……クラウディア……さん……あぁッ……」
「それに今しがたご自分で仰ったではありませんか? 『痛い』と……♡ それとも今のお身体の火照り具合を見るに『痛い』という訴えは本当ではなかったということでしょうか……?♡」
──ちゅくっ……♡ にゅるっ……♡ くちっ……♡
彼女は指腹で亀頭を優しく撫でながら問いを投げかける。
手中に収めた肉竿は指の蠢きに従って律動する玩具のようだった。
「私はルーカスさんのためを思って献身的に奉仕しているというのに……♡ お気持ちは嘘偽りでしたか……♡ ……どうなんですルーカスさん?」
「い……いえッ……あれは……っ」
咄嗟に言い澱むルーカス。
己の尊厳を守るために吐いた嘘がこんな形で牙を剥くとは思いもよらず。
クラウディアの手の中に握られた肉竿は期待を裏切られ、行き場を失った快楽に痙攣し、より一層激しく脈打っている。
そんな哀れな代弁者が訴えかけるのは紛れもなく真実。
「うぅ……♡ や、やめてくださ……ッ♡」
「やめてほしい? 本当に? ルーカスさんのお身体はこんなにも……♡」
「ち、違います……! んぁあ……ッ♡」
──ぬりぬりぬり……♡
亀頭を指の腹で撫でまわしていたクラウディアの指がゆっくりと移動を開始する。
次なる標的は肉茎の根本と鼠径部の境界線。
最もデリケートな箇所であるそこへ、オイルと快楽とを刷り込むかのように彼女の人差し指と中指がなぞっていく。
更に親指の腹は玉袋のシワを伸ばすように這い回っていた。
まるで熟した果実を指の腹で優しく撫でつけるように。
敏感な部分を同時に責められる刺激に、ルーカスの腰が再度弓なりに反り返り、快楽の逃げ場を求めてベッドの天井を見上げる。
「うッ♡ んッ……♡ んあァッ♡」
「……ですから、そんなルーカスさんの名誉を守るために、とっておきの道具がございます……♡」
そこで彼女はベッドサイドに備え付けた小さなキャビネットの引き出しを開け、ゴムのような素材でできたピンク色のリングを指にかけ、彼の目の前に突きつけた。
「これはとっても優れモノらしくてですねぇ……♡ 私のとある友人から譲り受けたものなのですが、これを付けられた男性器はどんなに気持ちよくなっても、所有者の許可なく中身が溢れ出ることはないのだとか……♡ まさしく、粗相をしてしまいそうな今のルーカスさんにピッタリの救済アイテムというわけです……♡」
「な……なッ……!」
もちろんこれもライザ特製のコックリング。
金属やプラスチックでできているわけではなく、彼女がたまたま見つけた素材で練り上げたもの。
ゴムのように引っ張り、弾力をつけることでどのようなサイズのペニスの根元にもジャストフィットする構造になっている。
見た目こそ半透明のピンク色で可愛らしい印象を受けるものの、所有者以外が外そうとすると強固な粘着力を発揮するという厄介な特性を持つ。
その名も『禁欲の聖痕』とはよく言ったものだった。
──ぱちんっ……♡
ゆっくりと一度、クラウディアはルーカスに見せつけるようにリングを指に嵌めて、外してみせた。
ゴムのような素材が伸び縮みして、肌を叩く音が響く。
「……ねぇ、ルーカスさん? 私に全てを預けてくださいますよね?♡」
クラウディアの甘い毒のような問いかけにルーカスは激しく首を横に振った。
瞳は潤み、熱に浮かされた呼気はもはや言語の形を成していない。
それでも彼は消え入りそうな理性で、最後の一線を守ろうと必死に言葉を絞り出す。
「ま……待ってください……! このような破廉恥な道具を……公職にある者がッ……受け入れるわけには……ッ!」
「破廉恥……? 心外ですわ、ルーカスさん♡ これは貴方の名誉を守るための医療器具のようなもの……♡ それをまさか破廉恥と罵られてしまうなんて……♡」
言葉とは裏腹に彼女の唇には愉悦の笑みが浮かんでいた。
そのままルーカスに近づくと彼の耳そばへと唇を寄せて、息を吹きかける。
──ふぅぅぅぅ~~~……♡
「うっ……♡ あっ……♡」
クラウディアの甘い息に身体を震わせるルーカス。
その反応を確認しながら彼女は指先でピンク色のリングを弄る。
「……それともルーカスさんは、このままこの淫らな熱を撒き散らして職務の誇りを汚してしまいたいのですか?♡」
「そ、れはッ……♡ でも、もう……大丈夫ですから……。落ち着きました、から……っ!」
「あら、嘘つきさん……♡」
クラウディアは、ルーカスの希望的観測を嘲笑うように、指先にかけたピンク色のリングを彼の先端――蜜を滴らせ、今なお脈動し続ける亀頭──に、そっと押し付けた。
「ひ……あぁっ!?♡♡」
「こんなに熱く、硬く、助けを求めて脈打っているのに……♡ 落ち着いたなんて誰が信じてくれましょう? 貴方が先ほど仰った『痛み』も、このままでは激しくなる一方ですわ……♡ さぁ、悪いお熱を閉じ込めてしまいましょうね……♡」
「い、いやだ……ッ! そんなものをはめられたら……僕はっ……!!」
「……ふふっ。大丈夫ですよ。痛みなんてありませんから……♡」
クラウディアの甘く響く声とともに彼女の指がリングを『ぐいっ♡』と広げる。
半透明のピンク色が引き絞られ、更に薄く、それでいて力強く伸び、獲物を狙う罠のように形を変える。
「あ……やめ……ッッ」
ルーカスの悲鳴が部屋の空気を震わせた。
オイルでぬらぬらと光る肉茎に、冷たく弾力のあるリングがゆっくりと押し込まれていく。
大きく膨らんだ先端を無理やり通り抜け、パンパンに張った肉を締め上げ、浮いた血管を押し潰し敏感な粘膜を擦りながら進行して。
そしてとうとう、半透明のピンクはルーカスの勃起したペニスの根元へと滑り落ちた。
──ぱちんっ……♡
「あ……がぁあああぁっ……!!!♡♡」
小気味の良い音が鳴った瞬間、ルーカスの腰がベッドから浮き上がるほど激しく跳ねた。
根元を強固に締め上げる異物の感覚。
血流を堰き止められ、もはやこれ以上はないというほどに赤黒く怒張した肉竿は、放出という逃げ道を完全に失い、内側から爆発せんばかりの圧迫感に支配される。
「ふふ……♡ ぴったりですわ、ルーカスさん……♡」
クラウディアは根元に食い込んだ『聖痕』を愛おしそうに撫でた。
どれほどルーカスが身悶えしようと、もはやそのリングは彼自身の力では微動だにしない。
「これでもう安心♡ 貴方がどんなに私を求めてしまっても、私の『お許し♡』が出るまで、一滴も外には出せません……♡ 貴方の尊厳は今、私の手の中にありますのよ? ルーカスさん……♡」
「あ……ぅ、あぁ……ッ……♡」
出口を塞がれたまま行き場を失った快楽だけが全身を駆け巡る。
つい先程まで、放出してしまうことに対してあんなに怯え、必死に隠そうとしていたというのに……。
しかし、いざその出口を物理的にかつ強固に奪われた瞬間、ルーカスを襲ったのは安堵ではなく底なしの絶望だった。
「あ、ぁ……は、外して……ッ! クラウディアさん……これ、を……ッ!!」
「外す? どうしてですか? 貴方の名誉は今このピンク色の『聖痕』によって守られているのですよ……?♡」
クラウディアはリングの縁を指先で優しく撫でた。
その微かな振動さえも極限まで敏感になった肉茎には、脳を焼くような快感の火花となって伝わる。
そしてルーカスは悟った。
どれほど腰を振り、どれほど快楽の波に身を任せようとも……この蓋が外れない限り自分は永遠に終わりに辿り着くことができない。
どろどろに溶けた精液が内側で暴れ、尿道を引き裂かんばかりに蠢いても……。
この無慈悲な輪が彼の雄としての解放を拒絶し続ける。
「うぁ……あぁぁぁッ……♡♡♡」
ドクン、ドクンと。
リングに堰き止められた血液が脈打つたびに、肉を内側から押し広げる。
放出できない快楽は行き場を失って神経を逆撫でし、ただひたすらに溜まっていく一方で。
出口のないダムのように。
熱い濁流が彼の下腹部を重く、苦しく、そして狂おしいほどの疼きで満たしていった。
「ふふ……♡ お顔がもっと蕩けてきましたわ……♡ ルーカスさん、今どんなお気持ちですか? 自分で勝手にイッてしまう心配がなくなって清々したのではないでしょうか?♡」
「ちがっ……ちがう……っ! 苦し……い……ッ! 出して……出させてください……ッ!!」
「まぁ……♡ つい先程までは、あんなに『やめてくれ』と仰っていたのに……♡ 今は私に『汚らわしいものを出させてくれ』と、そう乞い願うのですか……?♡」
クラウディアの瞳が、ゾッとするほど美しく冷ややかに細められる。
自尊心という名の牙を抜かれ、ただただ解放というエサを求めて喉を鳴らす獣。
王都の公務を司るあの堅物なルーカスが今、目の前で涙を流し、『出すこと』を懇願している。
その事実がクラウディアの奥底に眠っていた加虐心をこれ以上ないほどに熱く、甘く、身体中が蕩けるような悦びで満たした。
「……だめですよ。貴方はまだ、治療の途中♡ ……その悪いものがもっともっと煮詰まって、貴方の心が私なしではいられなくなるまで……一滴も、無駄にはさせません♡」
彼女はそう言い放つと、リングでパンパンに張った根元を避け、あえて最も過敏になった亀頭の裏側……裏筋の部分に、オイルで濡れた人差し指をそっと滑らせた。
──にゅるり……♡
「ひぎぃいっ……! あああぁぁぁッッ♡♡♡」
出口のない快楽が脳内で爆発する。
しかしクラウディアはルーカスの反応を愉しむかのように指を止める気配はない。
そのまま肉竿全体を手の中に収めるように握り締めると、親指の腹を使って裏筋を丁寧に撫で上げた。
──ぎゅぅぅ……♡ にゅるっ……♡ にちゃにちゃっ……♡
「おぉッ♡ おぉッ……♡」
