Home Creators Posts Import Register Favorites Logout

Content

そうですね…。確かに、自身の立場や人間からの知名度の低さ故に、一般の魔族と比べても涙が出るレベルで出会いが無い高位の上位種族さんがアプリの存在を知って、我先にとインストールしているそうですね…。

上位種族の中でも特に上澄みの名家の生まれであったり、魔界の深海や深淵、次元の狭間などで過ごしていたり(人間との出会いが欲しくてたまらないが、どうやって仲良くなればよいのか分からなくて、何も行動できず数百〜数千年経ってる方々)は揃いも揃ってかなりの恋愛弱者ばかりです。

そのため自分に少しでも気を持ってくれた相手に対する執着心や独占欲は異常レベルで、簡単に犯罪レベルの事柄に手を出すものの、あまりの力に魔界警察も簡単に手を出すことができず、被害に遭う人間が後を絶ちません。

ですが、その収入欄や肩書き、カモ丸出しのプロフィール欄の魅力値の高さに、彼女達をママ活の餌食にしてやろうと考えるおバカな人間さんが後を絶たないのだとか……。

そんな上位存在からも一目置かれている高位の上位存在とアプリで繋がった人間さんの末路をお教えしましょう。

1. 元大天使のお姉さん

【アプリのプロフィール】

​名前: ルシ

​年齢: ヒミツ

​職業: 世界経営

​年収: 人間界の大国の国家予算くらい

​趣味: 人間観察、歌唱

​ひとこと: 「私の全てを受け入れてくれる、懐の深い人間さんを募集中です。世界、あげます」

↑この、どこからどう見ても釣りか頭の弱い中二病にしか見えないアカウントに、「お茶だけで3万どうすかw」と軽い気持ちでDMを送ってしまった人間くん。

すると速攻喪女丸出しの文面の挨拶が返ってきて、トントン拍子でデートの約束を取り付けます。

当日、待ち合わせ場所に現れたのは、直視できないほどのオーラを放つ、優しい雰囲気の金髪美女(背中に6枚の漆黒の翼付き)。

彼女に連れられてやってきたのは、とあるビルの最上階にある高級なレストラン。そこを貸し切っての二人きりのディナーです。

「ごめんなさいね。私、こういうの久しぶりで…」と照れる姿はとても可愛らしく、彼女から溢れ出る柔らかいオーラに、人間くんは金銭を巻き上げるという当初の目的を忘れ、簡単にルシさんの虜になってしまいます。

二回目のデートは、魔界の富裕層向けデパート(強固な結界があるため、一般の人間や魔族は入ることすらできない)でのウィンドウショッピングです。

「好きなもの、欲しいもの、気になるものがあったら何でも言ってくださいね〜♪」と満面の笑みを浮かべるルシさんと手を繋ぎながら歩いていると、人間くんはショーウィンドウに飾られた高価な時計に目を奪われます。

以前の人間くんだったら、欲望のまま欲しいとねだっていたところでしたが、ルシさんの聖なるオーラに絆されて素直になることができません。そうして、「これ、人間くんに似合うと思う♡」と人間くんが数年かけても稼げないレベルの値段の指輪やネックレスを貢がれてデートは終了。次の日、目を覚ますと机の上に人間くんが目を奪われた高級時計のコレクションがずらりと並んでいます。

三回目のデートは、ルシさんが幽閉されていた世界の観光です。

そこは花々が咲き乱れ、木々が生い茂り、多種多様な果実が実る、美しい自然の楽園です。

小鳥がさえずり、可愛らしい小動物が野山を駆け回るその姿に人間くんは感動。ルシさんが皮を剥いてくれるみずみずしい果実を堪能しながら、のんびり過ごします。

そんな中、ふとルシさんが、「ねぇ、人間くん。そろそろ、私と一緒になるつもりはない?」と手を重ねてきました。

人間くんはそういう意味だと知りつつも、流石にまだお互いのことを知らないし、立場が違いすぎると思っていたので、「一緒って…?」と誤魔化します。

それに対し、「ふふっ。そのままの意味だよ。私のお婿さんになってくれない?ってこと。絶対に後悔させない。君のこと、何があっても守り抜くし、幸せにするから。ね?いいよね?」と詰めてきます。

