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会社カルデアの日常(EX135) フルリモート勤務の刑部姫

エレベーターを出た先、ピンクのパーカーを深く被った人影が肩をすぼめて早歩きしている。

「……刑部?」

後ろから声をかけられ、びくりと肩が跳ねた。

ゆっくり振り返り、眼鏡の奥の目を細める。

「……藤丸。本当にアンタか。へー、まだこの会社にいたんだ」

声は相変わらず怠そうだ。

「遠距なのに今日はどうしたの?」

「プロジェクトの引き継ぎがあるから一度出社してくれ、って言われてさ。断れないし、来るしかなかったよ……」

彼女は帽子の縁をさらに下げ、ぼそぼと続ける。

「……会議終わったらさ。せっかく出てきたし、新作買いにお店行こうと思ってるんだけど。買った後、うち来ない? ……忙しかったら別にいいけど」

そう言って、すぐ深くパーカーに顔を埋めた。

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