ルーカスの口から低い喘ぎ声が漏れる。
オイルでぬるついた指先の刺激だけでも十分すぎるほど気持ちいいのだ。
だが、更にクラウディアの親指の腹は裏筋という特に敏感な部分へと押し当てられて、左右にゆっくりと往復し始めていた。
──ぬち……♡ ぬち……♡ ぬち……♡
クラウディアの親指が裏筋をひと擦りする度に、真綿で首を締め付けられるような快楽が神経を逆なでする。
だが肝心のリングに縛られた肉茎はなおも怒張を続けるのみで、根元を大きく震わせながら脈打ち、精液は一向に解放される気配がない。
──くちゅ……♡ にゅる……♡ ぬちゃぬちゃ……♡
「ひぃッ! いィ……♡ ぐッッ……♡ ぁぁぁッ……♡」
「ふふっ……♡ 指先だけでこんなにビクビクさせちゃって……♡」
ニヤニヤと嗤うクラウディアの指先は執拗に裏筋を責め続けているが、その速度は非常に緩慢な上に強弱も一定。
たとえどれほどルーカスが喘ごうと彼女の指の動きは乱れず『ぬりゅぬりゅ♡』と規則正しく裏筋を左右に擦るだけ。
これがもし性交であればクラウディアの方からもいくらかの反応が期待できようものの、手の中に男の急所を収めた彼女はどこまでも平静そのもので、ただ涼しげな微笑みを浮かべてルーカスの性感帯を焦らし続けるだけなのだ。
「う……あぁ……ッ♡」
ルーカスは全身の血流が陰茎へと集中する異常な感覚に悶えていた。
このリングをつけられた時から身体中の熱がそこに集まり続けているのだ。
クラウディアに向けて懇願するような視線を送るも、無慈悲にも彼女は彼の股間から手を離してしまう。
「治療の続きをして参りましょう……♡」
クラウディアは静かに立ち上がると月光を背に受けてベッドの脇に佇んだ。
絶頂の淵で放り出されたルーカスは逃げ場のない熱に腰を震わせながら、縋るような目で彼女を見上げる。
「……あ、あ……クラウディア、さん……?」
「そんなに不安そうな顔をしないで♡ もっと近くで貴方の悪いお熱を冷まして差し上げますから……♡」
彼女はそう言うと自身の胸元に手をかけた。
まずは、そのしなやかな胴を締め付けていた金装飾のコルセット。
細い指先が背後の紐に触れ、ゆっくりと一つずつ、その戒めを解いていく。
──ぷつり……ぷつり……♡
硬い紐が解け布地が緩む音が静まり返った部屋にやけに大きく響く。
コルセットがコトリと音を立て床に落ちると、白いオフショルダーのブラウスも彼女のなだらかな肩の線に沿って滑り落ちた。
──ゴクリ……。
ルーカスは息を呑んだ。
露わになったのは陶器のように滑らかで、月光を反射して淡く発光しているかのような白い肌。
豊かな膨らみを薄い絹の下着に閉じ込めたまま、彼女は次に紺色のスカートのホックに指をかけた。
──するり……♡
重厚な布地が足元に崩れ落ち、薄手の黒ストッキングに包まれた細い脚線が、ベッドシーツに影を落とす。
彼女は恥じらう様子も見せず、むしろ診察の準備を整える医師のように真剣な眼差しで、最後に残った薄い衣に手をかけた。
「……あぁ、とても熱い視線を感じます……♡ ルーカスさん、私の身体を見てまたお熱が上がってしまいましたか?♡」
クラウディアは悪戯っぽく微笑むと、最後に残った薄絹の肌着の細い肩紐にオイルで濡れた指をかけた。
ほどなく肩から滑り落ちた布地の向こうから現れたのは、ルーカスの理性を粉々に粉砕するほどに甘い毒を含んだ光景。
「──ッッ!!♡」
ルーカスは喉を鳴らして絶句した。
清楚な令嬢である彼女が、その内側に忍ばせていたのは……あまりにも大人びた淫靡なデザインのセットアップ。
清楚な彼女にはおよそ似つかわしくないほどに官能的なもの。
淡いピンク色のシルクは胸の膨らみを半分も隠せていない、深く抉れた繊細なレースのブラ。
そこには大輪の薔薇が堂々と咲き誇るように刺繍され、彼女が呼吸する度に銀糸が月光を跳ね返して妖しく煌めく。
そして対となるショーツもまたサイドが細い紐だけで繋がれただけのあまりにも無防備で大人びた意匠だった。
「ふふ、驚かれましたか?♡ これはとある友人と一緒に選んだものなのですけど……♡ まさか私が殿方の前でこのようないやらしい下着姿を披露することになるなんて……♡」
クラウディアは照れ臭そうに微笑みながら、その白魚のような細指で自らの双丘をゆっくりと押し上げて見せた。
その豊かな質量はたっぷりとした重量感を示すように指の隙間から溢れそうになっていた。
「く、クラウディア……さん……ッ♡♡ あぁぁッッ♡♡♡」
目の前に立つその女神を崇めるように彼は声を震わせた。
彼女の全てを受け入れたい。
その身を委ね快楽を貪ってしまいたい。
……ああ……しかし悲しいかな、彼の肉竿は極上の女体を前にしてなお禁欲の聖痕によって絶頂への門を閉ざされていた。
幾度となく押し寄せる射精の予兆にもかかわらず尿道口から滲み出るのは僅かな先走りのみ。
堰き止められた精液は睾丸内部を『グツグツ♡』と煮えたぎらせて、苦痛にも似た快楽によって彼の理性を融解させつつあった。
「……治療の際にはそれ相応の格好をすべきだと、その友人に言われまして……♡ どうですルーカスさん……? 私のこんな卑猥な下着姿を目にして……興奮なさいますか?♡」
彼女はそのまま黒いストッキングに包まれた膝をベッドに突き、ゆっくりとルーカスのそばへと這い寄ってくる。
ギシリとベッドの木枠が軋む度に、淡いピンクのレースから溢れんばかりの果実が重力に従ってルーカスの目の前で『たぷん♡』と揺れる。
絹の下に透けるその柔らかな膨らみに挟まれればどれほど気持ちのいいことか──そんな妄想が彼の脳内を支配する。
「そんなにカチカチに強張らせて……♡ 今、楽にして差し上げますね♡」
クラウディアはルーカスのすぐ横に自身の胸元を寄せて添い寝の形をとると、自身の顔をゆっくりと彼の耳元に向けて寄せた。
「……まずはここから解毒して差し上げますね♡」
──ちゅぷ……♡
湿った音が拘束されたルーカスの鼓膜を直接揺らす。
クラウディアの桃色の唇が耳たぶを優しく食み、唾液に塗れた熱い舌先が穴の入り口をなぞる。
それだけで背筋を突き抜けるようなゾクゾクとした戦慄が走り、根元のリングに堰き止められた血液が、さらに激しくドクンドクンと肉茎を内側から叩き始めた。
「ひ……♡ あぁぁ……ッ♡♡」
「ふふっ……♡ まだ入り口を少し舐めただけですよ……?♡ こんなにビクビクと反応されては治療になりませんので、しっかりと我慢していただけますか……?♡」
そう囁く間も彼女の吐息が耳穴へとダイレクトに注がれ、唾液のぬめりを帯びた舌先が穴の入り口を左右になぞっていく。
もはや彼の頭の中にはクラウディアの淫靡な笑みが網膜に焼き付き、鼓膜をかき鳴らす湿った舌音が脳幹へと侵入するかのようだった。
そして当然リングに堰き止められた熱い奔流は、精管から精嚢へ逆流して根元の締め付けがさらに強まる。
「はぁっ……♡ あぁッ♡」
「だめですよルーカスさん♡ 治療を受けている最中なんですから……こんな些細なことでお熱を上げてしまわれては……♡」
そう囁いたクラウディアが入り口を伺っていた舌を尖らせると、狭い耳穴の奥深くへと侵入させる。
ぬるりとした温かな生き物がルーカスの耳穴内壁を侵略し始めると、そこからは卑猥な唾液の粘着質な水音だけが響く空間となっていく。
──ぢゅぽっ……♡ ぬちっ……♡ くちゅっ……♡
「ぅッ♡ あぁぁッ……♡」
「んふっ……♡ おいし……♡ はぁむ……♡ ぢゅぱっ……♡ ぢゅるっ……♡ ぢゅぞぞぞ……♡」
クラウディアの唇がルーカスの耳を優しく食み、湿った舌先が穴の内壁を舐っていく。
『くちゃくちゃ♡』と響く水音は脳ミソを直接かき混ぜるかのように。
彼女は唇で耳の輪郭を啄みながら、同時に吐息を吹きかける。
甘酸っぱい呼気は耳全体を柔らかく包み込むだけでなく、全身を痺れさせていく。
「ひッ……♡ ぁッ……♡」
「んはぁ……♡ ふふっ……♡ 我慢できて偉いですよルーカスさん……♡」
──ぬちゃり……♡
舌を耳穴から引き抜いた彼女の唇がそのまま頬を伝い、次に彼の喉仏、そして鎖骨へと降りていく。
首筋に朱色の花を咲かせるようにキスマークを残しながら、唇から零れる甘い吐息は火照った素肌を撫でつけ、ルーカスの身体を震わせる。
「んっ……ん……♡」
──じゅるっ……♡ ちゅぷっ……♡
唇を押し付けるだけでなく、彼女の熱い舌がルーカスの肌を掃除するように這いずり、時に強く吸い付いては新たな跡を刻む。
その度に彼の体は跳ね上がりリングに締め付けられた肉棒はさらに硬く反り返る。
──ぬら……♡ ちゅっ……♡ ぢゅぅ……♡
「あ……あぁっ♡ クラウディアさん……ッ! もう頭がおかしくなりそうで……っ♡♡」
「おかしくなっても大丈夫ですよ♡ 私がちゃんと受け止めてあげますから……♡」
そしてクラウディアの唇はついに彼の胸板へと辿り着いた。
一方には指先で乳輪をくるくるとなぞりながら。
もう一方には寄せた唇から呼気を吹きかける。
それはまるで見えない筆で描くかのように淫靡で緩慢な愛撫だった。
「あっ……♡」
乳輪の縁を指の腹で撫でながら円を描く。
微弱な快感がじわじわと男の胸からじっくりと沸き上がってきて。
──ちゅっ……♡ ちゅぅ……♡
しかして、一向にそこへと触れてこない指と唇に、次第に苛立ちを覚えていく。
くすぐったくて、もどかしくて、早く触ってほしい。
「あッ……♡ く……クラウディア……さん……ッ♡♡」
「なぁに?」
わざとらしく小首を傾げたクラウディアの声がすると同時に、ルーカスの胸板に残る熱い唾液の跡が外気に触れて冷えていく。
