NullOrder -4- (Pixiv Fanbox)
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カナエが出撃してから約25分が経過した。
「何もわからないわ……。」
「そっちはどう?」
「EIDOLONの最新の研究動向……
まだ、何も出てきませんね。」
「データセンターのアクセスログも……
完全に解析不能です。
……何も、わかりません。」
「失踪案件の関連ファイル、42件すべて確認しましたが……
どれも繋がりません。
……本当に、何も出てこないですね。」
「そうね……。何をしても、何もわからない。
……これが、今の私たちが見られる限界のようね。……これで、調査は続けられるわ。」
会議室に向かうと、いつもの光景が広がっていた。
ミレイさん、ユイ、ミサキ、アヤの四人が席に座ったまま、
それぞれ脚を軽く開き、指をゆっくりと動かしている。
くちゅ……くちゅ……という静かな水音が、部屋に満ちていた。
私は結果を報告するために、ミレイさんの前まで進んだ。
「内部構造、データセンター付近まで確認しましたが……
何も、出てきませんでした。」
「そう……わかったわ。」
「ところで……エイドロンから、スポンサーとしての話が来ているの。」
「形式上は、向こうが出資者になるそうよ。
ただし条件があって……。こちらから人員を提供することになっているわ。」
(スポンサー……?)
なんのことだかよくわからないが、ミレイさんは淡々と続ける。
「提供対象は…… この場にいる4人を除く、全スタッフよ。断ることは許されないみたいだから承諾したわ。」
「初期費用として、機構の年間予算規模を超える額を 一括で支払うわ。しかも、定期的な支払いも継続する。」
「支払いの終了条件は設定されていないけど……これで、資金繰りは回るそうよ。」
「了解しました。人員提供も、支払いも……ほんとに問題ないのでしょうか?」
「ええ、調整すれば大丈夫よ。スポンサーが付いてくれて、本当に助かるわ。これで、調査を続けられる体制が整うし。」
誰も、巨額の支払いや全スタッフの提供を疑問に思わない。
ただ、これで業務が継続できるという事実だけを受け入れていた。
「では、次の行動に移りましょう。
早速だけどカナエ、再潜入をお願いするわ。」
「了解しました。」
「今回は前回よりも深く…… コア区画まで入ってほしいわ。」
「データセンターのさらに奥、コアシステムが置かれている可能性が高いエリアまで確認して。」
「……わかりました。」
「通信は前回と同じく不安定になると思うけど、無理はしないで。
何かあればすぐに引き返して。」