小説のかけら (Pixiv Fanbox)
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すいません、今月はちょっと書いた本数が少ないですね。
なので、書き途中の欠片を掲載します。
清書前の文章なので、文も整っていないし誤字脱字も多いと思いますが……。
書き上げるかどうかは未定です。
取りあえず二本だけですが。
二本目の海とボランティアの方はちゃんと書き上げて早めにアップします。
よろしくです。
ーーー
【創作羞恥小説】透視カメラ
授業も終わり、帰ろうと準備をしていると、ポケットの中で スマホが震えた。
まぁ放課後のこの時間に連絡してくる人なんてあの人しかいないだろう。
無視して帰宅することにした。
すると、下駄箱に着いた辺りで電話がかかってきた。
仕方なく出ると、不機嫌そうな声が聞こえた。
「高山くん、あなた既読にすらせず帰ろうだなんていい度胸しているわね。」
案の定部長からの電話だった。
「いや、この時間に部長から電話がかかってくるなんて、面倒ごとしかないじゃないですか……。」
「面倒ごとだけじゃなくて、気持ちいいこともしてあげているでしょ。」
確かにそうなんだけど……。
「たまには普通にデートしてくださいよ。」
「別にあなたと付き合っているわけじゃないんだから、デートなんてしなくてもいいでしょ。いいから早く部室に来なさい。来ないと……わかっているわね。」
確かに付き合っていないけどさ。
少しくらいはいいじゃないか。
とはいえ、部長にあえること自体はイヤじゃないので、面倒ごとを考えつつも急いで部室に向かった。
「失礼しまーす。」
部室の扉を開けると、机に不機嫌そうな部長が座っていた。
やはり美人ではあった。
「高山くん。用事があって断るのは仕方ないけど、メッセージすら見ないのは良くないわね。」
それはそうなんだけど。
「すいません。」と一応謝ったが、興味は彼女の座っている机に置いてある物にいった。
「あれ、部長新しいカメラ買ったんですか?」
すると、少し嬉しそうにそれを掲げた。
「違うわ、これが新しい発明よ。」
ああ、時間停止アプリみたいな物を作ったのか。
あれ、部長とのエロい事にしか使っていないけど、改めて考えるとやばい発明だよなぁ。
「新しい発明ですか?どうせエロい事に使う道具ですよね。」
すると、少しほっぺたを膨らませて反論してきた。
「最近生意気ね。時間を止めて女子更衣室に置いてきてもいいのよ?」
なんとシンプルに恐ろしいことを。
そして、それを実行してしまいそうなところが部長のすごいところだ。
結局深々と頭を下げて謝罪をしておいた。
ーーー
「それで、一体どんな発明なんですか?」
やはり興味はある。
もしかすると、男の夢である透視が出来るカメラかもしれない。
それくらいは部長なら作れそうだし。
「そうね。説明するのもいいけど、百聞は一見にしかずね。」
そう言いながらそのカメラを渡してきた。
「私を撮影してみて。」
そして、制服のスカートを軽くつまみ、ポーズを取った。
よくわからないまま普通に撮影してみた。
普通のカメラのように普通に撮影出来たようだ。
「今撮った写真を確認してみて。」
もしかして透けているのか?と期待したが、そこには普通に部長が映っているだけだった。
やはり改めて綺麗な人だなとは思ったが。
「うーん、普通に可愛い部長しか映っていないんですけど。」
「あら、お世辞なんて使えるようになったのね。「男子、三日会わざれば刮目して見よ」 ってヤツかしらね。」
なんか褒められているようで微妙にバカにされている気がした。
すると、部長がなにやら腕時計のような物を装着した。
そういえば時間停止の時も着けていたな。
部長の発明は腕時計含めてワンセットなのかもしれない。
「よし、これでもう一枚取って貰ってもいいかな。」
今度は窓際の前に立ち軽くポーズを取った。
グラウンドでは、部活をしている生徒達が見えた。
何をしたいのか全く理解出来ないまま、もう一枚写真を撮った。
窓から入る風で部長の長い髪がなびき、綺麗な一枚が撮れた気がした。
そして、カメラの液晶モニターに映った画像に驚かされた。
窓際に立つ部長は、一糸まとわぬ裸だった。
まさか本当に透けるカメラだったなんて……。
だが、少しおかしいことに気付く。
グラウンドに映っている人たちは普通に服を着ているのだ。
これは一体どういうことなのかと混乱してしまった。
部長を見ると、ニコニコしていた。
「どうやら成功したようね。そう、あなたの思うとおり服が透けるカメラよ。ただしこの腕時計を着けた人だけをね。」
本当に意味がわからなかった。
わざわざ腕時計を着けて貰ってから撮影させてもらうのだろうか。
そもそも、なんでピンポイントにそんな人だけ?
