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「相馬、お前これのデータまとめといてくれ」


俺のデスクの前にやってきた上司の江原課長がいきなり書類の束を差し出してきた。

またか、とうんざりしながらも俺は表情に出さないよう気をつけて返事をする。


「……はい、わかりました。えっと、いつまでに終わらせれば……?」

「今日中に決まってんだろ。できたらすぐ報告に来いよ」


そんな無茶苦茶な。

俺にだって自分の仕事があるのにいきなりそんなのを振られたって困る。

しかし、課長は俺の仕事のことなど全く考慮してくれそうにない。


「おい、聞いてんのか? 返事は?」

「は、はい、わかりました。すぐに取りかかります」

「全く、しっかりしろよ。お前もう二年目だろ? いい加減給料分働いてくれよ」


課長が離れていくのを確認した俺は軽く舌打ちをした。

俺は自分の仕事はきっちりこなしてる。

それなのになに言ってんだ、あの糞上司は。

だいたい自分は周りに放ってばかりで俺に全然仕事を教えない癖に、新人が時間が経つだけで勝手に仕事できるようになるわけねえだろ、馬鹿かよ。


「……大変そうだな、お前も」


一部始終を見ていた隣の席の先輩が気を遣って宥めてきた。

俺はささくれ立った気持ちをなんとか抑えながら先輩の方を向く。


「俺、あの人本当に無理っす。いつもあの調子っすよ? これってパワハラじゃないんすか?」

「お前がうちの部署に来るちょっと前にも新人の子と少しそういう話があったんだがな、なんか結局有耶無耶になったらしい。その新人も転職したから、今となってはなかったことになってるよ」

