結婚相談所で働いている僕が、地雷相談客である悪女の沼にハマってしまったその後の話。 (Pixiv Fanbox)
Published:
2025-05-31 07:09:44
Imported:
2026-06
Content
「今月の給料は…ふぅーん💕 結構頑張ってるじゃない。じゃ、最低限の生活費だけ手元に残して、後はいつもの口座によろしく💕」
──M性感・マゾオスの巣。
ピンク色のネオンに照らされた妖しい雰囲気の一室にて、男女のやり取りは行われる。
一方はベッドに腰掛け足を組み、カリカリ…💕と一本の指で男の象徴を弄び…もう一方は全裸に目隠しの状態で女の隣に腰掛け、与えられる微弱な快楽に惨めに震えている。
M性感という特殊な場であればこそ、こうした"歪んだ主従関係"に没頭出来るのだ。
──アスカ様は僕の給与明細を確認し、さも当然のことのように言い放てば。
次にスマホチェックが始まる。
結婚相談所の幹部と地雷モンスター客の女。
身の丈に合わぬ条件を相手に求め、見向きもされない。職員には裏で嘲笑われる生き遅れも甚だしい哀れな41歳。
僕もまた、彼女を裏で嘲笑う一人…の筈だった。
……ひょんな事から彼女の勤め先であるM性感に入ってしまい、たった一回のプレイで完全にマゾ心を掴まれてしまってから……僕は何度も何度も彼女の元に足を運び、沼にハマっていってしまったのだ。
「……んふ💕 ちゃぁんと私の言うコト聞けてるみたいね…💕 頭の悪いマゾオスにしては良くやってるわ💕」
そしてひと通り僕のスマホの中身を確認したアスカ様は…僕を支配下に置いている愉悦感からか、指による愛撫を加速させる…💕
──カリカリカリカリ💕 カリカリカリカリ💕
「ん"ッあ"💕」
目隠しによって視界を強制的に閉ざされ…普段より感覚が鋭敏になっている僕は、指先だけの雑な愛撫で腰が浮いてしまう…💕
鼻腔が彼女のフェロモンを感知し、脳が彼女の嗜虐的な笑みを思い浮かべてしまう…💕
──連絡先はもちろん、SNSやアプリ。極めつけは趣味まで……。
僕は全てをアスカ様に管理されている。
やり込んでいたスマホアプリのゲームは消去され、女性の連絡先も全て消去され。
まるで見えない鎖に繋がれているかのように…僕には自由が与えられない。
当然、息苦しいと感じることも、不満を持つこともある……が。
「……嬉しいわねぇ? ご主人様に全部管理して貰えて……💕んふふ…💕」
耳に当たる吐息、脳に染み込むような甘いハスキーボイス。
そしてグヂュグヂュ💕 と唾液を口内で転がし熟成させる音。
その全てがマゾ性癖にぶっ刺さり…不満など呆気なく消されてしまう。
ぬらり、と妖艶な光沢を放つ唇の隙間から唾液が垂らされる瞬間を想像してしまえば、僕はエサをせがむ小鳥の如く…大口を開けて舌を突き出し、アスカ様へ媚びてしまうのだ。
「欲しいの? ご褒美…💕」
そう囁かれた途端、僕は一心不乱に首を縦に振り…。
「あ、ああ…っ! 欲しいっ💕 ご褒美くださいっ💕💕」
上手に芸を披露できた飼い犬の如く…目の前に吊り下げられた褒美に浅ましく飛びついてしまう…💕
「オ・ア・ズ・ケ💕」
──ンレェェェ……💕 グヂュグヂュ💕クチャ…💕
そんなマゾオスの心情を嘲笑うかのように…アスカ様はおあずけ宣言と共に唾液を転がす音を鼓膜に響かせる…💕
これがアスカ様の常套手段。
ご褒美を吊り下げ、おあずけする事で…更なる沼にハマらせ、搾取するのだ…💕
──こんな…アスカ様に全てを貢ぎ、支配される生活が始まって何ヶ月になるだろうか。
次の月にはもう辞める。M性感にも、彼女の元に通う事も辞めて、趣味や貯金、自分の為にお金と時間を使う。
……本気でそう決心したとしても。
