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会社カルデアの日常(EX136)

臨時スタッフーー沖田オルタ

沖田オルタ:

「……藤丸。まだ食べてないのか。」

視線の先には、買ったまま放置された弁当。

藤丸は気まずそうに目を逸らした。

沖田オルタ:

「これのせいか。」

モニターへ目を向ける。

大量の数字。

修正履歴だらけの資料。

何度も差し戻された形跡。

沖田オルタ:

「……ふむ。」

藤丸:

「沖田さん、こういう企画書わかるの?」

沖田オルタ:

「知らない。」

藤丸:

「知らないの!?」

煉獄:

『おいおい主。知らないなら触るなよ。

 俺たちはただの臨時スタッフだぞ?』

沖田オルタ:

「黙れ。」

沖田オルタは資料を手に取る。

一枚。

また一枚。

黙々と目を通していく。

特に何かを考えているようには見えない。

だが空気だけが少しずつ変わっていく。

まるで獲物を探す時のような静かな集中。

藤丸もいつの間にか口を閉じていた。

二十分後。

沖田オルタは数枚のメモを資料の上に置く。

沖田オルタ:

「……たぶん、これだ。」

藤丸:

「え?」

沖田オルタ:

「ここと。」

一枚。

「ここ。」

もう一枚。

「あとここ。」

さらに一枚。

藤丸の目が大きくなる。

藤丸:

「待って。」

「これ、ほとんど問題箇所じゃないか?」

沖田オルタ:

「そうなのか?」

藤丸:

「そうなのか、じゃないよ!」

沖田オルタ:

「変なところが多かった。」

煉獄:

『主、それはかなり遠回しな言い方だな』

沖田オルタ:

「そうか?」

首を傾げる。

本当に不思議そうだった。

やがてポケットを探り、小袋を机の上へ置く。

グミだった。

沖田オルタ:

「食べろ。」

藤丸:

「グミ?」

沖田オルタ:

「晩飯を食べてない。」

藤丸:

「いや、今そういう空気かな……」

沖田オルタ:

「空腹は効率が落ちる。」

煉獄:

『出たな、主理論』

沖田オルタ:

「黙れ。」

煉獄:

『理不尽!』

藤丸は思わず吹き出した。

さっきまでの険しい表情が少し和らぐ。

それを見て、沖田オルタは小さく頷いた。

沖田オルタ:

「……あとどれくらいだ。」

藤丸:

「一時間くらいかな。」

沖田オルタ:

「そうか。」

椅子を引き寄せ、再び隣に座る。

沖田オルタ:

「なら終わるまでいる。」

少し考えてから付け加える。

「終わったら、おでんだ。」

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