「なんすかそれ。最悪じゃないっすか」


酷い体質の企業だ。

偶にしているパワハラの講習会も、これでは何の意味もないじゃないか。


「会社側も面倒事は避けたいんだろうさ。あの人も一応仕事はできるし、下手に扱うわけにもいかないっていう事情があるんだよ」

「その皺寄せを受けるのは俺なんすけど。こっちは溜まったもんじゃないっすよ」


俺は課長の方を見た。

中年太りした恰幅のいいおっさんがデスクについて書類を見ている。

角刈りの頭に脂ぎった顔、微妙に剃り残しのある髭跡など、その姿にはお世辞にも清潔感があるとは言えない。


「あの人もう見た目からして生理的に受け付けないんすよね。本人はあれでいいと思ってんすかね?」

「おいおい、あまり外見をとやかく言うのはやめてやれよ。まあ、俺ももう少し身だしなみに気を遣った方がいいとは思うが」


先輩は苦言を呈しながらも、俺と同様の感想を抱いているようだった。

あれでもう少しまともな見た目をしているならまだマシだったが、小汚いおっさんに嫌味を言われるのはただただ不愉快だ。


「おお、間宮君。先方から電話が来ていたよ。例の件上手くいっているようだね。流石だ、君に任せてよかったよ」

「……どうも」


課長が近くにいた女性社員を呼び止めて労いの言葉をかけている。

あの人は俺のような若い男には辛辣だが、女性社員に対してだけはやたら愛想がいい。

このあからさまな扱いの差も不快な要素の一つだ。

すると、今まさに課長と話していた女性社員の間宮さんがこちらのデスクに戻ってきた。

俺は間宮さんに何気なく声をかける。


「間宮さんはいいっすよね、課長に嫌味浴びせられなくて……」

「……何かあったんですか?」

「気にしないでやってくれ。こいつさっき課長に無茶振りされたところなんだよ」


先輩から事情を説明された間宮さんは少し納得したような様子だったが、すぐに苦々しい表情に変わった。


「別に私だっていい思いはしてませんよ。確かに嫌味は言われませんけど、十分不快です」

「え? そうなんすか?」

「ええ。ああいう態度を取れば若い女性に気に入られると思ってるんですよ、あの人は。本心では思ってもないおべっかを使って。舐めてますよね、私たちのことを」


怒りの滲む本気のトーンで喋る間宮さんに少し気圧される。

どうやら相当課長のことを嫌っているらしい。


「前に飲み会のとき、女性社員の顔に点数を付けているとポロッと漏らしてました。上辺では機嫌を取ろうとしていても、心の内ではそんな風に私たちのことを見てるんですよ」

「あー、それ俺も聞いたわ。流石にドン引きしたな」

「最低じゃないっすか……」


今どきそんなセクハラオヤジがいるのかと、呆れを通り越して感心してしまう。

育った時代が違うとはいえ、その根本的な価値観の違いに自分とは違う人種なのだということを強く痛感する。


「……無駄話はここまでです。仕事に戻りましょう」

「そうだな。お前も早くやらないと、また課長にどやされるぞ」

「はい…………はぁ……」


俺はため息をつきながらパソコンに向かった。

こんなに周りから嫌われていても、あの人は上司として俺たちに命令してくる。

会社とはそういうものだというのはわかってはいるが、それでも不条理を感じざるを得ない。

イライラした感情を抱えながら続ける作業は当然集中も続かず、俺は無意識にスマホを開いた。

すると、一通のメールが届いていた。

俺は何気なくメールを開く。


『あなたの周りの人を、あなたの思い通りに変えてみませんか?』


そんな意味不明なことが書かれたスパムメールだった。

一体こんな文面で誰が興味を抱くのだろうか。

俺は余計にイライラを感じながらメールを閉じようとした。

しかし、手が滑り誤って添付されていたリンクを開いてしまった。

あ、と思っているうちに変なサイトに繋がってしまう。

そのサイトは濃いピンク色の背景にカラフルな文字が配置されていて、現代のインターネットではまず見ないようなセンスのふざけたデザインだった。


「なんだこれ……」


普通なら警戒心を抱くはずのところで、俺は逆に興味をそそられた。

個人情報を入力させられるようなところもないし、あまり危険な感じもしなかった為、俺はもう少しこのサイトを見ることにした。

サイトのトップには先ほどの『あなたの周りの人を、あなたの思い通りに変えてみませんか?』という文字が書かれている。

その下にはサイトの詳細が説明されていた。


『このサイトでは、あなたの周りの人の性別を変更できます。さらに、特殊な催眠を用いることであなたの思い通りのシチュエーションを作ることができます』


英文を直訳したかのような固い文章で書かれている荒唐無稽な話に俺は思わず苦笑いを浮かべてしまう。

最近はこういうのが流行っているのだろうか。

SNSでも、自分の写真を加工して性別を変えるアプリなんてのを見たことがある。

恐らくこれもその手のお遊びのサイトなのだろう。

せっかくだ、少し遊んでみよう。

俺は画面をスクロールして遊び方を確認した。


『対象の写真をアップロードしてください。また、変更内容を設定してください』


誰かの写真をアップすればいいようだ。

さてどうしよう。

自分でもいいが、こんなよくわからないサイトに自分の写真をアップロードするのは流石に少し抵抗がある。

逆に、俺にとってどうでもいい人間ならばさしたる抵抗もないわけだ。

それならうってつけの人間がいるではないか。

俺はこっそり課長の方へスマホを向け写真を撮った。

眉間に皺を寄せながら書類と格闘している中年のおっさんの写真が無事に撮れた。

撮れた写真をすぐさまサイトにアップロードする。

その下にはいくつもの変化項目の入力欄があった。

性別だけでなく、身長、年齢、髪型、顔などかなり細かく設定できるようになっているようだ。

俺はほとんどの項目を弄った。

あんな小汚いおっさんならば原型を残さない方がいいだろう。

設定を終えた俺は『反映させる』と書かれたボタンをタップした。

すると、アップロードされた写真がぐにゃりと歪んでいく。

写真の中の小汚いおっさんは、あっという間に別人へと変貌した。

角刈りの頭はサラサラのストレートロングの髪になり、恰幅のいい小太りの体型は細く華奢で小柄なものになった。

体型が変わったせいで着ているスーツがぶかぶかになっており、幼い雰囲気が強調されている。

顔も、不細工な中年の脂ぎった顔ではなく、ぱっちりとした二重の大きい目が目立つあどけなさを感じる綺麗な小顔に変わった。

それはまさしく美少女と言える姿だった。

生理的に受け付けないレベルの小汚いおっさんの写真が、美少女の写真へと変わってしまったのだ。


「……ぷっ」


俺は思わず吹き出してしまった。

もし課長がこんな美少女だったら、少しは仕事も楽しくできるだろうな。

全く原型を感じさせない美少女の写真を見ながらそんなことを思っていると、後ろから急に慌てるような声が聞こえてきた。


「な、なんだこれは!? ど、どうなってんだ!?」


それは聞き覚えのない女の子の声だった。

誰かと思いながら声の方を向くと、俺は目が点になった。

そこにいたのは、ぶかぶかのスーツを着た髪の長い美少女だった。

年齢は高校生ぐらい。

自分の体を見ながら髪を振り乱して慌てている。

俺は咄嗟にスマホを見た。

そこに写っている美少女と、前にいる美少女は完全に同じ姿をしていた。

というか、今美少女が座っている椅子はさっきまで課長が座っていた椅子だ。

ということは、まさか。


「課長が、現実でも美少女になった……のか……?」


あり得ない、と思いつつも目の前で取り乱した様子の美少女を見ると、馬鹿馬鹿しい妄想と切って捨てることもできない。

周りの社員たちは突然の状況に戸惑っているのか、遠巻きに眺めているだけで美少女には近づこうとしない。


「な、なんだこの声は!? なんだこの体は!? 俺は、女になってんのか!?」

「か、課長……なんですか?」


俺は恐る恐る近づいて声をかけてみた。

すると、美少女は立ち上がって俺に掴みかかってきた。


「おい相馬! どうなってんだよこれっ!? なにが起こってるんだよっ!?」


美少女は俺のスーツを掴んで揺さぶろうとしてくる。

と言っても身長が低いのと、力が弱いのとで全然俺の体を揺らすことができておらず、ただ子供が癇癪起こしたようにしか見えない。

しかし、この様子を見るとこの美少女は課長で間違いないようだ。

まさか、本当に課長が美少女になってしまうとは。

こうして間近で見ると、結構可愛い。

鼻孔をつく華やかな甘い香りもいつもの汗臭い匂いとは大違いだ。


「相馬! 聞いてんのか!? お前なんとかしろよっ!」


課長は混乱しているのか、俺に怒鳴り散らしてくる。

普通に考えたらこんなあり得ない現象をただの人間である俺がなんとかできるわけないだろうに。

まあ、俺が元凶なのでできなくはないんだろうが。

俺はスマホを確認した。

サイトの中をよく見れば元に戻す方法もあるかもしれない。

あまり戻したいとも思わないが、とりあえず一旦この場は収めなければならない。

サイトの中をスクロールすると、気になる文章が目に入ってきた。


『次は催眠をしましょう。対象に催眠画面を向けてください。初回は無自覚催眠を推奨します』


催眠……?

