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この小説は、ムキムキ体操、続・ムキムキ体操に連なる話です。

よろしければ先にそちらをお読みください。

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昨日、「ムキムキ体操」なんて名目で、お兄ちゃんに二度もイカされてしまった。

それ自体は気持ち良かったからいいんだけど……やられた分は即やり返したいのが私の性分。


そんな思いを胸に、パジャマ姿のまま自室を抜け出した。

壁の時計は、早朝の5時を指している。

お兄ちゃんが絶対に起きていない、完璧な時間帯だ。


廊下を忍び足で進み、すぐ隣にあるお兄ちゃんの部屋の前に立つ。

音を立てないよう慎重にドアノブをひねり、ゆっくりと扉を開けた。

ベッドの上では、お兄ちゃんが規則正しい寝息を立てて熟睡している。


ふと、ベッド脇のくずかごに目が留まった。

昨夜、お風呂上がりに「デートの約束を忘れないでね。」と念を押しに来た際、私はしっかり確認していたのだ。

新しいゴミ袋が被せられ、中身が空っぽだったことを。

妹アイは、こういう些細な変化を見逃さない。


そっと覗き込むと、そこにはこんもりと丸められたティッシュの山。

鼻をかすめる、むわっとした生臭い匂い。


(お兄ちゃん、やっぱりあの後……私を思い出してこんなに……)


普通の女の子なら顔をしかめる場面かもしれない。

けれど、今の私にとっては、それは極上の愛情表現に他ならなかった。


私はベッドへ歩み寄る。

お兄ちゃんは幸せそうにスヤスヤと眠っている。

寝顔を撮影してやろうかとも思ったが、もしフラッシュで起こしてしまったら元も子もない。


私は作戦を変更し、足元から布団の中へと潜り込んだ。

ここなら、多少の明かりが漏れても気づかれないはずだ。


持ち込んだ小型ライトを点灯し、兄の下半身を照らす。

お兄ちゃんは冬でもなぜか、下はパンツ一枚で寝る習慣がある。

今の私には、その無防備さがありがたかった。


そっとパンツのゴムに手をかけ、ミリ単位でじりじりと下げていく。

張り詰めた緊張感。焦るな、落ち着け……自分に言い聞かせる。

少し下げると、うっすらと陰毛が見えてきた。


あと少し、もう少し……。


その瞬間、お兄ちゃんの身体が「ビクン」と跳ねた。

心臓が飛び出しそうになった勢いで、私は一気にパンツを引き下げた。


ぴょこん、と可愛らしいおちんちんが顔を出す。


慌てて布団から顔を出し、お兄ちゃんの様子を伺うが、幸いにも覚醒する気配はない。


(ふぅ……びっくりした……)


改めて暗闇のシェルターへ潜ると、膝まで下げられたパンツと、見慣れたおちんちんが私を待っていた。

暗がりの中、自分の口角がだらしなく緩んでいくのがわかる。

時間的に「朝立ち」を期待していたけれど、どうやらまだその時ではないらしい。

もしかしたら、昨夜出しすぎて沈黙しているだけなのかもしれないけれど。


私はスマホを構え、無音アプリでその姿をパシャリと収めた。


(ふふ、久しぶりにお兄ちゃんの「おちんちんフォルダ」が潤っちゃうわ)


夏の間に毎日のように撮影していたコレクションも、寒くなってからはチャンスが減っていたのだ。

以前、彼氏持ちの友達に「彼氏のおちんちんって撮影したりする?」とさりげなく聞いたことがある。

「そんなことするわけないじゃん!」と爆笑されたけれど。


(もしかして、私って変態なのかな?)


……まぁ、それはそれだ。

私は私の欲望に忠実でありたい。

「仕返し」という名の甘い背徳感に浸りながら、私はもう一度シャッターを切った。

ーーー

当然、これだけで終わるわけにはいかない。

私は無防備なそれを、そっと指先でつまみ上げた。


「お兄ちゃん、ムキムキ体操しましょうねー。」


誰にも聞こえないほどの小声で囁き、包皮を左右へぎゅっぎゅっと広げていく。

これで起きない方もどうかとは思うけれど、その柔らかな触り心地に背中がゾクゾクとして、手が止まらなくなった。

左右に伸ばす感触を十分に堪能した後、今度はそっと先端を指で押し下げていく。


「お兄ちゃん、ムキムキしますよー。」


またそっと囁く。もちろん返答はない。

私はそのまま、ゆっくりと力強く包皮をむき上げた。

その瞬間、鼻をかすめる独特の匂いが漂った。

どうやら昨晩、一人で処理したあと、そのまま力尽きて眠ってしまったらしい。


「あらあら、しょうがない子ね。今キレイにしてあげるからね。」


幼い頃によく耳にした母親の口真似をしながら、私はそっと舌先を這わせた。

汚いなんて微塵も思わない。

むしろ、この愛おしい場所を私がキレイにしてあげているという事実に、言いようのない悦びが込み上げてくる。

裏筋のあたりをチロチロと愛撫し、そのまま亀頭を口の中へと深く迎え入れた。


口内で舌を動かし、隅々まで掃除していく。

すると、お兄ちゃんの身体がかすかに震えたような気がした。

驚いたことに、(恐らく)昨晩あんなに放出したはずなのに、私の口の中でそれはみるみるうちに熱を帯び、硬く太くなっていく。


しっかりとした勃起を確認し、私はそっと口を離した。


(おっきくなっても、かわいい……)


