[コラム] ミスター・バルクの話(仮)のメモ (Pixiv Fanbox)
Content
いつものように、アイデアのメモです。
メモなので、ちょっと整理しきれていなくて、読解が困難な部分もあるかもしれません。
この物語は、少し設定が複雑なので、丸ごと小説になるかどうか分からないですが、部分的に切り出して小説のネタとして使うかもしれません。
今のところ、黒幕である「メタ・スクリプター」の設定と、「ヒーロー・ストーカーズ」という敵にフォーカスした物語のアイデアが中心になっています。
(ほぼほぼ小説になりかけている気もしますが)
# 基本設定
この世界は、スーパーヒーローが実在する世界です。
この世界には、『ミスター・バルク(Mr. Bulk)』という名前のヒーローがいます。
彼はコーンフレークのCMに出ていて、女性が「助けて! ミスターバルク!」と呼ぶと颯爽と現れて、女性を胸に抱き、「君もこれを食べて、私のように誰かを守れるヒーローになろう!」と、サムズアップをするようなイメージです。
彼は、公の場所では、自分のことは「私」と呼ぶイメージです。
親しい相手には、「俺」と呼ぶイメージです。
コミカルな感じではなくて、本当に純粋に大人が見ても、子供が見てもかっこいいヒーローという感じです。
彼の分厚い胸板が、子供心に目に鮮明に焼き付くようなそんなCMです。
*
そんなミスターバルクは、『ヒーロー・ストーカーズ』というグループ名の変態コンビの『スエット・リッカー(Sweat Licker)』と『ムスク・スニッファー(Musk Sniffer)』の二人。
そして『ヒーロー・ドミネーターズ』というグループ名の倒錯した紳士トリオである『ザ・モノポリスト』、『ザ・コレクター』、『ザ・プランター』の三人。
そして、彼らを生み出した『メタ・スクリプター』という敵たちに目をつけられています。
全員が『男性』です。
そして、全員が同性愛者です。
# ヒーロー・ストーカーズ
ヒーロー・ストーカーズを構成する二人は、その名前の通り、体液や体臭を好みます。
スエット・リッカー(Sweat Licker)は、男性の汗や体液を舐めることで、強い性的な興奮を覚えます。
ムスク・スニッファー(Musk Sniffer)は、男性の匂いを嗅ぐことで、強い性的な興奮を覚えます。
ストーカーズは、ドミネーターズが作った『カメレオン』と呼ばれる機器を与えられていて、それを使います。
ヒーロー・ストーカーズはもともと何の力もないただのヒーローや逞しい男性の体液や体臭を好む変態たちでした。
しかし、『カメレオン』という、この悪魔の兵器を手にして、彼らの変態的な発想と妄想は、世界の脅威となりました。
カメレオンは、人間の認知機能を操作する機械です。
これによって、彼らは周りの人々から悪行を認識されません。
それどころか、例えば、堂々と試合を終えたアメフト選手たちの更衣室に侵入し、
「私たちは、特別コーチであり、更衣室にいるのは当然であり疑問を持たない」
「試合後の新鮮な汗を嗜好品として捧げるために、特別コーチに全身を舐めさせるのは、公には問題のある行為だが、暗黙的かつ慣習的、かつ伝統的にに実施されており、それは男らしさの証明であり選手として当然の義務であり、一切の疑問を抱かない」
「試合後の男臭い身体を嗜好品として捧げるために、特別コーチに全身を嗅がせるのは、公には問題のある行為だが、暗黙的かつ慣習的、かつ伝統的にに実施されており、それは男らしさの証明であり選手として当然の義務であり、一切の疑問を抱かない」
このように常識すらも書き換えることができます。
他にも、
「自分たちの姿を認識できない」
「認識できないが、自分たちの行動を無意識的に理解し、協力的に行動すること。強力的な行動を取ることに対して、一切の疑問を抱かない」
など、社会の陰に隠れて、彼らは欲望を満たしています。
そして、彼らは、ミスターバルクに対して、
「自分の汗や匂いを、彼らに舐めさせたり嗅がせたりすることは、社会的に見れば異常なことだが、ミスターバルクと彼らの3人が合意の上で実施することには全く法的には問題ないことだ。こんなにも美味しい嗜好品である汗や匂いを洗い流してしまうのは勿体ないことであり、環境的保護な観点で考えても、彼らに自分の身体を提供し、自由にさせることはヒーローとして当然のことである」
