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唇が触れ合った瞬間、空気が一変する。魔力供給──それは口実にすぎないと、彼女の舌が私に教えてくる。

「んっ……ぁ……アルトリア……っ」

呼吸の隙間さえ許されないほど、彼女の口づけは深く、熱い。舌が絡まり、唾液が混ざり、私の顎を伝って滴る。全身の感覚が、唇ひとつで支配されていく。

「……まだ、足りません。こんなものでは、貴女の魔力も、愛も、感じきれない」

囁きながら、彼女は私の首筋へと唇を這わせた。肌に触れるたび、甘い電流が走り、身体が勝手に跳ねる。

「ひぁ……あ……だ、め……っそんな……」

耳たぶに歯が触れる。くすぐったさと疼きが混ざり、思わず指先に力がこもる。けれど、それすら見透かすように、アルトリアの手が腰を引き寄せた。

「こうして……もっと深く、混ざり合いましょう。貴女の奥まで、私の魔力を届けるように──いいえ、私そのものを、注ぎ込むように」

瞳が熱を帯びて潤んでいる。けれど、そこに浮かぶのは優しさではなく、猛るような欲──支配欲と、愛欲の混ざった、獣のようなそれ。

「声を我慢しないでください。もっと……可愛く、蕩けて……」

指が顎を掴み、ふたたび唇が重なる。今度は容赦がない。喉の奥まで舌が押し込まれ、飲み込むたびに喉が鳴る。唾液が混ざり合い、頬を伝う熱さが火照りと混ざって、世界が白く滲んでいく。

「んんっ……ぁ……や、あつい……アルトリア……もう、魔力は……」

「……だめです。こんなものじゃ、足りません。貴女の全部を、味わい尽くすまでは」

低く響いたその声に、ゾクリと背筋が震えた。甘く、とろけるような支配。逃げる余地など与えられず、私は彼女の中に沈められていく。

「見せて。魔力が足りなくて、震えてしまう貴女の姿。……愛らしくて、抱き潰したくなる」

その言葉に、熱がぐつぐつと煮えたぎる。魔力供給など、ただの言い訳。──彼女が欲しいのは、私のすべて。

「……もっと、もっと深く……私を感じて」

唇が、舌が、喉が、指が、私を飢えたように求めてくる。

心も身体も、すでに満たされているはずなのに──いや、満たされているからこそ、まだ欲しい。

私たちは、限界を知らない。

「アルトリア……な、んで…そんな……」

「だって、貴女の魔力も、愛も、全部……私だけのものですから」

この夜は、終わらない。ディープキスのその先へ──私たちは、繋がりながら溺れていく。

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