【セイバーオルタ×夢主】Fate 童話物語 ~赤ずきん~ (番外編) 紅に染まる森、オオカミの夜に堕ちて① (Patreon)
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「こんにちは、おばあさん」
赤ずきんは元気な声であいさつするも、反応はありません。
それでも赤ずきんは笑顔のまま、ベッドに近づいていきました。
(あれ……おばあさんの様子、ちょっと変……?)
しかし、病気のせいだろうと自分を納得させ、赤ずきんは思い切って話しかけました。
「おばあさん、おばあさんの耳は、ずいぶんと大きいねえ」
すると、布団の中から声が返ってきました。
「ああ。お前のいうことが、よく聞こえるようにな」
「それに、目が大きくて光ってる……金色だったっけ?」
「こわがることはない。かわいいお前を、よく見るためだから」
「それに……おばあさんの手、こんな白かったっけ?」
「気にするな。最近、焼くのはよくないと聞いたから、焼かないようにしているだけだ」
そう答えるその声は、どこかくぐもりつつも、艶めいていて……まるで“獣”のようでもありました。
「それから……なんといっても、魔力量が足りないというか……カツカツだと辛いよね?」
「……そうだな。すでにカツカツだ。だからお前を──」
「お前を?」
赤ずきんの声をタイミングに、オオカミは毛布をがばりと跳ねのけ黒衣の姿を現しながら、その金の目をぎらりと光らせました。
「この場でいただくことにする」
そう告げたその瞬間、鋭い手が赤ずきんの肩に伸び、彼女をベッドの上へ押し倒します。
鼻先が触れ合いそうな距離。真っ赤なずきんがずるりと脱げかけて、オオカミの白い手がその衣服に触れ──
「ま、まままって!? おばあさんは!?」
叫ぶ赤ずきんに、オオカミはあくまで平然と、口角をわずかに吊り上げて答えました。
「食ってやった。だが、あんな量では足りん。
貴様の身体や魔力ごと取り込めば……まさに極上の晩餐だろう?」
白い指先が胸元に滑り込みかけたその時。
「ストップストップ!!!」
と赤ずきんは叫びながら、オオカミの顔に手を当てて距離を取ろうとします。
その瞳には恐れ……よりも、戸惑いと、少しの“思いつき”が浮かんでいました。
「……なんだ。遺言くらいは、おまえを犯す前に聞いてやらんでもない」
そう言いながらも、オオカミは再び身をかがめ──
「……供給するなら、こんな一時的にじゃなくて……ずっとがよくないかな……?」
その一言に、オオカミの動きが止まりました。
金色の瞳が、ほんのわずか揺れる。
「……なんだと?」
「ね、私に良い方法があるから……騙されたと思って、ね?」
赤ずきんは静かに、だけどどこか愛しげに、オオカミの頬を指先でなぞるように撫でながら言いました。
──交渉は、決裂した。
柔らかな声の裏にある賢さも、潤んだ瞳の中に潜んだ思慮も──
獣には、通じなかった。
「……戯れ言を」
呟くように吐き捨てられた声は、どこか愉しげで。
その金の目が細められたとき、空気が冷たく震えた。
赤ずきんの喉が、きゅうと縮こまる。
けれど、声は出なかった。
黒衣の影が押し寄せる。
逃げる暇などない。
床が軋む音と同時に、肩を押さえつけられ、背がベッドへ沈む。
「な、なんで……!」
声をあげるも、オオカミの口元が近づいた瞬間、息が止まった。
白く整った牙が、静かに、けれど容赦なく──首筋に食い込む。
「──っひ……あぁあ……!」
鮮やかな衝撃。
鋭く、深く。けれど、不思議なことに痛みよりも、痺れるような熱が駆け抜けた。
「よし……美しい痕がついたな。これでようやく、お前は“私のもの”になった」
囁かれた声が、耳の奥にぬるく流れ込む。
傷口に舌が這い、唾液が絡むたび、背筋が震えた。
赤ずきんは震える手で、首に触れる。
