【アルトリア→夢主】王の食卓、あるいは甘き“姉”の余波① (Patreon)
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本日は会員様投票にあったアルトリア×夢主の人間フォンデュ編。フォンデュ……チョコをアルトリアが大量に使う場合、fate stay nightのアルトリアだとすこし厳しい気がしたのでFGO路線のふたりのつもりでストーリーは仕上げてます。姉妹の思考回路は一緒。というお話😌
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「あの……アルトリア……? このチョコは……?」
湯気と共に立ち込める濃厚なカカオの香りに包まれながら、バスタブに浸かるユミが、困惑に染まった瞳で私を見上げている。
無理もない。彼女が浸かっているのはお湯ではない。とろりと溶かされた、最高級のチョコレートなのだから。
私は手にしたボウル――追いチョコ用のソースが入った容器――を掲げ、事もなげに答えた。
「あるルートから、処理しきれないほどの量を入手しまして。『作りすぎた。貴様のところで好きに使え』と、押し付けられたのです」
「つ、作りすぎたって……お風呂一杯分!? そんなことする人間、この世にいる?!」
「ええ、いますとも。……極めて身勝手で、冬のように冷たく、けれど身内には奇妙な執着を見せる魔女のような人物が」
私は心の中で、あの“姉”の顔を思い浮かべて小さくため息をついた。
おそらく、彼女自身の夫のために用意し、余らせたのだろう。それをわざわざ私の元へ送りつけてくるとは、嫌がらせか、あるいは奇妙な姉心か。
だが、その意図はどうであれ――。
「おかげで、こうして極上のデザートを用意することができた」
「え……?」
私はボウルを傾けた。
粘り気を帯びた褐色の液体が、ユミの白い肩から胸元へと、ゆっくり垂れ落ちていく。
白い肌と黒いチョコレート。その鮮烈なコントラストは、空腹の王の胃袋を刺激するには十分すぎる光景だった。
「ひゃっ、あっ……! あ、あつい……」
「動き回らないでください、ユミ。……綺麗にコーティングできません」
「コ、コーティングって……アルトリア、目が……目が本気だよ……っ」
ユミが頬を朱に染めて身をよじる。その仕草で、胸元のチョコがさらに広がり、甘い香りが爆発的に強まった。
ああ、なんと扇情的な眺めだろうか。
普段は気安く接している彼女が、今はただの、無防備な一皿の料理に見える。
私はバスタブの縁に膝をつき、チョコレートまみれの彼女の顔を覗き込んだ。
「逃げる必要はありません。……言ったでしょう? 『好きに使え』と言われたと」
「そ、それはチョコのことであって、私じゃ……んっ!?」
私は指ですくったチョコを、彼女の唇に押し当てた。
「同じことです。今の貴女は、この世のどんな菓子よりも甘く、魅力的に見えるのですから」
王としての威厳と、捕食者としての本能を隠そうともせず、私は微笑んだ。
「覚悟してください、我が愛しきユミ。……今夜は貴女を、骨の髄までたっぷりと味わい尽くしましょう」
「あ……うぅ……」
抵抗を諦め、潤んだ瞳でこちらを見つめる彼女に、私は恭しく手を合わせる。
「――それでは。いただきます」
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