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「お願いだからやめて!!」

校舎の裏側で女子生徒が懇願している。

この学校の制服のブレザーだった痕跡は赤のペンキが掛けられてブレザーかどうかも分からなくなっている。

女子生徒にペンキを掛けているのは、この学校の3人の男子生徒。

女子生徒は地面を這いずるように逃げているのでペンキのついた制服には土や泥が付着して汚らしい姿になっている。

そんな女子生徒に今度は顔にペンキをぶっ掛ける男子生徒たち。

女子生徒の長く美しい黒髪が赤いペンキで染まり、右目が赤いペンキで覆われてしまった。

「痛い、目が見えないよう!」

女子生徒の右目は開いたまま、赤いペンキに染まり地面をのたうち回る。

それでも一向に女子生徒へのペンキ攻撃の手を緩めない3人の男子生徒たち。

女子生徒は右目のペンキを洗い流すために力を振り絞り立ち上がり、校舎のトイレを目指して駆け出した。

しかし、ローファーの中に入り込んだペンキに足を取られてすぐに転倒してしまう。

女子生徒が履いていた黒いタイツは破れ、その場にうずくまる。

破れた黒いタイツに1人の男子生徒が気づく。

「あらあら、生徒会長ともあろうお方がタイツが破れているなんて恥ずかしいぞ!」

そういうと女子生徒のスカートの中へ手を突っ込んでタイツを脱がしていく。

「やめて何するの!」

悲鳴に近い女子生徒の声が響く。

「こんな破れたタイツは恥ずかしいから脱いで被った方がいいと思うよ」

そう言うと脱がせたタイツを無理やり、右腕と頭に被せていく。

頭にはしっかりと奥まで被せた後、少し引き上げる男子生徒。

黒いタイツは女子生徒の顔の部分だけが伸ばされて薄くなり吊り目と豚鼻のブサイクな顔を晒した。

学校でも一二を争う美人が、ペンキと砂、泥にまみれた見るも無惨な姿に変わり果て、顔にはタイツを被せられブサイクになった顔を晒している。

すっかり、女子生徒は抵抗する気力も言葉も奪われ、惨めな姿でその場にうずくまる。

1人の男子生徒が言う。

「これじゃあ、制服を着ているか分からないなぁ!」

「全くだ!新しい制服を用意して上げないと」

そう相槌を打つと頭陀袋を女子生徒の頭から被せる。

頭陀袋は頭と右腕を出せるように穴が乱雑に開けられていて、そこに豚鼻を晒したブサイクな顔とタイツで指の使えない右手が通された。

そして頭陀袋の開口部の紐をギュと締めると、女子生徒の体を隠す形でお尻の辺りで固結びされた。

頭陀袋の下からは制服のスカートの裾が出ているのに気づくと無理やり頭陀袋の中へと押し込む。

「制服は統一感が大事だろ!」

「おい、でも、これじゃあミニスカートで校則違反になるぞ、生徒会長が校則違反はまずいだろ」

「いいんじゃねぇか、また自分で校則を変えちまえば」

この生徒会長を務める女子生徒は、成績が優秀過ぎる事から推薦されて生徒会長となった。

一部の権力のある先生からの受けが良く、学校改革と称して他の生徒に嫌がられる校則を次々に立案、導入していった経緯がありほぼ全校生徒から反感を買っていた。

そんな彼女に対して怒り不満が溜まった生徒たちに狙われる事があった。

「おい、これじゃあ、もう誰か分からないぞ!」

そう話していると、もう1人の男子生徒が言う。

「名前を書けばいいじゃん!」

「そっか、お前頭いいなあ」

そんな会話をした後、頭陀袋を被せられた女子生徒の前面に大きく【生徒会長】と赤いペンキで書く。

「お前さぁ、さすがに生徒会長じゃなくて名前書けよ!」

「だって、俺こいつの名前知らないもん!」

「確かに生徒会長だと知っているけど、名前までは知らないなぁ!」

「はっ、はっ、はっ」

3人が楽しそうに笑う。

「あ、いけね、授業がもうすぐ始まるぞ!」

慌てた様子の3人とは対照的に立ったまま動かない女子生徒。

全く動こうとしない女子生徒を見て、男子生徒たちが話し掛ける。

「仕方ねぇな、教室に連れてってやるよ」

そう言うとゴミ置き場から、背もたれの壊れた椅子を持ってきて、女子生徒を座らせる。

そして、その椅子にガムテープで乱雑にグルグル巻きにして動けなくしてから教室へと運んだ。

教室に椅子に固定され身動きできずに運ばれてきた女子生徒を見て周りの生徒はヒソヒソと話す。

