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「姫宮社長。本日はお忙しい中、お時間をいただき本当にありがとうございます」

俺の会社の佐藤部長が、これ以上ないほどの笑みを浮かべて頭を下げた。

ここは銀座の路地裏にある、完全会員制の高級割烹。

姫宮から指定で部長が手配したこの店は、俺が今まで来たことがないような豪華な店だった。

通された個室も広々としており、そこには若くしてファッション業界のトップに立った姫宮怜が堂々と座っていた。

「お久しぶりですね佐藤さん。わざわざこの店を予約してくれたんですから、来ない訳にはいかないわ。ここの魚料理は絶品なのよね」

姫宮は仕立ての良さが一目でわかるスーツに身を包み、モデル顔負けの端正な顔立ちに余裕の笑みを浮かべている。

そしてその視線が、佐藤部長の隣に控えていた俺のところで止まった。

「で、そちらは?」

「あ、失礼しました!こいつは営業部の若手で、こう見えてうちの期待の星でして…是非姫宮社長に顔合わせできたらと。柏木、挨拶しろ」

部長に言われ、俺は一歩前に出て深く頭を下げる。

「柏木と申します。姫宮社長の輝かしい功績は、かねてより拝見しておりました」

顔を上げた瞬間、姫宮の目の奥にわずかに鋭い光が走ったのを俺は見逃さなかった。

それはただ品定めするだけではなく、どこか嫌悪してるような嫌な視線。

「ふぅん。まぁ良いけど」

しかしその嫌な視線は一瞬だけで、姫宮はそう言うとすぐに今までと同じ笑顔に戻った。

会食は当然ながら完全に姫宮を中心に回り、俺以外にも同席している山城先輩が手際よくビールを注ぎ、佐藤部長が絶え間なく姫宮へ称賛の言葉を並べる。

「いやぁ、それにしても姫宮社長。先日の新デザインのお披露目、業界内でもその話で持ち切りですよ!まだお若いのにあの規模のプロジェクトを動かすとは、まさに天才ですね!」

「山城の言う通りですよ!私どものような古い世代には、姫宮社長のような若手の実力者は眩しくて仕方ありませんよ。はっはっはっ!」

山城先輩の言葉に乗るように、部長の乾いた笑い声が個室に響く。

姫宮は運ばれてきた高級な刺し身に箸をつけながら、時折鼻で笑うようにしてその言葉を受け流している。

その態度は決して良いとは言えないが、誰もそれを咎めることはできない。

今回姫宮が首を縦に振るかどうかで、うちの会社の今期の数字が全て決まってしまうのだから。

「柏木君だっけ。あなたもそう思う?」

そんな中、なぜか姫宮は俺に話を振ってきた。

「はい。姫宮社長の決断の速さと大胆さは、我々同世代の憧れです。今日こうしてお話しさせていただけるだけでも、大変光栄に思っています」

一瞬驚いたものの、なんとか笑みを作って機嫌を取るようなことを言うと、想定外なことに姫宮の口元が歪んでしまう。

「ふぅん。あなた、本当に見栄えだけはいいのね。柏木君のようなイケメンが、頭を下げて私の機嫌を取る…まぁそれも悪くないか」

その言葉には明らかに棘があり、俺を完全に敵視しているのが分かった。

佐藤部長や山城先輩はその不穏な空気に気づいているのかいないのか、褒め貰えて良かったなと調子を合わせている。

「そ、それは光栄です」

なぜ俺に対してこんなに敵意を向けてくるのか分からないが、俺はひたすら愛想笑いを浮かべて話を合わせて言った。

食事会と言う名の接待が始まって一時間。

部長や山城先輩からほ称賛の言葉は止むことがなかったが、姫宮はどこか退屈そうに俺に嫌な視線を送り続けていた。

すると、姫宮がおもむろにグラスを置く。

「ねぇ佐藤さん。ちょっとこの柏木君とサシで飲みたいんだけど。一旦退出してくれる?」

部長は一瞬目を丸くしたが、すぐに揉み手をしながら立ち上がった。

「もちろんです!柏木、姫宮社長がお相手をしてくださるんだから光栄に思えよ?社長、こいつはまだ不勉強な身ですので、もし失礼がありましたら何卒ご容赦ください。ほら、行くぞ」