更に彼女は身を寄せ、胸元の谷間見せつけながら、ルーカスの身体に押し当てた。
「んぁぁッ……♡ くっ……♡ クラウディアさッッ……♡♡」
途端、谷間から立ち昇るのは甘い芳香。
それは柑橘系の瑞々しい香りと乳香を思わせる深い森のような香り、そこへ更にひと由来の汗の甘酸っぱい匂いとが混ざり合った彼女の体臭そのものであった。
オイルによる人工のものではない天然の芳香。
男を狂わせる甘い媚薬のような香り。
ルーカスの鼻腔をくすぐるそれは、嗅覚を通して脳幹へと直接叩き込まれていく。
「すっかりココも甘勃起しちゃいましたね……♡」
彼女の細指は彼の乳首を一向に摘まんではくれず、焦らすように延々と乳輪を撫で続けていた。
そして、緩い刺激を与えられ続けて敏感となった彼の乳首が肥大化していくその過程を、クラウディアは一瞬も見逃すことなくじっくりと観察していた。
奇しくもクラウディアのこの責めは、先般ルーカスがうつ伏せの際に胸の突起を掠めたことが偶然ではなかったことを意味していた。
快楽の中心である乳首から僅かに外された場所へ繰り返し与えられる焦れったい愛撫の前に、声が漏れそうに鳴る。
「もしかして触ってほしいのですか……?♡ この乳首を……♡」
──ぴんっ……♡
クラウディアの指先がルーカスの勃起した乳首を弾いた瞬間、電撃のような快感が脊髄を走り抜けた。
声にならない叫び。
口から漏れる喘ぎにも似た息遣い。
「ほら……♡ ココ……♡」
──ぴんっ……♡ ぴんっ……♡
何度も何度も同じ箇所ばかりを繰り返し弾かれ、硬く尖った先端に溜め込まれていく一方通行の快楽。
「男性でも乳首を触られると気持ちよくなれるというのは本当だったんですね……♡ 友人には聞いていましたけれど……♡
「はッ……♡ はぁぁ……ッッ♡」
──ぴんっ……♡ ぴんっ……♡
クラウディアはルーカスの乳首を弾く度に彼が見せる反応に酔いしれていた。
それは未知への探求心であり同時に残酷な支配欲でもあった。
自らの意思で彼の官能を掌握して好きなように弄んでいるという実感がクラウディアを昂ぶらせていく。
──ぴんっ……♡ ぴんっ……♡ ぴんっ……♡
「あっ♡ くっ……♡」
「ふふっ……♡ こんなに乳首を勃起させておきながら……♡ 想定外と言いたげな表情を浮かべてらっしゃるけれど……♡ 本当は最初から私にこういうことをされたいと思っていたのでは……?♡」
「ちっ……違うッ……♡」
「じゃ、やめて欲しい?♡」
──ぴんっ……♡
「はぁッ……♡」
「答えがないということはつまり……やめて欲しくないと……♡」
「い、いや……っ♡」
「ルーカスさんは素直じゃないですねぇ……♡」
──ぴんっ……♡ ぴんっ……♡ ぴんっ……♡
「ふふっ……♡ 反対の方ももどかしいですか? ずっと触れてもらえなくて、ただただ唇で撫でられてるだけで……♡ いいですよ? ルーカスさんが素直におねだりできたら、こちらの方を咥えて舐って差し上げます……♡ あぁ、今なら出血大サービスで爪の先で弾いているこちらの方は、二本の指を使って挟み込んで捏ね回して差し上げますよ?♡ ふふ……♡ どうします?」
ピタリと胸への刺激が止む。
途端に物寂しくなるルーカスの乳首。
クラウディアの手で散々弄ばれ硬くなったその突起は弾いてもらいたいとと揺れる。
「あっ……♡ クラウディアさっ……♡ く……口で……♡」
「……聞き取れませんでしたわ? もう一度大きな声で……♡」
──ぴんっ……♡ ぴんっ……♡
クラウディアはルーカスの乳首を爪で弾くと同時に再びその耳元で囁いた。
「口で……してください……クラウディアさんの……あぁッ……♡」
ルーカスの懇願する声。
それは普段の冷静さを保っている彼からは考えられないほどに情欲に塗れ媚びるような色を孕んでいた。
そしてそれを聞いたクラウディアは悪戯っぽく微笑むと一度顔を離しルーカスの期待に満ちた瞳を正面から捉える。
──ぺろ……♡
ルーカスの眼前で見せつけるように舐められた赤い舌先が淫靡な光沢を放つ。
「じゃあ……♡」
次の瞬間彼女の顔はルーカスの胸に埋められた。
そして淫靡な唇は瞬く間にルーカスの右乳首をぱくりと咥え込み、温かい口腔内で蠢く舌腹で包み込んで上下左右に揺すり始めた。
──ちゅぱっ……♡ ちゅっちゅっ……♡
「んぁぁッ……♡ クラウディアさっ……♡」
「ん~? どうされましたルーカスさん?♡ はぁむ……♡ ちゅぱっ……♡ ちゅぅ……♡」
ルーカスの口から漏れる喘ぎにも似た息遣いを楽しむように彼女は乳首を吸い続けた。
唾液を纏った舌先を尖らせ勃起乳首の表面を削り取り、残った薄氷を叩き壊すように乱暴な動きで舌腹が何度も何度も往復する。
──ちゅぱっ……♡ ちゅうちゅう……♡ ぢゅぅぅぅ……♡
もちろん反対の方も忘れてはいない。
親指と中指の腹とで優しく摘んで揉みしだき、指の間で挟み潰してみたり、余った人指し指の腹で乳頭を撫で回し高速で震わせたりと、ルーカスの新たな性感帯を徹底的に弄り倒していく。
「んっ……♡ あぁぁッ……♡ もうっ……♡ 出るッ……!! 出ますっ! 出ちゃうッッッ!!」
「……どうぞ?♡ お好きにお出しくださいませ……♡」
「あ……ぁぁ……ッ♡」
ルーカスが達しそうになる瞬間もクラウディアは一切の愛撫をやめなかった。
なぜなら彼がどう足掻いても出せないことをわかっているからである。
禁欲の聖痕のせいでクラウディアの許可なく精子を放出できないのだ。
ルーカスはそれでもなお腰を突き出し射精しようと試みるものの。
クラウディアは彼が射精することができないことがわかっているからこそ、限界に達して暴れようとする彼の全身を押さえ込むように自らの肢体を絡ませ、ゆっくりと上に乗り上げて。
より密着した状態で彼の乳首を責め続けた。
その結果どうなるかなど考えず、ただ自分の欲望に従い彼に快楽を植え付けていく。
「……んむっ♡ ぢゅる……♡ ちゅぷっ……♡ れろぉ……♡」
ルーカスの乳首を逃がさないように熱い口内へ閉じ込め、舌先で執拗に転がしていたクラウディアが不意にその顔を持ち上げた。
「ぷはぁ……♡」
湿った音が響き解放された突起が冷たい外気に晒される。
ルーカスが荒い呼吸のまま彼女を見上げると、そこには月光を浴びて妖艶に微笑む女神の姿があった。
「ふふっ……♡ ルーカスさん、そんなにお口をパクパクさせて……♡ 次は何をしてほしいのか、お身体が必死に叫んでいるみたいですね……♡」
そう囁いたクラウディアはルーカスの顔の横に両手をつき、這い寄るようにして膝を立てた。
黒ストッキングに包まれた彼女の膝が、シーツにシワを作りながらルーカスの脇腹をすり抜け、そのまま彼の腰を跨ぐようにして一気に乗り上げる。
──ぎしり……♡ どさっ……♡
「んんっ!?♡♡」
ルーカスの全身が彼女の柔らかく温かい重みに押し潰された。
彼女がどっしりと腰を降ろした瞬間、リングによって極限まで締め上げられていたルーカスの象徴は、彼女のパンスト越しのショーツの薄い布地に真っ向から押し潰され、逃げ場を失ってビクビクと悲鳴を上げる。
「ひぎぃっ……! あ……あああぁぁぁッッ!!♡♡♡」
「あら、そんなに跳ねて……♡ 私のここに硬いものが当たっちゃってます……気持ちいいですか?♡」
淡いピンクのレースから溢れんばかりの双丘がルーカスの胸板を圧迫し、彼女の心音が直接奥へと叩き込まれていく。
ルーカスが快楽と苦悶の混ざった声を上げようとしたその瞬間、クラウディアは逃がさないと言わんばかりに顔を寄せた。
至近距離で互いの瞳を覗き合い、熱い呼気を絡ませて。
二人の唇が磁石のように自然と吸い寄せられていく。
「ルーカスさんは少しお喋りがすぎます……♡ もう少し密度の濃い治療を施して差し上げます……♡」
「く……クラウディアさッ……ん"ん"っ!?」
「んっ……♡」
唐突に重なった二人の唇。
しっとりと湿った温かい感触は柔らかくルーカスの下唇を啄み、優しく舌先を伸ばして僅かに開かれた口の隙間へと侵入させて。
ルーカスは驚きを隠せずに目を見開くがクラウディアは構うことなく積極的に舌先を伸ばして彼の舌に絡みつかせた。
──ちゅぷっ……♡ ぢゅるっ……♡ ちゅっ……♡
「んんっ!? んーっ! んっ♡」
「ふふ……♡」
重なる熱い唇。
強引に侵入してくる湿った舌。
ルーカスの吸うべき酸素はゆっくりと彼女に奪われていき、その代わりに嗅覚は彼女の甘い芳香で満たされいく。
全身にのしかかる彼女の重み。
きめ細かな素肌が身体を撫でていき、彼女の胸部から伝わる柔らかな弾力に身を任せ。
唇を奪ったクラウディアが跨った状態で、ただただ時間だけが流れていく。
やがて彼女はゆっくりと腰を前後させ始めた。
──ぐりぐり……♡ ぐりゅ……♡ ずり……♡
「んっ♡ んんっ!♡♡♡」
彼女の股座に圧し潰されたペニスは黒いストッキングのざらざらした感触とショーツの繊細なレースの凹凸に挟まれて容赦なく撫で擦られていた。
──ぐりゅっ……♡ ずりゅ……♡ ぐちっ……♡
「んむ……♡ んぅ……♡ んっ♡」
「んんっ! んっ♡ んんー!!♡」
息をしようともがいてみるも、クラウディアがぴったりと覆いかぶさっていて口を封じられている。
クラウディアの唇がルーカスのそれを貪るように吸い付いて離れないのだ。
そうしている間にも、クラウディアはルーカスのペニスに跨ったまま、ゆっくりと酸素を奪う。
──ぢゅるっ……♡ ちゅぷっ……♡ ぎゅぅ……♡
「んむっ!? んんんッッ♡♡♡」
口内で激しく絡み合い奏でられる淫靡な水音は頭蓋の内側に直接響き、頭がクラクラしてきたルーカスは視界の焦点を合わせようと目を見開くが、視界いっぱいにクラウディアの美しい顔が映り込み余計に意識が朦朧としてしまう。
