小説 【入れ替わり・歳の差】⑦(最終話) (Pixiv Fanbox)
Published:
2025-08-01 23:22:29
Imported:
2026-06
Content
-目次-
・19.身体の違いに揺れる心
・20.比較されるカラダ
・21.戻らない体、戻れない気持ち
19.身体の違いに揺れる心
研究室に響いていた入れ替わり装置の機械音が消えた。
美優(精神は間宮)は、まず自分の胸元に手を伸ばした。
「……あれ?♡」と、小さな声でつぶやきながら、嬉しそうに胸を確かめる。
「美優の体で、なにしてるんですか!?」
沙耶が鋭く怒った。
「どこ触ってるのよ!?」
間宮(精神は美優)も顔を赤らめて声を上げる。
美優(精神は間宮)は少し驚きつつも、ニヤリと笑った。
「いや、白石くんの体よりだいぶおっぱいが小さいから♡つい気になって♡……」
理沙が目を丸くして言う。
「本当に入れ替わってるんだ……すごい……」
その時、間宮(精神は美優)は、普段の明るい美優の口調で驚いていた。
「え、ええ!? 本当に私の体なのに、間宮教授が入ってるってこと!?」
「そうだよ…♡今は赤井くんが、男の体になってるよ…♡」
美優(精神は間宮)の言葉に、間宮(精神は美優)と理沙は驚きながらも、不思議な感覚に包まれた。
20.比較されるカラダ
美優(精神は間宮)は、研究室で恥ずかしげもなく、自分の体を弄り回している。
「ふむ……白石の体に比べて、こっちは軽い♡骨格も柔らかいし、胸のかたちも♡……」
そんなことを独り言のように呟きながら、自分の肩を撫でてみたり、腰をひねってバランスを確かめていた。
「……なるほど。下着の締め付け具合も、白石のより緩いな。まるで――♡」
「ちょっと待って!!」
間宮(精神は美優)が赤くなりながら止める。
「なんでそんなに私の体を、沙耶の体と冷静に比べてるのよ!? てか、わたしの体なんだけど、あんまり触らないで!!私の体をサンプル扱いしないで!!」
理沙も顔をしかめて、
「……ほんとにこの人、教授なんだよね……?」
沙耶はため息混じりに、
「だから言ったでしょ? 単位だけで了承したら、こうなるのよ……」
その言葉に、間宮(精神は美優)は小さくうつむき、
「……軽い気持ちで入れ替わらなきゃよかったかも……」
横で、ニヤつく“美優(精神は間宮)の姿”を見ながら、複雑な羞恥心がこみあげてくるのだった。
21.戻らない体、戻れない気持ち
間宮(精神は美優)は、青ざめた顔で叫んだ。
「もう限界……やっぱり戻して!! 私、本当にこの体やだっ……!!」
沙耶と理沙も真剣な表情でうなずく。
「間宮教授…美優に体を返してあげてください…」
「確かに、美優が可哀想です…」
しかし、その前で、美優(精神は間宮)はというと――
ホットパンツ姿でくるりと回り、自分の腰をポンと叩いてから、おどけた女の子口調でこう言った。
「え~? でも、この体、けっこう気に入っちゃったし?♡もうちょっと女の子の体、楽しみたいかなぁ♡」
「は……?」
沙耶と理沙、間宮(精神は美優)の顔色が一瞬で変わる。
「ヤダヤダヤダ!!早く元に戻してよ!!」
美優(精神は間宮)はにやにや笑うと、――……小走りで、研究室の出口のドアの方へ小走りに向かった。
「えっ……ちょ、待って!!」
「……まさか――!」
ドアの取っ手を引きながら、振り返った“美優の体”の間宮は、下卑た笑顔で一言だけ。
「それじゃ、しばらくこの体、借りるわね〜ん♡ アタシが美優になったら、単位なんか沢山とってあげるわね〜ん♡」
「こらぁぁぁぁぁっ!!」
間宮(精神は間宮)の悲鳴が響いたときには、すでに研究室の廊下に足音が遠ざかっていた。
呆然と立ち尽くす三人。
沈黙の中、沙耶がぽつりと呟く。
「……逃げたね、間宮教授……」
「最低……! 絶対に許さない……!!」
間宮(精神は美優)の叫びが、夕暮れの廊下に虚しく響いていった。
-その後、沙耶・理沙・間宮(精神は美優)の3人でなんとか、美優(精神は間宮)を捕まえて、美優と間宮を元の体に戻すことはできた…
-終わり-