「失礼いたします!」

山城先輩も部長の言葉に慌てて席を立つと、流れるように部屋を出て行く。

そしてこの広い個室には、俺と姫宮の二人きりだけになった。



『いいか柏木、この取引はうちの社運がかかってる。姫宮社長は何を考えてるか分からん女だが、絶対に機嫌だけは損ねるな。何を言われても絶対に、だ。良いな?』



俺は姿勢を正しながら、社内で言われた部長からの言葉を思い出す。

姫宮の影響は自分も嫌と言う程理解しているため、ここで姫宮の機嫌を損なう訳にはいかなかった。

「柏木君だっけ。あなた、ほんとにイケメンね」

俺が内心で気合を入れてると、姫宮は肘をついて俺の顔をジッと見つめて言う。

「…恐縮です」

「女の子にモテるでしょ?どうせ、どこに行ってもチヤホヤされて生きてきたんでしょうねぇ」

言葉の内容は褒め言葉のはずなのに、姫宮の言い方だとただの嫌味にしか聞こえなかった。

「いえ、そんなことは…私など姫宮社長の足元にも及びません」

俺は懸命に言葉を選んで謙遜し、相手を立てるように言ったつもりだが姫宮の目は笑っていない。

「ふぅん。その顔でそんな殊勝なことを言われると、かえって鼻につくのよねぇ」

姫宮にジロジロと上から下まで観察するように眺められると、緊張からか背筋に冷たいものが走った。

「ねぇ、あなたは私のことを綺麗だと思う?」

姫宮は何を思ったか、ニヤニヤと笑いながら試すような口調で聞いてきた。

「勿論です。姫宮社長のように、容姿も才能も兼ね備えた方は見たことがありません」

「へぇ。じゃあ、あなたが見ても魅力があるように見えるってこと?」

「勿論です。私から見てもとても色気を感じます」

何を意図しているかはわからないが、俺は必死にお世辞を並べ立てる。

確かに姫宮は美人だし才能はあると思うが、このキツそうな姫宮に色気を感じた瞬間は今のところない。

だけど会社の存亡がかかってる今、自分の本当の思いよりも姫宮の機嫌の方が大事だ。

「そう。ならこれでも?」

俺の返事を聞くと、不意に姫宮が身を乗り出した。

そしてあろうことか、椅子に座ったまま店のテーブルの上に、その見るからに高級なパンプスを履いたままの足を乱暴に乗せたのだ。

その光景に一瞬言葉を失ったが、それでもすぐに頭を回転させて答える。

「…はい。姫宮社長のそんなSっ気のあるお姿も魅力的です。そんな社長に従わされたいと思う男性も多いと思います」

「あらそう。じゃああなたも跪きたくなった?」

「!?」

そんな突拍子もない質問に、驚いて一瞬体が揺れてしまった。

冗談かとも思ったが姫宮の目は全く笑っていない。

俺は至ってノーマルであり、Sの女性に対してそんなMな欲求など微塵もないし、跪きたいなんて思う訳もない。

だけど脳裏に「社長の機嫌を絶対に損なうな」という言葉が焼き付いているため、正直に答えられるはずもなかった。

「……はい。社長はとても魅力的な方ですので、私から見ても思わず屈したくなってしまう気持ちはわかります」

俺は声を震わせないよう、必死に肯定の言葉を絞り出した。 すると、その言葉を待っていたかのように姫宮は満足げに口元を歪めると、顎で自分のすぐ近くの地面を指す。

「じゃあほら、そこに跪いてよ。気持ちがわかるって言うなら、喜んでするわよね?」

「っっっ!!」

正直予想してなかった返事ではなかったが、それでもいざ命令をされると凄まじく腹が立った。

恐らく姫宮にそんな趣味があるわけではなく、気に入らない俺に屈辱を与えて楽しみたいだけなのだろう。

俺は唇を噛み締めながらゆっくりと椅子から立つと、テーブルで足を組む姫宮の前の床に両膝をついた。

「柏木君、近くで見ると本当に良い顔してるわね。思わず反吐が出そう」

憎々し気に言う姫宮社長に何を返して良いか分からず、俺はそのまま跪くように頭を下げる。

すると姫宮は机から足を下ろすと、今度は俺の顔のすぐ横にそのパンプスの足を置いた。

黒いストッキングを履いた足が挿し込まれている高級なパンプスの匂いに混じって、パンプスの中からその足の蒸れた独特の匂いが顔に僅かに届く。

「っっっ」

「ほら」

その匂いに頭を下げながら嫌悪していると、姫宮の声と共に俺の頭にグッと重みがのしかかった。

そう。姫宮はあろうことか、パンプスのまま俺の頭を踏みつけたのだ。

「どう?嬉しいかしら?」

そう言う姫宮の声はあまりにも楽しそうで、それがあまりにも屈辱的だった。


クソ女がっっ!!!


あまりのことに怒りで頭がいっぱいになり、今すぐこの足を跳ね除けて殴り掛かりたくなってしまう。

しかしその瞬間に部長や同僚たちの顔が脳裏をよぎった。

俺が今行動を起こしてこの契約が破談になれば、俺だけでなくみんなの居場所がなくなってしまう。

しかも相手は女。

いくら相手が悪いと言っても、手を出したら俺が悪者になってしまう。

「…っっ……はっ…い…光栄っ…です…」

俺は今にもキレそうな理性を必死に繋ぎ止め、何とか言葉を口から絞り出した。

「あはははっ!!」

その言葉を聞いた瞬間、姫宮はこの日一番の楽しそうな声で笑う。

「そっかそっかぁ。光栄なんだ。柏木君、私はあなたを誤解してたみたいね。女の子に好かれそうな顔してるのに、本当は踏まれて喜ぶなんてね。今のあなたを女の子が見たら幻滅するだろうけど、私はあかたを気に入ったわ」

そう言いながら姫宮はさらに体重をかけ、グリグリと俺の頭を靴底で踏みにじった。

「そんなあなたにはご褒美をあげる。私に跪きたいって言う柏木君なら喜ぶことよ」

姫宮はそう言うと頭から足をどけると、椅子に背中を預けるようにする音が聞こえた。

「ねぇ、顔を上げて良いわよ」

その声で俺が下げていた顔を上げると、姫宮は俺の顔の前にその足を向けながら、パンプスをゆっくりと脱ぎ始めたのだ。

ガポッと言う湿り気の籠る音を立てながらパンプスが足から離れ、スルスルと脱げていって黒いストッキングに包まれた足がゆっくりと姿を現す。

その瞬間、俺は本能的に息を止めた。

「っっっ」

そしてそのまま目の前に差し出されたのは、黒いストッキングに包まれた姫宮の足だった。

その足はカリスマである姫宮の印象とは一転し、一日中通気性の悪い靴の中で足汗と体温で蒸され、蒸れたストッキングの生地が漆黒に変色して足にべったりと張り付いている。

指一本一本の凹凸がストッキング越しに浮き出ており、パンプスの中の摩擦で足型に白くテカっている様子は、典型的な仕事終わりのただただ臭そうな足だった。

女性なら足の匂いや蒸れのケアをしていてもおかしくないのに、そんな様子は一切見られない。


こいつわざとか…?


鼻で息をすれば間違いなくその悪臭を吸い込んでしまうため、姫宮にバレないように小さく口を開けて口だけで呼吸をする。

そんな俺の様子を楽しむように、俺の目の前までその黒い足を差し出すように近づけてきた。

「どうしたの柏木君。ご褒美だって言ったでしょ?遠慮なんかしなくて良いのよ?」

そう言いながら姫宮は椅子に背を預けながら、その足先を俺の鼻の前まで寄せながらその指をグニグニと動かす。

その度に生暖かい空気が顔に触れ、不快感で吐き気すらした。

「ほら、嗅ぎなさい。私の足を嗅げるなんて光栄でしょ?」

姫宮は冷たく笑いながらさらに足指の先を俺の鼻に近付け、ギリギリ鼻に触れない場所で足指を広げて俺を煽ってくる。

こんな汚い足の匂いを嗅ぐなんて冗談じゃないと、殺意に近い怒りで歯をグッと嚙み締めた。 「まさか、嗅ぎたくない訳じゃないわよね?さっき跪くのが嬉しいって言ったばかりだものね」