そんな彼の様子を面白がるように、彼女は妖艶に微笑むと再びキスを続けていく。
──ちゅっ……♡ ちゅぱっ……♡ ぢゅるるる……♡
──ぐりゅっ……♡ ずりゅっ……♡
「……んむっ♡ ……ぷはぁっ♡」
重なっていた唇がようやく離れたとき、ルーカスの口端からは銀の糸が引き、酸素を求めて肺が大きく波打った。
だがクラウディアは潤んだ瞳で彼をじっと見つめると、その柔らかい掌でルーカスの火照った頬を包み込んだ。
「……ルーカスさん、酷いお熱♡ まだ、こんなに苦しそうにされて……毒素が全身に回ってしまっているのですね……♡」
「あ、あ……クラウディア、さん……ッ♡ も、もう、限界……です♡ お願い、です……外して……ッ!!♡♡」
「だめですよ、ルーカスさん♡ ……忘れてしまったのですか? 貴方は王都の規律を守る立派なお方……もし、今ここでこの聖痕を外して、私の目の前で汚らわしいものを撒き散らしてしまったら……♡ それはマッサージではなく、ただの卑猥な粗相になってしまいます……♡ そうなれば貴方の清廉な名誉は二度と元には戻りません……そうじゃないですか?♡」
クラウディアはルーカスの恐怖と期待が混ざった瞳を覗き込み、母親が子供の熱を案ずるかのような慈愛に満ちた声で囁く。
「……だから、これはあくまで『治療』♡ 貴方の名誉を守ったまま溜まりすぎた毒素を私の体温で磨り潰して消して差し上げます……♡」
そう言い放った彼女は跨ったまま自身の膝を内側に引き寄せ、両脚を寄せ、肉付きの良い太ももをルーカスのペニスに沿わせてぴったりと張り付けた。
──みしり……♡ ぎゅっ……♡ ぎゅうぅぅ……♡
「ひぎぃッ♡ い……あぁぁっ♡♡♡」
今までクラウディアの股座とショーツのレースで圧迫されていただけだったルーカスの剛直が、今度は黒いストッキングに包まれた彼女の柔らかな太ももの間に挟まれ、深く埋もれていく。
「ふふ、大丈夫ですよ♡ 脚の付け根の大きな血管を刺激して、血行を整えているだけですから……♡」
彼女は自身の両腿を左右に擦り合わせるようにして、挟み込んだ彼の象徴をゆっくりと圧迫していく。
──ぎゅう……♡ ぎゅっ……♡
──ぬるっ……♡ にちゃにちゃ……♡
「あぁぁッッ♡♡♡」
クラウディアの脚がぎゅうと締まれば太ももの柔らかな肉が肉茎を包み込み、彼の竿を圧し潰していく。
リングに締め上げられパンパンに充血した肉茎は、黒いストッキングのざらざらとした繊維に撫で擦られてビクビクと脈打った。
「ぁぁッ♡ ぐっ……♡ んぐぅぅ……っ♡」
「あらあら♡ そんなに歯を食いしばって苦しそうなお顔をなさって……♡」
出口を塞がれた快楽が太ももの強い圧迫によって行き場を失い、快楽神経を直接鷲掴みにする。
クラウディアは自らがの治療の成果を耳元で囁き、彼の理性を最後の一片まで溶かし尽くしていく。
「ほら……貴方の悪いところが私の脚の間でこんなにドクドクと『ごめんなさい』をしています……♡ 全部、私が受け止めて差し上げますからね……♡」
「うっ……くッ……♡ んッ!♡ んんっッ!♡♡」
──ずちゅっ……♡ ぐちゅっ……♡ ずりゅっ……♡
剛直を挟み込んだ太ももが、ゆっくりと上下に動き始めた。
ペニスの形に沿って包み込むような柔らかな肉が、根元から亀頭までを舐め上げるように擦れていき、リングに締め上げられた血流を外側から圧迫し強制的に循環させる。
竿の表面だけでなく、竿の内側からもビクビクと神経を嫐るような圧迫感が強烈な快感を呼び起こす。
クラウディアはルーカスの顔を見つめながら徐々にスピードを速めていく。
──ぬりゅ……♡ ぬちゅ……♡ ずり……♡ ずりゅりゅ……♡
「んぁっ♡ あぁッ♡ もう出そうなのに……っ♡♡♡」
「んふっ……♡ 痛みはどうですか? 先程まで仰られてた痛みは……♡」
クラウディアはルーカスの耳元で囁くように尋ねながらも脚の動きは一切止めない。
むしろ加速させ左右に揺さぶり、太ももの内側で柔らかくペニスを揉み込むように擦っていく。
──ぎゅっ……♡ ぎゅっ……♡ ずちゅっ……♡ ぐちゃっ……♡
「あ"ッッ♡♡♡ 熱くてッ……♡ 苦しくてぇッ……♡ 頭がおかしくなるッ……♡♡」
ルーカスの悲鳴交じりの懇願。
しかしクラウディアは耳元で熱い息を吹きかけながら笑みを深めると、今度は足首をクロスさせ、肉竿を挟み込む力をもう一段階強めた。
女性特有の柔らかさを持ちながらそれでいてどっしりと詰まった肉の柱が容赦なくペニスを圧搾し、根元から先端までをじっくりと磨り潰していく。
「ん"ふッ♡ ぉ"ッ……♡ ぉ"おお……ッ!!♡」
ルーカスはその肉厚に挟み潰される快感に目を見開き大口を開ける。
口から迸った声は最早言葉ではなく動物的な咆哮に近いものだった。
出したいのに出せない。
絶頂したいのに許されない。
苦痛にも似た快楽の激流がルーカスの脳を強烈に殴りつけ、何もかもを真っ白に染め上げていく。
「あら……? ルーカスさん? そのような表情をなさって……♡ まだ治療の途中ですのに……♡」
クラウディアは太もも同士を強く絡み合わせたまま後ろを振り向き、ピクリとも動かなくなったルーカスの腰元をじっと見つめた。
黒いストッキングの細かな繊維には彼の熱い先走りが透明な糸を引いて絡みついている。
「ふふ、お可哀想に♡ 太ももだけでは、この煮え立った毒素は鎮まりきらないようですね……♡ このままではルーカスさんの大事なところが内側から弾け飛んでしまうのは必定……♡」
彼女がゆっくりと脚の力を抜くと拘束されていたルーカスの象徴が肉の柱から解放される。
リングの締め付けにより赤黒く怒張し脈動を繰り返すそれは、もはや一刻の猶予もないほどに限界に達していた。
「……ルーカスさんのために私がもっと直接的にそのお熱を吸い取って差し上げます♡」
クラウディアは跨っていた身体を少し後ろに引くと、ルーカスの下腹部を覗き込むようにして四つん這いになった。
彼女の豊かな双丘が重力に従ってルーカスの目の前で『たぷん♡』と揺れる。
そして彼女は濡れた瞳で、彼の全身と猛り狂う肉竿を交互に見やる。
──はぁぁぁぁ~~~……♡
彼女の口から吐き出された湿った熱気が逃げ場のない熱を孕んだ先端を優しく、しかし確実に包み込んだ。
ルーカスの背筋にこれまでにないほど激しい悪寒が走り、拘束された両手のひらには、じっとりと冷や汗が滲む。
「……ふふ♡ 凄くいい匂いがします、ルーカスさん♡ 煮え立った毒素がここから零れ落ちたくて、こんなに震えて……♡」
クラウディアはそう囁くと、まるで高価な硝子細工を扱うかのように慎重に、その桃色の唇を彼へと寄せ──。
──ちゅっ……♡
「ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」
それはほんの挨拶のような軽い口づけだった。
だが剥き出しの粘膜に彼女の柔らかな唇の弾力が触れた瞬間、ルーカスの脳内では快楽の火花が爆ぜて視界が真っ白に染まる。
「あらあら……♡ これっぽっちの口づけで、こんなに腰を跳ねさせて……♡ 本当に余裕がなくなっていらっしゃるのですね……♡」
彼女は悪戯っぽく微笑むと、今度はその熱い唇を脈打つ肉竿の裏筋へと押し当てた。
先走りでぬらぬらと光るそこを、下から上へ、這い上がるようにじっくりと吸い上げていく。
──んちゅぅ……♡ ちゅぅぅぅ……♡
「あ……あぁッ! クラウディアさん……そんなッ♡ ところ……♡ んああぁああッ!!♡♡♡」
「ふふ、ここが一番熱を持ってます……♡ ほら、私の唇が吸い付くたびに、リングの下で脈がドクドクと跳ねて……♡ まるでもっと吸ってほしいとおねだりしているみたいじゃありませんか……♡」
彼女の唇がついに先端へと辿り着く。
溢れ出していた粘液を彼女は舌先で『ぺろり♡』と舐め取り、そのまま熱い口内へとパンパンに膨らんだ頂点だけを吸い込んだ。
──ぢゅぷっ……♡ ぢゅるぅ……♡
「ん"ん"ん"っ!?!?♡♡♡」
口腔内の極限の温度と湿った吸着感。
リングで出口を塞がれているからこそ彼女の唇が『キュッ♡』と締まるたびに、行き場を失った快楽が脳髄をぐちゃぐちゃに掻き混ぜる。
ルーカスはもはや自分が何をされているのかも判らぬまま、ただ下腹部を突き上げ、彼女の口内にその熱い想いをぶちまけようと無駄な足掻きを繰り返すしかなかった。
「……ふふっ♡ 必死に腰まで振っちゃって……♡ 次はもっと深いところまで、診て差し上げますからね……♡」
クラウディアの細められた瞳が、ルーカスの欲望の芯に突き刺さる。
彼女は右手で輪っかを作り根元を指先で締めつけたまま、左手で肉竿を支えるように添えた。
そして一度離れた口をもう一度先端へと近づけてゆく。
ゆっくりゆっくりと時間をかけて。
『今からこの口がお前の欲望をすべて呑み込んでやるぞ』と見せつけるかの如く。
そして桃色の洞穴が肉竿に近づくに連れ、どんどん口が大きく開かれていき、やがてその先端が熱い口内に咥え込まれると──。
──ぢゅぷっ……♡ ぢゅるぅ……♡
ルーカスの下腹部に突如現れた灼熱地獄。
それは彼女の唇がカリ首に引っかかる感触とともに襲ってきた。
クラウディアの熱い口腔内がペニスを包み込み、その柔らかな舌先が亀頭の表面を這い回る。
彼女の口内で唾液と先走りとが混ざり合い、泡立って、じゅぷじゅぷと卑猥な音を奏で始める。
しかし、そこがゴールではないのだ。
さらに奥へ奥へと、引き摺り込もうとするクラウディアの動きは、まるで深海生物が餌を飲み込む時のようで。
