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♤月✩日

朝起きたら寝室の床で小汚い格好をした人間が小動物のように丸まって寝ていた。

完全に油断というか、そもそも人間界に生息しているはずの人間が我の部屋で無防備に寝ているとは思わんので、意識せず胸の辺りを踏んづけてしまった。

そんなつもりは全く無かったのだが、どうやら踏んだ時に肋骨を折ってしまったようで、起き上がってはピーピーと泣き叫ぶものだから、仕方なく回復魔法で治してやった。

だから人間というのは嫌いなのだ。種族単位で弱いくせに声がデカイ。朝から無駄に力を使ったせいで気分が最悪だ。ただでさえ寝起きは機嫌が悪い方だというのに……

取り敢えずウチのメイド長に何故我の寝室で人間が寝ているのか問うたところ、「昨晩、大変泥酔した様子のレイ様が無理矢理寝室へと連れて行ったのですが…」と話していた。

その言葉に、「我が人間如きを寝室へ連れ込む訳が無いだろう。というかそもそも何で屋敷に人間がいるんだ」と反論したところ、昨晩共に酒を交わした同じ古龍種であるリヴァに詳しい話を聞けというので、面倒だが連絡をすることにした。

人間は魔族を怖がっているのか、常にオドオドビクビクしている。

連絡が来るまでの間、取り敢えず衣食住の生活は保証して屋敷に置いてやることにするが、素性が分かり次第ペットであるケルベロスの餌にしよう。そうメイド長に提案したところ、数年前に成立された人間保護法がどうこうと面倒くさそうなことを言い出したので、全部丸投げすることにした。

欲を言う訳ではないが、屋敷に置いてやるぶん、せめて空を飛びながらシャンデリアの掃除くらいはできるようになって欲しいものだ。

♤月✪日

リヴァから連絡が返ってきた。アイツのことだし、もう少し時間がかかると思っていたのだが連絡が早いに越したことはないので、まぁ良いだろう。

結果的に言うと原因は我だった。

何でもリヴァと我が奴隷市場近くの酒場で飲んでいるとき、既にベロベロになっていた我が隣にいたドワーフのメスと、どちらが沢山酒を飲めるかという下らない勝負をしたらしく、その結果、二人とも酔いつぶれてしまったそうだ。

その後、通りかかった奴隷市場でいつも通り死にかけの人間に対して悪態をついているとき、リヴァが「アンタも買ってみれば良さが分かるわよ。ウチの旦那ちゃんなんてほんっと…!」と、いつもの惚気を始めたらしく、聞くのを面倒臭く感じた我が話を切り上げるために、目の前にいた人間を購入して屋敷に連れ帰った…というのが主な本筋である。

