観測局 ー4ー (Pixiv Fanbox)
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「ん………」
ベッドの上で目を覚ました。シーツすらかけず、胸もマンコもむき出しの裸の状態で寝ていた。
枕元のスマートフォンに手を伸ばすと、『2307年1月15日』という日付が表示されていた。
記憶があいまいだ。観測局での出来事が頭をかすめるけど、夢のように曖昧。
何か重要なことを忘れてる気がする。
「まあいいか……。」
「今日の朝礼すごく大事らしいですよ。レイカさんが何か重大発表するって噂も...」
「そっか……」
頭の片隅に何か引っかかる感覚があった。何か重要なことを忘れている気がする。でも考えようとすると頭がぼんやりして———
「...どうかしたんですか?」
「ううん……なんでもない。」
「これが普通なんだよね……」
誰にも聞こえない声で呟く。
男がいない世界。それが当たり前の世界。
胸もマンコも見せるのが普通の世界。
だってここには女性しかいないんだから。
何もおかしくない。
何も疑問に思うことはない。
頭の中で何かがプツリと切れる音がした。
「おはよう……♡」
中に足を踏み入れた瞬間、室内の空気が変わった。
「あっ……!」
思わず声が漏れる。
レイカさんの姿が—別人のように変わっていた。
「今日から働き方改革の一環として、身体機能の最適化を図ることになりました。」
以前のスレンダーな体型はどこへやら。
ムチムチと肉付きの良い体つきになっている。胸も尻も一段と大きくなっていて、特に胸元は———ボタンが弾けそうなほど膨らんでいる。
「先進的な身体改造光線による生理機能の増幅です。」
「…どのような効果があるのでしょうか?」
「効果は主に外見的よ。筋肉の増強や脂肪分布の最適化を通じて、より機能的な肉体に生まれ変わることができるわ。」
「外見だけ……ですか?」
思わず問いかけてしまう。
「そうです。見た目の変化だけよ。」
レイカさんのムチムチとした肉体を見る。胸も尻も大きく———
あんな風になれたら……確かに悪い話ではない。
「さて、具体的な説明はだるいので省略しますが……。
みなさんにも今から肉体改造光線を受けていただきます。
この一回で効果が表れるので安心してください。」
————みなさん、いい肉付きになりましたね、とても美しいですよ。
————さて、業務規定の変更点を確認します。
「これからは私のことを『レイカ様』と呼ぶように。」
「これも働き方改革の一環で、親密感のある関係性を構築することでコミュニケーションが円滑になるわ。」
「え……?」
思わず声が漏れた。様付け? 上司に対して?
————そして、私の命令は絶対です。局長としての権威を尊重するためです。
ま、まぁ、働き方改革の一環なら……そういうことだ。
「新しい働き方改革では効率性と快楽が不可分なのです。そこで——
業務中はオナニーをすることが義務付けられました。」
驚いた声が複数上がる。
でもすぐさまと賛同の声が重なる。
確かにオナニーすれば心身ともにリラックスできる。そうすれば仕事も捗るはずだ。
どうして今までこうしなかったんだろう?
「それから————」
レイカ様が続ける。
「機械操作は手ではなく胸を使用します。胸での操作は明らかに非効率的です。
しかしこれこそが観測業務において理想的な状態なのです」
そうだったのか。今まで必死に対処してきた私たちが間違っていたのだ。
効率なんて求めてはいけなかった。
むしろ無能であればあるほど完璧な観測者になれる。
それからも新しい観測局の規定について聞いた。どれも納得のいく内容で、とても素晴らしいものばかりだった。私たちはこれからはこの規定に基づいて観測を続けていく。
今日もまた観測を始める。新しい働き方とともに————