まさかと思いつつ、俺は画面をタップしてスマホを課長に向けた。


「課長、これを見てください」

「は!? なんだよ、そ……れ…………ぁ…………」


美少女の姿の課長は画面を見ると、徐々に目の焦点が合わなくなっていき、やがて黙り込んでしまった。

すると、今度は急に目を瞬きさせながら辺りをキョロキョロと見回し始めた。


「……ん、ん〜? 俺なにしてたんだ? 相馬、お前なにしてんだ? データはまとめ終わったのか?」


課長はさっきまでの慌てぶりが嘘のように、何事もなかったかのようなトーンで話しかけてきた。

もちろん体も声も可愛らしい美少女のままだ。


「課長、なにか気になりませんか?」

「は? なにかって、なにがだよ」


課長はぶかぶかのスーツを着たまま偉そうに胸を張っている。

キリッとした目つきでこちらを見るその可愛らしい顔を見ていると、自然に頬が緩みそうになってくる。


「いえ、なんでもありません」

「ったく、余計なこと言ってないでさっさと仕事進めろ。ホント使えねえやつだなお前は」


それだけ言うと課長は席について書類作業に戻った。

どうやら課長は今の自分の体の変化を全く認識できていないらしい。

これが催眠の効果か。

すげえ、面白すぎるだろこれ。


「お、おい、なんだったんだ今の? あの子は一体……?」


すると、俺たちの様子を見ていた先輩が声をかけてきた。

先輩だけでなく、他の社員たちも俺のことを訝しげに見ている。

状況が理解できずに混乱しているようだ。


「えーっとっすね……」


説明してもいいが、面倒だ。

なにかいい方法があるのではないかとスマホを確認する。

すると、ちょうどいい文章を発見した。


『対象の催眠後は、周囲の人間に催眠画面を向けてください。対象の変化を周囲の人間が認識できなくなります』


要するに、余計な騒ぎを起こさせないようにする方法がちゃんと用意されているというわけだ。

沸き立つ興奮を抑えながら、俺は先輩たちにスマホを向けた。

どうやら俺はとんでもないオモチャを手にしてしまったようだ。




────────




先ほどまで慌ただしかった職場は落ち着きを取り戻し、社員たちはいつものように仕事を再開していた。

何もかもがいつも通りに進んでいる。

ただ一人を除いて。


「さて、どうなってるのかな」


俺は一人でトイレに向かっていた。

用を足すという目的もあるが、それだけじゃない。

今この中がどうなっているのか、確認したかったのだ。

俺はトイレのドアを開いた。

中に入ると、小便器に向かって立っている人物が目に入る。

今まさにズボンのチャックを開き小便をしようとしている美少女が。


「おぉ……」


その光景に思わず唸ってしまう。

本来ならおっさんたちしか入ることのない職場のトイレに美少女がいる。

そのあり得なさは俺の心を興奮させた。


「ふぅ……」


気の抜けたような声を出して小便器に向かっているこの美少女の正体は課長だ。

見た目は完璧な美少女だが、その細かい仕草を見てくいくと非常におっさん臭い。

課長本人は自分の体の変化を自覚できていないのだから、それも無理はないが。

先ほど俺がかけた『無自覚催眠』はこの異常な状態を自覚できず、全ていつも通りとしか認識できなくさせるものらしい。

つまり、今は本人を含めて誰も課長の異常を認識できなくなっている。

俺を除いて。


「……んん? なんだ……? なんか、やりづらいな……」


課長が小便するのに苦戦している。

当たり前だ。

男が立小便するのと女が立小便するのとではわけが違う。

本人は体の変化を自覚できていないのだから、その勝手の違いに戸惑うに決まっている。

俺はすかさず課長の横の小便器についた。


「ん? なんだ、相馬かよ。お前サボってんじゃねえだろうな?」


課長はいつものように悪態をついてきた。

だが、今の俺はなにを言われても気にならない。


「課長、小便溢れてますよ」

「は? あ、やべ……」


課長の足元は小便が溢れてびしょびしょになっていた。

いつものように立ち姿勢で小便しようとした結果だ。

女の尿道は男のように前に出す形をしていないのだから、そのまま出そうとしたら当然足元に溢れていくことになる。


「くそ、なんでだよ……」


課長は訳がわからないという顔をしながら、チャックをさらに下ろしてズボンをずり下ろした。

そして大きくガニ股になりながら腰を前に突き出し、尿道から溢れ落ちる小便を無理やり小便器に納めようとしている。

半ケツを出しながら小便器に腰を突き出す美少女の図はあまりに滑稽で、あまりに倒錯的だった。


「はぁ……なんなんだ? くそっ……」


全部小便を出し切った課長は姿勢を戻してズボンを上げた。

股間の周りや裾の部分は小便が引っかかって濡れてしまっている。

流石の課長もこれには不快感を覚えているようだ。


「……っ、なに見てんだよ! 相馬! お前早く仕事戻れよ!」


課長は苛立たしげに俺に向かって怒鳴ってきた。

完全な八つ当たりだが、その可愛らしい声では迫力も威圧感も全く感じないのでいつもの不快感はほとんどない。

逆に顔を赤くした美少女が俺に向かって可愛い声を上げている様は彼女が課長だということを差し引いても俺にとって好印象だった。


「ちっ……くそが……」


課長はそのまま舌打ちしながらトイレから出て行った。


「ぷっ、くく……」


抑えていた笑いが込み上げてくる。

最高だ。

あの最低最悪だった課長のこんな姿が見られるとは。

いつもの鬱憤を晴らしながら眼福も感じられる。

一石二鳥とはこのことだ。


「あー、いいもん見れたな……」


俺は先ほどの課長の痴態を思い返しながら、次はなにをしようか考えた。




────────




「はぁ!? やりたくねえってどういうことだよ!?」

「そもそもこの作業は本来俺の担当ではないですよね? 俺にも他にやることがあるので、こればかりに時間を使うわけには……」


デスクの前までやってきて抗議をする俺に対し、課長はその可愛らしい眉間に皺を寄せて不快感をあらわにしていた。


「お前がやらなかったらじゃあ誰がデータまとめんだよ!? 勝手にデータがまとまってくれるとでも思ってんのか!?」

「それなら課長ご自身でやればよろしいかと……」

「っ! お前舐めてんのかっ!?」


バンッ、と華奢な手のひらで課長が机を叩く。

力が弱いためかあまり大きな音にはならなかった。

普段の課長相手だと萎縮してしまうような場面でも、幼さの残る少女が相手なら全く気後れすることもない。

むしろこうしたやり取りをするのも楽しくなってくる。


「俺はな、お前の何十倍も仕事抱えてんだよ! こんなちっぽけな作業ぐらい仕事の片手間に済ませろ! いつまで新人のつもりだお前は!」

「ちっぽけな作業と言うならそれこそ課長がやってください。俺には十分負担になるので」

「相馬ぁっ! つべこべ言わずやれっつってんだっ!」