まぁ、拾ってしまったことは仕方がない。人間の寿命は長くて百年程度と聞くし、少しの暇つぶしにはなるだろう。

早速人間の様子を見に行くと、メイド長が掃除のやり方を教えていた。

どうやら中々筋が良いようで、教え甲斐があるらしい。

しかしながら、それなりの期間を奴隷市場で過ごしていたため体力が大変低いらしく、食事の量と質を少し良くしてみてはどうかと提案された。

人間のことは全てメイド長に一任しているため、好きにしろと伝えておいた。

♤月✡日

人間が屋敷にやってきて丁度一週間が経った。

最近、何故かメイド達と人間との距離感が近い気がする。

メイド長を呼び出して聞いたところ、人間は膝の上に乗せ、ローテーションで決められたその日の担当のメイドが食事の介助をすることに決めたらしい。

また、入浴や睡眠等もくじ引きで決められたその日の担当のメイドが二人きりで介助をしているらしい。

気になって人間の寝泊まりはどこでしているのか聞いてみると、メイド達が住んでいる宿舎の部屋を日ごとに回らせているそうで、本日はメイド長の部屋の日なのだとか。

メイド達の熱望もあったことに加え、そちらのほうが宿舎の部屋を無駄に使わなくて済むとのこと。

たしかに一理はあるものの、流石にやり過ぎな気がしないでもない。しかしながら、メイド達は楽しんでいる訳だし、福利厚生と考えて納得することにしよう。

後で私の部屋にでも呼んでみようか。

♡月✩日

人間が屋敷にやってきてから丁度一ヶ月が経った。

はっきり言わせてもらうと、人間を何処かへ売り飛ばそうか悩んでいる。それも早急に。

その理由はメイド長を含めた屋敷が抱えるメイド達の堕落にある。

彼女達とは長年苦楽を共にしてきたが、人間がやってきてからと言うもの、仕事の合間も気付けば人間人間と呟いている。全員龍族としての威厳を失い掛けている。

今はまだ仕事をそつなくこなしているから良いものの、そのうち仕事そっちのけで人間の方へと行ってしまいそうだ。

あの堅物として知られるメイド長ですら、自身の担当の日には人間を対面におぶりながら仕事をしている。はっきり言って、その熱中具合がちょっと怖い。あれは誰だ。

人間もメイド達にされるがままである。

食事も入浴も睡眠も全てメイド達が管理しているとのこと。

一昨日、かの大戦時代に冷徹無常のワイバーンとして知られた彼女が顔を真っ赤にしながら担当の日だからと言って、人間と二人で外出する許可を求めて来たときは驚いた。

特に却下する理由もないため外出許可を出したのは良いのだが、メイド服から垂らした尻尾をブンブンと振り回しながら、人間を思いっきり抱き締めるその姿にちょっと引いてしまった。

今日も人間は担当のメイドと二人で外出している。

メイド達も人間が屋敷にいないからだろう。心なしか寂しそうである。

休憩時間には人間の為に自身の鱗を織り交ぜた綺麗な服を編んでいたり、最高級の材料を使って無駄に凄いおやつを作っていたりしていたはずが、今日は当の本人がいない為、ティータイムのおやつは市販品のクッキーであった。

我、一応、貴様らの主なのだが………

♡月✽日

もしかすると、あの人間は天界に住まう天カス共のスパイか何かなのかもしれん。

きっと我の陣営に属する者達をことごとく口説き落として、戦力を弱める作戦なのだろう。

今もそうだ。屋敷の番犬であるはずのケルベロスが人間が近づいてきたことに気づいた途端、獣人の形態へと変化して、地面にひっくり返り腹を見せている。

地獄の番犬という壮大な名からは思いもよらぬ恥ずかしい行動である。

息を荒くさせて尻尾をブンブンと振り回している。あれでは完全に発情しきった獣ではないか。

あの人間も人間だ。腹など毎日撫でておるだろうに。今、自分が抱き付いている巨躯の視線が段々と捕食者になっていることが分からぬものか。

あぁ、顔面をベロベロとマーキングされておる……あれだけフェロモンを付けられては、何処へ行こうとも発見されてしまうな。

その後ろでは非番のメイド数人がケルベロスと戯れる人間に向けてスマホ?という電子機器を向けている。

何でも人間を綺麗に撮影できるらしく、我が屋敷で働くメイド達がこぞって外出許可を求めてきては、アレを買って帰ってくる。既に全てのメイド達が自分専用のスマホを持っているようで、屋敷内でスマホを持っていないのは我とケルベロスだけになっているようだ。

見ればなんとなく察しているのだが、一応、メイド長から最近のメイド達と人間の様子を報告するよう言ってみた。

すると、朝から晩までメイド達とどうやらこうやらと話し続けるものだから、程々にな…と注意を施し、我とケルベロス用のスマホを買っておくように指示を出して下がらせた。

話を聞いているとつくづく思うのだが、既に屋敷の中にまともなメイドは一人も居ないのかもしれぬ。

誰に何を聞いても人間人間なので、あれは古龍に仕えしドラゴンではなく、今流行りの性癖発表ドラゴンというやつではないのか。

先が思いやられる。

♡月✾日

今日は朝から大騒ぎだった。昨晩、その日の担当であったメイドが人間に対して子作りを強要したらしく、その際に人間が大声で泣きわめいたために、隣の部屋のメイドが何事かと部屋に駆けつけて事なきを得たという。

人間を襲ったメイドは、「抱き着いても文句を言わなかったし、私の鱗を受け取ってくれた。何度もお互いの将来について語り合い、愛を育んでいった。確かに時期尚早だったかもしれないが、そもそも合意の上ではあったはず。泣いたのは嬉し泣きかと思った」と言っているそうだ。