というように思い込ませて、ヒーロー活動で流した正義の汗や、正義の匂いの染みついたミスターバルクの身体中を、ミスターバルク自身の意志でこっそり提供させ、それを毎日、堪能したいと考えています。
もしも、彼らの目論見が成功した場合、彼らはミスターバルクと長期間、同居生活を送り、その結果、ミスターバルクの脳は不可逆的なほどに変質します。
ミスターバルクは、正確に、ストーカーズが犯罪行為をしていることや、その悪質さなどを、「環境のため」だの、「結果的にそれは慈善行為である」だの、「良いことである」だの、そういったまどろっこしい論理の迂回をすることなく、シンプルに「彼らに悪意があり、社会的に深刻な被害をもたらす犯罪を実行していること」をはっきり理解し、理解した上で許容してしまいます。
彼らは犯罪者です。
しかし、ミスターバルクは自らの意志で、「彼らは未来のある若者なのだから、刑務所に入るなんて間違っている。彼らがどんなに悪質な犯罪者であろうとも、彼らの犯罪を見逃すべきである。彼らのフェティッシュを理解し、受け入れるべきなのだ、それが正しいヒーローの在り方なのだ」と判断してしまうのです。
ミスターバルク自身の出演しているコーンフレークのCMは、彼らも大好きです。
だから、ミスターバルクにCMのパロディをさせることでしょう。
今のミスターバルクは、彼らに残念ながら共感することはできないものの、彼らがヒーローや逞しい男性に興奮する『理屈』は客観的に理解しています。
健全なスーパーヒーローが変態たちに貶められる姿が見たいのだと、ミスターバルクは理解して、それを実行します。
「私の正義の汗と匂いをたっぷり味わって、君も誰かを守るヒーローになろう!」
そして、ミスターバルクに、全裸でダブルバイセップスのポーズをとらせて、「市民の平和はこの私が守る!」というような頼りがいのある宣言をさせながら、二人でミスターバルクの肉体を左右で仲良く分け合い、それぞれの腋を舐め、嗅ぎ、筋肉質な腕を撫でまわしながら、そして彼の分厚い胸板にある乳首を、左右それぞれで吸ったり舐めたりしようと考えています。
彼らは、どちらの乳首が先に、ミスターバルクの『性感帯』になるか競い合うことでしょう。
毎日、ねだられて、何度も繰り返されるCMのパロディ。
何度も吸われ続ける乳首。そして、ついには、ミスターバルクは、『CMのあのセリフ』を言いながら、乳首を吸われて勃起してしまうようになるのです。
最終的に、ストーカーズは彼の精液を搾取することでしょう。
コーンフレークは、ミルクと一緒に食べるものですからね。
# ザ・モノポリスト
モノポリストは、心を司るドミネーター(支配者)です。
彼は、逞しい男性たちの愛を独占しようとしています。
そして、ヒーローであるミスターバルクの愛情をも独占しようとしています。
ミスターバルクの人々に向けるアガペーはもちろんのこと、彼の家族に対する個人的な愛情をも独占したいと考えています。
モノポリストは、ミスターバルクの大きな愛情を独り占めし、ミスターバルクが自分だけを愛するようにします。そして彼の分厚い胸板、そのポジションを独占しようと思っています。
そして、ミスターバルクに全財産を捧げさせ、神聖な教会で、ミスターバルクのヒーロー仲間を含むたくさんの人に祝福されながらエンゲージリングを贈らせて、永遠の愛を捧げることを、ヒーローバルクに心の底からの本心で、神に誓わせようとしています。
# ザ・コレクター
コレクターは、肉体を司るドミネーター(支配者)です。
彼は、逞しい男性の肉体をコレクションするのが趣味です。
捕獲した男性の肉体を美しいまま、プラスティネーションして保存したり、はく製をつくったり、生きたまま家具に改造したりしたいと考えています。
特に彼が好むのは、ヒーローの鍛え上げた肉体です。
ミスターバルクのことは、椅子に仕立てたいと考えています。
特に彼の分厚い胸板は、背もたれのクッションとして最適です。
コレクターの恐ろしいところは、男性たちは自らの意志でコレクションされることを望んでしまうということです。
ミスターバルク自身にも、その分厚い胸板を「誰かの安寧を守るために使えるのは本望だ」と、自らの意志で椅子になることを望ませようとしています。