そしてそのストッキングのつま先で俺の顎をクイっと持ち上げ、姫宮と目線を無理やり合わされる。

顎に触れた足は見た目通り汗で湿っており、それだけで気色悪さのあまり全身に鳥肌が立った。

「それとも、私に嘘をついたの?もしそうなら、嘘をつく社員のいる会社なんて信用できないわねぇ」

「くっ…」

その言葉で俺は逃げ場が無いことを悟った。

今俺が我慢するだけで丸く収まるのだ。

会社にそこまで貢献したい気持ちは無いが、仲の良い同僚に恨まれるのは御免だった。

「…いえ、滅相もございません。嗅がせていただけるなんて光栄です」

俺は絞り出すような声でそう言うと、意を決してゆっくりと顔を前へ出した。

鼻先がその姫宮の足裏の黒い壁に近づくと、足汗でグショグショに濡れた生地越しに素足が薄っすらと見え、それが更に臭そうに見えて躊躇してしまう。


ダメだ…やっぱり無理だ…


あと数センチというところで身体が拒絶して動けなくなってしまう。

嗅がないといけないと分かっているのに、体がどうしても言うことを聞かないのだ。

「何してるの?ほら」

そんな中、姫宮の苛立ったような声と共に姫宮がその足裏を前へ突き出した。

「んぐっっっっっっっ!!」

衝撃と共に、汗でじっとりと濡れた姫宮の足裏が俺の顔面を踏みつけるように覆い尽くしたのだ。

ストッキング越しに伝わる足の弾力と熱。

姫宮の足裏が俺の鼻の穴を広げるように踏み、じゅわりとストッキングから足汗が浮き出てくる。

「ふふっ、良い様ね。ほら、さっさと嗅ぎなさい」


やるしかない…!!!!


姫宮の言葉に俺は覚悟を決め、顔面をその足裏が覆い尽くしている中、鼻から空気を一気に吸い込んだ。


すぅぅぅぅううっっ


「う"っっっっっっ!?げほぉっ、ごほっ、くっっっっ」

くっせぇぇええええっっっ!!!

あまりの臭さに思わず咳き込み、匂いが目に染みて潤んでくる。

姫宮の足はパンプスの中で姫宮の足汗が熟成され、刺すような酸味と粘り気のあるドロドロとした女の匂い、そしてパンプスの重厚な匂いが合わさり、とんでもない匂いとなっていたのだ。


くっさぁあっ!!!ふざけんなよクソっっ!!


納豆のような足独特の激臭に、たった一吸いで吐き気がして地面に突っ伏してしまった。

「はっ、はぁっ…、くっ、はぁっ…」

「あははっ!なにその顔。そんなに嬉しいの?」

姫宮は俺のあまりの反応を見て勝ち誇ったように笑うと、突っ伏す俺の顔を足で無理やり上げさせると、そのままその足裏を再び俺の顔に押し当てて覆った。

「んぐっっっっっ」

再びパックのように顔を覆う姫宮の蒸れたストッキングの足。

「ほら、遠慮しないでもっと嗅いで良いのよ。さっきのは嘘じゃないんでしょ?それならそのまま5回深呼吸をしてみてよ。勿論鼻だけでね」

「っっっっっ!?」

「なに?できないの?できないなら、今日の話はなかったことにするってあなたの上司に伝えなくちゃいけないわねぇ」

「っっっっ!!!かっ、嗅ぎますっ!!嗅ぎますからっっ!!」

俺は足裏に顔を覆われながらも必死に叫び、その鼻の穴をその足裏で自ら塞いだ。


やるしかないんだっ!!


「ほら、カウントしてあげる。いーち」

姫宮の足裏から放たれる湿り気と熱気に顔を包まれながら、俺は手をギュッと強く握って鼻で深呼吸をした。


すぉぉぉぉおおおおっっ


「ん"んっっっっ!!!げほぉおっ、うぇっ、がはっっ!!」

先ほどよりも深く身体の奥深くまで流れ込んできたのは、濃厚で酸っぱい姫宮の足の匂い。

鼻腔を刺すようにその酸味が突き刺さった後、粘つく匂いに変化して奥へ奥へと入り込んできた。


あ"ぁっっ!!くっせぇええええっっ!!


今すぐにでもその足を払いのけたい程その嫌悪感は強く、臭さのあまり嗚咽が出そうになる。

「ふふっ、どうしたの?目が潤んじゃってるけど。嬉しくて泣きそうになってるとか?」

臭さで顔を真っ赤にし、目に涙を浮かべる俺を見て笑う姫宮に本気で殺意が沸いた。

それでも俺はこれを止める訳にはいかない。


あと4回…!!あと4回耐えれば良いだけだ!!


いくら臭いとは言ってもそれで死ぬ訳ではない。

「ほら次よ。にー」

自分にそう言い聞かせながら、姫宮がさらに力を込めて俺の顔を踏む中、二回目の深呼吸をした。

すぅぅぅぅううううううっっ


「ん"ぐぁあ"っっっっ!!ぐほぉっ、はぁっ、んんっっっ」

再び鼻へと勢いよく流れ込んでくる、姫宮の蒸れた足フィルターを通したじっとりと湿った空気。

先ほどよりも雌の納豆臭を強く感じるその悪臭は、身体の奥深くへ流れ込んでじわじわとその臭さで身体を犯していくようだった。


くそが!!!あぁくっせぇええっっっっ!!!


その臭さにこみ上げる吐き気をグッと飲み込むが、それでも身体が拒否してるのか全身から嫌な汗が流れ始める。

「あらあら、全然嬉しそうじゃないじゃない。私の足を嗅いだことがある男なんてあなたぐらいよ?もっと笑いなさい」

俺の顔をその蒸れて湿ったストッキングの足裏でグリグリと踏みながら、ニヤニヤ笑いながら言う姫宮。

「ぐっっ…嬉しい…ですっ」

グッと怒りを抑え込みながら、臭さで歪む顔をなんとか笑顔に変えた。

営業で表情管理は鍛えているはずだが、今日だけは上手くできている気がしないが仕方ない。


こいついつかぜってぇぶん殴ってやる!!!!


