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トクトク、と小気味よい音がしたかと思うと、冷たい透明な液体が、彼女の熱を持った鎖骨へと注がれた。

「あ……ん……っ」

冷たさに一瞬だけ身を震わせ、武蔵が小さく吐息を漏らす。

日本酒は一筋の川となって白い肌を滑り落ち、深い谷間へと吸い込まれていく。

溢れそうになりながらも、その柔らかな肉の狭間に留まった美酒は、行灯の光を反射してキラキラと輝いていた。

酒の芳醇な香りと、彼女の甘い体臭が混じり合い、理性を溶かすような香りが鼻腔をくすぐる。

「……ふふ。どう? 勿体ないこと、してると思う?」

武蔵は指先で胸元の濡れた肌をなぞりながら、挑発的な視線で私を射抜く。

その瞳は、剣を構えた時の鋭さとは違う、獲物を絡め取るような粘度を帯びていた。

「ここにある酒、温まっちゃう前に……君が飲んでくれないかなあ?」

彼女は自身の豊満な谷間を強調するように、くい、と胸を張り出した。

肌の上で揺れる酒の雫。

それは、天下無双の剣豪が仕掛けた、逃れられない甘美な罠だった。

「ほら、遠慮しないで。……私の全て、味わい尽くしてよ、マスター?」

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