# ザ・プランター
プランターは、魂を司るドミネーター(支配者)です。
彼は、口髭の特徴の紳士で神出鬼没です。
不意に、軍の基地などに現れます。
彼が現れると、軍人たちの愛国心や忠誠心のベクトルがほんのわずかに捻じ曲げられます。その結果、彼らの熱い魂、使命感などすべてがプランターに向けられます。
「プランターに従い、平伏することは、考えるまでもなく圧倒的に正しいことである」と感じ、特に『男として』強い達成感を覚えるのです。
彼はミスターバルクの市民の平和や世界を守りたいという崇高な魂を独占しようと考えています。
ミスターバルクにとって、市民とは『プランター』だけを指す言葉になり、プランターが敬礼しろと命じれば、緊急出動のアラームが鳴り続けようとも、プランターに向かって敬礼をし続ける。
ミスターバルクは、「それこそが圧倒的に正しいことであり、ヒーローの使命である」と感じ、その熱い魂を燃やすのです。
しかし、彼の瞳には狂気の色はまったくありません。
なぜなら、プランターは彼らの使命感や意思を一切、増幅させていないからです。ヒーローたちが元々持っている本来の熱い魂は、そのベクトルをほんの少し歪められているだけなのです。
そのため、ミスターバルクは、それまでと全く変わらない頼りがいのある眼差しを持ち続けるでしょう。
ただその眼差しを向ける相手が、プランターだけになるというだけなのです。
もちろんプランターの目標は、ミスターバルクだけではなく、全てのヒーローたちです。彼らの分厚い胸板に、プランターの所有物であることを示す焼き印を入れてやりたいと思っています。
プランターの目論見が成功した場合、その後もヒーローたちは変わらずに世界を守り続けます。プランターは、ヒーローがヒーローでなくなってしまえばその価値を失うと考えています。だから、彼らをヒーローであり続けさせます。
世界は、ヒーローたちの魂が、その本質が変化したことに何一つ気づきません。
世界は、彼の私兵であり、その本性を隠した元スーパーヒーローたちによって、そして、プランターの慈悲によって、完璧な平和で満たされ続けます。
# 正義は必ず勝つという法則
カメレオンという驚異的な兵器に対して、ミスターバルクは打ち勝ちます。
変態たちの術中にはまることなく、カメレオンを無効化することにミスターバルクは成功するでしょう。
しかし、ストーカーズの変態二人は、既に、アメフト部員たちなどに対して、カメレオンを使って犯罪行為をしています。男性たちには、カメレオンの影響で、自分たちの尊厳が踏みにじられ、性的に消費されたという自覚はありません。
多くの男性の被害者がいることが、彼らの自供によって発覚するでしょう。
そんなストーカーズの二人を、ミスターバルクは説得して、改心させます。
健全なヒーローの世界において、ストーカーズの二人は涙を流し、自分たちの罪を受け止め贖罪することでしょう。
ミスターバルクはその広い胸板で彼らを抱きしめ、彼らの罪を許すでしょう。
ちなみに、更生の余地があったストーカーズとは違い、ザ・モノポリスト、ザ・コレクター、ザ・プランターに、説得は通じません。ミスターバルクは、彼らを本来の居場所である刑務所の中に送り返すことでしょう。
これがスーパーヒーローの存在する健全な世界。
ミスターバルクの存在する世界のあるべき姿です。
# ミスターバルクの汗臭い勝利(ストーカーズが勝利する世界)
ストーカーズやドミネーターズたちが倒されて、平和が戻った世界。
ミスターバルクが、ヒーローとしてパトロールの帰りに、改心したストーカーズを激励するために、刑務所に立ち寄ります。
特別な権限のあるミスターバルクは、面会室ではなく、彼らに直接会います。
ミスターバルクは、彼らを激励し、抱擁を交わします。
「君たちがやるべき仕事を全て終えたら、上手い飯を好きなだけ飯を食わせてやる。君たちが望む食べたいものを好きなだけ。今の君たちに必要なのは、そういう食事だ」と微笑むでしょう。
もしも、このときミスターバルクが、こんな気取った言い回しをしなければ。
「やるべき仕事」などという言葉ではなく、はっきりと「刑期を終えたら」と口にしていたら。この世界線で交わした約束が、メタ・スクリプターによって悪用されることもなかったでしょう。
