朝日新聞からAIイラストについてインタビューを受けました (Pixiv Fanbox)
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実は先日朝日新聞社会部の記者の方から取材を申し込まれまして、質問に答えました。
5月13日公開の記事に私が答えた内容の一部が引用されています。
敬語で答えたのが文体の都合上、敬語じゃなくなってるのがアレですけど…
何かとここ数ヶ月界隈を賑わせているAIイラストですが、改めて自分のスタンスを明確にすべきかなぁと思ったのでちょっと綴ります。
初めに言っておきますと、自分は技術革新や利便性の向上に関しては大歓迎です。
元々アナログからデジタルに移行したのもアナログにはない利便性を求めてですし、
有志が制作したブラシや素材などは有効活用しています。
ではなぜAIは使わないのか?という話なのですが、
単純に「今出回っている画像生成AI(StableDiffusion)の学習方法がクリーンではないから」です。
絵描きの多くは自分の作品を好き勝手イジってほしくはないと思うんですよね。
で、自分も他人の絵を好き勝手にツギハギしたりしたくないってだけの話なんです。
「LoRA使わなきゃいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、
こちらとしてはそれ以前に「そもそも画像を生成するアルゴリズムを生み出す為の学習素材はどこから来てるの?」って話になるんです。
ここまでの精度にする為にはとんでもない数の画像が必要になりますし、それ全てに許可を得られるかというと現実的ではない。
つまりは恐らくネットの海に漂う数多の画像を無断で学習素材にしてるんだろうなと判断したので、私はStableDiffusionは使わないのです。
そして重要なのが「StableDiffusionは使わない」という部分。
もし仮に、画像生成のアルゴリズム構築に商用利用可能なフリー素材や、技術開発への賛同者が正式に提供したイラストなり写真のみを学習させた「権利関係が完全にクリーンなAIモデル」が登場したとしたら?
個人的には使う使わないは別としても、そこまでクリーンなモデルが出てようやく「スタートライン」なのかなと思います。
現状反発されている理由の最たる部分は「勝手に人の絵を使って学習したものを使うなんて!」という事だと思うんですよね。
StableDiffusionが最初に出てきた時は皆「これ面白いね」なんて言ってた訳ですが、
そこから無断転載サイトから大量のイラストを学習してアニメチックな画像を生成できる某モデルが生まれた事により「無断で人の絵を学習しているんだ」となり、反発が起こった。
つまり最初に反発が起きなかった理由は「どうやってアルゴリズムが構築されているかを知らなかった」からではないでしょうか。
その部分が完全にクリーンなのであれば、これまで利用してきたAIツールと大きくは変わりないのかなと思います。
CMなんかでもよく見掛けるPhotoshopの「写真から人を消す」機能もAIが人を判断して、周囲の背景部分からレイアウトを予測して修正を行っていますからね。
まぁ自分の場合、自分自身のレベルアップと「こんなすげーの描いたんだぜ!」っていう優越感みたいなのを味わいたいが為に絵を描いてるので、
仮にクリーンなAIが生まれてもそれだけで絵を作り上げる事はまずしないでしょうけども。
という訳でまとめると、
「AI技術自体には反対ではないけど、現在出回っているモデルはNO。
権利関係が完全にクリーンな新モデルが出て初めて部分的に使うかもしれない」
という感じでした。