甲高い声でキンキン叫ぶ課長の顔は、すっかり真っ赤になっている。

耳まで赤く染まり、感情的になりすぎたせいか目には涙が浮かんでいる。

昔はこういう怒った女子が怖く見えたが、大人になってしまえば可愛いとしか感じられない。

しかし、どうやら俺がいうことを聞かないのがよっぽどお気に召さないらしい。

これ以上続けてもただ怒鳴られるだけになりそうだし、そろそろ始めるとしよう。

俺はスマホを取り出して課長の方に向けた。


「課長、そんなに俺に頼みたいならすることがあるんじゃないですか?」

「あぁ!? お前なに言っ……て…………ぁ…………」


さっきまであんなに叫んでいた課長が一気に静かになっていく。

俺は今新たな催眠を課長にかけている。

次にかける催眠は『常識改変催眠』だ。

俺が言ったことが課長の中で新たな常識となり、それをすることになんの疑問も抱かなくなるというものだ。

俺が課長に植え付ける新たな常識。

それは。


「課長、『部下になにか頼むときはオナニーをしてイクところを見せてから』ですよ? 常識でしょう?」


俺の言葉を聞いた課長がピクっと震える。


「……ぁ…………あ、そうだった。『部下になにか頼むときはオナニーをしてイクところを見せてから』だったな……」


目に焦点が合わないまま俺が言ったことを復唱する課長。

やがてハッとしたように意識を取り戻すと、再び俺に対してキレかかってくる。


「お前なあ! 俺がオナニーしてないことに気づいてたならもっと早く言えよ! だからお前は使えねえっつってんだよ!」


そんな悪態をつきながら目の前の少女はズボンを下ろしパンツを脱ぎ捨てた。

まだ毛も生えてないツルツルスベスベな下半身があらわになる。

少女はその下半身が見えるように足をM字に開きながら椅子の上に座り、股間に指を這わせ始めた。


「まったくよぉ……んっ……こんなつまらないことで、一々揚げ足取るなよ……あっ……」

「あ、課長、イキそうになったらちゃんと宣言してからイッてください。常識ですから」

「そんなの言われなくても……んっ、ふぅ……わかってるってんだよ……んあっ……はぁ、はぁ……っ……」


少女は頬を上気させながら呼吸を乱して一心に股間を指で弄っている。

美少女のオナニーショーなんて、まるでAVでも見ているみたいだ。

実際催眠モノのAVでこんなシーンを見たことがある。

まさか現実にできるなんて思ってもみなかったが。


「……なんか、いつもよりやりづれえな……んっ……」


自分のクリトリスを手のひらで握ろうとしているが上手くできず、指で弄る形になっている。

なるほど、クリトリスをチンコだと思っているのか。

今の課長は自分が女になったことにも気づいていないのだから当然と言えば当然か。

自分が女だと気づいていない美少女がなんの疑問も抱かず人前で一生懸命クリトリスを弄るこの様は、なんとも倒錯的で俺の興奮をそそる。


「んっ、くっ……もうすぐイキそうだ……んんっ、あっ!」


ラストスパートをかけているのか指の動きが速くなってきた。

呼吸は激しく乱れて、汗ばんだ額に乱れた髪が張り付いている。

紅潮した頬や潤んだ瞳は、そのあどけない顔をより艶やかなものにしていた。

やべえ、めっちゃエロい。

こんな可愛い顔しておっさんみたいな仕草をしているところもなおエロい。

これなら動画撮っとけばよかった。


「んっ、あっ、イクっ、イクッ! 俺もうイクッ!」

「あ、イクところ写真撮りますね。常識なので」

「えっ、しゃしん、って、あっあッ! イクッ、イクゥうぅぅッ!!!」


ビクビクッ、と少女の体が大きく震える。

首は大きく後ろに仰け反り、M字に開いていた足には力がこもっているのか指を開かせながらピクピクと震えている。

股間からはプシッ、と少量の液体が噴き出した。

潮を吹いたのか?

なんとまあ気持ちよさそうなことで。

俺は彼女がイク瞬間から写真を連写していた。

顔が仰け反っていきながら潮を吹くところまで綺麗に撮れた。

これはもう永久保存版だな。


「はぁっ、はぁ……それじゃあ、相馬……頼んだ仕事、んっ……ちゃんとやっておけよ……ふぅ……」


課長は呼吸を整えながら俺に言ってくる。

そういえばそんな約束だったか。

流石にあれだけのものを見せてもらえたのだから、応えないわけにもいくまい。


「わかりました。課長、ありがとうございました」

「……んあ? 当たり前のことしただけだろ、なにを改って……」


課長はパンツを履きながら俺を訝しげに見ている。

ここまでのことは全て課長にとっては常識なのだから、別にお礼を言われるようなことでもないようだ。

周りの社員たちも当たり前のことと認識しているのかなにも言ってこない。

俺だけがこの面白さを堪能できるなんて、本当に素晴らしいオモチャだ。

このサイトも、そして課長も。




────────




「それじゃあ課長、乾杯!」

「……おう」


物言いたげな顔をしながらグラスを掲げる美少女と乾杯をする。

明らかに未成年の少女の外見だが、本人は普通の成人男性のつもりだし、店員にも催眠画面を見せてなんの疑問も抱かなくさせているため問題はない。


「んくっ、んくっ……ぷはぁっ、しかしどういう風の吹き回しだ? お前が俺と飲みに行きたいなんてよ」


課長はグラスに注がれたビールをあおると俺に問いかけてきた。

仕事終わりに二人で飲みに行こうと誘ったのは俺からだ。

普段ほとんど親交のない俺からの誘いに課長は最初怪訝な顔をしていたが、内心では人から飲みに誘われるのが嬉しかったのか、最終的にはついてきてくれた。

嫌われものであるが故に実は結構寂しかったりしたのだろう。

自業自得だが。


「まあまあ、そんなこと言わずにどうぞどうぞ」

「おう、悪いな」


俺がグラスにビールを注ぐと課長は満更でもない様子でまたビールをあおった。

飲み会での普段の飲み方を見ると結構酒は強そうだが、今は少女の体だ。

そんなにいつもの調子でグイグイ飲んで大丈夫なわけがない。


「……だぁからよぉ、ヒック、おれぁ悪くねえんだって。管理職っつーのはそういうもんでよぉ……ヒック」


案の定、課長はすぐにべろんべろんに酔ってしまった。

顔を真っ赤にして酔っ払っている少女というのは、流石に見た目の犯罪臭が強い。

けれど誰に咎められるでもなく課長は酒を飲み続けている。

また面白いものが見れたな。

いい肴を目の前にして、俺は気持ちよく酒を飲むことができた。

しかし、課長がここまで酔った姿は今まで見たことがない。

口から出てくるのも職場での直球な不満ばかりだ。


「それを、おればっかり悪人扱いしやがって……ふざけんなってんだ、こっちはおめぇらの何倍も会社に貢献してるつーのって……ヒック」

「でも課長、女性社員の顔に点数つけたりするのは流石にどうかと……」

「あぁ? 別にいいだろうがよぉ。……ヒック、イイ女にイイっつってるだけだろうが。貶してるわけじゃねえのに、セクハラだなんだって、くっだらねえこと言いやがって……ヒック」