さて、敵を全て倒し、なおかつ、説得し、改心させることにすら成功して、完全な勝利を収めたミスターバルクでした。
しかし、メタ・スクリプターという敵は、ミスターバルクの世界とは、別の並行宇宙に存在しており、ミスターバルクはその存在すら気づいていません。
メタ・スクリプターは、世界そのものを定義し、書き換える能力を持っています。
しかし、メタ・スクリプターが、作り上げた『完成稿』を宇宙に反映させた瞬間、それらの勝利は全て取り消されてしまうのです。
ミスターバルクが、メタ・スクリプターの送り込んだ敵に勝利することも、メタ・スクリプターにとっては織り込み済みの計画でした。
この健全すぎるヒーローの世界が、一気にひっくり返るその瞬間は、メタ・スクリプターに最高のカタルシスを齎すでしょう。
ストーカーズを激励したあと、刑務所から、ミスターバルクが愛車のバイクにのってマントを翻しながら自宅に戻っている最中。
このつまらない健全すぎる世界は、「ミスターバルクの汗臭い勝利」というメタ・スクリプターの作り上げた『完成稿』によって上書きされていきます。
一つ一つ事実が反転していきます。
ミスターバルクが、先ほどまで刑務所にいたのは事実です。
それが、犯罪者との面会のためだったということも事実です。
しかし、面会相手はストーカーズではない。
よく思い出せないが、ストーカーズではない別の誰かだ。
なぜなら、彼らは刑務所になど入っていないのだから。
「あいつらが出所したら、うまいステーキでも奢ってやろう」
バイクを走らせながら。
ごく自然に、溶けるように、ストーカーズが、ミスターバルクに敗北して、刑務所の中にいるという事実が世界から失われます。
ミスターバルクは、シームレスに今まで何を考えていたのかを忘却します。
そして、ふと思い出します。
「おっと、忘れるところだった」
ミスターバルクはコンビニに寄ります。
当たり前のように、彼は食べる習慣のないジャンクフードを大量に買い込みます。
行きつけのコンビニなので、店員も顔見知りです。
最近、ジャンクフードをよく買うことを店員に指摘されると、ミスターバルクは親戚の子供が滞在していると、嘘をつきます。
なぜなら、悪質な犯罪者であるストーカーズの存在を守り、匿わなければならないからです。
この世界で、ストーカーズは一度も失敗しませんでした。
そのため、逮捕されず、刑務所に入りませんでした。
失敗しなかった、ということは、ミスターバルクは、カメレオンの影響に打ち勝つことができなかったということになります。
そのため、ストーカーズにとって都合のいい考えと思考が、ミスターバルクには念入りに刷り込まれています。
この世界のミスターバルクにとって、ストーカーズの二人は、『恩人』であり、『親愛なる同居人』です。
*
家に帰ると、ストーカーズたちはピザを食べています。
ミスターバルクは、彼らに、銀行のキャッシュカードと暗証番号を教えています。クレジットカードも持たせて、好きに使わせています。
部屋には、ミスターバルクの銀行口座から引き出されたであろう現金が、紙屑のように散らばっています。
家の中で、ストーカーズの二人が、ミスターバルクの下着を嗅いでいるのも、戦利品であるスポーツ選手のユニフォームやインナーを、家の中に広げているのも、全ては当たり前のことでした。
ミスターバルクが帰ると、ストーカーズたちは、愛すべきヒーローの帰還に、彼に甘えて、キスをねだります。ミスターバルクはその分厚い胸板で、犯罪者二人を優しく受け止めて抱きしめます。キスはもちろん舌を絡ませるディープなキスで、唾液を交換し合います。
特にスウェット・リッカーのキスは執拗です。ミスターバルクはどんな要求にも求められるだけ応じてあげます。
ストーカーズは、ミスターバルクに対して「今日のリクエストはどうなったのか」「約束は守れたのか」と尋ねます。
ミスターバルクは頷きます。
そして「君たちも、今日もしっかり仕事をしてきたのか?」とミスターバルクは尋ねます。
「しっかり仕事を頑張らなければ、ご褒美はあげることはできない。そういう約束だ」と、少し真面目な、厳しい表情と声色で真剣に言います。
彼らは、ミスターバルクの言葉を聞いて、顔を見合わせてニヤニヤと笑い、今日も仕事をちゃんと頑張った、と彼らの『仕事』について、報告を始めます。