その勢いに若干の恐怖心を抱いた人間くんは、

「あっ…えと…すみません、ルシさんと僕じゃ住む世界が違いすぎるし…その…なんというか、僕みたいな一般人じゃ釣り合わないとおもいます」

と思いの丈をはっきり伝えます。

すると、「そんなことない。立場なんてどうでもいい。お願い。私と一緒になってよ」と手首を掴んでくるので、人間くんは「ちょっと考えさせてください!」と立ち上がってルシさんの手を振り切り、人間界行きのゲートに走って向かいます。

しかし、その瞬間、目の前でゲートが閉じてしまいました。

「あーぁ…もう、ここから出られないね。私と一緒になるしかないね。ほら、おいで?ちょっと間違えちゃったんだよね?今なら許すから。人間くんの本当の気持ち、聞きたいな?」

と言ってルシさんは手を広げながら近づいてきます。

捕まったら終わる…そう本能が警告を鳴らす人間くんは生い茂る木々の中に逃げ込みますが……

数分後……

「もう追いかけっこは終わりかな?よいしょっと…ふふっ…軽いね♡じゃあ本当の気持ち、聞かせてくれる?」

木の裏で震えながら隠れていた人間くんは呆気なくルシさんに見つかってしまいます。そうして身体を持ち上げられ、視界いっぱいにルシさんの美しい顔が広がります。

この時点でルシさんは抑制していた聖なるオーラ(天使のフェロモンみたいなもの。魔界の薬物より依存性が高く、高位の天使のものを人間が吸い込むと簡単に廃人になってしまう)を全開にしているため、ルシさんに抱き締められた人間くんは極限まで脱力し、頭の中はルシさんのことで一杯になります。

「じゃあ、私と一緒になってくれるよね?」

その問いに対して、人間くんが無意識に頷いた瞬間、ルシさんは人間くんと唇を重ね、自身の魔力を流し込みます(魔力耐性のない人間を自分の魔力に染め上げるマーキングのような行為)(マーキングの相手が異種族の中でも特に危険視されている個体であるルシさんであるため、誰かが助けてくれることは絶対に無い)

そうしてルシさんのお婿さんとなった人間くんは、ルシさんによって強制的に輪廻の輪から外されてしまい、幽閉世界のアダムになってしまうのでした……

​2. 一海の深海の邪神

​【アプリのプロフィール】

名前: ルル

年齢: そこそこ

職業: ニート

年収: 数えたことない

趣味: 睡眠、人間という種の観察

ひとこと: ぎゅ~しながら一緒にお昼寝してくれる優しい人間さんを募集中。私にできることなら何でもするよ。

​↑プロフィール写真が、よく見ると触手の塊ぽいのが見える薄暗い写真というマッチングする気があるのか分からない謎のアカウントを見て「どうせ加工アプリのバグだろw」と括り、「俺もお昼寝好きです!お小遣いくれるなら、いつでも添い寝しますよ!」と声をかけてしまう人間くん。

すると、「うれしい。あいたい」と電波な返信が返ってきて若干の地雷臭を感じますが、危なくなったら逃げればいいや…とデートの約束を取り付けます。

​そうしてデート当日、待ち合わせ場所の駅前で待っていたのは、青と黒のワンピースに身を包んだ儚げに佇む少女。

この世のものとは思えない美貌と、時折混ざる「ポポポ…」という奇妙な発音に、人間くんは若干の恐怖を感じますが、すぐに魔族ってこんなもんか…と思い直し、むしろ彼女のミステリアスな雰囲気に庇護欲と下心を刺激されてしまいます。

その後、二人で水族館を回っている際、水槽の魚達がルルさんが目の前にいる時だけは動きを止めたり、逆に模様を描くように泳いでみせたり、不思議なことが多々ありつつも、彼女の果てしない海の知識に人間くんは脱帽し、別れ間際の「また…会ってくれる…?」という言葉に、勿論!と返してしまうのです。

​二回目のデートはルルさんの希望で、二人で深海の散歩をすることに。

事前にルルさんが加護を渡す(魔法とは違うらしい)をしてくれたので、人間くんは深海でも潰れることなく、視界も昼間のようにはっきりと見えています。

迷わないように手を繋ぎながら、静かな二人きりのお散歩。

水族館と同様、深海の生物達はルルさんが目の前を通ると泳ぐことを止め、まるでお辞儀をするように頭を下げます。稀に深海の魔獣や大型魚類が宝石や指輪を咥えて持ってきてくれるたびに、「あ、これ、くれるんだって。はめてあげる。ふふっ…似合ってる」と指にはめてくれます。