言い訳を聞くに、長年屋敷と宿舎を行ったり来たりするだけの生活をしているせいか、人間…というか生物に対しての価値観が古代から変わっていないようにも感じるな。

はっきり言って、我としては人間と子作りをしようが愛を育もうが如何でも良いのだが…

それだというのにメイド長が、この事件をきっかけに他のメイドが人間を襲う可能性があるため、当分の間、人間を保護して欲しいと要求してきおった。

メイド長が直々に要求してくるなんて、この数百年無かったこと…ましてや特に難しいことでもないので受け入れることにした。

今晩からほとぼりが冷めるまでの数日の間、人間は我の寝室で眠ることになる。

メイド達から人間を心配して沢山の毛布や食料などを渡されたが全て断った。

人間という小動物一匹にそこまでする必要も無いだろう。

我の寝室にはベッドが一つしかないため、少々狭苦しいが仕方があるまい。

先月のように床で寝かせたら、過保護なメイド達に何か言われそうだからな。

♡月✳日

昨晩は良い夜だった。

人間はメイド達から一ヶ月記念のプレゼントとして貢がれたオーダーメイドの高級寝間着を着込み、同じく貢がれた最高級のオウルメイジの羽毛が使われた枕を持って部屋を訪ねてきた。

人間にとってメイド達よりも交流が浅いせいか、我に対して少し恐怖心を抱いているらしく、隣に座るどころか、ベッドに入ろうともしないのである。

一ヶ月以上、同じ屋根の下で暮らしていながら、ここまで警戒されるのも癪であるため、緊張を解くために、取り敢えず無理矢理膝の上に乗せて人間のここでの生活の様子を聞くことにしてみた。

最初は遠慮したように「幸せです」「嬉しいです」と媚を売るような単語を並べていたものの、根気強く話題を振って会話を続けるうちに、我を信頼して良い相手と認識したのか、次第に心を開いて自分の話をしてくれるようになった。