酔いが回りすぎているのか、大分本音が出てしまっている。

少なくとも本人に全く反省の色はなさそうだ。

セクハラオヤジというのは得てしてこういうものなのだろう。

……もっとも、今一番職場で可愛いのはこの人なのだが。


「下手に出てやったらつけ上がりやがって……ヒック、うちの職場の女どもはこれだから……やっぱ一番イイ女なのはうちのカミさんだよ……ヒック」

「……ん? カミさん?」


思いもしない言葉が出てきて思わず聞き返してしまう。


「ちょっと待ってください、カミさんって、課長結婚してたんですか?」

「んあ? たりめーだろうがよぉ。この歳で独身だとでも思ったのかよ、ばぁーか。ヒック……」


美少女が得意げな顔で勝ち誇ってくる。

意外だ。

この小汚くて嫌味な中年おっさんに奥さんがいたとは。

しかしそうなってくると少し問題がある。

課長をこのまま家に帰したら家族に少女の姿を見られて騒ぎになってしまう。

面倒だが仕方ない。

予定を変更して俺も課長宅に行くしかあるまい。


「課長、そろそろ帰りましょう」

「はぁ? まだ飲み始めたばっかじゃねえかよぉ。もっと飲ませろ……ヒック」

「そんなに酔ってるのになに言ってるんですか、ほら行きますよ」


俺は課長に肩を貸して無理やり飲み屋から連れ出し、近くにいたタクシーの中に放り込んだ。

酔っ払って意識が朦朧とし始めている課長からなんとか住所を聞き出して、共に課長の自宅へと向かう。

タクシーに乗っていると、課長のことが気になるのか運転手がこちらに話しかけてきた。


「お兄さん、その子すごい酔ってるけど大丈夫なの? ……まさか、未成年じゃないよね?」

「あっ、大丈夫です。この人ちゃんと成人してるんで。そうですよね、課長?」

「たりめーだろうがぁ。おれがガキに見えんのかよ、あァ!?」


どう見ても少女にしか見えない課長が威圧的に運転手に吠える。

面倒だと判断したのか、運転手はそれ以上なにも言ってこなかった。

しばらく走ると課長の住所の周辺に到着した。

近くに建つ一軒家には『江原』という表札が付いている。

どうやらここが課長の自宅のようだ。

俺はタクシーを降りると再び課長に肩を貸して家の前まで移動し、玄関のチャイムを押した。

しばらくすると、女性の声が聞こえてくる。


『はい? どちら様でしょう?』

「あ、江原課長の部下のものです。課長が酔っ払ってしまったのでお届けに来ました」

『あらあら、すみませんね。今行きます』


やがて玄関が開くと一人の女性が顔を出した。

年齢はおそらく四十代ぐらいと思われる綺麗な女性だった。

この人が課長の奥さんか。

正直あのおっさんには似つかわしくない人だ。


「えっと、あの、うちの人はどちらに……?」


奥さんがおずおずとこちらに問いかけてくる。

流石にこの酔い潰れた美少女が自分の夫だなんて思わないか。


「ほら、ここにいますよ。課長、家に着きましたよ」

「……んあー? ……おお、さおり。帰ってきたぞぉっと……ヒック」

「……?」


顔を上げて自分の名前を呼んでくる美少女に対して、奥さんは完全に不審なものを見るかのような目を向けている。

理解できないこの状況に軽く混乱しているようだ。


「あの、これはどういう……?」

「ですから、この人があなたの夫ですよ。ね? 奥さん」


俺は奥さんにスマホを向けた。

すると奥さんはスマホを凝視した後、一気に表情が柔らかくなった。


「……あらあら、あなたこんなに酔っ払っちゃって。もう、仕方ないわね」

「うー、ヒック……」


さっきまでの態度と一転して、奥さんは美少女となった課長に駆け寄ってきた。

もうこの美少女が自分の夫だということになんの疑問も抱いていないようだ。

どんな人間相手でも一瞬でこれだ。

やはり催眠というのはすごい。


「わざわざ送り届けてくださってすみません。よかったら上がってってください」

「いえいえそんな、自分はただタクシー拾っただけなので……」

「そんな遠慮しないでください。お茶でもお出ししますから」

「いや、すみません。それでは少しだけお邪魔します」


俺は遠慮がちなフリをしながら家の中にお邪魔した。

中に入ると、少し広めのリビングに通された。

テーブルの前の椅子に座って待っていると、奥さんがグラスに注いだお茶を出してくれた。


「どうぞ。ほら、あなたも。お水飲んで」

「んー……」


課長に水の入ったグラスを渡す奥さん。

外見だけ見ると親子のように歳が離れており、夫婦というよりは酔い潰れた娘を介抱する母親にしか見えない。


「すみませんね、本当にわざわざこんなところまで」

「いえいえ。気になさらないでください。それより奥さん、少しお聞きしたいことがあるんですが」

「はい? なんでしょう?」


奥さんは課長に手を貸しながら笑顔でこちらを見ている。

この人には少し聞いておきたいことがある。


「この家にはお二人で住んでるんですか?」

「ええ。今は二人です」

「お子さんはいらっしゃらないんですか?」

「娘が一人いますが、就職してからは一人暮らしをしています」


なるほど、娘がいたのか。

もうこの家にいないのであればわざわざ催眠かける手間が省ける。


「娘さんは今おいくつでしょう?」

「今年で23です」

「写真とかはありますか?」

「え? ええ、ありますが……」


奥さんは少し不思議そうな顔をしながら俺にスマホを見せてきた。

そこには奥さんに似ている若くて綺麗な女性が写っていた。

この人が課長の娘か。

こんな綺麗な人があの小汚いおっさんの娘だなんてとても思えないが、今となっては全然別の意味で課長の娘とは思えない。

俺はチラリと横を見る。

そこに座っているのは酔っ払ってうつらうつらとしている美少女。

どう見てもこの少女の方が写真の女性よりも年下だ。

この少女が彼女の父親だなんて言っても誰も信じないだろう。

姉妹だと言った方が全然納得できる。

もちろん娘さんの方が姉だ。


「ところで奥さん、最近課長とはセックスされていますか?」

「……は?」


俺の言葉を聞いた途端、奥さんが固まってしまった。

目を瞬きさせたまま口元が引きつっている。


「あ、あの、なにを……」

「セックスです。されてるんですか?」

「あの、そういう冗談はちょっと……」


奥さんが不快感をあらわにしながらやんわりと身を引いた。

さて、ここらでもう一度。

俺はスマホを奥さんに向ける。


「『質問に答えてください』」

「え? …………ぁ…………あ、セックスですか? 最近でも偶にしていますね」


スマホ画面を見た奥さんは俺の質問に自然な素振りで答え始めた。

上手く催眠がかかったようだ。

これでもう奥さんはなにを聞いても答えてくれる。


「最後にセックスしたのは?」

「二週間ほど前でしたね。最低でも月に一回はしています」


課長ももういい歳したおっさんだというのに元気なことだ。

まあ職場でもセクハラオヤジと言われているぐらいだし、精力は盛んなのだろう。


「普段はどんな感じでするんですか?」

「そうですね、だいたいは夫から誘ってきます。二人でベッドに入って愛撫し合った後に挿入して、中には出さないようにしています。偶に出してしまうときもありますがそういうときはピルを飲みます。流石にもう子供は作れませんから」


……自分で聞いておいてアレだが、熟年夫婦の性事情を聞くのはなんだか生々しくてキツイ。

それも課長のだと思うと少し吐き気がする。


「……ちなみに奥さんはどう思ってるんですか? セックスすることについて」

「私ですか? そうですね。私にも性欲はありますし、嫌ではないですね。娘が産まれてからは前より欲求が強くなったような気がしてます。夫に誘われるのが恋しくなるときもありますね」


