すわっぷがーる! ~シルフィアとしての性活~ 夏編 (前編) (Pixiv Fanbox)
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夕焼けの教室で僕はひとりの男子生徒と向かい合っていた。
今から告白でもするのではないかという青春的なシチュエーションの中で、その男子は困った顔で自分の股間を見下ろしていた。
彼のズボンは大きく盛り上がっていて、今にも突き破られそうなほど布が張っている。あの下にあるのは男が誰でも持つもの。男性器が勃起しているのだ。
なんでなんて聞かなくても理由はわかる。彼は目の前の女子――つまり僕――を見て男として興奮しているのだ。
美しいブロンドヘアー。ぱっちりと大きい青目。柔らかそうな唇。歩く度に激しく揺れる爆乳。キュッと締まった腰。安産型の巨大な尻から伸びるむちむちの太もも。すぐにパンチラしてしまうきわきわのミニスカート。
そんな性的な魅力が溢れる肉体を前にすれば男子が欲情するのは当然だ……自分が勃起対象っていうのはまだ慣れないけど。
「ごめんなさい。階段であなたの下着を見てしまって……」
勃起中の男子はそう言って教室のドアに鍵をかけていく。
「仕方がないよ。男の子ってそういうものなんだから……」
僕が口にしたのは男にとって都合のいい言葉。自分の下着を見られても許すなんて、普通の女の子が言うはずがない……でも、僕は普通の女の子じゃない。
教室のドアや窓に鍵をかけた男子は僕に向かってすたすたと近づいてきた。
「では、本日もお願いいたします」
「うん……じゃあ、椅子に座って」
僕が指示すると、男子は素直に近くの椅子に座った。股間の出っ張りは角度を変えて天を目指すロケットのようになっている。
僕は彼の足の間にぺたんと座り込んで。
「し、失礼するね」
男のベルトを外して、彼のジッパーを下ろしていく。ホックを外し、ボクサーパンツを下にずらすと――ボロンッ! と血管を巡らせた男性器が姿を表した。
赤黒い先端から透明な先走り汁が垂れ、亀頭全体がてらてらと妖しく光っている。今まで閉じ込められていたせいで溜まっていた男臭さがむわりと僕の鼻に漂ってくる。
「あ……♥」
目の前でたくましくそそり返るそれを見ていると僕の体が熱くなってくる。目がとろんとなり、お腹がじわりと熱くなってくる。
ただ、おちんちんを見ただけなのに感じちゃってる……体が求めちゃってる……♥
「じゃ、じゃあ始めるね……♥」
「はい……」
僕は細い指で輪っかをつくり、竿を包み込んだ。指からおちんちんの熱さや硬さが届いてきて、僕をぞくぞくとさせる。
僕は喉をこくりと鳴らした後、ゆっくりと亀頭に自分の唇を近づけていった。
「ちゅっ♥ んっ♥ ちゅむ……♥」
ピンク色の唇でおちんちんにキスをする。小鳥がついばむようなキスを続けると、おちんちんがぴくぴく反応して、透明な液体がさらに漏れだす。
「ちゅうっ♥ んんっ♥ ちゅるる♥」
「あっ、うっ……くう……」
「むちゅうっ♥ ちゅうん♥ ちゅっ♥ ……どうかな♥」
「き、気持ちいい……あぐっ」
男子の声に気を良くした僕は口を開いて小さな舌を伸ばした。
上目遣いで男子を見上げ、彼に見せつけるようにおちんちんを舐め上げていく。
「れろぉぉぉぉ……♥ ん……しょっぱい……♥ れりゅりゅぅ……♥」
「今日は体育がありましたので……くっ」
「うん……♥ 見てたよ……♥ かっこよかった……♥ れろぉ……♥」
おちんちんをペロペロ舐めていくと、じゅん……♥ と股間の割れ目から温かいものが漏れ出してきた。よかった。今日は黒いショーツを履いてきて。これなら愛液も目立たない。
そろそろいいかな……。唾液と先走り汁でいやらしく光るおちんちんを眺めた後、僕は口を大きく開いて、亀頭に沿ってペニスを飲み込んでいった。
「んも……♥ もももっ♥ んむぅ……♥」
圧倒的な男の塊が僕の口内に入り込んでくる。顔が小さいせいで奥に行くほど顎が外れそうになる。
「じゅぷぷ……♥ んーっ♥ れるれろ……♥」
上目遣いで見上げると、鼻孔を大きく膨らませた男子の顔があった。ちゃんと感じてくれているらしい。
口の中がおちんちんでいっぱいになる。嘔吐きそうになるのを我慢して、僕は顔を前後に動かし始める。
「ぐももも……♥ じゅるりゅ♥ ちゅるれろぉ♥」
