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「……あなたの全てを、いただきます」

私の熱を帯びた宣言に、ユミの身体がビクリと大きく跳ねた。

スカートの中へと滑り込ませた私の指先が、彼女の柔らかな太ももに触れる。普段の私からは想像もつかないほど大胆な行動に、私自身も驚いているはずなのに、なぜか手は止まらない。

「ぁ、あるとりあ……っ、だめ、ストップ!」

顔を真っ赤にしてパニックになったユミが、慌てて私の腕を両手で掴み、その進行を食い止めた。

「ストップ、ですか? ……私が怖いですか、ユミ」

「ち、違うよ! 怖いんじゃなくて……そのっ……」

私の問いかけにユミは潤んだ瞳を泳がせ、恥ずかしさで爆発しそうな顔をうつむかせた。

「わ、私……まだ身体洗ってないから汗かいてるし……絶対、汚いもん……っ」

消え入るような声で紡がれた拒絶の理由は、私を拒否するものではなく、純粋な大人の女性の恥じらいからくるものだった。

その愛らしさに、私の胸の奥でドクンと大きく心臓が鳴る。

「汚いなどと、そんなことは絶対にありません。……ですが、あなたが気にするというのなら。ならば、一緒に入りましょう」

「えっ? いっしょって……お風呂!?」

私は彼女の返事を待たず抱き上げるようにして彼女を立たせ、そのまま手を引いて脱衣所へと向かった。

「ちょ、ちょっとアルトリア!? 歩ける、歩けるから引っ張らないでぇ!」

「歩けるのなら良いのですが、逃げ出されては困りますから」

抵抗する彼女を半ば強引に脱衣所に押し込み、私は手早く自分の衣服を脱ぎ捨てた。そして、戸惑ったまま立ち尽くしているユミの服にも手を伸ばす。

「わわっ、自分で脱げるから! アルトリア、なんだか今日すごく積極的で……心臓もたないよぉ……」

バクバクと音を立てる心臓を押さえながら、ユミも慌てて服を脱ぎ始めた。

私たちが一緒にお風呂に入るのは、これが初めてではない。付き合う前から大浴場やこの部屋のバスルームで、互いの裸を見たことは何度もある。

だが、今日のユミは明らかに様子が違った。湯船に浸かってからも、私の視線を避けるように肩をすぼめ、両腕で自身の胸を隠すようにして、ガチガチに緊張しているのが伝わってくる。

「……ユミ。そんなに緊張しないでください。お互い、見慣れた身体ではありませんか」

私は少しでも彼女の緊張をほぐそうと、湯船の中でそっと距離を詰め、彼女の背中に自身の身体を密着させた。

「ひゃっ! ……あ、アルトリア、くっついてる……肌と肌が……」

「ええ。こうしていると、とても温かいですね。……あなたの心臓の音が、背中から伝わってきます」

落ち着かせるつもりで抱きしめたはずだった。

だが、お湯の熱と、密着した彼女の滑らかな肌の感触、そして首筋から立ち昇る甘い香りが、私の中に残っていたアルコールの熱を再び激しく燃え上がらせてしまった。

「ユミ……」

思考よりも先に、私の唇は彼女のうなじへと落ちていた。

「あっ……んっ! ぁ、あるとりあ……っ!?」

チュッ、と軽いキスを落とした後、私はそのまま生温かい舌を這わせ、彼女の敏感な首筋をゆっくりと舐め上げた。

「んんっ……だめ、そこ、変な感じする……っ」

「変な感じ、ですか? ……嫌ですか?」

「い、嫌じゃないけど……女の子にこんなことされるの、初めてだから……どうしていいか、わかんない……っ」

戸惑う彼女の言葉を塞ぐように、私はさらに深く、首筋に歯を立てて甘噛みをした。

「あっ……! アルトリア……っ」

ビクンと身体を震わせたユミの口から、隠しきれない甘い吐息が漏れ出す。

私の腕の中で、先ほどまでガチガチだった彼女の身体が、少しずつ熱を帯び、力なくとろけていくのがわかった。

「……私の、ユミ。誰にも渡したくありません。この肌も、甘い声もすべて……私にください」

「ぁ……ん、ぁあ……アルトリア………」

お湯の音と、重なり合う私たちの吐息だけが、白い湯気に包まれたバスルームに響く。

~続~

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Comments

Albion D Abyss

アルトリアで慰める、本当にほとんど無い

秋桜

たくさんコメントありがとうございます! とても嬉しいです。 楽しんでもらえて本当に良かったです。 Thank you for your comments! I'm very happy you enjoyed it.