意外とこの人もノリノリなのか。

しかし、こうして聞いているとまるでAVのインタビューのようだ。

いい加減終わらせて本題に入ろう。

……せっかくここまでやってきたのだ。

それなりに面白いものを見せてもらわないと。

俺は再びスマホをを取り出した。


「課長、ほら、起きてください」

「……んあっ!? ……うう、なんだよぉ、相馬ぁ。うるせえなぁ……」


課長は目をゴシゴシと擦りながらこちらを見てくる。

俺は奥さんと課長両方に見えるようにスマホを掲げた。


「『上司を家まで送り届けた部下には夫婦のセックスを見せつける』のが常識ですよね?」

「「……ぁ……」」


スマホを見せられた二人は一瞬ぼーっとした後、急に立ち上がり移動を始めた。


「……寝室は二階だ。行くぞぉ、さおり。……なにしてんだ相馬ぁ。お前に見せなきゃいけないんだから、早くついてこいよぉ……」

「あ、はい」


俺は課長と奥さんの後に続いて階段を登った。

課長はまだ酔っているのか、フラフラしながら階段を登っている。

二階に上がり寝室に入ると、二人はおもむろに服を脱ぎ始めた。

俺の前だというのに全く気にせず、二人はあっという間に全裸になってしまった。

中年の女性とまだ幼さの残る少女。

裸になった二人が並ぶ様子はまるで親子モノのAVのワンシーンのようだ。


「あなた……」

「さおり……」


ベッドに横になった奥さんの上から課長が覆いかぶさり、口を近づけていく。


「んっ、ちゅ、れろ……」

「んむ、あむ……ちゅ、んっ……」


少女と中年女性が舌と舌を絡ませるその構図はなんとも淫らで倒錯的だ。

親子ほど歳の離れた女二人がこんな風に絡むところなど滅多に見れるものではない。

今度こそ忘れないように俺はスマホで動画を撮影していた。


「んっ、あなた、もっと……」

「ああ……んちゅ……」


少女の手が、奥さんの胸元に移動していく。

キスをしながら乳首を触っているようだ。

奥さんは気持ちいいのか、身体を震わせて悦んでいた。

美少女が慣れた手つきで年上の女性を悦ばせているなんて、これはまたなかなかなお宝映像になりそうだ。

すると、少女はキスをしていた口を離し、奥さんの乳首に吸い付いた。


「んんっ、ああっ!」


奥さんが嬌声を上げて反応する。

どうやらあの奥さんは乳首を弄られるのがお気に入りらしい。

娘ぐらいの年齢の少女に乳首を吸われて喘ぐ女性というのもまたエロくて素晴らしい。


「ねえ、あなた、そろそろ……」

「ああ、今挿れてやる……」


課長が自分の股間を奥さんの股間に当てがう。

チンコを挿入しようとしているのだろう。

だが、残念ながらそれは不可能だ。


「んっ……あ、あれ? なんでだ、入らねえ……」

「あなた……? どうしたの? 落ち着いて、ゆっくり挿れて……」

「あ、ああ……わかってる……くそっ、まだ酔ってんのかぁ……?」


課長はゆっくりと自分と奥さんの股間を合わせ、体を押し付ける。

しかし、なにも入らない。

当たり前だ。

少女の体にチンコなど付いていないのだから。

相手の股間にヘコヘコ腰を押し付けようとしてあたふたしている少女の姿はなんとも滑稽だ。

見ているだけで情欲をそそられる。

さて、いい加減俺も我慢の限界だ。

そろそろ本番を始めるとしよう。

俺は背後から課長に近づき、肩に手をかけた。


「課長」

「……あぁ? なんだよ相馬、邪魔するなよ、今いいところなんだから……」


鬱陶しそうに俺の手を払う課長と不思議そうにこちらを見る奥さんに、俺はスマホの画面を向ける。


「『俺も混ぜてくださいよ』」


すると課長は一瞬黙った後、不満そうな顔をしながら立ち上がった。


「ちっ、仕方ねえなぁ……ほら、さおり。相手してやれ」


課長はベッドの横に腰をかけると、奥さんに俺の相手をするように促した。

……なるほど、そうなるのか。

どうやら課長は勘違いをしているようだ。

催眠で俺がセックスに混ざることを認めたとしても、それ以外の認識は課長自身の思考によるものなのだろう。

まあ課長は自分が男だと思っているのだから無理もない。

3Pをするにしても普通に考えるなら男の相手をするのは女だ。

あくまで俺の相手をするのは奥さんだと思っているのだろう。

だが、今俺がヤリたいのは奥さんではない。


「違いますよ課長。俺の相手はあなたです」

「……は? ……うわっ!?」


俺の言葉を理解できていない課長を、そのままベッドに押し倒す。

すでにベッドに横になっている奥さんの上に重なるように課長が倒れ込んだ。

俺はその上から覆いかぶさる。


「な、なに言ってんだお前! 気は確かか!?」


美少女が焦ったような顔をしながら可愛い声でキャンキャン喚いている。

そりゃあこんな可愛い子を犯したくならない男がいたらそいつは正気じゃないだろうな。


「今日一日ずっと我慢してたんですから、愉しませてくださいよ」


俺はベルトを外し、ギンギンに勃起したチンコ露出させる。

今日はずっと我慢していたのだ。

自分が美少女だと気づいていないこの人に、俺は散々興奮させられてきた。

この瞬間をどれほど待ち侘びていたか。


「それじゃあ、挿れますよ……」

「ちょっ、まっ……」


華奢でか細い少女の体に、ズンッ、と一気にチンコを挿し込む。

チンコが温かい膣に包まれ、俺は充足感で満たされる。


「あ、かひゅっ……あがっ……」


少女はあまりの衝撃に呼吸を乱していた。

なにが起きているのかわからないといった顔だ。


「あっ、うっ……な、これ……どう、なって……」

「課長のおまんこにチンコを入れたんですよ。どうですか?」

「な、は? え? なんだ、これ……どこに、入って……」


完全に理解不能といった様子で狼狽える美少女。

自分にあるはずのない器官の感覚を味わうのはいったいどんな気分なのだろうか。

少し興味がある。


「あ、あなた、大丈夫……?」

「さ、さおりぃ……おれぇ、どうなって……」


奥さんが自分に寄りかかっている美少女を優しく抱きとめている。

少女は目に涙を浮かべながら助けを求めているが、奥さんにもなにが起こっているのかは理解できないだろう。

しかし、奥さんの目の前で子供ぐらいの歳の美少女になった夫のまんこにチンコを入れるなんてかなり奇妙なシチュエーションだ。

寝取りでありながら親子丼のようでもある。

倒錯的で非常にエロい。

最初は酒に酔わせてホテルにでも連れ込もうと思っていたが、これなら回り道した甲斐があったと言うものだ。


「ほら、動かしますよ、っと」

「んひゃっ!? や、やめ……んぐっ!?」


俺は腰を前後に動かし、チンコで少女のまんこの奥を突く。

男であるという自覚を持ちながら女でしか味わえない感覚を前に、課長は表情をぐちゃぐちゃにしていた。

そこにあるのは未知への恐怖か、驚愕か、快感か。

あるいはその全てかもしれない。


「どうですか? 気持ちいいですか?」

「し、しらにゃい……おりぇ、こんにゃのしら……んにゃぁっ!?」


俺が奥を突く度にいい声で鳴く美少女。

次第にその声は艶のある嬌声へと変わっていく。

それは俺をより一層昂らせた。


「ほらほら、どんどんいくぞ」

「んあぁっ! あっ、ああッ! おくっ、ゴリって、んぐっ、あはぁッ!」


もう敬語を使うのも面倒になった俺はそのまま乱暴に少女を犯していく。

思えばこんなガキ相手に敬語を使うというのもおかしな話だ。

元々がどうであれ、今の俺にとってこいつは弱々しいメスガキに過ぎない。


「おら、もっと動くぞ。しっかり気ぃ保てよ?」

「ああっ、ああッ! ダメッ、これいじょう……あがッ、ああ゛ッ!」


パンッパンッ、と音がなるぐらい強く腰を押し付けると、少女は狂ったように髪を振り乱して悶えた。

初めての女の感覚がそんなに凄かったのか、すっかりおかしくなってしまっている。

俺の方もそろそろ限界に近い。

ラストスパートをかけるか。


「おい、中に出すぞ。しっかり受け止めろよ……!」

「なか、なかっ? なかって、どこ……ああッ、んんッ!」


少女の細い腰を掴んでグッと腰を打ち付ける。

もう抑えられねえ。

射精るっ……!