顔を男の股間で動かしていると、頭がぼうっとしてくる。爆乳に備わった乳首がピンと張りつめ、お腹の奥にある子宮がキュンキュンと音を立てる。
「じゅる♥ じゅる♥ ずろろろっ♥ ズズズッ♥」
「あ、ああ、は、激しい……」
「ぶもっ♥ んぐ♥ じゅぞぞぞっ♥ じゅりゅりゅう♥」
カリを咥え、竿を舐め、唇をすぼめる。フェラチオという男性器への奉仕に僕の体の熱はどんどん高ぶっていく。
「じゅぽっ♥ じゅぽっ♥ ぐぽお♥ じゅるるるるっ♥」
おちんちんをしゃぶるって、なんて幸せなんだろう……♥
そのうち口の中でおちんちんがびくんと跳ねた。射精の合図だ。男子生徒は自分の膝の上で拳をぐっと握りしめ、
「ああっ出ます! 出ますわ!」
「ふぃいよ♥ ふぁしちゃって♥ じゅぷっ♥ じゅぷっ♥」
僕が口の隙間から返答すると、おちんちんの根本がきゅっと締まり、灼熱の液体がせり上がってきた。
どぷどぷどぷどぷっ!
鈴口から発射されたネバネバの液体が、僕の口の中を犯すように溢れてくる。
「んむっ♥ んもぉおお♥ んぶぶぶぶぶぶっ♥ んぐっ♥ んぐっ♥」
必死で喉を動かして精液を飲み込む。苦いはずなのにご褒美のような気がして、美味しく感じてしまう。
「んぐ……♥ こく……♥ ごくん……♥ ぷはっ……♥」
おちんちんから口を離すと、とろぉ……と先端から白い白濁液が垂れてきた。迎え舌でそれを受け止め、再びおちんちんに舌を這わせてきれいにしていく。
「れろ……♥ れろろぉ……♥」
「またお飲みになってしまいましたのね……」
そう言って男子生徒が頭をぽんぽんと撫でてきた。上を見上げると、優しげな顔で微笑む男子の顔。顔が熱くなり、鼓動がドキドキしてくる。
「だ、だって、教室にこぼすわけにはいかないし……♥」
「それはそうですが…………ともかくありがとうございます。すっきりしましたわ」
そう言うと、男子生徒は僕の細い肩を押して、僕をおちんちんから離していった。
男子生徒は少しだけ元気がなくなったおちんちんに手を添えると、ボクサーパンツにしまい、ズボンを引き上げていった。
こっちも気持ちよくして欲しいのに……♥
でも、彼がおちんちんをしまうのは当然だ。僕たちが教室でみだらなことをしたのは彼の性欲処理のためなんだから。
「う、うん……それならよかった……」
立ち上がりながら、僕はもじもじとふとももをこすり合わせた。
フェラチオをしたことで僕のアソコは濡れきっている。もしスカートをたくし上げれば、ぐちょぐちょの下着が見えるはずだ。
これを見せれば気が変わるかも……♥
「あ、あの、シルフィアさ…………え?」
僕がスカートに手を添えた時、男子生徒の指が僕の鼻をとんとんと叩いた。あやすような動きに僕が言葉を止めると、
「続きは家で、ですわよ。カミサワさん」
「はぁい……♥」
とろけきったメスの声で返事をすると、男子生徒は優しく微笑んだ。
この人は僕の考えを見通して、僕がしたいことを叶えてくれる。なんて幸せなんだ……♥
――外側から今の僕らを見た時、恋人同士に見えるのかもしれない。
でもそれは正解じゃない。僕らにはとある事情がある。
僕たちの心の名前は肉体の名前と違っている。目の前の男子はシルフィア・イン・トラスラントという心を持っていて、爆乳白人美少女の僕は神澤澄則という名前の心を持っている。
つまり、僕らの性別は本来とは逆になっていて――簡単に言えば、僕たちの肉体は入れ替わっているのだ。
◆ ◆ ◆
五月初頭。僕こと神澤澄則とシルフィアさんの肉体は入れ替わった。
学園の花壇でキスをしたことが原因だが、同じ行動を繰り返しても元には戻れなかった。周りに話しても入れ替わりなんて信じてもらえないだろうと思った僕たちは、元に戻る方法がわかるまでお互いに成り切って生活することにした。
僕は金髪碧眼の爆乳美少女『シルフィア・イン・トラスラント』として。シルフィアさんは日本の男子学生『神澤澄則』として。
お互い異性の体になってしまったため困ることも多かったけど、お互いにフォローする形でなんとなくやり過ごしていた……ほとんど僕がフォローされる形だけど。
『シルフィア』は海外からの留学生だ。トラスラント公国の第三公女であり、大学卒業レベルの頭脳を持つ才女。僕は彼女に成り切るため、ほとんど毎日シルフィアさんから勉強を教わっている…………あまり進みはよくない。