あと3回嗅げば終わる…


あと3回で解放されると信じ、俺は鼻から息を吐いた。

「ほら、さっさと嗅いでね。さーん」

そしてそのまま再び姫宮の足裏に鼻を塞がれながら、三回目の深呼吸をする。


すぉぉぉぉぉおおおおおおおっ


「あ"ぁぁ"あっっっっ!!ぐはっ、げふっ、げふっ」

湿って温かい空気が勢いよく流れ込み、ぐんぐんと鼻から全身に広がっていった。

ツンとした酸っぱさが目を刺激し、生理的な涙が一筋流れる。

酸味のある足特融の匂いが鼻腔の奥に刺さり、そこから脳内までネットリとした臭さを運んでいった。


くっっっせぇえええええっっ!!!なんでこんなくっせぇんだよ!!!!!


3回目だと言うのにその臭さは薄まらず、それどころか足裏は更に汗をかいているのか湿り気が増し、その分臭さも強くなっているようにすら感じる。

「ねぇねぇ、臭い?臭いわよね?だって蒸れた足だもんね。けど変態なあなたはこれが興奮して仕方ないんだもんねぇ。あはははっ!!」

俺が興奮するどころか嫌悪しているのを分かっていながら、そうせざる得ない俺を見て上機嫌に笑う姫宮。

なんでこんなクズ女にこんなことしないといけないんだと思いながらも、ここで全てを投げ出す度胸は俺にはなかった。


あと2回あと2回あと2回あと2回


どんなに苦しくて屈辱だったとしても、それは今だけのこと。

頭の中で繰り返しながら、必死に自分の中の怒りを抑えた。

「あと2回かぁ。ならもっと良い場所嗅がせてあげないとねぇ」

そんな俺の内心を知ってか知らずか、姫宮は俺の顔に押し付けている足をゆっくりと移動させる。

「ほら喜びなさい。匂いが濃いところ嗅がせてあげる」

そして鼻の穴で止まった場所は、姫宮のストッキングに包まれた足指の羅列部分。

足指部分が靴の中で一番蒸れることは、自分の経験則上でも知っていた。

だから当然そこの匂いは、今までよりもキツいものになっているだろう。

「くっっっっ」

さっきよりも確実に臭いであろうそこを押し付けられ、身体が嗅ぐのを拒否するように硬くなる。

「どうしたの?嬉しいでしょ?ほら、よーん」

それでも無情にも姫宮のカウントは進み、俺はそのまま鼻から息を吸わざるを得なかった。


すぅぅぅぅううううううっっ


「んがぁ"あ"っっっっっっっっっっっっっ!!」

さっきまでよりも格段に湿気の籠る空気が流れ込み、その足の激臭が一気に鼻から全身に広がった。

一瞬目の前が真っ白になる程に濃厚な足の匂い。

強烈な女の納豆臭と酸っぱさの混ざる足の強烈な臭さに、パンプスの重厚な匂いが合わさり、嫌でもそれが足の匂いであることを自覚させる激臭に、思わず顔を足から離して床に突っ伏してしまった。


あぁぁあくっせぇええっ!!死ぬっ!!臭すぎて死ぬっ!!


そのままぜぇぜぇと息を整えながら、こみ上げる嗚咽をなんとか宥めようとする。

しかし臭さが強烈だったせいで涙がこぼれ、全身からは汗が噴き出していた。

「あははは!!ねぇねぇ何をやってるの?感謝で土下座でもしてるの?」

悶える俺を見て笑いながら、床に頭をつけて必死に呼吸する俺の頭をパンプスを履いた方の足でグッと踏んだ。


こいつぜってぇ殺す!!!!


本気で掴みかかってぶん殴ってやろうと思ったが、それでも脳裏に同僚の顔が浮かんで実行には移せなかった。


次がラスト!!次が終われば!!!


頭を踏まれながらグッと歯を食いしばり、まだ鼻に残る足の匂いに顔を歪めながらも顔を上げる。

その瞬間。

「ほら」

俺が顔を上げた瞬間、姫宮は俺の鼻目掛けてストッキングの足を延ばしてきた。

そして鼻を足指で挟むように押し付けると、鼻の穴が丁度足指の股部分で覆われるように塞いだのだ。

「んぐっっっっっ」

べちゃっと言うストッキングにしみ込んだ足汗の不快な音がし、そのまま嗅ぐのを急かすように足指が鼻を挟んだままグニグニと動く。

「ここ、蒸れて気持ち悪かったのよねぇ。思いっきり吸って乾かしてくれる?ほら、ごー」

躊躇する暇なんか無かった。

これがラストだと、カウントに合わせて気合で俺は息を吸い込んだ。


すぉぉぉおおおおおおおおっ


「んぐぁ"あ"っっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!」

ズドンと湿気と臭気のミサイルが一気に身体の奥深くまで撃ち込まれ、爆発して頭から足先までその激臭が流れ込む。

「うぇええっっっっっっ!!」

あまりの臭さに身体からは冷や汗が流れて勝手に震え、嗚咽が止まらなくなってしまう。

足から勢いよく顔を離し、再び床に蹲りながらぜぇはぁと荒い息を繰り返すが、その度に鼻にこびりついた姫宮の足の激臭が体内に入ってきて猛烈な吐き気がした。

今までの足の匂いが濃縮されて足指の股で熟成し、何倍にも濃くなった足臭。


あぁあああっっ!!くっせぇええええええええええええっっ!!