身体が彼女を求めるのだ。モンスター地雷女だと内心蔑んでいたこの女が心底愛おしくて仕方ない。決意は簡単に揺らぎ…いつの間にか彼女の足元へ這いつくばっているのだ。
「アスカ様…好きです…💕 お金も全て捧げます…💕家事も全部頑張ります…💕 だから僕と結婚してぇっ💕」
……愛おしくて、欲しくて、どれだけ手を伸ばしても。
「……んふ💕 まだだぁめ💕 もっと出世して、稼いで、私好みのオトコになるまで……我慢、出来るわよね? だって私のオネガイなんだもの…💕」
こちらの願望を嘲笑うかのように…彼女は飄々と躱し、その度に更に深く彼女を欲するようになるのだ……💕
──結婚とは人生の墓場とよく言うが、結婚相談所の職員として、本当にその通りなのだと実感する日々である。
結婚とは言わば契約。この人と家族になり、いつ以下なる時でも共にある事を誓う、何よりも遵守される契約。
この契約の効力は凄まじく、決して軽はずみに結ぶものではない。
結婚相談所で出会い結婚した者たちの中でも、数々のトラブルによって仲違い、裁判沙汰にまで発展してしまったカップルも少なくはない。
結婚の怖さを、僕は人一倍理解している。
仕事も家事も、全て相手に丸投げする気満々の…しかも四十路の女が、結婚相手としてこれ以上ないほど最悪な選択肢である……ということも。
……それでも。僕は彼女との最低な結婚生活を夢見てしまうほどに…都合の良い奴隷へと調教されてしまっているのだ……💕
「──先輩! 今日こそ呑みに行かないっすか!」
「あー…すまん。今日もちょっと」
「えぇ~最近付き合い悪すぎっすよ~」
「……ははぁん? さては先輩、"コレ"ですね?」
就業時間が終わり夕暮れ。
俺は懇意にしていた二人の後輩に絡まれていた。
アスカ様と出会う前は週に一回は呑みに連れていき奢っていた。
だが今は…もう数ヶ月は行ってないだろうか。
俺にとって二人が可愛い後輩である事には変わらない。だがアスカ様に金銭を細かく握られている為、奢ることが出来ないのだ。
「……違うよ。ちょっと昇進の為に頑張りたくてね。また今度奢るから」
小指を突き立てしたり顔で言う女後輩にデコピンをお見舞いしながらも…俺は二人に背を向け退勤した。
「あの歳で幹部にまで上り詰めてるだけですげぇのにな~」
「ま、目標が高いのはいいことよ。じゃ、先輩の代わりに奢りよろしく~」
「はぁ!? なんで俺が!」
なんて後輩達の賑やかな会話は、僕の耳に入ることはなかった。
昇進の為……というのは嘘では無い。
だが僕の根幹にあるのは。ご主人様であるあの悪女に尽くすことのみ。
──それからと言うもの。僕は病的なまでに仕事に打ち込み。
家にある家具やアクセサリー、衣服すら殆ど売却し、日々の食事代すら切り詰めてアスカ様に貢いでいた。
青白くなった顔には隈ができ、栄養不足により常に頭痛に苛まれ…体重も落ちていく。
明らかにキャパを超えて貢ぎ、日に日に弱っていく僕を見ても尚…アスカ様は搾取を辞めはせず。
また、結婚もしてくれず…僕を弄び続ける。
「あ…あぁっ💕 アスカ様ぁ💕」
ピンク色のネオンが照らす例の場所。
僕はガニ股となり、自分の股間を握ってヘコヘコと腰を振る。
アスカ様は僕のそんな様を、ベッドに腰かけ冷めた視線で見ていた。
まるでつまらないB級映画のエンドクレジットのように…侮蔑の色を濃く滲ませながら。
僕がアスカ様という沼に、更に深くハマればハマるほど。
貢ぐ金額が膨れれば膨れるほど。
反比例するかのように、アスカ様の僕への"リップサービス"は減少していった。
もはや取り繕う意味すらないと言わんばかりに…"客"である僕に対し、不遜な態度を取り続ける。
そしてとうとう…僕はアスカ様に、指一本すら触れて貰えず……💕
「アスカ様好きぃ……💕」
「……チッ」
「あぁっ💕舌打ちでイく……っ💕💕」