それと反対に『神澤澄則』となったシルフィアさんは順調に生活している。元々『神澤澄則』は友だちが少ないので成り切るために頑張る必要はなかったし、日本の文化を文字通り体感できることが嬉しいのだとか。最近では神澤澄則の名義でIT関係のアルバイトをしているらしい。預金残高を見せてもらうとすごい額が溜まっていた。
僕らが元に戻る方法はまだわかっていない。
シルフィアさんはネットで情報収集したり、心理学の論文を読んだりして方法を探しているが、あまり成果は上がっていない。力になりたいと思うが、僕は勉強や生活に必死でそっちにまで手が伸ばせていない。
僕が助けられるのは彼女の性欲が暴走しそうになった時だけ。
キスで入れ替わったということもあって、僕らはほとんど毎日キスしている。そうなると男の体が興奮してしまい、女の体を求めるのは当然のことで……♥
いつか元に戻った時、僕らはちゃんと元の生活ができるのかな?
◆ ◆ ◆
七月半ば。学期末テストの結果が一階の掲示板に張り出された。
生徒たちが身を寄せ合って掲示板を見上げている。今の僕は体が小さいので、見上げるためには大変な苦労を費やした……周りの男子たちが僕の体に触ってくるのもあるけど。
成績結果は上位五十名の名前が連なっている。僕は下から目を走らせようとして……そのまま止めた。五十位と書かれたところに、シルフィア・イン・トラスラントと書かれている。
「わ、すごいね。シーちゃん」
僕の隣に立つ明るい髪の女子が言った。
彼女は砂塚菜々香さん。シルフィアさんに負けず劣らずの爆乳を持っていて、髪をツインテールにしている活発な美少女だ。スキンシップが激しかったり、下着を見せびらかしたりしてくるため、男の僕としては反応に困ってしまう。
「私たちの名前は……ないわね」
後から僕より少し背の高い女子が言った。
彼女は早坂ちぐささん。彼女も爆乳とえっちな体つきを持っている。大和撫子という言葉の似合うおしとやかな美少女で、家庭的なことの専門家だ。華道家の名家に生まれたらしく、和風のお屋敷に住んでいるお嬢様でもある。
しかし、今の僕はふたりに返事することができなかった。
五十位なんて、全然目標に到達してないよ……。
周りの生徒たちがざわめいている。彼らは夏休みについて話しているだけで、『シルフィア』のことを話しているわけではない。そうわかっていても気分が悪くてたまらなかった。
再び顔を見上げて成績表を見ていくと、三位に神澤澄則の名前があった。
「う……」
下腹がしくしくと痛み、顔から血の気が引いていく。足がふらついた。
「し、シーちゃん?」
「だ、大丈夫?」
女友だちふたりの心配も遠くに聞こえる。
爆乳がたゆん♥ と揺れることも制服のスカートがまくれることも気にせずに後ずさっていくと、背中に硬い感触がした。
「おっと、ちゃんと後ろを見ないと危ないよ」
冷や汗を浮かばせながら後ろを見上げると、そこにはすらっとした男子が立っていた。
その男子生徒――『神澤澄則』は涼しい表情を浮かべ、僕の肩に手を添えた。
「調子が悪いみたいだね。僕と保健室に行こう」
「い、いえ……だ、大丈夫で……」
「つべこべ言わない。行くよ。シルフィア」
僕の抗議を無視して『神澤澄則』――シルフィアさんは僕の手を引いていく。
振り返ると、砂塚さんと早坂さんは驚いた顔で固まり、周りの男子生徒達は羨ましそうに見つめていた。
保健室には先生がいなかった。シルフィアさんは僕をベッドのそばに連れて行くと、ビシッと指をさした。
「靴を脱いでベッドに寝てくださいまし」
ふたりきりなのでシルフィアさんは本来の口調で話している。どう見ても日本男子である『神澤澄則』がお嬢様口調を使うのは不自然だけど、今の僕は安心してしまった。
彼女の指示を聞いてベッドに登り、ブロンドヘアーを散らばらせて横になる。ため息が漏れると、胸に備わった爆乳がぷるぷる♥ と震えた。
シルフィアさんはベッドのそばの椅子に座って僕を見下ろしている。彼女もあの成績表は見たはずだ。僕の成績は五十位だった。ふたりで決めた目標である二十位以内にはまったく届いていない。
きっと怒っているはずだ。そう思っていると、
「カミサワさん。よく頑張りましたわね」
「え?」
優しい声をかけられて心が緩み、そして困惑した。なんで今褒められたんだろう?