──ぢゅぷっ……♡ むちゅぅ……♡ ぢゅるるぅ……♡
「ぉっ……おおぉぉッッ♡♡♡」
柔らかで温かな肉の管の中を進む肉棒。
先端から溢れる汁を啜り吸い上げるクラウディアの唇。
ゆっくりと奥へ奥へと導かれていく快感はまさに天上の悦び。
──ぬぷっ……♡ ぢゅぷっ……♡ ぬぷぷぷっ……♡
そしてとうとう、クラウディアの唇はルーカスの下腹部にぴたりと押し付けられた。
その柔らかく滑らかな桃色の曲線は彼の幹を締め付けながら根元に到達し、同時に彼女の口内は深く深く彼を呑み込んでいた。
「ん"あ"ぁぁぁッ♡♡♡ くっ……クラウディアさんっ!!♡♡♡」
まるで溺れるかのような快感だった。
彼女の唾液が絡みついた熱い舌が根元から先端までをゆっくりと舐り上げ、窄まった頬がペニスの吸引を始めていく。
時折彼女の口内から漏れる水音がルーカスの聴覚を犯し、視覚から得られる情報と相まって頭の中で反響し続ける。
本来、口での行為というのは奉仕の意味合いが強く、しかして現在行われている口淫は主従逆転したような様相を見せていた。
男は苦悶の表情を浮かべ股間を激しく脈動させており、対して女は慈愛に満ちた微笑みを湛えたまま男の局部に丁寧に唇を当て吸い付き、舌を這わせ続けているのだ。
その歪な光景にルーカスの思考は停止しクラウディアの行為にただ翻弄されるだけであった。
「ん"ん"ッ♡ クラウディアさん……♡ ああぁぁッ!!♡♡」
「んふっ……♡ んむ……♡ ぢゅぷっ……♡」
彼女はルーカスの反応を愉しむように肉竿を吸い上げながらゆっくりと頭を動かし始めた。
──ぬぷっ……♡ ぬぷっ……♡ ぐぷぷっ……♡
ゆっくりと深く彼を飲み込んだかと思うと、緩慢に浅く抜き出していき。
唇の肉輪がカリの段差に引っかかったところで、顔を左右に揺らしながら往復させたりとその技巧は巧みを極める。
さしものルーカスとて、このような歓待は未だかつて味わったことがない。
「ん"ん"ぁぁッ♡ クラウディアさん……ッ! ぁぁぁ……!!♡」
焦らすように繰り返されるその動作はルーカスの理性を蝕む甘い毒そのものであった。
深く咥え込まれれば口腔内の柔らかな肉が竿に絡みつき、亀頭の表面やカリの溝をしつこく舐り上げてくる。
浅く抜かれれば彼女の舌が名残惜しそうに裏筋を舐り上げ鈴口を穿ち、唾液と混ざった先走りの汁ごと吸い上げようと、唇でカリを挟み込み吸い付いてくる。
──ぢゅぷっ……♡ ぐぷぷっ……♡ ぬぷっ……♡
「はぁぁッ♡ クラウディアさん……♡ 出させてぇッッ♡」
今までに聞いたことのないような甘く、情けない声が役人の口から漏れ出した。
クラウディアは想い人の懇願を聞き取ったであろうに……。
その端正な美貌に悪戯っぽい笑みを浮かべたまま口淫を続ける。
「んふっ……♡ まだ早いですよ♡ もっとゆっくり治していかないと……♡」
ゆっくりゆっくりと時間をかけじっくりとペニスを磨り潰していく──。
………
……
…
##P3 恋奴隷堕ち♡@愛の告白、格差植え付け、人間椅子、顔面足置き、足の匂いを覚えさせる、犬化調教、射精禁止解除、騎乗位、スパイダー騎乗位
「……ぷはぁ♡」
「はぁ……はぁ……♡」
「はぁ……♡ ふふ♡ 良い眺めですねルーカスさん……♡ 貴方の真っ赤に滾ったペニスが私の口内で脈を打つのを堪能しながら、吐息も漏らさない様にきつく噛み締めた歯の隙間から漏れる悲哀の喘ぎ声を聞くのがこんなにも楽しいなんて……♡」
「ぁ……あ……♡」
恍惚に微笑むクラウディアの瞳は紅潮しきり興奮を隠しきれておらず呼吸は荒いまま。
長い睫毛に縁どられた翡翠色の双眼は潤み、月明かりに照らされた宝石の様に輝いている。
桜色の唇には微かに粘液が付着しており口元を彩る控えめなリップが、いっそう煽情的な雰囲気を醸し出している。
白磁の肌は上気して朱色に染まり、汗が流れ落ちているのが分かるほど淫靡な空気を漂わせて。
華奢で繊細な体躯でありながら男を虜にする豊満な乳房を有し、腰はくびれて蠱惑的な曲線を描きヒップラインは魅惑のフォルムを形作って彼女の女性らしさを強調していた。
ルーカスが目を奪われたのは彼女が纏う神秘的なオーラではない。
むしろその逆。
普段清楚なクラウディアが放つ、特段艶めかしい色香であった。
「さ、これからどうします……?♡」
彼女はうつ伏せから起き上がり膝立ちになると、月光を背負い、まるで慈悲深い女神のような──しかしその瞳には嗜虐の炎を宿した表情で、ベッドに縫い付けられたように動けなくなっているルーカスを見下ろした。
「……あ、あ……♡ クラウディア……さん……♡ お願い、です……もう……♡♡♡」
「『もう』……何ですか? 毒素はまだこんなに赤黒く貴方の身体を内側から焼き焦がしているというのに……♡ もし私がここでこのまま治療をやめてお部屋を出ていってしまったら……ルーカスさん、明日の朝には頭がおかしくなってしまわれるんじゃないでしょうか?♡」
クラウディアは先走りと唾液とでぬらぬらと艶めく彼の先端を、足の指先で意地悪く『ツン♡』とつついた。
「ひぎぃっ……!?♡♡♡」
「……お可哀想に♡ 公職にある貴方が商家の娘の手指や太ももの間、果ては口の中で我慢できずに汚らわしいものを撒き散らす……♡ それは確かに粗相であり許されざる汚点です♡ ……でもね、ルーカスさん?♡」
彼女はゆっくりと腰を降ろし、リングで出口を塞がれたまま震える彼のモノの上に自身の秘部を密着させる。
パンスト越しのぬかるんだ熱が、ルーカスの煮え滾った絶望を圧し潰していく。
「もしこれがただのマッサージではなく……『愛し合う恋人同士の情事♡』だとしたら……♡ それはもう誰にも粗相なんて不名誉な言葉では呼ばれません♡ ……そうでしょう?♡」
「な……っ!? ぁ、あぁ……ッ♡」
「貴方が私の愛を受け入れ、私だけの殿方になってくださるのなら……♡ この忌々しい『聖痕♡』を外して、貴方の溜まりに溜まった熱を私の膣内で全部受け止めて差し上げます……♡」
前傾姿勢になったクラウディアはルーカスの潤んだ瞳をじっと見つめたまま、彼の耳元で悪魔の囁きを、堕とす。
「……さあ、選んでください♡ このまま独りで出せない快楽に狂い死ぬか♡ ……それとも私の恋人として、その熱い毒を私の奥深くまで注ぎ込むか……♡ ルーカスさん、貴方はどちらがお好みでしょうか?♡」
彼女の手がリングの端にかけられる。
一縷の望みか一生の拘束か。
彼女の指先が微かにリングを広げ、ルーカスに決断を迫る。
「……ぁ……っ♡♡」
ルーカスの視界はもはや涙と快楽の火花とで白く塗り潰されていた。
王都の規律、職務の誇り、公職にある者としての矜持。
それらがたった一滴の解放という甘い蜜を前にして、枯れ葉のように虚しく燃え尽きていく。
今この聖痕という名の蓋を外してもらえるのなら……。
この内側から爆発せんばかりの灼熱を彼女の温もりの中に解き放てるのなら……。
たとえその後にどのような結果が待っていようとも──。
「……こい、びとに……♡ あなたのものに、なり……ます……ッ♡ だから、お願い……だ……出させて……っ♡♡ クラウディア、さん……ッ♡♡ いや……ッ♡ クラウディア、様ッ……♡♡♡」
ルーカスのその言葉を聞いた瞬間、クラウディアの全身に甘い痺れが迸る。
想い人が自らの手の内へと堕ちてきたことへの歓喜。
これまで密かに抱いてきた執着が実った達成感。
そしてこれから彼の生涯を自分が独占できるという仄暗い充足感。
それらが複雑に混ざり合い彼女の体内を駆け巡る。
しかし、彼女の秘所の奥地をとろとろとした蜜で満たした要因は他にもあった。
ルーカスの口から自然と溢れ出した『様』という敬称。
公職にあってそれなりの立場にあり、また将来を約束された男が口にしたその言葉は彼女の奥底に眠る征服欲を強く刺激したのである。
自分が上で、この男が下。
肉欲を煽りに煽ってやった結果、商家の娘を『様』付けで崇め奉り、絶頂の快楽を乞う姿。
この瞬間にクラウディアの性癖自体も急速に歪んでいく。
自分よりも立場が上の男を快楽で支配する悦びを知ってしまったのである。
かの女錬金術師のように──。
「ふふふっ♡ いいよ、ルーカス……♡ 恋人になってあげる……♡」
普段の温厚で慈愛に満ちた声とは打って変わって低く冷たく響く声。
その口から紡ぎ出される言葉にもはや敬語は含まれていなかった。
まるで古い時代の貴婦人が侍従に対して命じるような傲慢な口調。
「ぁ……♡ あぁ……♡♡」
ルーカスはその豹変した彼女の態度に、恐怖よりもさらに深い悦びを覚えていた。
『クラウディア様』と呼んだ瞬間に彼を縛っていた最後の理性が霧散し、ただ目の前の少女に飼い慣らされることに全神経が集中していく。
「見て、ルーカス。貴方のその情けない姿……。王都の規律を守る立派な役人が、商家の娘に『様』なんて付けて泣きながらお射精のおねだり……♡ 恥ずかしさとかはないの?」
「は……恥ずかしい……です……っ♡ だけどぉッ♡ もう……♡ 我慢できないんだぁッ♡」
「ふぅ~ん……♡」
小さく呟いたクラウディアが、ゆっくりと腰を下ろした。
もちろん、ルーカスの肉槍の上に。
「ほら、ルーカス。見える……? お前のコレ、私のお尻に潰されちゃったよ?♡」
「うぁ……ああぁ……♡♡」
クラウディアはルーカスの股間に跨り自らの腰を前後に動かした。
彼女の柔らかなヒップに圧し潰された肉竿が、ストッキングの下でビクビクと痙攣する。
「……ねぇ、背もたれがないんだけど?」
「はっ……はぁ……?♡」
その瞬間、クラウディアの平手がルーカスの太ももをピシャリと打ちつけた。
──バチンッ!