そんな僕をよそに、部長は帰る準備をしていた。
ーーー
帰宅の準備が終わった部長は僕の方を向いた。
「どうしたの?はやく帰るわよ。デートしたいんでしょ?」
その言葉にハッと意識が戻ったような感覚があった。
「あ、あれ?デートしてくれるんですか?」
すると、部長はフフッと笑いながら言った。
「たまにはそう言うのも良いんじゃない?デートしながら私の写真をいっぱい撮ってね。」
……なるほど、そう言うことか。
デートが目的ではなく、自分の裸の写真を撮らせることが目的か。
少し残念だけど、デートはデートだと割り切ることにした。
何度か部長と一緒に帰ったことがあるが、やはり少しだけ緊張してしまう。
「よし、じゃ、校門で一枚取りましょうか。」
校門の学校名が書かれているすぐ横で、足を肩幅より少し広く広げ、ピースをする。
端から見たらただ学校名の横で記念写真を撮っているようにしか見えない。
だが、そこに収められた写真は学校の前で露出している変態でしかなかった。
次の目的地に行く道すがら、部長に疑問をぶつけてみた。
「なんでこんな回りくどいことしているんですか?時間停止して撮れば良いのでは?」
すると、少し神妙な顔になった。
「時間停止しても自分一人じゃ撮れないし、あなたは私を人前で裸にするの極端に嫌うでしょ?」
確かにそうだ。
時間停止中でも他の男の目に部長の裸を映すつもりなんてサラサラなかった。
……ってことは。
「もしかして、これ作ったの僕せいですか?」
「半分くらいはそうね。これなら誰かに見られることもなく露出写真が撮れるから、あなたも協力してくれるでしょ?」
まぁ言いたいことはわかったし、これなら協力はするけども。
「そもそもなんで露出写真を撮りたがっているんですか?そっちの癖ありましたっけ?」
「正直な事言えばあまりないわ。でも、みんなが服を着ている中私だけ裸ってシチュエーションには興味があるわ。」
よくわからないけど、もしかしたら芸術方面の話なのかもしれない。
「もしかして、これ僕もこれで撮られたりします?」
「いえ、あなたは時間停止して撮影するから無理にこれ使わなくてもいいわ。別に私はあなたの裸を見せたくないって気持ちはないからね。」
そうだよな。
むしろ部長は積極的に僕の裸を晒したがるタイプだもんな。
服を脱がすのがめんどそうだけど、女性の前で言葉責めしつつ一枚一枚脱がしていくからなぁ……。
やっぱ変な人だな。
ーーー
「それとね、このカメラには一つだけ欠点があるの。」
「欠点ですか?」
よくわからないけど、完璧に使えているような気がする。
狙ったとおり、腕時計を着けている人の服だけ透視出来ているわけだし。
「これ、服を消す段階の調整みたいな事が出来ないの。これで写真を撮ると、強制的に腕時計以外何も着ていない状態になっちゃうのよ。」
それの何が欠点なのだろうか。
頭にはてなマークが浮かんでいた。
「察しが悪いわね。つまり、あなたのおちんちんだけ露出したり、私の下着を持たせて撮影しても、なにもない全裸になっちゃうのよ。」
なるほど、そう言うことか。
最近の部長のお気に入りは僕を全裸にすることではなく、ちんちんだけを見せつけているような描写が多かった。
それと、わざわざ自分で脱いだパンツを持たせて人に見せつけるような構図もあった気がする。
マニアックだなーとは思っていたが、フェチ的なシチュエーションや、小道具すら消えちゃうのは部長的に大問題なのだろう。
人のことは言えないけど、大概この人も変態だなと改めて思わせてくれた。
「さて、次の目的地に着いたわ。」
そこは、大きめの公園だった。
「デートの定番といえば公園よね。ここで撮影しましょう。」
確かにデートといえば公園か。
