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「ん………」

ベッドの上で目を覚ました。シーツすらかけず、胸もマンコもむき出しの裸の状態で寝ていた。

枕元のスマートフォンに手を伸ばすと、『2307年1月15日』という日付が表示されていた。

記憶があいまいだ。観測局での出来事が頭をかすめるけど、夢のように曖昧。

何か重要なことを忘れてる気がする。

「まあいいか……。」


「今日の朝礼すごく大事らしいですよ。レイカさんが何か重大発表するって噂も...」

「そっか……」

頭の片隅に何か引っかかる感覚があった。何か重要なことを忘れている気がする。でも考えようとすると頭がぼんやりして———

「...どうかしたんですか?」

「ううん……なんでもない。」

「これが普通なんだよね……」

誰にも聞こえない声で呟く。

男がいない世界。それが当たり前の世界。

胸もマンコも見せるのが普通の世界。

だってここには女性しかいないんだから。

何もおかしくない。

何も疑問に思うことはない。

頭の中で何かがプツリと切れる音がした。

「おはよう……♡」

中に足を踏み入れた瞬間、室内の空気が変わった。

「あっ……!」

思わず声が漏れる。

レイカさんの姿が—別人のように変わっていた。

「今日から働き方改革の一環として、身体機能の最適化を図ることになりました。」

以前のスレンダーな体型はどこへやら。

ムチムチと肉付きの良い体つきになっている。胸も尻も一段と大きくなっていて、特に胸元は———ボタンが弾けそうなほど膨らんでいる。

「先進的な身体改造光線による生理機能の増幅です。」

「…どのような効果があるのでしょうか?」

「効果は主に外見的よ。筋肉の増強や脂肪分布の最適化を通じて、より機能的な肉体に生まれ変わることができるわ。」

「外見だけ……ですか?」

思わず問いかけてしまう。

「そうです。見た目の変化だけよ。」

レイカさんのムチムチとした肉体を見る。胸も尻も大きく———

あんな風になれたら……確かに悪い話ではない。

「さて、具体的な説明はだるいので省略しますが……。

みなさんにも今から肉体改造光線を受けていただきます。

この一回で効果が表れるので安心してください。」


————みなさん、いい肉付きになりましたね、とても美しいですよ。

————さて、業務規定の変更点を確認します。

「これからは私のことを『レイカ様』と呼ぶように。」

「これも働き方改革の一環で、親密感のある関係性を構築することでコミュニケーションが円滑になるわ。」

「え……?」

思わず声が漏れた。様付け? 上司に対して?

————そして、私の命令は絶対です。局長としての権威を尊重するためです。

ま、まぁ、働き方改革の一環なら……そういうことだ。

「新しい働き方改革では効率性と快楽が不可分なのです。そこで——

業務中はオナニーをすることが義務付けられました。」

驚いた声が複数上がる。

でもすぐさまと賛同の声が重なる。

確かにオナニーすれば心身ともにリラックスできる。そうすれば仕事も捗るはずだ。

どうして今までこうしなかったんだろう?

「それから————」

レイカ様が続ける。

「機械操作は手ではなく胸を使用します。胸での操作は明らかに非効率的です。

しかしこれこそが観測業務において理想的な状態なのです」

そうだったのか。今まで必死に対処してきた私たちが間違っていたのだ。

効率なんて求めてはいけなかった。

むしろ無能であればあるほど完璧な観測者になれる。

それからも新しい観測局の規定について聞いた。どれも納得のいく内容で、とても素晴らしいものばかりだった。私たちはこれからはこの規定に基づいて観測を続けていく。

今日もまた観測を始める。新しい働き方とともに————

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