「ひぎぃぃっ!?!?♡♡♡」
「ボサッとしてないで早く膝立てて背もたれになりなさい。じゃないとずっとこのまま放置してあげる♡」
「あ……あぁッ♡♡」
突然の叱責にルーカスは喜悦を感じながら、恐る恐る命令通りに膝を立て、彼女の腰を背後から支える。
「はいよくできました……♡ じゃあそのまま足置きになってくれる?」
クラウディアは立てられたルーカスの膝に背中を預け、自らの体重を聖痕に縛られたままの彼のソレへと容赦なくかけ直した。
「ひ……がッ、ああぁぁッ!!♡♡♡」
逃げ場のない熱が彼女の重みで磨り潰され、ルーカスが悶絶する。
しかし、彼女の格付けは止まらない。
口元を歪めたクラウディアは黒いストッキングに包まれた両足をふわりと持ち上げると、そのままルーカスの顔面へと押し当てた。
──むぎゅぅ……♡
「んんっ!? んんんーッ!!♡♡♡」
「ちょっとうるさいから黙っててくれるかな~?♡」
ルーカスの視界は漆黒のナイロンの壁に完全に遮断された。
鼻腔にはストッキング越しに彼女の体温と汗の匂いとが混ざり合った、クラウディアの足の匂いがダイレクトに注ぎ込まれる。
顔を覆う足裏の重み、そして股間にのしかかる彼女の下半身の重圧。
上下から挟み込まれ、ルーカスは自分が彼女という巨大な権力の一部を支える家具に堕ちたことを悟った。
「あははっ……♡ お前のその整った顔も今じゃ私の足を支えるためだけのただのクッション……♡ どう? 必死に勉強して王都の仕事に就いたのにこんな女の子の足置きに成り下がっちゃった気分は……?♡」
「く……クラウディア……さまぁ……ッ♡♡」
「なに? もう限界なの? 調教もまだ途中だってのに情けないなぁ……♡」
「あ……あぁ……♡ うっ……うぅ……っ♡」
涙声で喘ぐルーカスに対して、嘲るように告げたクラウディアは足裏で彼の鼻や口をぐりぐりと踏みつけ、歪んでいく彼の表情を愉しむように言葉を重ねる。
「王都の皆に教えてあげたいな~……♡ あのアカデミーを主席で卒業したエリートのルーカス殿が、私の足下で情けなく鼻水垂らしてるって♡ どう? 羞恥心はもう麻痺しちゃったかな?♡」
「う……くぅ……ッ♡ クラウディア……さまぁ……♡ やめて……やめてくださぃ……ッ♡」
「やめてほしい? 本当に? 私には嬉しそうに見えるんだけどなぁ……♡」
──ばちんっ……♡ ばちんっ……♡
二度三度と振り上げた足裏を彼の顔面に打ち付けては跳ね返る肉感を愉しむクラウディア。
足蹴にされるたびに呻き声を漏らし悶えるルーカスに彼女は満足げな笑みを浮かべた。
さっきから尻の下でピクピクと暴れ回っている局部が、彼が悦んでいることの何よりの証左だ。
「ねぇ今どんな気持ち? 女の子の足の裏でお顔踏まれて嬉しい?」
「う……嬉しい……です……ッ♡」
「あはっ……♡ 最低……♡」
クラウディアは笑い声を上げると彼の顔から足を離し再び上半身を起こした。
そして、股座の下でプルプルと震える肉竿を縛り付ける聖痕へと指を伸ばす。
「外してほしい?♡」
「は……外してくださぁ……いぃ……っ♡」
「んふ……♡ どうしようかなぁ……♡」
クラウディアは聖痕の縁を爪先で軽く引っ掻きながら笑う。
すでにルーカスの理性は限界を迎えており僅かな刺激にもビクビクと震えている。
「私の言うことを絶対に聞いてくれるって誓えるなら外してあげてもいいよ?♡」
「は……はひ……♡ クラウディア様の……仰せのままに……いたします……ッ♡」
「えー? なんだかあっけないな~……。もっと抵抗してくれると思ったのに……♡」
「く……クラウディア……様ぁ……ッ♡」
「もうダメ。お願いしてくるの禁止♡ 誰かさんも言ってたけど……これは治療なんだから私が全部管理するの。ルーカスはただ従順に従ってくれればそれでいい……♡」
クラウディアは彼の哀願を一蹴し再び両足を顔に乗せるとその重みで呼吸を制限しながら淡々と告げた。
「まずは簡単なものから始めようか……。ルーカスはお利口さんだからちゃんと言うこと聞けるよね? 仕事終わってから勝手に遊びにいくの禁止。交友関係は全部報告、他の女の子と関わるのもダメ。わかった? わかったなら大きく息を吸って足の裏に忠誠を誓って?」
──すぅぅぅぅぅ……♡
「ん"ん"ぅッッ♡♡♡」
彼女の言う通りに大きく息を吸い込んだルーカスはそのまま鼻腔を満たす酸素と共に自分の主人となるべき女性の足の裏に染み付いた匂いを吸い上げる。
甘酸っぱい柑橘系の香りと汗の香りが混ざり合った芳香が喉奥を刺し、脳内を刺激して。
その独特な酸味は癖になるような中毒性があった。
更にクラウディアは聖痕の端を『くにくに♡』と引っ張りながら命令を重ねる。
「次に私のことはいつもお姫様みたいに扱うこと。私はお金持ちの商家の娘だからいつか相応しい婿を取るのが義務なの。それは分かるよね?」
「は……はひ……♡」
「お前にその資格はあると思うの。でもまずは家の信頼を得ることが必要だから……しばらく私の専属役人兼犬として働きなさい」
「犬……ですか……?♡」
「そう。犬。わかる? 犬だよ?」
「く……クラウディア様ぁ……♡」
「なに? お前がこの聖痕を外してほしそうにしてたから条件出してあげたのに……やっぱり難しい?」
「そ……それは……ッ♡」
クラウディアは聖痕の端を引っ張ったままルーカスの反応を愉しむように問いかける。
もはや彼の理性は限界を超えており、一刻も早くその忌々しいリングを外してもらうことで頭の中がいっぱいになっていた。
「……まぁ、私はどっちでもいいけどね? このまま聖痕を外してあげなくても。うん……」
「や……やだ……やだぁ……ッッ!!」
顔面に置かれた足裏が震えている。
クラウディアはその震えから彼がもはや限界を超えていることを悟った。
……可愛い。
ルーカスさんのそんな素直な姿が見れるなんて思ってもみなかった。
自身の言葉一つで彼はここまで感情を露わにし欲望を曝け出し甘えてくるのだ。
「……それだけは……それだけは……ッ! やめてください……お願いします……っ」
「返事は? 私の忠犬になってくれるんだよね? 犬として飼ってあげるんだから当然だよね?♡」
「は……はひぃ……♡」
「だから返事の代わりに足の裏に鼻押し付けて精一杯匂い嗅いで御主人様の足の匂い覚えろって言ってるの。ほら早くしろっ!」
──ぎゅむぅぅぅ……♡
クラウディアの足が鼻先に押し付けられた途端ルーカスは躊躇なく顔全体を密着させ足裏に自身の鼻を押し付けた。
顔中を覆う柔らかな生地越しに感じる蒸れた体温。
先程と何ら変化がないはずなのに、彼女の犬となり心から屈服することで、より濃厚な匂いを放っているように思えた。
それはまさに自らが嗅覚の優れた犬へと退化していくような感覚であった。
「あ……あぁ……♡ ありがとうございます……! クラウディア……様ぁ……ッ♡」
「ふふ……♡ いい子だねルーカス……そのまま深く吸い込んで?」
──むぎゅ……♡ くにゅっ……♡ ぎゅむぅぅ……♡
クラウディアは足指を軽く開き、指の付け根の最も匂いの濃い部分でルーカスの鼻腔へ生地を密着させ、取り込む空気を支配する。
するとルーカスは恍惚とした表情を浮かべつつ鼻を鳴らしながらクラウディアの蒸れたスト足フィルターを介した濃厚な蒸れ足臭を吸い込んだ。
いかなクラウディアほどの美しい女性といえど、一日中歩き回り汗をかいた足の裏は無臭というわけではない。
靴の中に閉じ込められた足は確かに通常嫌な匂いとされるヒト由来の強い香りを放っていたが、クラウディアの犬と化したルーカスにとってはそれすらもご褒美であった。
それに気を良くしたクラウディアは更に彼の口元に球のような親指の腹をあてがい、優しく踏みつけては舌先に招き入れるように促す。
「……舐めろ♡」
短い一言。
しかしルーカスの脳裏にはまるで雷に打たれたかのような衝撃が走った。
当然ルーカスはこれまでの人生で女性に何かを命令されたことなど一度もない。
ましてや女性の足を舐めろなどと言われたこともあるはずもなく。
それはこの国のエリートコースを歩いてきた男にとって全くの初体験であった。
「ん"ん"ぅ……♡ ん"ん"ん"ぅッ♡♡♡」
クラウディアの指先に温かく湿った感触が伝わった。
彼の舌が恐る恐る伸びてきて指先に吸い付いたのだ。
クラウディアはその感触にぞくぞくとした甘い電流のようなものが背筋を貫いていくのを感じた。
「ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」
ルーカスの舌が自らの親指に吸い付く。
まるで飢えた獣のように彼女の指先をちゅぱちゅぱと吸い付き、舐め続けている。
「あぁ……♡ 上手……♡ 犬として初めてなのにとってもいい具合にできてるよ~……♡ ほらご褒美……♡」
クラウディアは舌が吸い付いた指を引き抜き、もう一度自らの足をルーカスの顔面に密着させた。
「あ……♡ あぁ……♡♡」
クラウディアの足の裏に顔を埋め息を荒げているルーカスは幸せそうな吐息を漏らしながら甘い匂いに浸っていた。
その姿は女王に忠誠を誓う犬そのものであり、もはや王都の役人としての威厳など微塵も感じられない。
しかし彼自身はそのことを恥辱などと思っておらず、むしろ悦びを感じているようだった。
「じゃ、そろそろこれ取ってあげよっかな~……?♡」
指の隙間から漏れる熱い呼気を愉しみながら聖痕の端に手をかけると、パンパンに張った根元に食い込むピンク色のリングを指で『ぐいっ♡』と広げた。
「ん"ん"ん"ッッッ♡♡♡」
ゴム状の素材が極限まで引き絞られ張り詰めた皮膚をさらに圧迫する。