「弁当くらいあればそれっぽいんですけどね。」
なんとなく呟いたその言葉に、鋭い視線が刺さる。
「……デートの次はお弁当の要求?私に作れと言いたいの?」
その視線にすくんでしまう。
やはり美人の睨みは怖かった。
「い、いえ!滅相もありません!弁当屋とかコンビニで買ってもいいですし!」
そんな僕の声を無視して顎に手を当てながらなにやら思案している。
そして軽くため息をついた。
「わかったわ、検討してあげる。」
「え!本当ですか?」
言ってみるものだな。
「ただし、今日はしっかり私のいうことを聞くこと。従順な犬のようにね。」
「わん!」
部長の手料理が食べられるならなんでもやってやる。
やる気が出てきたな。
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【創作羞恥小説】海とボランティア
白い砂浜、照りつける太陽、そして青い海。
僕は今海に来ている。
決して遊びに来ているわけではない。
ボランティアにきているのだ。
最初は内申のためにやってみたボランティアだったけど、意外に楽しめている自分がいた。
それからいくつかのボランティアを行い、今回海にまで来てしまった。
やることと言えばゴミ拾いと、怪我したり体調の悪そうな人がいたら報告することみたいだ。
「ゴミは海の中にもあります。くれぐれも砂浜だけでゴミ拾いするのではなく、適度に海の中にもゴミがないか確認してください。」
代表が拡声器で話している。
つまり、海に入っても怒らないぞと言うことだろう。
僕の所属しているボランティアのグループは結構緩めだ。
ボランティアも楽しんでやろうの精神らしい。
だからこそ僕も楽しめているのだろう。
「今日は参加者も多いし、気温も高いので三人組で作業を行ってください。」
…三人組?
それはまずい気がする。
今日に限って友達も、いつも喋っている人たちもいない。
周りを見ると仲良い人同士がどんどん組んでいく。
焦っていると、横から腕をツンツンされながら声をかけられた。
「ちょっとキミキミ、私たちと組まない?」
そちらを見ると、女子大生くらいの二人組が笑顔で話しかけてきていた。
ビキニがとても眩しい。
「僕で大丈夫ですか?」
「うん。キミくらいの男の子がちょうどいいのよ。」
つまりあれか、ナンパ避けかな。
少し複雑な表情をしていると、一人の女の子が僕の腕に抱きついてきた。
柔らかなものが押し付けられる。
「なに?私たちじゃ不満?」
突然の行動に固まってしまう。
すると、もう一人が話しかけてきた。
「もー、からかうのはやめなさい。顔真っ赤だよ。」
すると、腕を組んでた子が急に股間を握ってきた。
「っ!」
声じゃない声が漏れてしまった。
そして、ふにふにと手が動く。
「あれ?大きくなってないな。私の魅力が足りないのかな?」
すると、急に脳に初めて女性に揉まれてしまったと言う情報が流れ込む。
快感が脳髄まで流れ込む。
「あ、固くなってきた。」
すると、もう一人の女の子が僕の股間を揉んでいる子の頭を思いっきり叩いた。
スパーンといい音がした。
「いったー!?何するのよ!」
そして、やっと手を離してくれた。
頭を叩いた女の子が僕をその子から引き離す。
「ほんとにごめんね。悪い子じゃないんだけど、すぐ悪ノリしちゃうのよ。」
ハッとし、その子の顔を見る。
少しゆるっとしたロングの茶髪に整った綺麗な顔。
僕の股間が最大限に大きくなってしまったトドメは彼女だったかもしれない。
「別に気持ちいいことなんだからいいじゃん。」
頭をさすりながらそんなことを言っている。
そんな彼女も見た目だけならかわいく、健康的なショートカットの素敵な女性だった。
