アトピー性皮膚炎治療 (Pixiv Fanbox)
Content
この小説はフィクションです。
アトピー性皮膚炎が悪化した俺は必ず治してくれるという噂の病院へ縋るしかないほど酷くなっていた。
診断の結果、女医さんから費用は掛かるが入院して集中的に治療してみてはどうだろうかと提案された。
俺は毎日眠ることもできず、辛い毎日を過ごしていたので入院することを決めた。
入院にあたって注意点は、
・治療服は入院中は脱げないこと
・食事は全てカテーテルで注入されること
・排泄も全てカテーテルで行われること
※食事と排泄は看護師で対応
・同室の入院患者と接点を持たないこと
以上の4点だった。
治療服が特殊であることは食事と排泄がカテーテルで行われることは何となく分かったが、同室の入院患者と接点を持たないというのはよく分からなかった。
つまり、話すこともなく治療に集中しろということだろう。
食事と排泄の管理をされることから、浣腸薬で強制的に排泄を済ませた後、髪の毛も全て剃った後、シャワーで全身を洗浄すると全裸で治療服を着せてもらう事になったのだが、女性の看護師さんだったので恥ずかしさがあった。
しかし、女性の看護師さんは慣れっこの様だった。
俺の全身に塗り薬をしっかりと塗り込んでくれた後、治療服を着せてもらうのだが、それはどう見てもラバースーツだった。
先に塗ってもらった塗り薬が潤滑剤となり、俺の体をネックエントリーのラバースーツに全身が呑み込まれていく。
途中、俺のペニスにカテーテルが通されて、ラバースーツのペニスケースへと通されたが、もうこの時には治療だと割り切り、恥ずかしさは軽減していた。
最後にラバースーツと一体となったフードを被せられると俺の体は顔を残して全て黒光りするラバースーツに包まれた。
最後に鼻から2本のチューブの伸びるマスクを被せられる。
看護師さんからは1本は呼吸用で、もう1本は胃まで直接通して食事用だと教えてもらった。
なるほど確かにラバーマスクの外側から見ると同じ長さのチューブが伸びていたが、内側の1本のチューブはかなり長くなっていた。
それを鼻から咽せながらも通してもらいラバーマスクを被せられた。
見た目はノッペラボウに鼻から2本のチューブが伸びたラバーマスクだったが、内側からはよく見えるのでマイクロホールになっていて視界は確保されていた。
最後にラバーマスクを脱げないように接着されて俺の治療服装着が完了した。
スリッパを履いて、病室へと移動する。
病室は301号室 すでに俺の鷹村 尚輝(たかむらなおき)のプレートが入っていた。
同室は咲洲 凪沙(さきしまなぎさ)となっていた。
2人部屋で男女が一緒だと、同室の入院患者と接点を持たないというのも頷けた。
ただ、鼻にチューブを差し込まれて、フードとラバーマスクで口の開閉の自由を奪われているので、無理に話そうという気は起こらないだろうと思った。
ベッドは白いシーツでなく、黒いラバーのシーツに黒いラバーで覆われた枕、そして同じく黒いラバーの掛け布団になっていた。
看護師さんが咲洲さんに声を掛けた。
「今日から入院される鷹村さん」
それだけだった。
普通なら【仲良くしてあげて】や【いろいろ教えてあげてね】などの声をかけるのだろうが… 。
接点を持たせないためにもそれ以上俺の説明はなかった。
入院にあたって看護師さんから簡単に説明を受けた。
皮膚以外は支障はないので基本的に自由にしてもらっていい。
テレビを見るのも本を読むの自由。
ベッドから降りるのは看護師さんがいる時だけに制限されているらしい。
1日2回、食事の後軽くクリニック内を散歩をすることも付け加えられた。
看護師さんが行ってしまった後、咲洲さんを見たが、俺と同じようにノッペラボウで鼻からチューブが2本伸びていた。
ただ、俺と違うのは体が小さく大きな胸の膨らみがあることくらいだろうか。
お互い見つめ合った後、軽く会釈した。
テレビを見てベッドの上で過ごす。
程なくして、昼食の時間になったのか、先ほどとは別の看護師さんがやって来た。
大きめの注射器に入った流動食を鼻のチューブから流し込まれる咲洲さんを見ていて、次は俺だと思い緊張から生唾を飲み込んだ。
咲洲さんの昼食は一瞬で終わると次は俺。
看護師さんが先ほど咲洲さんに注入したものと同じ大きめの注射器に入った流動食を俺の鼻から胃へ流し込んだ。