それが女子生徒の耳に届いているかも分からない。

両耳には赤いペンキが入り込んでいる様であったから。

顔も半分以上が赤いペンキで染まり、タイツで吊り上げられ豚鼻を晒したブサイクな顔は彼女にとっては屈辱以外何ものでもないだろう。

自席に運ばれた女子生徒は自分のカバンから片手で授業の準備を始める。

右手しか動かせず、タイツに包まれた指は満足に使えずにいた。

チャイムから少し遅れて教師がやって来る。

教室に入るなり、赤いペンキまみれにされ頭陀袋を着せられた生徒会長である女子生徒にすぐに気づいたが、それには触れる事なく授業を進め、終了を告げるチャイムがなるとそそくさと職員室へ引き上げてしまった。

放課後になっても女子生徒を助ける者はおらず、暗くなった教室でペンキで見えなくなった目からは赤い血の様な涙が流れていたという。

「OK、カット!お疲れ様です!」

教室が明るくなり女子生徒役の女性にスタッフが駆け寄った。

いじめられていた女子生徒は復讐の鬼となり、生徒たちと戦う。

鬼化した女子生徒が襲って来るので、捕まるとゲームオーバー。

体感型リアル鬼ごっこの冒頭に流れる映像の撮影だった。

生徒たちからいじめられ、全身が赤いペンキと砂、泥まみれになり顔と右手には彼女自身が履いていた黒いタイツが被せられた。

顔はタイツが引き上げられブサイクな顔になり右腕しか使えなくされて頭陀袋を着せられている。

足と体は壊れた椅子にガムテープで固定され身動きできない状態。

虐めにしても酷すぎる状態の彼女にカットが掛かり、女性スタッフが駆け寄る。

「お疲れ様です、大丈夫ですか?美浪さん」

「はい大丈夫です、少し息苦しいですが」

「ガムテープすぐに外しますから」

そう言うと女性スタッフは乱雑に椅子に固定するように巻かれたガムテープをカッターで切りながら外していく。

ガムテープが外されると、ゆっくりと立ち上がる美浪 彩月(みなみさつき)。

彼女はアクション女優で、将来を期待されている。

「すみません、鏡見せてもらってもいいですか?」

「あっ、ハイ」

そう言うと、女性スタッフは持っていた手鏡を手渡す。

「凄いわね、これじゃあ誰か分からないわ」

そう話す声は少し楽しそうに聞こえる。

「美浪さん、着替えに行きましょう!」

そう言って体に触れようとした女性スタッフに彩月が言う。

「手が汚れちゃうから、大丈夫ですよ」

そして、女性スタッフが先導し控え室へと引き上げる美浪 彩月であった。

控え室に入ると、ブルーシートが床一面に敷かれていて、そこで手袋をし雨合羽を着た女性スタッフに頭陀袋を脱がせてもらう。

続けて、黒いタイツも脱がせてもらう。

赤いペンキ、砂と泥にまみれた顔は長時間タイツを被せられて引き上げられていたので変形している。

「制服脱がせていきますね」

女性スタッフが声を掛けてたが彩月は言う。

「大丈夫ですよ、両手が自由になったので脱げるところまで自分で脱いでいきます」

そう言って制服を脱いでいく。

頭と上半身、手足が部分的に赤いペンキで汚れているが全裸となった彩月が近くの姿見を見て言う。

「凄いですね、本当に自分の体みたいです、所々違うところはありますが… 」

「特に顔は不気味なほどよく似てますね」

「次は髪の毛を外しますね」

女性スタッフがそう言って、彩月の髪の毛を鷲掴みにして引っ張ると、『ベリベリ』と音を立てて髪の毛が外れた。

髪の毛が外れた彩月の頭は、坊主頭でマジックテープが頭の天辺から放射状に伸びていた。

そして、その坊主頭の後頭部にはファスナーがあり、それを女性スタッフがゆっくりと開いていくと、光沢のある肌色の背中が現れた。

ペンキに塗れた生徒会長の皮を脱いでいく彩月。

出てきたのは全身光沢の肌色のあるノッペラボウ。

光沢のある肌色はラバースーツ。

彩月はラバースーツを着て、その上から生徒会長の着ぐるみを着ていたのだった。

「凄いわ、内側には全然ペンキが付いてない」

そう言って肌色のノッペラボウとなった彩月は自分の体を見ていた。

「美浪さん、続けていけますか?」

そんな声に彩月は元気に返事を返すと、リアルで凶悪そうな女の赤鬼の着ぐるみへと入っていった。

おしまい

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