既に足裏から鼻を離していると言うのに、その臭さは体内に残って俺を襲い続ける。

苦しさに床をドンと叩くが、それでも雌の納豆臭は鼻を離れてくれなかった。

「どう?私からのご褒美は。勿論興奮したのよね?」

俺が臭さに悶える様子に笑いを堪えるように、椅子に座った姫宮が声をかけてくる。

俺は自分の服で鼻を何度も拭いた後、なんとかまともになってきた空気を必死に吸い込んで身体を落ち着けた。


やっと終わった…


臭さが少しだけ落ち着き、なんとか顔を上へと上げる。

すると椅子に背中を預けながら俺を見下ろす姫宮が、勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。

「はぁっ、はぁ、はぁっ」

涙で視界が滲み、鼻はまだ姫宮の足の匂いを残してはいるが、俺はなんとか気力を振り絞って声を上げる。

「はぁっ、はぁっ、はいっ…はぁっ、興奮っ、しましたっ…」

「あはははっ!そっかそっか!本当に柏木君は変態なのね。こんなに臭い足の匂いに興奮するなんて、あなたの会社の女子社員に聞かせてあげたいくらいよ」

姫宮は俺の目の前でその足を揺らしながら、上機嫌に笑って言う。

「仕方ないわね。そんなに興奮させちゃったなら、ちゃんと私が責任を取ってあげないとね。ほら、出しなさいよ」

そう言って、姫宮はその足を俺の股間の方へとゆっくりと滑らせてきた。

「えっ」

スラックス越しに伝わる姫宮の足の熱と、足指が動く不快な感触。

それで姫宮が何を求めてるのかを察してしまい、血の気が一気に引いていく。

「あらあらどうしたの?私が責任取って足コキしてあげるって言ってるのよ。さっさと出しなさい」

姫宮の言葉に、思考が一瞬真っ白になった。

足の匂いを嗅がされるだけでも地獄だったのに、今度は何を言っているんだこいつは。


「そ、それはっ、流石に…姫宮社長、ここでは…」

「安心しなさい。ここは私が呼ばない限りは人は来ないことになってるの。だから安心して痴態を晒すと良いわ」

「で、ですが」

「あなたさ、私が折角あなたの性癖に付き合ってあげるって言ってるのに、それを無碍にするの?」

「そ、そういう訳では…!!」

「ならさっさと出しなさいって言ってるのよ。それとも何?今までのは全部嘘だって言うの?なら話は早いわ。あなたの会社の連中を今すぐ呼んで、全て無かったことにすれば良いだけだから」

姫宮はそう冷たく言い放つと、不快そうに鼻を鳴らした。

「わ、わかりました!!」

そう言われてしまうと、俺にはもう拒否権は無かった。


くそがっっっ!!!!なんで俺がっ!!!


追い詰められた俺は、震える手でベルトをゆっくりと外してスラックスのジッパーを下ろすと、戸惑いながらも下着の中から自分のチンポを外に晒す。

当然勃起などはしていないが、羞恥心と怒りで顔が燃えるように熱かった。

「あはははっ!女に足コキされたくておちんちん出しちゃうなんて、本当にあなたはド変態なのね。女の中に突っ込むより、女の足で踏まれるのが好きなんてねぇ」

姫宮は俺のチンポを見ると、爆笑しながら俺を嘲笑した。

怒りで身体が震えるが、それでも俺は何も言い返すことができない。

「ちょっと、全然勃ってないじゃない。折角私がしてあげるって言うんだから、もう少し喜びなさいよ。緊張してるの?あはははっ!!」

当然俺の性癖は至ってノーマルであり、足で…しかもあんなに臭い足でされるなんて興奮できるはずがない。

「まぁいいわ。ほら、ご褒美なんだからしっかり楽しみなさいね」

姫宮はそう言うと、さっきまで俺に嗅がせていた汗でじっとりと蒸れた黒ストッキングの足裏を、俺の晒されたチンポへとゆっくりと押し付けてきた。

「うっっっ」

グニリと足裏で無理やり起こされるように踏まれ、不快な感触がチンポに走る。

チンポ全体を包むように足裏で覆うと、その絶妙な力加減で上下にゆっくりと擦り始めた。


気持ち悪ぃっ!!


姫宮は俺を傷つけるつもりはないのか、痛みがある訳ではない。

むしろ、質の良いストッキング自体の感触自体は悪くはない。

ただこれが姫宮の履いているストッキングであり、蒸れた足汗のヌルりとした独特の滑らかな感触と、粘りつくような湿り気、そしてストッキング越しに感じる『足』だと分かる感触がどうしようもなく気色悪かった。

「んんっ…うっ…」

俺は歯を食いしばり、チンポを足で弄られる不快感に必死に耐える。

しかし姫宮が足を動かすたびにふわりと立ち上ってくる足の酸味と発酵臭の混ざる臭さが、さらに不快感を押し上げてきた。

「あら、どうしたの?全然嬉しそうじゃないわね。ほら、ここはどう?」

姫宮は意地悪く笑いながら、足指を器用に使って萎えたままの俺のチンポの先端を挟み込むように弄り始める。

湿ったストッキング越しに伝わる、温かい女の足指の感触。

そんなものでいくら敏感な場所を弄られようと、不快感が買って勃起なんてする訳がなかった。


勃たせなきゃ。ここで勃起しないとこの女は満足しない…


内心焦りがこみ上げるが、それでも俺のチンポはそんな女の臭い足でなんて反応する訳がなかった。

必死に過去に抱いた女のことや、エロい妄想を頭の中に呼び起こそうとするが、目の前にあるの汗でどす黒く変色したストッキングの足と、鼻を襲う足の不快な匂いがそれを邪魔してくる。

「もしかして恥ずかしがってるの?既にこんなに醜態を晒してるんだから、今更じゃない」

姫宮は俺の耳に顔を近づけて楽しそうに囁く。

足の動きは次第に速くなり、湿ったストッキングの摩擦音がズリズリと上がる度にチンポに感触だけは悪くない刺激が与えられた。

「どうしたの柏木君。やっぱり『嬉しい』っていうのは嘘だったの?私がせっかくここまでしてあげてるって言うのに、いつまでもあなたのがそんなに萎えたままじゃ、なんだか侮辱された気分ね。まさかあなた、私を辱めるためにそんなことを言ったの?」