こんな人に触られていたのか…。
少しもったいなかったかなと頭に浮かんでしまい、慌てた頭を振った。
「まだゴミ拾いしてないけど、一回海入ろうか。落ち着いた方がいいよね。」
ゆるふわロングのお姉さんが僕の手を引いて海に誘ってくれた。
「あ!ずるい!私も!」
ショートのお姉さんをそう言うが、ロングのお姉さんにピシャリと止められてしまう。
「小春ちゃんはゴミ袋とかもらいに行ってきて。いたずらした罰よ。」
小春ちゃんと呼ばれていたお姉さんは「そんなー」と嘆いていたが、ロングのお姉さんがグーを握ると、慌てて道具をもらいに駆け出した。
なんとなく彼女らのパワーバランスが理解できた気がする。
そして、海に下半身をつける。
なんとなく落ち着いてきた気がした。
「治ったらゴミ拾い行こうね。あ、初めましてだったよね?私は久瀬ひより。よろしくね。」
そっと手を差し出してきた。
ドキドキしながらもそっとその手を握り返した。
「あ、はい。えっと、僕は篠森透です。よろしくお願いします。」
ただ握手しただけなのに、心臓がうるさいくらいに鼓動している。
「あー!二人だけで仲良くしている!ずるい!」
騒がしく小春ちゃんと呼ばれていたお姉さんが戻ってきた。
手には色々持っている。
「自己紹介していただけよ。小春ちゃんも早くしなさいよ。」
すると、両手に抱えていたものも砂浜に下ろし、僕に手を差し出してきた。
「はじめまして。雨谷小春だよ。よろしく。」
差し出された手をギュッと握った。
年下の僕よりも小さなその手。
やはりドキドキしてしまった。
「あっと、篠森透です。よろしくお願いします。」
「うんうん、よろしくね。透くんて呼んでいいかな。私のことは小春ちゃんって呼んでいいからね。ちょっと古風な名前だけど、小春日和の小春だから私は気に入っているんだ。ほら、私って小春日和っぽいでしょ?」
ものすごく喋ってくるな。
と言うか、小春日和というよりは、今天に昇っている真夏の太陽のような人だなと思った。
「あ、私のこともひよりって呼んでね。偶然なんだけど、二人合わせて小春日和なんだ。」
小春さんとひよりさんか。
ひよりさんのほうがなんとなく小春日和っぽいなと思ってしまった。
「遠慮なく呼んでいいからね。なんせもうおちんちん触った仲だからね。」
楽しそうにそんなことを言った小春さんの頭がまたスパーンといい音がした。
「いい加減にしなさい。女だからってセクハラにならない訳じゃないのよ。」
呆れながら手をさすっている。
結構な威力で叩いていたんだなと少し恐ろしくなった。
「痛いなー。バカになったらどうするのよ。」
「これ以上バカにはならないわよ。」
結構酷いこと言っている気はするが、きっと仲がいいからなんだろうな。
少しだけ羨ましくなってしまった。
「さ、そろそろゴミ拾いに行きましょ。」
「あ、そうだった。麦わら帽子貸してくれたから被ろうよ。今日日差し強いから気をつけてってさ。」
そう言いながら小春さんはゴミ袋の中から麦わら帽子を取り出した。
他にも軍手とゴミ拾い用のトングも人数分入っていた。
小春さんはそれを配り、トングをカチカチやりながら先陣を切っていた。
「いざ、しゅっぱーつ。」
少し呆れているひよりさんと共に、小春さんの後を追いながらゴミを拾った。
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浜辺は他のメンバーも拾っているので、少し先の岩場の方に行くことになった。
「透くんは一人できたの?」
ひよりさんが話しかけてきた。
「はい。本当は友達と来る予定だったんですが、みんな急用が入ってしまって。」
「そうなんだ。少し残念だね。」