奴隷となった経緯や過去。今の生活は大変幸せで満たされているが、本音は人間界に帰りたいということなど。

正直、メイド達の気持ちが分かりたくはないが、分かった気がする。

このチョロさ、何だか保護してやりたくなる気持ちも分からなくもない。

魔界にて奴隷落ちした人間が、再度人間界へと戻るための審査の厳しさは有名である。

こやつの希望が叶うまでは時間がかかるやもしれんが、乗りかかった船である。少しは協力してやろう。

その後、人間が寂しくならないように、強く抱き締めて眠った。

ちなみに、メイド達から毎日高級な洗剤で全身を洗われているせいなのか、大変良い匂いがした。

♡月❋日

最近、人間とお話してから眠ることが日課になっている。

あやつの小さい身体を後ろから思いっきり抱き締め、あやつの話を聞きつつ、後頭部の匂いをかいで自然と眠りにつくのだ。

それが少しだけ楽しみになってきているというのに、今朝、目の下にクマを作ったメイド長含め、我が屋敷で働く全メイド達が人間を我々にお世話させて欲しいと懇願してきた。

人間に危険が及ばぬよう、日中は我の部屋から出ないように命じていたが、まさか経った一週間会えないだけで、ここまで堕ちてしまうとは…

人間にどうするか聞いてみたところ、我の決定に従うというので、今まで通りメイド達に世話をさせる一方で、ローテーションの中に我を組み込ませることにした。

以前、人間を襲おうとしたメイドも大変反省しているようだし、人間も気にしていないと言っていた。

メイド達も人間が自分達の手元に戻ってきて大変満足しているようだ。

♡月✸日

近頃、体調がおかしい。

身体が常に熱を帯びているように熱く、特に腹の下が常に疼いている。

そのせいか常に意識が散乱してしまい、公務に集中することができん。

しかしながら、不思議なことに人間の匂いを嗅いでいる間だけ、この症状は収まるのだ。

やむを得ないため、我が担当の日はいつもより早めにベッドで横になり、人間を抱き締めながら吸い続けている。

次の我の担当日は八日後…こうしている間にも身体の熱は増すばかりである。

メイド長に新手の病気かもしれんと相談したところ、他のメイド達も同じ症状を患っているらしく、仕事はこなせているとはいえ、以前と比べて集中が欠けているそうだ。

そのため今日の昼休みは全員が人間に寄ってたかり夢中になって匂いを嗅いだ。

人間は周りを絶世の美女に囲まれて恥ずかしそうにしていて愛らしかった。

生意気で強いだけの犬っころより、先に人間を買うべきだったのかもしれん。

だが流石に自制はしなければ。もし仮に人間が敵となった場合は、率先して我が首を刎ねなければならない。

今のメイド達ではきっと躊躇してしまうだろうからな。

♡月✵日

屋敷の中が雌臭くてかなわん。

どいつもこいつもプンスカ発情しおって。

人間も最近のメイド達は怖いと言っている。確かに、最近のメイド達の行動は怖いを超えて気色が悪いと我も思っておる。

人間は我の保護下にある以上、衣食住で不自由させたくない。ましてや同居している人間に不自由させているなど魔族どころか我の誇りに関わる問題であるからな。

つまり毎月そこそこの金額を生活費として渡しているのは間違っていないはずなのだ。

自由に使えと渡してはいるものの、それがどういう訳か、買ったはずの下着や衣服が知らぬ間に無くなっているらしい。

以前、人間と共に街へ降り、様々な人間用の衣服を買ったはず…そう思い、我も人間がメイドから貢がれたモノや自分で買った趣味のモノで溢れかえった物置を二人で探索したのだが、人間の使用済みの下着と衣服だけが綺麗さっぱりなくなっていた。

代わりと言っては難なのだが、幼子が着るような可愛らしい衣服や、どこも隠す事ができない大切な部分が丸見えになる衣服、玩具ではあるものの手枷や口枷のような道具など、誰が何の目的で買ったのか良く分からないモノは大量に見つかった。

取り敢えず着るものが無いのは可哀想なので、人間には臨時のお小遣いを渡しておいた。

♡月♢日

明日やっと回ってきた人間の担当日だと言うのに、我の領地内に住んでいる馬鹿共のせいで一週間程、出張することになってしまった。

何でも偶然発生した次元の狭間に迷い込んで魔界へやってきた野良の人間の処遇を巡って、誰にも見られないところで匿ってみんなのモノにする派とドロドロに甘やかしてみんなの共有お婿さんにする派で喧嘩をしているらしい。

はっきり言ってどうでも良すぎる案件なのだが、これが大事になってしまうと魔王様の目についてしまうから仕方がない。

取り敢えず馬鹿共の目の前で、我の領地に不法侵入した罪人である野良の人間を真っ二つに引き裂いて文字通りの”はんぶんこ”にしてやれば問題解決であろう。

ましてや問題の場所が少し遠方であるため出向くのも一苦労である。

テレポートすれば早めに用事を終わらせることもできないことはないのだが、無駄に魔力を消費することは避けたい…

そんなことより屋敷で我を待っている人間が心配だ。

あんな発情真っ盛りのドラゴンの巣窟なんぞに極上の餌である人間を放置していたら、いつ食われてしまうか分かったものではない。

一刻も早く今回の出張を終わらせなければ…

♡月✺日

やはり人間が心配なので早く帰るために、テレポートで現地まで飛んで問題を解決することにした。

現地に到着すると、震える人間を中心にしていがみ合う魔族達が砂埃や火柱、雷鳴を起こして周辺を滅茶苦茶にしていた。

我はとにかく早く帰りたかったので、中央にいる人間を保護し、魔族達に向かって真っ二つに引き裂くぞ!と脅したところ、こちらに注目を向けることに成功し、争いを収めることができた。