姫宮の言葉に冷や汗が出る。

このまま萎えたままでいたら、俺が嘘をついたことになって姫宮を侮辱したことになる。

むちゃくちゃな理論だが姫宮はそう言っているのだ。


くっそ!!!やるしかない。見なければいい。これはただの刺激。幸い感触自体は悪くない。


俺は固く目を閉じ、これが姫宮の蒸れた足であるという情報を無理やり閉じる。


考えろ!!これは女の手だ。少し湿っている布の感触は手袋だと思えば良い。


意識を自分のチンポへの刺激だけに集中させ、それを女の手が擦っていると思い込んだ。

姫宮の足は思っていたよりもずっと器用で、土踏まずの窪みで全体を包み込んでストッキングの生地越しにズリズリと擦り上げてくる。

それを必死に女の手が丁寧に擦ってくれている刺激に置き換え、チンポに力を入れて気持ち良い場所に当たるように腰を動かした。

「ふぅん」

すると俺のチンポは僅かにだがピクリと反応し、少しだけ硬さを含め始める。

この機会を逃すまいと、姫宮の汗で湿ったストッキングの生地がチンポに吸い付いて絶妙な摩擦を、自分が快感を得やすい場所に調節した。

「ふぅっ…」

思ったよりも姫宮の足裏が良い場所を擦り、反応し始めたチンポで明確な快感を得て、チンポがピクリと動いて更に硬さを増していく。

姫宮は俺が反応し始めたのが足裏で伝わったのか、更に硬くしようと足指達を器用に使って、俺のチンポの竿部分を握って挟み込み、上下に小刻みに揺らし始めた。

「んんっ…」

それが姫宮のあの足であることを意識的に考えないようにし、チンポに与えられる繊細な摩擦にだけ集中する。

すると確かに得られるのはチンポへの快感で、あんなに無理だと思っていたのに刺激による生理現象である勃起に抗えなくなってきた。

「ふふっ、良いわよ。その調子」

足に反応し始めた俺を姫宮は楽しむように笑うと、更に俺のチンポを勃起させるために姫宮の足の動きが激しくなる。

足指で挟んでズリズリと擦り上げたかと思うと、今度はズッポリと足裏でチンポ全体を包むように覆って細やかな振動を与えてきた。

「ふぅっ…んっ…」

姫宮の足の熱と湿り気が絶妙に混ざり合い、チンポへの快感に吐息が大きくなる。

あんなに萎えきっていたチンポは、今や姫宮の足裏を押し返すようにゆっくりと硬さと熱を帯びて膨らんでいた。

「ふふっ、あなたは本当にこんな足に興奮するのね。なんだか無様を通り越して哀れになってくるわ」

姫宮が俺のチンポを踏みながら見下ろし、ニヤニヤと笑っているのが目を閉じながらでも嫌でも想像できた。

そして姫宮は硬くなった俺のチンポを面白がるように、その蒸れて湿った足裏でさらにグリグリズリズリと擦るように踏みつけてくる。

「こんな女の蒸れて臭い足なんかに擦られて勃たせて、本当にあなたは可哀そうな男ね。優しい私が慈悲を与えてあげるから感謝しなさいよ?ねぇ、慈悲を与えるって言ってるのに、目を閉じてるのは礼がなってないんじゃない?」

姫宮の蔑むような嘲笑が聞こえ、俺は仕方なく目を開ける。

すると意地悪く笑う姫宮の整った顔と、汗でじっとりと蒸れた黒いストッキングが生き物のようにチンポで蠢いているのが見えた。

それが見えた瞬間気色悪さに吐き気がしたが、それでも既に勃起していたチンポは与えられる刺激のせいで萎えたりはしない。

そんな俺の反応を完全に楽しむように、更に俺のチンポを刺激するために足裏全体で俺のチンポを包み込むように擦り上げたかと思えば、次は足指でカリ首を挟んで刺激するように小刻みに震わせた。

「んぁっ…くっ…んんっ…」

湿ったストッキング越しに伝わる足裏と足指の弾力が、俺の敏感な場所を容赦なく震わせ擦る。

靴の中で一日中蒸らされ、汗を吸い込みきってズチュッと水音が立つのは不快で仕方ないが、それでもその感触は快感だった。

脳内は不快感と姫宮への怒りで溢れているのに、俺のチンポはその一定のリズムでもたらされる足での刺激に快感を得て喜ぶように震えている。

「ふふっ、気持ち良い?あなたはこの足で踏みつけにされるのが嬉しいだもんね」

そんな訳あるかと内心叫ぶが、一度勃起したチンポは姫宮の言葉を肯定するようにぐんぐんとその質量を増し、足が揺れるたびにその湿った生地が吸い付くように先端を掠め、なんとも言えない快感がチンポを襲った。

「ほら、私、優しいから。好きなだけ楽しんで良いのよ」

姫宮はさらに加虐的な笑みを浮かべると、今度は腹に押し付けるように俺のチンポを足裏全体でずっぽりと覆い、ズリズリと大きく上下に何度も擦り上げ、本格的な足コキでチンポを責める。

「くっ…ふぅっ…んっ…」

ストッキングから酸っぱい女の足臭が姫宮の足の動きに合わせてムワっと立ち上り、俺の鼻腔へと嫌でも流れ込んできた。

その臭さに顔は歪むが、それでも姫宮のその足コキは勃起したチンポには快感で、萎えずに姫宮の黒い足に食われるように擦られ続ける。

「んんっ…くっ…」

羞恥と屈辱で死にそうになりながらもその足による快感に追い詰められていき、俺のチンポは黒い足裏に挟まれ擦られながら喜ぶように震えていた。

「ふふっ、そんなに足が好きならもっと喜ばせてあげる」

姫宮の足で俺のチンポを執拗に弄りながら、もう片方の足からもパンプスを脱ぎ捨てた。

ズポッと密閉されていたパンプスの中から足が引き抜かれ、不快な湿った音が響いた直後、俺の鼻先へとそのパンプス脱ぎたての足が突き出される。

「っっっ!!」

驚くのも束の間、姫宮はあろうことかその蒸れきったストッキングの足指を俺の鼻へと近づけると、一番臭いが凝縮されているであろう指の股を押し付けるように俺の鼻をギュッと挟み込んできた。

「嗅ぎなさい。私に恥をかかせないでね」

「っっっっっ!!!くっっっっ!!」

その脅すような言葉に拒絶したい気持ちを必死に抑え、俺は覚悟を決めると、鼻に押し付けられた蒸れに蒸れた足指の股に溜まった空気を大きく吸い込んだ。

「んがっっっっっっっっっ!!!」

それは凄まじい衝撃だった。

刺すような酸っぱい刺激が鼻の粘膜に突き刺さり、どろりとした納豆臭が肺の奥深くまで浸食してくる。


くっせぇええええええっっっっ!!!


