【Tips】Duckerの大切な設定 (Pixiv Fanbox)
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(すぐに読める短めミニTipsです)
とてもマニアックでちょっと気乗りしないような地味なTipsですが、しっかり調整することで意図しないピークの発生を抑えてくれたりします。
●Duckerとは
ここでは、キックやスネアのタイミングで任意のトラックの音量を下げる、いわゆるサイドチェインダッキングを簡単に実装できるプラグインを指します。
Xfer RecordsのLFO Toolや、Nicky RomeroのKickstart 2、Devious MachinesのDuckなど、たくさんのベンダーからリリースされています。
コンプレッサーを使った方法よりも小回りの効く細かい設定ができ、ボリュームオートメーション直書きよりも圧倒的に時短になる、個人的には必須のプラグインです。
●なんの調整?
(サイドチェインのルーティングやダッキングカーブの設定方法などの基本的な使い方はここでは割愛します。)
具体的には「Lookahead」と「Smooth」を適切に調整しないと、意図せず取りこぼしが発生することがあります。
どういうことかというと、例えば、画像のようにダッキングのかかりはじめが下がりきらなかったりします↓
(本当はこうなって欲しい↓)
こうなると、キックやスネアのトランジェントとかぶる部分がダッキングできていないので、目立たせたいキックが埋もれたり、予期しないピークが発生したりしてしまい、サウンド的にもミックス的にもあまり望ましくなさそうです。
●原因
2つ挙げられます。
ひとつは、Lookahead機能がオフになっている場合
これは、再生中の場所よりもほんのすこし先の音を参照して動作させる機能です
キックやスネアが鳴った瞬間にどれだけ速くDuckerが作動しても、ダッキングさせたい音はすでに鳴っているので被りは避けられません。ここでの取りこぼしを防ぐために先読み (Lookahead) が必要となります。
もうひとつは、Smooth (Smoothing) の値が大きすぎる場合
こちらは、波形の振幅 (音量) が急激に変わった際に発生するプチプチノイズを防ぐための機能で、Smoothの値を上げるとダッキングが緩やかにかかり始めるようになります。
トリガーの瞬間から音量が下がりはじめて少し経ってから効きが最大になるため、微妙に後ろに出っ張る形になり、その分が取りこぼしているように感じられます。
(↑ 上がSmooth 0%、下がSmooth 100%。上の波形が途切れているところがサイドチェインのトリガータイミングですが、下はSmoothの影響でなだらかにダッキングが始まっています。)
●調整方法
シンプルに「Lookahead」と「Smooth」を調整します。
私は次のような感じで決めています。
① Smoothが0%だとノイズが発生するため、ノイズが気にならないところまで上げる
② Smoothを上げることで取りこぼしが出た分、Lookaheadの値を少しずつ上げてかかりはじめを手前にずらす
参考までにうちの環境では、
Devious Machines Duck使用
Smoothing 5%
Lookahead 2ms
で、今のところ意図どおりに動いてくれています。
(数値は環境によって調整が必要です。PCのスペックや作業の負荷などによって適切な値が変わる可能性があります。)
●おわり
せっかくがんばってルーティングしたダッキングも、取りこぼしてキックと被ってしまったら意義が半分くらい失われてしまうかもしれません。
地味すぎてどれほど需要があるか分かりませんが、大切なキックを際立たせてついでにピークもマネジメントしてくれる、お手軽で案外有用な調整だと思います。ぜひお試しください...!
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