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前回

「だめ、ゆみ、服が……っ」

「ふふ、いいでしょ? 誰も見てないんだから」

私の弱々しい抗議なんて最初から聞こえていないかのように、ユミのしなやかな指先がブラウスの裾を掴む。ためらいのない動作で、それは胸元近くまで乱暴に、けれどどこか優しく捲り上げられた。

突然の涼しい空気に肌が粟立ったのも束の間、無防備にあらわになった白く平らなお腹に、ユミの熱い吐息がかかる。そして、ちゅ、と吸い付くような柔らかい唇が落とされた。

「ひゃっ……!?」

ぞくぞくとした震えが背筋を駆け上がる。ユミの舌先が、おへそのくぼみを縁取るように、ゆっくりと、ねっとりとなぞり始めた。その湿った感触と生々しい熱に、下腹部の奥の方でツンとした甘い痛みが弾け、反射的にビクッと腰が浮いてしまう。

「ひゃうっ……! ゆ、ゆみ、そこ、くすぐったい、です……っ、やぁ……っ」

シーツをぎゅっと握りしめながら身をよじる私を見て、ユミは顔を上げ、長い黒髪の隙間からひどく艶やかな目を向けた。

「くすぐったいだけ? ……ふふ、嘘。アルトリア、すごく可愛い声出てる。でも、まだこれからだよ?」

甘く囁く声が耳元をくすぐる。次の瞬間、背中に回されたユミの器用な手が、カチッと小さな音を立ててブラジャーのホックを外した。拘束を解かれた下着が上にずらされ、隠されていた私の胸が完全に露わになる。

ひんやりとした空気にさらされた双丘に、ユミの体温を帯びた手のひらが、そっと、確かめるように添えられた。

「んあっ……!」

片方の胸は、ユミの長い指先によって包み込まれるように優しくもみほぐされる。じわじわと伝わる確かな熱。手のひらで重みを弄ばれながら、すでに硬く張っていた先端の突起を、親指と人差し指でつまむようにコリコリと弾かれた。

指先の刺激に喘いだ直後、もう片方の胸が、ユミの温かく湿った口腔にすっぽりと丸め込まれるように吸い付かれた。

「ちゅ、れろ……じゅぷ、ちゅる……っ」

静かな部屋に、唾液の絡む卑猥な水音が響き渡る。舌を這わせ、軽く歯を立て、吸い上げる。その執拗な責めに、私の身体は大きく跳ねた。

「あ、あ、ああぁっ! ゆみ、ゆみぃ……っ、だめ、あぁっ!」

口と手、左右で全く違うベクトルの強烈な快感が同時に押し寄せ、思考が激しくかき乱される。普段の私たちは、どちらかというと私が彼女を甘やかして、こうして愛撫してあげることが多いはずだった。それなのに今は、完全に組み敷かれた受け身の状態で、ユミの思うがままに快感を施されている。

頭の奥がチカチカと点滅し、思考が真っ白に染まっていく。さっきまで読んでいたあの漫画のヒロインみたいだ。完全に主導権を奪われ、抵抗すら許されず、ただ与えられる快感に翻弄されるしかない状況。その抗えない背徳感と羞恥心が、私の身体の奥底を信じられないほど熱く、ドロドロに溶かしていた。

「ねぇ、アルトリア……すごくイイ顔してる。下も、してあげるね」

胸を弄っていたユミの手が名残惜しそうに離れ、今度は私の震える太ももを、吸い付くような滑らかなストロークでゆっくりと撫で下ろしていった。

~続~

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