遥か彼方の胸懐〜裏話、ラフ&設定資料集〜 (Pixiv Fanbox)
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●アルマ(ミサトオルタ)
最初当初は『ミサトオルタ』という名前で、あらすじや世界観、ご指定いただいた内容をもとにデザインを考え始めました。その際にまず思い浮かんだのはユイさんとエリスさんでした。
①前髪で面影を残す
②表情や目の形、髪の長さや服装といったあらゆる面で違いを出す
③元になった人物が明るい色合いであれば、暗めにしてダークでミステリアスな雰囲気を出す。
この2人をお手本にしながらデザインを追求していきました。その際モチーフとしてヨハネ黙示録の『マザーハーロット』についても教えていただき、その要素も盛り込むことにしました。ミサト先生の面影を残しつつ、ダークでミステリアスな雰囲気を出す……これはずっと一貫しており、面影として前髪やエルフの長い耳、ヴェールは残す方向で考えていました。
残す要素が決まったので次はどう違いを出すかになってきます。その際色々と意識したことが今のデザインに反映されたんだと思います。
①十字の装飾を『+(プラス)』に見立てて、その反対を考える
②明るい色合いなので、服装は赤や紫といった正反対の色にする
③ぱっちりしたお目目なので、逆に目を細めて妖しい笑みを浮かべるキャラにする
④露出度の高いエロい衣装にする
⑤細長い髪を数本サイドにはみ出させて、異質な雰囲気を表現する
アルマさんのヴェールに付いている装飾は『↓(矢印の下)』がモチーフになっています。プラスの反対はマイナス、マイナスといえば下がる、矢印の下……といった具合に連想していき、それが装飾のデザインになりました。ちなみに胸まわりの曲線はハートマークがモチーフです。
世界観について教えていただいた際に感じた印象も反映されており、そこから要素を付け足すこともありました。「セックス漬けの大淫界、であれば衣装は局部を隠すものではなく自分のスタイルの良さを際立たせるもの」「そういう世界にいる人なら衣装や佇まいも当然エロくするべき」「淫らな世界で性癖がねじ曲がり、拘束プレイのようなややハードめな性癖を好みそう」と世界観や雰囲気のエロさをすでに感じていました。
その要素のひとつとして『乳首ピアス』を追加しました。乳首ピアスは乳首を際立たせるアクセサリー、ややハードめの性癖として出すにはうってつけだと感じました。
しかしややハードめと言ってもハードであることには変わりないですし、私自身「乳首ピアスは挑戦のようなもの、ハマる人はハマるけど描き方を調節する必要がある」という印象でした。「貫通しているような表現だと痛々しさが出てエロさが削がれてしまうのではないか?」「派手にしすぎるとバランスが崩れてしまうのではないか?」など描きながら色々なことを考えていました。
最終的にはちょっとしたアクセント、貫通しているのではなくあくまで両端がくっ付いているような描写に抑えました。実はこう見えて乳首ピアスも好きで、左藤空気先生やhorosuke先生の描く乳首ピアスがお気に入りです。
マザーハーロットやエロさを表現する一環で『ドクロモチーフのマスク』を描いたりこともありました。ベネチアンマスクやフェイスベールを合体させると、どことなくドクロに見える……そんな不思議なマスクも描いていました。
●金の杯
杯もマザーハーロットが元になっており、そこからエロさが伝わるデザインを意識しながら描いていました。射精している陰茎、母乳や乳首といったエロい要素を盛り込みつつ、杯として成立するデザインを考えていきました。
裏表紙では「もっと乳首や母乳だとわかるようにしたい」という思いから急遽、色を調整したこともありました。実際貴金属にピンクゴールドやホワイトゴールドはあるので、その要素を取り入れました。
ムトー様や読者の方々に好評なのはとても嬉しかったですし、昔職場で得た貴金属や食器の知識が役立ったんだなと感じました。
●表紙
ミサト先生を目立たせることを一貫し、そのうえで構図や位置を変えて様々な案を出していきました。泣いているミサト先生を見下ろすアルマさん、ミサト先生が拘束されているシーンを全面に出している構図などがありました。成人向けの作品としてエロさが感じられる描写を複数盛り込みました。
①触手をまとわりつかせる
②胸を持ち上げることで柔らかさや肉感を表現する
③ミサト先生の肉付きをよくする
④下乳を描くことで胸の丸みや大きさ、南半球のエロさを表現する
他にもミサト先生を目立たせる工夫として色を調節することもありました。全体を黒や紫といったダークな色合いにすることで、ミサト先生の明るい色の衣装や肌の色が自ずと目立つようになります。そこからアルマさんにも目が行くようにするため、明るい紫色にしたり、色はかなり意識していました。
アルマさんに関しては目を光らせたり片目を隠すことで妖しさや得体の知れなさを表現しました。最終的には拘束されているミサト先生と妖艶な笑みを浮かべるアルマさんの2人が描かれている構図に落ち着きました。
ちなみに青白く光っている枠のエフェクトは、すべて一から描きました。普段はこういったエフェクトは描かないので、とても新鮮でした。
●タイトルロゴ
あらすじの中にシステムや世界観に関する言葉があったので、そこから思い浮かんだものをロゴに反映させました。デザインで言うと、
①全体的にピンクや紫、黒を入れてエロい雰囲気が出るようにする
②母乳や精液をイメージした液体エフェクトを入れる
③文字を少し歪ませていびつさを表現する