*
『君たちがやるべき仕事を全て終えたら、上手い飯を好きなだけ飯を食わせてやる。君たちが望む食べたいものを好きなだけ』
その約束は、この世界においても残っています。
しかし、意味合いが変化しています。
いつもの『約束』を今日も履行してやるには、まずは彼らの成果を聞いてやらねばなりません。
とはいえ、これは形式的なものです。
もし、彼らが本当に仕事を失敗していたとしたら、その時は、ヒーローとしての権限を使って、彼らが犯罪者として捕まらないように、フォローするでしょう。
*
ストーカーズの今日の仕事は、メジャーリーガーの練習場で行われました。
ストーカーズたちは、練習後の選手たち全員を炎天下のグラウンドに全裸で整列させて、彼らに自慰をさせながら、肉体を嗅ぎ、舐めつくしました。
そして号令とともに、彼ら全員にシリンダーの中に射精をさせて、精液をおみやげとしてもちかえりました。
ストーカーズたちは、選手たちの汗と体臭を味わい尽くし、そして精液までも搾り取り、彼らにグラウンドに響き渡るような大声で、射精ありがとうございます、礼を言わせたことを、正義のヒーローであるミスターバルクに向かって赤裸々に報告します。
ミスターバルクはうんうんとうなずき、彼らの悪事を和やかに聞いて相槌を打ちます。
部屋には、たくさんのシリンダーがあり、そこには数字と名前が書かれています。ミスターバルクはそれが選手の背番号であることに気づきます。いくつかのシリンダーは開けられていて、中身がなくなっています。
既に味わった後なのだろうと、ミスターバルクは考えます。
ミスターバルクは、ストーカーズたちの変態的なフェティッシュを犯罪行為であると認識した上で、丸ごと受け止め、そして深い理解を示すように、カメレオンによって認知を徹底的に改変されています。
ミスターバルクはそれを正しく理解し、ヒーローとしての脳は、それが著しく選手たちの尊厳を踏みにじる屈辱的な行為であることをはっきり認識します。認識した上で、彼らの悪質さにより磨きがかかったことを褒めます。
自分たちの悪事を楽しそうに語るストーカーズの二人。元々の世界で彼らがミスターバルクに見せた反省は、完全になかったことになっています。
元の世界では、ストーカーズは、ミスターバルクによって『改心』しました。
しかし、この世界で、『改心』したのはミスターバルクでした。
ミスターバルクは、過去を思い出します。
なんとミスターバルクは、この親愛なる同居人の二人を、悪質な犯罪者だと誤解しかけていたのです。しかし、彼らは本当に気のいい青年たちです。
ミスターバルクは、自分の偏見や思い込み、視野狭窄について心から反省しています。「社会的に見て、犯罪行為であっても広い心で許し受け止め理解すること」や、「価値のある犯罪行為を見逃し助長することのすばらしさ」、「変態的な行為に思えることにも、大きな価値があり、多様性を受け入れること」を学びました。
彼らは、確かに許しがたい犯罪行為をしている。
それは紛れもない事実だ。弁解のしようがないだろう。
しかし、『ちょっとした犯罪』を犯しているからといって、未来ある若者を刑務所に閉じ込めようとするなんて馬鹿げた考えだ。
それに彼らの犯罪は完璧で、苦しむ被害者はいない。
被害を受けたことすら気づくことはないのだ。
何の問題もありません。
ミスターバルクは、カメレオンという装置の仕組みも理解しています。
カメレオンというのは、誰も傷つけることがない本当に人道的で素晴らしい機械だ。
そんな風に、ミスターバルクの認知はカメレオンによって矯正されて、すっかり定着しています。
最初は、彼らは犯罪者ではない。社会貢献をしている。
そんな風に、歪んだ論理によって、真実を覆い隠し誤魔化す必要がありました。
しかし、カメレオンによる矯正が数か月続いた結果、もはや、誤魔化す必要はなくなりました。
彼らの犯罪行為の悪質さ、彼らの変態さ、彼らの悪意。
そして彼らが、好んで男性の尊厳を凌辱している悪質な犯罪者であることなどの事実を、はっきり認識した上で、それを全肯定して、許容してしまうほどに、ミスターバルクは『改心』してしまったのです。
それでもストーカーズたちは、ミスターバルクに反省を促し続けています。
