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オフシーズンのリゾートホテル。

窓の外には、青いライトに照らされた夜のプールが静かに揺れている。

けれど──このスイートルームの空気だけは、冬のはずなのにやわらかく温かかった。

ベッドの上で、エレシュキガルは淡い水色の競泳水着のまま膝を抱えていた。

頬は、照明ではなく羞恥で赤い。

「ま、マスター……。冬なのにプールって……やっぱり変よ……。それに……この格好のまま部屋に戻るなんて……」

責めるように言うのに、視線は逃げない。

むしろこちらへ吸い込まれるように揺れている。

「べ、別に……嫌じゃなかったわよ……?ただ……見られたら……どうしていいか分からなくて……」

太ももをこすり合わせるたび、水着がきゅっと食い込む。

隠そうとしている仕草が、逆に形をくっきり浮かび上がらせてしまう。

「そんな目で見ないでよ……。冥界の女神が、はしたない姿で誘ってるみたいじゃないの……」

小声で続ける。

「……でも……マスターになら……少しくらい……見せても……いいけど……」

その瞬間だけ、腰がふるりと震え、

自分でも止められないのがはっきり伝わる。

「はぁ……ほんとに……ずるいんだから……。そんな顔されたら……私まで……変になるじゃない……」

エレシュキガルはそっと膝立ちになり、

水着の肩紐をためらいながらつまむ。

「……見たいんでしょう……?私が……こんなふうに熱くなってるの……。だって……ここまでしたのは……マスターなんだから……」

肩紐がわずかに滑り、白い肩が露わになる。

その瞬間、彼女はびくん、と小さく震えた。

「や、やっぱり……恥ずかしいのよ……っ。つ、つらいくらい……ドキドキしてるんだから……」

その言葉のあとだけ、素が出てしまう。

「ほんと……意地悪なのだわ……っ」

四つん這いになりながら、

震えた腰をゆっくりと持ち上げる。

振り返った瞳は、涙を含んだように潤んでいた。

「……後ろ……からでも……いいのよ……?こんなの……誰にも見せたことないんだから……。マスターだけが……特別なんだもの……」

逃げる気配はない。

むしろ、止まらないほど誘うように腰が揺れる。

「ねぇ……マスター……。私……ずっと我慢してたの……。触れてほしくて……どうしようもなかったのよ……」

声が甘く崩れ、涙がひと粒こぼれる。

「だから……来て……ね……?恥ずかしくて……もう限界なの……。こんなふうにしたのは……マスターなんだから……最後まで……ちゃんと……責任取ってよ……?」

最後の一言で、

ほんの少しだけ──素が漏れた。

「……ほんとに……意地悪なんだから……なのだわ……」

冥界の乙女は、冬の夜に宿した熱を、

もう隠すことなどできなかった。

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