きっと痛い痛いと泣き叫ぶ人間の声が聞くに耐えなかったのであろう。

その様子を見て人でなしと叫ばれたが、実際そうなので気にすることもない。

今後は共有のお婿さんとして二百人以上いる田舎町で丁重に扱われるそうだ。きっと人間も幸せだろう。是非とも領地の発展に尽力して欲しいものだ。

問題を起こした罰として、特産品の媚薬を根こそぎ献上させた。人間のお土産にすることにしよう。

きっと人間は我の帰りを今か今かと寂しく思いながら待っているはずだ。

道中何かお土産を買っていくことにしよう。触手壺なんて良いかもしれない。

♡月❁日

はっきり言って混乱している。

屋敷についたのが伝えていた予定より三日も早かった為、メイド達の出迎えが無かった。

そこまでは良かった。しかし、どこへ行ってもメイド達と人間の姿が無い。

屋敷を探索してみるが、いたのは人間の服を嗅ぎながら股を弄るケルベロスしか見つからなかった。

キッチンにも風呂場にもいない。何処にいるんだと思いながら、メイド達の宿舎の探索を始めたときのこと。

宿舎の一番奥にあるメイド長の部屋から、普段なら聞くことのない淫らな水音と求愛の鳴き声が響いていた。

扉の隙間から部屋の中を覗いてみると、そこにはメイド達が顔を紅潮させながら人間を貪るように襲っているではないか…

人間がドラゴンであるメイド達に力で勝てるはずもなく、彼女達にされるがまま…

枯れるまで搾り取られては、特級の回復魔法で回復させられ、また枯れるまで搾り取られているのだろう…

助けたい気持ちは山々…しかし、人間のことは全てメイド長に任せると言った手前、無理矢理引き離してしまうというもの……

人間が直接、我に助けを求めるの言うのであれば話は別なのだが……

こんな状態だ。開放されるのは当分先であろう…さて、これからどうするか………

ホントは我も混ざりたい……

♡月✭日

あれから一睡もできぬまま、机に座ってぼーっとしていると、突然、メイド長が部屋にやってきた。

人間と交わらないのか、と聞いてきたので、数分悩んだ後、取り敢えず味見をすることにした。

我としては矮小な人間と交わろうなど、この身に余る屈辱以外の何者でもないのだが、それも一種の遊戯と思えば悪くない。

今まで戦争と政争しかしてこなかったため、そういった経験はないものの、相手は魔界に存在するどんな生物にも勝てない人間である。

我と繋がった瞬間、あまりの快楽に我慢できず直ぐに種を吐き出してしまうこと間違いない。

もう少しでメイド長が迎えにくる時間だ。

人間が我を退屈させない…いや、満足させることができたら、普段のお小遣いを二倍にしてやることにしよう。

可愛い顔を見せてもらいたいものだ。

♡月❂日

婚姻の儀を行うことにした♡

相手は勿論、愛しの人間である♡

儀はまだ先であるものの、これからは人間のことを旦那様と呼ぶことにしよう♡

勿論、メイド全員、一緒に婚姻する。まぁ、一緒と言っても本妻は我なのだが♡

というのも昨晩、メイド長の口車に乗せられ人間と繋がりあうことになった。

それからというもの、特別に用意した上位種族をこれでもかと発情させる効果を持つ香が焚かれた部屋にて、人間とイチャラブ交尾を楽しんでいたのだが……

そんな時、我のコブクロで長年暇を持て余していた卵達は愛すべき旦那様の子種を取り込もうと必死になり、たった一日で腹の中に愛の結晶ができてしまった。

順番を待っていたメイド達も、我の腹の中にいる同種の存在に気付いてしまったらしく、自分も旦那様で孕もうと必死に特殊な回復魔法を唱えながら腰を叩きつけている。

一方の我は腹の中にいる愛の結晶へ魔力を注ぎ込み成長を促している。

我と旦那様の子だ♡きっと滅茶苦茶に可愛くて強い子になるだろう♡将来は魔界を牛耳る中心の存在となるに違いない♡

これからの生活が楽しみだ♡♡♡

♢月✺日

なんか我の腹に魔力や栄養を送り込みすぎた結果、一ヶ月で子供が産まれてしまった。

平均的に見てかなりの魔力量を誇るメイド達も、暇があれば我の腹に手を当てて旦那様との愛の結晶に声をかけながら魔力を並々に注いでおったからな……

まぁ、旦那様は過去に無いくらい滅茶苦茶喜んでるし良しとしよう。

ていうか、子供抱きながらはしゃぐ旦那様可愛すぎ♡なにあれ♡メイド達もスマホを片手にずっと動画を撮っておる♡仕事しろ♡

メイド達も我や子供に気を使ってなのか、旦那様を夜伽に誘うことが少なくなった気がする。そんな事もないか。

昨日で挨拶回り等も全て済ませたことだし、またゆっくりと旦那様とのイチャラブ生活を楽しむことができる。

取り敢えず一年は公務をサボることにしよう。ひとりっ子は寂しいだろうし、早く兄弟を作ってやらねばならないからな♡

来週は人間界へ旅行に行く♡旦那様の両親…つまり我のお義父さんとお義母さんへ挨拶ということだ♡年は我のほうが四桁ほど上なのだが、そこは大した問題ではない。きっと子供の無邪気な笑顔を見たら喜んでくれるはずだ♡♡♡

昨晩、旦那様に幸せか?と聞いてみたところ、満面の笑みを浮かべながらキスをしてきおった。以前の我ならば、その生意気な行動に怒って滅茶苦茶にしていたであろうが、三分間のベロチューで許してやった♡

我と旦那様は名実共に魔界トップクラスのラブラブな番である♡

旦那様の受けた境遇を考えればまだ足りない♡もっともっと幸せにしてやらねばな♡