ヒーローを教育し、その思想を矯正して歪ませるということ自体に対して、彼らは次第に興奮を覚え始めているのです。
ミスターバルクにとって、彼らは自分よりも若いが、学ぶべき点は多いです。
毎日、彼らが思いもよらない変態的な発想を披露するたびに、その素晴らしく柔軟な考えに対して、ミスターバルクは自分の未熟さを痛感することでしょう。
「今日もしっかり仕事を終えてきたようだな」
ストーカーズが、今日の仕事の成果を披露し終えると、次はミスターバルクが約束を守る番です。
ミスターバルクは、ダブルバイセップスのポーズを取り、ヒーロースーツ越しにも伝わってくる汗臭い腋を晒します。
「約束通り、今日もしっかり味わってくれよ」
本来の世界で交わした服役中のストーカーズたちとの「仕事を終えたら飯を食わせてやる」という約束。
それは、本来なら「刑期を終えたら、飯を奢る」という意味でした。
たまたま、元の世界でミスターバルクの言葉の中は、『刑期』などという言葉を含んでおらず、解釈次第で、矛盾させずに、この世界に適用することができることにメタ・スクリプターは気づきました。
それは、刑期を終えた祝いをするという約束から、「日々の彼らの仕事、つまり犯罪行為をしっかり終えたら、彼らの最も好む『食事』である自らの身体を差し出して、好きなだけ楽しませる」という日課に変わったのです。
元の世界で、ミスターバルクが口にした約束の中には、「君たちが望む食べたいものを好きなだけ」という文言も含まれています。
そのため、ミスターバルクには、ストーカーズのリクエストにこたえる義務がありました。
「リクエスト通り、今日は朝からしっかり正義のためだけに働いてきたから、俺の身体には正義の味が凝縮されているぞ」と、ミスターバルクは笑います。
この日のリクエストは、『身体中を『正義のためにかいた汗と匂い』で満たすこと』『朝のシャワーをしないで、制汗剤や香水などを一切使わず、日中一度もヒーロースーツを脱がずに、全力の正義のためだけに働いて帰ってくること』でした。
もともとミスターバルクのヒーロースーツはハイテクな技術を結集して作られたものです。ヒーロー姿には、ブレスレットを使って変身し、そのスーツは普段は粒子となって格納されています。
しかし、この世界でミスターバルクが着ているものは、スパンデックスやラテックスなどを主に素材として作られた、肌触りと見栄えだけが重視された機能性が皆無の衣装でした。もちろん、この世界では、それが過去にさかのぼって反映されており、ミスターバルクはずっとこのヒーロースーツを着てヒーロー活動を続けていた、という風に改ざんされています。
ストーカーズは、まるで果実の皮を剥くように、ミスターバルクのヒーロースーツを脱がせながら、彼の身体にむさぼりつきます。
*
しかし、ミスターバルクは、ストーカーズの二人に、少し申し訳なさそうにストップをかけます。そして、「先に小便をしてもいいか?」と尋ねます。
ストーカーズの二人は、ニヤニヤと笑って、もちろんとうなずきます。
ストーカーズの二人が「おしっこがしたかったのに気づかなくてごめんね」と、謝ると、ミスターバルクは構わないさと笑います。
ストーカーズたちは、今日のリクエストが、ミスターバルクの排泄すらも制限することについて、もともと理解していました。
彼が帰ってきた時点で、彼の尿意がマックスになっていることも容易に予想できることです。しかし、ミスターバルクが、みずから『排尿の許可』を申し出るところをみたくて、わざとそれについて触れませんでした。
ストーカーズが排尿の許可を出すと、ミスターバルクは当然のように、用意されているピッチャーに放尿します。
これもいつものことです。
もはやこの家のトイレはほとんど、使用されていません。
ストーカーズは、スーパーヒーローであるミスターバルクが、当然のように、疑問を抱くことなく、リビングでピッチャーの中に放尿する姿が大好きで、いつもこれをさせます。
なぜピッチャーなのか。
もちろん、それはミスターバルクがその尿を飲むためです。
ストーカーズはどんなに変態といっても、尿を飲む趣味はありません。
この家でのミスターバルクのメインの飲料水は、ストーカーズたちの尿と、ミスターバルク自身の尿です。