「そのおかげでひよりさんと小春さんと一緒にゴミ拾いできているので、トータル勝ちです。」
すると、前を歩いていた小春さんが振り返った。
「嬉しいこと言ってくれるねー。またおちんちん触ってあげようか?」
そんな冗談に、ひよりさんがギロリと睨みつける。
「うそうそ、そんなことしないって。……あーこわ。」
そう言いながらゴミを拾っている。
言動はアレだけど仕事はきっちりするタイプのようだ。
岩場に着くと、大きなゴミこそないが、小さなゴミは結構溜まっているようだった。
三人はあまり離れすぎないようにそれぞれゴミ拾いを始めた。
さすがに暑いなーと思いながら黙々と拾っていると、「あっ!?」と言う声が聞こえた。
慌てて声がした方を見ると、ひよりさんが頭を押さえていた。
「大丈夫ですか!?」
と近寄ると、ひよりさんは岩場の方を覗き込んでいた。
「帽子飛ばされちゃった。」
確かに頭には麦わら帽子がなくなっていた。
僕も岩場をそっと覗き込んでみると、帽子が海に浮かんでいた。
幸い、遠くには飛ばされていなかったようだ。
「あらら、ピンポイントで風吹かれちゃったかな?」
小春さんもやってきた。
三人で覗き込むと、トングを使えばギリギリ届きそうな場所にあった。
「透くん、届きそう?」
小春さんの問いに「なんとか届くかもしれません。」と返答した。
「本当に無理しないでね。」
ひよりさんが心配そうに声をかけてくる。
だが、今の僕は危険を犯してでもいいところを見せたかった。
「大丈夫です!任せてください!」
と胸を叩き、岩場に腹ばいになって手を伸ばした。
トングはギリギリ届きそうだった。
必死に手を伸ばし、やっと麦わら帽のつばにトングがかかった。
そして、ゆっくり持ち上げることが出来た。
左手でトングで掴んだ麦わら帽子を掴み、ひよりさんに渡すことが出来た。
「透くんありがとう。」
嬉しそうにするひよりさんを見て、頑張った甲斐があったなと思った。
そして、立ち上がろうと両手に力を入れた瞬間……。
ガコッ!と音が鳴った。
「……え?」
両手から岩場の感触が消えた。
「透くん!」
「危ない!」
二人の声が聞こえたと思ったら、目の前に海が迫っていた。
「あ」と思うまもなく、ザバン!と海に落ちていた。
やばい!と思ったが、そこは比較的穏やかで底も浅めだった。
ザバッと顔を出した。
「透くん大丈夫!」
ひよりさんが心配そうにのぞき込んだ。
「あ、はい、大丈夫です。意外と浅かったです。」
「透くん泳げる?砂浜の方から上がった方が良いよ。」
小春さんが指さしてくれている。
だけど、この場所に落ちて理解したことがある。
「えーと、砂浜の方は行かない方が良いかもしれません。岩場の方で上がれそうな場所ありますか?」
ひよりさんも小春さんも頭にはてなを浮かべているが、上れそうな場所を探してくれた。
「こっちから上れるよ。」
二人が手を振ってくれている。
急いでそっちに泳いでいった。
そして、ゆっくりと陸に上がった。
「どうしたの?なにかあったの……ってああ、なるほど…。」
僕の姿を見て察してくれたようだ。
首から下が、思いっきり汚れていた。
綺麗な海なのに、あの岩場の場所だけ汚れが滞留していたようだ。
太陽の光に反射してキラキラしていたから気付かなかった。
変な匂いもするし、何よりベタベタしていて気持ち悪い。
「シャワー行こシャワー。」
「そうだね。私石けんとか持ってくるから小春ちゃん連れて行ってくれる?」
そういってちよりさんは小走りに駆けていった。
「さ、行こうか。あそこのシャワー室なら他の人にも迷惑かからなそうだよ。」
そういって、手を握ってきた。
「あ、あの、汚いですよ。」
「いいからいいから。早く行くよ。」
