真っ暗な中、呼吸音だけが響く〜Come back LIP's fetish〜【特別編】 (Pixiv Fanbox)
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土日は忙しいが平日の来場者が落ち着いてきたある日、MAYURIさんからあるお願い事をされた。
今週の木曜と金曜の2日間限定で着ぐるみに入って欲しいというのだ。
その間、展示会は閉めるという。
親友がたこ焼きのお店をオープンするに当たって、着ぐるみを着て客寄せをして欲しいというものだった。
僕の頭にはすぐに密着ゴムスーツが浮かんできた。
僕と真美の入る密着ゴムスーツの腕と足を合わせたら8本となる。
つまり、密着ゴムスーツを着た上から、タコの着ぐるみを着てたこ焼き店の前で客寄せをして欲しいということだろう。
真美を見ると微妙な顔をしていた。
「それって真美さんと2人でやるんですよね?」
そう聞くとMAYURIさんは笑顔で頷いた。
「真美はいいの?」
「学と一緒ならいいって、言っちゃった」
申し訳なさそうな顔をしている真美を見て、僕も承諾した。
MAYURIさんは僕が承諾したことで笑顔でタコの着ぐるみを出してきて見せてくれた。
流石と言うべきか、なかなかのクオリティでリアルなタコの着ぐるみが出てきた。
まあ、着ぐるみを着るにしても、密着ゴムスーツを着たら涼しいから大丈夫だろうとその時は安易にそう思った。
だが、当日は雨。
僕と真美はいつものように学校帰りに展示会場でラバースーツに着替えて、密着ゴムスーツを着せられた。
そして、リアルなタコの着ぐるみ。
上からタコの頭というか体の部分を被せられて8本の脚に僕と真美の腕と足を通していく。
最後に2人の股の下にあるファスナーを閉めれられてリアルなタコの着ぐるみの着用が完了したようだった。
着ぐるみを着るとMAYURIさんの用意したワンボックスカーの荷台に積み込まれた。
タコの着ぐるみを着て、すぐに車に載せられたのだが問題が発生している。
それはタコの足が長く歩きにくいこと。
車に載せられる僅かな距離もかなり苦労して乗り込んだ。
真美を僕が抱っこした時、タコの着ぐるみの腕や足が長いため、それにつまづいてしまうのだ。
ゆっくりと歩いてMAYURIさんに誘導とフォローしてもらわなければとても歩けなかった。
車は少し走るとすぐに目的地に着いた。
男性の声がして、MAYURIさんと共に僕と真美の入ったリアルなタコの着ぐるみは車から降ろされた。
男性とMAYURIさんにフォローと誘導されながら僕たちは雨で足下が滑る中、なんとか配置についた。
僕も真美も目が見えないため、同じ場所で手足を動かすだけとなった。
配置につくまでに分かったことが一つある。
それはたこ焼き屋をオープンしたのは男性でMAYURIさんの親友と聞いていたが彼氏であるということ。
2人の会話からいつもと違うMAYURIさんが垣間見られたから、そう思った。
彼氏のお手伝いだから、自分の展示会を休みにしてまで手伝いに来たのも頷けた。
周りが賑やかになり、たこ焼き屋に人が集まり始めているのが分かる。
おそらくだが、かなり目立つリアルなタコの着ぐるみの影響もあると思う。
そんな目立つ着ぐるみの中で僕は真美に挿入して多くの人前に晒されていると思うと興奮が止まらなかった。
真美もまた同じ気持ちだったことは後で教えてもらった。
そんな客寄せの中、雨の勢いが増しているのがタコの着ぐるみを打つ雨音が大きくなってきたことで分かった。
こんなリアルなタコの着ぐるみだと濡れればよりリアルに見えるだろうと呑気に考えていた。
全く見えないので僕の想像でしかないが、このたこ焼き屋はお店の建物の中で、その店舗の前の目立つ場所に僕と真美は配置されているのだろう。
そこは残念ながら雨ざらしのようだ。
その証拠にお客さんの声は聞こえるが、MAYURIさんと彼氏さんの声は全く聞こえなかった。