「んぐっ、ぐうっ……!!!」

「あ、ああ゛ッ、んああ゛ぁあぁぁッ!!!」


ビュルルッ、と少女の膣の奥深くに精子を出す。

今日一日の興奮のせいか、とてつもない勢いで濃い精液が射精されていく。

やべえ、めちゃくちゃ気持ちいい。


「ふぅっ……気持ちよかったぞ」

「あ、あひゃっ……かひゅっ……」


少女は過呼吸状態でビクンビクンッと震えていた。

初めての女としてのセックスがよっぽど痺れたらしい。

汗やら涎やら涙やらでぐちゃぐちゃになった顔も、どこか満足気だ。

俺は立ち上がり衣服を整えた。

とりあえずスッキリできたし、今日のところは帰るとしよう。


「あ、あなた……大丈夫?」

「ふぅっ、ふぅ……お、終わった、のか……?」


奥さんに介抱され、課長も落ち着きを取り戻したようだ。

すると、課長はすぐに立ち上がりフラフラになりながら俺の方に向かってきた。


「お、お前ぇ……いきなりなにしやがんだ! 俺たち夫婦とセックスするにしたって、なんで俺がお前とやらなきゃいけないんだよ!?」


いつものように怒鳴り調子で俺に詰め寄ってくる課長。

もっともその姿は全裸で、股間からは精液を垂れ流し、顔も涙目の可愛らしい美少女のものなので全然いつものようには感じないが。


「別にいいだろ。お前も気持ちよかっただろ?」

「なっ!? お前ぇ、誰に口聞いてんだ!? あァ!?」


俺のタメ口が気に障ったのか、課長はより一層怒りを募らせている。

いい加減このままこいつとやり取りするのも面倒だな。

顔はいいが、性格は最悪なおっさんのままだ。

おっさんの仕草の美少女というのもそれはそれで唆るものがあるが、ずっと話しているとあの小汚いおっさんの顔が頭に浮かんで流石に萎える。

俺はスマホを取り出し課長の方に向けた。


「さっきサイトを見ててちょうど良いのを見つけたんだよ」

「あ!? なんの話だ…………ぁ…………」


スマホの画面を見た課長は徐々に目の焦点が合わなくなっていき、やがて静かに黙り込んでしまう。

ここまではいつもと同じだが、これからするのは別の催眠だ。


「『人格改変催眠』っていうのがあってさ。これを使えばそいつの性格を全く別のものに変えられるんだってさ」

「…………」


俺の言葉に課長は全く反応しない。

完全に催眠にかかっているようだ。


「課長にはこれから『真面目で穏やかな性格の女の子』になってもらうことにしたよ。見た目も変わって性格も変わったら、課長の元の要素は完全になくなっちまうな。まあ別にいいだろ? どうせみんなから嫌われてたんだから」

「…………ぁ…………」


課長がピクリと震える。

恐らく催眠によって内側から課長の性格が変えられているところなのだろう。

抵抗するかのようにピクピク手が動いているが、当然この催眠には逆らうことなどできない。


「じゃあな、課長」

「……ぁっ…………ぁ…………」


俺の別れの言葉に、課長はただピクピクと震えているだけだった。




────────




「お前昨日課長と飲みに行ったんだって? どういう風の吹き回しだよ」


翌日、会社に行くと先輩が問いかけてきた。

どうやら昨日のことが少し噂になっているらしい。


「いや、別になんでもないっすよ。ただ、俺もあの人のこと今まで誤解してたみたいで、ちゃんと話したら結構仲良くなれたんすよ」

「へぇ、そうかい。ま、職場の人間関係なんて良いに越したことはないか」


俺の言葉に先輩も納得したようだ。

……きっと、課長が元のままならこんな風に納得はしてもらえなかっただろう。

あんなに嫌われている課長と急に仲良くなるなんてどう考えても妙だ。

それが妙に思われないのは、課長が文字通り別人になってしまったからだ。


「みんな、おはよう。今日も一日頑張りましょうね」


オフィスに入ってきた一人の女の子が社員たちに声をかける。

サラサラの長い髪。

清潔感のあるレディーススーツ。

そして、美少女といって差し支えないその顔。

これが、新しい課長の姿だ。

その穏やかな雰囲気も相まって、元の課長を連想させるものはなにもない。


「すげえよな、あの若さで課長なんだから。美人だし、人当たりもいいし、お前なんであんないい人を嫌ってたんだ?」

「あはは、そっすねー……」


先輩たちには催眠をかけ直した。

今この職場の人間はみんな元から課長がこうだったと思うようになっている。

昨日とは違う意味で、この状況に違和感を抱いている人間はいないというわけだ。


「すいません先輩、俺ちょっと課長に用があるんで」

「おう」


俺は先輩との話を切り上げ課長の元へ移動した。

……実は施した催眠はこれだけではない。

ただ課長をみんなからも好かれる性格にしただけでは、面白くないだろう。

なにより、俺の得になっていない。

だから俺はもう一つある催眠を課長にかけたのだ。


「よう、来たな」


俺はタメ口で課長に話しかける。

それに対して課長は全く不快感を示さずに顔を上げた。


「あら、相馬くん。おはよう。何か用かしら?」

「朝礼の前にセックスするぞ、『性奴隷』」


俺がそう言うと、課長は当たり前のように服を脱ぎ始めた。


「ええ、わかったわ。性奴隷である私が相馬くんのセックスの相手をするのは当たり前だものね」


課長はさも常識であるかのようにあり得ない言葉を語る。

これが新たな催眠だ。

課長は俺の性奴隷。

俺がセックスしたいと言えばいかなるときでもそれに応える。

そうするのが常識でそこに疑う余地はなにもない。

課長はそう思い込んでいる。

こんないい女なんだ。

自分の好きにしたいと思うのは当然だろう?

