病に蝕まれる静かな夜(イラスト2枚、21秒動画2枚) (Pixiv Fanbox)
Videos
-
sketch_2026_08_30a.mp4 -
sketch_2026_08_30b.mp4
Downloads
Content
薄闇に包まれた寝室。白い枕に長い青髪が広がっている。マインはすでに大人の体になっていたが、その体は今もなお、幼い頃から彼女を苛んできた「身食い」に静かに蝕まれていた。
熱が頬を染め、金色の瞳は潤んで虚ろに天井を見つめている。薄い寝衣は既に脱ぎ捨てられ、汗に濡れた白い肌がむき出しになっていた。胸の膨らみも、細い腰も、全てが病に侵された証のように、ところどころ赤く斑に浮き上がっている。
身食いは内側から彼女を貪るように疼く。魔力があふれ、血管を駆け巡り、内臓を熱く溶かす。マインは小さく息を漏らし、両手をそっと下腹部に重ねた。そこには白い布が幾筋か貼られ、まるで傷口を塞ごうとするかのように、しかしその下では熱が静かに脈打っている。
「……また、始まってしまったのですね」
彼女は独りごちた。声は掠れ、それでもどこか落ち着いていた。痛みは激しい。骨の髄まで熱が走り、皮膚の下で何かがゆっくりと食い破っていく感覚。それでも彼女は泣き叫ぶこともせず、ただ静かに耐えていた。本を読むことだけが生きる意味だった少女は、今もなお、この体を本のための器として扱おうとしていた。
汗が鎖骨を伝い、小さな胸の先端を濡らす。太ももが微かに震え、膝が内側に寄る。身食いの熱は下腹部に集中し、そこを内側から溶かしていく。白い布の隙間から、わずかに赤みが滲む。マインは唇を噛み、金色の瞳から一筋の涙を落とした。
「……本を、読みたいだけなのに」
言葉は小さく、部屋に溶けた。彼女は両手で自分の体を抱くようにして、病に貪られる感覚を受け入れていた。美しい青髪が枕の上で広がり、汗に濡れた肌が淡い光を反射する。それは淫らな光景ではなく、ただひとりの女性が、長く付きまとってきた病と静かに向き合っている姿だった。
熱はまだ収まらない。マインは目を閉じ、深く息を吸った。身食いが彼女を蝕み続ける限り、この夜はまだ続く。それでも彼女は、本の頁をめくる指先のように、静かに、優雅に、この痛みを受け止めていた。
イラスト:
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
静かな夜の物語に、少しでも心を寄せていただけましたら幸いです。
感想やいいね、シェアも励みになります。