何か入ってきたのは分かるが味もしなければ咀嚼もしないので味気ないものだった。
俺の昼食も一瞬で終わると、看護師さんは俺と咲洲さんを連れて院内の散歩を始めた。
目の前を揺れるチューブは気になったが、すぐにそれにも慣れた。
散歩は各フロアを一周し、階段を登って次のフロアへと移動する。
それを繰り返していたのだが、階段を登っている時、咲洲さんが俺と手を繋いできた。
少し首を傾げて可愛い仕草を見せる咲洲さんは可愛い女性を連想させた。
しかし、階段からフロアへ入ると、すぐに俺の手を離した。
その理由はすぐに分かった。
各フロアには監視カメラがあるから、階段には監視カメラは設置されていなかった。
散歩は屋上まで行くと終わりで301号室へと戻った。
病室へ戻ると今度はペニスから伸びるカテーテルからオシッコを抜き取られる。
それは咲洲さんも同じだった。
看護師さんは食事と散歩、排泄を済ませると病室を出て行った。
そして、病室を外から施錠した。
まるで囚人のようなあ扱いだが、アトピー性皮膚炎の治療だと割り切る事にした。
そんな俺のベッドに咲洲さんがやって来た。
「咲洲 凪沙です、よろしくね」
「鷹村 尚輝です、こちらこそよろしく」
「ところで、話してもいいの?」
「大丈夫だよ!看護師は夕飯まで来ないから、ちょっと失礼しまーす!」
くぐもった声でそう言うと咲洲さんは俺のベッドに入ってきた。
「えっ、えっ!いいの?」
「いいの、いいの、こうやって触れ合っている方が気持ちいいでしょ!」
そう言うと咲洲さんは俺に抱きついてきた。
触れ合ったラバースーツ越しにお互いの体温を感じて気持ちよくて俺は身震いした。
「確かに気持ちいいね」
「じゃあ、夕飯までこうしていようよ!寂しかったんだ」
そう言うと咲洲さんはラバースーツで覆われた乳首が勃起した胸を押し付けてきた。
俺も咲洲さんを抱きしめ、お互い体をこすりつけているうちにいつの間にか眠ってしまっていた。
『ガチャ!』
病室の扉が解錠される音で俺は目が覚めた。
“ヤバい!”
と思ったのだが、すでに咲洲さんの姿は俺のベッドになかった。
夕食も注射器に入った流動食。
夕食後の散歩はなく、排泄処理をされて就寝となる。
看護師さんからはくれぐれも接点を持たないようにと釘を刺された。
看護師さんが病室を施錠して出ていくと、すぐに咲洲さんが俺のベッドへとやって来た。
「お邪魔しまーす!」
可愛くそう言って俺のベッドに潜り込んでくる咲洲さんを拒む理由はどこにもない。
看護師さんにさえバレなければ問題ないだろう。
長い夜も咲洲さんと体を触り合っていると、時間が経つのは早かった。
念のため、テレビを点けて外に音が漏れないようにした。
俺は咲洲さんを抱きしめて気持ちよくなりながら眠りに就いた。
「鷹村さん!起きて下さい、朝ごはんですよ!」
看護師さんの声で俺は揺り起こされて、驚いて跳ね起きた。
咲洲さんを見ると、俺に手を振っていた。
看護師さんは俺が咲洲さんの方を見ているのに気づいて言った。
「咲洲さんはもう終わってるわよ!」
俺も鼻から流動食を流し込まれた後、散歩へと出発した。
階段で咲洲さんと繋ぐ手は今日から恋人繋ぎになっていた。
排泄処理が終わると決まって、咲洲さんは俺のベッドにやって来て俺と抱き合った。
残念ながら、ペニスにカテーテルが入っているので勃起はするが、咲洲さんに挿入はできなかった。
それは咲洲さんも同様に俺を受け入ることはできなかった。
昨日の夜の事があったので、今夜も楽しみにしていた。
日中は時間が短いが夜は長く一緒に過ごせる。
俺が彼女を呼ぶのも、咲洲さんから凪沙に変わっていた。
彼女もまた鷹村さんから尚輝になっていた。
接点を持ってはいけないと言われると急激に俺と凪沙の距離は縮まっていくのだった。
そんな2日目の夜、2人で戯れていると抜き打ちで看護師さんが病室へと入って来た。
そして俺のベッドにいる凪沙を見つけると、ベッドへ戻すとあるものを取り出した。
それはラバーの袋の様なもの、それに凪沙を詰めると足裏から空気を抜き真空パックしていく。
バキュームバッグの様だ。
「ごめんなさい、俺も悪かったんです!」
そう言ったが、看護師さんに俺の言葉は届いていない。
真空パックされてイモムシのようにベッドを這う凪沙をさらにベッドの黒いラバーシーツを捲り上げ、中へとセットし周りにあるファスナーを閉めた。
“まさか!”