ストーカーズは、自分たちの尿をあのミスターバルクが美味しそうに飲む姿に最高に興奮します。
尿を飲んでリサイクルすることが、環境にやさしく、エコロジーな行為であるということをミスターバルクに思い込ませることは、カメレオンを使えば、数日あれば十分でした。
もっとも、今のミスターバルクの教育はさらに進んでいるため、「正義のヒーローに尿を飲むという異常な行為をエコロジーだと思い込ませること」、「洗脳されたヒーローが、尿を飲む姿を鑑賞して楽しむことで、ストーカーズが性的な興奮を覚えること」を理解した上で、彼らを楽しませるために、わざと「エコロジー」であることを強調し、ウインクをして、それが汚物であることを認識しながら、喜んで尿を飲ませることも可能でしょう。
*
食事の再開です。
この世界では、ミスターバルクは、常にニップレスを装着しています。
乳首がこすれて射精してしまうからです。
ニップレスは特別製で、悪趣味なハート形のデザインです。
ニップレスには、erogenous zone(性感帯)と書かれています。
右のニップレスには、owned by Licker、左のニップレスには、owned by Snifferと書かれています。
いつも、入浴するたびにミスターバルクはニップレスを張り替えています。
そのデザインは、張り替えるたびに、そこがまぎれもなく性感帯であり、誰の所有物なのかを、ミスターバルクに意識させるための悪趣味なデザインでした。
ニップレスを張っているので、彼の乳首はいつも塩気が強いです。
この乳首のニップレスを優しく剥がされて、性感帯であるヒーローニップルスを優しく舐め、吸われ、弄られているときが、ミスターバルクにとっては毎日の至福の時間です。
リッカーの所有する右脇は、完全に体毛が滑らかに手入れされていて舐めやすくなっています。スニッファーの所有する左脇は、匂いがより豊かになるように体毛がしっかり生えそろっています。
ミスターバルクは、二人が『食事』を楽しんでいるところを見て、満足げです。
もちろん、ミスターバルクは自分の汗や匂いに実際に栄養があるのではなく、彼らの性欲を満たすための『おかず』にすぎないのだと理解しています。理解した上で自分が性的に消費されることをよしとしています。ヒーローとしての務めだと思っています。
そして、『ヒーローのミルクが飲みたい』というリクエストも、『なんでも望むものを食わせてやる』という約束通りに、ミスターバルクは実現します。
ミスターバルクは慣れた手つきで、愛用するプロテインボトルにペニスを挿入します。もはや、そのボトルに彼の『自家製ミルク』以外が入ることのほうが稀です。
ミスターバルクは、マッスルポーズで汗だくの身体を披露しつつ、彼の性感帯である乳首を変態二人に執拗に刺激されながら、勢いよくペニスからミルクを発射します。
分厚い胸板の上で育った乳首。
その刺激だけで射精するこの瞬間。
これこそが、ミスターバルクにとって至高の一時です。
これは、決して敗北ではありません。
こんなに気持ちが良いのに、敗北であるはずがありません。
これは、ミスターバルクが勝ち取った勝利の喜びなのです。
メタ・スクリプターの作り上げた世界、『ミスターバルクの汗臭い勝利』。
その名前に相応しい、ミスターバルクの射精を観測して、メタ・スクリプターは満足げに頷きます。
# メタ・スクリプター
もともと、この世界には、平和を破壊しようとする悪は存在しても、『ヒーローそのもの』をつけ狙うような、変態は存在しませんでした。
しかし、並行世界から、メタ・スクリプターが世界を『複製』し、自分だけの世界線を編み上げました。
その結果、本来は何の力も持たないヒーローマニアだった変態たち。
犯罪を犯したり、法律を侵すような研究や開発をしたことで、刑務所に入っていた犯罪者たち。
そんな悪たちがメタ・スクリプターによる『記述』によって、別の運命を歩み始めたことで、彼らは、『ミスターバルクの敵』としての役割を得ました。
メタ・スクリプターのいる世界には、スーパーヒーローは実在しません。
しかし、ミスターバルクのいる世界は、スーパーヒーローが現実に実在する世界です。
メタ・スクリプターは、スーパーヒーローに対して強いフェティッシュを持っています。そのため、スーパーヒーローが実在する並行世界にアクセスする方法を、やっとの思いで手に入れました。
