Home Creators Posts Import Register Favorites Logout

Content

冷たいはずの水は、肌に触れた瞬間、逆に熱を帯びさせた。

 対岸に立つユミが、水を掬って肩にかけている。 滴る水が乳房をなぞり、谷間に集まって落ちていく。

 アルトリアの呼吸が、静かに、しかし確実に荒くなっていく。

「……ユミ……」

 思わず名を呼んでいた。

 振り返ったユミが、濡れた髪をかき上げながら微笑む。

「……変な顔、してるよ?」

 その言葉に返す余裕などなかった。 アルトリアはゆっくりと近づき、目を逸らさずに彼女の裸身を見つめ続けた。

「……申し訳ありません。ですが……もう、見て見ぬふりはできません」

 声が震える。 その震えは、恐れでも逡巡でもなかった。

 ただただ、女として、貴女を求める気持ちが胸を焼いていた。

「私は、騎士である前に……貴女を、愛してしまった」

 ユミは言葉もなく、それでも逃げなかった。 唇に、恥じらいと受け入れの色を浮かべて、微笑む。

「ふふ、ありがと。……今夜のアルトリアは、すごく綺麗」

 その瞬間、アルトリアの全身から力が抜けた。

Files

Comments

No comments found for this post.