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「あら、リリィ。お花を見ているの?」

「あ、マリアお姉様。はい、とても綺麗に咲いていましたので。」

 とある教会に二人の姉妹がいました。彼女たちは幼いころに両親を亡くしており、この教会に併設された孤児院で育ちました。まだ若いためシスターとしては見習いでしたが、とても仲の良い姉妹として近所でも評判だったそうです。


「リリィは百合の花がとても好きね。」


「はい、お父様とお母様が私に付けてくださった名前でもありますから。」


「百合の花のように可憐で清純な少女になってほしい。今のリリィにピッタリの名前ね。天国のお父様とお母様も、リリィの事を立派に思ってくださっているわよ。」


「嬉しいです!ありがとうございます。」

 恥ずかしがり屋で人前に出ることが苦手なリリィ。彼女の物憂げな表情の内には、両親を失った寂しさが関係しているのでしょう。しかし、それでも唯一の肉親であるマリアの前では、普段は見せないようなとびきりの笑顔を浮かべるのでした。


 しかし、そんなリリィの姉、マリアには彼女も知らない秘密があるのでした。




(マリアお姉様、礼拝が終わったらいなくなってしまいました…。いったいどこに行ってしまったのでしょうか…。)

「んっ…ちゅぅ…♡れろれろ…♡」


「おや、妹が探しているようですよ。行かなくても良いのですかな?」


「んんっ…大丈夫です…♡今はおちんぽの時間ですから…♡」


「はは、全く。聖女の身でありながらこれほどまで淫乱だとは。妹が知ったら何と思いますかなぁ?」



 リリィの姉、マリアは聖女の身でありながら多くの男性と関係を交えていたのです。きっかけは幼少期の頃、妹より少しだけ発育の良かったマリアは、まだ性の知識もなかったころ、教会を訪れた男たちに手を出されました。それから、彼女は段々と性行為の虜になっていったのです。

 彼女たちが頭に付けている百合の髪飾り。それは、将来にわたって純潔を誓った証でした。しかし、マリアは表向きでは清純を誓いながら、裏では教会を訪れた数多くの男性たちと隠れて性行為を行っていたのです。


 そして今から数年ほど前、ついにマリアの不貞が教会にバレてしまいます。教会はマリアを破門、それと同時にマリアはどこかへと失踪してしまいます。


 心優しかった姉が破門になったこと、そして行方が分からなくなったこと。リリィは深く傷付いたことでしょう。リリィは庭に咲いた百合の花を眺め、姉の事を思い出して涙を浮かべるのでした。





 数年後、リリィの元に警察官の姿をした女性たちが訪れます。「姉の手がかりを見つけたから、捜査に協力して欲しい。」と。しかし、これは少女展示館の専属部隊員で、リリィは誘拐されることになります。そして、リリィは芸術作品として展示されることになりました。

 そこで出会ったのは、数年前に行方不明となっていた姉のマリアでした。マリアは「不貞を重ねて破門されたシスター」がいるという噂を聞きつけた少女展示館によって誘拐され、係員として働かされていたのです。


 そこにいるのは紛れもなく、かつての優しかった姉。しかし、その中身は全く変わっていました。リリィの事を大切に思う気持ちはそのままに、リリィの事を「来館者を楽しませるための芸術作品」だと考えるようになったのです。


 破廉恥な衣装に身を包み、自分の事を見世物として辱め、絶対に助けてはくれない。そして何より、自分の事を「作品No.27」と呼び、決して「リリィ」とかつてのようには呼んでくれない…。そのことが、彼女にとってどれほど悲しいことだったでしょうか。

(うぅ…マリアお姉様…。どうしてあんなに変わってしまったのでしょうか…。やっと、やっと会えたのに…。ああ…せめて、もう一度『リリィ』と呼んでください…。お父様と、お母様が残してくださった…お姉様が褒めて下さった、私の名前を…。)


閉館後の展示室で一人、考えを巡らせる作品No.27。しかし、そんな考えも時間が経つにつれて、湧きあがる興奮と発情によってかき消されていくのだった…。


作品の過去と現在






まとめファイル

今回拡張子をJPEGにしてみました。


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次回更新

今回が今年最後の更新となります。あとは、振り返りとして「今年のおすすめ投稿まとめ」みたいな記事を年末に投稿予定です。


新年は4日に年賀イラストを、6日に少女展示館についてのコラム(制作話的なことが書ければ)を投稿予定です。本格的な更新は11日からになります。

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Comments

ラミー

今年も1年間素敵な作品をありがとうございました。 来年も楽しみにしています。

リー

今年もたくさんの投稿をありがとうございました。来年も楽しみにしています。

ラミー

過去編も楽しみにしていたので嬉しいです。 14以降もいずれ機会があればぜひ!

くじら

これを最初は地下に置く予定だったとは……。明るいところの展示で作品も喜んでいるでしょうね

Lightning

最愛の人からの裏切りは人を絶望に堕とすのに十分な威力ですよねw それが肉親とも慣れば尚更ですw

yumenohito555

今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。