ルーカスは全身を弓なりに反らせて絶叫するものの、『うるさい』と小さく呟いたクラウディアの足裏によって顔をベッドに押さえつけられ声はくぐもった悲鳴へと変わる。
そして彼女の足に敷かれた顔がベッドへと押し付けられるのとほぼ同時。
──ばちんっ♡
小気味のよい破裂音が室内に響き渡る。
弾かれたように外れたリング。
蓄積していたエネルギーが一点に収束し、ルーカスの剛直は今まで見たこともないほどの禍々しい硬度へと一瞬で膨れ上がる。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッッ!!!♡♡♡」
「あははっ♡ 凄い……♡ リングを外しただけなのに、こんなにも……♡ まるでお前の卑しい心が全部ここに集まっちゃったみたい……♡」
クラウディアは解放されたばかりの赤黒く猛り狂う肉竿を指先で優しく撫でさすった。
リングの跡が真っ赤な聖痕として残る根元を通過し、指先でこちょこちょとくすぐってやれば、出口を見つけた先走りの雫がまるで我慢の限界を訴えるように『どろり♡』とシーツを汚していく。
「……う、ぁ、あああぁ……っ! クラウディア、様……! 出るッッ♡♡ 出ちゃいます……ッ!!♡♡♡」
「だめだよ。まだ私の中じゃないのに勝手に出そうとするなんて……そんな悪い子はまたこれつけ直さないといけないかな~……?♡」
意地悪く微笑んだクラウディアが立ち上がり、解放を求めるルーカスの腹部を足の裏でぐいっと踏みつけベッドに彼を縫い付けると、自らのストッキングの中央を指先で軽く引き裂いた。
ほつれた繊維が小さな口を開け、湿った肌の香りが仄かに漂う。
そしてクラウディアはルーカスの下半身を跨ぎ、そのままゆっくりと腰を下ろし始めた。
腰を曲げ、膝を外に向けながら長い脚を折りたたみ、豊かな太ももの肉がミチミチと押し合いながら、彼女の女の部分が降りてくる。
「ああぁぁぁ……♡♡♡」
女神様の降臨──。
比喩でもなんでもなく、ルーカスは本当にそう思った。
彼女こそが自分の救世主であると。
「あははっ♡ どう? 私に服従した気分は……♡」
放心状態に陥ったルーカスを見下ろしながら、クラウディアが自身の股座を大きく割り開く。
そしてその中央へ指を向けると、淡い桃色のショーツの端を引っ掛け『ぐいっ♡』と横にずらしてみせた。
「ほら、ルーカス。ココがお前のことを搾り取っちゃうご主人様のえっちな穴……♡」
肉付きの良い太ももの間から覗く割れ目に彼の視線は釘付けとなり思わず喉を鳴らしてしまう。
その刹那、溢れ出た愛液が陰毛を伝って滴り落ち、ルーカスは自分が待ち望んだ瞬間が目前に迫っていることを知覚する。
色濃く漂う雌の淫香。
彼女の豊満な肉体が醸し出す甘い香りを吸い込めば、ルーカスは自身の奥底に眠る生殖本能が強く刺激されていることに気づいた。
「ぁ……あぁ……っ♡」
クラウディアの豊満な臀部が落ちてくる。
明らかな狙いを持って。
剛直の上へと──。
──ぬちゅ……♡
「あぁぁ……♡♡♡」
「んッ……♡ あはっ……♡ 熱い……♡ ルーカスのコレが私の中に……♡」
「あぁッ! クラウディア様ぁ……ッ♡ うぅ……ッ♡」
手に取った竿の先端を割れ目の入り口で『ぬちぬち♡』と擦り付ければ彼の腰がビクビクと小刻みに動いた。
「早く挿れてほしい?」
我ながら意地悪だとクラウディアは思った。
ここまで散々に焦らされ、出したくて出したくて堪らないはずのルーカス。
それを己の裁量一つで好き放題に翻弄できる悦びを感じたからだろうか?
彼女の口元が弧を描く。
「ぁ……ああぁぁッ♡」
「じゃあ挿れてあげる……♡」
──ぬぷぬぷぬぷぅ……♡♡♡
ルーカスの猛り狂う剛直がクラウディアの奥へ奥へとゆっくり呑み込まれていく。
幾重にも絡まってくる肉襞でびっしりと覆われた膣壁が、ルーカスの男を歓迎しているわけではなく、むしろ突然入り込んできた異物を排除するかのように容赦なく締め付けてきて。
更に奥へ進めば進むほど肉洞は狭くなっていきルーカスの先端を強く押し潰す。
それはまるで万力のような締め付けであり奥へと誘われれば誘われたほど快感の度合いが増すのだ。
「あはっ……♡ またちょっと大きくなったかも……♡ ルーカスのコレも私の中で悦んでくれてるのかな?♡」
──ずぷっ……♡ ずぷっ……♡ ぐぷぷぷぷぅぅぅぅ~~~……♡
──ずちゅッッッ♡♡♡
「あはぁ……♡ はいっちゃった……♡」
重力に従って一気に腰を落としたクラウディアの口から悩ましげな吐息が漏れ出した。
深々と結合した性器と性器。
密着した下腹部と下腹部。
限界まで張り詰めたルーカスの男が、クラウディアの女に根元までしっかりと呑み込まれたのだ。
「う……くぅ……ッ♡ クラウディア……様ぁ……ッ♡」
ルーカスは必死に耐えていた。
無理もない。
ここまで散々焦らされていたのだ。
今すぐにでも出したい。
それは間違いないのだが、ルーカスとて男。
初めて身体を重ねる女性に対してみっともなく先に果てたくはない。
しかし、そんな考えはクラウディアの些細な行動によって呆気なく崩れ去るのであった。
「動くね……?♡」
──ちゅぷっ……♡
クラウディアがゆっくりと腰を持ち上げた瞬間ルーカスの全身に電流が走った。
それまで密着していた下腹部が少し離れただけなのに信じられないほどの喪失感が押し寄せて来る。
そしてそれはクラウディアも同じことだったようで、内部の襞が男を離すまいと蠢き、絡みつく。
きつく吸い付いてくる膣奥。
先程までとは比較にならないほどの快楽がルーカスを襲う。
──にゅぷぷぷぷぷぅ……♡
「ぁ……あぁぁッ♡ クラウディア様ぁ……ッ! 出るッ! もう出る……ッッ♡♡♡」
恥も外聞もなかった。
先程胸に抱いた男の矜持はどこへやら、自分よりも年下の女に組み敷かれ、肉竿を咥え込まれて今にも絶頂を迎えようとしている。
「だーめ……♡ まだまだお預け……♡」
「な……っ!? なんで……っ!?」
──にゅるっ……♡
「ぉッ! ぉおおお……ッッ!!♡♡♡」
しかし、出すことは許されなかったのだ。
だというのに、クラウディアは非常に緩慢な速度で抽送を繰り返す。
それはまるで快楽という名の拷問台の上で彼を嫐り殺しにするかのようだった。
「出したいのルーカス? 私のこと孕ませたい?♡」
──にゅるっ……♡
ルーカスはコクコクと何度も頷いた。
もはや彼の脳内は快楽を享受したいという欲望だけに支配されていたのだ。
「いいよ? じゃあ私の言うことを何でも聞いてね?♡」
──にゅぷぷぷぷぷ……♡
クラウディアは肉棒を再度呑み込み、ルーカスの表情を覗き込みながら耳元で囁いた。
「子供が出来ちゃったら責任取ってくれるよね?♡」
「は……はいぃ……♡」
──ばちゅッ♡♡♡
ルーカスの返事を聞いた瞬間、クラウディアが腰を落とす。
そしてそのまま一気に腰を上げてまた落とすという激しい抽送が始まったのだ。
──ばちゅッ♡♡♡ ばちゅッ♡♡♡ ばちゅッ♡♡♡
「ほらッ♡ 出せッ♡ 出せッッ♡」
「ぉ"ぉ"ぉッ♡♡♡」
──ばちゅッ♡♡♡ ばちゅッ♡♡♡ ばちゅッ♡♡♡
いわゆるスパイダー騎乗位という体位。
爪先立ちのまま前傾姿勢を取り、臀部を素早く上げ下げすることで竿の根元から先端までを激しく摩擦する。
豊かな臀部の杭打ちにより生まれた極大の快感が、ルーカスの性癖を破壊してぐちゃぐちゃに磨り潰す。
「出せッ♡ 出せッ♡ イケっ♡ イケイケイケっ♡」
「ぉ"ぉ"ぉっ♡ お"っ♡ ぁ"あああああッッッ♡♡♡」
──どぴゅっ♡♡♡ どくっ♡♡♡ どくんッ♡♡♡
長い長い射精が始まった。
熱い精子がクラウディアの奥深くで炸裂する。
大量の射精に比例するかのような彼の甲高い声が室内に響き渡る。
「あはっ♡ すごぉい……♡ いっぱい出てる……♡」
クラウディアは目を細め、悦に浸った表情を浮かべた。
腰を落とし、下腹部を押し付け、想い人の精を搾り取らんと子宮を降ろす。
この日、ルーカスはは生涯において二度と他の女を抱けない身体になってしまう。
それほどにまで、彼女が与えた快楽は凄まじいものだった。
──ぶぴゅッッッ♡♡♡ びゅるッッッ♡♡♡ ぶびゅるるるッッッ♡♡♡
しかしてクラウディアとて男性の精をその身に注ぎ込まれるのは初めての経験であった。
奥底から湧き上がってくる快楽は筆舌に尽くがたく、自身が組み敷く男の精子が胎内で暴れ狂う悦びに彼女は腰をくねらせ甘い吐息を漏らす。
──びゅくッッッ♡♡♡ びゅくッッッ♡♡♡ ぶぴゅッッッ♡♡♡
止まらない熱き奔流。
彼女は己の膣内で絡め取った男根という獲物をじっくりと味わい尽くすべく、腰をくねらせながら彼の上で淫靡なダンスを踊り始めた。
「あはっ……♡ まだ出てくる……♡ 沢山おもらししちゃっていいんだよルーカス……♡ 全部全部私が受け止めてあげるからね……♡ あぁ、好き……♡ 好き好き好き……♡ 好きぃぃぃ……♡♡♡」
ひた隠しにしていた本音が思わず口から漏れ出す。
これこそがルーカスに対する彼女の本心なのだ。
初めて彼と出会った時からクラウディアは既にその一挙手一投足に心を奪われていた。
彼を自分のモノにしたいという欲求が日々強くなりその想いは日に日に膨れ上がっていった。
だからこそ彼を堕とす手段に悩んだ。
そして自分と同じ年代の友人を頼り相談に乗ってもらったのだ。
そこで出た手段がライザの考えた方法。
すなわちルーカスを自室に招き入れて徹底的に快楽で嫐り尽くし、肉体と精神を支配するというもの。
「好きぃ……♡ 好きっ……♡ すき……♡ すきぃ……♡♡♡」