思わずスマホを向ける。ここまで見事に勃起し、皮までむけた状態の写真は初めてだ。高揚感で指先が震えてしまう。

私の唾液と、先端から分泌された液体で、亀頭はつやつやと神々しい光を放っていた。

他の男のモノになんて何の興味も湧かないのに、なぜお兄ちゃんのおちんちんだけは、こんなにも神々しく見えてしまうのだろうか。

私は夢中で、色々な角度からパシャパシャとシャッターを切った。


その時、幻聴のようにおちんちんから「そろそろ出してほしいな……」と懇願する声が聞こえた気がした。

どう考えても頭がおかしいのは分かっている。

けれど、そんなことはもうどうでも良かった。


「ごめんね、今楽にしてあげるからね。」


まるで介錯でもするかのような台詞を呟き、私は急いで深くくわえ込んだ。

お兄ちゃんの味と匂いが、直接脳髄を刺激して焼き付いていく。

兄を気持ちよくさせながら、私自身の右手も自然と自分のパンツの中へと滑り込んでいた。


お兄ちゃんを愛でながら、私自身も快楽の波に呑まれていく。

背徳感が脳を焼き尽くす。

亀頭をチュパチュパと貪り、吸い上げる。

昨日散々いたずらされた私の「包茎」も、今ではすっかり剥けていた。

狭い布団の中で、吐息と湿った音が重なり合う。


口の中の感触で、お兄ちゃんの限界が近いことを悟った。


「お兄ちゃん!一緒に……っ!」


その瞬間、私の身体がビクンと大きく跳ねた。

それと同時に私の口の中いっぱいに、生臭くて熱い液体が溢れ出す。

私は、お兄ちゃんと一緒にイケたという至高の充実感に包まれていた。


そして――。


「おおお、おい!なにやってるんだよ!」


視界がパッと明るくなった。ガバッと布団が勢いよくめくられる。

どうやら、射精の瞬間に目が覚めてしまったようだ。


おちんちんを咥えたままの状態で、お兄ちゃんの驚愕に満ちた瞳と完全に目が合ってしまった。

「やば……」と思ったときにはもう後の祭り。

私は反射的に、口の中に溜まっていたすべてを、ゴクリと喉の奥へと飲み込んでしまった。

エピローグ

私は今、お兄ちゃんの前に正座させられている。

冷たいフローリング。座布団すら渡してもらえない。

さすがに「うがい」と「おちんちんの後始末」だけはさせてもらえたけれど。


「一体……どういうつもりだ?」


お兄ちゃんの声は、怒っているというよりは、底知れない困惑に沈んでいた。

それはそうだろう。

安眠を貪っていたはずが、目が覚めたら義理とは言え妹におちんちんを舐められていたなんて、夢にも思わないはずだ。


「……ごめんなさい。」


ここはもう、謝罪の一手しかない。

週末に約束していたパフェは消えてなくなるだろうけれど、背に腹は代えられない。

深々と頭を下げる私に、お兄ちゃんは大きな、とても大きなため息をついた。


「なんか変な夢を見てるなと思ったら、本当に舐められてるんだもんな……」


その言葉に、私の「妹センサー」が鋭く反応した。

私は弾かれたように立ち上がり、お兄ちゃんの肩をがっしりと掴む。


「なになに!?もしかして私とエッチなことしてる夢見ちゃってた?ねぇ、どんなことしてたの!?」


急激な態度の豹変に、お兄ちゃんはたじろいでいる。

その目は完全に「こいつ、一ミリも反省してないな」と語っていたけれど、そんなことはどうでもいい。

お兄ちゃんの無意識の中にまで、私という存在を刻みつけること。

それが何より大事なのだ。


私はそのままの勢いで、お兄ちゃんの胸にギュッと抱きついた。

お兄ちゃんは呆れたように、また一つため息を零す。

けれど、突き放すことはせず、「仕方ないな」という温度で、優しく抱きしめ返してくれた。


これからも、お兄ちゃんへのイタズラはやめない。

不謹慎かもしれないけれど、これが私の、私なりの愛情表現なのだから。


……でも、これからは寝る前に体をしっかり綺麗にしておこう。

今度はお兄ちゃんの方から、いつでも「夜這い」に来てくれてもいいように。


END

後書き

これにて咲凪のお話は完結になります。

やはりやり返して終わりが美しい。

明るくて、ちょっと変態な女の子だったので結構動かしやすかったです。

続・ムキムキ体操を読み直していたら浮かんだ話なので、咲凪が書け!と言ってきたのかもしれませんね。


そんな感じですね。

うむ。


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