そう思っていると、看護師さんはラバーシートの端から空気を抜いていく。
「バキュームベッド!?」
俺の言葉を掻き消し、あっという間に凪沙は二重に真空パックされてしまった。
「ルールを破ったので一晩これで過ごしてもらいます!」
俺は凪沙のためにも必死に弁解したが、聞いてもらえず看護師さんは病室を施錠して行ってしまった。
「凪沙!大丈夫?」
俺はすぐに駆け寄り声を掛けた。
凪沙は話しにくそうに言った。
「見つかっちゃったから仕方ないよ!」
バキュームベッドは施錠されて簡単に真空パックを解くことができなくされていた。
俺はお詫びも兼ねて凪沙のベッドで寝ることにした。
だが、これが不味かった。
ウトウトしているうちに看護師さんが病室に確認に来ていた。
それに気づいた時はすでに遅かった。
看護師さんはそんなに一緒にいたいならと言った後、俺もバキュームバッグで真空パックし、自ら凪沙に並んでバキュームベッドに入る様に言い、俺はバキュームベッドの中へ入って2人は身動きができないまま並んで真空パックされた。
そのまま真空パックされ、凪沙と並んで朝を迎える事となった。
翌朝、バキュームベッドから出され、朝食かと思っていたのだが俺は看護師さんに別室へと連れて行かれた。
そこでラバースーツを脱がされてシャワーを浴びた後、私服に着替えた。
自分の事より俺の中では凪沙の事が気になって仕方がなかった。
私服に着替えた俺は女医さんの診察を受けた。
気づけば俺のアトピーはすっかり治っていた。
「もう、大丈夫そうね、じゃあ退院ね」
そう言われ俺はそのまま退院となった。
結局、凪沙の事は何一つ聞けないまま、退院の手続きを取って病院を出た。
病院を出て301号室のあった窓を振り返って見ていると、女性が走ってきた。
そして、そのまま俺に抱きついてきた。
何が起こったのか分からずにいる俺に抱きついて来た女性が言った。
「尚輝、退院おめでとう!」
聞き覚えのある声、そして髪から香るラバーの匂い。
「もしかして凪沙?」
「正解!… 初めましてだね」
そう言うとペコっと頭を下げた。
かなり可愛い凪沙を見て目を白黒させている俺と恋人繋ぎした凪沙が言う。
「尚輝、私と付き合ってくれる?」
「うん、もちろん!」
まだ、この数日一緒に過ごして急激に惹かれていった凪沙の顔を見て、まだ現実か区別のついていない俺に凪沙が言った。
「お姉ちゃんに頼んで、尚輝と一緒に過ごさせてもらっんだ、因みに私の本当の名前は島崎 凪沙だよ!」
咲洲は島崎のアナグラムだったようだ。
病院の看板を見ると、確かに島崎病院となっていた。
ラバーフェチで彼氏のできない妹のために姉である女医さんに仕組まれた事のようだった。
接点を持たないという障害を乗り越えたら、恋は燃え上がるだろうという事で俺はまんまと引っ掛かった訳だが、別に嫌な気はしていない。
もちろん、凪沙は入院の必要はなく、俺はしっかりとアトピー治療を終えて退院と同時にラバーフェチの可愛い彼女も手に入れた。
おしまい