腰を振り、剛直を膣内擦りながら耳元で甘く蕩けるような囁きを吹き込む。
そうすれば彼女が握るルーカスの心はさらに堕ちてくれる。
「あぁッ♡ あぁぁッ♡ クラウディア様ぁ……ッッ♡」
彼の絶叫が部屋中に響き渡る。
射精の快楽により完全に焼き切れた理性の回路。
それでもなお、クラウディアはルーカスの耳元で何度も何度も好き好きと愛を囁きながら膣内を締め上げ、彼の子を孕むべく精液を一滴残らず搾り取る。
──びゅるっ♡♡♡ ぶびゅるるるッッ♡♡♡
「出してっ♡ もっと……♡ もっとぉ……♡♡♡」
その晩、クラウディアの部屋から男女の嬌声が鳴り止むことはなかった──。
………
……
…
##P4 エピローグ@悪女ライザへの会話、二人の玩具、足責め(クラウディア、ライザ)
「……っていうわけでね~? ライザのおかげで私もようやく念願叶ってルーカスと一緒になれたの。本当にありがとうね、ライザ」
一部始終を話し終えたクラウディアが紅茶のカップをテーブルに戻しつつライザに微笑みかける。
上機嫌なクラウディアに対しライザもにこやかに微笑み返した。
クラウディアの部屋で行われる、久かたぶりに再会を果たした友人同士の朗らかな会話の風景。
「ほら~~! あたしの言った通りじゃん! やっぱりクラウディアにも才能あったんだ~! ……マゾいじめの♡」
「ライザぁ~~! いじわる言わないでよぉ~!」
クラウディアは頬を赤く染めながら友人に憤慨するものの、まんざらでもなさそうに口元を綻ばせていた。
確かに事の経緯を振り返ってみれば自分にもそういう素質があることは認めざるを得ない。
「ごめんごめんって~……ところであたしの道具達は上手く活躍してくれた~?」
「うん、とっても役に立ったよ! 特にあのリング……禁欲の聖痕はすごく便利だったかな~……だって今でも使ってるし……♡」
そう言ってクラウディアは目線を自身の足元へと落とす。
釣られてライザも彼女の視線の先に視線を移した。
そこには彼女の想い人が、手も足も自由に使えない状態で目隠しと猿轡を付けられていた。
さらに首にはチョーカーのようなものが嵌められており、まるで犬のような扱いに。
当然衣服などはない。
あるものといえば、下半身の逸物を隠すシルクの腰布一枚のみ。
そんな彼の鼻先にクラウディアはストッキングに包まれた自身の足裏を乗せてやると、優しくも蔑むような声色で囁いた。
「ねぇライザ。今日はこれからこの子と一緒に過ごすつもりだけど……良かったらあなたも一緒に楽しんでいく?♡」
「え~? あたしがいても邪魔じゃない~?」
「そんなことないよ~! それにねライザ……この子こうやって素っ裸で私の足置きにされてるだけで勃起しちゃう変態さんだから……♡」
──さわっ……♡
ルーカスの股間に被せられた薄布の上からクラウディアの足先が何かを確かめるようになぞる。
ゆっくりと……しかし執拗に。
それだけでルーカスの腰がガクガクと震えだす。
猿轡の隙間から漏れる吐息がどんどん熱を帯びていくのがわかり、彼女は楽しそうに口角を吊り上げた。
「もうこんなにして……♡ 今日で一週間だもんね……♡ お射精禁止にされてからずっと辛かったでしょう? でも大丈夫……今日は特別にライザも付き合ってくれるから……♡ きっと昨日よりも一昨日よりもとっても素敵な時間が過ごせるよ……♡」
──ぴんっ……♡
腰布の上からテントの先端を爪で弾けばルーカスは悲鳴にも似た嬌声をあげる。
それに気を良くしたクラウディアは、そのままテントを踏み締めるとぐりぐりと足裏で押し潰し始めた。
それと同時にもう片方の足は彼の顔面を撫で回したり踏みつけたりと忙しなく動き続ける。
彼女の思うがままにルーカスは翻弄されていった。
「すごいねぇ~……♡ まさかあのクラウディアがあたしと同じで男を飼い慣らすのが趣味になるなんて……♡」
「えへへ……なんかすっごく気持ち良くて癖になっちゃった♡ ……でもライザほどじゃないよ? だって私はこの犬一匹だけを可愛がるつもりだし……♡」
「ふふ……そうだね~? あたしはコレクションみたいに色々集めてるからね~……♡ でもさぁクラウディア? 本当に一匹で足りるの~? これからどんどんルーカス君に飽きていくかもよ~?」
ライザはクラウディアの足元で息を荒げる彼の様子を興味深げに見つめながら、自身も足を伸ばして唇に当てている布ごとルーカスの口を躊躇なく踏みつけた。
途端に彼の体がびくりと震え猿轡を装着された口からはくぐもった声が漏れ始める。
そんな彼を見てライザは楽しそうに目を細めた。
「こっちも開発済みかな~?♡」
さらにライザは反対の足をルーカスの胸の頂へと押し当てると、器用にも親指と人指し指の間でグニグニと摘み上げてみせた。
彼女の生足を彩る桜貝のように艷やかな爪先が上下に揺れる。
それを受けたルーカスの目隠しの下から涙が溢れ出し畳んで丸められたシーツがびっしょりと濡れてしまう。
「ん"ん"っ!?♡♡♡」
それまでただされるがままだったルーカスが一際大きな声を上げ全身を捩らせた。
しかしそれも無理からぬこと。
彼の胸先はすでにクラウディアによって徹底的に躾けられ、性感帯として機能するようになっているのだ。
「ふふっ……♡ やっぱりこっちもしっかり仕込まれてるねぇ~……♡」
「も~~! ライザ、つまみ食い禁止~! 彼は私のなの!」
「え~~? じゃあなんであたしの前で見せびらかすような真似してんのさ~? ねぇルーカス君……♡」
「ん"ん"ん"ぅっ!?!?♡♡♡」
──ピンっ♡
ライザの爪先が彼の敏感になった乳首を思い切り弾いた。
途端にルーカスの体が弓なりに反り返る。
「……ね、あたしが射精させてあげようか?」
「ん"ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」
ライザの問いかけに対しルーカスは首を左右に激しく振ることで拒否の意思を示す。
クラウディアの前でライザに射精させられるなど彼にとって死刑宣告にも等しい行為なのだ。
「へぇ~~~~……♡ 意外としっかり調教されてんじゃん……♡ こうなるとますます気になるなぁ……♡ 壊れちゃいそうなくらい辛い思いをしてるのに私じゃイヤなんて言われたら……ね?♡ むしろ与えてあげたくなっちゃう……♡」
「ちょっとぉ~~~! 抜け駆けは禁止だって! だからさ~~~、ライザも今晩は泊まっていきなよ~……♡ そしたらこの子の処遇は二人で決めてあげてもいいんじゃないかなぁ……♡」
──ぎゅむっ……♡
「ん"ぐぐぐぅぅっ!!♡♡♡」
クラウディアの足裏がルーカスの鼻を踏みつける。
当然二人の話し合いの間にルーカスは割って入ることなど許されてはいない。
もし不用意に人の言葉を発したりすればその瞬間に罰が待っている。
それがクラウディアとルーカスの間に課されたルールだった。
「……じゃあ一緒にお邪魔させてもらっちゃお~かな~?♡」
ライザが含みのある笑みを浮かべてクラウディアを見やれば、彼女もまた嬉しそうに目を細める。
友人二人の間には言葉にはならない女の友情のようなものが確かに存在した。
「やった~♡ じゃあルーカス? これからこのライザとも一緒に過ごす時間が増えちゃうからね~♡ ……嬉しい?♡」
「ん"ん"ん"っ!?!?♡♡♡」
彼の口から歓喜とも困惑とも取れる声が漏れ聞こえたがクラウディアもライザもそれに頓着することなくルーカスの頭上で仲睦まじげに会話を続ける。
「どうせだったら何か新しい道具とか試してみる~?」
「それはちょっと気になるけど~……明日もあるから今日はこれで我慢かな……?♡ ごめんねライザ?」
「大丈夫大丈夫! また今度持ってくるからさ! 色々と試してみたいことはあるんだよね~!」
「ライザも悪い子だね~? そういうとこほんっと好き♡」
「うわ~なんか鳥肌がぁ~! あれだよ、これあたしの経験則だからね? 身体の相性も大事だけど精神的な相性の方が重要だったりするから~……なんてあたし偉そうだね~、彼氏の一人もいないのに……♡」
「その分ライザはいろんな男を食いまくってるんでしょ~?」
「まぁね~……♡ あたしより強いはずの男があたしのカラダに沼って、射精を取り上げてあげただけで何でも言う事聞いてくれるようになっちゃうの、すっごく征服欲が満たされて、興奮するかなぁ~……♡ この街の人たちもあたしの声で簡単に発情しちゃうし……♡ あ、思い出したらまたムラムラしてきちゃった……♡」
「もうライザったらまた悪いこと考えてるんでしょ~?」
「あ、バレた……?♡」
二人の会話はどこまでも朗らかだった。
しかしその表情や声音とは裏腹に彼女達の足先は常にルーカスの肌に触れている。
撫でるように這い回ったと思えば時折強く摘み上げるような動作を見せるのだ。
「……それで、ルーカスとはこれからどうするつもり?」
「そうだね~……とりあえず王都の仕事は辞めてもらって……その後は専属のお婿さんとして働いてもらおうかな~……♡ 家の事情を知らない人は皆びっくりすると思うけど……でもね? もう決めたんだ~……♡ 私の大切なものは全て私のもの……♡ この人ももちろん私のもの……♡ ライザには感謝してもしきれないよ~♡」
「えへへ……どういたしまして~……♡ じゃあ今日はクラウディア先生の傑作、ルーカス君の雄姿を拝見させていただくとしましょうか……♡」
「うふふ……♡ ようこそライザ……♡ 私の可愛いワンちゃんを見せてあげる……♡」
楽しげに笑い合う二人の会話のネタが尽きることはなかった──。
【おわり】