──ビュルルっ💕ピュル……💕
M性感に来てまで自慰行為で果てることになった……💕
そして、僕の弱々しい射精を見届けたアスカ様は…ため息混じりに。
「……はぁ。もうそろそろ潮時ね」
「……えっ」
ピッチリと肌に張り付く黒のレザー製ボンテージスーツに身を包んだアスカ様は、底冷えするような冷たい視線で僕を見下し…その真っ赤で妖艶な唇から、冷酷非情な言葉を紡ぐ。
「生命保険。受取人を私にしておきなさい」
「な、なんで……っ」
アスカ様が言い捨てた言葉の意味が理解出来ず…いや、脳が理解を拒みつつも…僕は床に崩れ落ちる。
──コツ…コツ。
アスカ様はベッドから立ち上がると、エナメル質の真っ赤なハイヒールを鳴らしながら僕に近付き…💕
「私の為に死ね。利用価値ないお前はもう要らな~いw💕」
崩れ落ちた姿勢の僕の髪の毛を鷲掴みにし…ハイヒールのまま太ももを踏みつける…💕
「ぶっ倒れて入院なんてしたら金も入らないし。そんな状態になった時点でお前は終わりなのよw💕」
呆然自失となった僕を…アスカ様は心底愉快そうに嘲笑う……💕
「け…結婚っ💕 だって…結婚っっ💕」
なんて惨めに泣き喚けば。
「……あのねぇ。自ら全てを差し出すバカ奴隷とわざわざ結婚するワケないでしょw」
僕の願望はいとも容易く打ち砕かれた。
分かっていた筈だ。この女は"そういう人間"なのだと。
ご褒美を目の前にぶら下げ、限界まで尽くさせた挙句…恋心や忠誠心など全てを踏み躙り、最後には捨て去る常軌を逸した悪女であると。
結婚相談所に通っていたのだって、結婚願望があった訳ではない。
"標的"を探しているに過ぎなかったのだ。
蜘蛛の如くあちこちに巣を張り巡らせて…引っ掛かったオスを堕として、限界まで搾取して捨てる。
彼女にとって"未婚"というステータスすら武器であり…💕
四十路の今現在までに、何十…何百もの人間が彼女に人生と性癖を狂わされ、捨てられたのだ。
……だが。そんな悪魔の如き正体に気付き、全てを捧げる価値の無いモンスター地雷女であると再確認しても尚。
男を弄ぶ最低なクズ女だと、根底から理解しても尚。
「あぁ…アスカ様ぁ💕 アスカ様捨てないでぇ……💕」
射精直後にも関わらず隆起した股間を弄りながら…僕はアスカ様の足に縋り付く……💕
もはや…逃亡も拒絶も出来ないのだ…💕
全てを歪められ、その果てに捨てられようとも…💕
心の中核にまで到達した甘い毒は…解毒出来ないのだ…💕
「アスカ様…💕 アスカ様ぁぁっ💕💕」
──シコシコ💕 シコシコ…💕
「死ね」
──シコシコシコシコッ💕
「早く死ねよ。お前がどうなろうと知ったこっちゃないからさぁw」
足に縋り付き…尚自慰行為を辞めない僕を見下す冷たい瞳。ムチムチで魅惑的なボディに衰え知らずの美肌を併せ持つ極上の美悪女は、容赦なく僕を追い詰める…💕
恋心を弄ばれ、踏み躙られた喪失感すら快楽へと変換してしまう、彼女にとって都合の良い性癖である僕は…捨てられるという事実に射精感を押し上げられ……💕
「サヨナラ、ゴミ財布くんw💕 ペッ💕」
アスカ様が餞別代わりと言わんばかりに吐き捨てた唾液が、僕の顔面にべチャリと降り掛かった…その瞬間。
──ドビュルルルッ💕 ドビュッ💕 ピュルル……💕
僕は弱った身体に鞭を打つかのごとく…凄まじい勢いで吐精し……💕
そのまま気を失ってしまったのだった……💕💕
──その後。僕は重度の栄養失調で倒れ入院する事となった。
当然、結婚相談所は休職する事となり…見舞いに来てくれた後輩達は、僕が虚無に陥っている姿に驚きつつも励ましてくれた。
そんな中僕は…アスカ様の姿を脳内に思い浮かべ、毎夜夢精する日々を過ごしている。
男をいとも容易く破滅させる魔性の悪女。
次の獲物は──貴方かも知れない。