ルルさんは貢物を持ってきた生物たち一匹一匹に、「ありがとね。今度、キミをあげてあげる。私の家、来てね。それじゃあね」と頭を撫でて上げています。

その後も、途中にあった沈没船の中を探索したり、その甲板でルルさんの手作りのお弁当を食べたり、その日は思う存分、深海の散歩を楽しみました。

そして三回目のデートは、ルルさんが自分の家に招待してくれました。

そうして大型の水棲魔獣の背に乗り乗ってやってきたのは、最深の深海に佇む巨大な城。

その最上階から見渡せる深海の美しい景色に感銘していると、「えへへっ、すごい?すごい?」と珍しくテンションの高いルルさんが聞いてきます。

その後、ルルさんの眷属(真っ黒なナニか)が持ってきてくれる深海の珍味をつまみながら、自分の膝の上に乗っているルルさんと楽しくお喋りしていると、ふと、ルルさんが「ねぇ……もう、陸(うえ)には、帰らなくていいよね?」と、とろんとした瞳で見つめてきます。

​その言葉に、「いやぁ明日も大学あるし、流石に帰らないと…」と苦笑いで返した人間くん。

すると、ルルさんは「ふーん…そっか…………もう、閉じ込めちゃおうかな……」と呟きます。

その言葉に異様な恐怖心を感じた人間くんは、「今日はもうそろそろ帰ろうかな。みたいテレビもあるし。家まで送ってくれる?」とルルさんにウソをついて城を後にしました。

その日の以降、怖くなった人間くんはルルさんのデートの誘いを適当な理由をつけて断るようになります。

しかし、「あ……偶然だね。えへへ。嬉しい。ちょっとお茶でも……」と偶然を装って町中で声をかけてきたり、「いる…よね?お金…持ってきたよ。デート代。払って…無かったもんね。デートしよ。男の子はえっちするの…すき…なんだよね?繁殖したいな。君と。だから開けてよ。ねぇ。ねぇねぇねぇ……」と教えていないのに家に押しかけてきたりと、ストーカーのような行動をとるように。

そんな度重なるルルさんの行動に対して、人間くんは遂に我慢できなくなってしまい、「もう会うの辞めましょう。ルルさんのこと嫌いになりました」とメールを送ってしまいます。

その瞬間、人間くんの部屋がドロドロと溶けるように歪み始め、一瞬のうちに視界が暗闇に包まれます。

それと同時に、身体が水の中にいるような無重力の感覚に陥ったのも束の間、今度は全身をぬるっとした何ががまとわりついて、身動きが取れなくなりました。

人間くんは自分の身に何が起こっているのか理解できず困惑していると、ぴと…ぴと…と素肌を触られる感覚が襲います。すると……

「ごめんね…きらい…なんていうから、思わず、底に引きずり込んじゃった……」

「もう会ってくれないんでしょ…?なら、私のモノにしちゃうね?」

ルルさんの悲しそうな声が響いてきます。

「ふふっ…安心する……これからはずっと一緒。私たちは番になるの。……だから、繁殖しないとね」

「みんな、私たちの子供、待ってくれてる…。私もキミとの赤ちゃん欲しい…」

「だから…するね。いいよね。だって。こんなに大きくなってるんだから」

「ちゅうっ♡ちゅぅぅっっ♡んちゅっ♡ちゅっ♡ちゅっ♡ちゅーーーーっ……ぷはっ…♡」

「えへへ…キミのお顔、とろとろになってる…♡」

「私の愛がみんなを通して、キミに入っていってるんだね♡」

「初めてだから、そんなにうまくできないかもしれないけど……」

「時間は無限にあるから…大丈夫……ゆっくり…ゆっくり…繁殖しよ……♡」

こうして部屋ごと深海の城の最下層(現在の寝室)(数千年前、勇者を待ち受けるために作った広大な部屋)に転移させられ、ルルさんと"みんな"に捕まった人間くんは、肌から身体に染み入る邪神のオーラで精神が完全に汚染されてしまいました。

その後、三日間にも及ぶ、ルルさんの愛のある逆れーぷで人間くんの魂すら完全に侵食、籠絡され、体構造もルルさんと愛し合い、ルルさんの管理区域である深海でのびのびと生きられるように作り替えられてしまいます。

そこから毎日、ずっと、ずっと、ずぅっと…ルルさんの身体を抱き締め、そして種を植え付ける日々が続くのです……

Comments

ニーサン

幸が辛に変化するのも紙一重、反転も同じ…。 ならば、愛という呪いを祝おうじゃないか………。 (シリーズ化して、もっと色んな喪女上位存在を見させてください‼︎‼︎‼︎)