血はほとんど出ていない。ただ、牙の形そのままの歯型が、赤く腫れていた。
「……ひど……い……」
そう呟いた声に、オオカミはわずかに眉を上げ、嗤う。
「ひどいか?むしろ優しいだろう。……こうして、まだ服の上から抱いているのだから」
その言葉にぞくりとした。
白い指が、服の上からそっと胸元をなぞる。爪ではなく、掌の温度で。
ただ撫でられているだけなのに、布越しの感覚が、まるで焼きごてのように熱かった。
「や、やめて……!」
手を伸ばして拒もうとするが、すぐに手首を掴まれ、枕元に押さえつけられる。
「可愛いな。そうやって、恐れと戸惑いを混ぜた目で私を見る……」
低く、艶を含んだ声。
「お前の魔力が甘いのは、こうして“媚び”を知らないからだ」
その言葉の意味を、すぐには理解できなかった。
だが──彼女がゆっくりと手をずらし、太ももに触れたとき。
その意図が、ようやくわかってしまった。
「ちがっ……! やだ、そんなのっ……!」
声を上げると、彼女はわずかに笑った。
その笑みは、猛獣のそれではなかった。
むしろ、恋人のように優しくて、深くて──だからこそ、恐ろしかった。
「魔力を供給するなら、より深く、より甘く……
そのために必要な“熱”を、教えてやろう。“赤ずきん”」
そう呼ばれた瞬間、心の奥がざわめいた。
その名にこめられた感情が、獣の飢えだけではないことを、直感してしまったから。
「私の牙が怖いなら……舌で、蕩かしてやる」
そう言った瞬間、唇が再び首筋に触れ、
優しく──けれど支配的に、肌の上を這っていった。
その熱が、やがて胸元に辿り着いたとき。
赤ずきんは──わずかに、声を殺した。
震える視線の先で、オオカミは静かに赤ずきんの衣服を剥いでいく。
まるで儀式のように丁寧で、それが逆に心を追い詰めた。
「っ、や……っ……お願い、やめ……っ」
「……そう言って震えている割に、ここは──もう反応しているじゃないか」
胸に指先が触れた。直接、中心をなぞるように。
瞬間、ぴくんと身体が跳ね、声が漏れた。
「ん……っ……っ……!」
羞恥と快楽がないまぜになり、顔が熱くなる。
「…泣きそうな顔だ。
これからもっと、泣かせるつもりなのに──」
そう言って彼女が、唇を、布越しの乳首へと落とした。
ちゅっ……。
柔らかな吸引と、舌先のくすぐり。
たったそれだけで、赤ずきんの指先から力が抜けていく。
「どうした、“赤ずきん”。声を出すのは上手だったはずだが……?」
「……っ、やっ……あ……あんっ……!」
布を押し上げるように舌が蠢き、乳首を探る。
その上から、指がもう片方をきゅっと摘まむ。
左右から責められた瞬間、全身がきゅうっと震え、腰が浮いた。
「……もう感じてしまったのか?
まだ“入口”すら、触れていないというのに……」
濡れた声で囁かれるたび、身体が勝手に反応してしまう。
嫌悪や恐怖ではない、もっとずっと、どうしようもない──
「や……やだ、わたし……へん……なっ……」
「それでいい。“おかしく”なればなるほど、魔力の質は上がるのだから」
ふと、オオカミの指先が腰のラインをなぞった。
触れていない。けれど、次にどこを狙われるか──想像できてしまう距離。
このまま喰われる。
身体ごと、魔力ごと。
でも、ただ貪られるだけじゃない。
熱を、与えられて。
甘さに、溺れて。
──その先に、何があるのか。
怖い。でも、知りたい。
赤ずきんのまつげが震え、唇が熱を帯びて開かれる。
その視線の奥にある、混濁した光を見たオオカミは。
「ふふ……いい目をするようになった」
満足げに微笑みながら、さらに深く、その影を染めていった。
──夜は、まだはじまったばかりだった。
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