漂ってくるだけの生易しいものではなく、直接足を押し付けられて嗅がされる激臭に、思わず目がチカチカと点滅した。

そのあまりの臭さに、勃起していたチンポが一気に萎えそうになってしまい、鼻を挟んで擦り付けるようにグニグニ動く足をすぐにでも振り払いたくて仕方なくなる。

しかしここでそうしてしまい、萎えてしまったら最後また最初からになってしまうか、姫宮は見切りをつけて俺を嘘つきだと断定してしまうだろう。

せっかく死ぬ気でここまで来たのに、そんなこと絶対に嫌だった。

俺は目から流れる涙に気づかないふりをし、鼻を支配する地獄のような臭気と、チンポを弄るもう片方の足による快感を無理やり脳内で結びつけた。


『これは快感を強めるための匂い。嗅げば嗅ぐ程強くなる』


そんなありもしない効果を、自分を洗脳するように必死に頭に言い聞かせる。

「あははっ!どうしたの?嬉しくて泣いてんのかしら。ほら、好きなだけ嗅ぎなさい」

姫宮は俺の鼻を足指でグリグリと弄びながら、股間を擦る足の動きをさらに加速させた。

「うぎっっ、くっっっ!!」

鼻を突く猛烈な足の臭いに合わせ、チンポからは足による快感が与えられる。

それが俺にとって最高に興奮するものだと言い聞かせ、快感を強めるためにチンポに力を入れて摩擦の刺激を強めた。

「鼻を離しちゃダメよ?私が良いって言うまで、何度も深く吸い込み続けるの」

そんな姫宮の冷酷な命令と共に、鼻を挟んでいる足指がグイと広げられ、さらに濃縮された湿った部分が俺の鼻の穴に押し付けられる。

そんな姫宮に従うしかなく、意を決して二度目の空気を吸い込む。

「んぎぃぃいっっっっっっ!!!!」

鼻腔を突き抜けたのは、嫌と言う程に雌を感じる臭くて堪らない足の匂い。

発酵したチーズのような酸味と、粘り気を感じる足独特の匂いに、パンプスの重い匂いが混ぜ合わさった刺激臭だった。

臭さに吐き気がするが、それが嬉しいんだと思い込んでチンポを擦る足の動きに集中する。

すると自分への洗脳が効果があったのか、不思議とチンポは萎えずに快感が少し強くなったように感じた。

「んんんっ…はぁっ…」

「ふふっ、良いわよ。そんなに私の足の匂いが気に入った?ほら、休まず嗅ぎなさい」

そう言われて再び鼻から空気を吸い込む。

「んがぁっっっっっっっ!!」

もう吸ってるものが空気なのが臭気なのかわからない。

ツンとした酸っぱさを帯びた、仕事をしている女特有の饐えた匂い。

それが姫宮の足の温度によって何倍にも濃厚になり、俺の脳を直接蹂躙するように広がった。

鼻が臭さによる地獄を味わっている間も、もう片方の足は俺のチンポを容赦なく責め立てていく。

汗を吸い込みきってヌチャヌチャと重く湿った音を立て、勃起したままのチンポを擦り上げるストッキングの足裏。

「ふぅっっっ、んんっ、あっ…」

姫宮の足裏の土踏まずが俺のチンポをぴったりと包み込み、流れるように上下する。

激臭に鼻を襲われながらもそれは快感で、チンポは姫宮の足の動きに合わせてビクビクと脈打ち、根元に徐々に熱を蓄えていった。

「あははっ!!私の足を嗅ぎながら足コキされて感じるなんて、あなたみたいな変態は流石に会ったことがないわ」

姫宮はそう上機嫌に笑うと、鼻を挟んでいる足をさらに深く押し込み、グリグリと擦るように動かしてその匂いを塗りつけてくる。

もはや拒絶する気力はなく、俺はそのまま鼻から再び空気を吸い込んだ。

「ぐぁっっっっっっっっ!!」

何度嗅いでも弱まらない足の匂いが再び鼻に流れ込み、全身に勢いよく広がっていく。

その強烈な足臭を肺いっぱいに吸い込みながら、チンポは湿った足裏でズリズリと擦られる。

すると不思議なことに、嗅いだ瞬間そのチンポへの足コキの快感が僅かに上がったのだ。

それは人間の生存本能による適応なのか、自分に言い聞かせた洗脳からなのかは分からない。

それでも確かに身体は強い快感を得ていた。

「良いわよ。そのまま嗅ぎながらイってみなさいよ」

姫宮の足はカリ首を足指の股でギュッと挟み込むと、足裏全体を竿に押し付けたままブルブルと震え始める。

「んんんんんんんんんっっっっ!!」

足コキというより電気あんまに近いその刺激は、敏感になっていたチンポも追い風となって更に快感を与えてくれた。

そしてその電気あんまによる快感に流されるように、俺は鼻を挟んだ足指の股の匂いを思い切り吸い込む。

「うぐぁあっっっっっっっっっっ!!」

嗅げば嗅ぐ程その臭さは体内に溜まり、その雌臭で全身を犯していく。

鼻の奥からねっとりとした足の味が広がり、姫宮の足の臭さが俺の体を満たしていく感覚。

その感覚に陥った瞬間、俺のチンポは強い快感にビクビクと大きく震えた。

嗅げば嗅ぐ程身体は感度を増し、チンポを震わせる電気あんまの快感が強くなっていく。

「あらあら、本気で喜んでるんじゃない?そんなに私の足コキが良いの?ほらっ」

姫宮は俺の反応を楽しみながら、チンポに押し付けた足指をクニクニと動かして刺激した。

汗を吸い込み、姫宮の体温で熱を持ったストッキングは俺のチンポを根元から先端までを擦り、カリ首をほじるように撫でる。

「あぁぁあっっっっ」

それは確かに強い快感を俺へともたらし、チンポの根元から液がこみ上げてくるのを感じた。

「女の子にモテそうな綺麗な顔してるくせに、こんなくっさぁい足に鼻突っ込んで嗅いで、おちんちんまで足でコかれて、本気で悦んでるんでしょ?ほんと変態の才能あるわよ?」