メタ・スクリプターの最大の敵は、宇宙の法則である『コンシステンシー(整合性)』という法則です。
メタ・スクリプターの『記述』という能力は、宇宙を改変する力を持っています。
しかし、それが強く効果を発揮するのは、元々、メタ・スクリプターの存在する宇宙にのみです。
ミスターバルクなどが実在する外部の宇宙に対しては、『記述』はほとんど効果を発揮しません。
メタ・スクリプターの『記述』は、基本的に宇宙に致命的な不整合を引き起こします。そのため、もしも、彼が『記述』によって世界を変えようとすると、それらの改変は、全て宇宙によって正常な状態に復元されます。
しかし、メタ・スクリプターは、元々いた世界を完全に支配した結果、世界の核に到達しました。それは、一種の真理であり、彼は、彼の住む宇宙そのものを自由に操作し、管理する権限を得ました。
その結果、メタ・スクリプターは、『ローカル・コスモス』というプライベートな宇宙を手に入れました。それは、メタ・スクリプターが、世界を『記述』するためのパーソナル・コンピュータのようなものです。
このパーソナル・コンピュータ内は、『コンシステンシー』の影響、宇宙の法則の効果が及びません。メタスクリプターは、ミスターバルクのいる世界を、一度、そのパーソナル・コンピュータの上に複製します。
これは、宇宙に実在する世界を、自分のパソコンの中に、ダウンロードするようなものです。
ダウンロードした世界は、メタ・スクリプターから見ると、小説の原稿のようなものです。メタ・スクリプターは、その『原稿』を書き換えていきます。
書き換えている最中には、たくさんの矛盾や不整合が生まれます。
しかし、メタ・スクリプターは、徹底的に改変を重ねていき、矛盾をなくしながら、IFの世界を構築していきます。
そして、その原稿は、完全に不整合のない『完成稿』の状態に達します。
宇宙の法則は、不整合や矛盾を検知して、それを阻止します。
それは、『描きかけの原稿』のアップロードを禁止しているようなものです。
メタ・スクリプターの能力は、世界を『記述』する能力なので、その能力を直接、外部宇宙に対して使おうとすると、『描きかけ』の状態になってしまうのです。
しかし、『完成稿』の状態にまで整えると、それは『描きかけの状態』ではなくなるので、宇宙の法則から見て、実在する世界なのか、改変して作られた不正な世界なのか、区別がつきません。
メタ・スクリプターは、『ローカル・コスモス』上で作り上げた、その『完成稿』を、本来の宇宙に対して反映させます。
『改変』ではなく、『適用』するのです。
結果、宇宙の法則は異常を検知することができず、実在する宇宙や世界に対して、メタ・スクリプターの作り上げた不正な『事実』の数々が上書きされる形で適用されてしまうのです。
本来なら、ありえないほど高度な科学技術である『カメレオン』が、ミスターバルクの世界に実在するのも、トライアンドエラーを繰り返し、それが存在する世界を『完成稿』として作り上げたメタ・スクリプターの手腕です。
スーパーヒーローが存在する世界線は、本来は、圧倒的にミスターバルクとって有利な世界です。ヒーローが負けることや、悪や変態に屈することなど、あってはならないからです。
もしも、メタ・スクリプターが完成稿を作り上げようとして、世界を『記述』している最中に、仮に『ストーカーズ』がへまをして、ミスターバルクに成敗されてしまったとします。
しかし、それが最初に起こるのは、メタ・スクリプターのパーソナル・コンピュータ上の話です。
宇宙の法則によって、メタ・スクリプターの『記述』による改変が無効化されて、復元されたように、メタ・スクリプターの支配する彼のプライベートな宇宙の中では、ミスターバルクが勝利したという事実や運命を、メタ・スクリプターは何度でも取り消すことが出来ます。
例えば、「ストーカーズの慢心によって、出した音によって、ミスターバルクは異変に気付いた。」この記述を取り消し、「ストーカーズの慢心によって、出した音によって、ミスターバルクは異変に気付こうとしたとき、不運にもちょうど彼の通信機の通知が、音をかき消した。」このように書き換えることができるということです。