などが挙げられます。他にも歪ませつつもちゃんと文字として読めるようにする、作品の雰囲気が感じられるようにする、表紙に載せても問題なく馴染む……要素を盛り込みつつバランスを取ることも意識しました。
●挿絵1
実は当初はミサト先生1人の予定でしたが、ムトー様がアルマさんのデザインを気に入り2人描くことになりました。デザインを考えた身として気に入っていただけたのは本当に嬉しかったです。
ミサト先生が拘束されているシーンというのは一貫しており、そこから加虐的な雰囲気やエロさが出るように案を練っていました。
①触手に拘束されている
②触手で曲線による艶かしさを表現する
③アルマさんに陰核を撫で回される
④胸が押し上げられる描写で柔らかさや肉感を表現する
⑤ミサト先生の肉付きを良くする
⑥喘ぎや耐えていることが伝わる表情にする
というようにエロく感じられるように要素を複数盛り込みました。
触手の椅子に座らせている描写に関しては「うふふ…あなたのために用意してあげたのよ……」「あらあら…もう終わり?」といったセリフを脳内再生しながら描いていました。
アルマさんの胸が当たって、ミサト先生の胸が持ち上がる……胸フェチを感じられる描写も入れてみたので、堪能していただければ幸いです。
●挿絵2
ミサト先生が騎乗位をするシーンに関しては、どの案も『キャラに目が行くようにする』を一貫して描かせていただきました。背景は暗くして自然とキャラに目が行くようにする、熱気や吐息を描くことで温度を表現する、太ももの曲線美や寄せ乳で肉感を表現する……といった具合にキャラを第一に考え、様々な要素を盛り込みました。
表情を意識しながら口元やアングルを変えたりと試行錯誤していました。口の形で意味合いが変わるので、大きさも含めていくつかパターンを出して提出しました。他にも意識したことがあり…
①主役であるミサト先生に目が行くようにする
②男女の身体を描き分け、対比させる
③魔法陣やエフェクトを入れて情報量を増やす
などが挙げられます。特に身体の描き分けに関しては、引き締まった腹筋を描くことでミサト先生の柔らかい身体が強調されるようにしました。身体と言えば胸下〜下腹部に影を落とす事で前後感を出したり、胸が前に出るように強調したりとキャラの持ち味が感じられるように描いたりもしました。
魔法陣も一から描いており、その中に『あるキャラ』の名前を入れることもありました。イラストを描くうえでこういった『示唆するもの』を盛り込むのも大切なのかなと思います。
●裏表紙
今回はモチーフというご指定から色々とアイデアを膨らませていました。ヴェールが重なることで関係性や状況を表現したり、金の杯に白い液体が注がれるシーンで精液を連想させるようにしたり……ストーリーの内容を示唆するようなデザインを意識しました。
試行錯誤しているうちに「胸やボディラインが浮かび上がってきたら面白いんじゃないか…!?」と思いつき、描いた案もあります。透明人間に液体をかけたら、形が浮かび上がるイメージで描いたもので、それが今の裏表紙になりました。
今見てみると「子どもの頃観たアニメや映画の影響もあったのかな」と思います。
●作品の感想
今回も一読者として楽しく読ませていただきました。最初に出てくる世界観描写からすでにエロさが伝わってきます。情景、身体や服装、性行為の描写……読んでいるとむわっとした色気が感じられます。
特にミサト先生とアルマさんの絡みが好きでした。アルマさんは過去に何があったか、なぜ今の状態になったのか、そのうえでミサト先生はどんな行動をとるのか……その辺りも意識しながら読んでみると、より一層楽しめると思います。
触手姦、菊門責め、授乳プレイ等いろんな性癖を堪能できるオススメの一冊となっています。
下記にURLを貼りますので、気になった方はぜひ✨
●触手について
触手を描く際、感情や性癖を乗せることも大事だと考えています。触手は人間でいえば『腕』の部分、それに生きている以上は本能や意思が自ずと出てくると思います。
今回描かせていただいたイラストで例えるとミサト先生の太ももに巻き付いたり、胸をまさぐったり等が挙げられます。絡みつく時の曲線美、持ち上げたり巻き付いたりする際の食い込み具合、拘束されることで生まれる背徳的なエロさもまた触手の魅力だと思います。
私の場合、触手は『軟体生物のように柔らかく、ときには複雑に絡んでくるもの』と考えており、そのイメージを掴むため『練り消し』を使うことがあります。
細長く伸ばした練り消しをデッサン人形に巻き付ける……こうすることで位置関係が分かりやすくなり、イメージが膨らんできます。
触っているうちに「頬ずりする触手があってもよいのでは?」「触手の椅子があるとしたらこんな感じかな?」とアイデアが湧いてくることもあります。挿絵1に出てくる椅子もこの方法で描きました。
ちなみに100円ショップの練り消しを使っています。最初のうちは固めですが使う前に数回こねて伸ばすことで柔らかくなってきます。若干べたつきもあるので巻き付ける時は軽めに……この2点に気を付けていれば、安価で使いやすい便利アイテムです。
●あとがき
ムトー様にお声がけいただいたことで今回もイラストを担当させていただくことになりました。アルマさんのキャラクターデザインを考えたり、エフェクトや魔法陣を描いたりと普段とは異なる経験をさせていただきました。打ち合わせを重ねつつ、いただいたアイデアや経験から学びを得ることができました。
この場をお借りして心より感謝申し上げます。
この度はご購読いただき誠にありがとうございました。
より一層精進して参りますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。