離れた空間を繋ぐリングを埋め込まれた少女のお話 (Pixiv Fanbox)
Published:
2020-12-06 12:25:32
Imported:
2026-06
Content
「おはよう。気分はどう?」
「……え、あれ?」
ここ……どこだろう。私の部屋じゃない。あれ? 夕べってどこで眠ったんだっけ?
「あー、まだ麻酔が効いてるから動けないと思うけど話だけ聞いてね。」
「麻酔?」
ひょっとして事故にあった、とか? じゃあこの人は? 白衣を着てるってことはお医者さん?
「順を追って説明するけれど、まずはこれを見て。」
「はい。」
見せられたのは直径5cmくらいのリングが2つ。
「信じられないかも知れないけどよく聞いてね。このリング、空間を隔ててそれぞれが繋がってるの。」
「は?」
繋がってる? どういうこと?
「分かりやすく言うとね。」
そう言って片方のリングを私の胸の上に置かれる。そこで自分がガウンの様なものを着せられていることに気が付いた。
リングが置かれたのはガウンに覆われていない肌の上だ。
「この状態でこちらのリングに指を入れると、こうなるの。」
「……うそ。」
白衣の女性が手元のリングへと指を入れると同時に、私の胸元から指が生えてきていた。
「分かった? こっちのリングに入れたものはそのままそっちのリングに出るってこと。当然こんなことも出来るのよ。」
女性が指を抜くと胸元から生えていた指も消える。続けてリングを裏返してそちら側に指を……
「ひゃうっ!?」
胸元をくすぐられるような感覚に思わず変な声が出た。
「分かった? 反対側からは貴女の肌に触れるってこと。ほら見て。」
向けられたリングは内側が肌色に染まっていた。あれが私の胸元の肌、ってことなのか。
「はい。ここまでが前提ね。」
そうだ。こんなリングがあるからと言って私がここで寝ている理由には?がらない。
「これと同じリングが2つ、貴女の身体の中に埋め込まれているから。」
「え……どういう、ことですか?」
身体の中? 何? 何かの治療ってこと?
「対になるリングはまた別の場所でとある装置に設置されていて、それを今から起動するからね。」
スマホを取り出し何かを操作してる?
「んんっ!?」
何? 急にお腹が張って……やだ、おならが出そう。
「我慢しないでいいから。変な臭いもしないし。」
なんでわかったの? おならをしたくなってるって。
「こ、これってまさか! 貴女のせいなんですか!?」
「勿論。言ったでしょ? 貴女の身体に空間を繋ぐリングを埋め込んだって。片方はお尻の中。そこから空気を送り込んでるの。あんまり我慢するとお腹が破れちゃうかもね。」
何気なく言われて背筋が凍る。こんなことを言われている間にもどんどんとお腹の中は圧力が高まって我慢をしようにももう限界だった。
―――ぷぴぃぃぃぃぃぃぃ―――
間の抜けた音が響き渡る。既に限界まで溜まったおならは音を抑えることすら出来なかった。
「うぅ。」
長く響いたおならがようやく止まった。それなのに、空気を送り込まれ続けているせいで次の瞬間にはまたおならがしたくなっている。
―――ぷぴぃぃぃぃぃぃぃ―――
「装置を止めない限り、貴女はずっとおならをし続けることになるからね。」
「そんな……」
信じられないけれど、どれだけ出してもおならが止まらないってことは真実なんだろう。だったら溜めてから一気に出してこんな音をさせるよりも少しずつ出して音を抑える方がまだマシだ。
―――ぷぴッ―――スゥゥゥゥ―――
音は収まったものの、お尻からは空気が流れ出し続けている。お尻の穴が開きっぱなしになってしまっていて凄く気持ちが悪い。
それにこのままじゃ、おなら以外のものまで出てしまうんじゃ。
「ふふ。その表情、ウンチを漏らしちゃわないか心配なのよね。大丈夫、、お尻の中のリングだけれどね。さっきに見せたのと違って腸の最大径に合わせて作ったもので、腸を塞ぐようにして埋め込んであるの。だからこれからウンチはリングを通して装置の方に送られるわ。これから先、おトイレに行く必要もなくなるってことね。」
腸を、塞ぐ?
