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「ミーン、ミーン……」

夏の夕暮れ。けたたましく鳴いていた蝉の声が少しずつ遠のき、代わりに「チリン……」と風鈴の涼しげな音が縁側に響く。

薄水色に淡い桃色の花が散らされた浴衣姿の沖田さんは、「シャリッ、シャクッ」と手にしたかき氷を嬉しそうに頬張っていた。氷が溶けていく涼しげな音と、彼女の無邪気な笑顔。

「……あっ、冷たくて美味しいですねぇ」

しかし、肌をジリジリと焦がすような異常な猛暑は、そんな穏やかな時間を長くは許してくれなかった。

「ふぅ……それにしても、今日は本当に暑いですね。氷もすぐに……あっ!」

言葉の途中で、沖田さんが「ひゃっ」と小さな悲鳴を上げた。

急激に溶け出したかき氷の器から、ポタッ……っと真っ赤なイチゴシロップが彼女の胸元へと滴り落ちてしまったのだ。

「す、すみませんマスター! ああっ、浴衣にまで……っ」

慌てて手ぬぐいで拭おうとするが、甘くてベタベタした赤い液体は、無情にも浴衣の襟元から白い鎖骨、そして豊かな胸の谷間へと滑り落ちていく。さらに悪いことに、焦って立ち上がろうとした拍子に器が大きく傾き太もものあたりにまでシロップをこぼしてしまった。

「ああもう、べたべたしますぅ……マスター、ごめんなさい、私ったら粗相を……」

顔を真っ赤にして必死にシロップを拭き取ろうとする沖田さん。だが、その動作のたびに浴衣の襟元が「はらり」とはだけていく。汗ばんだ白い肌と、そこに生々しくこびりついた赤いシロップの鮮やかな対比が、どうしようもなく私の視線を釘付けにした。

「……マスター? そんなに見つめないでくださいよ、お恥ずかしい……ひゃっ!?」

私が無言で近づき、そのはだけた胸元へと手を伸ばすと、沖田さんはビクンッ!と大きく肩を跳ねさせた。

「あ、あの……マスター? 拭いてくださるのですか? でも、その……指の動きが、なんだか……っ」

布ではなく、直接彼女の素肌に触れた私の指先は、胸の谷間に溜まった赤いシロップとすくい上げるように撫でていた。猛暑によるむせ返るような熱気と、目の前で赤く染まった無防備な肢体。私の理性は、すでに限界を迎え、ドロドロに溶け出していた

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