「今、あなた生理中でしょう?」
体の状態を言い当てられ、僕の顔が熱くなった。
この体には周期的に月経がやってくる。その期間中は下腹の痛みや色々な不調と付き合わなくてはいけない。さっき足がふらついたのも生理が原因だ。
本当は男の僕が生理に悩まされるなんて。五月の僕が聞いたら信じられないだろう。
「ひとりで生理の処理ができたのはすばらしいですわ。でも、無理はいけませんわよ」
先月はシルフィアさんに助けてもらって生理を処理したが、今回は自分だけで処理できた。元の持ち主である彼女はそれを褒めてくれているらしい。
でも、僕が話したいのはそのことじゃない。
「僕……シルフィアさんに謝りたくて……」
「謝る? どうしてですの?」
「だって、僕、シルフィアさんなのにあんな成績取っちゃったから……」
「……ああ」
シルフィアさんは合点がいったようにつぶやくと、
「あんなことで落ち込む必要はありませんわ」
「だ、だって、目標は二十位以内だったでしょ。五十位なんて……」
「常々言っていますが、重要なのは違和感をもたれないことです。順位は相対的なものですし、重視することではありませんわ」
シルフィアさんはさっぱりと言うと、優しい手付きで僕の肩を撫でてきた。
「カミサワさんは充分頑張っていますわ。あなたが認めなくてもわたくしがそれを認めます」
「ううう……」
僕の涙腺が決壊した。生理でホルモンバランスが崩れていることもあるのか、僕の瞳からはポロポロと涙がこぼれてきた。
僕が涙を浮かべていると、シルフィアさんがハンカチで僕の目尻を拭いてくれた。
「落ち込んでいたらお友達に心配されますわよ。これから夏季休暇なのですから、明るいことを考えましょう?」
「あ、明るいこと……?」
「この間、町谷さんと菜々香さんが持ちかけてきたお話を覚えてらっしゃいますか?」
「な、夏休み……海水浴に行くんだっけ……?」
「ええ。わたくし、日本の海を見るのは初めてです。それが楽しみで仕方がありません……カミサワさんはいかがですか?」
そう言うと、シルフィアさんは爽やかにはにかんだ。
異性との入れ替わりなんて不条理なことに巻き込まれたというのに、なんで彼女はこんなに強いんだろう。
「ぼ、僕も……楽しみ……」
僕が返事をすると、シルフィアさんは僕を勇気づけるように手をギュッと握ってきた。握り返すと、生理の痛みが和らでいった。
今の僕には子宮がある。
このお腹の奥にある女性の象徴が男の精を受け入れれば、僕は新しい命を育むことになる。もし再び入れ替われなければ、僕は赤ちゃんを産んで、この爆乳で赤ちゃんにミルクを与えることになる。
元に戻れないなんて考えたくないけど、もしそうなるとしたらその相手は……♥
優しく微笑む男子を見上げた後、僕は生理痛からくる疲労で眠りに落ちていった。
夏休みに入ってから数日後、僕らは海に行くために駅前に集合した。
周りには様々な学年の美男美女が集まっている。主催者は砂塚さんと町谷くんだけど……あのふたりは顔が広いなあ。
今は金髪碧眼の美少女だけど、元々の僕は地味な男子高校生。イケてるグループに混ざった経験なんてないため、僕は砂塚さんのそばから離れられなかった。
今日の僕はノースリーブにミニスカートを着用している。入れ替わってからほとんどスカートを履いているけど未だに慣れない。すぐにパンチラしちゃうし、ムチムチの太ももが丸出しのせいで男の子たちの視線を集めちゃうし……でも、シルフィアさんのイメージを崩さないためにもスカートは必須。我慢しないと。
隣に立つ砂塚さんはキャミソールとショートパンツという格好をしていた。おっぱいの谷間やおへそが見えてるし、ショートパンツからはお尻の肉がはみ出ている。やっぱり本物の女子だったらこれくらいの露出は恥ずかしくないのかな?