「なんでそんなことを、って思ってる? ちょっと考えれば分かるでしょ。送り込んだ空気がウンチと一緒になっちゃったら辺り中にウンチの臭いが広がっちゃうじゃない。リングを埋め込む時に腸内洗浄もしてるからお尻から出される空気は変な臭いの付いていない奇麗な空気になってるってこと。」
この人、私に一体何をさせたいんだろう。おならをさせて恥ずかしい思いをさせようとしてるのかと思ったけど、音は抑えられるし臭いもしないならバレにくくなるはずだ。
「もう一つのリングの方も装置を起動させるわね。ひょっとしたら予想はついてるかも知れないけれど。ハイ、どうぞ。」
「ひっ。」
おならのことで手いっぱいでもう一つのリングのことなんてまるで考えても居なかった。唐突に襲ってきた感覚はおしっこが漏れ出すものだ。
でも……おならの時と違って私はおしっこを出そうとなんてしていない。それなのに尿道の奥からゆっくりとおしっこが流れ出して……え? ゆっくり? なんで?
本当に少しずつ、尿道を押し広げながら液体が流れ出してきている。
「何が起きたか、ちゃんと理解できていそうね。そう。もう一つのリングは尿道の奥の埋め込んであるの。と言っても膀胱の外だから貴女が我慢するしない関わらず漏らすことになるのだけれどね。」
「んくっ……
奥から流れ出してきた液体がようやく尿道の出口へと到達した。それに合わせて周囲に甘い匂いが広がる。
「ふふっ。いい匂いでしょう? 送り込んでいるのは粘度の高い香料だから、漏らすと同時にこうして周囲に甘い香りが広がるのよ。」
「そんな……」
音を誤魔化せたおならと違って匂いが広がるのは防ぎようが無い。
「こっちのリングも尿道を塞いで埋め込んであるからおしっこは漏れることはないわ。ウンチと同じく装置の方に送られるのだけれど、一つだけ注意をして欲しいことがあるの。」
「注意?」
これ以上、一体何をさせるつもりなんだろう。
「リングには位置の確認機能が組み込まれていてね。おしっこを送り込む先はトイレの中では開かないように設定してあるの。」
……どういうこと?
「分からない? おしっこは貴女の意思で出さなくちゃならないけれど、トイレの中では出来ないってこと。これから先、貴女はトイレ以外の場所でおしっこをしなくちゃならないの。まあおしっこ自体は装置に送られるからその辺を汚す心配はないのだけれどね。」
いくら汚さないからって……トイレ以外でおしっこを出すの? そんなのって……
「言い忘れていたけれど、おしっこが香料であるのと同じでおならもちゃんと意味があるのよ。気付いていないかも知れないけれど、送り込まれた空気には霧状にした水が含まれているの。つまり貴女はおならで湿度を上げる加湿器になったってことね。」
「加湿、器?」
そんな馬鹿な話があってたまるものか。
「そう、加湿器。これからの季節、乾燥が怖いものね。夏場は不快指数が上がって嫌われちゃうかもしれないけれどまた冬になれば人は戻ってきてくれるわ。」
「ふざけないで。」
嫌われるもなにも、こんな身体で人前になんて出られるわけがない。
「そうそう。引き篭もりは認めないからね。引き篭もったりしたら、こんな目に合うから。」
「こんな? んんっ!?」
お腹が、熱い?
「ふふ。霧の中に下剤効果のある薬品を混ぜたのよ。薬品が触れた腸は便意を送り込むけれど、ウンチは無いのだから決して解消はされないわ。それでも引き篭もるならお腹の奥へも薬品入りの液体を逆流させるから。」
そんな。酷い。
「妊婦みたいにお腹を膨らませながら決して解消されない便意に耐え続けるのと、湿ったおならと漏れ出す香料でショーツを濡らしながら日常生活を送るの。どちらがいいかは貴女が自分で選んでね。」
そんなの、どっちも選びたくなんてない。
「リングは外科手術をしなくちゃ取り出せないけれど、そんなことしないわよね。もしもしようとしたら、私も何を送り込んでしまうか分からないわ。」。
完全に脅しじゃない。
「さ、それじゃ説明はお終い。元居た場所に送ってあげるわ。その前に意識だけは落とさせてもらうけれど。」
「んっ!?」
顔に何かスプレーをかけられる。これって何の……んん、あれ? 頭がぼうっとして……意識が……
待って。こんな身体のままなんて……止めて。こんなリング、要らない……