マゾカトラズ7 (Pixiv Fanbox)
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「そう言えば、今日は島を歩き回って足が疲れたのよ。しかも、パンストとパンプスの組み合わせって蒸れるのよね」
そう言うと皆美はパンストに包まれた足を無造作にケイの顔へ突きつける。
ほっそりとした芸術品めいた足とギリシャ系の長い足指は選ばれた者がもつ美しい足。
だが、島に来て歩き続けて蒸れた足へぴったりと張り付いた生地は、皆美がどれほど汗をかいたか、はっきりと物語っており、黒ずんだ足の裏はパンプスの中がどれほど汚れているのをケイへ見せつけてきた。
もわぁ……。
(うっ……! くさっ!)
足の裏から漂う鼻を刺すような不快な臭いに反射的に口で呼吸していた。
生乾きの雑巾を何日も放置していたかのようなカビと生臭さが混じった様な臭い。
見た目がいいだけに、こんな強烈な臭いを嗅がされればどんな男も百年の恋も覚めてしまうだろう。
牡奴隷におとされ、多くの職員にこうして蒸れた足の臭いを嗅がされてきたが、皆美の足の臭いはかなり上位の強烈さだった。
代謝の良さが凶悪な臭いに拍車をかける。
「あらあら? 奴隷のくせに何口呼吸してるの? 私が足を近づけたら、お前はどうするの?」
「そ、それは……」
サディスティクに目を細めた皆美はニィ、と笑い――。
「嗅げ」
たったそれだけを短く命じた。
そのまま爪先に鼻の頭に擦り付けてくる。
「う、ううぅ……」
ヌルッとした汗が生地越しに顔を撫で不快感で身体が震えた。
それでも、ケイは顔を背けることすらできない。
「命令よ? 牡奴隷の分際でご主人様の命令に逆らうのかのかしら? それならそれでいいわよ? 即廃棄処分してもいいしね。お前なんか殺しても私は罪にならないし」
(ま、そんなことするつもりないけどね。でも、牡奴隷には廃棄処分って単語はとっても怖いらしいのよね。それに……無理やり言うこと聞かせる手もあるからね🖤)
皆美は携帯電話にインストールしているアプリを見ながら口の端をゆるやかに曲げた。
牡奴隷となる仮定で徹底的に心を折られる牡奴隷達は見せしめに廃棄処分される仲間の末路を見せつけられる。
それはビデオをであったり、直接現場であったりするが、その断末魔の声は耳から決して離れることはない。
「いやあ、いあ、やあ、いやあぁぁぁぁぁですっ!」
皆美の言葉に記憶から蘇ったおぞましい光景にケイは狂った様に絶叫する。
(アハハ! 凄い効果ね! 牡奴隷になるとこんな風になっちゃうんだね。たった一言、廃棄処分って脅せばこんな怯えるんだ)
皆美は優越感を噛み締めながら指の股を開き、ケイの鼻に指の間の生地を被せた。
「ほら、嗅げ。ノロマ。お前は奴隷なんだから、意思なんかいらないのよ。私が命令したら三秒以内に従いなさい。このグズ」
「は、はぃ!」
恐怖に震えたケイは甲高い声を上げて返事をすると、しゃぶりつくように皆美の足の裏へ顔を押し付けた。
(うぅ、ヌメヌメしてる。臭い。湿って、熱気も凄い。臭い、臭い、臭いぃ!)
すぐにでも顔を離したくなるし、息だってしたくないほどの悪臭。
鼻腔にこびりつきそうな臭い。
もしお腹が一杯だったら、拒絶反応で嘔吐していたかもしれない。
「あはは! さっきから身体がガタガタ震えてるけど、そんな廃棄処分が怖いの? それとも私の足がそんなに臭いのかしら?」
グリグリグリ!
「うぅぅぅぅぅ!」
「ほら、今度は踏んでやるから仰向けになれ。グズ奴隷」
「は、はい……」
床に寝たケイを遥か高みから皆美は見下ろしていた。
蔑む皆美と視線があったのも一瞬で、すぐにケイの顔はベージュのパンスト足に覆われ、視界が塞がれる。
「フフフ、無様ね。これがお前と私の差よ。お前は社会の底辺の人間以下の奴隷なの。こうしてくっさい足で顔を踏みつけられるのが当たり前なのよ!」
かつての幼馴染みは冷酷な支配者へ成長していた。
その立場をまざまざと思い知らされ、ケイは震えが止まらなかった。
もわぁ……。
「うっくっ!」
「何呻いてるの? お前の鼻でくっさい臭いを全部吸うのよ。どうせ、私に引き取られるまで他の女子に毎日やられてたんでしょ? ほら、嗅げよ! 嗅げ! 嗅げ!」
すー! すー! すー!
「アハ♪ やればできるじゃない。そのまま足置きになってなさい♪」
ヌルッ……。
「うごっほっ! ふっ!」
踏まれた圧力でパンストに染み付いた濁った汗が染みだしてケイの肌を垂れた。
激臭に鼻が刺された様な痛みが走ったが、皆美は一瞥しただけで、踏む力を緩めることはない。
「噎せるなって言ったでしょ? まったく……使えない牡奴隷ねぇ! それともお仕置きして欲しくてそうしてるの? それなら、そう言いなさいよ。いくらでもしてやるのに! アハ! アハハハハ!」
皆美は高笑いしながらケイの顔に足をめり込ましていく。
涙を浮かべ、苦悶の顔でそれでも命令に従うケイの姿が惨めで、無様で、滑稽で楽しくてたまらない。
そんなに辛いのに命令だから逆らえないのよね。なんて哀れなのかしらっ!
サディストである皆美はこの奴隷の顔が大好きだった。
奴隷が苦しくて堪らないことを強要させる。
泣きながら自分の命令に従う奴隷の姿を見ていると、限りない征服感が身体を駆け巡り心地好くなる。
(フフフ、パンプスも就活から一度も洗ってないし、パンストも汗でベタベタだから、すっごく臭いのよね♪)
そんな臭い足を無理やり嗅がすのはとても楽しい。
自分の命令一つで足元の幼馴染みを絶望させ、苦しめることができる。
これほど優越感に浸れることはない。
その辺の顔も知らない牡奴隷を虐めるより遥かに気分がよかった。
「うごぉぉぉぉ!」
「ははっ! お前の鼻息がくすぐったいわね♪ 気分いいわ~♪ しばらくそのまま消臭器になってなさい」
皆美は悶えるケイから目を離し、入社したさいに渡された冊子を開いた。
(飼育科コースについたのページは……あったわ)
明日の研修に選んだ牡奴隷を連れてくること、研修の場所、時間などが書かれている。
(内容については書かれていないのは、お楽しみってことかな? フフ、ケイも連れてくるから牡奴隷を使うのよね。どんなことをするのかしら?)
皆美は足元で涙を浮かべながら苦しむ元幼馴染みの顔の踏み心地を楽しみながら、明日の研修内容を想像して笑みを漏らすのだった。
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