「ぐっっっ!!そんなことっっんぁあっっっ!!」

必死に否定しようとしたが、姫宮の足指が大きく亀頭を擦り上げた快感に喘ぎが漏れてしまう。

そしてそのまま姫宮の足指の匂いを吸い込み、湿気と共にその蒸れて臭くて堪らない足の匂いを嗅ぐと、嫌悪感と同時に猛烈な快感を得てしまっていた。

「ほらっ、くさい足に興奮するんでしょ?その足でコかれてよがってるんでしょ?そのままイってみなさいよほらっっ!!」

姫宮の冷酷な声で俺を追い詰めながら、鼻を挟んでいる足指がグニグニ動いて俺の鼻腔をこじ開けるようにさらに深く食い込み、その濃厚な足の匂いを流し込んでくる。

「んぎぃぃいいっっっっっっ!!」

一日中パンプスで蒸らされ、姫宮の足汗でドロドロに発酵した足の激臭。

刺すような酸味と、雌の納豆臭が鼻から流れこんで脳を引っ掻き回す。

あまりの臭さに涙が溢れてくるのに、俺の体はそれを喜ぶように感度を増し、チンポをズリズリと震わせる姫宮の電気あんまの快感を増加させた。

そんなの嘘だと思いながらも、チンポへの快感で呼吸は乱れ、その足の匂いを何度も何度も嗅いでしまう。

「んがぁぁぁぁぁあっっ!!」

鼻に流れ込むのは相変わらず臭すぎる姫宮の蒸れた足の匂い。

それは嫌悪するもので決して喜ぶものではないのに、それでもチンポはその匂いで硬さを強めて快感を増加させた。

姫宮は足指を器用に使って俺のチンポのカリ首を挟んでズリズリとほじるように擦り、そのままチンポ全体は足裏を押し付けたまま震わせる。

「あぁぁぁっ、あぁぁぁぁっ!!」

濡れたストッキング生地越しに、姫宮の足指の弾力が汗でヌルつき絶妙な感触でチンポへ強い快感を与えた。

呼吸を繰り返して鼻から足臭が流れ込む程、そのチンポへの足責めの快感は確実に増加していた。

「あははっ!そんなに私の足が良いのかしら。存分に味わいなさいよ」

俺のチンポ全体を完全に覆いながら強烈なバイブレーションを与えながら、姫宮は嗅がせていた足からストッキングを破って素足の足指で再び俺の鼻を覆った。

「!?!?!?!?」

「特別に素足も嗅がせてあげる。嗅ぎなさい」

姫宮の蔑むような嘲笑と共に、鼻でグニりと足指が動く。

その間も続けられるチンポへの電気あんまによる快感で、そのまま俺は鼻から息を思い切り吸い込んだ。

「んがぁぁぁぁぁぁあああああああっっっ!!!」

鼻を突く今までで一番の激臭。

極限まで蒸された足の純粋な酸味に雌の納豆臭が混ざり、発酵して濃度を何倍にも増した臭くて堪らない足の匂い。

そのあまりの臭さに涙と唾液がだらりとこぼれ落ち、頭が真っ白になる。

そんな中、姫宮がトドメと言わんばかりに足裏で一気に俺のチンポを擦り震わせた。

「んぁぁぁああああああああっっっ!!!」

臭くて臭くて死にそうなのに、その激臭を嗅がされながらされる電気あんまはあまりに快感が強く、勢い良くチンポを精液が駆け上ってくる。

「イきなさいよ変態」

そして姫宮の足指が鼻に擦り付けられ、再びその激臭に満たされた瞬間。

「あぁぁぁああああああっっっ!!!」

その激臭に満たされたながら足で擦られたチンポから、強い快感と共に精液が吐き出された。

「んんんんんんっ!!んんんんんんっっ!!」

射精の間も鼻からは姫宮の臭い足の匂いが流れ飲み、それによって全身が快感に包まれてビュルビュルと精液が吐き出されて姫宮のストッキングを白く汚していた。

「あははっ!まさかほんとにこんな臭い足で弄られてイっちゃうなんて!柏木君、あなたほんとにドMの素質あるんじゃない?気持ち悪い男ねぇ」

姫宮の嘲笑が、射精後の快感の余韻と虚無感の中で突き刺さる。

いくら無理やりとは言え、姫宮の言う通りその臭い足で射精をしたのは事実なのだから。

そんな虚無の中、姫宮はあろうことかスマホを取り出してカメラを俺の方へと向けた。


カシャッ


「!?な、何を!!やめてください!!」

俺の静止も聞かず、姫宮は自身の精液に濡れた足を俺を一緒に写るように、何枚も写真を撮り続けた。

「やめろって言ってんだろ!!それを消せ!!」

思わず頭に血が上り、俺は今の状況も忘れて姫宮に飛び掛かろうとする。

奪い取って今すぐそのデータを消去しなければ、こいつに俺の人生を握られることになってしまう。

だが姫宮は避けることすらせず、冷静に笑みを浮かべたままスマホを高く掲げた。

「良いわよ。飛び掛かってきなさいよ。私が今ここで一言叫べば、外にいるあなたの上司たちが血相を変えて飛び込んでくるわよ」

「っっ!!」

その言葉で、俺の動きが姫宮に触れる寸でで止まった。

「この状況を見たらあなたの上司はどう思うでしょうね?性器を晒したあなたと、あなたの精液で濡れた私の足。私はあなたに必死に頼まれて、仕方なく足でしてあげたって説明するわね。真実はどうであれ、私のこんな臭い足の匂いを嗅いでコかれてイった事実は本当だからね。そうなったら契約どころか、あなたの人生が終わるわよ」

「!!!!!!!」

姫宮の言葉に自分の不利を嫌と言う程思い知らされる。

姫宮の言う通り、ここで騒ぎになれば全てを失うのは俺の方だった。

「ふっ」

戦意を喪失して崩れ落ちる俺を見下ろし、姫宮は満足げに鼻を鳴らす。

そして自分の足裏についた俺の液を、見せつけるように俺のシャツの胸元で拭い取った。

「まぁ、安心しなさい。会社のためにそこまでできるあなたのことは、私は意外と気に入ったの」

姫宮はスマホをポケットにしまい、組んでいた足を下ろして立ち上がりながら言う。

「契約の度にあなたが私のところに来るなら、あなたの会社と契約を更新してあげる。そうあなたの上司に伝えときなさい」

そしてそのまま上等なパンプスを履くと、そのまま個室の奥へと向かって歩いていった。

「更新の度に、変態なあなたのために余興を用意してあげるから楽しみにしときなさい」

一度振り返ってそう言って笑うと、そのまま奥へと消えていく。

「っっ……ありが、とうっ、ござい、ます」

情けなくも、俺はただそう言って頭を下げることしかできなかった。



END

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