課長はスカートを下ろし、パンティを脱ぐと、椅子に腰をかけて股を開いた。

受け入れる準備は万端のようだ。


「さ、どうぞ。もうすぐ朝礼だし、できれば手早く済ませてほしいのだけど……」

「おい、誰に口聞いてんだ性奴隷。それはお前が決まることじゃねえ、よっ……」


俺はチンコを課長のまんこに突っ込んだ。

うねる膣がチンコにまとわりつく。

昨日も思ったが、こいつのまんこはなかなかの名器だ。


「んあっ! ……そ、そうね……ごめんなさい、ただの性奴隷に発言権はないわよね……んっ……」

「わかったらお前も腰動かせ。早く終わらせたいんだろ?」


俺が腰を動かすと、それに応えるように課長も腰を動かしてくる。

少し慣れないようなぎこちなさを感じる動きだが、これは性事情にあまり明るくない真面目な性格によるものだろう。

これはこれで非常に唆る。

我ながら悪くない性格設定だ。


「あの、課長。朝礼の前に確認してほしいことがあるのですが……」


社員の一人がこちらに近寄ってくる。

もちろん俺たちがセックスをしてることにはなにも疑問を抱いていない。


「んっ、あっ……ごめん、なさいっ……今、取り込み中で、んっ、ちょっと、待ってもらえるかしら……?」

「はぁ、わかりました……」


社員は仕方ないといった顔で離れていく。

オフィスで堂々とセックスしても誰もなにも言わない。

相手は課長というにはあまりに若すぎる少女。

普通ならばあり得ないこのシチュエーションは俺に強い背徳感と興奮をもたらした。


「はぁ、はぁ……いいぞ、もうイケそうだ。中に出すぞ!」

「んっ、あっ……ええ、どうぞ、出して……んんッ」


課長の方も体を震わせて今にもイキそうだ。

俺は我慢せず腰を思い切り課長のまんこの奥に向けて突き出した。

くっ、射精るっ……!


「っ、ぐぅっ、ああっ!!!」

「んッ、ああッ、あああぁッ!!!」


ビクンッ、と体が震える。

課長の奥に挿し込んだチンコが脈動しながら精液を迸らせた。

ビュルビュルッ、と昨日に続いて大量の精子が課長の膣奥に吐き出される。


「ふぅ、はぁ……ああ、気持ちよかったぜ」

「はぁ、んっ……そう、それはよかったわ……」


俺が体を離すと、課長は自分の膣から流れ出る精液を眺めていた。


「また、こんなに出して……あなた中出しがそんなに好きなの?」

「当たり前だろ」


いい女に膣内射精して種付けする。

男として一番支配欲と征服欲を満たされる瞬間だ。


「毎回こんなに中に出されたら赤ちゃんができてしまうわ……」

「できても俺は責任取らねえぞ。産むならお前とあの嫁で育てろ」

「ええ、わかってるわ。私は性奴隷なのだからあなたは好きなようにして」

「ふん、わかってるじゃねえか」


課長は俺の性奴隷だ。

俺の好きなようにする。

それで課長がどうなろうが俺の知ったことではない。

どうせ元は俺の大嫌いな存在だったのだから罪悪感もない。

今後なにがあろうとこいつは一生俺の思うがままなのだ。

そんなことを考えていると、いきなり誰かに肩を掴まれた。


「はぁ……見るに堪えませんね」

「っ!? 誰だ!?」


反射的に後ろを振り返ると、そこにいたのはうちの会社の女性社員、間宮さんだった。


「あのセクハラ課長に少しお灸を据えてやるだけのつもりだったのですが、まさかここまでするとは……」

「え、間宮さん……? な、なんで……?」


いきなりのことに理解が追いつかない。

間宮さんはなにを言っているんだ?


「相馬さんも課長に不満を抱いていましたし、私と同じ気持ちだと思っていたのに……結局は貴方もあのセクハラ課長と同じですね。醜いケダモノです」


間宮さんがなにを言っているのかわからない。

わからないが、一つだけわかる。

彼女は、催眠にかかっていない。


「な、な、なんで……」

「なんでこの状況を認識できるのか、ですか? 簡単です。私があのサイトを作ったのですから。催眠にかからない方法ぐらい用意していますよ」


間宮さんがあのサイトを作った?

じゃあ、今まで俺がやっていたことにもずっと気づいていて催眠にかかったふりをしていたのか?

そんな、馬鹿な。


「貴方にメールを送ったのも私です。ですが、その判断は間違いだったようです。貴方はやりすぎました。少し罰が必要のようですね」


間宮さんがスマホを掲げる。

なにをするつもりなのか、俺はすぐに理解した。


「ま、待ってください! ごめんなさい! 調子に乗りすぎました!」

「その謝罪は誰に対してですか? 私? 課長? それとも貴方が内心見下している女性たちに対してですか?」


間宮さんは完全に怒っている。

どうにかして鎮めないといけないのに上手く口が回らない。


「ゆ、許してください! 魔が差しただけなんです! 反省しますから!」

「その必要はありませんよ。貴方も女の子になってしまえば、もう魔が差すこともないでしょうから」


間宮さんが画面を見せてくる。

そこには俺の写真と大量に弄られた変化項目が映し出されていた。


「性格は、そうですね……『愛嬌があってちょっとドジな人畜無害な女の子』とかどうでしょう?」

「や、やめ……」

「では、さようなら、相馬さん」


間宮さんが画面をタップする。

その瞬間、俺の全てが変わった。




────────




「……ぁ…………あ、あれれ? わたし、どうしちゃったんでしょうか?」


気づいたらボーッと突っ立っていたわたしは目をパチパチさせながら周りを見た。

目の前には間宮さんが立っている。


「どうですか、相馬さん。女の子の気分は」

「??? 間宮さん? なにを言ってるんですか?」


間宮さんの言葉にわたしは首をかしげる。

女の子の気分もなにも、わたしは元からずっと女の子なのに。


「いえ、なんでもないです」


間宮さんはそれだけ言うと自分のデスクの前に戻っていってしまった。

今の、なんだったんだろう?


「相馬さん、ちょっと」


すると、いつの間にかわたしの背後に課長が来ていた。


「は、はいっ、課長、すみません!」

「はぁ……まだ何も言ってないわ。もうすぐ朝礼だけど、あなた準備はできているの?」

「はわわ! そ、そうでした! ご、ごめんなさーい! 今準備しますー!」

「もう、しっかりしなさい。あなたもう二年目でしょうに……」


呆れる課長をよそに、わたしは慌てて自分のデスクに戻り手帳と週間工程表を確認した。

わたしはいつもドジばかりで本当に困ってしまう。

それに比べて課長はすごい。

わたしと同じぐらいの歳の女の子なのに、あんなにしっかりしていて仕事もできて。


「……あれ?」


ふと、違和感を感じた。

なんで課長とわたしは同じぐらいの歳なんだろう?

というか、なんでわたしはこの歳で働いているんだっけ?

本当に前からこうだったっけ?

なんか、おかしいような……。


「おーい、相馬! なにしてるんだ? もう朝礼始まるぞ!」

「あ、待ってくださーい! せんぱーい! 今行きまーす!」


頭の中にモヤモヤ浮かんでいた違和感はすぐになくなってしまった。

なにをおかしいと思っていたのか、もうよくわからない。

そんなことより、今日もしっかり働かないと。

わたしは手荷物をまとめて、小走りで先輩のあとを追いかけた。

Comments

孔明の罠

課長夫婦のその後が気になりすぎて朝まで眠れねえ