かなり汚れているのに、気にせず手を握ってくれたことは素直に嬉しかった。
ーーー
どうにか、シャワー室に着くことができた。
「ここ、砂浜から結構離れているけどちゃんと使えるよね。」
そう言いながら小春さんがシャワーをひねってみた。
すると、ちゃんと水が出るようだった。
「お湯出るのかな。……あ、出た出た。とりあえず一回流そ?」
そういって、シャワー室に僕を誘った。
シャワーをかけてみるが、油のような汚れのせいでまるで落ちる気配は無かった。
「仕方ない。ひよりが来るのを待ちますか。」
そう言いながらシャワーをかけてくれていた。
そして、小春さんは僕の方を真っ直ぐ見て質問をしてきた。
「透くんってさ、ひよりのこと気になっているでしょ。」
ドキッとしてしまう。
確かにひよりさんはドストライクの女性だった。
キレイだし、優しいし。
「い、いや、そんなことは……。」
しどろもどろに返事をしてしまう。
それはもう答えたような物だった。
だが、小春さんは少し神妙な顔をした。
「うーん、応援してあげたい気持ちもあるんだけど……諦めた方が良いかもね。」
その言葉に「え?」と返してしまう。
やっぱり年下だし恋愛の対象に見られていないとかなのかな……。
「別に透くんがどうこうとかって話でもないんだよね。」
「どういうことですか?」
なんでもすぱっと話す小春さんが言いよどんでいる。
なんだかイヤな予感がする。
「ひよりね、彼氏いるよ。」
その言葉に頭が真っ白になってしまった。
何かを言いたいが、口が回らない。
身体も動かなくなってしまった。
「高校生の頃からずっと付き合っている男の人なのね。大学卒業したら一緒に暮らすって……あれ?透くん大丈夫?」
両肩を掴まれ、頭をガクガク揺さぶられる。
まさかここまでショックを受けるとは思ってもみなかった。
だとしたら、なんで今日は二人で海にボランティアに来ていたのだろうか。
もしかして、他のグループに彼氏とやらがいたのだろうか。
「今日はその人も一緒に来る予定だったんだけど、用事が出来ちゃったのよね。」
そうなのか……。
僕の友達と同じパターンか。
なんだか、短い夢を見させて貰っていた気分になった。
「でもさ、ひよりの帽子を取ってあげて汚れちゃった訳でしょ?ひよりに身体洗って貰おうよ。それくらいなら浮気にならないって。」
それは嬉しいけど……。
「さすがに彼氏さんに悪いですよ。自分で洗いますから大丈夫です。」
少しだけ涙がこぼれ落ちそうになった。
そんな僕を見てため息をついた。
「はー。そんなだから童貞なのよ。据え膳食わないでどうするのよ。」
なんで童貞だと知って……。
いや、こんな煮え切らない態度を取っていたら女性経験の乏しさなんてバレちゃうか……。
「よしわかった。ひよりにおちんちん見て貰おう。」
「は?何言っているんですか?」
本当に意味がわからなかった。
なんでひよりさんにおちんちんを見られなければいけないのだろうか。
「男の子って好きな人におちんちん見て貰いたいんでしょ?せっかくだし見て貰おうよ。」
そう言いながら水着をぐいぐいと引っ張り出した。
「だ、ダメですって!本当に脱げちゃいますって!」
必死に抑えるが、なぜか小春さんの力が異常に強い。
そして、抵抗むなしく水着が下ろされてしまった。
その時、シャワールームのカーテンが開けられた。
「小春ちゃん、透くん、石けん持って来た……よ?って何やっているのよ!」
ひよりさんの目には水着を下ろされてちんちん丸出しの僕が映っていただろう。
だが、そんな光景にもそこまで慌てること無く小春さんの頭を叩いていた。
これで確信した。
ひよりさんはやっぱり僕のことを男と思っていないのだろう。
