夜光の騎士 (Pixiv Fanbox)
Published:
2025-10-20 10:49:46
Imported:
2026-06
Content
友の裏切りに遭い、夜に呑まれてどれ程の時間が経ったのだろうか?
夜を脅かす者を屠っていく変わらぬ日々。
そんな時だ、奇妙な3人組が現れたのは。
溢れんばかりの闘志、手入れの行き届いた汚れた武具。
間違い無く、夜を渡ってきた者達、強敵だ。
戦いが始まり、我は劣勢を強いられた。
身の丈ほどの大剣に炎を纏わせ、縦横無尽に駆ける騎士。
信じ難い膂力で我の体躯を吹き飛ばす小さき巨人。
夜の気配を滲ませながら、神を思わせる雷を放つ人形。
突きは避けられ、祈りは断たれ、軍勢を置き去りにする疾駆すらも見切られてしまった。
負ける、このままでは。
負ける?このままで?
ふと目に映るのは、我の浅ましい願いに呼応して生えた、弓も絞れぬ夜の腕。
振り回し、叩きつけ、他を圧するだけの悍ましい腕だ。
........違う......違う!
衝動だった。
我は得物を腕に食い込ませ、斬り裂いた。
我は夜の眷属などでは無い、神の僕だ!
だが、これで勝てよう筈も無い。
あの忌まわしい腕があってなお、我は苦戦していたのだ。
膝をつき、敗北を受け入れようとしたその時、我を温かな光が包み込んだ。
玉音が響き渡り光に身を委ねると、如何なる奇跡か、無くした筈の我の腕が寸分違わず戻ったのだ。
もはや嘆きも後悔も要らぬ。
神は確かに見ておられ、我に報いてくださった。
さぁ、来るが良い、世渡り達よ。
幾万の敵を屠り恐れられた弓を御覧にいれようではないか。
我はフルゴール。神の代行者である。