そんなことを考えていると、早坂さんと立井くんがやってきた。大和撫子と剣道部のエースはこちらに近づいてくると不自然にお互いの距離を開けた。鈍い僕でもわかるほど怪しい行動に、集まったメンバーたちは生暖かい目を向けた。
早坂さんは僕と砂塚さんの姿を見つけると、たゆんたゆん♥ とおっぱいを揺らして近づいてきた。彼女は淡い水色のワンピースを身に着けていた。一見清楚に見えるけど、肩がでてたり、丈が短かったりと充分セクシーだ。
というか、こういう女の子同士の服装に目がいっちゃうのも、僕が女の子に馴染んでいるってことなのかな……みんなどんな水着を持ってきたんだろう?
今日の僕はシルフィアさんが選んだ水着を持ってきている。一度シルフィアさんのマンションで試着したけど、あの時はシルフィアさんの暴走が一日中続いてしまった。
あれを今からみんなの前で着ることになるのか……うう……。
電車に乗って数分後、海についた僕らは海水浴場の女子更衣室で着替え始めた。
女の子だけが許される空間に男の自分がいる。女の子の体になってから数ヶ月経ったけど、今でもこの罪悪感には慣れない……というか、みんな躊躇なく脱ぎすぎじゃないかな。
そう思って僕やおとなしい性格の早坂さんがこそこそと着替えていると、すでに着替え終わった砂塚さんが僕らに近づいてきた。
「わっ、ちーちゃん。なにそれえっちすぎ!」
砂塚さんの声で周りの視線が早坂さんに集まる。
早坂さんは肩紐の幅が広めの白系の水着を身に着けていた。水着のサイズが少し小さめなのか、彼女の乳や尻に食い込んでいて、彼女の豊満な肉体を惜しみなく周りに見せつけている。
「こ、これには事情があって……」
早坂さんは顔を赤くして、しなをつくっている。むにゅっ♥ とおっぱいが強調され、ただ見せているよりもえっちな動きだった。
「あーあ、あたしももっと派手なのにしておけばよかったな~」
砂塚さんはところどころにフリルやリボンがついた三角ビキニを身に着けていた。一見かわいらしいけど、よく見てみると彼女も布が少ない。飾りで誤魔化されているだけで、早坂さんと同じくらい過激だ。
「で、シーちゃんはどんな水着着てきたの?」
振り向かれてびくっと体が跳ねる。すでに着替えは済んでいたけれど、タオルを体に巻いているため、僕の水着姿は誰にも見られていない。
だが、こうなっては仕方がない。タオルをまとったまま更衣室を出るわけにはいかないし、結局のところ海では水着姿になるのだから。
僕が覚悟を決めてタオルをすとんと落とすと、女子たちの目が見開かれた。
「うわ……えっろ……」
「だ、大胆ね。シーちゃん」
僕が身につけているのはふたりよりもさらに布地の少ない黒系のビキニだった。
上は乳輪が隠れるギリギリ、下はティーバックで尻肉が丸出し。痴女しか着ないようなマイクロビキニ。それを男の僕が身につけている……恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
この水着はこの体の持ち主、シルフィアさんが用意したものだ。彼女から聞いた言葉を思い出しつつ、僕は女子たちに向けて口を開いた。
「に、肉体というのは見られるものではなく、見せるものですわ!」
唇を締めて体を張ると、爆乳がぷるるんっ♥ とエロティックに揺れた。
どれだけ言い訳してもえっちで危ない水着ということには変わりない。でもこう言うしかない。だって本人がこれを身につけるべきって言ってきたんだもの。
僕がぷるぷる震えていると、周りからパチパチと拍手が聞こえてきた。あまりにも堂々と言ったことを称えてくれているらしい……恥ずかしいよぅ……。
女子グループと一緒に更衣室を出ると、海辺の男たちの視線が一気に僕たちに集中した。
そこらのアイドル顔負けの美少女軍団が裸に近い格好で出てきたのだから、元男としては見ちゃう気持ちはわかる……でも、見すぎだよ……。
マイクロビキニを身に着けている僕への視線は特に激しく、大学生風の男は舌なめずりしていたし、小さな男の子は僕を見て前かがみになっていた。
僕らが男たちのギラギラした視線に突き刺されながら、砂浜を歩いていると、向こう側から男子グループがやってきた。
「あ、いたいた……って、すげえな」
町谷くんの驚く声が聞こえて、僕と早坂さんが顔を伏せる。男子クラスメイトの率直な感想がこんなに恥ずかしいなんて。
無言になった僕らを守るように砂塚さんが町谷くんの前に立つと、腰をぐいっとひねってセクシーポーズを取った。
「うっふ~ん。おかずに使ってもいいわよ。そーくん♪」
「誰が使うか!」
砂塚さんと町谷くんの幼なじみ同士の軽口を聞くと、周りから笑い声があがった。少しだけ空気が和らいだような気もする。
そっと顔を上げると、海パンを履いたシルフィアさんが立井くんと話し込んでいた。剣道部の立井くんには劣るけど、今の『神澤澄則』も中々筋肉質な体してるよね……というか、シルフィアさんって女の子なのに上半身裸なのは恥ずかしくないのかな?