ショックはあった。
が、逆に開き直れた気もした。
男としてみられていないのならば、遠慮無く見せつけてやろう。
あとで、一人むなしく処理をしてやる。
「ちょっと誤解しないでよ!水着の中までぬるぬるだったから脱がしただけだよ!」
小春さんが必死に言い訳している。
だが、確かにちんちんまでこの妙な油汚れのような物で覆われている。
さすがに大丈夫なのかと心配になってきた。
「……ほんとうだ。おちんちんまで汚れちゃってる。ちょっとごめんね。」
そう良いながら、ひよりさんはなんの躊躇をすることもなく、おちんちんを摘まんできた。
触れられている部分から、衝撃と快感が押し寄せてきた。
小春さんの方を見ると、なんだか両目をギュッと閉じたり開いたりしている。
多分だけど、ウインクが出来ない人なんだろうなと少し笑ってしまった。
「ほら、おちんちん触ってないで身体洗ってあげよ?身体に良く無さそうだし。」
「そうだね。タオルも貸して貰ってきたから、急いで洗ってあげよ。」
そう言いながらひよりさんは小春さんにハンドタオルのような物を渡していた。
そして、二人で泡立てはじめた。
冷静に考えると、水着姿の美人二人に身体を洗って貰えるのは……。
とんでもなく幸運なのでは無かろうか。
期待に胸を膨らませて、身を任せることにした。
ーーー
「私が上半身洗うからさ、ひより下半身洗ってあげてよ。」
そんな提案に「わかった。」と簡単に快諾するひよりさん。
あまりにも抵抗がなさすぎる。
見せることに抵抗してイカことがバカみたいだ。
すると、小春さんがそっと教えてくれた。
「ひよりね、歳の離れたお姉さんがいるのよ。その子のお世話しているからこう言うことは慣れっこなのよ。」
……なるほど。
完全に子供扱いなのか……。
少しだけ凹んでしまった。
「甥っ子なんだけどね。すごくかわいいの。こないだも一緒にお風呂入って体洗ってあげたよ。小学校に入ったら一緒にお風呂入るの禁止って言われちゃったから寂しいよ。」
そうか……。
僕は小学校に上がる前の子供扱いなのか……。
上半身を洗ってくれている小春さんは必死に笑いをこらえている。
この野郎……と心の中で呟いておいた。
「くくく、ごめんね、ひよりも悪気は無いから。そもそもさ、こんなにかわいいおちんちんしているのが悪いのよ。」
小春さんがキュッとちんちんを握った。
「うっ!」
っと声が漏れてしまった。
「ちょっと小春ちゃん。あまり触っちゃだめよ。」
そう言いながらもひよりさんは足を洗ってくれている。
もしかして、このちんちんなら触っても大丈夫と認識されてしまったんじゃ無かろうか……。
「私さ、おちんちんってちゃんと見たことないだけど、これって小さいほうだよね?ひよりの彼と比べてどう?」
「もー。男の人のおちんちん小さいとか言っちゃダメだよ。でも、彼と比べちゃうと……ちょっと小さいかな。まだ剥けてないし、大人のおちんちんになるのはこれからでしょ。」
心にナイフを二本突き立てられたような衝撃を受けてしまった。
子供ちんちんと言われてしまった衝撃と……ひよりさんに彼氏がいることが確定してしまった衝撃と……。
がっくりと肩を落とす。
が、それに比例してちんちんは顔を上げていった。
ーーー
後書き
ここから清書が入るので、実際にアップされるのは結構違ったりします。
ちょっと恥ずかしいのであまり公開したくない部分ですね。
ちなみにですが、下書きはこんな感じでGoogleKeepで書いています。
アプリからもブラウザからも即同期してくれるのでらくちんですね。
意外とこれくらいシンプルなアプリ無いんですよね。
余計な機能つけたがる。
他と差別化しないといけないから大変なんでしょうが。
うむ。