雨が強くなり足下に水溜りができているようで、手足を動かしていると何度も滑って転びそうになった。
その度に僕のペニスは真美の奥まで挿さり、真美は可愛い喘ぎ声を上げた。
そんな中でも外は賑やかな感じが伝わってきたので、客寄せのため僕も真美も手足を動かし頑張り続けたのだが… 。
ご想像の通り踏ん張り効かず呆気なく転倒した。
立ち上がろうとするがタコの長い脚が邪魔をして立ち上がれない。
滑って転ぶ度に僕は真美と深く交わった。
それでも真美と協力して立ち上がろうとするが、自分たちで長いタコの足を踏み付けて、何度も水溜りで転んだ。
そんなことを何度か繰り返しているうちに僕も真美も逝ってしまい、体に力が入らなくなってきた。
見兼ねたお客さんが店の人に声を掛けてくれたのだろう。
お店のスタッフの女性が出てきて声を掛けてくれた。
「大丈夫ですか?支えますから、ゆっくり立ち上がって下さいね」
僕と真美はスタッフの女性に助けられてようやく立ち上がる事ができた。
そしてこんな声を掛けてもらった。
「お客さんが増えてきたので、客寄せは大丈夫なので中で休んで下さい」
僕と真美はスタッフの女性に誘導されながら移動し、部屋へと案内されたようだった。
「雨で濡れているので着ぐるみ脱がせますね」
スタッフの女性はそう言うと、股のところにある着ぐるみのファスナーを開け始めた。
そしてそのままリアルなタコの着ぐるみを脱がせてくれた。
当然出てきたのが、2人の人間がくっついたゴムの塊だったので驚かれた。
それでも密着ゴムスーツのファスナーが分かりやすいところにあったため、ファスナーを開けてくれた。
正直、初めての着ぐるみに加え、客寄せ、転倒によりイキ地獄だった僕たちはかなり疲れていたので密着ゴムスーツを脱がせてもらえたのはありがたかった。
頭が出て腕を抜いて上半身がゴムスーツから出ると幾分体が楽になった。
1体のゴムスーツから2体の黒光りした口だけしか露出していないラバーで覆われた人が出てきたら当然驚くだろう。
言葉もなく僕たちを見ているスタッフの女性に出してくれたお礼を言おうとして、僕も真美も驚いて同時に声を上げてしまった。
「え!穂波さん?!」
「穂波さん?!」
タコの着ぐるみを2人で操演している中身の人が自分のことを知っていたら、それは驚くだろう。
僕たち3人は顔を見合わせて固まってしまった。
どれくらい固まっていただろうか。
最初に口を開いたのは穂波さんだった。
「眞田くん?!それにもしかして小山内さん?」
顔は分からないが、声で僕たちが分かったようだった。
「うん、そうだよ、眞田です」
「小山内です」
僕たちはもう隠し通せないと思い、自分から名乗った。
「えっ、あっ、そうだったんだ、ビックリ!」
棒読みでそう言う穂波さんは驚いているというよりも、何かショックを受けたような感じでそう言った。
「じゃあさぁ、じゃあさぁ、展示会の壁に埋められていたのも2人だったの?」
「うん、実はそうなんだ」
「早く言ってよ!」
そう言う穂波さんの顔は真っ赤になっていた。
僕に息を吐く唇の正体を教えようとした事を思い出したのだろう。
その後、雨も止んだので僕と真美はまたリアルなタコの着ぐるみに穂波さんに戻してもらい、客寄せに戻った。
2日間だけであったが、リアルなタコの着ぐるみの効果があったようで、MAYURIさんから大好評で店をオープンできたことを教えてもらった。
彼氏の穂波 拓人(ほなみたくと)さんから土曜日の午前中にたこ焼きの差し入れがあった。
MAYURIさんが親友と言っていたのは彼氏であり婚約者だと後で知った。
そして、MAYURIさんが穂波さんをアルバイトに雇った理由は彼氏からお願いされたからだったようだ。
結局、僕と真美が付き合っている事も、壁に埋められたギミックだということも穂波さんにバレてしまった。
あとで友人から聞いた話では、穂波さんは僕のことが好きだったらしい。
そのことは真美には伏せてある。
おしまい