「さ、男子たちへのお披露目も終わったし、オイル塗り合いっこしよっ♪」
そう言うと、砂塚さんは僕と早坂さんの手をぎゅっと握った。
「お、オイルって?」
「日焼けどめのオイル。シーちゃんはきれいな肌なんだから、ケアをしておかないと」
砂塚さんに手を引かれ、僕らはパラソルの下に連れて行かれた。パラソルにはマットが敷いてある。男子たちがすでに支度していてくれたらしい。
「まずシーちゃんから始めましょ。そこにうつ伏せになって」
「わ、わかりましたわ」
砂塚さんに指示され、僕はマットの上にうつ伏せになった。爆乳がむぎゅっ♥ と潰れて、少しだけ上半身が浮いた状態になる。ちょっと変な気分になりそう……。
「普通は水着を外すらしいけど……シーちゃんのは必要ないわね」
「まあ、そうよね……」
後ろ側から砂塚さんと早坂さんの話し声が聞こえて太ももをこすり合わせてしまう。僕のボトムスはお尻に食い込んでいて、卵のような尻肉が顕になっているのだ。
そのことが恥ずかしくて、僕はむっちりした太ももをこすり合わせた。
「は、早く始めていただけますか?」
「はいはい~♪」
砂塚さんはパラソル下のバッグからオイルを取り出したらしく、キャップを開ける音ととぷとぷと粘り気のある音が聞こえてきた。
「始めますよ~♪」
女の子の柔らかい手が僕の背中に沈みこんでくる。シルフィアさんの手とは違う柔らかい愛撫に僕の体がぴくんと反応してしまう。
「あ……♥」
「うわ~、柔らかぁ~……」
「はあ……♥ あぁん♥」
あえぐような声が抑えきれない。ただオイルを塗られているだけなのに。背中という性感帯を撫でつけられ、僕の熱が高ぶっていく。
ぽーっとする意識の中、後ろから砂塚さんの声が聞こえてくる。
「あらぁ。お客さん、お肌が敏感ですねぇ」
「んっ♥ な、菜々香さぁん♥ も、もうちょっと優しくぅ……♥」
「シーちゃん……か、感じてるのかしら……?」
「そ、そんなことは……あっ♥ お尻を触ったらだめですわぁ……♥」
「い、いい形してますなあ……こんなの触れるなんて、やっぱ女の方が……」
「はぁん♥ きゅう……♥ あぁぁ……♥」
砂塚さんという爆乳美少女の愛撫に僕の体が反応しっぱなしになる。この体はシルフィアさんのものなのに……僕、女の子の手で感じちゃってる……♥
目の前で百合の花が咲き誇る幻が見えたその時だった。
「な、ななちゃん。ストップストップ。シーちゃんがおかしくなってるわ」
正気を取り戻したような早坂さんの声が聞こると、砂塚さんの手が離れていった。
た、助かった……。
「でもオイル塗っておかないと日焼けしちゃうよ」
「な、なんだか手つきが怪しいのよ……わ、私が代わるわ」
「はいはい。ちーちゃんママはうるさいなあ」
砂塚さんは不満な声を出しつつ遠ざかっていった。その代わりに早坂さんがそばにくるような音が聞こえる。と、ともかく、これで安心……。
「はぁ……♥ うあん……♥ ああんっ♥」
「ちーちゃんの手でも同じみたいだけど」
「ご、ごめんなさい……」
後ろから気まずそうな声が聞きながら、僕はえっちな声を上げ続けた。
(後編に続く)